JP3749306B2 - 育苗箱並列敷設装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、育苗箱並列敷設装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来公知の、特開平5−49351号公報には移送台により移送中の育苗箱に床土や種子を供給して播種した育苗箱を段積する構成について記載されている。即ち、播種済の育苗箱は載置場に運搬し、1個ずつ並列させて育苗管理するので、載置場に運搬を容易にするために育苗箱を段積するのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記公知のものは、育苗箱を段積するだけであり、載置場にまで運搬した育苗箱は、手作業により1個ずつ並列させて育苗管理するので、並列作業が大変であるという課題がある。
【0004】
【発明の目的】
育苗箱の並列作業の機械化、育苗箱の敷設に伴う衝撃の緩和、土・種子の飛散防止。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、載置場1に設けた前後方向のレール2上を走行する底抜けの平面視長四角形状の走行枠体4と、該走行枠体4に対して長さ方向に移動自在であって、かつ、育苗箱Aを載置し得る載置移動枠7と、前記レール2の左右両側の走行枠体4の上方位置に設けられ前記載置移動枠7に一個ずつ育苗箱Aを供給し得る左供給部24および右供給部25と、該左供給部24と右供給部25の夫々の下方に設けた載置移動枠7は通過するが該載置移動枠7上の育苗箱Aは通過させないストッパー48とからなり、前記載置移動枠7は前記レール2の左側と右側とを交互に往復移動するように構成したものにおいて、前記載置移動枠7の左右両側には、前後一対の縦板形状の衝撃緩和用回動部材49を軸51により回動自在に設け、前記衝撃緩和用回動部材49は育苗箱Aを移送する往路では育苗箱Aを支持し、育苗箱Aを降ろす復路では下方回動して前下り傾斜するように構成した育苗箱並列敷設装置としたものである。
【0006】
【実施例】
本発明の一実施例を図により説明すると、1は育苗箱Aを並べる載置場であり、所定の広さを有していればよく、室内外を問わない。載置場1にはレール2を敷設し、レール2上には育苗箱並列装置3の走行枠体4を走行可能に載置する。走行枠体4は車体横枠5と車体側部枠6により平面視長四角形状に形成し、前記車体横枠5および車体側部枠6により包囲された枠内は底抜け形状に形成する。前記走行枠体4には、該走行枠体4に対して長さ方向(左右方向)に移動する載置移動枠7を設ける。載置移動枠7は、該載置移動枠7の上面に複数の育苗箱Aを摺動自在に載置可能に構成する。
前記左右の車体側部枠6には、上下一対の角形状の案内レール11、11の両端部を固定し、前記上下の案内レール11の間に移動ローラー12を嵌合させる。移動ローラー12は両側面に前記案内レール11の側面に係合する鍔部13を形成して外れないようにしている。移動ローラー12は取付軸14に回転のみ自在に取付ける。移動ローラー12は前記載置移動枠7の前後一対の移動横枠体15に左右方向に所定間隔を置いて複数設ける。
前後の移動横枠体15には前後方向の移動縦枠体16を左右方向に所定間隔を置いて複数設けて前後の移動横枠体15を連結固定し、移動縦枠体16の上面には前記移動縦枠体16と平行の支持棒17を設けている。支持棒17は育苗箱Aの底面に摺接し、接触面積を減少させるものである。
【0007】
前記移動横枠体15の下面にはラック(実施例ではチエン)ラック18を全長に亘って設け、ラック18に走行枠体4側に設けた正逆転自在のピニオン19を噛み合わせ、ピニオン19は枠移動用モータ20の軸21に固定する。枠移動用モータ20は前記レール2の上方に位置する走行枠体4の中央空間部22の部分の車体横枠5に固定する。中央空間部22には図示は省略するが、制御用の電子部品等を搭載する。
