JP4727044B2 - 化粧料容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧料が収納される容器本体とこれに枢着される蓋体とが合成樹脂で形成され、前記蓋体にガラス製の鏡を備えた化粧料容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に化粧料容器は携帯性やデザイン性などが重視され、丈夫で軽量であるとともに加工によって形状が制限されにくい合成樹脂で形成される一方、取り付けられる鏡としては、鮮明に映るガラス製の鏡が用いられている。また、収納される化粧料は蓋体を開いた状態で使用されることから、鏡は蓋体の裏面に貼着されていることが一般的であり、蓋体は開かれて比較的立てられた状態で使用されるので、鏡は自重等によって剥がれ落ちないように十分な接着力で貼着されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、ゴミ排出量の低減化や資源をリサイクルするために、廃棄物はそれらの材質等によって分別して回収されている。よって、合成樹脂製の容器本体および蓋体とこの蓋体に貼着されたガラス製の鏡とで構成される従来の化粧料容器は、鏡を蓋体から剥がし、分別して回収する必要がある。
【0004】
しかしながら、従来の化粧料容器にあっては、鏡と蓋体とが強力な接着力で貼着されているので、鏡を容易に剥がし取ることができないという課題があった。
また、鏡と蓋体とを分別する作業は通常、化粧料を使用していた者が容器を捨てる際に行うのであるから、専用工具や治具等を使用することは極めて煩わしく分別収集の妨げになる虞がある。
【0005】
本発明はかかる従来の課題に鑑みて成されたもので、容器本体および蓋体と鏡とを容易に分別することができる化粧料容器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために本発明にかかる化粧料容器は、化粧料が収納される合成樹脂製の容器本体と、この容器本体に枢着される蓋体と、この蓋体に保持されるガラス製の鏡とを備えた化粧料容器において、前記蓋体が外蓋部と鏡保持枠部とで構成されるとともに前記容器本体から取り外し可能に設けられ、鏡保持枠部と外蓋部とは、その前端部を互いに係合させてそれぞれ容器本体の後端部に枢着させることによって、その係合状態が維持されて外蓋部と鏡保持枠部との間に前記鏡を挟持し、容器本体から取り外すことによって外蓋部と鏡保持枠部とが分離されることを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、外蓋部と鏡保持枠部とは、それらを容器本体から取り外すことによって、容器本体後端部との各枢着部位が互いに分離可能になるとともに、前端部の係合が解除可能になり、両者を分離してそれらの間に挟持されている鏡を容易に蓋体と分離することができる。したがって、鏡は何ら工具等を使用することなく取り外すことができ、材質の異なる容器本体および蓋体と鏡とを容易に分別することができる。
【0008】
また、外蓋部と鏡保持枠部とは化粧料容器の使用時に、容器本体の後端部に枢着されているので、それらの前端部の係合状態も維持され、外蓋部と鏡保持枠部とによる鏡の挟持状態が維持されて鏡を確実に保持することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態の化粧料容器を添付図面を参照して詳細に説明する。図1〜図4は本実施形態の化粧料容器を示し、図1は化粧料容器の分解斜視図、図2は蓋体を閉じた状態を示す側断面図、図3は蓋体を閉じた状態を示す正面断面図、図4は外蓋部、鏡保持枠部および鏡を示す斜視図である。
【0010】
本実施形態の化粧料容器10は、化粧料を収納する容器本体14と、この容器本体14に枢着されて開閉可能な蓋体12とがいずれも合成樹脂で形成され、前記蓋体12にはガラス製の鏡18が保持されている。前記蓋体12の前端部はフック24を介して容器本体14に係脱可能に形成されている。
【0011】
前記容器本体14は中央部に化粧料を収納する化粧料収納部14aが凹設されて皿状をなし、その平面形状はほぼ正方形状をなしている。この容器本体14の四方の外周部のうち後側の外周部14cは、左右の端部14dを残しその中央部が切り欠かれて枢着凹部20が形成されている。この枢着凹部20は左右に、対向する一対の鉛直壁面20aを有し、これら鉛直壁面20aと直交する方向に向けられて架け渡された枢着軸20bが設けられている。
前記蓋体12は前記容器本体14の平面形状に沿って形成された外蓋部16と、この外蓋部16に鏡18とともに収納されて外蓋部16との間に鏡18を挟持する鏡保持枠部30とで構成されている。
【0012】
外蓋部16は、その内側にほぼ正方形状をなす枠収納部16aが凹設され、周壁部16bと天部16cとで皿状に形成されている。前記周壁部16bの後端部には容器本体14の枢着凹部20に入り込むヒンジ突部16dが設けられ、このヒンジ突部16dには枢着軸20bと回動自在に係合されるスリット16eが設けられている。
【0013】
スリット16eは、ほぼ楕円形状をなし、短軸側が枢着軸20bの直径とほぼ同じ長さに形成され、蓋体12が閉じられた状態で鉛直方向に長くなるように形成されている。このスリット16eには、その下方に開放され枢着軸20bの直径より狭い幅の間隙16fが設けられ、その上方に枢着軸20bの直径より狭い幅の切り込み部16gが設けられてスリット16e上部の剛性が低減されている。即ち、外枠部16は、スリット16eに入り込んでいる枢着軸20bを上記間隙16fに押し当てて容器本体14から離す方向に引っ張ると、上記低剛性部分によって間隙16fが押し広げられ、容器本体14から容易に取り外すことができる。
