JPH11103930A - コンパクト容器 - Google Patents

コンパクト容器

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JPH11103930A
JPH11103930A JP26979497A JP26979497A JPH11103930A JP H11103930 A JPH11103930 A JP H11103930A JP 26979497 A JP26979497 A JP 26979497A JP 26979497 A JP26979497 A JP 26979497A JP H11103930 A JPH11103930 A JP H11103930A
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JP
Japan
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mirror
lid
fine uneven
sucker
uneven surface
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JP26979497A
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English (en)
Inventor
Narikazu Kikuchi
成和 菊池
Teruhiro Kuzutani
輝博 葛谷
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Key Trading Co Ltd
Original Assignee
Key Trading Co Ltd
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Publication of JPH11103930A publication Critical patent/JPH11103930A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鏡を蓋体から簡単に取り外すことのできるコン
パクト容器の提供を目的とする。 【解決手段】容器本体と、この容器本体の上面を蓋する
蓋体2と、この蓋体2の裏面に取り付ける鏡17とを備
えている。そして、上記鏡17を吸盤状微細凹凸面体1
6を介して上記蓋体2の裏面に着脱自在に取り付けてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ごみの分別収集に
簡単に対応することのできるコンパクト容器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ファンデーション等の化粧料を収容して
携帯するコンパクト容器としては、従来から、図14に
示すようなタイプのものが汎用されている。このコンパ
クト容器は、上面に化粧皿収容凹部1aが形成された合
成樹脂製の容器本体1と、この容器本体1の上面を蓋す
る合成樹脂製の蓋体2とで構成されており、上記容器本
体1の後端部中央に形成された後側切欠き凹部3にヒン
ジ軸挿通穴4が貫通状に穿設されているとともに、上記
蓋体2の後端部中央から垂下するヒンジ連結部5にヒン
ジ軸挿通穴5a(図14の縦断面図である図15参照)
が貫通状に穿設されている。そして、上記両ヒンジ軸挿
通穴4,5aに金属製ピンからなるヒンジ軸6が挿通さ
れており、これにより、容器本体1に蓋体2がヒンジ連
結されている。また、上記蓋体2には、その裏面に、化
粧時に顔を写すための鏡7が取り付けられている。図1
4において、8は合成樹脂製の開蓋用押しボタンであ
る。
【0003】このようなコンパクト容器では、通常、図
15に示すように、鏡7が蓋体2の裏面に形成された凹
部2aに接着剤等で一体的に固定されているため、簡単
に取り外すことができない。また、金属製ピンからなる
ヒンジ軸ピン6も各ヒンジ軸挿通穴4,5aに無理嵌め
されているため、容易に抜き取ることができない。これ
は、コンパクト容器を携帯する際に、振動や落下等によ
りコンパクト容器に外力が加わっても、蓋体2から鏡7