しかして、前記走行枠体4の中央空間部22の左右両側には、一個(一枚)ずつ育苗箱Aを供給し得る左供給部24と右供給部25とを設ける。前記左供給部24と右供給部25は左右対称で同一構成のため、同一符号にて説明する。前記走行枠体4の車体横枠5、5の夫々の上面に外側側板27、27を夫々固定し、外側側板27の内側に一枚板状の内側側板28を固定し、外側側板27と内側側板28の間に左右方向の回転軸29を軸装し、内側側板28より内側に突き出ている回転軸29にはベベルギヤ30を固定し、ベベルギヤ30には供給用モータ31、32の出力軸33に固定のベベルギヤ34を噛み合わせる。前記回転軸29にはカム板35を固定し、カム板35の周縁にはローラ36を当接させ、ローラ36は回動アーム37の先端に取付け、回動アーム37は左右方向の取付軸38に固定し、取付軸38は前記外側側板27と内側側板28に軸装する。39は前記カム板35の周縁にローラ36を常時当接させるように付勢するバネである。
【0008】
前記前後一対の取付軸38の内側には内側横板40を設け、前後の内側横板40と前記内側側板28により左供給部24と右供給部25の育苗箱供給空間41を形成する。育苗箱供給空間41は平面視一個の育苗箱Aを収容する面積を有し、実施例の育苗箱供給空間41の容積は、一列に載置する育苗箱Aの数に合わせ、4〜6個の育苗箱Aを収容し得る大きさに形成しているが、もっと大きく形成してもよい。前記内側横板40は、その中間部より上方に至るに従い外側(前後側)に開くように傾斜させ、育苗箱Aを供給する際の案内傾斜部42に形成する。
前記取付軸38には育苗箱Aを支持する支持部材43の基部を固定し、取付軸38は前記内側横板40より前記育苗箱供給空間41内に略水平突出する支持位置Sと育苗箱供給空間41より退避する退避位置Tとの間前記カム板35と前記ローラ36の作用で回動する。そして、支持部材43は、前記載置移動枠7上に育苗箱Aを載置してから支持位置に回動するときに、下から2段目の育苗箱Aの鍔部44に係合して支持位置Sまで持ち上げて支持するように構成する。
しかして、前記走行枠体4には移動する載置移動枠7に対して育苗箱Aの移動を停止させるストッパー48を設ける。即ち、載置移動枠7上に全長に亘って育苗箱Aを載置し、この載置移動枠7を載置場1の載置場所の上方に位置させ、この状態で、載置移動枠7上の育苗箱Aをストッパー48より不動状態にしてから、載置移動枠7を移動させると、載置移動枠7上の育苗箱Aが下方に落下し、育苗箱Aを並列させるのである。
【0009】
そして、前記走行枠体4には二組の左供給部24と右供給部25を設けているから、左供給部24と右供給部25の下方に、載置移動枠7は通過するが育苗箱Aは通過できないように前記ストッパー48を設ける。即ち、ストッパー48は、左供給部24と右供給部25のフレームとなる内側側板28の下部側面が載置移動枠7との相対的位置関係で育苗箱Aが当接するように構成すればよく、内側側板28の下縁は図3のように直線状でも、また、図11のように載置移動枠7の移動に干渉しないように下方に突出させてもよい。
しかして、前記移動横枠体15の左右両側には、載置移動枠7より載置面(地面、床面等)に降ろすときに、落下の衝撃を緩和させる衝撃緩和用回動部材49を設ける。衝撃緩和用回動部材49は前記移動横枠体15の端部に設けた突片50に軸51により軸着し、前後の衝撃緩和用回動部材49を連結杆52により連結し、衝撃緩和用回動部材49と移動横枠体15の間にバネ53を設け、バネ53は軸51を死点として支持位置と降ろし位置とに衝撃緩和用回動部材49を保持するように構成し、衝撃緩和用回動部材49は育苗箱Aが載るとその荷重で下方回動し、連結杆52が前記突片50に当接して下方回動を停止させ、このときバネ53は前記軸51より下方に位置するいわゆる死点越えして保持し、載置移動枠7の移動により前記走行枠体4側に設けた突起54に衝撃緩和用回動部材49の下面が当接することによって元の位置に戻ると、バネ53は軸51より上方に位置して保持する。そのため、衝撃緩和用回動部材49の下面は先端に至るに従い高くなるように傾斜させ、突起54と衝撃緩和用回動部材49との接触を円滑にしている。前記突起54は、前記中央空間部22の車体横枠5の下面に設けたは前後方向の補強杆55の側面に形成し、補強部材をも兼用している。
【0010】
しかして、前記左供給部24と右供給部25の夫々の下方およびその左右両側の走行枠体4は、複数の育苗箱Aを待機させるスペースを有する待機部56に構成し、前記載置移動枠7は、中央空間部22と一方の待機部56の長さに形成し、中央のレール2を挟んで左右両側に育苗箱Aを並列させるように構成する。
