JP2003235468A - ペット用飼料及びその製造方法 - Google Patents

ペット用飼料及びその製造方法

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JP2003235468A
JP2003235468A JP2002042106A JP2002042106A JP2003235468A JP 2003235468 A JP2003235468 A JP 2003235468A JP 2002042106 A JP2002042106 A JP 2002042106A JP 2002042106 A JP2002042106 A JP 2002042106A JP 2003235468 A JP2003235468 A JP 2003235468A
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Yasuyuki Kato
康幸 加藤
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DoggyMan H A Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟性を付与する多価アルコールを革繊維体
組織間だけでなく、革繊維体内にまで充填させることに
より、ペット用飼料をやわらかくして歯の弱い犬やシニ
ア犬にとって食しやすく、従来にない噛み心地が実現で
き、特にシニア犬にとっては顎をよく動かすことでスト
レスを発散することができる、腐敗しにくいペット用飼
料を得ることを目的とする。 【解決手段】 革からなるペット用飼料であって、革繊
維分解酵素によって処理された中間処理革に、多価アル
コールを充填させることを特徴とするペット用飼料とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペット用飼料とし
て犬に使用され、特に歯が弱い犬やシニア犬用として好
適な革からなるペット用飼料とその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、犬用として使用されるの革から
なるペット用飼料は主に牛革を原料として、これに水
洗、脱灰、酸化、漂白など各種の処理を施し、絞って脱
水し、各形態に成型し乾燥させたものが市販されてい
る。これらペット用飼料は無毒性でなければならないの
で、例えば殺菌のためのホルムアルデヒドのような物質
や、革の耐久性を上げるための鞣し工程に用いられる金
属クロムを含ませることはできない。
【0003】したがって、ペット用飼料は、腐食やカビ
などによる汚染を防ぐために脱水され乾燥させて、水分
活性を低く抑えたものであるため、水分含有量が少なく
硬質である。また、成型性が悪い上に、歯の弱い犬や顎
の弱いシニア犬では、歯で強く噛むことができないた
め、ペット用飼料を十分に食することができない。ま
た、シニア犬の顎に過剰な負担がかかり、ストレスを却
って増大させたりする。このため、前記処理された床革
に肉汁や野菜汁を含浸させる試みがされているが、肉汁
などを革内部まで含浸させることは困難であって、床革
の表層にしか含ませることができないためその効果はす
ぐに消失してしまうものであった。加えて、すぐに腐敗
してしまったり、見た目が汚いといった不具合もあっ
た。
【0004】また、単に水分を多く含ませただけのペッ
トガムでは、時間の経過とともに硬度が増していき表面
のひび割れや、過乾燥によりシニア犬が食するのに適す
るものではない。そこで、柔らかいペット用飼料を得る
ため、特開2000−175627号公報に開示されて
いる柔らかい生皮製品及び製造方法では、生皮シートに
プロピレングリコール、などのポリオールからなる湿潤
剤を含浸させたものや、切り刻んだり、すりつぶした生
皮に前記湿潤剤を組み合わせて押し出し成型などで成型
したペット用飼料とその製造方法が提案されている。ま
た、特開平11−98961号公報には原料革に水戻
し、脱脂などの化学処理を施した床皮に甘みを有する多
糖類、高級アルコール、脂肪酸エステルのいずれかの可
塑剤を含浸させ乾燥させたペット用飼料が提案されてい
る。
【0005】なお、ペット用飼料の市販形態としては処
理された床革をリボン状にスリットにし、複数本束ねて
棒状に成型したものや、ねじったもの、骨の形にしたも
のがある。また、処理された床革を砕いたものを所望の
形態に成型したものが製造されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、床革を原