が外れたり、容器本体1から蓋体2が外れたりしないよ
う考慮したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、年々増加する廃
棄物の処理が社会問題化しており、ごみ排出量の抑制と
資源リサイクル促進の必要性が高まっている。このた
め、ごみの種類によって、分別収集を義務づける自治体
も増えている。また、製造業者にも、容器や包装物等の
リサイクルが義務づけられる傾向になってきている。し
かしながら、従来のコンパクト容器では、蓋体2から鏡
7を簡単に取り外すことができないため、使用しなくな
ったコンパクト容器を廃棄する際に、合成樹脂廃棄物で
ある蓋体2とガラス廃棄物である鏡7とに分離して廃棄
することが行われておらず、ごみの分別収集に対応する
ことができていないのが実情である。そこで、上記ごみ
の分別収集に簡単に対応することができるよう、鏡7を
蓋体2から簡単に取り外すことのできるコンパクト容器
が強く要望されている。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、鏡を蓋体から簡単に取り外すことのできるコン
パクト容器の提供をその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のコンパクト容器は、容器本体と、この容器
本体の上面を蓋する蓋体と、この蓋体の裏面に取り付け
る鏡とを備え、上記鏡を吸盤状微細凹凸面体を介して上
記蓋体の裏面に着脱自在に取り付けたという構成をと
る。
【0007】すなわち、本発明のコンパクト容器は、容
器本体と、この容器本体の上面を蓋する蓋体と、この蓋
体の裏面に取り付ける鏡とを備えており、上記鏡を吸盤
状微細凹凸面体を介して上記蓋体の裏面に着脱自在に取
り付けている。このように、本発明では、吸盤状微細凹
凸面体の吸着作用(吸盤作用)により鏡を蓋体の裏面に
取り付けているため、コンパクト容器を携帯する際に、
振動や落下等によりコンパクト容器に外力が加わって
も、吸盤状微細凹凸面体が蓋体もしくは鏡から外れるこ
とがなく、蓋体に鏡が保持される。また、吸盤状微細凹
凸面体を蓋体もしくは鏡から取り外す場合には、吸盤状
微細凹凸面体の吸着力より大きな力で吸盤状微細凹凸面
体を引っ張る等することにより、吸盤状微細凹凸面体を
蓋体もしくは鏡から取り外すことができる。したがっ
て、コンパクト容器の廃棄時に、蓋体から鏡を小さな力
で簡単に取り外すことができ、ごみの分別収集に簡単に
対応することができるようになる。
【0008】また、本発明において、上記吸盤状微細凹
凸面体が、一側面に発泡樹脂層が形成され他側面に接着
剤層が形成されたシート体で構成され、上記接着剤層を
蓋体と鏡の一方に接着し、上記発泡樹脂層の表面に形成
された吸盤状微細凹凸面の吸着作用により、上記発泡樹
脂層を蓋体と鏡の他方に着脱自在に取り付けた場合に
は、上記発泡樹脂層の表面に形成される多数の微細凹部
により、上記シート体の表面に優れた吸着作用を有する
吸盤状微細凹凸面を形成することができる。しかも、上
記吸盤状微細凹凸面体を薄肉に形成することができるた
め、蓋体を厚くしなくて済み、蓋体が大型化しない。
【0009】また、本発明において、上記シート体の一
端部を延設して鏡の外側に延ばし、上記蓋体の裏面に鏡
収容用凹部を形成し、この鏡収容用凹部に鏡を収容した
状態で上記シート体の延設部分を鏡収容用凹部の外部に
位置させるようにした場合には、上記シート体を利用
し、このシート体の延設部分を引っ張るだけで蓋体から
シート体を剥がすことができ、棒等を用いることなく、
鏡を蓋体から簡単に取り外すことができる。また、上記
蓋体の裏面に鏡収容用凹部を形成し、この鏡収容用凹部
の周側面に凹部を形成した場合には、この凹部から細い
棒等を挿入し、この棒等の先端で鏡を起こすだけで蓋体
もしくは鏡から吸盤状微細凹凸面体を剥がすことがで
き、鏡を蓋体から簡単に取り外すことができる。しか
も、吸盤状微細凹凸面体を長いものにする(吸盤状微細
凹凸面体の端部を鏡の外側に延設する)必要がなく、安
価に作製できる。さらに、鏡の裏面に力を加えるため、
鏡の表面が損傷しない。また、上記蓋体の裏面に鏡収容
用凹部を形成し、上記鏡の一側面もしくは一角部に対応
