JPH11102422A - 読書装置管理システム、読書装置及び読書装置管理方法 - Google Patents

読書装置管理システム、読書装置及び読書装置管理方法

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JPH11102422A
JPH11102422A JP9261410A JP26141097A JPH11102422A JP H11102422 A JPH11102422 A JP H11102422A JP 9261410 A JP9261410 A JP 9261410A JP 26141097 A JP26141097 A JP 26141097A JP H11102422 A JPH11102422 A JP H11102422A
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Masao Sato
雅生 佐藤
Shigeki Fukushima
茂樹 福島
Toshio Kuroi
俊夫 黒井
Takayuki Kamata
隆之 鎌田
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Nippon Leisure Card System Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリペイドカードを処理する処理機器に内蔵
される読書装置において、試験時と通常時の動作の安全
性を向上する読書装置管理システム、読書装置及び読書
装置管理方法を提供する。 【解決手段】 読書装置は、カードの使用要求に応じ
て、記憶部の通信フラグを参照し、上位装置と通信した
か否かを判別する。上位装置と未通信である場合、読書
装置は、使用対象のカードの種別データが試験用カード
を示すか否かを判別する。該カードの種別データが試験
用カードを示す場合、読書装置は、該カードに記憶され
ている所定データが、記憶部のチェックデータと一致す
るか否かを判別する。一致する場合、該カードを試験用
カードとみなし、使用を許可する。また、上位装置と通
信したと判別された場合、読書装置は、該カードの種別
データがプリペイドカードを示すか否かを判別する。種
別データがプリペイドカードを示す場合、読書装置は、
該カードの使用を許可する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリペイドカード
を処理する処理機器に組み込まれる読書装置に対して、
試験時と通常時における動作の安全性を向上する読書装
置管理システム、読書装置及び読書装置管理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プリペイドカードシステムにおいて、プ
リペイドカードを実際に処理する機能(リード、ライト
等)を有するのが読書装置である。このような読書装置
は、プリペイドカードシステムにおける、カードを発券
する発券機、カードの使用(消費)に応じて商品等を供
給する物販機等、種々の機器の内部に主要部として組み
込まれている。このような状況において、読書装置の内
部処理等を知られないようにするというセキュリティ上
の観点から、読書装置は、読書装置を内蔵する処理機器
(発券機、物販機等)の組立メーカに対し、ブラックボ
ックス化して供給されている。
【0003】組立メーカでは、供給された読書装置を組
み込んで製造(開発)した処理機器の動作確認の試験が
行われる。この試験では、実際の動作を確認するため、
実物のプリペイドカードと同様の情報(例えば、金額情
報等)を記憶する試験用カードを使用する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の場合、
例えば試験用カードが流出し、(サービス提供が可能
な)通常のシステムにおいて、不正使用される虞があ
る。これに対し、読書装置を試験用モードに設定可能と
し、更に、試験用モードの間だけ使用可能な試験用カー
ドを用いるシステムが考えられる。しかし、このように
読書装置を試験用モードに設定可能とした場合、例え
ば、不正者等が通常のシステムの読書装置に対して、不
正に試験用モードを設定する虞がある。
【0005】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、プリペイドカードを処理する処理機器に組み込まれ
る読書装置に対して、試験時と通常時における動作の安
全性を向上することができる読書装置管理システム、読
書装置及び読書装置管理方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点に係る読書装置管理システム
は、プリペイドカードを処理する読書装置と、センタ
と、を有する読書装置管理システムであって、該読書装
置は、カードの使用要求に応じて、前記センタと通信し
たか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により、
