JPH11103687A - 育苗箱並列敷設装置用供給用台車 - Google Patents

育苗箱並列敷設装置用供給用台車

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JPH11103687A
JPH11103687A JP28145197A JP28145197A JPH11103687A JP H11103687 A JPH11103687 A JP H11103687A JP 28145197 A JP28145197 A JP 28145197A JP 28145197 A JP28145197 A JP 28145197A JP H11103687 A JPH11103687 A JP H11103687A
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seedling
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traveling
seedling box
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JP28145197A
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English (en)
Inventor
Yoshio Tate
芳夫 館
Michio Tezuka
道夫 手塚
Takashi Komura
孝 小村
Junichi Kanzaki
淳一 神崎
Hiroshi Akisawa
博 秋沢
Kenji Kuroda
健二 黒田
Tomoyuki Uchino
智之 内野
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Suzutec Co Ltd
Original Assignee
Suzutec Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 段積育苗箱の運搬の容易化、段積育苗箱の供
給作業の容易化、構成の簡素化、作業効率の向上。 【構成】 走行用レール31には、走行車輪51により
走行可能で略水平で左右一対の走行フレーム50と、該
走行フレーム50に設けた始端側は高く終端側に至るに
従い低く傾斜する左右一対の摺動レール52と、前記走
行フレーム50に対して長さ方向に移動可能なフォーク
部53とを有し、前記育苗箱供給装置48に供給する育
苗箱A郡を載置供給し得るように構成した育苗箱並列敷
設装置用供給用台車。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、育苗箱並列敷設装置に
使用する供給台車に係るものである。
【0002】
【従来技術】従来公知の特開平8−322388号公報
には、載置場に設けた一対の走行レール上を移動可能な
走行枠体と、該走行枠体に播種済の育苗箱を供給する育
苗箱供給装置と、該育苗箱供給装置により供給した育苗
箱を載置場に敷設する手段とを有する並列敷設装置につ
いて記載されている。また、従来公知ではないが、同一
出願人による先願の特開平9−55559号では、走行
用レールに走行車輪により走行可能で始端側は高く終端
側に至るに従い低く傾斜する左右一対の摺動レールによ
り育苗箱供給装置に供給する育苗箱郡を載置供給し得る
ように構成した供給用台車について提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知例は、育苗箱
供給装置に対する供給手段が工夫されてなく、作業が大
変である。また、前記先行技術のものは、単に左右一対
の摺動レールを設けた構成のため、段積育苗箱を引き渡
すときの重量バランスに課題があり、その分、構造が複
雑になるという課題がある。本発明は、前記課題を克服
して、合理的で簡素な構成の供給用台車を提供するもの
である。
【0004】
【発明の目的】段積育苗箱の運搬の容易化、段積育苗箱
の供給作業の容易化、構成の簡素化、作業効率の向上。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、載置場44に
設けた一対の走行レール31上を移動可能な走行枠体4
7と、該走行枠体47に播種済の育苗箱Aを供給する育
苗箱供給装置48と、該育苗箱供給装置48により供給
した育苗箱Aを載置場1に敷設する手段とを有する並列
敷設装置において、前記走行用レール31には、走行車
輪51により走行可能で略水平で左右一対の走行フレー
ム50と、該走行フレーム50に設けた始端側は高く終
端側に至るに従い低く傾斜する左右一対の摺動レール5
2と、前記走行フレーム50に対して長さ方向に移動可
能なフォーク部53とを有し、前記育苗箱供給装置48
に供給する育苗箱A郡を載置供給し得るように構成した
供給用台車としたものである。本発明は、前記走行フレ
ーム50はチャンネル鋼により構成し、該走行フレーム
50の相対峙する溝内に前記フォーク部53に設けた案
内車輪55を嵌合させた供給用台車としたものである。
本発明は、前記フォーク部53の先端には前側ストッパ
板56を設け、前側ストッパ板56より段積育苗箱A一
列分始端側には上方に突き出す作用位置と前側回動する
退避位置の間回動し自重で始端側のストッパ部59が上
方回動するようにした後側ストッパ板57を設けた供給
用台車としたものである。本発明は、前記走行フレーム
50の後部側にはフォーク部53を待機位置方向に付勢
するバネ67の後端を係止し、該バネ67の前端には滑
車68を設け、該滑車68には一端は前記フォーク部5
3に係止し、他端は走行フレーム50の前側固定部分に
係止したワイヤー69の中間部分を掛け回した育苗箱並
列敷設装置用供給用台車としたものである。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を図により説明すると、1
は播種装置であり、育苗箱Aを移送する移送手段を有す
