JP2960034B2 - 育苗箱並列敷設装置 - Google Patents

育苗箱並列敷設装置

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JP2960034B2
JP2960034B2 JP10815997A JP10815997A JP2960034B2 JP 2960034 B2 JP2960034 B2 JP 2960034B2 JP 10815997 A JP10815997 A JP 10815997A JP 10815997 A JP10815997 A JP 10815997A JP 2960034 B2 JP2960034 B2 JP 2960034B2
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淳一 神崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、育苗箱並列敷設装置へ
の育苗箱の供給用の台車に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来公知の、特開平8−322389号公
報には、載置場に設けた前後方向のレール上に、該レー
ル上を前後移動可能な走行枠体および該走行枠体に育苗
箱を供給する育苗箱供給部とを有し育苗箱を載置場に並
列状に敷設するように構成した並列敷設装置について記
載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知のものは、育
苗箱供給部への育苗箱の供給について工夫されていない
ので、作業性に欠けるという課題がある。また、単に、
台車により運搬しても、載せ変えや補給作業は容易でな
いという課題がある。
【0004】
【発明の目的】載置場への育苗箱の載置敷設作業の容易
化、育苗箱の供給作業の容易化、作業スペースの確保。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、載置場1に設
けた前後方向の左右一対のレール2上に走行枠体4を載
置し、該走行枠体4に設けた育苗箱供給部22に供給さ
れた育苗箱Aを載置場1に並列状に敷設するように構成
した並列敷設装置において、前記レール2上には、前記
育苗箱供給部22に補給する育苗箱Aを載置して走行す
る台車を設け、該台車の側部には既に敷設された育苗箱
Aの上面に当接する作業位置と育苗箱Aの上面より上方
に退避する退避位置の間上下する踏み板124を設けた
育苗箱並列敷設装置としたものである。本発明は、前記
踏み板124は、バネ126の弾力により既に敷設され
た育苗箱Aの上面より上方に退避するように設け、作業
者が踏むと育苗箱Aの上面に当接するように設けた育苗
箱並列敷設装置としたものである。本発明は、前記踏み
板124は前記取付腕125にバネ126により吊設し
た育苗箱並列敷設装置としたものである。本発明は、前
記レール2上には育苗箱Aを載置して走行する運搬用台
車110と、該運搬用台車110の育苗箱Aを受け取る
供給用台車120とを走行可能に設け、前記踏み板12
4は前記供給用台車120の側部に設けると共に、前記
運搬用台車110の側部にも位置する長さに形成した育
苗箱並列敷設装置としたものである。本発明は、前記取
付腕125は台車に対して着脱自在にすると共に、台車
の左右いずれの側にも取付けられるようにした育苗箱並
列敷設装置としたものである。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を図により説明すると、1
は育苗箱Aを並べる載置場であり、所定の広さを有して
いればよく、室内外を問わないが、床面は土であり、敷
設した育苗箱Aにて育苗する苗の根が伸びられることが
必要となる。載置場1にはレール2を敷設し、レール2
上には育苗箱並列装置3の走行枠体4を走行可能に載置
する。 このレール2は、任意の間隔で敷設されるが、
載置場1の面積を有効利用するため、通常、略300mm
程度の間隔で敷設されている。一方、前記育苗箱Aは、
縦略600mm,横略300mmであり、後述するように、
育苗箱Aは横向きに敷設するので、前記レール2は育苗
箱Aの横向きの左右幅より所定間隔だけ小に形成される
ことになる。実施例の育苗箱Aは合成樹脂製で縦横に多
数のポットを有し、前記載置場1に載置して育苗する。
前記走行枠体4は、レール2の左右両側に複数の育苗箱
Aを敷設させる敷設スペースの上方に位置する車体横枠
5と車体側部枠6により平面視長四角形状に形成し、前
記車体横枠5および車体側部枠6により包囲された枠内
は底抜け形状に形成する。前記走行枠体4には、該走行
枠体4に対して長さ方向(左右方向)に移動する載置移
動枠7を設ける。載置移動枠7は、該載置移動枠7の上
面に複数の育苗箱Aを摺動自在に載置可能に構成する。
前記左右の車体側部枠6には、上下一対の案内レール1
1、11の両端部を夫々固定し、前記上下の案内レール
11の間に移動ローラー12を嵌合させる。移動ローラ
ー12は取付軸14により前記載置移動枠7の前後一対
の移動横枠体15に左右方向に所定間隔を置いて複数設
ける。
【0007】前後の移動横枠体15には前後方向の移動
縦枠体16を左右方向に所定間隔を置いて複数設けて前
後の移動横枠体15を連結固定し、移動縦枠体16の上
面には前記移動縦枠体16と平行の支持棒17を設けて
いる。支持棒17は育苗箱Aの底面に摺接し、接触面積
を減少させるものである。前記移動横枠体15の下面に
はラック(実施例ではチエン)18を全長に亘って設け
(図3、図4)、ラック18に走行枠体4側に設けた正
逆転自在のピニオン19を噛み合わせ、ピニオン19は