する上記鏡収容用凹部の部分に凹部を形成した場合に
は、上記鏡の一側面もしくは一角部を棒等の先端で凹部
側に押圧するだけで鏡の他側面もしくは他角部を起こし
て蓋体もしくは鏡から吸盤状微細凹凸面体を剥がすこと
ができ、鏡を蓋体から簡単に取り外すことができる。し
かも、吸盤状微細凹凸面体を長いものにする必要がな
く、安価に作製できる。さらに、棒等の先端で鏡を起こ
すというような細かい作業をする必要がない。
【0010】つぎに、本発明を詳しく説明する。
【0011】本発明のコンパクト容器は、鏡を吸盤状微
細凹凸面体を介して蓋体の裏面に着脱自在に取り付けて
いる。
【0012】上記吸盤状微細凹凸面体として、PET
(ポリエチレンテレフタレート)等の(厚み0.1〜
0.2mmの)合成樹脂製フィルムの一側面に発泡ウレ
タン層等の(厚み0.1〜0.3mmの)発泡樹脂層を
設け、他側面にゴム系粘着剤,アクリル系粘着剤等から
なる(厚み0.1〜0.2mmの)粘着剤層(接着剤
層)を設けたシート体を用いることができる。そして、
上記発泡樹脂層の表面に形成された多数の微細凹部によ
り上記発泡樹脂層の表面が吸盤状微細凹凸面に形成され
ている。このような発泡樹脂層を取り付ける蓋体の裏面
もしくは鏡(厚み1.0〜1.5mmの)の裏面は、こ
れを鏡面仕上げして平滑面にする必要がある。上記蓋体
の裏面もしくは鏡の裏面が粗面であると、これらへの吸
盤状微細凹凸面体の取り付けが充分に行われなくなるか
らである。また、上記吸盤状微細凹凸面体の発泡樹脂層
を鏡に取り付ける場合に、鏡に対する発泡樹脂層の取り
付け面積は、10〜70%の範囲内に設定される。上記
面積が10%を下回ると、吸盤状微細凹凸面体の取り付
けが充分に行われず、70%を上回ると、吸盤状微細凹
凸面体の取り付けが強くなりすぎ、鏡を吸盤状微細凹凸
面体から取り外すときに、取り外しにくくなる。
【0013】また、上記吸盤状微細凹凸面体として、
(厚み0.1〜0.2mmの)不織布の一側面に(厚み
0.1〜0.3mmの)アクリル酸系樹脂層(発泡樹脂
層)を設け、他側面に(厚み0.1〜0.2mmの)接
着剤層を設けたシート体を用いることもできる。そし
て、上記アクリル酸系樹脂層の表面が吸盤状微細凹凸面
に形成されている。すなわち、特定のアクリル酸系樹脂
のエマルジョンで不織布上に層を形成し、これを乾燥さ
せることにより、層表面においてエマルジョン中の水分
の泡状揮散(発泡)が生じ、アクリル酸系樹脂層の表面
に、発泡跡によって多数の微細凹部が形成される。上記
特定のアクリル酸系樹脂としては、アクリル樹脂(ポリ
アクリル酸のメチル,エチル,プロピルエーテル),メ
タクリル樹脂(ポリアクリル酸のメチル,エチル,プロ
ピルエーテル)が挙げられ、単独でもしくは併せて用い
られる。また、このような樹脂のエマルジョンに用いら
れる界面活性剤として、アルキルベンゼンスルホン酸塩
系,アルキルスルホン酸塩系,エーテルスルホン酸塩系
等のアニオン系のものが用いられる。また、上記不織布
としては、特に限定するものではなく、各種のものが使
用される。そして、上記多数の微細凹部の吸着力と、ア
クリル酸系樹脂自体の有する軽度な粘着力とにより、吸
盤状微細凹凸面体を蓋体もしくは鏡に固定する力が生じ
ると同時に、この固定力を解除する方向に所定の力を加
えると、吸盤状微細凹凸面体を蓋体もしくは鏡から剥が
すことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図
面にもとづいて詳しく説明する。
【0015】図1は本発明のコンパクト容器の一実施の
形態を示している。図において、1は合成樹脂製の容器
本体であり、2は合成樹脂製の蓋体である。これら容器
本体1(後述するパフ収容凹部1bおよびパフ12を除
く)および蓋体2(後述する吸盤状微細凹凸面体16付
き鏡17を除く)は、従来例と同様の構造をしている。
すなわち、上記容器本体1には、その上面の左側部に化
粧皿収容凹部1aが形成されており、この化粧皿収容凹
部1aに、化粧料が収容された金属製の化粧皿9が、そ
の底面に設けた接着剤層を介して収容,固定されてい
る。このような化粧皿収容凹部1aには、その底部に小
穴(図示せず)が穿設されており、化粧皿9を化粧皿収