る移送方向に長い播種用移送台2の始端部上方位置に空
の育苗箱Aを複数供給すると、前記播種用移送台2に一
枚(一箱)ずつ育苗箱Aを自動供給する自動供給装置3
を設け、自動供給装置3に続いて床土を供給する床土供
給装置4と、種子を供給する種子供給装置5と、覆土供
給装置6等を有して構成し、前記播種用移送台2は支脚
7により床上に載置するが、作業者が立った姿勢で前記
自動供給装置3から覆土供給装置6に至る各装置を操作
し得る高さに設定すると、作業が容易になって好適であ
る。前記播種用移送台2の終端部には、播種済の育苗箱
Aを段積する育苗箱段積装置8を設ける。育苗箱段積装
置8は前記播種用移送台2より移送された播種済の育苗
箱Aを摺動載置する前後方向の左右一対の左右受枠9を
前後一対の二組のチエン10により回動するように設
け、左右の左右受枠9の下方には育苗箱Aを受け止めて
搬送する搬送ローラー11により構成した受台12を設
けて構成する。前記受台12は前記播種用移送台2から
移送された育苗箱Aを降ろしながら10枚程度に段積で
きるようにするため、前記播種用移送台2よりはるかに
低い高さ位置に設定するが、受台12の構成上最低限の
高さを考慮して相対的に設定することになる。受台12
の終端には移転部13を設ける。移転部13は前記育苗
箱段積装置8で段積された育苗箱Aを取出して後続の育
苗箱Aを育苗箱段積装置8で段積できるようにするもの
で、搬送機能付きのローラー14を有する移送台15に
より構成する。
【0007】しかして、前記移転部13の終端には段積
育苗箱上昇装置16を設ける。段積育苗箱上昇装置16
は後述するターミナル用載置台17の上面まで段積育苗
箱Aを上昇させながら運搬するものであり、一例を示す
と、床上に載置した四角枠形状のフレーム18に左右一
対のアーム19を前後に並設する。19aは回転軸、1
9bはギヤ、20はモーター、20aはギヤ、20bは
チエン、20cはギヤ、21はアーム19の基部に固定
した回転軸であり、前記前後に並設したアーム19の先
端にはテーブル22を設ける。テーブル22には搬送ロ
ーラー22aを並設する。23は足踏式スイッチであ
る。しかして、前記段積育苗箱上昇装置16の終端には
前記した段積育苗箱Aを一時貯留するターミナル用載置
台17を設ける。ターミナル用載置台17は前記段積育
苗箱上昇装置16側から他方側へ上面に載置した段積育
苗箱Aを手作業で摺動させられるように、摺動方向には
平坦に形成すると共に、前記段積育苗箱上昇装置16側
および後述するリフト装置25側は特に段差を設けない
ようにしている。なお、ターミナル用載置台17の上面
に搬送ローラーを並設することもある。
【0008】前記ターミナル用載置台17の終端側に
は、ターミナル用載置台17上の段積育苗箱Aを載せて
上下させるリフト装置25を設ける。リフト装置25は
固定フレーム26の上方にリンク機構27を介してテー
ブル28を設け、前記リンク機構27に流体圧シリンダ
29を設け、流体圧シリンダ29には図示は省略するが
公知の連結手段を介してポンプを設け、ポンプに足で操
作可能な足踏み式作動レバーと解除レバーからなる操作
手段を設け、流体圧シリンダ29によりテーブル28を
上下させる。しかして、ターミナル用載置台17(また
はリフト装置25)には走行用レール31の始端部を臨
ませ、走行用レール31上には運搬用台車32を走行可
能に載置する。運搬用台車32は走行フレーム33に走
行車輪34を設ける。運搬用台車32は前記走行フレー
ム33にモーター等の動力源35を設け、動力源35に
より走行車輪34を駆動回転させて走行する。前記走行
フレーム33には制御部を内蔵させたコントロールボッ
クス36を設け、コントロールボックス36には走行フ
レーム33に設けた走行センサ37を接続し、該走行セ
ンサ37の情報信号により走行を自動制御する。前記走
行センサ37は光学式等の非接触式あるいはリミットス
イッチ方式の接触式のいずれかにより構成して所定位置
に1個乃至複数設け、走行センサ37と誘導体38とに
よりプログラムされた進行方向へ自動走行および自動停
止および元の位置に戻る上動戻り走行等を行う。39は
操作パネルであり、操作パネル39は走行フレーム33
より所定間隔外側に配置し、段積育苗箱Aを幅が大にな
る横向きで摺動させたとき干渉しないようにしている。
40はバッテリー、41は複数並設した横軸搬送ローラ
ーである。
【0009】前記走行用レール31は前記段積育苗箱A
の運搬先のビニールハウス43等の載置育苗場44内に
延設(走行用レール31には途中分岐点を設けて複数の
載置育苗場44にまで延設することは可能)する。前記
載置育苗場44は所定の広さを有していればよく、室内
外を問わないが、好適にはビニールハウス内である。走
行用レール31上には育苗箱並列装置46の走行枠体4
7を走行可能に載置する。走行枠体47の中央位置には
後述する育苗箱供給装置48を設け、前記走行用レール
31上には育苗箱供給装置48に育苗箱Aを補充する供
給用台車49を設ける。供給用台車49は、左右一対の
チャンネル鋼により形成し、その溝を相対峙するように
した走行フレーム50に走行車輪51を設けて走行可能
にする。走行フレーム50には横向き段積育苗箱Aを載
置したとき支持し得る間隔を置いて幅を有する左右一対
の摺動レール52を設ける。前記走行フレーム50には
前後移動する一対のフォーク部53を設ける。フォーク
部53は枠体54の前側に固定し、枠体54はその左右
側に案内車輪55を設け、案内車輪55を前記走行フレ
ーム50に嵌合させる。フォーク部53は略水平に形成
し、フォーク部53の先端には上側に突き出る前側スト
ッパ板56を設ける。また、前側ストッパ板56より略
段積育苗箱A一列分後側には、後側ストッパ板57を軸
58により回転自在に取付ける。後側ストッパ板57は
側面視V型形状に形成し、自重によりストッパ部59が
起立し、段積育苗箱Aが摺動して来ると前側回動して退
避する。前記枠体54には操作ハンドル60の基部を固
定する。操作ハンドル60は正面視U型形状に形成して
