JP2000157328A - コンパクト容器の鏡付き蓋体および該蓋体を有するコンパクト容器 - Google Patents

コンパクト容器の鏡付き蓋体および該蓋体を有するコンパクト容器

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JP2000157328A
JP2000157328A JP10337304A JP33730498A JP2000157328A JP 2000157328 A JP2000157328 A JP 2000157328A JP 10337304 A JP10337304 A JP 10337304A JP 33730498 A JP33730498 A JP 33730498A JP 2000157328 A JP2000157328 A JP 2000157328A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化粧用コンパクト容器の鏡付き蓋体から、容
器廃棄時における分別回収のための鏡取外しが容易であ
るよう設けた。 【解決手段】 合成樹脂製蓋体1上面に第1凹部5を、
該第1凹部内に第2凹部6を、該第2凹部内に窓孔7を
穿設して第2凹部外周を内向きフランジ6aとし、該フラ
ンジ上へ外周部を載置させて第2凹部内へ鏡8を嵌合さ
せ、第1凹部内へ嵌合可能に設けた天板9の前方下端部
と後方下端部の各内面に横設した係止突条10,10を第1
凹部の前方および後方下端に横設した止め溝11,11内へ
嵌合させて天板9で鏡8を押圧させ、蓋体周壁の後壁部
下端から垂下する枢着板4上方の第1凹部下端面が形成
する上向き段部12にコイン差込み凹部13を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクト容器の
鏡付き蓋体および該蓋体を有するコンパクト容器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】通常化粧用として用いられるコンパクト
容器は、合成樹脂製の本体と蓋体とで形成され、それ等
本体と蓋体とは金属製の軸で枢着され、又蓋体裏面には
表裏両面へ粘着剤を塗布した両面テープを用いる等して
鏡が貼布されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近時廃棄物の増大のた
め、廃棄物を材質毎に分別し、分別された廃棄物を資材
として再利用することが重視されている。
【0004】化粧用コンパクト容器は、通常合成樹脂製
の本体と蓋体とで形成されているが、それ等は金属製軸
で枢着され、又蓋体裏面には鏡が付設されているから、
上記廃棄時の分別のためには金属製の軸と鏡とを除去す
ることが必要となる。
【0005】本発明は上記軸を合成樹脂とすると共に鏡
の除去が容易としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の手段として頂板2
外周から周壁3を下外方へ突出すると共に該周壁の後壁
部分3a下端面の左右方向中間部から枢着板4を垂設した
合成樹脂製の蓋体であって、該蓋体上外面の左右方向中
間部へ周壁前壁部分の下端部から後壁部分下端部まで、
天板9嵌着用の第1凹部5を、又頂板2が有する第1凹
部部分内に鏡嵌合用の第2凹部6を、更に該第2凹部の
外周部分を内向きフランジ6aとして残して第2凹部部分
内に窓孔7を、それぞれ穿設し、又上記内向きフランジ
6a上へ外周部を載置させて第2凹部6内へ鏡8を嵌合さ
せると共に、第1凹部に対応させて設けた天板9を第1
凹部5内へ嵌合させて、第1凹部の前壁部分下端部と後
壁部分下端部とに横設した止め溝11内へ、天板9の前方
下端部と後方下端部の各内面に横設した係止突条10,10
を嵌合させて、鏡8を上記内向きフランジ6aと天板9と
で挟持させ、更に枢着板4上方の第1凹部部分下端面が
形成する上向き段部12にコイン差込み凹部13を付形し
て、該凹部内へ差込みしたコインを捻ることで天板9の
後部下端面が押上げられて後方側係止突条10が止め溝11
内から離脱可能に形成した。
【0007】第2の手段として上記枢着板4を、コンパ
クト容器本体21周壁の後壁部分の左右方向中間部を切欠
いて設けた後面および上面開口の嵌合凹部23内へ嵌合さ
せて、枢着板4の左右両端面と嵌合凹部23の左右両端面
とのうち、いずれか一方から突設した軸31を他方に穿設