即ち、左右いずれか一方の待機部56から他方の待機部56に移動させるときに、左供給部24または右供給部25から育苗箱Aの供給を受け、同時に、載置移動枠7上の育苗箱Aを載置移動枠7より落下させ、中央のレール2の左右側に育苗箱Aを並列させ、この時には、載置移動枠7上には次の列に載置する育苗箱Aを供給しておき、作業効率を向上させる。
また、載置移動枠7の移動は、間欠的に1箱分移動するように構成している。57は走行枠体4の車輪、58は走行用モータ、59は前記走行車輪57に設けた歯車、60は走行用モータの回転軸に設けた歯車、61は歯車59と歯車60の間に掛け回したチエン、62は支持転輪、63は前記レール2上またはその近傍に設けた次に並べる育苗箱Aを段積させた段積育苗箱Aを載せた載置台である。
しかして、前記走行枠体4には、左右の車体側部枠6を基準に育苗箱A1個分より大きい間隔で、前後方向の取付杆64を設け、取付杆64には中央側には回動しないが、外側には回動するように、間隔規制ストッパー65の上部を軸66により軸着する。間隔規制ストッパー65は取付杆64より下方に突出して育苗箱Aの端面に当接して、育苗箱Aを載置移動枠7に対して不動にする。
【0011】
【作用】
本発明は、前記走行枠体4の中央部の中央空間部22の左右両側に設けた一個ずつ載置移動枠7に育苗箱Aを供給し得る左供給部24および右供給部25と、該左供給部24と右供給部25の夫々の下方に設けた載置移動枠7は通過するが該載置移動枠7上の育苗箱Aは通過させないストッパー48と、前記左供給部24と右供給部25の夫々の左右両側の走行枠体4に設けた複数の育苗箱Aを載置した載置移動枠7を待機させる待機部56とからなり、前記載置移動枠7は一方の待機部56と他方の待機部56とを交互に往復移動するように構成しているから、左右の左供給部24と右供給部25により左右側に夫々別々に育苗箱Aを供給するので、構成が簡単であり、制御の自動化も容易である。
そして、走行枠体4と載置移動枠7の関係は、走行枠体4の中央部の中央空間部22の左右両側に夫々一個ずつ育苗箱Aを供給し得る左供給部24と右供給部25を設け、該左供給部24と右供給部25の左右両側に複数の育苗箱Aを待機させるスペースを有する待機部56を対称状に設けているから、まず、左側に載置移動枠7が位置するときは、枠移動用モータ20を正転させて載置移動枠7を右側の待機部56に向けて1箱分移動させると(図8イ)、載置移動枠7の右端が右供給部25の下方に位置するので、枠移動用モータ20を停止させ、次に供給用モータ32に通電して右供給部25により育苗箱Aを供給し(図8ロ)、次に、枠移動用モータ20を正転させて1箱分載置移動枠7を右移動させて停止させ、右供給部25の下方に1箱分の載置移動枠7のスペース臨ませ、再び供給用モータ32に通電して右供給部25により載置移動枠7上に育苗箱Aを供給載置し(図8ハ)、これを続けて載置移動枠7全長に亘って育苗箱Aが載置されて右側の待機部56に位置する(図8ニ)。
【0012】
この状態で、枠移動用モータ20を逆転させて載置移動枠7を左側に1箱分移動させると、右供給部25の内側側板28の下部のストッパー48に内側の育苗箱Aが当接して不動状態になり、この育苗箱Aに隣接する育苗箱Aが当接して全体の育苗箱Aが載置移動枠7に対して不動状態になり、更に載置移動枠7を左側に移動させると、載置移動枠7の右端の1箱の育苗箱Aが落下する(図8ホ、ヘ)。同時に、左供給部24の下方に1箱分の載置移動枠7のスペースが臨むので、供給用モータ31に通電して育苗箱Aを左供給部24により供給し(図8ヘ)、次に、枠移動用モータ20を逆転させて1箱分載置移動枠7を左移動させて停止させると、右側の待機部56側の1箱育苗箱Aが落下し(図8ト)、同時に載置移動枠7上に空いた1箱分スペースに左供給部24により後続の育苗箱Aを載置し(図8ト)、次に、再び、枠移動用モータ20を逆転させて1箱分載置移動枠7を左移動させて停止させると、載置移動枠7の右側の最後の育苗箱Aが落下し(図8チ)、同時に載置移動枠7上に空いた1箱分スペースに左供給部24により後続の最後の育苗箱Aを載置する(図8チ)。