走行フレーム50の下方を潜って摺動レール52の側部
に起立するように位置する。走行フレーム50には、前
記フォーク部53が待機位置のとき、前記操作ハンドル
60の下部の横軸部64が当接する位置決めストッパ6
1aを走行フレーム50に設け、位置決めストッパ61
aには係合フック62を取付ける。係合フック62は操
作ハンドル60の横軸部64に係合する係合溝63と係
合溝63に至る案内面65を設け、係合溝63が横軸部
64に自動的に係合するようにしている。また、フォー
ク部53がオーバーハングして段積育苗箱Aを引き渡す
引渡位置のとき、前記操作ハンドル60の下部の横軸部
64が当接する位置決めストッパ61bを走行フレーム
50に設ける。なお、前記走行フレーム50に案内車輪
55が当接するストッパを設けてもよい。66はロック
解除レバーである。
【0010】また、前記走行フレーム50の後部にはフ
ォーク部53を待機位置方向に付勢するバネ67の後端
を係止し、バネ67の前端には滑車68を設け、滑車6
8にはワイヤー69を掛け回す。ワイヤー69の上端
(一端)は前記枠体54に係止し、ワイヤー69の下端
(他端)は走行フレーム50の前側固定部分に係止す
る。前記走行フレーム50は略水平に形成し、前記摺動
レール52は後側は高く前記運搬用台車32と略同じ高
さにし、前側に至るに従い低く形成し、前端は前記フォ
ーク部53の上面より低く配置し、フォーク部53の上
を摺動した段積育苗箱Aの乗り移りを容易にさせる。ま
た、前記操作ハンドル60の反対側のフォーク部53の
側部には後側は高く前側に至るに従い低く形成した案内
ガイド杆96を設ける。また、後述する育苗箱並列装置
46の走行枠体47の車輪98の車軸に係合する係合部
97を設け、係合部97を車輪98の車軸に係合させる
ことで、作業中は育苗箱並列装置46と一体的に走行す
る。なお、供給用台車49にセンサ等を設けて近傍まで
運搬用台車32が走行すると、自動停止するように構成
したり、また、運搬用台車32との連結機構を設けても
よい。
【0011】しかして、前記育苗箱並列装置46は載置
育苗場44に播種済育苗箱Aを並列状態に敷設するもの
で、一例を示すと、走行枠体47は走行用レール31の
左右両側に複数育苗箱Aを敷設させる敷設スペースの上
方に位置する長さを有し、平面視底抜けの長四角形状に
形成する。前記走行枠体47には左右方向に移動する載
置移動枠70を設ける。載置移動枠70は、該載置移動
枠70の上面に複数の育苗箱Aを摺動自在に載置可能に
構成する。前記走行枠体47の前後内側には左右方向で
あって上下一対の案内レール71、71を並設し、前記
上下の案内レール71の間に載置移動枠70に設けた移
動ローラー72を嵌合させる。前記載置移動枠70の下
面にはラック(実施例ではチエン)73を全長に亘って
設け、ラック73に走行枠体47側に設けた正逆転自在
のピニオン74を噛み合わせる。75は枠移動用モータ
である。しかして、前記育苗箱供給装置48は走行枠体
47の中央上方位置に設けて載置移動枠70上に一箱ず
つ育苗箱Aを供給するように構成し、育苗箱供給装置4
8の左右両側位置には移動する載置移動枠70に対して
育苗箱Aの移動を停止させるストッパー76を設ける。
即ち、載置移動枠70の全長に亘って育苗箱Aを載置
し、次に、育苗箱Aをストッパー76より不動状態にし
てから、載置移動枠70を移動させて、端側の育苗箱A
より順に降下させて並列させる。ストッパー76は載置
移動枠70の上方の育苗箱供給装置48のフレーム体7
7の一方側側面78と他方側側面79の下方に載置移動
枠70は通過するが育苗箱Aは通過できないように設け
る。実施例では、一方側側面78および他方側側面79
の下部側面にブラケット80を固定し、ブラケット80
にストッパー76の上部を軸81により軸着し、前記載
置移動枠70が育苗箱Aを移送する往路では育苗箱Aの
端面が当接すると上方回動して退避するが、育苗箱Aを
降ろす復路ではストッパー76の内面側が一方側側面7
8および他方側側面79の下部側面に当接して回動せ
ず、このストッパー76に育苗箱Aの端面が当接して載
置移動枠70に対して不動状態にして堰き止めるように
構成する(図13、図18、図19)。
【0012】また、育苗箱供給装置48はフレーム体7
7の下方にそれぞれ前記走行枠体47の前後枠の上面を
転動する案内走行ローラー82を設けて走行枠体47に
対して左右方向に移動可能に設け、育苗箱供給装置48
を左右に移動させることによりストッパー76を走行用
レール31の略上方に位置させ、走行用レール31の近
傍に育苗箱Aを載置する。83は前記育苗箱供給装置4
8の移動を停止させる移動停止用突起である。なお、前
記育苗箱供給装置48は、一方側または他方側に寄った
位置でのみ育苗箱Aを供給し、その中間位置では供給し
ないように構成する。また、載置移動枠70の移動は、
間欠的に1箱分移動するように構成している。
【0013】しかして、載置移動枠70の左右両側に
は、載置移動枠70より載置面(地面、床面等)に降ろ
すときに、降下の衝撃を緩和させる衝撃緩和用回動部材
84を設ける。85は回動板、86は連結部であり、連
結部86は前記載置移動枠70に軸87により軸着す
る。回動板85の一方には係合板88の下部を固定し、
係合板88の上部の屈曲部を載置移動枠70に係合させ
て下方回動を規制する。回動板85の先端側には前後方
向に突き出る係合軸89を設け、係合軸89は載置移動
枠70に設けた係合フック90に係合させる。係合フッ
ク90中間部は載置移動枠70に軸91により軸着し、
その下部をフック部92に上部はガイド部93に夫々形
成し、フック部92とガイド部93の重量バランスによ
り通常は起立状態に保持され、復路移動中にロック解除
体94に当接して回動しロック解除して育苗箱Aの自重
で下方回動し、また、回動板85は、前記育苗箱供給装
置48の下方の往路から復路への移動路中に設けた当接
体95に当接して上方回動して水平状態になり、このと
き、係合軸89はフック部92に係合し、この状態に保