料とした柔軟性のあるペット用飼料を得るため前記のよ
うな提案がなされている。特開2000−175627
号公報に開示されている柔らかい生皮製品及び製造方法
では、ポリオールとよばれる多価アルコールの湿潤剤が
生皮によって取り込まれ、乾燥した後や長時間空気に晒
された後でも柔らかさをとどめる生皮製品の提供を可能
にしており、同時に水分含量の増加を可能にしている。
また、水分活性を0.85以下に低く抑えることができ
るのでかびなどの発育を防ぐことができるとされてい
る。しかし、この多価アルコールは、単に革製品に包含
されているだけであり、かかる多価アルコールを革製品
の内部や革繊維体にまで十分に浸透させることはでき
ず、柔軟性を上げるという効果は十分でない。
【0007】特開平11−98961号公報に開示され
ている革製飼料の製造法では、脱灰処理後の床革の水分
率の調整を行った後、例えばキシリトールなどの可塑剤
を浸漬して革製飼料を得ている。しかし、革を膨潤さ
せ、可塑剤を床革内部へ浸透させているだけなので、革
繊維組織は依然、密になったままであるので可塑剤は床
革の内部深くまで達しにくい。すなわち厚みの大きい床
革を使用する場合には、可塑剤が厚み方向の全体に行き
渡らないので、十分な柔らかさを得ることができない。
したがって、これらの革製飼料は歯が弱い犬やシニア犬
の要求を十分に満たしていないものである。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、柔軟性を付与する多価アルコールを革繊維
体組織間だけでなく、革繊維体内にまで充填させること
により、ペット用飼料をやわらかくして歯の弱い犬やシ
ニア犬にとって食しやすく、従来にない噛み心地が実現
でき、特にシニア犬にとっては顎をよく動かすことでス
トレスを発散することができる腐敗しにくいペット用飼
料を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、次の技術的手段を講じている。すなわち本発
明は、革からなるペット用飼料であって、革繊維分解酵
素によって処理された中間処理革に、多価アルコールが
充填されたことを特徴とするものである。上記の本発明
によれば、革繊維分解酵素によって革繊維組織の一部を
分解し、あるいは革繊維の表層をポーラス化、あるいは
フィブリル化することで、柔軟性を付与する多価アルコ
ールを革繊維体組織間だけでなく、革繊維体内にまで充
填させることができるので、ペット用飼料の硬度を下
げ、柔軟なペット用飼料を得ることができる。
【0010】すなわち、革を編目状に構成している革繊
維体の表層あるいはその内部にまで多価アルコールを充
填させることによって、従来にはなかった柔らかさを得
ることができるので、歯の弱い犬やシニア犬にとって食
しやすく、従来にない噛み心地が実現でき、特にシニア
犬にとっては顎をよく動かすことでストレスを発散する
ことができる。また、多価アルコールの充填効果によっ
て水分活性は低く抑えられているので、細菌の増殖が起
こりにくく、腐敗を防ぐことができる。また、本発明に
かかるペット用飼料は、前記多価アルコールがグリセリ
ン、キシリトール、マンニトール、ソルビトール、エリ
スリトール、プロピレングリコール、から選ばれた少な
くとも1種であることを特徴とするものである。このよ
うに、多価アルコールにグリセリンなどを用いることに
よって、革への優れた柔軟効果が得られ、また革へのな
じみ性も高く、結果として水分活性を低く維持すること
ができる。したがって、ペット用飼料が乾燥した後や長
時間空気に晒された後でも、柔軟性をとどめるペット用
飼料を提供することができる。
【0011】本発明にかかるペット用飼料は、原皮に水
戻し、脱灰、酸化、漂白等の化学処理を施して得られた
床革に、革繊維分解酵素で処理する革繊維分解酵素処理
工程と、前記革繊維分解酵素処理工程により得られた中
間処理革に多価アルコールを充填させる柔軟剤充填処理
工程と、を含む工程により成る製造方法によって製作さ
れるものである。すなわち、化学処理が施された床革の
革繊維体の一部を、革繊維分解酵素によって分解するこ
とによって、革繊維体の表層がポーラスになったり、フ
ィブリル化して、次の工程である柔軟剤充填処理工程に
よって充填される多価アルコールがかかる革繊維体の内
部にまで浸透しやすくなる。加えて、革繊維体自体も柔
軟になるという効果を発揮する。
【0012】ここで、革繊維分解酵素とは、革繊維体を
構成しているタンパク質を適当な大きさのアミノ酸に分