容凹部1aから取り外す際に利用される。また、上記容
器本体1には、その上面の右側部にパフ収容凹部1bが
形成されており、このパフ収容凹部1bにパフ12が収
容されている。一方、上記容器本体1の前端面には、そ
の中央部に前側切欠き凹部10が切欠き形成されてい
る。この前側切欠き凹部10には、その奥面に係合用突
部11が突設されているとともに、その左右両側面に
は、相対峙するようにして突部(図示せず)が突設され
ており、これら両突部に合成樹脂製の開蓋用押しボタン
8が回動自在に支受されている。また、上記容器本体1
の後端面には、その中央部に後側切欠き凹部3が切欠き
形成されており、この後側切欠き凹部3の左右両側部3
a,3bにヒンジ軸挿通穴4(図14参照)が穿設され
ている。
【0016】一方、上記蓋体2には、その前端部の中央
部下面から、閉蓋時に容器本体1の前側切欠き凹部10
の係合用突部11に係合しうる係合用突片13が垂下し
ている。また、上記蓋体2には、図2に示すように、そ
の後端部の中央部から、容器本体1の後側切欠き凹部3
に収容しうるヒンジ連結部5が垂下しており、上記後側
切欠き凹部3の左右両側部3a,3bのヒンジ軸挿通穴
4に対応する上記ヒンジ連結部5の部分にヒンジ軸挿通
穴5aが一直線状に穿設されている。そして、上記各ヒ
ンジ軸挿通穴4,5aに合成樹脂製のヒンジ軸6(図1
5参照)が無理嵌め状に挿通されている。
【0017】また、上記蓋体2には、その裏面に、図2
および図3に示すように、鏡収容用凹部15が形成され
ており、この鏡収容用凹部15に、裏面に吸盤状微細凹
凸面体16が接着された鏡17が着脱自在に収容されて
いる。この吸盤状微細凹凸面体16は、図4に示すよう
に、その右端部16aが鏡17の右端面から外側に飛び
出す状態で、鏡17の裏面に接着されており、鏡17を
鏡収容用凹部15に収容したときに、吸盤状微細凹凸面
体16の右端部(延設部分)16aが鏡収容用凹部15
の外にはみ出すようにしている(図1参照)。このよう
な吸盤状微細凹凸面体16は、図5に示すように、PE
T製フィルム18の一側面の全面に発泡ウレタン層19
を設け、他側面の全面にアクリル系粘着剤からなる粘着
剤層(接着剤層)20を設けたシート体で構成されてい
る。上記発泡ウレタン層19は、図6に示すように、そ
の表面に多数の微細凹部19aが形成されており、これ
により、上記発泡ウレタン層19の表面が吸盤状微細凹
凸面に形成されている。そして、この発泡ウレタン層1
9の吸盤状微細凹凸面の吸着作用(吸盤作用)により、
発泡ウレタン層19が鏡収容用凹部15の天井面(蓋体
2の裏面)に着脱自在に取り付けられている。一方、上
記粘着剤層20が鏡17の裏面に接着されている。
【0018】この構成において、蓋体2から鏡17を取
り外す場合には、外部にはみ出している吸盤状微細凹凸
面体16の右端部16aを(吸盤状微細凹凸面体16の
発泡ウレタン層19の吸着力より強い力で)引っ張る。
これにより、吸盤状微細凹凸面体16の発泡ウレタン層
19が鏡収容用凹部15から剥がれ、鏡17が吸盤状微
細凹凸面体16と一緒に鏡収容用凹部15の天井面から
取り外される。一方、化粧皿9を化粧皿収容凹部1aか
ら取り外す場合には、この化粧皿収容凹部1aの底部の
穴から細棒を挿入して化粧皿9を押し上げることが行わ
れる。これにより、化粧皿9の底面の接着剤層が化粧皿
収容凹部1aから離れ、上方に取り出すことができるよ
うになる。
【0019】上記のように、この実施の形態では、外部
に露出している吸盤状微細凹凸面体16の右端部16a
を引っ張るだけで、棒等の道具を用いることなく、蓋体
2から鏡17を簡単に取り外すことができる。このた
め、コンパクト容器を廃棄する場合に、合成樹脂製の容
器本体1,蓋体2,ヒンジ軸6と、金属製の化粧皿9
と、ガラス製の鏡17とに簡単に分けることができ、ご
みの分別収集に簡単に対応することができる。
【0020】図7は本発明のコンパクト容器の他の実施
の形態を示している。この実施の形態では、蓋体2の裏
面に形成した鏡収容用凹部15の右側面中央部に傾斜面
を切欠くことにより差込み口(凹部)22を形成してい
る。一方、鏡17には、その裏面に、この裏面に収まる
大きさの吸盤状微細凹凸面体16を接着している。それ