枠移動用モータ20の軸21に固定する。しかして、前
記走行枠体4の前記レール2の略上方位置には、一枚ず
つ育苗箱Aを供給し得る育苗箱供給部22を設ける。育
苗箱供給部22は、側面視前後対称に形成した供給部フ
レーム23の一方側側板24と他方側側板25のそれぞ
れに前側外板26および前側内板27と後側外板26’
と後側内板27’とをそれぞれ固定し、前後の内板2
7、27’と一方側側板24と他方側側板25により平
面視一枚の育苗箱Aを収容する面積を有する育苗箱供給
空間28を形成する。実施例の育苗箱供給空間28の容
積は、一列に載置する育苗箱Aの数に合わせ、4〜10
枚に重ねた段積育苗箱Aを収容し得る大きさに形成して
いるが、もっと大きく形成してもよい。前記内板27、
27’は、その中間部より上方に至るに従い外側(前後
側)に開くように傾斜させ、育苗箱Aを上方から供給す
る際の案内傾斜部29に形成する。
【0008】一方側側板24と他方側側板25の間には
左右方向の取付軸30を前後一対となるように軸装し、
各取付軸30には育苗箱Aを支持する支持部材31の基
部を固定し、支持部材31は前記内板27、27’より
前記育苗箱供給空間28内に略水平突出する支持位置S
と育苗箱供給空間28より退避する退避位置Tとの間回
動する。そして、前記載置移動枠7上に育苗箱Aを載置
してから支持位置に回動する支持部材31は、下から2
段目の育苗箱Aの鍔部32に係合して支持位置Sまで持
ち上げて支持するように構成する。前記各取付軸30に
は回動アーム33の基部を固定し、回動アーム33の先
端にローラー34を取付け、ローラー34は前記取付軸
30と平行な回転軸35に固定したカム板36の周縁に
当接させる。回転軸35の左右両端は前記一方側側板2
4と他方側側板25に軸装する。37は前記カム板36
の周縁にローラー34を常時当接させるように付勢する
バネである。前記他方側側板25より側方に突き出てい
るそれぞれの回転軸35にはベベルギヤ38を固定し、
ベベルギヤ38には供給用モータ39により回転する前
後方向の伝動軸40に固定のベベルギヤ41を噛み合わ
せる。
【0009】しかして、前記育苗箱供給部22の左右両
側の走行枠体4は、複数並列させた育苗箱Aを待機させ
るスペースを有する待機部42に構成し、前記載置移動
枠7は、一方の待機部42の長さに形成し、中央のレー
ル2を挟んで左右両側に育苗箱Aを並列させるように構
成する。即ち、載置移動枠7を左右いずれか一方の待機
部42から他方の待機部42に移動させるときに、育苗
箱供給部22から育苗箱Aの供給を受け、同時に、載置
移動枠7上の育苗箱Aを載置移動枠7より落下させ、作
業効率を向上させる。しかして、育苗箱供給部22には
移動する載置移動枠7に対して育苗箱Aの移動を停止さ
せるストッパー43を設ける。即ち、載置移動枠7上に
全長に亘って育苗箱Aを載置し、この状態で、載置移動
枠7上の育苗箱Aをストッパー43より不動状態にして
から、載置移動枠7を移動させると、端側の載置移動枠
7上の育苗箱Aが順に降下して載置場1に並列させるの
である。
【0010】前記ストッパー43は載置移動枠7の上方
の前記一方側側板24と他方側側板25の下方に載置移
動枠7は通過するが育苗箱Aは通過できないように設け
る。実施例では、一方側側板24および他方側側板25
の下部側面に取付板44を固定し、取付板44の窓44
a にストッパー43の上部を軸45により軸着する。ス
トッパー43は、前記載置移動枠7がレール2の一側の
敷設スペースの上方に育苗箱Aを移送する往路では育苗
箱Aの端面が当接すると上方回動して退避するように傾
斜面を有し、前記敷設スペースに育苗箱Aを降ろす復路
では前記軸45による軸着部分の下面が取付板44の上
面にして回動せず、このストッパー43に育苗箱Aの端
面が当接して載置移動枠7に対して不動状態にして堰き
止めるように構成する。この場合、前記レール2は育苗
箱Aの横向きの左右幅より所定間隔狭く形成され、育苗
箱供給部22は横向き育苗箱Aを収容する育苗箱供給空
間28を有しているから、育苗箱供給部22は前記レー
ル2の左右幅より間隔Lだけ大に形成されることにな
り、育苗箱供給部22を走行枠体4の中央に固定させて
載置移動枠7に育苗箱Aを供給すると、育苗箱供給部2
2の左右のストッパー43はレール2より間隔Lの半分
の距離だけ離れたところに位置することになって、レー
ル2の近傍に載置できず、載置スペースを有効利用でき
ない。
【0011】そこで、前記育苗箱供給部22は走行枠体
4に対して左右方向に移動可能に設け、レール2の可及
的近傍位置にも育苗箱Aを載置できるようにしている。
育苗箱供給部22は、図5に示したように、前記取付軸
30の下方にそれぞれ底板46を設け、底板46には切
り起こしにより軸受部47と窓孔48を同時形成し、窓
孔48は前記走行枠体4の前後の車体横枠5と同一間隔
で形成して車体横枠5の上方に位置させ、前記窓孔48
に案内走行ローラー49を嵌め、案内走行ローラー49
の回転軸50を軸受部47に軸装して取付ける。案内走
行ローラー49はそれぞれ車体横枠5の上面に嵌合さ
せ、育苗箱供給部22は走行枠体4の車体横枠5上に載
置して左右方向に移動可能に設けられる。そして、育苗
箱Aを供給するとき、育苗箱供給部22を載置移動枠7
の移動方向側に寄せ(図11)、図11イでは育苗箱供
給部22に育苗箱Aを供給するため中央に位置させてい
るが、図11ロではレール2から間隔Lだけ右側に寄
せ、図11チでは間隔Lだけ左側に寄せ、ストッパー4
3を右側のレール2の略上方に位置させ、右側のレール
2の近傍に育苗箱Aを載置する。
【0012】したがって、レール2より前記間隔Lだけ