解する作用を有する酵素である。かかる革繊維分解酵素
の作用によって、革繊維体の表層のタンパク質の一部が
分解されて、表層に細かい孔が出現してポーラスになっ
たり、あるいは革繊維体を構成している多数の微細繊維
がケバ立つような状態にフィブリル化する。前記製造方
法に使用される革繊維分解酵素が、プロティナーゼであ
ることを特徴とするものである。革繊維分解酵素にプロ
ティナーゼを使用することで革繊維体を構成するタンパ
ク質のみを効果的に分解することができる。
【0013】また、本発明にかかるペット用飼料の製造
方法に使用される革繊維分解酵素が酸性プロティナーゼ
であることを特徴とするものである。プロティナーゼは
酸性、中性、アルカリ性の3種類が市販されているが、
特にかかる酸性プロティナーゼを使用することで、革繊
維体へのなじみがよく、革繊維体を分解する作用が高
い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明にかかる柔軟なペット用飼料の製造
は、革を製造する公知の処理工程を一部に用いることが
できる。本発明に使用される革は主に牛革が使用され、
衛生的な地域から仕入れされた、黄牛、水牛、ブルハイ
ド、ステアーハイド、カウハイド、キップスキン、カー
フスキン、などが用いられる。またその他、ピッグスキ
ン、ゴートスキン、ラムスキン、馬皮などを使用しても
よい。
【0015】図1に示すように、原皮の水戻し、洗浄
(脱灰、酸化、漂白)、膨潤化処理、革繊維分解酵素処
理、柔軟剤充填処理、後処理によって本発明にかかるペ
ット用飼料が製造される。原皮のスライス、水戻し、脱
灰、酸化、漂白等によって得られた床革を処理革とし
た。かかる処理革の厚みが同じである場合には、それら
を回転樽に入れて処理を行うが、厚みが異なる場合に
は、厚みごとに区分けして処理を行う。これは、処理革
への薬剤の同じ浸透効果を得るためである。なお、各工
程で使用される水と処理革の比率を決める場合は、処理
革の厚みではなく、処理革の重量で決定される。
【0016】水戻しは公知の方法により、乾燥された革
に水を含ませることで革を柔軟にして各工程処理をし易
くする。洗浄は、革に付着した細菌などを取り除くため
に、脱灰、酸化、漂白によって行われる。脱灰は塩化ア
ンモニウムなどが使用され、処理革はさらに柔らかくな
る。酸化は硫酸などの酸化剤が使用される。漂白は液体
過酸化水素中をくぐらせ、次いで中和を行った後、水で
完全に液体過酸化水素を除去して乾燥する。膨潤化処理
工程には、硫酸及び苛性ソーダが使用される。この膨潤
化処理によって処理革を構成している革繊維体組織間が
広がり、後の柔軟剤の浸透効果や充填効果を上げること
ができる。
【0017】次いで、革繊維分解酵素処理において革を
ソフト化するために、革繊維分解酵素としてプロティナ
ーゼが使用される。この革繊維分解酵素処理によって、
処理革を構成する革繊維体の一部のタンパク質成分を分
解して落とすことができる。かかる革繊維分解酵素処理
によって、革繊維体の表層がポーラス化したり、フィブ
リル化して、多価アルコール充填剤が革繊維体へ浸透し
やすくなる。その結果、極めて硬度の低い柔軟なペット
用飼料を得ることができる。革繊維分解酵素処理は、回
転樽に前記プロティナーゼ、水、芒硝、塩化ナトリウ
ム、硫酸を入れて行われる。
【0018】革繊維分解酵素処理に使用されるプロティ
ナーゼの配合量は、処理革の厚さによって変更される。
すなわち、処理革の厚みが大きい場合には、プロティナ
ーゼの配合量は多くなり、厚みが小さい場合にはかかる
配合量は少なくなる。また、要求される革の柔軟性によ
っても、プロティナーゼの配合量が変更される。すなわ
ち、高い柔軟性が要求される場合には、プロティナーゼ
の配合量を多くして、革繊維体への充填量を多くするこ
とができる。一般的には、プロティナーゼの配合量は、
処理液1リットルに対して、1gが使用される。
【0019】また、天然革はそれぞれの革や、入手ロッ
トごとによって個体差があるケースが多いので、前もっ
て入手ロットから検体を抜き出して前記プロティナーゼ
で柔軟性の効果を試験してから、前記プロティナーゼの
配合量を決める。さらに、プロティナーゼの処理時間
は、処理革の厚さによって決められる。処理革の厚みが
大きい場合は、処理革の内部までプロティナーゼを浸透
させるために、より多くの時間を要する。処理時間が短
いと、プロティナーゼが革の内部にまで浸透することが
できず、ひいては多価アルコールの充填効果が低くなっ
て、十分に柔軟性のあるペット用飼料を得ることができ
ない。