した軸穴32内へ枢着させ、軸穴周囲の端面部分には、外
端間隔を軸直径よりも大とし、かつ内端間隔を軸直径よ
りも小とした、上記軸を軸穴内へ強制押込みするための
テーパ状通路33を穿設し、上記軸を中心とする、請求項
1記載の鏡付き蓋体1の回動で合成樹脂製容器本体の上
端開口面を開閉自在に閉塞した。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面について説明すると、1
はコンパクト容器の鏡付き蓋体で、該蓋体は、図1が示
すように頂板2外周から周壁3を下外方へ弯曲突出させ
ると共に、その周壁後壁部分3aの下端面の左右方向中間
部からは、後述容器本体に枢着させるための枢着板4を
垂下している。その蓋体上外面の左右方向中間部には、
周壁前壁部分3bの下端部から後壁部分3aの下端部まで、
後述天板嵌着用の第1凹部5を、又頂板2が有する第1
凹部部分内には鏡嵌合用の第2凹部6を、更に該第2凹
部の外周部分を内向きフランジ6aとして残して、第2凹
部内に窓孔7を穿設している。
【0009】8は上記第2凹部6内へ嵌合させた鏡で、
その外周部を上記内向きフランジ6a上へ載置させる。
【0010】9は、上記第1凹部5に対応させて設けた
天板で、第1凹部5内へ嵌合させる。該天板の前方下端
部内面と後方下端部の内面とには係止突条10,10が横設
してあり、これ等係止突条を、図2が示すように第1凹
部の前壁部分の下端部と後壁部分の下端部とにそれぞれ
横設した止め溝11内へ嵌合させ、鏡8を上記内向きフラ
ンジ6aと天板9とで挟持させる。
【0011】図3および図4が示すように、枢着板4上
方の第1凹部部分下端面が形成する上向き段部12にコイ
ン差込み凹部13を設ける。該凹部は該凹部内へコイン14
を差込み、捻ることで天板9の後部下端面が押上げられ
て後方側の係止突条10が止め溝11内から離脱し、よって
天板9を蓋体から取外し可能に設けている。
【0012】既述枢着板4は、コンパクト容器本体21の
周壁22後壁部分22a 後部の左右方向中間部を切欠いて設
けた、後面および上下両面開口の嵌合凹部23内へ嵌合さ
せるもので、図5と図7とが示すように、枢着板4の左
右両端面と嵌合凹部23の左右両端面とのうち、いずれか
一方からは軸31を突出させ、他方に穿設した軸穴32内へ
枢着させる。尚嵌合凹部23下面は閉塞させてもよい。そ
の枢着のため、軸穴32周囲の端面部分には、外端間隔を
軸31の直径よりも大で、かつ内端間隔を軸直径よりも小
とした、上記軸を強制的に軸穴内へ押込むためのテーパ
状通路33を設ける。図5が示すように枢着板4端面に軸
穴32を設ける場合はテーパ状通路を下方に設けるとよ
く、又図7が示すように嵌合凹部の端面に軸穴32を設け
る場合はテーパ状通路33を軸穴上方へ設けるとよく、こ
のようにすることで、蓋体1押下げにより軸32を軸穴32
内へ嵌合できるから、その強制嵌合が容易である。
【0013】尚容器本体周壁前壁部分22b の左右方向中
間部には凹部を設け、その奥壁上部に係合突条41を横設
して、該係合突条に蓋体周壁の前壁部から垂下させたフ
ック42を係合させて蓋体を閉塞状態に保持可能とし、か
つ上記凹部内へ枢着させた押釦43の回動で蓋体前部が押
上げられて上記フックの係合が外れるよう設けている。
44は容器本体内へ嵌合させた中皿である。
【0014】上記各部材は鏡を除き、すべて合成樹脂材
で形成している。但し天板9は例えば金属製等の装飾板
としてもよく、この場合は天板9もその材質に応じて分
別する。
【0015】
【発明の効果】本発明は既述構成とするものであり、鏡
8の外周部を蓋体の内向きフランジ6a上へ載置させると
共に、第1凹部5内へ天板9を嵌合させ、該天板の前方
下端部と後方下端部との各内面に横設した係止突条10,
10を、第1凹部5の前壁部分3b下端部と後壁部分3aの下
端部とに横設した止め溝11,11内へ嵌合させたから、鏡
8は上記内向きフランジと天板9とで確実に挟持される
ことで確実に蓋体に固着させることが出来、よってコン
パクト容器使用時に鏡が外れるようなことがなく、又蓋
体の枢着板4上方の第1凹部下端面が形成する上向き段
部12にコイン差込み凹部13を付形したから、コンパクト
容器廃棄時には上記凹部13内へコインを差込み捻ること
で第1凹部5内へ嵌合させた天板9の後部を押上げ、上
記後方側の止め溝11内から後方側の係止突条10を外すこ