左右方向の外側に位置した前記走行枠体4の車体横枠5
の上面には、前記育苗箱供給部22の移動を停止させる
移動停止用部材53を設ける。移動停止用部材53は一
方側側板24および他方側側板25の下部側面が当接す
るように設ける。この場合、前記育苗箱供給部22は、
一方側または他方側に寄った位置でのみ育苗箱Aを供給
し、その中間位置では供給しないように構成する。ま
た、載置移動枠7の移動は、間欠的に1箱分移動するよ
うに構成している。
【0013】載置移動枠7の左右両側には、育苗箱Aを
降ろすときに、降下の衝撃を緩和させる衝撃緩和用回動
部材54を設ける。衝撃緩和用回動部材54は回動板5
5の基部を前記載置移動枠7の下部縦板57に軸58に
より軸着する。実施例の回動板55はコの字形状に形成
しているが、形状は問わない。回動板55の左右一側に
は係合板59の下部を固定し、係合板59の上部の屈曲
部を載置移動枠7の横板部60に係合させて下方回動を
規制する。回動板55の先端側には前後方向に突き出る
係合軸61を設け、係合軸61は載置移動枠7に設けた
係合フック62に係合させる。係合フック62は載置移
動枠7に中間部を軸63により軸着し、その下部はフッ
ク部64に上部はガイド部65に夫々形成し、フック部
64とガイド部65の重量バランスにより通常は起立状
態に保持され、復路移動中にロック解除体66に当接し
て回動しロック解除して育苗箱Aの自重で下方回動し、
また、回動板55は、前記育苗箱供給部22の下方の往
路から復路への移動路中に設けた復帰用当接体67に当
接して上方回動して水平状態になり、このとき、係合軸
61はフック部64に係合し、この状態に保持される。
前記ロック解除体66は弾性部材である平板状の板バネ
を円弧形状に曲げて形成して、往路での上方退避を容易
にするだけでなく、復路でガイド部65を十分に下方回
動させて、フック部64のロックを確実に外す。
【0014】しかして、前記走行枠体4の車体側部枠6
には、走行枠体4を育苗箱A一箱(一枚)分移動させる
箱検出装置70を設ける。箱検出装置70は、上側横板
71の外側(レール2より離れた側)に縦板72の上端
を接続し、縦板72の下端に内側に突き出るように下側
横板73の外端を接続し、下側横板73は前記上側横板
71より短く形成し、下側横板73の内端には内側に至
るに従い低くなる傾斜板74の上部を接続し、傾斜板7
4の下部に略垂直の当接部75を形成して検出体76を
構成する。前記車体側部枠6には取付板77を設け、取
付板77の先端に前記上側横板71の内端を軸78によ
り回動自在に取付ける。取付板77には窓孔79を形成
し、窓孔79の上方にはセンサーあるいはスイッチ等に
より構成した検出部80を設ける。検出体76は、載置
移動枠7の衝撃緩和用回動部材54上の育苗箱Aが縦板
72に当たって押されて上方回動し、復路を戻る載置移
動枠7により戻ることにより育苗箱Aの先端が下側横板
73から外れて次いで傾斜板74上を滑りながら降下
し、次に、走行枠体4の前進で当接部75が育苗箱Aの
端面を通過すると、検出体76は軸78中心に自重で下
方回動して、待機状態になる。
【0015】検出部80は、検出体76の上方回動から
当接部75が育苗箱Aに摺接する状態の間では窓孔79
に近づいた上側横板71を検出し、検出体76が育苗箱
Aに摺接していないと上側横板71を検出しないように
構成しており、それゆえ、走行枠体4を別のスイッチに
よる前進操作で前進させて当接部75が育苗箱Aの端面
を通過することにより自重で下方回動して待機状態にな
ると、上側横板71は検出部80から離脱して、走行枠
体4の走行を自動停止させる。しかして、前記レール2
を挟んで左右両側に位置する走行枠体4の車体横枠5の
前側には、根切り用のネットを巻いてローラーにしたネ
ットローラーまたは根切り用のシートを巻いてシートロ
ーラー81(以下ネットローラー81という)を交換自
在に取付ける左右フレーム82を設ける。左右フレーム
82の左右両側には取付腕部83を設け、各取付腕部8
3間にネットローラー81を回転自在に取付ける。前記
左右フレーム82の上面には前後方向のアーム84の先
端を固定し、アーム84の基部を軸85により走行枠体
4側に回動自在に軸着する。なお、アーム84と左右フ
レーム82と取付腕部83は、一体に形成してもよく、
これらは軸85を中心に一体的に回動する。
【0016】しかして、走行枠体4の車体横枠5の後側
には、前記レール2を挟んで左右両側の夫々に一対の取
付腕86を設け、取付腕86の後部には螺子軸87を螺
合させ、螺子軸87の下端にはバネ(牽引バネ)88の
上端を係止し、バネ88の下端に踏み板89を取付け
る。踏み板89は前端が少し上動する重心位置をバネ8
8に取付け、バネ88は作業者が踏み板89に載ると育
苗箱Aの上面に密着し、踏み板89より降りると、育苗
箱Aの上面より上方に退避する弾力に構成する。図20
は第2実施例であり、走行枠体4の車体横枠5の後側に
は回動アーム90の基部を回動自在に軸着し、前記回動
アーム90の後端を屈曲させた下端に踏み板89を前後
回動自在に取付ける。踏み板89は前端が少し上動する
重心位置を回動アーム90の下端に取付ける。回動アー
ム90の下方にはバネ受け91を設け、回動アーム90
の下面とバネ受け91の上面との間の螺子軸87の外周
に前記バネ(圧縮バネ)88を挿通する。したがって、
作業者が踏み板89に載ると回動アーム90が回動して
育苗箱Aの上面に密着し、踏み板89より降りると、回
動アーム90が回動して育苗箱Aの上面より上方に退避
する。螺子軸87には押え板92を設け、螺子軸87を
回転させると、バネ(圧縮バネ)88の上下幅を変更し