以外の部分は上記実施の形態と同様であり、同様の部分
には同じ符号を付している。
【0021】この実施の形態では、蓋体2から鏡17を
取り外す場合には、図8に示すように、鏡収容用凹部1
5の差込み口22から棒23,爪,コイン,ドライバー
等を挿入して、この棒23等の先端を鏡17の裏面と鏡
収容用凹部15の天井面(蓋体2の裏面)間の隙間(吸
盤状微細凹凸面体16の厚みにより形成される隙間)に
入れたのち、棒23等の先端で鏡17の右端縁部を起こ
す。これにより、吸盤状微細凹凸面体16の発泡ウレタ
ン層19が鏡収容用凹部15の天井面から剥がれ、鏡1
7が吸盤状微細凹凸面体16と一緒に鏡収容用凹部15
から取り外される。
【0022】上記のように、この実施の形態では、差込
み口22から棒23等を挿入し、この棒23等の先端で
鏡17を起こすだけで蓋体2から鏡17を簡単に取り外
すことができる。このため、上記実施の形態と同様に、
コンパクト容器を廃棄する場合に、合成樹脂製の容器本
体1,蓋体2,ヒンジ軸6と、金属製の化粧皿9と、ガ
ラス製の鏡17とに簡単に分けることができ、ごみの分
別収集に簡単に対応することができる。しかも、吸盤状
微細凹凸面体16の大きさを、鏡17の裏面に収まる大
きさにすることができ、安価に作製できる。さらに、鏡
17の裏面に棒23等の先端で力を加えるため、鏡17
の表面を損傷することがない。
【0023】図9は本発明のコンパクト容器のさらに他
の実施の形態を示している。この実施の形態では、蓋体
2の鏡収容用凹部15の天井面の前後両側部にそれぞ
れ、その全幅にわたって、長方形状の段差(凹部)24
を形成している。一方、鏡17には、その裏面に、この
裏面に収まる大きさの吸盤状微細凹凸面体16を接着し
ている。それ以外の部分は図2に示す実施の形態と同様
であり、同様の部分には同じ符号を付している。
【0024】この実施の形態では、蓋体2から鏡17を
取り外す場合には、図10に示すように、鏡収容用凹部
15の両段差24の一方に対応する鏡17の表面部分
(すなわち、表面の前側部分もしくは後側部分)を棒2
3,手指等の先端で押圧する。これにより、棒23等で
押圧された鏡17の部分(前後両側部分の一方)が段差
24に押し込まれると同時に、上記押圧された鏡17の
部分とは反対側部分(前後両側部分の他方)がてこの原
理で起き上がり、吸盤状微細凹凸面体16の発泡ウレタ
ン層19が鏡収容用凹部15の天井面から剥がれ、鏡1
7が鏡収容用凹部15から取り出される。
【0025】上記のように、この実施の形態では、鏡1
7を棒23等の先端で押圧するだけで蓋体2から鏡17
を簡単に取り外すことができる。このため、上記両実施
の形態と同様に、コンパクト容器を廃棄する場合に、合
成樹脂製の容器本体1,蓋体2,ヒンジ軸6と、金属製
の化粧皿9と、ガラス製の鏡17とに簡単に分けること
ができ、ごみの分別収集に簡単に対応することができ
る。しかも、吸盤状微細凹凸面体16の大きさを、鏡1
7の裏面に収まる大きさにすることができ、安価に作製
できる。さらに、棒23等の先端を鏡17の裏面と鏡収
容用凹部15の天井面の間に挿入するというような細か
い作業をする必要がない。
【0026】図11は本発明のコンパクト容器のさらに
他の実施の形態を示している。この実施の形態では、蓋
体2の鏡収容用凹部15の天井面の前・右隅部および後
・左隅部にそれぞれ段差24を形成している。一方、鏡
17には、その裏面に、この裏面に収まる大きさの吸盤
状微細凹凸面体16を接着している。それ以外の部分は
図2に示す実施の形態と同様であり、同様の部分には同
じ符号を付している。この実施の形態でも、図9に示す
実施の形態と同様の要領で、蓋体2から鏡17を取り外
すことができ、図9に示す実施の形態と同様の効果を奏
する。
【0027】図12は本発明のコンパクト容器のさらに
他の実施の形態を示している。この実施の形態では、図
2,図7,図9および図11に示す実施の形態におい
て、吸盤状微細凹凸面体16の発泡ウレタン層19を鏡
17の裏面に着脱自在に取り付け、粘着剤層20を鏡収
容用凹部15の天井面に接着している。この実施の形態
でも、上記各実施の形態と同様の作用・効果を奏するう