【0013】
次に、載置移動枠7を右側に移動させ育苗箱Aを供給しながら左側に育苗箱Aを載置すると(図8ル)、1列目の育苗箱並列作業が終わり、次に、走行枠体4を前進させ、今度は2列目の育苗箱並列作業を行い、中央のレール2の左右両側に育苗箱Aを並列させることができる。
したがって、載置移動枠7が一方の待機部56から他方の待機部56に移動する際、一方の待機部56側の載置移動枠7上の育苗箱Aを降ろし、他方の待機部56側の載置移動枠7上に育苗箱Aを供給するから、作業効率を向上させる、即ち、作業初期の一列目に限っては、載置移動枠7上に育苗箱Aを供給するために載置移動枠7を移動させる必要があるが、二列目のときには既に載置移動枠7上に育苗箱Aを供給済となって、すこぶる作業効率を向上させる。
また、載置移動枠7の移動は、間欠的に1箱分移動するように構成しているから、載置移動枠7から育苗箱Aの載置と、載置移動枠7への育苗箱Aの供給を同時にするとき、円滑かつ確実にできる。即ち、左供給部24と右供給部25から載置移動枠7に育苗箱Aを供給するとき、載置移動枠7は停止しているので、載置移動枠7に対して育苗箱Aがずれるのを防止し、床に載置するのも円滑になる。
【0014】
この場合、載置移動枠7の前後幅は任意に構成できるが、特に、育苗箱Aは横向きに並列するように構成しているから、ハウス内の育苗では、左右側の育苗箱Aの成育が遅れることがあっても、その部分を取り除いて田植機に供給すればよいので、苗の無駄を発生させない。即ち、育苗箱Aを縦向きに並列させると、育苗箱の外側の縦列の苗が成育不良になり、この苗マットを縦長方向にして田植機に供給するので、この端の不良苗を取り除いて供給すると、欠株となってしまうので不良苗を取り除くことはできず、一箱分の苗を無駄になる。この点、横向きに並列させて敷設すると、その部分だけ除去しても、田植機に供給できるのである。
しかして、走行枠体4には二組の左供給部24と右供給部25を設けているから、左供給部24と右供給部25の下方に、載置移動枠7は通過するが育苗箱Aは通過できないようにストッパー48を設ければよく、ストッパー48を上下させる等不要となって、構成を簡単にし、作動不良の原因を除去する。したがって、ストッパー48は、左供給部24と右供給部25のフレームとなる内側側板28の下部側面を載置移動枠7との相対的位置関係で育苗箱Aが当接するように構成すればよく、内側側板28の下縁は図3のように直線状でも、また、図11のように載置移動枠7の移動に干渉しないように下方に突出させてもよく、コスト削減に貢献する。
【0015】
しかして、左供給部24と右供給部25は、中央空間部22の左右側に前後方向の内側側板28を夫々設け、車体横枠5より内側に前後一対の内側横板40を設け、前記内側側板28と前記内側横板40により包囲される空間を育苗箱供給空間41に形成し、該育苗箱供給空間41に出入りする支持部材43により育苗箱供給空間41内の育苗箱Aを支持している。次に、所定位置に前記載置移動枠7が位置すると、供給用モータ31または供給用モータ32に通電して、出力軸33を回転させ、出力軸33の回転がベベルギヤ34、ベベルギヤ30を介して回転軸29に伝達し、回転軸29はカム板35を回転させる。カム板35はローラ36を上下に移動させ、これにより回動アーム37が回動して取付軸38を正逆回転させる。取付軸38の正逆回転により育苗箱Aを支持している支持部材43は、支持位置Sから退避位置Tに回動し、育苗箱供給空間41内の育苗箱A全部が載置移動枠7上に落下し、次に、退避位置Tから支持位置Sに支持部材43が戻るとき、最下段の育苗箱Aは載置移動枠7上に残し、下から2段目の育苗箱Aの鍔部鍔部44に係合して支持位置Sまで持ち上げて支持する。
したがって、前後一対の支持部材43により一個ずつ育苗箱Aを載置移動枠7に供給できるので、構造が簡単であり、故障が少なく、コスト削減にも貢献する。即ち、下から2段目の育苗箱Aを支持した状態で、最下段の育苗箱Aの支持を外すという上下二組の支持供給機構では複雑になるが、本願の支持部材43は駆動機構も簡単にできる。
【0016】