持される。
【0014】98は走行枠体47の車輪、99は走行用
モータ、100は前記走行車輪98に設けた歯車、10
1は走行用モータの回転軸に設けた歯車、102は歯車
100と歯車101の間に掛け回したチエン、103は
支持転輪、104は走行枠体47の前側に設けた根切り
用のネットローラーまたはシートローラー、105は左
右フレーム、106は取付腕部、107はアーム、10
8は軸である。しかして、前記育苗箱供給装置48の一
例を示すと、前記供給用台車49の使用例の一例であ
り、物品である段積育苗箱Aの運搬先である。育苗箱供
給装置48は、四角枠形状で前記育苗箱Aが上下に通過
できる底抜け状態のフレーム体110を有し、フレーム
体110の上方には段積育苗箱Aを供給し得る段積空間
を形成する。前記フレーム体110には上方に起立する
チャンネルフレーム111、111を対峙させて設け、
各チャンネルフレーム111には上下移動する移動枠体
112の縦枠113に設けたローラー114を嵌合させ
る。縦枠113の上部には上部横枠115の両端を固定
し、上部横枠115の左右両側には左右一対の前後方向
の軸筒116の前端を当接させて軸117により回転の
み自在に所謂片持ち状態に軸装する。軸筒116には平
面視前記フレーム体110の前後中間に位置するように
下方に突き出る支持アーム118の上端を固定する。支
持アーム118の下部には内側に突き出る育苗箱支持体
119を設ける。前記軸筒116には左右方向の回動ア
ーム120の基部を固定する。
【0015】各回動アーム120の先端部には前方に突
き出る係合軸121を設ける。また、前記移動枠体11
2の上部横枠115には移動枠体支持部122を設け
る。係合軸121の上方には上下移動係合板123を設
け、上下移動係合板123の上面に移動枠体支持部12
2を載置する。上下移動係合板123は上下移動軸12
5の上部に固定し、上下移動軸125はその外周のラッ
ク溝124の部分をギヤボックス126内に設けたピニ
オンギヤに噛み合せて軸装する。127はピニオンギヤ
を回転させるモーターであり、モーター127が停止す
ると、上下移動軸125は停止し、モーター127の正
逆転により上下する。128はモーター取付横杆であ
る。前記移動枠体112には所定高さ位置(最下段の育
苗箱Aを離す位置)にて移動枠体112の下部横枠12
9の下面に当接するストッパー130を設ける。移動枠
体112の下面がストッパー130に当接すると、下動
が停止し、この後に更にモーター127により上下移動
係合板123を下降させて係合軸121を下方に押す
と、支持アーム118の育苗箱支持体119は外側に開
いて退避状態になり、反対に、上下移動係合板123に
より移動枠体支持部122を介して移動枠体112を支
持すると、支持アーム118の育苗箱支持体119は閉
じて支持状態になる。131は前記係合軸121と係合
軸121の間に設けた支持アーム118が閉じる方向に
付勢するバネである。
【0016】しかして、前記支持アーム118にはタイ
マー板132を支持アーム118に対して上下位置調節
自在に取付ける。タイマー板132は平板状に形成し、
タイマー板132には左右方向に長い係合孔133を形
成する。前記フレーム体110の左右側には前記係合孔
133に挿通係合するタイマー縦軸134を設ける。タ
イマー縦軸134は取付枠135に常時上方にバネ13
6により突き出すと共に、タイマー板132の下面が当
接すると下降するように構成する。タイマー縦軸134
には図示は省略するが、前記バネ136に係合する係合
ピンを設けている。137はストッパーピンである。タ
イマー縦軸134は、通常、ストッパーピン137が取
付枠135に当たるまで常時上方に突出し、支持アーム
118が育苗箱Aの支持状態のときは係合孔133から
外れた下方に位置し、次に支持アーム118が育苗箱A
の支持状態のままで下降するとタイマー板132の下面
に当接してそのまま下方に引っ込み、育苗箱支持体11
9が育苗箱Aより退避すると、係合孔133がタイマー
縦軸134の上方に臨んで下方より挿通して係合して支
持アーム118を退避状態に保持し、育苗箱支持体11
9が下から2段目の育苗箱Aに係合する位置になると、
タイマー縦軸134が係合孔133より抜けるように配
置構成する。したがって、タイマー板132を下げる
と、支持アーム118の閉じるタイミングが遅れ、支持
アーム118を上昇させると、育苗箱支持体119の閉
じるタイミングを早くする。
【0017】また、前記育苗箱支持体119は、正面視
フレーム体110より上方に位置して、前記供給用台車
49のフォーク部62が段積育苗箱Aを挿入載置し得る
高さにて待機し、また、フレーム体110よりも下方に
て段積育苗箱Aを一枚ずつ供給する。この場合、前記モ
ーター127の回転を制御することにより待機位置と供
給位置の高さを調節でき、図示は省略するがセンサを上
下2か所に設けて、前記移動枠体112の高さを検出し
て制御している。図中、139は育苗箱Aの側面に当接
又は近傍に位置する案内ガイドであり、前記フレーム体
110に位置調節自在に取付ける。140は切欠部であ
る。
【0018】
【作用】次に作用を述べる。本発明は前記の構成である
から、播種用移送台2の自動供給装置3に空の育苗箱A
を複数供給すると、自動供給装置3は播種用移送台2に
一枚ずつ育苗箱Aを自動供給し、育苗箱Aは播種用移送
台2により移送され、移送中に土と種子と水等の供給を
受け、播種用移送台2の終端部から育苗箱段積装置8の
左右受枠9に摺動載置され、左右受枠9が一枚の育苗箱
Aを受け止めるとチエン10を回転させて下降し、入れ
替わりに他方の左右受枠9が受け止め位置に待機し、育
苗箱Aを一枚だけ載せた左右受枠9は直ちに下降して受
台12上に育苗箱Aを載置し、他方の左右受枠9が後続
の育苗箱Aを受け止めて下降して既に受台12上に載置
した育苗箱Aに当たって上方回動して退避し、後続の育
苗箱Aを既に受台12上に載置されている育苗箱A上に
段積し、これを反復して、所定枚数受台12上に段積さ