え、蓋体2から鏡17を取り外す際に、鏡17だけを蓋
体2から取り外すことができるという利点もある。
【0028】図13は吸盤状微細凹凸面体16の変形例
を示している。この変形例では、発泡ウレタン層19を
吸盤状微細凹凸面体16の一側面の全面に設けるのでは
なく、吸盤状微細凹凸面体16の一側面に、その長手方
向に沿って平行に延びる複数本(この実施の形態では、
3本)の帯状部分に分割した状態で、設けるようにして
いる。このような吸盤状微細凹凸面体16付き鏡17
を、図4に示す吸盤状微細凹凸面体16付き鏡17に代
えて、図2,図7,図9,図11および図12に示す実
施の形態に用いることができる。この場合にも、これら
各実施の形態と同様の作用・効果を奏する。
【0029】なお、上記各実施の形態では、図1に示す
ようなコンパクト容器を用いているが、これに限定する
ものではなく、各種のコンパクト容器が用いられる。ま
た、ヒンジ軸6として、金属製ピンを用いてもよい。こ
の場合は、コンパクト容器を廃棄する場合に、容器本体
1,蓋体2からヒンジ軸6を取り外す必要がある。
【0030】また、図9に示す実施の形態では、鏡収容
用凹部15の天井面の前後両側部に段差24を形成して
いるが、これに限定するものではなく、上記天井面の左
右両側部に形成してもよいし、上記天井面の前側部,後
側部,右側部,左側部のいずれか一つにだけ形成しても
よいし、これらを適宜組み合わせてもよい。また、図1
1に示す実施の形態では、鏡収容用凹部15の天井面の
前・右隅部および後・左隅部に段差24を形成している
が、上記天井面の前・右隅部,前・左隅部,後・右隅
部,後・左隅部のいずれか一つにだけ形成してもよい、
これらを適宜組み合わせてもよい。また、図13に示す
吸盤状微細凹凸面体16には、発泡ウレタン層19を吸
盤状微細凹凸面体16の一側面に、その長手方向に沿っ
て平行に延びる複数本の帯状部分に分割して設けている
が、上記長手方向に直交する方向に沿って平行に延びる
複数本の帯状部分に分割して設けてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明のコンパクト容器
によれば、吸盤状微細凹凸面体の吸着作用により鏡を蓋
体の裏面に取り付けているため、コンパクト容器を携帯
する際に、振動や落下等によりコンパクト容器に外力が
加わっても、吸盤状微細凹凸面体が蓋体もしくは鏡から
外れることがなく、蓋体に鏡が保持される。また、吸盤
状微細凹凸面体を蓋体もしくは鏡から取り外す場合に
は、吸盤状微細凹凸面体の吸着力より大きな力で吸盤状
微細凹凸面体を引っ張る等することにより、吸盤状微細
凹凸面体を蓋体もしくは鏡から取り外すことができる。
したがって、コンパクト容器の廃棄時に、蓋体から鏡を
小さな力で簡単に取り外すことができ、ごみの分別収集
に簡単に対応することができるようになる。
【0032】また、本発明において、上記吸盤状微細凹
凸面体が、一側面に発泡樹脂層が形成され他側面に接着
剤層が形成されたシート体で構成され、上記接着剤層を
蓋体と鏡の一方に接着し、上記発泡樹脂層の表面に形成
された吸盤状微細凹凸面の吸着作用により、上記発泡樹
脂層を蓋体と鏡の他方に着脱自在に取り付けた場合に
は、上記発泡樹脂層の表面に形成される多数の微細凹部
により、上記シート体の表面に優れた吸着作用を有する
吸盤状微細凹凸面を形成することができる。しかも、上
記吸盤状微細凹凸面体を薄肉に形成することができるた
め、蓋体を厚くしなくて済み、蓋体が大型化しない。
【0033】また、本発明において、上記シート体の一
端部を延設して鏡の外側に延ばし、上記蓋体の裏面に鏡
収容用凹部を形成し、この鏡収容用凹部に鏡を収容した
状態で上記シート体の延設部分を鏡収容用凹部の外部に
位置させるようにした場合には、上記シート体を利用
し、このシート体の延設部分を引っ張るだけで蓋体から
シート体を剥がすことができ、棒等を用いることなく、
鏡を蓋体から簡単に取り外すことができる。また、上記
蓋体の裏面に鏡収容用凹部を形成し、この鏡収容用凹部
の周側面に凹部を形成した場合には、この凹部から細い
棒等を挿入し、この棒等の先端で鏡を起こすだけで蓋体
もしくは鏡から吸盤状微細凹凸面体を剥がすことがで
き、鏡を蓋体から簡単に取り外すことができる。しか