て、回動アーム90の待機高さを変更する。
【0017】しかして、前記走行枠体4は中央に設けた
車輪96をレール2上を走行させ、走行枠体4の左右両
側の車体側部枠6に支持転輪97を設け、のみならず、
前記ネットローラー81により夫々を支持して、走行枠
体4に掛かる負担を軽減している。98は走行用モー
タ、99は前記走行車輪96に設けた歯車、100は走
行用モータの回転軸に設けた歯車、101は歯車99と
歯車100の間に掛け回したチエン、102は前記レー
ル2上またはその近傍に設けた次に並べる育苗箱Aを段
積させた段積育苗箱Aを載せた載置台である。しかし
て、前記走行枠体4には、左右の車体側部枠6を基準に
育苗箱A1枚分より大きい間隔で、前後方向の取付杆1
03を設け、取付杆103には中央側には回動しない
が、外側には回動するように、間隔規制ストッパー10
4の上部を軸105により軸着する。間隔規制ストッパ
ー104は取付杆103より下方に突出して育苗箱Aの
端面に当接して、育苗箱Aを載置移動枠7に対して不動
にする。
【0018】しかして、前記走行用レール2は前記段積
育苗箱Aの運搬先のビニールハウス等の載置育苗場1内
側よりその外側まで延設(走行用レール2には途中分岐
点を設けて複数の載置育苗場1にまで延設することは可
能)し、走行用レール2上には運搬用台車110を走行
可能に載置する。運搬用台車110は走行フレーム11
1に走行車輪112を設ける。走行車輪112は自在輪
(キャスター輪)にすると走行も安定し好適である。運
搬用台車110は前記走行フレーム111にモーター等
の動力源113を設け、動力源113により走行車輪1
12を駆動回転させて走行する。前記走行フレーム11
1には制御部を内蔵させたコントロールボックス114
を設け、コントロールボックス114には走行フレーム
111に設けた走行センサ115を接続し、該走行セン
サ115の情報信号により走行を自動制御する。前記走
行センサ115は光学式等の非接触式あるいはリミット
スイッチ方式の接触式のいずれかにより構成して所定位
置に1個乃至複数設け、走行センサ115と誘導体11
6とによりプログラムされた進行方向へ自動走行および
自動停止および元の位置に戻る上動戻り走行等を行う。
117は操作パネルであり、操作パネル117は走行フ
レーム111より所定間隔外側に配置し、段積育苗箱A
を幅が大になる横向きで摺動させたとき干渉しないよう
にしている。118はバッテリー、119は複数並設し
た横軸搬送ローラーである。
【0019】しかして、前記走行用レール2上には前記
育苗箱並列装置3の育苗箱供給部22に育苗箱Aを補充
する前記した供給用台車120を設ける。供給用台車1
20は走行フレーム121に走行車輪122を設け、走
行フレーム121には横軸搬送ローラー123を並設し
て構成し、運搬用台車110により運搬された段積育苗
箱Aを載せるターミナルの作用を期待して作業効率を向
上させる。したがって、供給用台車120は運搬用台車
110と共用できる。なお、供給用台車120と運搬用
台車110は共に、終端側に起伏自在のストッパー(図
示省略)を設けると、段積育苗箱Aの横軸搬送ローラー
上の移動を停止させ、また、車輪のストッパー機構を設
けて固定状態にすると、段積育苗箱Aの載せ替えおよび
供給作業を容易にする。
【0020】前記走行フレーム121の側部には踏み板
124を設ける。踏み板124は運搬用台車110から
供給用台車120に載せ替え作業をするとき、敷設した
育苗箱Aの上を歩行できるようにするものであり、供給
用台車120の側部は勿論のこと運搬用台車110の側
部にも位置する長さに形成し、供給用台車120は走行
フレーム121に取付腕125を設け、取付腕125に
バネ(牽引バネ)126により吊設するが、前記踏み板
89と同様に図20の第2実施例の構成でも良い。
【0021】
【作用】次に作用を述べる。本発明は前記の構成である
から、播種済の育苗箱Aを任意の手段により上下に段積
し、この段積育苗箱Aを任意の手段により運搬用運搬用
台車110に載置する。運搬用台車110は走行用レー
ル2上を動力源113により自走し、所定位置にて自動
停止する。実施例では、所定位置ごとに設けた誘導体1
16を走行センサ115により検出した信号により自動
制御されて走行用レール2上を自動走行して、所定位置
にて自動停止する。次に、運搬用運搬用台車110に設
けた係合軸127に供給用台車120に設けた係合フッ
ク128を係合させ、この状態で、運搬用運搬用台車1
10上の段積育苗箱Aを供給用台車120に載せ替え、
運搬用台車110を元の場所に戻す。
【0022】しかして、育苗箱供給部22に段積育苗箱
Aを供給し(図11イ)、次に、育苗箱供給部22を、
載置移動枠7が右側に移動するので間隔Lだけ右側に寄
せ(図11ロ)、育苗箱供給部22の他方側側板25の
下部側面が移動停止用部材53に当接して横移動が停止
し、次に、枠移動用モータ20に通電して載置移動枠7
の右端の一枚分のスペースが育苗箱供給部22の下方に
位置するまで移動させてから停止させる。次に、この状
態で、供給用モータ39に通電して、伝動軸40とベベ
ルギヤ41とベベルギヤ38と回転軸35を介してはカ
ム板36を回転させる。カム板36はローラー34を上
下に移動させ、これにより回動アーム33が回動して取
付軸30を正逆回転させ、取付軸30の正逆回転により
育苗箱Aを支持している支持部材31は、支持位置Sか
ら退避位置Tに回動し、育苗箱供給空間28内の育苗箱
A全部が載置移動枠7上に落下し、次に、退避位置Tか
ら支持位かSに支持部材31が戻るとき、最下段の育苗
箱Aは載置移動枠7上に残り、下から2段目の育苗箱A
の鍔部32に支持部材31が係合して支持位置Sまで持
