JPH11103786A - 革製飼料 - Google Patents

革製飼料

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JPH11103786A
JPH11103786A JP9291611A JP29161197A JPH11103786A JP H11103786 A JPH11103786 A JP H11103786A JP 9291611 A JP9291611 A JP 9291611A JP 29161197 A JP29161197 A JP 29161197A JP H11103786 A JPH11103786 A JP H11103786A
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Japan
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leather
cut
minutes
water
feed
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JP9291611A
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English (en)
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Daiji Seto
大司 瀬戸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床革を単なる方形に裁断したものに比
べて容易に捩じることができ、またリボン状に切断した
もののように編組したり、両端に結び目を作ったりする
必要がなく、特に犬用ピッカーとして好適な革製飼料を
提供する。 【解決手段】 原皮に水戻し、水洗、脱毛、脱脂およ
び脱灰等の化学処理を施し、かつスライス、切断して得
られた方形の床革からなる革製飼料10であり、長さ方
向の両端部を除く中央部に長さ方向と平行な多数本のス
リット11が入れられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、愛玩動物、特に犬用
として好適な革製飼料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】家庭で飼育される犬用の飼料として、牛
皮の床革を原料とするピッカーが知られており、牛皮の
原皮に水戻し、水洗、脱毛、脱脂および脱灰等の化学処
理を施し、スライスして床革を分離し、この床革を更に
水洗し、絞って乾燥し、しかるのち長方形に切断し捩じ
って棒状に成形したり、またリボン状にスリットしたも
の複数本で組紐を編んだり、またリボン状にスリットし
たもの複数本を束ね両端を結んで棒状またはロープ状に
成形したりして製造されている。
【0003】しかしながら、従来の飼料用ピッカーは、
牛皮の床革をそのまま使用していたので、硬くて成形性
が悪く、そのため長方形に切断したものを捩じって棒状
に成形するのが極めて困難であった。そこで、床革をリ
ボン状に切断したのち、その複数本を用いて組紐を編ん
だり、また複数本のリボンを束ねてロープ状に捩じり、
両端に解け防止のための結び目を作っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、床革を単
なる方形に裁断したものに比べて容易に捩じることがで
き、また従来のリボン状に切断したもののように編組し
たり、両端に結び目を作ったりしなくても単に捩じるだ
けでロープ状ないしは棒状の外観を維持してほつれるこ
とがなく、犬用ピッカーとして好適な革製飼料を提供す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の革製飼料は、
原皮に水戻し、水洗、脱毛、脱脂および脱灰等の化学処
理を施し、かつスライス、切断して得られた方形の床革
からなり、長さ方向の両端部を除く中央部に長さ方向と
平行な多数本のスリットが入れられていることを特徴と
する。
【0006】上記の原皮は、牛や馬、豚等のいずれでも
よいが、牛皮は入手が容易な点で特に好ましい。この原
皮は、常法にしたがって水戻し、水洗、脱毛、脱脂およ
び脱灰等の化学処理を施した後、バンドナイフ等でスラ
イスして銀面側の本革と粗い組織の床革とに分離され
る。得られた床革は、水洗、脱水後に方形に裁断され、
しかるのち長さ方向の両端部を除く中央部に長さ方向と
平行な多数本のスリットが入れられ、上記の中央部が多
数本のリボンを並列した形になる。
【0007】上記の方形の床革は、多数本のスリットを
有するので、多数本のリボンを束ねて捩じる場合と同様
に容易に捩じって棒状またはロープ状に成形することが
でき、しかも方形の床革の長さ方向両端は、切り離され
ずにつながっているので、両端からほつれることがな
く、従来のリボンを束ねた場合のようにほつれ止めのた
めの結び目を作る必要がない。ただし、結び目をつくっ
て骨状に形成することを妨げるものではない。そして、
両端を除く中央部がリボン状であるため、犬が噛んだ際
に歯垢の除去が可能になる。なお、上記スリットの好ま
しい間隔は、3〜15mmであり、3mm未満では細過ぎて
千切れ易くなり、かつスリットを入れる作業が面倒にな
り、反対に15mmを超えると捩じり加工が困難になる。
【0008】上記の床革に対しては、可塑剤としてソル
ビットやぶどう糖等の多糖類、キシリトールやグリセリ
ン等の高級アルコールおよび脂肪酸のグリセリンエステ
ル等をあらかじめ含浸させることができ、この場合は床
革が柔軟性を増して成形性が向上すると共に、甘味が付
いて犬が喜ぶようになる。中でもソルビットおよびキシ
リトールは浸透性が高く、水分活性値が低い点で好まし
く、特にキシリトールは蔗糖に匹敵する甘さを有し、し
かも口腔内の細菌で侵されず、酸を生成せず、虫歯の原
因にならない点で好ましい。
【0009】これらの可塑剤は、水溶液の形で使用さ
れ、この水溶液に上記の水洗、脱水後の床革が浸漬さ
れ、水切り、脱水後に乾燥される。この可塑剤の固形分
含浸量は乾燥状態の床革重量に対して10〜50%が好
ましく、この固形分含浸量が10%未満では床革の硬さ
低下が不十分で、かつ甘味が不足し、反対に50%を超
えると、含浸が極めて困難になり、かつ不経済である。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施形態1 牛皮の原皮に常法にしたがって水戻し、水洗、脱毛、脱