も、吸盤状微細凹凸面体を長いものにする(吸盤状微細
凹凸面体の端部を鏡の外側に延設する)必要がなく、安
価に作製できる。さらに、鏡の裏面に力を加えるため、
鏡の表面が損傷しない。また、上記蓋体の裏面に鏡収容
用凹部を形成し、上記鏡の一側面もしくは一角部に対応
する上記鏡収容用凹部の部分に凹部を形成した場合に
は、上記鏡の一側面もしくは一角部を棒等の先端で凹部
側に押圧するだけで鏡の他側面もしくは他角部を起こし
て蓋体もしくは鏡から吸盤状微細凹凸面体を剥がすこと
ができ、鏡を蓋体から簡単に取り外すことができる。し
かも、吸盤状微細凹凸面体を長いものにする必要がな
く、安価に作製できる。さらに、棒等の先端で鏡を起こ
すというような細かい作業をする必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンパクト容器の一実施の形態を示す
斜視図である。
【図2】蓋体の分解斜視図である。
【図3】上記蓋体の要部の断面図である。
【図4】鏡の背面図である。
【図5】上記蓋体の拡大断面図である。
【図6】吸盤状微細凹凸面体の要部の拡大断面図であ
る。
【図7】本発明の他の実施の形態を示す蓋体の分解斜視
図である。
【図8】上記他の実施の形態の取り外し要領を示す説明
図である。
【図9】本発明のさらに他の実施の形態を示す蓋体の分
解斜視図である。
【図10】上記さらに他の実施の形態の取り外し要領を
示す説明図である。
【図11】本発明のさらに他の実施の形態を示す蓋体の
分解斜視図である。
【図12】本発明のさらに他の実施の形態を示す蓋体の
拡大断面図である。
【図13】吸盤状微細凹凸面体の変形例を示す説明図で
ある。
【図14】従来例を示す斜視図である。
【図15】上記従来例を開蓋した状態を示す要部の断面
図である。
【符号の説明】
2 蓋体 16 吸盤状微細凹凸面体 17 鏡

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体1と、この容器本体1の上面を
    蓋する蓋体2と、この蓋体2の裏面に取り付ける鏡17
    とを備え、上記鏡17を吸盤状微細凹凸面体16を介し
    て上記蓋体2の裏面に着脱自在に取り付けたことを特徴
    とするコンパクト容器。
  2. 【請求項2】 上記吸盤状微細凹凸面体16が、一側面
    に発泡樹脂層19が形成され他側面に接着剤層20が形
    成されたシート体で構成され、上記接着剤層20を蓋体
    2と鏡17の一方に接着し、上記発泡樹脂層19の表面
    に形成された吸盤状微細凹凸面の吸着作用により、上記
    発泡樹脂層19を蓋体2と鏡17の他方に着脱自在に取
    り付けた請求項1記載のコンパクト容器。
  3. 【請求項3】 上記シート体の一端部を延設して鏡17
    の外側に延ばし、上記蓋体2の裏面に鏡収容用凹部15
    を形成し、この鏡収容用凹部15に鏡17を収容した状
    態で上記シート体の延設部分16aを鏡収容用凹部15
    の外部に位置させるようにした請求項2記載のコンパク
    ト容器。
  4. 【請求項4】 上記蓋体2の裏面に鏡収容用凹部15を
    形成し、この鏡収容用凹部15の周側面に凹部22を形
    成した請求項1または2記載のコンパクト容器。
  5. 【請求項5】 上記蓋体2の裏面に鏡収容用凹部15を
    形成し、上記鏡17の一側面もしくは一角部に対応する
    上記鏡収容用凹部15の部分に凹部24を形成した請求
    項1または2記載のコンパクト容器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003506530A (ja) * 1999-08-10 2003-02-18 ベイン,ピーター・スチュワート 熱可塑性ポリエステル及び閉じ込められたガス泡を含んでなる接着組成物
JP2011030646A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Key Tranding Co Ltd 化粧料容器

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