ち上げて支持する。このようにして、載置移動枠7に一
枚育苗箱Aが供給される。
【0023】再び、枠移動用モータ20を正転させて載
置移動枠7を右側の待機部42に向けて1箱分移動させ
ると(図11ハ)、載置移動枠7の1箱分の載置スペー
スが育苗箱供給部22の下方に位置するので、枠移動用
モータ20を停止させ、次に供給用モータ39に通電し
て右側に位置する育苗箱供給部22により育苗箱Aを供
給し(図11ハ)、これを反復すると(図11ニ、
ホ)、載置移動枠7全長に亘って育苗箱Aが載置されて
右側の待機部42に位置する(図11ヘ)。次に、この
状態で、まず、育苗箱供給部22を左側に移動させる
と、一番内側の育苗箱Aの上面に位置していた退避状態
のストッパー43が、育苗箱Aの端面を過ぎると起立状
態に回動して右側のレール2の略上に位置する(図11
ト)。次に、枠移動用モータ20を逆転させて、載置移
動枠7の左端に育苗箱A1箱分の載置スペースが開く
と、この載置スペースは左側に寄っている育苗箱供給部
22の下方に位置して、枠移動用モータ20を停止さ
せ、次に、次に供給用モータ39に通電して育苗箱供給
部22により一枚だけ育苗箱Aを供給する(図11
チ)。
【0024】このとき、ストッパー43より右側にある
育苗箱Aの左端面は、ストッパー43に当接しているか
ら、載置移動枠7が左側に移動すると、載置移動枠7の
みが移動し、他方側側板25に設けたストッパー43に
内側の育苗箱Aが当接して不動状態になり、このストッ
パー43により堰き止められた育苗箱Aに隣接する育苗
箱Aが当接して全体の育苗箱Aが堰き止められて載置移
動枠7に対して不動状態になり、左側に1箱分の載置ス
ペースが開くまで移動すると、右側の1箱の育苗箱Aが
落下して載置される(図11チ)。再び、載置移動枠7
を1箱分左側に移動させると、右側の育苗箱Aが落下し
(図11リ)、左側の載置移動枠7のスペースが育苗箱
供給部22の下方に臨むので、育苗箱Aを供給し(図1
1リ)、これを反復すると(図11ヌ、ル、オ、ワ)、
載置移動枠7を左側に移動させて育苗箱Aを供給しなが
ら、レール2の右側の載置場1に育苗箱Aを載置する。
次に、図示は省略するが、育苗箱供給部22を右側に移
動させ、載置移動枠7を右側に向けて移動させると、1
列目の育苗箱並列作業が終わり、右側に移動した載置移
動枠7上には次の育苗箱Aが供給され、この状態で、走
行枠体4を前進させ、前記作動を反復することにより、
2列目以降の育苗箱並列作業を行い、中央のレール2の
左右両側に育苗箱Aを並列させることができる。
【0025】したがって、載置移動枠7が一方の待機部
42から他方の待機部42に移動する際、一方の待機部
42側の載置移動枠7上の育苗箱Aを降ろし、他方の待
機部42側の載置移動枠7上に育苗箱Aを供給するか
ら、作業効率を向上させる、即ち、作業初期の一列目に
限っては、載置移動枠7上に育苗箱Aを供給するために
載置移動枠7を移動させる必要があるが、二列目のとき
には既に載置移動枠7上に育苗箱Aを供給済となって、
すこぶる作業効率を向上させる。また、載置移動枠7の
移動は、間欠的に1箱分移動するように構成しているか
ら、載置移動枠7から載置場1への載置と、載置移動枠
7への育苗箱Aの供給を同時に進行させるとき、円滑か
つ確実にできる。即ち、育苗箱供給部22から載置移動
枠7に育苗箱Aを供給するとき、載置移動枠7は停止し
ているので、載置移動枠7に対して育苗箱Aがずれるの
を防止し、床に載置するのも円滑になる。しかして、育
苗箱供給部22は走行枠体4に対して左右方向に移動自
在に設け、かつ、レール2の幅より大なる育苗箱Aの幅
との差である間隔Lだけ左右に移動するように移動停止
用部材53を設けているから、育苗箱供給部22を左右
に移動させると、育苗箱供給部22に設けた左右のスト
ッパー43のそれぞれは左右のレール2の略上に位置す
ることになり、載置移動枠7上の一番内側の育苗箱Aは
レール2の近傍に載置できる。
【0026】したがって、前記育苗箱供給部22は、一
枚ずつ育苗箱Aを供給でき、その左右両側に復路にて育
苗箱Aを堰き止めるストッパー43を有していれば、前
記のように、育苗箱供給部22を左右に移動させると、
載置移動枠7上の一番内側の育苗箱Aはレール2の近傍
に載置できる。しかして、前記育苗箱供給部22は取付
軸30の下方にそれぞれ設けた底板46に窓孔48を形
成し、窓孔48は走行枠体4の車体横枠5上に位置さ
せ、窓孔48に案内走行ローラー49を嵌めているか
ら、案内走行ローラー49を車体横枠5の上面に嵌合さ
せて育苗箱供給部22を載置すると、育苗箱供給部22
は走行枠体4に対して左右方向に移動可能になる。実施
例では、手動操作により育苗箱供給部22を左右に移動
位置切替しているが、モータを使用してもよい。しかし
て、載置移動枠7の左右両側には、前後一対の縦板形状
の衝撃緩和用回動部材54を軸58により回動自在に設
け、前記衝撃緩和用回動部材54は育苗箱Aを移送する
往路では育苗箱Aを支持し、育苗箱Aを降ろす復路では
下方回動するように構成しているから、中央側に向けて
移動する復路では、床面等と干渉せず、万が一凸部に当
たったときは上方回動して逃げることが可能であり、上
方回動しないで床面等と干渉する惧れがある往路では上
方に位置する。特に、圃場面に根切り用のネットを敷設
しているので、落下の衝撃を緩和して育苗箱A内の土や
種子の飛散を防止すると共に、ネットに引っ掛かるのを
防止する。
【0027】即ち、係合フック62に係合軸61が係合
しているので、確実に支持し、育苗箱Aを移送する往路
ではガイド部65にロック解除体66が当接してもフッ
ク部64に係合軸61が係合しているので回動せず、ロ