しかして、載置移動枠7の左右両側には、前後一対の縦板形状の衝撃緩和用回動部材49を軸51により回動自在に設け、前記衝撃緩和用回動部材49は育苗箱Aを移送する往路では育苗箱Aを支持し、育苗箱Aを降ろす復路では下方回動するように構成しているから、中央側に向けて移動する復路では、床面等と干渉せず、万が一凸部に当たったときは上方回動して逃げることが可能であり、上方回動しないで床面等と干渉する惧れがある往路では上方に位置する。特に、圃場面に根切り用のネットを敷設し、該ネット上に育苗箱Aを載置するとき、落下の衝撃を緩和すると共に、ネットに引っ掛かるのを防止する。
また、衝撃緩和用回動部材49は、衝撃緩和用回動部材49と載置移動枠7との間に軸51を死点として支持位置と降ろし位置とに保持するバネ53を設けているので、支持位置では確実に育苗箱Aを支持し、降ろし位置では、不用意に上方回動をするのを防止する。
【0017】
即ち、衝撃緩和用回動部材49は、育苗箱Aを降ろすとき育苗箱Aが載った荷重で下方回動し、前記走行枠体4に設けた突起54に復路最終位置に戻ると当接して支持位置に復帰するようにしているから、衝撃緩和用回動部材49は載置移動枠7の移動により育苗箱Aが載るとその荷重で軸51中心に下方回動し、連結杆52が突片50に当接すると、下方回動が停止し、このとき衝撃緩和用回動部材49と載置移動枠7の間に吊設したバネ53は軸51より下方に位置するいわゆる死点越えして衝撃緩和用回動部材49を保持し、育苗箱Aは傾斜している衝撃緩和用回動部材49上を摺動して、載置される。したがって、落下の衝撃を緩和するから、育苗箱A内の土や種子の飛散を防止する。
そして、衝撃緩和用回動部材49は、載置移動枠7が中央側に向けて復路を移動すると、走行枠体4側に設けた突起54に衝撃緩和用回動部材49の下面が当接することによって自動的に元の位置に戻り、外側に載置移動枠7が移動するときは上方位置に位置して床面等と干渉しない。
【0018】
しかして、載置移動枠7上には、土を供給した育苗箱Aを載せるので、土が飛散するが、載置移動枠7に設けた移動ローラー12は両側に鍔部13を形成し、走行枠体4には上下一対の角軸形状の案内レール11、11を設け、移動ローラー12は上下の案内レール11、11間に挟持しているから、下側の案内レール11上に落ちた土は、左右側より落下し、土が堆積するのを防止する。即ち、チャンネル形状のレール内に円柱形状のローラーを嵌合させると、ローラーの周面がレールに当接して荷重の支持および案内を適切にするが、一旦レール内に入った土の除去は大変であるが、本願は、上下一対の角軸形状の案内レール11、11で、周囲を開放しているので、土の堆積を防止する共に、鍔部13を設けた移動ローラー12としているので、チャンネル形状のレールと同様に、正確に案内できる。
しかして、通常は、ストッパー48により最内側の育苗箱Aをストップさせて載置移動枠7だけ移動させるので、載置される育苗箱Aは隙間なく並列させるが(なお、図13は、作図の都合で隣接する育苗箱Aの間に隙間がある。)、走行枠体4には左右の車体側部枠6を基準に育苗箱A1個分の間隔より大きい間隔で前後方向の取付杆64を設け、取付杆64には中央側には回動しないが、外側には回動するように間隔規制ストッパー65の上部を軸66により軸着しているから、間隔規制ストッパー65を下方に位置させておくと、載置移動枠7が往路移動中は育苗箱Aの先端が間隔規制ストッパー65に当接すると上方回動するが、載置移動枠7が復路移動すると、載置移動枠7は通過するが、育苗箱Aの端面が間隔規制ストッパー65に当接すると間隔規制ストッパー65は取付杆64の側面に当接して回動しないので、この位置で育苗箱Aは不動状態になって、圃場に載置される。したがって、各育苗箱Aは、各間隔規制ストッパー65に当接して圃場に降ろされるから、各育苗箱Aの間に隙間を設けて並列させることができる。また、各間隔規制ストッパー65のうち選択して降ろすと、全育苗箱Aは間隔規制ストッパー65の下方をくぐって往路移動し、復路で所望の育苗箱Aのみが間隔規制ストッパー65に当接するので、所望間隔を空けて載置できる。