【0020】プロティナーゼを有効に作用させるため
に、一般的には処理液のphは弱酸とし、ph=5〜6
の間に調整する。なお、適宜使用されるプロティナーゼ
の性状によって、前記ph値からはずれる値に調整を行
ってから処理することも可能である。また、前記phか
ら大きくはずれた値(強酸、強アルカリ)でプロティナ
ーゼの処理を行っても、当該プロティナーゼが十分に革
繊維体に作用することができず、効果が低くなる。前記
phの調整には、硫酸が使用されるが、適宜その他の塩
酸、燐酸などを使用することも可能である。
【0021】また、プロティナーゼが配合された処理液
には、芒硝(硫酸ナトリウム)を配合する。かかる芒硝
は、プロティナーゼが配合された処理液の浸透圧を調整
するための効果を有する。すなわち、処理液の浸透圧を
調整することによって、処理革が過度に膨れたり腫れた
りすることを防止する。それと同時に、プロティナーゼ
の処理革への浸透を容易にして、プロティナーゼと処理
革の反応を促進することができる。さらに、前記芒硝に
加えて、塩化ナトリウムを加える。この塩化ナトリウム
は前記芒硝と同じ作用を有し、処理液を適度な浸透圧に
調整することができるので、前記芒硝と混合して使用す
る。前記プロティナーゼを処理し終わった後、処理革が
入った処理液を中和する。次いで中和されたこの中間処
理革に、多価アルコールを充填する柔軟剤充填処理を施
す。
【0022】柔軟剤充填処理は、多価アルコールを使用
して行う。使用される多価アルコールは、グリセリン、
キシリトール、マンニトール、ソルビトール、エリスリ
トール、プロピレングリコールから選ばれた少なくとも
1種である。なお、適宜これ以外の多価アルコールを使
用することも可能である。これらは、単独であるいは、
2種以上のものが組み合わされて使用される。多価アル
コールを使用するのは、革の優れた柔軟効果が得られ、
また処理革へのなじみ性も高く、結果として水分活性を
低く維持することができるからである。したがって、前
記革繊維分解酵素であるプロティナーゼによって処理さ
れた中間処理革に、柔軟剤である前記各種の多価アルコ
ールを充填することによって、ペット用飼料が乾燥した
後や長時間空気に晒された後でも、柔軟性をとどめるペ
ット用飼料を提供することができる。また、水分活性を
低く維持することによって、細菌の増殖を抑えて、腐敗
を防止するという効果を発揮する。
【0023】また、特にキシリトールはキシリットとも
呼ばれ、革へのなじみ性が高く、水分活性が低いので好
ましい。さらに、砂糖やぶどう糖に匹敵する甘みを有し
ながら、口内の細菌で侵されず、歯を腐食させる酸を発
生せず、虫歯の原因にならず、整腸作用をも有する。し
たがって、充填剤である多価アルコールの主成分として
使用するか、あるいは他の多価アルコールと混合して使
用するのが好ましい。回転樽に、前記多価アルコール、
水、及び適宜その他の補助薬剤を入れて、柔軟剤充填処
理が行われる。多価アルコールの配合量は、要求される
ペット用飼料の硬度に応じて決められる。ペット用飼料
の硬度を下げる場合は、多価アルコールの配合量を増や
すことによって硬度を低くする。また、処理革の厚みが
大きい場合は、処理革の内部まで多価アルコールを浸透
させるために、より多くの多価アルコールを要する。処
理時間は、革の厚みが大きい場合は、長くする。処理時
間が短いと、多価アルコールが処理革の内部にまで浸透
することができず、十分に硬度を下げることができず、
結果として柔軟性のあるペット用飼料を得ることができ
ない。
【0024】次いで、前記処理が終わった処理革を洗浄
して乾燥し、適当な大きさに裁断して、図2に示すよう
な両端を結んだ形態に成形したり、その他板状、円形
状、リング状、筒状など多様な形態に成形することがで
きる。本実施形態は以上のとおりであるが、適宜野菜汁
や肉汁、食用着色剤、芳香剤を工程中に添加して、ペッ
ト用飼料に含有させることもできる。
【0025】
【実施例】原皮は衛生的な地域から仕入れた牛皮を使用
した。原皮は適当な厚みにスライスして、3回の水洗
後、水戻し、水切りを行ったものを処理革とした。脱灰
処理を行うため回転樽に、かかる処理革と処理液を入れ
て30分間回した。処理液は水に塩化アンモニウムを3
重量%配合したものを使用した。処理液と処理革の比率
は重量比で1.5:1とした。処理革は柔らかくなり灰
色になったら、処理液を捨てて水で2時間洗浄後、水切
りを行った。
【0026】前記脱灰処理後、酸化を行うために回転樽
に前記処理革と処理液を入れて2時間回した。処理液は