ック解除体66が弾性変形して退避し、反対に、復路で
はガイド部65がロック解除体66に当接して回動して
ロック解除し、育苗箱Aの自重で下方回動し、また、回
動板55は、前記育苗箱供給部22の下方の往路から復
路への移動路中に設けた当接体復帰用当接体67に当接
して支持状態に復帰する。また、載置移動枠7の前後幅
は任意に構成できるが、特に、育苗箱Aは横向きに並列
するように構成しているから、ハウス内の育苗では、左
右側の育苗箱Aの成育が遅れることがあっても、その部
分を取り除いて田植機に供給すればよいので、苗の無駄
を発生させない。即ち、育苗箱Aを縦向きに並列させる
と、育苗箱の外側の縦列の苗が成育不良になり、この苗
マットを縦長方向にして田植機に供給するので、この端
の不良苗を取り除いて供給すると、欠株となってしまう
ので不良苗を取り除くことはできず、一箱分の苗が無駄
になる。この点、横向きに並列させて敷設すると、その
部分だけ除去しても、田植機に供給できるのである。し
かして、通常は、ストッパー43により最内側の育苗箱
Aをストップさせて載置移動枠7だけ移動させるので、
載置される育苗箱Aは隙間なく並列させるが(図1、な
お、図2、図11、図21、図22では、理解容易にす
るための都合で隣接する育苗箱Aの間に隙間がある)、
走行枠体4には左右の車体側部枠6を基準に育苗箱A1
個分の間隔より大きい間隔で前後方向の取付杆103を
設け、取付杆103には中央側には回動しないが、外側
には回動するように間隔規制ストッパー104の上部を
軸105により軸着しているから、間隔規制ストッパー
104を下方に位置させておくと、載置移動枠7が往路
移動中は育苗箱Aの先端が間隔規制ストッパー104に
当接すると上方回動し、載置移動枠7が復路移動したと
き、載置移動枠7は通過するが、育苗箱Aの端面が間隔
規制ストッパー104に当接すると間隔規制ストッパー
104は取付杆103の側面に当接して回動しないの
で、この位置で育苗箱Aは不動状態になって、圃場に載
置される。
【0028】したがって、各育苗箱Aは、各間隔規制ス
トッパー104に当接して圃場に降ろされるから、各育
苗箱Aの間に隙間を設けて並列させることができ、各育
苗箱Aの通風・日照等の栽培環境を良好にする。また、
各間隔規制ストッパー104のうち選択して降ろすと、
全育苗箱Aは間隔規制ストッパー104の下方をくぐっ
て往路移動し、復路で所望の育苗箱Aのみが間隔規制ス
トッパー104に当接するので、所望間隔を空けて載置
できる。しかして、実施例では、図において右左の順に
育苗箱Aを載置するので、左の走行枠体4の車体側部枠
6には箱検出装置70を設けており、箱検出装置70は
上側横板71より短く下側横板73を形成して当接部7
5が常時自重でレール2側に回動するように検出体76
を構成しているから、通常上側横板71は検出部80よ
り離脱しており、育苗箱Aが傾斜板74に押されて上方
回動し、育苗箱Aの先端は傾斜板74上を滑りながら降
下し、育苗箱Aの外面(側面)に検出体76の当接部7
5が当接し、これにより検出部80が窓孔79に近づい
た上側横板71を検出し、次に、走行枠体4を別のスイ
ッチによる前進操作で前進させると、当接部75は育苗
箱Aの端面を摺接し、当接部75が育苗箱Aの端面を通
過すると、検出体76は軸78中心に自重で下方回動し
て、待機状態になり、上側横板71は検出部80から離
脱して、走行枠体4の走行を自動停止させる。この場
合、検出体76は走行枠体4の内側に設けているから、
既に敷設した育苗箱Aに接触しないが直近傍に育苗箱A
を敷設できる位置で停止させる。
【0029】しかして、前記レール2を挟んで左右両側
に位置する走行枠体4の車体横枠5の前側には、根切り
用のネットローラーまたはシートローラー81を設けて
いるから、ネットまたはシートの端部を載置場1に止着
して、走行枠体4を前進させると、走行枠体4はネット
またはシート上に育苗箱Aを載置する。この場合、実施
例の育苗箱Aは、合成樹脂製で縦横に多数のポットを有
して形成し、ポット内の土では十分に成育できないの
で、載置場1の土を床土として育苗している。したがっ
て、載置場1に育苗箱Aを載置してから十分に踏み固め
て、各ポットを土に密着させる必要があるが、この作業
は相当に面倒である。走行枠体4の車体横枠5の後側に
は、前記レール2を挟んで左右両側の夫々に一対の取付
腕86を設け、取付腕86の後部には螺子軸87を螺合
させ、螺子軸87の下端にはバネ(牽引バネ)88の上
端を係止し、バネ88の下端に踏み板89を取付けてい
るから、一列分育苗箱Aを載置して走行枠体4を前進さ
せると、踏み板89が載置した育苗箱Aの上方に重合す
るので、踏み板89ごと育苗箱Aを踏み固めることがで
き、作業が容易である。即ち、育苗箱A一列分走行枠体
4を前進させて育苗箱Aの敷設作業中に、踏み板89に
より踏付作業を行う。したがって、作業効率も向上させ
る。
【0030】次に、敷設作業が一列終了して(踏付作業
は敷設作業中に行う)、走行枠体4を前進させるのに、
踏み板89より降りると、バネ88は踏み板89を牽引
して育苗箱Aの上面より上方に退避させる。したがっ
て、単に踏み板89から降りると踏み板89を移動位置
にでき、作業を容易にする。この場合、踏み板89は前
端が少し上動する重心位置をバネ88に取付けているか
ら、踏み板89は前進の際育苗箱Aの上面に引っ掛かる
のを防止する。図20の第2実施例では、走行枠体4の
車体横枠5の後側には回動アーム90の基部を回動自在
に軸着し、前記回動アーム90の後端を屈曲させた下端
に踏み板89を前後回動自在に取付け、回動アーム90
の下方にはバネ受け91を設け、回動アーム90の下面