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、載置場1に設けた前後方向のレール2上を走行する底抜けの平面視長四角形状の走行枠体4と、該走行枠体4に対して長さ方向に移動自在であって、かつ、育苗箱Aを載置し得る載置移動枠7と、前記レール2の左右両側の走行枠体4の上方位置に設けられ前記載置移動枠7に一個ずつ育苗箱Aを供給し得る左供給部24および右供給部25と、該左供給部24と右供給部25の夫々の下方に設けた載置移動枠7は通過するが該載置移動枠7上の育苗箱Aは通過させないストッパー48とからなり、前記載置移動枠7は前記レール2の左側と右側とを交互に往復移動するように構成したものにおいて、前記載置移動枠7の左右両側には、前後一対の縦板形状の衝撃緩和用回動部材49を軸51により回動自在に設け、前記衝撃緩和用回動部材49は育苗箱Aを移送する往路では育苗箱Aを支持し、育苗箱Aを降ろす復路では下方回動して前下り傾斜するように構成した育苗箱並列敷設装置としたものであるから、往路では上方に位置して育苗箱Aを支持して載置移動枠7の一部として作用すると共に、床面との干渉を防止し、中央側に向けて移動する復路では前下り傾斜して、育苗箱Aの落下の際の衝撃を発生を防止して、土・種子の飛散を防止できる効果を奏する。また、特に、圃場面に根切り用のネットを敷設したような場合、落下の衝撃を緩和すると共に、ネットに引っ掛かるのを防止して、作業効率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 育苗箱並列装置の斜視図。
【図2】 同概略背面図。
【図3】 同走行枠体および載置移動枠の概略縦断側面図。
【図4】 左供給部と右供給部の平面図。
【図5】 左供給部の平面図。
【図6】 走行枠体および載置移動枠の一部斜視図。
【図7】 案内レールと移動ローラーの背面図。
【図8】 同側面図。
【図9】 供給部の縦断側面図。
【図10】 同回転伝達機構の斜視図。
【図11】 ストッパーの第2実施例図。
【図12】 衝撃緩和用回動部材の側面図。
【図13】 正面から見た並列状態説明図。
【図14】 平面から見た並列状態説明図。
【図15】 間隔規制ストッパーの正面図。
【図16】 同斜視図。
【符号の説明】
1…載置場、2…レール、3…育苗箱並列装置、4…走行枠体、5…前後枠、6…側部枠、7…載置移動枠、12…移動ローラー、13…鍔部、14…取付軸、15…移動横枠体、16…移動縦枠体、17…支持棒、18…ラック、19…ピニオン、20…枠移動用モータ、21…軸、22…中央空間部、24…左供給部、25…右供給部、27…外側側板、28…内側側板、29…回転軸、30…ベベルギヤ、31…左供給用モータ、32…右供給用モータ、33…出力軸、34…ベベルギヤ、35…カム板、36…ローラ、37…回動アーム、38…取付軸、40…内側横板、41…育苗箱供給空間、42…案内傾斜部、43…支持部材、48…ストッパー、49…衝撃緩和用回動部材、50…突片、51…軸、52…連結杆、53…バネ、54…突起、55…補強杆、56…待機部、57…車輪、64…取付杆、65…間隔規制ストッパー、66…軸。
Claims (1)
- 載置場1に設けた前後方向のレール2上を走行する底抜けの平面視長四角形状の走行枠体4と、該走行枠体4に対して長さ方向に移動自在であって、かつ、育苗箱Aを載置し得る載置移動枠7と、前記レール2の左右両側の走行枠体4の上方位置に設けられ前記載置移動枠7に一個ずつ育苗箱Aを供給し得る左供給部24および右供給部25と、該左供給部24と右供給部25の夫々の下方に設けた載置移動枠7は通過するが該載置移動枠7上の育苗箱Aは通過させないストッパー48とからなり、前記載置移動枠7は前記レール2の左側と右側とを交互に往復移動するように構成したものにおいて、前記載置移動枠7の左右両側には、前後一対の縦板形状の衝撃緩和用回動部材49を軸51により回動自在に設け、前記衝撃緩和用回動部材49は育苗箱Aを移送する往路では育苗箱Aを支持し、育苗箱Aを降ろす復路では下方回動して前下り傾斜するように構成した育苗箱並列敷設装置。
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JP11697396A JP3749306B2 (ja) | 1996-04-15 | 1996-04-15 | 育苗箱並列敷設装置 |
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