脂および脱灰等の化学処理を施し、スライスして得られ
た床革を更に水洗し、脱水し、乾燥した後、所望の大き
さの長方形に裁断し、その両端を除く中央部に5〜15
mmの等間隔で多数本のスリットを入れて革製飼料とす
る。図1において、10は上記の床革を長方形に切断し
て得られた革製飼料であり、11はスリットである。そ
して、この革製飼料10は、スリット11の方向が軸方
向となるように筒状に丸めて捩じり、図2に示すような
ロープ状または棒状に成形される。
【0011】実施形態2 水100重量部に可塑剤としてキシリトールまたはソル
ビットを200〜300重量部溶解して可塑剤水溶液を
調製し、この可塑剤水溶液に実施形態1の床革を浸漬
し、上記可塑剤の固形分含浸量が乾燥状態の床革重量に
対して10〜50%となるように含浸、乾燥し、以下は
実施形態1と同様に長方形に裁断し、スリットを入れ、
捩じって犬用ピッカーに加工する。
【0012】
【実施例】
実施例1 水洗槽のバスケットドラムに牛皮の塩漬け原皮を入れ、
原皮重量の200%の水に浸漬して上記ドラムの回転3
0分、静止30分、回転30分、静止30分および回転
30分を交互に行って水戻しを行い、続いて30分の水
洗を行った。次いで、上記同様に原皮重量の200%の
水(27℃)に0.2%の活性剤(プレマゾールソー
ク)、0.2%の脱脂剤、0.4%のソーダ剤および
0.1%の防腐剤を添加し、回転30分と静止60分を
交互に2回行い、更に回転を20時間続け(ただし、1
時間ごとに5分間静止させた)、更に2時間の連続回転
の後に30分間水洗し、しかるのち背割りを行った。
【0013】上記背割りの後、300%の水(27℃)
に脱脂剤0.2%、促進剤(プレマゾールライム)0.
4%、水硫化ソーダ0.9%、石灰0.3%を添加して
30分間回転させ、静止して30分後に硫化ソーダ1%
および石灰4%を追加して回転30分、静止30分、回
転30分、静止60分、回転10分および静止50分を
繰返した後、回転を3時間続けた(ただし、1時間ごと
に3分間静止させた)。次いで、水の1/3を新水と入
れ替え、石灰1%を加えて回転10分、静止50分の
後、20時間静止させ(ただし、2時間ごとに3分回転
させた)、脱脂し、毛根を溶解した。
【0014】上記の脱脂処理後、水洗を5分間行った
後、牛皮を引き上げ、バンドナイフでスライスして床革
を分離し、この床革を更に30分水洗し、続いて100
%の水(30℃)に乳酸を0.3%、硫安を0.8%、
塩安を0.7%および脱脂剤を0.3%添加して20分
間回転した後、脱灰促進用酵素(オロポン)を0.5%
添加して60分間回転して脱灰した後、水洗して脱水、
乾燥した。
【0015】上記の脱灰処理後の乾燥床革を幅70mm、
150mmの長方形に裁断し(図1参照)、両端の約15
mmの部分を除く中央部に7mm間隔で9本のスリットを長
さ方向と平行に入れて上記中央部を10本のリボン状部
分に分割し、しかるのち捩じってロープ状のピッカーを
成形した。この成形は、スリットを入れないものに比べ
て極めて容易であった。
【0016】実施例2および3 水100重量部に付きキシリトール300重量部を溶解
してキシリトール水溶液を調製し、このキシリトール水
溶液(温度27℃)に上記実施例1の脱灰処理、水洗、
脱水後の水分率が約50%の床革を25分間浸漬して引
き上げ、水平バーに掛けて水切り、乾燥してキシリトー
ルの固形分含浸量30%の床革を得、これを実施例1と
同様に裁断し、スリットを入れて実施例2の革製飼料を
得た。また、上記のキシリトールに代えてソルビットを
用いる以外は実施例2と同様にして実施例3の革製飼料
を得た。上記実施例2および3の革製飼料を捩じってロ
ープ状のピッカーを成形したところ、この成形は実施例
1に比べて更に容易であり、かつ甘味があるため犬が喜
ぶものであった。
【0017】
【発明の効果】上記のように、この発明の革製飼料は、
方形の床革に多数本のスリットをいれたものであるか
ら、スリットを入れない従来のものに比べて容易に捩じ
ってロープ状または棒状に成形することができ、また従
来のリボン状に切断したもののように編組したり、両端
に結び目を作ったりすることは必ずしも必要でない。特
に請求項2に記載した発明は、床革が甘味を有する可塑
剤を含浸したものであるから、上記の成形が一層容易に
なり、かつ柔らかくて噛み易く、犬用ピッカーとして好
適であり、しかも腐敗することがなく、長期保存が可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の斜視図である。
【図2】捩じった状態の側面図である。
【符号の説明】
10:革製飼料 11:スリット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原皮に水戻し、水洗、脱毛、脱脂および
    脱灰等の化学処理を施し、かつスライス、切断して得ら
    れた方形の床革からなり、長さ方向の両端部を除く中央
    部に長さ方向と平行な多数本のスリットが入れられてい
    ることを特徴とする革製飼料。
  2. 【請求項2】 床革が可塑剤として多糖類、高級アルコ
    ールまたは脂肪酸エステルのいずれかを含浸したもので
    あり、柔軟性と甘味を備えている請求項1に記載の革製
    飼料。
JP9291611A 1997-10-07 1997-10-07 革製飼料 Pending JPH11103786A (ja)

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JP9291611A JPH11103786A (ja) 1997-10-07 1997-10-07 革製飼料

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JP9291611A JPH11103786A (ja) 1997-10-07 1997-10-07 革製飼料

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ID=17771198

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JP9291611A Pending JPH11103786A (ja) 1997-10-07 1997-10-07 革製飼料

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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