とバネ受け91の上面との間の螺子軸87の外周に前記
バネ(圧縮バネ)88を挿通しているから、作業者が踏
み板89に乗ると回動アーム90が回動して育苗箱Aの
上面に密着し、踏み板89より降りると、回動アーム9
0が回動して育苗箱Aの上面より上方に退避する。
【0031】この場合、踏み板89と回動アーム90の
下端部の間はリンク杆93を介して取付けているので、
踏み板89は育苗箱Aの上面に完全に密着する。しかし
て、実施例の育苗箱Aは載置場1の土を床土として育苗
しているので、載置場1を歩行することはできず、育苗
箱並列装置3の後側から運搬用台車110にて播種済育
苗箱Aを運搬し、この播種済育苗箱Aを供給用台車12
0に載せ替え、供給用台車120に載せ替えた播種済育
苗箱Aを育苗箱並列装置3の育苗箱供給部22に供給す
るから、育苗箱並列装置3の育苗箱供給部22への育苗
箱Aの供給を連続化でき、作業を非常に効率的にでき
る。。この場合、載せ替え作業は、運搬用台車110お
よび供給用台車120の側方にて行うが、供給用台車1
20の側部には踏み板124を設けているから容易に行
える。
【0032】踏み板124は供給用台車120側にバネ
126により吊設しているので、踏み板124ごと踏む
と下降し、この状態で載せ替え作業を行う。次に、載せ
替え作業(補給作業)が終了して、供給用台車120を
前進させるのに、踏み板124より降りると、バネ12
6は踏み板124を牽引して育苗箱Aの上面より上方に
退避させる。したがって、単に踏み板124から降りる
と踏み板124を移動位置にでき、作業を容易にする。
この場合、踏み板124は前端(育苗箱並列装置3側)
が少し上動するように前側のバネ126を強くしている
から、踏み板124は前進の際育苗箱Aの上面に引っ掛
かるのを防止する。
【0033】また、走行フレーム121に取付腕125
を着脱自在に取付け、取付腕125を反対側の走行フレ
ーム121に取付けると、踏み板124を反対側に設け
ることができる。したがって、作業者の作業しやすい側
に設けることができ、作業性を向上させる。なお、踏み
板124はバネ126により吊設しているので、取付腕
125の向きを180度変えるだけで、バネ126が捻
じれ、反対側に取付けられる。勿論、最初から、供給用
台車120の左右両側に設けてもよい。
【0034】
【効果】本発明は、載置場1に設けた前後方向の左右一
対のレール2上に走行枠体4を載置し、該走行枠体4に
設けた育苗箱供給部22に供給された育苗箱Aを載置場
1に並列状に敷設するように構成した並列敷設装置にお
いて、前記レール2上には、前記育苗箱供給部22に補
給する育苗箱Aを載置して走行する台車を設け、該台車
の側部には既に敷設された育苗箱Aの上面に当接する作
業位置と育苗箱Aの上面より上方に退避する退避位置の
間上下する踏み板124を設けた育苗箱並列敷設装置と
したものであるから、踏み板124により育苗箱並列装
置3の育苗箱供給部22への育苗箱Aの供給作業スペー
スの確保ができるので、供給用台車120による育苗箱
Aの供給作業をすることができ、そのため、供給作業を
連続化できて非常に効率的にできる効果を奏する。ま
た、踏み板124は育苗箱Aの上面より離れて移動させ
ることができ、踏み板124の運搬と育苗箱Aへの干渉
防止を両立でき、踏み板124を降下させるだけで作業
スペースを確保でき、台車を使用しての育苗箱並列敷設
装置に対する育苗箱の補給作業も容易になるだけでなく
育苗箱Aの上面を乱すことによる発芽不良を防止できる
効果を奏する。本発明は、前記踏み板124は、バネ1
26の弾力により既に敷設された育苗箱Aの上面より上
方に退避するように設け、作業者が踏むと育苗箱Aの上
面に当接するように設けた育苗箱並列敷設装置、およ
び、前記踏み板124は前記取付腕125にバネ126
により吊設した育苗箱並列敷設装置としたから、踏み板
124はバネ126の弾力により育苗箱Aの上面より離
すことができ、踏み板124の運搬と育苗箱Aへの干渉
防止を両立でき、踏み板124を踏むだけで降下して作
業スペースを確保でき、構成および作業を簡単にし、コ
ストを低くできる効果を奏する。本発明は、前記レール
2上には育苗箱Aを載置して走行する運搬用台車110
と、該運搬用台車110の育苗箱Aを受け取る供給用台
車120とを走行可能に設け、前記踏み板124は前記
供給用台車120の側部に設けると共に、前記運搬用台
車110の側部にも位置する長さに形成した育苗箱並列
敷設装置としたものであるから、供給用台車120から
の補給作業を容易にできるだけでなく、運搬用台車11
0からの載せ替えも容易にでき、運搬用台車110を使
用できるので、作業効率を著しく向上させることができ
る効果を奏する。本発明は、前記取付腕125は台車に
対して着脱自在にすると共に、台車の左右いずれの側に
も取付けられるようにした育苗箱並列敷設装置としたか
ら、作業者にとって最適な作業環境を選択でき、作業者
の作業を容易にできる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 育苗箱並列装置の斜視図。
【図2】 同概略背面図。
【図3】 同走行枠体および載置移動枠の概略縦断側
面図。
【図4】 走行枠体および載置移動枠の一部平面図。
【図5】 育苗箱供給部の平面図。
【図6】 走行枠体および載置移動枠の一部斜視図。
【図7】 供給部の縦断側面図。
【図8】 同回転伝達機構の斜視図。
【図9】 ストッパーの斜視図。
【図10】 同縦断側面図。
【図11】 正面から見た並列状態説明図。
【図12】 衝撃緩和用回動部材の正面概略図。
【図13】 箱検出装置の縦断背面図。
