JPH1066622A - 化粧料容器 - Google Patents

化粧料容器

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JPH1066622A
JPH1066622A JP22696896A JP22696896A JPH1066622A JP H1066622 A JPH1066622 A JP H1066622A JP 22696896 A JP22696896 A JP 22696896A JP 22696896 A JP22696896 A JP 22696896A JP H1066622 A JPH1066622 A JP H1066622A
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coin
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Yukitomo Yuzuhara
幸知 柚原
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Yoshida Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鏡を蓋体から簡単かつ安全に取り外すことが
でき、分別回収の要請に応えることができる化粧料容器
を提供する。 【解決手段】 蓋本体22および天板23の2部品で蓋
体20を形成する。蓋本体22および天板23の間に鏡
21を挟み込み、かつ蓋本体22および天板23の間に
両者を分離可能とする操作スリット24を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器本体と蓋体と
を開閉自在に連結し、かつ蓋体の内面に鏡を備えた化粧
料容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の化粧料容器は、いずれも
合成樹脂で成形された容器本体と蓋体とを主要部品とし
て構成され、必要に応じて金属製部品が組み込まれてい
るとともに、特に蓋体にはガラス製の鏡が脱落しないよ
うにしっかりと接着して取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで最近にあって
は、資源のリサイクルの観点から分別回収の必要性が叫
ばれていて、化粧料容器にあってもこのような要請に応
えることが望まれるが、捨てる際に、合成樹脂製の蓋体
にしっかりと接着して固定されている鏡を剥がし取るこ
とはきわめて煩わしいとともに、取り外すときに誤って
鏡で手を切ってしまうおそれもあり、分解することが困
難であるという課題があった。
【0004】本発明はかかる従来の課題を解決するため
になされたもので、その目的は、鏡を蓋体から簡単かつ
安全に取り外すことができ、分別回収の要請に応えるこ
とができる化粧料容器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明に係る化粧料容器では、容器本体と蓋体とを
開閉自在に連結し、かつ蓋体の内面に鏡を備えてなる化
粧料容器において、蓋体が蓋本体および天板の2部品か
らなり、蓋本体および天板の間に鏡を挟み込み、かつ蓋
本体および天板の間に両者を分離可能とするスリットを
形成してなることを特徴とする。
【0006】このような構成の化粧料容器によれば、ス
リットを利用して天板と蓋本体を分離することができる
ので、蓋本体と天板との間に挟み込まれた鏡を容易に取
り出すことができる。このように鏡を蓋体から簡単かつ
安全に取り外すことができるので、分別回収の要請に応
えることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図に基づいて詳細に説明する。図1ないし図3は、本
発明の第1実施形態に係る化粧料容器を示し、図4およ
び図5は、本発明の第1実施形態に係る化粧料容器の変
形例を示し、図6ないし図8は、本発明の第2実施形態
に係る化粧料容器を示す。
【0008】本実施形態は基本的には、容器本体10と
蓋体20とをそれぞれの後端縁部で開閉自在に連結し、
かつ蓋体20の内面に鏡21を備えてなる化粧料容器に
おいて、蓋体20が蓋本体22および天板23の2部品
からなり、蓋本体22および天板23の間に鏡21を挟
み込み、かつ蓋本体22および天板23の間に両者を分
離可能とする操作スリット24が形成されている。
【0009】本実施形態の化粧料容器は、図1および図
2に示されるように合成樹脂製の容器本体10および合
成樹脂製の蓋体20より構成され、これらは化粧料容器
の後端部でピン11によって開閉自在に枢着されてい
る。容器本体10の前端部には切欠凹所12が形成さ
れ、その奥面には第1の係合突起13が形成されてい
る。さらに、容器本体10には、化粧料を収納する化粧
料収納部14が形成されている。
【0010】蓋体20は、容器本体10の上面を覆うよ
うに形成され、合成樹脂製の蓋本体22および合成樹脂
製の天板23の2部品からなっている。
【0011】蓋本体22は、開口部25を有する枠体状
で、この開口部25には、内方に向かって延長する環状
の庇部26が形成され、この庇部26上に鏡21が載置
されるようになっている。そして、蓋本体22上面の外
周には段部27が形成されている。
【0012】また、蓋本体22の前端部には爪片28が
垂下形成され、爪片28の下端内面には、容器本体10
の第1の係合突起13と係合可能な第2の係合突起29
が一体的に形成されている。さらに、蓋本体22の後方