れると、搬送ローラー11を回転させ、受台12上の段
積育苗箱Aを移転部13に移転させ、次の育苗箱Aを受
台12上に段積し、移転部13上の段積育苗箱Aは後述
する段積育苗箱上昇装置16により移転部13から取出
し、これを反復して播種済の育苗箱Aを段積させる。
【0019】したがって、播種用移送台2の自動供給装
置3に空の育苗箱Aを複数供給するだけで、播種済の育
苗箱Aを段積するまで連続作業で行える。また、播種装
置1の播種用移送台2は作業者が立った姿勢で前記自動
供給装置3〜覆土供給装置6の装置等を操作し得る高さ
に設定してあるから、頗る容易に作業を行える。また、
育苗箱段積装置8は左右受枠9により育苗箱Aを降ろし
ながら段積するので、一枚の育苗箱Aを支持する機構で
構成でき、強度その他の構成が簡単で、場所を取らな
い。しかして、移転部13の終端には該移転部13より
やや低い段積育苗箱上昇装置16のテーブル22の始端
部を臨ませているから、段積育苗箱上昇装置16は移転
部13から段積育苗箱Aが受け渡される(手作業または
移転部13の搬送力)。即ち、作業者の作業高さに合わ
せた播種用移送台2に対して低い育苗箱段積装置8の受
台12に段積し、これを移転部13から取り出すので容
易でないが、段積育苗箱上昇装置16の始端部は移転部
13と高さを同じにしているので、段積育苗箱Aを押す
と簡単に移せる。
【0020】また、段積育苗箱上昇装置16は床上に載
置したフレーム18に左右一対のアーム19を前後に並
設し、アーム19の先端にはテーブル22を設けている
から、テーブル22に段積育苗箱Aを乗り移つし、足踏
式スイッチ23によりモーター20に通電すると、各ア
ーム19が回動してテーブル22をターミナル用載置台
17と同じかやや高く位置させて停止し、テーブル22
上の段積育苗箱Aをターミナル用載置台17に載せる。
そして、段積育苗箱上昇装置16により複数の段積育苗
箱Aをターミナル用載置台17上に載置し、ターミナル
用載置台17上の段積育苗箱Aはターミナル用載置台1
7の近傍に設けたリフト装置25のテーブル28上を摺
動させて、運搬用運搬用台車32に乗り移らせる。この
場合、運搬用台車32の操作パネル39は走行フレーム
33から側方に所定間隔おいて配置しているから、段積
育苗箱Aの向きを変更することも可能であり、育苗箱A
の積み卸しにまったく影響しないだけでなく、操作性、
作業性を向上させる。
【0021】運搬用台車32は走行用レール31上を動
力源35により自走し、所定位置にて自動停止する。実
施例では、所定位置ごとに設けた誘導体38を走行セン
サ37により検出した信号により自動制御されて走行用
レール31上を自動走行して、所定位置にて自動停止す
る。次に、運搬用運搬用台車32上の段積育苗箱Aを供
給用台車49に載せ替え、運搬用台車32を元の場所に
戻す。この場合、供給用台車49は段積育苗箱Aを載置
する幅と前後長さを有する左右一対の摺動レール52を
有しているから、摺動レール52上に運搬用運搬用台車
32上の段積育苗箱Aを移す。供給用台車49は、摺動
レール52の一側に案内ガイド杆96を設け、摺動レー
ル52は始端側は高く終端側は低く傾斜しているから、
段積育苗箱Aを容易に終端側に移動させ、先行の段積育
苗箱Aはフォーク部53の先端のストッパ板前側ストッ
パ板56に当接して停止し、順に運搬用台車32上の段
積育苗箱Aを供給用台車49の摺動レール52上に載せ
替える
【0022】前記の場合、運搬用台車32は、所定の左
右幅を有する走行フレーム33に動力源35とバッテリ
ー40等を設けるため、運搬用台車32の載置面は走行
用レール31よりも相当高くなり、他方、移転部13は
段積枚数を多くするため、また、育苗箱並列装置46は
育苗箱Aを敷設するにあたり降下の衝撃を少なくするた
め、いずれも可及的に高さを低く設定するとよく、運搬
用台車32を使用するときは、運搬用台車32に積むと
きと降ろすときの両方で高さが合わないことになるが、
運搬用台車32に積むときは段積育苗箱上昇装置16に
より簡単に段積育苗箱Aを搬送しながら上昇させ、降ろ
すときは供給用台車49に降ろしてから摺動レール52
の傾斜により育苗箱供給装置48に合わせて、高さを低
くする。したがって、移転部13と段積育苗箱上昇装置
16とターミナル用載置台17と運搬用台車32と供給
用台車49により構成できるので、コストを低くする。
【0023】また、運搬用台車32の走行フレーム33
の上面には横軸ローラー41を並設しているので、移転
部13のローラー14から横軸ローラー41に押すのも
容易である。したがって、持ち上げる手作業を不要にし
て段積育苗箱Aを取出運搬できる。しかして、供給用台
車49は、そのままビニールハウス43内の載置育苗場
44に延設した走行用レール31上を走行し、供給用台
車49のフォーク部53を後述する育苗箱供給装置48
の左右の育苗箱支持体119の間に位置させ、操作ハン
ドル60を押すと、枠体54が案内車輪55に案内され
て前進し、これによりフォーク部53は育苗箱供給装置
48の左右の育苗箱支持体119の間に臨み、走行フレ
ーム50に設けた位置決めストッパ61bに案内車輪5
5または操作ハンドル60の横軸部64が当接して停止
し、この状態で、フォーク部53上の段積育苗箱Aは育
苗箱供給装置48の段積収容空間に位置する。
【0024】この場合、供給用台車49のフォーク部5
3は、走行フレーム50に対して前後移動する枠体54
の前側に設けられているから、走行フレーム50に対し
てオーバーハング状に前方に突出して育苗箱供給装置4
8のフレーム体77に干渉することなく供給が容易とな
る。また、フォーク部53は育苗箱Aの左右幅より狭く
形成しているから、左右の育苗箱支持体119の間に容
易に挿入できる。また、供給用台車49は走行車輪51
を載置育苗場44の走行用レール31上に載せているの
で、育苗箱並列装置46に対して育苗箱供給装置48を
位置決めしてあると、フォーク部53を前進させるだけ
で育苗箱支持体119間に挿入できる。また、育苗箱供