【図14】 同検出体の待機状態の背面図。
【図15】 同斜視図。
【図16】 同平面から見た並列状態説明図。
【図17】 ネットローラーの斜視図。
【図18】 踏み板の斜視図。
【図19】 同側面図。
【図20】 同第2実施例側面図。
【図21】 正面から見た衝撃緩和用回動部材の作用状
態説明図。
【図22】 平面から見た並列状態説明図。
【図23】 間隔規制ストッパーの正面図。
【図24】 同斜視図。
【図25】 運搬台車と供給台車と踏み板の作業状態斜
視図。
【図26】 運搬台車の側面図。
【図27】 運搬台車の平面図。
【図28】 供給台車の側面図。
【符号の説明】
1…載置場、2…レール、3…育苗箱並列装置、4…走
行枠体、5…前後枠、6…側部枠、7…載置移動枠、1
2…移動ローラー、13…鍔部、14…取付軸、15…
移動横枠体、16…移動縦枠体、17…支持棒、18…
ラック、19…ピニオン、20…枠移動用モータ、21
…軸、22…育苗箱供給部、23…供給部フレーム、2
4…一方側側板、25…他方側側板、26…前側外板、
27…前側内板27、28…育苗箱供給空間、29…案
内傾斜部、30…取付軸、31…支持部材、33…回動
アーム、34…ローラ、35…回転軸、36…カム板、
38…ベベルギヤ、39…左供給用モータ、40…伝動
軸、41…ベベルギヤ、42…待機部、43…ストッパ
ー、44…ブラケット、45…軸、46…底板、47…
軸受部、48…窓孔、49…案内走行ローラー、50…
回転軸、54…衝撃緩和用回動部材、55…回動板、5
6…連結部、57…下部縦板、58…軸、59…係合
板、60…横板部、61…係合軸、62…係合フック、
63…軸、64…フック部、65…ガイド部、66…ロ
ック解除体、67…復帰用当接体、70…箱検出装置、
71…上側横板、72…縦板、73…下側横板、74…
傾斜板、75…当接部、76…検出体、77…取付板、
78…軸、79…窓孔、80…検出部、81…ネットロ
ーラー、82…左右フレーム、83…取付腕部、84…
アーム、85…軸、125 …取付腕、87…螺子軸、12
6…バネ、124…踏み板、90…回動アーム、91…
バネ受け、93…リンク杆、96…車輪、97…支持転
輪、98…走行用モータ、99、100…歯車、101
…チエン、102…載置台、103…取付杆、104…
間隔規制ストッパー、105…軸、110…運搬用台
車、111…走行フレーム、112…走行車輪、113
…動力源、114…コントロールボックス、115…走
行センサ、116…誘導体、117…操作パネル、11
8…バッテリー、119…横軸搬送ローラー、120…
供給用台車、121…走行フレーム、122…走行車
輪、123…横軸搬送ローラー、124…踏み板、12
5…取付腕、126…バネ、127…係合軸、128…
係合フック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神崎 淳一 栃木県宇都宮市平出工業団地44番地3 株式会社スズテック内 (72)発明者 秋沢 博 栃木県宇都宮市平出工業団地44番地3 株式会社スズテック内 (72)発明者 黒田 健二 栃木県宇都宮市平出工業団地44番地3 株式会社スズテック内 (56)参考文献 特開 平9−74914(JP,A) 特開 平10−191795(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01G 9/00 - 9/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 載置場1に設けた前後方向の左右一対の
    レール2上に走行枠体4を載置し、該走行枠体4に設け
    た育苗箱供給部22に供給された育苗箱Aを載置場1に
    並列状に敷設するように構成した並列敷設装置におい
    て、前記レール2上には、前記育苗箱供給部22に補給
    する育苗箱Aを載置して走行する台車を設け、該台車の
    側部には既に敷設された育苗箱Aの上面に当接する作業
    位置と育苗箱Aの上面より上方に退避する退避位置の間
    上下する踏み板124を設けた育苗箱並列敷設装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記踏み板124
    は、バネ126の弾力により既に敷設された育苗箱Aの
    上面より上方に退避するように設け、作業者が踏むと育
    苗箱Aの上面に当接するように設けた育苗箱並列敷設装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記踏み板124は
    前記取付腕125にバネ126により吊設した育苗箱並
    列敷設装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2または請求項3
    において、前記レール2上には育苗箱Aを載置して走行
    する運搬用台車110と、該運搬用台車110の育苗箱
    Aを受け取る供給用台車120とを走行可能に設け、前
    記踏み板124は前記供給用台車120の側部に設ける
    と共に、前記運搬用台車110の側部にも位置する長さ
    に形成した育苗箱並列敷設装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または請求項3または請求項4
    において、前記取付腕125は台車に対して着脱自在に
    すると共に、台車の左右いずれの側にも取付けられるよ
    うにした育苗箱並列敷設装置。
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