中央部にはブロック体30が垂下形成され、容器本体1
0と、それぞれの後端部でピン11によって開閉自在に
枢着されている。さらにまた、ブロック体30の上方部
の段部27には切欠凹所33が形成されている。
【0013】天板23は、下面に凹所34が形成され、
その後端面中央部には切欠凹所33に対応する位置に左
右方向に延長する溝38が形成されている。他方、蓋本
体22には、切欠凹所33の左右両側に係合凹部31,
31が形成され、また、前端面上方部に係合凹部32が
形成されている。そして、天板23の凹所34の前端部
内面には、蓋本体22の係合凹部32と係合可能な係合
突部35が形成され、さらに、凹所34の後端部内面に
は、蓋本体22の係合凹部31,31と係合可能な係合
突部36,36が形成されている。
【0014】上記のような構成の化粧料容器の蓋体20
にあっては、図2に示すように、蓋本体22の環状の庇
部26上に鏡21が載置された状態で、天板23の下端
面が蓋本体22の段部27に当接し、蓋本体22の係合
凹部32と天板23の係合突部35が係合し、蓋本体2
2の係合凹部31,31と天板23の係合突部36,3
6が係合し、これにより、鏡21は接着されずにこれら
蓋本体22と天板23との間に挟み込まれ、固定されて
いる。そして、天板23に形成された溝38は、蓋本体
22に形成された切欠凹所33とともに、操作スリット
24を区画形成する。
【0015】このような状態の化粧料容器を分別回収の
ために分解する場合には、操作スリット24内にコイン
37等を挿入し、これを内方に押圧すると、コイン37
の先端部が切欠凹所33の奥面に当接する。この状態か
ら、コイン37を上方に持ち上げると天板23は、段部
27とコイン37との接点を支点として上方へ持ち上げ
られ、これにより蓋本体22の係合凹部31,31と天
板23の係合突部36,36の係合が解除されるととも
に、蓋本体22の係合凹部32と天板23の係合突部3
5の係合も解除され、これにより鏡21が露出する。こ
の状態の化粧料容器をさかさまにすると、鏡21は脱落
し、化粧料容器から容易かつ安全に取り出すことができ
る。
【0016】図4および図5は、本発明の第1実施形態
に係る化粧料容器の変形例を示す。第1実施形態では、
蓋本体22と天板23は、係合凹部31,32と係合突
部36,35との係合により固定されていたが、本実施
形態では、接着により、蓋本体41と天板42とが固定
されている。
【0017】本実施形態の蓋体40は、容器本体10の
上面を覆うように形成され、合成樹脂製の蓋本体41お
よび合成樹脂製の天板42の2部品からなっている。
【0018】蓋本体41は開口部43を有する枠体状
で、この開口部43には、内方に向かって延長する環状
の庇部44が形成され、この庇部44上に鏡21が載置
されている。そして、蓋本体41上面の外周には段部4
5が形成されている。
【0019】また、蓋本体41の後方中央部にはブロッ
ク体46が垂下形成され、容器本体10と、それぞれの
後端部でピン11によって開閉自在に枢着されている。
さらに、ブロック体46の上端面中央部には、溝47が
形成されている。
【0020】天板42は、下面に凹所48が形成され、
その後端部下面中央部には、蓋本体41の溝47に挿入
可能な突部49が形成されている。そして、この突部4
9の下端部には、前方に向かって下方に傾斜したテーパ
面50が形成されている。
【0021】また、蓋本体41の開口部43周りの上端
面と天板42の凹所48下面とは、超音波接着により接
着固定され、蓋本体41の庇部44上に載置された鏡2
1はこれにより接着されずに蓋本体41と天板42との
間に挟み込まれ、固定されている。そして、蓋本体41
の溝47は、天板42の突部49とともに、操作スリッ
ト51を区画形成している。
【0022】上記のような構成の化粧料容器を分別回収
のために分解する場合には、操作スリット51内にコイ
ン37等を挿入し、これを内方に押圧すると、コイン3
7の先端部が突部49に形成されたテーパ面50に当接
し、ここに押上げ分力が働く。そして、この押上げ分力
により蓋本体41と天板42との接着面に対する初期の
剥がしがなされる。さらに、コイン37を挿入すると、
天板42はテーパ面50を介して上方へ持ち上げられ
る。この状態から、図5に示すように、コイン37を下
方に押し下げることにより、蓋本体41と天板42とが
分離され、これにより鏡21が露出する。この化粧料容
器をさかさまにすると、鏡21は脱落して化粧料容器か
ら容易かつ安全に取り出すことができる。
【0023】なお、本実施形態では、蓋本体41と天板
42とは、超音波接着により接着固定するようにした
が、この接着固定は、普通の接着剤によってもよい。そ
の他の構成および作用・効果は、上記第1実施形態の場
合と同様である。
【0024】図6ないし図8は、本発明の第2実施形態
に係る化粧料容器を示す。
【0025】本実施形態の化粧料容器は、容器本体10
および蓋体60より構成され、これらは化粧料容器の後
端部でピン11によって開閉自在に枢着されている。
【0026】蓋体60は、容器本体10の上面を覆うよ
うに形成され、合成樹脂製の蓋本体61およびアルミ等
金属製の天板62の2部品からなっている。
【0027】蓋本体61は、開口部63を有する枠体状
で、この開口部63には、内方に向かって延長する環状
の庇部64が形成され、この庇部64上に鏡21が載置
されるようになっている。そして、蓋本体61上面の外
周には段部65が形成されている。
【0028】また、蓋本体61の後方中央部にはブロッ
ク体66が垂下形成され、容器本体10と、それぞれの