給装置48の作用の詳細は後述するが、育苗箱供給装置
48の育苗箱支持体119は、片持ち構造の軸筒116
に固定した支持アーム118の下部に設けているから、
育苗箱供給装置48の前側は開放され、一層供給用台車
49による供給が容易である。したがって、フォーク部
53を育苗箱支持体119間に挿入し、左右の育苗箱支
持体119を上昇させ、段積育苗箱Aのうち最下段の育
苗箱Aの下面に育苗箱支持体119が係合し、更に、育
苗箱支持体119を上昇させると、フォーク部53を後
方に引き抜くことができ、段積育苗箱Aの供給が頗る容
易となる。この場合、育苗箱支持体119はフレーム体
77よりも上方位置にて待機するので、フォーク部53
はフレーム体77とは干渉せずに引き抜ける。
【0025】また、供給用台車49は水平で低い走行フ
レーム50に、傾斜している摺動レール52を設けた構
成のため、低重心となって、フォーク部53を前後進さ
せるとき、前後重量バランスが変化してもこれに対応す
る。また、作業者は一方側に設けた案内ガイド杆96に
対峙して段積育苗箱Aを案内ガイド杆96に押しつける
ようにして摺動レール52上を摺動させればよく、作業
スペースを確保でき、容易となる。また、段積育苗箱A
はフォーク部53に乗り移ると、フォーク部53の前側
ストッパ板56に当たって停止し、このときには後側ス
トッパ板57上を通過しているので、ストッパ部59は
自重で起立して段積育苗箱Aの後面に係合する。したが
って、段積育苗箱Aは前側ストッパ板56と後側ストッ
パ板57により前後に挟持された状態で、フォーク部5
3の前進により育苗箱供給装置48に安定供給される。
このとき、後続の段積育苗箱Aはフォーク部53上であ
って、待機位置におけるフォーク部53上まで前進して
おり、操作ハンドル60を押している手を離して、バネ
67の弾力によりフォーク部53および枠体54を後側
に戻すと、後側ストッパ板57は前側下方回動して退避
し、フォーク部53は先頭の段積育苗箱Aの下方に位置
し、前記作業を反復する。
【0026】また、前記後側ストッパ板57は側面視V
型形状に形成し、前後中央より前側位置を軸58により
軸着しているので、ストッパ部59は常時は自重で起立
し、前進する段積育苗箱Aが当接すると退避し、この後
側ストッパ板57の待機と退避との切替えを確実にさせ
る。また、バネ67はワイヤー69に掛け回した滑車6
8に係止しているから、バネ67のストローク長さを短
くでき、確実に作用させる。また、運搬用台車32の係
合軸141に供給用台車49のフック142にを係合さ
せると、運搬用台車32から供給用台車49への供給作
業を一層容易にする。しかして、育苗箱供給装置48に
供給された育苗箱Aは、育苗箱供給装置48により育苗
箱並列装置46の載置移動枠70上に供給され、走行用
レール31の左右両側に敷設され、一列敷設すると、走
行枠体47を前進させる。したがって、空の育苗箱Aへ
の播種から、載置育苗場44への敷設までの一連の作業
を連続して行え、作業を簡素化しているから、小人数で
行える。
【0027】即ち、育苗箱供給装置48および育苗箱並
列装置46の構成は要件ではないが、実施例の作用につ
いて説明すると、育苗箱供給装置48は育苗箱並列装置
46の走行枠体47に設けられ、走行枠体47はビニー
ルハウス内に設けた載置育苗場44の前後方向の走行用
レール31には走行可能に載せてあり、フレーム体77
の上方の段積空間内に育苗箱Aが段積状態にして供給さ
れると、図19イに示したように、育苗箱供給装置48
を、載置移動枠70が右側に移動するので間隔Lだけ右
側に寄せると(図19ロ)、育苗箱供給装置48の他方
側側面79が移動停止用突起83に当接して横移動が停
止し、この状態でモーター127に通電され、上下移動
軸125を下降させ、上下移動軸125は上下移動係合
板123を下降させ、上下移動係合板123により移動
枠体支持部122を介して支持されている移動枠体11
2が下降し、移動枠体112の下降により左右の支持ア
ーム118全体が下降する。
【0028】次に、最下段の育苗箱Aが載置移動枠70
上に載置されると、移動枠体112がストッパー130
に当接して、移動枠体112の下動を停止させ、移動枠
体支持部122は上部横枠115より下方に離れ、更に
上下移動軸125は下降して、上下移動係合板123が
係合軸121を上方から押すので、係合軸121は軸1
17中心に下方回動し、支持アーム118は軸117中
心に外側回動し、支持アーム118の育苗箱支持体11
9は最下段の育苗箱Aの下面(実施例では育苗箱Aの鍔
部)より退避する。また、タイマー板132とタイマー
縦軸134の作用により育苗箱支持体119が退避状態
のまま支持アーム118は上動し、所定位置になると、
育苗箱支持体119が下から2段目の育苗箱Aに係合
し、そのまま最下段の育苗箱Aを除いて段積育苗箱Aを
持ち上げる。これを反復して育苗箱Aは載置移動枠70
上に載置される。このとき、載置移動枠70は、育苗箱
Aが供給されると、育苗箱A1箱分移動し、これを反復
して載置移動枠70全長に亘って育苗箱Aを載置し(図
19ヘ)、載置移動枠70を反対側に移動させると、載
置移動枠70はストッパー76の下方は通過するが、育
苗箱Aは通過できずに、ストッパー76により堰き止め
られ、端側の育苗箱Aが載置され、これを反復して、載
置移動枠70を移動させて育苗箱Aを供給しながら、走
行用レール31の右側の載置育苗場44に育苗箱Aを載
置する。
【0029】次に、育苗箱供給装置48を右側に移動さ
せ、載置移動枠70を右側に向けて移動させると、1列
目の育苗箱並列作業が終わり、右側に移動した載置移動
枠70上には次の育苗箱Aが供給され、この状態で、走
行枠体47を前進させ、前記作動を反復することによ
り、2列目以降の育苗箱並列作業を行い、中央の走行用
レール31の左右両側に育苗箱Aを並列させることがで
きる。したがって、載置移動枠70が走行用レール31
の左右いずれか一方側から他方側に移動する際、一方側
に載置移動枠70上の育苗箱Aを降ろし(1列目の初回