【0014】
また、周壁部16bの前端部には、枠収納部16a側に開口26aを有して枠収納部16aと連通する係合凹部26が形成されている。この係合凹部26は鏡保持枠部30に設けられ後述する係合突部30aが挿入されて互いに係合するように設けられている。この係合凹部26の開口26a高さは、周壁部16bの高さより低く、かつ天部16c側に形成されている。
【0015】
前記鏡保持枠部30は、前記周壁部16bの内周形状より僅かに小さな枠体状に形成され、前記枠収納部16aに収納されてその枠部分の全周が前記天部16cに近接される。鏡保持枠部30は、その肉厚が鏡18の厚さより厚く形成され、天部16cと反対側が全周に亘って内側に延出されて鏡挟持部30bをなし、天部16c側の内周開口部30cに鏡18が収納される。即ち、鏡保持枠部30が枠収納部16aに収納されると、鏡18は天部16cと鏡挟持部30bとで挟まれることになる。
【0016】
また、鏡保持枠部30の前端部にはその外側に向かって延出され、前記係合凹部26に入り込む前記係合突部30aが突設され、後端部には前記容器本体14の枢着凹部20に入り込む枢着突部30dが間隔を隔てて2つ設けられている。これら枢着突部30dには前記枢着軸20bと回動自在に係合される枢着溝30eがそれぞれ設けられている。この枢着溝30eは前記スリット16eと同形状をなしているので、外蓋部16と同様に鏡保持部30も容易に容器本体14から取り外すことができる(スリット16eと共通する部位には同一符号を付す)。
【0017】
前記2つの枢着突部30dは前記枢着凹部20の左右の鉛直壁面20aにそれぞれ近接させて配置され、それら枢着突部30d間に外蓋部16のヒンジ突部16dが配置され、それぞれ枢着溝30eとスリット16eとが単一の枢着軸20bにはめ込まれている。ここで、上記枢着突部30dとヒンジ突部16dとの配置はこれに限らず、ヒンジ突部16dを間隔を隔てて左右に設け、それらの間に枢着突部30dを配置しても構わない。
【0018】
即ち、内周開口部30cに鏡18が納められた鏡保持枠部30は、前端部の係合突部30aが係合凹部26に挿入されて両者が係合した状態で枠収納部16aに収納される。このとき係合突部30aを係合凹部26に挿入する際に、後端側の枢着突部30dとヒンジ突部16dとが接触することを避けて係合突部30aを斜めから係合凹部26に挿入できるように、前記係合凹部26は天部16c側に十分に広げておく。
【0019】
鏡保持枠部30と外蓋部16とは前端側が係合した状態で後端部のが枢着突部30dおよびヒンジ突部16dがともに単一の枢着軸20bに枢着されることによって一体をなし、天部16cと鏡保持部30bとによって鏡18の挟持状態が維持される。したがって、外蓋部16と鏡保持枠部30とが枢着されている化粧料容器10の使用時には、鏡18を外蓋部16と鏡保持枠部30とによって確実に保持することができる。
【0020】
そして、蓋体12を容器本体14から取り外す、即ち外蓋部16と鏡保持枠部30とを枢着軸20bから取り外すことによって、外蓋部16と鏡保持枠部30との後端部は分離可能になり、これに伴って前端部の係合突部30aを係合凹部26から抜き出してそれらの係合状態を解除することが可能になる。したがって、鏡18は何ら工具等を使用することなく容易に取り外すことができ、材質の異なる容器本体14および蓋体12と鏡18とを容易に分別することができる。
【0021】
本実施形態においては、化粧料容器10の外形形状をほぼ正方形状としたが、円形状であっても、またその他の形状でも構わない。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように本発明にかかる化粧料容器は、外蓋部と鏡保持枠部とは容器本体から取り外すことによって、容器本体後端部との各枢着部位が互いに分離可能になるとともに、前端部の係合も解除可能になる。よって、外蓋部と鏡保持枠部によって挟持された鏡を容易に分別することができる。
【0023】
また、化粧料容器の使用時には、外蓋部と鏡保持枠部とが容器本体の後端部に枢着され、前端部は互いに係合されているので、それらの間に鏡を確実に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す化粧料容器の分解斜視図である。
【図2】蓋体を閉じた状態を示す側断面図である。
【図3】図2の正面断面図である。
【図4】外蓋部、鏡保持枠部および鏡を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 化粧料容器
12 蓋体
14 容器本体
16 外蓋部
18 鏡
30 鏡保持枠部
Claims (1)
- 化粧料が収納される合成樹脂製の容器本体と、この容器本体に枢着される蓋体と、この蓋体に保持されるガラス製の鏡とを備えた化粧料容器において、
前記蓋体が外蓋部と鏡保持枠部とで構成されるとともに前記容器本体から取り外し可能に設けられ、鏡保持枠部と外蓋部とは、その前端部を互いに係合させてそれぞれ容器本体の後端部に枢着させることによって、その係合状態が維持されて外蓋部と鏡保持枠部との間に前記鏡を挟持し、蓋体を容器本体から取り外すことによって外蓋部と鏡保持枠部とが分離されることを特徴とする化粧料容器。
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