後端部でピン11によって開閉自在に枢着されている。
さらに、ブロック体66の上端面中央部には、凹部67
が形成されている。この凹部67の底面には、内方に向
かって上方に傾斜するテーパ面68が形成されている。
【0029】天板62は、金属製で、下面に凹所69が
形成され、その凹所69下面と蓋本体61の開口部63
周りの上端面とは、接着剤により接着固定され、蓋本体
61の庇部64上に載置された鏡21はこれにより接着
されずにこれら蓋本体61と天板62との間に挟み込ま
れ、固定されている。そして、蓋本体61の凹部67
は、天板62の下端面とともに、操作スリット70を区
画形成している。
【0030】そして、図7に示すように、上記のような
構成の蓋体60の操作スリット70内にコイン37等を
挿入し、内方に向かって押圧すると、コイン37の先端
部はテーパ面68に沿って斜め上方に挿入される。そし
て、挿入したコイン37を上方に持ち上げることによ
り、天板62は、上方へ持ち上げられ、図8に示すよう
に、蓋本体61と天板62の接着が解除され、これによ
り鏡21が露出する。この状態から化粧料容器をさかさ
まにすると、鏡21は脱落し、化粧料容器から容易にか
つ安全に取り出すことができる。
【0031】この際、操作スリット70は上向きのテー
パ面68によって区画形成されているので、挿入したコ
イン37を水平状態(図2参照)から持ち上げる場合よ
り、押上げストロークを大きく確保することができ、操
作性がよい。その他の構成および作用・効果は、上記第
1実施形態の場合と同様である。
【0032】なお、上記実施形態に示されるように、操
作スリットは、蓋体の天板側に形成しても、蓋本体側に
形成しても、同様の効果を得ることができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る化粧料
容器にあっては、容器本体と蓋体とを開閉自在に連結
し、かつ蓋体の内面に鏡を備えてなる化粧料容器におい
て、蓋体が蓋本体および天板の2部品からなり、蓋本体
および天板の間に鏡を挟み込み、かつ蓋本体および天板
の間に両者を分離可能とするスリットを形成してなるこ
とを特徴とするので、スリットを利用して蓋本体と天板
を容易に分離することができる。このように鏡を蓋体か
ら簡単かつ安全に取り外すことができるので、分別回収
の要請に応えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る化粧料容器の斜視
図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る化粧料容器の縦断
面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る化粧料容器の蓋体
の天板を分離した状態を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る化粧料容器の変形
例の要部縦断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る化粧料容器の変形
例において蓋体の天板を分離した状態を示す要部縦断面
図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る化粧料容器の斜視
図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る化粧料容器の要部
縦断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る化粧料容器の蓋体
の天板を分離した状態を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
10 容器本体 20,40,60
蓋体 21 鏡 22,41,61
蓋本体 23,42,62 天板 24,51,70
操作スリット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体と蓋体とを開閉自在に連結し、
    かつ該蓋体の内面に鏡を備えてなる化粧料容器におい
    て、該蓋体が蓋本体および天板の2部品からなり、該蓋
    本体および該天板の間に鏡を挟み込み、かつ該蓋本体お
    よび該天板の間に両者を分離可能とするスリットを形成
    してなることを特徴とする化粧料容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002209629A (ja) * 2001-01-19 2002-07-30 Yoshida Industry Co Ltd 化粧料容器
JP2021104112A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 株式会社吉野工業所 コンパクト容器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002209629A (ja) * 2001-01-19 2002-07-30 Yoshida Industry Co Ltd 化粧料容器
JP4727044B2 (ja) * 2001-01-19 2011-07-20 吉田プラ工業株式会社 化粧料容器
JP2021104112A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 株式会社吉野工業所 コンパクト容器

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