は除く)、載置移動枠70上に新規に育苗箱Aを供給す
るから、作業効率を向上させる、即ち、作業初期の一列
目に限っては、載置移動枠70上に育苗箱Aを供給する
ために載置移動枠70を移動させる必要があるが、二列
目のときには既に載置移動枠70上に育苗箱Aを供給済
となって、すこぶる作業効率を向上させる。
【0030】
【発明の効果】本発明は、載置場44に設けた一対の走
行レール31上を移動可能な走行枠体47と、該走行枠
体47に播種済の育苗箱Aを供給する育苗箱供給装置4
8と、該育苗箱供給装置48により供給した育苗箱Aを
載置場1に敷設する手段とを有する並列敷設装置におい
て、前記走行用レール31には、走行車輪51により走
行可能で略水平で左右一対の走行フレーム50と、該走
行フレーム50に設けた始端側は高く終端側に至るに従
い低く傾斜する左右一対の摺動レール52と、前記走行
フレーム50に対して長さ方向に移動可能なフォーク部
53とを有し、前記育苗箱供給装置48に供給する育苗
箱A郡を載置供給し得るように構成した供給用台車とし
たものであるから、走行フレーム50に対してフォーク
部53が長さ方向に移動可能なため、走行フレーム50
を走行枠体47側に連結することが可能になり、供給用
台車を常時走行枠体47と共に前進させることができ、
作業効率を向上させ、また、摺動レール52を傾斜させ
ているので、走行フレーム50は水平で低くく構成で
き、低重心となって、段積育苗箱Aを載せたままでフォ
ーク部53を前進させても、重量バランスの変化が少な
く、引き渡し作業を安定してでき、走行フレーム50と
傾斜した摺動レール52という合理的で簡素な構成の供
給用台車を提供できる効果を奏する。本発明は、前記走
行フレーム50はチャンネル鋼により構成し、該走行フ
レーム50の相対峙する溝内に前記フォーク部53に設
けた案内車輪55を嵌合させた供給用台車としたもので
あるから、フォーク部53の前後移動構成が走行フレー
ム50を案内ガイドと支持部材の両方を兼用でき、この
点でも、合理的で簡素な構成の供給用台車にすることが
できる。本発明は、前記フォーク部53の先端には前側
ストッパ板56を設け、前側ストッパ板56より段積育
苗箱A一列分始端側には上方に突き出す作用位置と前側
回動する退避位置の間回動し自重で始端側のストッパ部
59が上方回動するようにした後側ストッパ板57を設
けた供給用台車としたものであるから、段積育苗箱Aが
フォーク部53に乗り移るときは段積育苗箱Aがフォー
ク部53の前側ストッパ板56に当たって停止するの
で、乗り移させる作業は単に押すだけで容易にできる効
果を奏し、また、この通過するときはストッパ部59を
前方回動させて退避させて、段積育苗箱Aの移動を容易
にでき、また、通過後はストッパ部59は自重で起立し
て段積育苗箱Aの後面に係合でき、簡単な構成で作業を
自動化でき、また、段積育苗箱Aは前側ストッパ板56
と後側ストッパ板57により前後に挟持されて育苗箱供
給装置48に供給されるので、供給姿勢を乱さず、円滑
確実に作業できる効果を奏する。本発明は、前記走行フ
レーム50の後部側にはフォーク部53を待機位置方向
に付勢するバネ67の後端を係止し、該バネ67の前端
には滑車68を設け、該滑車68には一端は前記フォー
ク部53に係止し、他端は走行フレーム50の前側固定
部分に係止したワイヤー69の中間部分を掛け回した育
苗箱並列敷設装置用供給用台車としたものであるから、
段積育苗箱Aを引き渡した後、フォーク部53は自動的
にバネ67の弾力で待機位置に戻るので、作業を容易に
でき、また、滑車68とワイヤー69を使用しているの
で、バネ67のストロークを短くできる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 播種システムの全体概略斜視図。
【図2】 播種装置、段積装置、移転部の側面図。
【図3】 段積育苗箱上昇装置の側面図。
【図4】 段積育苗箱上昇装置の平面図。
【図5】 運搬用台車の側面図。
【図6】 同平面図。
【図7】 供給用台車の斜視図。
【図8】 供給用台車の供給状態の側面図。
【図9】 供給用台車の側面図。
【図10】 係合フックの斜視図。
【図11】 育苗箱並列装置の斜視図。
【図12】 同概略背面図。
【図13】 同走行枠体および載置移動枠の概略縦断側
面図。
【図14】 走行枠体および載置移動枠の一部平面図。
【図15】 走行枠体および載置移動枠の一部斜視図。
【図16】 ストッパーの斜視図。
【図17】 ストッパーの側面図。
【図18】 ストッパーの作用状態図。
【図19】 正面から見た敷設状態説明図。
【図20】 衝撃緩和用回動部材の側面図。
【図21】 ネットローラーの斜視図。
【図22】 同側面図。
【図23】 育苗箱供給装置の斜視図。
【図24】 育苗箱供給装置の組立状態斜視図。
【図25】 同平面図。
【図26】 待機状態の正面図。
【図27】 最も下方に下げた状態の正面図。
【図28】 支持アームが退避位置に回動した状態の正
面図。
【図29】 タイマー縦軸が係合した状態の正面図。
【図30】 上下移動係合板123が上昇した状態の正
面図。
【図31】 育苗箱支持体が下から2段目の育苗箱に係
合した状態の正面図。
【図32】 最下段の育苗箱が移動可能状態になった正
面図。
【図33】 平面から見た並列状態説明図。
【図34】 正面から見た衝撃緩和用回動部材の作用状
態説明図。
【符号の説明】
1…播種装置、2…播種用移送台、3…自動供給装置、
4…床土供給装置、5…種子供給装置、6…覆土供給装
置、7…支脚、8…育苗箱段積装置、9…左右受枠、1
0…チエン、11…搬送ローラー、12…受台、13…
移転部、14…ローラー、15…移送台、16…段積育
苗箱上昇装置、17…ターミナル用載置台、18…フレ
ーム、19…アーム、19a…回転軸、19b…ギヤ、
20…モーター、20a…ギヤ、20b…チエン、20
c…ギヤ、21…回転軸、21a…ギヤ、21b…チエ
ン、22…テーブル、22a…搬送ローラー、23…足