水に硫酸を1.3重量%配合したものを使用した。処理
液と処理革の比率は重量比で1.5:1とした。処理革
が半透明になったら、処理液を捨てて水で洗浄後、水切
りを行った。前記酸化処理後、漂白処理を行うために回
転樽に前記処理革と処理液を入れて2時間回した。処理
液は水に過酸化水素を1.2重量%配合したものを使用
した。処理液と処理革の比率は重量比で1.5:1とし
た。漂白処理は処理液のphが6〜7の中性になるまで
行った。処理液が中性になったら、処理革を回転樽から
取り出して乾燥する。
【0027】続いて前記漂白処理後、乾燥した処理革に
膨潤化処理を行った。厚さを揃えた当該処理革と処理液
を回転樽に入れて10分間回して1時間停止、という作
業を繰り返し72時間行った。処理液は5時間ごとに取
り替える。処理液は水に、硫酸を0.2重量%と苛性ソ
ーダを0.01重量%配合したものを使用した。かかる
処理後、処理革の水洗を行った。次いで、前記処理革の
革繊維体のソフト化処理を行った。厚さを揃えた前記処
理革と処理液を回転樽に入れて、水温35〜40℃で7
2時間回した。処理液は水1000gに対して芒硝20
g、塩化ナトリウム15g、硫酸3g、さらに0.2g
の酸性プロティナーゼを配合したものを使用した。処理
時間経過後、処理液を捨てて、水洗を行った。その後、
前記革繊維体のソフト化処理を行った処理革に、柔軟剤
充填処理を行った。充填剤は多価アルコールのグリセリ
ン及びキシリトールを使用した。回転樽に水と前記充填
剤を入れて、水温25〜30℃で72時間回した。処理
液の配合は水40重量%、前記充填剤60重量%で行っ
た。この処理液の比重は20.5Beぐらいであった。
前記革繊維体のソフト化処理が終わった処理革を40℃
の乾燥機で乾燥させて、ペット用飼料製品に加工する柔
軟性のある革とした。
【0028】
【発明の効果】柔軟性を付与する多価アルコール充填剤
を革繊維体組織間だけでなく、革繊維体内にまで充填さ
せることにより、ペット用飼料をやわらかくして歯の弱
い犬やシニア犬にとって食しやすく、従来にない噛み心
地が実現でき、特にシニア犬にとっては顎をよく動かす
ことでストレスを発散することができる腐敗しにくいペ
ット用飼料が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ペット用飼料の製造工程図である。
【図2】本発明にかかる柔らかい革のシートから製造さ
れた、ペット用飼料の一実施形態である。
【符号の説明】
1 本発明にかかるペット用飼料の一実施形態である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 革からなるペット用飼料であって、革繊
    維分解酵素によって処理された中間処理革に、多価アル
    コールが充填されたことを特徴とするペット用飼料。
  2. 【請求項2】 前記多価アルコールがグリセリン、キシ
    リトール、マンニトール、ソルビトール、エリスリトー
    ル、プロピレングリコールから選ばれた少なくとも1種
    であることを特徴とする請求項1に記載のペット用飼
    料。
  3. 【請求項3】 原皮をスライスし、水戻し、脱灰、酸
    化、漂白等の化学処理を施して得られた床革に、革繊維
    分解酵素で処理する革繊維分解酵素処理工程と、前記革
    繊維分解酵素処理工程により得られた中間処理革に多価
    アルコールを充填させる柔軟剤充填処理工程と、を含む
    工程により成るペット用飼料の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記革繊維分解酵素処理工程に使用され
    る革繊維分解酵素がプロティナーゼであることを特徴と
    する請求項3に記載のペット用飼料の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記プロティナーゼが酸性プロティナー
    ゼであることを特徴とする請求項4に記載のペット用飼
    料の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101448949B1 (ko) * 2008-01-31 2014-10-13 서종관 애견용 사료 및 그 제조방법
CN113892459A (zh) * 2021-09-28 2022-01-07 安徽科瑞达禽业有限公司 一种淮南麻黄鸡育成期的营养需求的改进饲喂方法

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