とで天板9を外すことが出来、従って鏡8を蓋体から分
離することが出来る。更にコイン差込み凹部13は蓋体後
面に形成するから、該凹部は容器外見を損わない。
【0016】請求項2のように容器本体と蓋体との枢着
を、それ等の一部に設けたテーパ状通路33付きの軸穴32
と軸31とで形成することで、金属製軸を使用することな
くそれ等容器本体と蓋体とを枢着させたままで廃棄で
き、軸穴をテーパ状通路33付きとし、該通路外端間隔は
軸31の直径よりも大とし、かつ内端間隔は軸直径よりも
小としたから、強制押込みで軸穴内へ軸31を嵌合させる
ことが容易であり、その抜出しを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明コンパクト容器の分解斜視図である。
【図2】 蓋体要部の分解斜視図である。
【図3】 コンパクト容器から天板を外す方法を示す説
明図である。
【図4】 蓋体後部の斜視図である。
【図5】 容器本体と蓋体との枢着部の構造を示す斜視
図である。
【図6】 コンパクト容器の断面図である。
【図7】 容器本体と蓋体との枢着部の構造を別実施形
態で示す斜視図である。
【符号の説明】
1…蓋体 5…第1凹部 6…第2凹部 7…窓孔 8…鏡 9…天板 10…係止突条 11…止め溝 13…コイン差込み凹部 21…容器本体 23…嵌合凹部 31…軸 32…軸穴 33…テーパ状通路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頂板2外周から周壁3を下外方へ突出す
    ると共に該周壁の後壁部分3a下端面の左右方向中間部か
    ら枢着板4を垂設した合成樹脂製の蓋体であって、 該蓋体上外面の左右方向中間部へ周壁前壁部分の下端部
    から後壁部分下端部まで、天板9嵌着用の第1凹部5
    を、又頂板2が有する第1凹部部分内に鏡嵌合用の第2
    凹部6を、更に該第2凹部の外周部分を内向きフランジ
    6aとして残して第2凹部部分内に窓孔7を、それぞれ穿
    設し、 又上記内向きフランジ6a上へ外周部を載置させて第2凹
    部6内へ鏡8を嵌合させると共に、第1凹部に対応させ
    て設けた天板9を第1凹部5内へ嵌合させて、第1凹部
    の前壁部分下端部と後壁部分下端部とに横設した止め溝
    11内へ、天板9の前方下端部と後方下端部の各内面に横
    設した係止突条10,10を嵌合させて、鏡8を上記内向き
    フランジ6aと天板9とで挟持させ、 更に枢着板4上方の第1凹部部分下端面が形成する上向
    き段部12にコイン差込み凹部13を付形して、該凹部内へ
    差込みしたコインを捻ることで天板9の後部下端面が押
    上げられて後方側係止突条10が止め溝11内から離脱可能
    に形成したことを特徴とするコンパクト容器の鏡付き容
    器。
  2. 【請求項2】 上記枢着板4を、コンパクト容器本体21
    周壁の後壁部分の左右方向中間部を切欠いて設けた後面
    および上面開口の嵌合凹部23内へ嵌合させて、枢着板4
    の左右両端面と嵌合凹部23の左右両端面とのうち、いず
    れか一方から突設した軸31を他方に穿設した軸穴32内へ
    枢着させ、軸穴周囲の端面部分には、外端間隔を軸直径
    よりも大とし、かつ内端間隔を軸直径よりも小とした、
    上記軸を軸穴内へ強制押込みするためのテーパ状通路33
    を穿設し、 上記軸を中心とする、請求項1記載の鏡付き蓋体1の回
    動で合成樹脂製容器本体の上端開口面を開閉自在に閉塞
    したことを特徴とするコンパクト容器。
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JP2002209629A (ja) * 2001-01-19 2002-07-30 Yoshida Industry Co Ltd 化粧料容器
JP2003052446A (ja) * 2001-08-20 2003-02-25 Yoshida Industry Co Ltd 化粧料容器の蓋体
JP2013074973A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Yoshino Kogyosho Co Ltd コンパクト容器

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