踏式スイッチ、32…ターミナル用載置台、34…固定
リフト装置、35…固定フレーム、36…リンク機構、
37…テーブル、38…シリンダ、31…走行用レー
ル、32…運搬用台車、33…走行フレーム、34…走
行車輪、35…動力源、36…コントロールボックス、
37…走行センサ、38…誘導体、39…操作パネル、
40…バッテリー、43…ビニールハウス、44…載置
育苗場、46…育苗箱並列装置、47…走行枠体、48
…育苗箱供給装置、49…供給用台車、50…走行フレ
ーム、51…走行車輪、52…摺動レール、53…フォ
ーク部、54…枠体、55…案内車輪、56…前側スト
ッパ板、57…後側ストッパ板、58…軸、59…スト
ッパ部、60…操作ハンドル、61a、61b…位置決
めストッパ、62…係合フック、63…係合溝、64…
横軸部、65…案内面、66…ロック解除レバー、67
…バネ、68…滑車、69…ワイヤー、70…載置移動
枠、71…案内レール、72…移動ローラー、73…ラ
ック、74…ピニオン、75…枠移動用モータ、76…
ストッパー、77…フレーム体、78…一方側側面、7
9…他方側側面、80…ブラケット、81…軸、82…
案内走行ローラー、83…移動停止用突起、84…衝撃
緩和用回動部材、85…回動板、86…連結部、87…
軸、88…係合板、89…係合軸、90…係合フック、
91…軸、92…フック部、93…ガイド部、94…ロ
ック解除体、95…当接体、96…案内ガイド杆、97
…係合部、98…車輪、99…走行用モータ、100、
101…歯車、102…チエン、103…支持転輪、1
04…ネットローラーまた…シートローラー、105…
左右フレーム、106…取付腕部、107…アーム、1
08…軸、110…フレーム体、111…チャンネルフ
レーム、112…移動枠体、113…縦枠、114…ロ
ーラー、115…上部横枠、116…軸筒、117…
軸、118…支持アーム、119…育苗箱支持体、12
0…回動アーム、121…係合軸、122…移動枠体支
持部、123…上下移動係合板、124…ラック溝、1
25…上下移動軸、126…ギヤボックス、127…モ
ーター、128…モーター取付横杆、129…下部横
枠、130…ストッパー、131…バネ、132…タイ
マー板、133…係合孔、134…タイマー縦軸、13
5…取付枠、136…バネ、137…ストッパーピン、
138…係合ピン、139…案内ガイド、140…切欠
部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神崎 淳一 栃木県宇都宮市平出工業団地44番地3 株 式会社スズテック内 (72)発明者 秋沢 博 栃木県宇都宮市平出工業団地44番地3 株 式会社スズテック内 (72)発明者 黒田 健二 栃木県宇都宮市平出工業団地44番地3 株 式会社スズテック内 (72)発明者 内野 智之 栃木県宇都宮市平出工業団地44番地3 株 式会社スズテック内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 載置場44に設けた一対の走行レール3
    1上を移動可能な走行枠体47と、該走行枠体47に播
    種済の育苗箱Aを供給する育苗箱供給装置48と、該育
    苗箱供給装置48により供給した育苗箱Aを載置場1に
    敷設する手段とを有する並列敷設装置において、前記走
    行用レール31には、走行車輪51により走行可能で略
    水平で左右一対の走行フレーム50と、該走行フレーム
    50に設けた始端側は高く終端側に至るに従い低く傾斜
    する左右一対の摺動レール52と、前記走行フレーム5
    0に対して長さ方向に移動可能なフォーク部53とを有
    し、前記育苗箱供給装置48に供給する育苗箱A郡を載
    置供給し得るように構成した育苗箱並列敷設装置用供給
    用台車。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記走行フレーム5
    0はチャンネル鋼により構成し、該走行フレーム50の
    相対峙する溝内に前記フォーク部53に設けた案内車輪
    55を嵌合させた育苗箱並列敷設装置用供給用台車。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記
    フォーク部53の先端には前側ストッパ板56を設け、
    前側ストッパ板56より段積育苗箱A一列分始端側には
    上方に突き出す作用位置と前側回動する退避位置の間回
    動し自重で始端側のストッパ部59が上方回動するよう
    にした後側ストッパ板57を設けた育苗箱並列敷設装置
    用供給用台車。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2または請求項3
    において、前記走行フレーム50の後部側にはフォーク
    部53を待機位置方向に付勢するバネ67の後端を係止
    し、該バネ67の前端には滑車68を設け、該滑車68
    には一端は前記フォーク部53に係止し、他端は走行フ
    レーム50の前側固定部分に係止したワイヤー69の中
    間部分を掛け回した育苗箱並列敷設装置用供給用台車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104798622A (zh) * 2015-04-25 2015-07-29 江阴市中翎高科农业技术有限公司 一种植物工厂系统
JP2020522983A (ja) * 2017-06-14 2020-08-06 グロー ソリューションズ テック エルエルシー 成長ポッドのための産業用カートを提供するためのシステムおよび方法
CN113396733A (zh) * 2021-06-30 2021-09-17 重庆花韵网络科技有限公司 一种用于盆栽植物的培养装置

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