前記センタと通信していないと判別された場合、使用対
象のカードが試験用カードであることを確認し、処理を
許可する第1の制御手段と、前記判別手段により、前記
センタと通信したと判別された場合、使用対象のカード
がプリペイドカードであることを確認し、処理を許可す
る第2の制御手段と、を備える。なお、第1と第2の制
御手段は、実質的に1つの制御手段として構成してもよ
い。すなわち、1つの制御部が第1と第2の制御手段の
機能を有してもよい。
【0007】このような構成によれば、読書装置がセン
タと通信したか否かにより、該読書装置において使用可
能なカード(試験用カード又はプリペイドカード)を決
定する。よって、読書装置がセンタと一度でも通信を行
うと、以後、試験用カードは使用不可となる。これによ
り、例えば、読書装置の動作確認の試験の完了後、サー
ビス開始前にセンタと通信させることにより、使用可能
なカードをプリペイドカードのみに制限することが可能
な、セキュリティの高いシステムを実現できる。また、
試験時においても、試験用カードのみを使用可能とする
ため、試験の安全性を向上できる。
【0008】前記読書装置は、試験用カードとプリペイ
ドカードとの種別符号を記憶する種別符号記憶手段を更
に備えてもよく、前記第1の制御手段は、前記使用対象
のカードに予め記憶されている種別符号を読み出す手段
と、読み出された前記種別符号が前記種別符号記憶手段
に記憶されている前記試験用カードの種別符号と一致す
るか否かを判別する種別判別手段と、種別符号が一致す
ると判別された場合、該使用対象のカードを試験用カー
ドとみなし、処理を許可する手段と、を更に備えてもよ
く、前記第2の制御手段は、前記使用対象のカードに予
め記憶されている種別符号を読み出す手段と、読み出さ
れた前記種別符号が前記種別符号記憶手段に記憶されて
いる前記プリペイドカードの種別符号と一致するか否か
を判別する手段と、種別符号が一致すると判別された場
合、該使用対象のカードをプリペイドカードとみなし、
処理を許可する手段と、を更に備えてもよい。これによ
り、読書装置はカードに記憶されている種別符号によっ
て、試験用カードとプリペイドカードとを特定すること
ができる。
【0009】前記読書装置は、試験用カードに予め記憶
されている所定情報を記憶するチェック情報記憶手段を
更に備えてもよく、前記第1の制御手段は、前記種別判
別手段により、前記使用対象のカードの種別符号と前記
種別符号記憶手段に記憶されている前記試験用カードの
種別符号とが一致すると判別された場合、該使用対象の
カードに記憶されている情報を読み出し、前記チェック
情報記憶手段に記憶されている前記所定情報と一致する
か否かを判別する手段と、種別符号が一致すると判別さ
れた場合、該使用対象のカードを試験用カードとみな
し、処理を許可する手段と、を更に備えてもよい。これ
により、試験用カードをより正確に特定することができ
る。
【0010】前記読書装置は、前記センタとの通信の有
無を記憶する通信フラグを更に有してもよく、前記判別
手段は、前記通信フラグの設定状態を参照して判別する
手段を備えてもよい。この場合、前記読書装置は、前記
センタとの通信に応じて前記通信フラグを設定する手段
を更に備えてもよい。また、前記センタは、前記読書装
置に前記通信フラグの変更指示を送信する手段を備えて
もよく、前記読書装置は、前記センタからの前記変更指
示の受信に応答し、前記通信フラグの設定を変更する手
段を更に備えてもよい。この場合、前記センタは、前記
読書装置の設置時の通信テストにおける応答時に、前記
変更指示を送信する手段を備えてもよい。
【0011】前記読書装置は、通常の動作プログラム
と、試験用の動作プログラムと、を記憶するプログラム
記憶手段を更に備えてもよく、前記第1の制御手段は、
前記プログラム記憶手段に記憶されている前記試験用の
動作プログラムを実行する手段を更に備えてもよく、前
記第2の制御手段は、前記プログラム記憶手段に記憶さ
れている前記通常の動作プログラムを実行する手段を更
に備えてもよい。また、前記読書装置は、前記センタと
の通信に応答し、前記試験用の動作プログラムを消去す
る手段を更に備えてもよい。これにより、読書装置は、
例えば、試験完了後におけるセンタとの通信を契機に、
試験用プログラム自体を削除してしまうため、システム
の安全性をより高めることができる。
【0012】また、この発明の第2の観点に係る読書装
置は、プリペイドカードを処理する読書装置であって、
該読書装置は、試験用カードとプリペイドカードとをそ
れぞれ特定するためのカードの種別の情報を記憶する手
段と、カードの使用要求に応じて、上位装置と通信した
か否かを判別する判別手段と、前記判別手段により、前
記上位装置と通信していないと判別された場合、使用対
象のカードの種別を判別し、該カードの種別が試験用カ
ードの種別と一致する場合のみ、処理を許可する第1の
制御手段と、前記判別手段により、前記上位装置と通信
したと判別された場合、使用対象のカードの種別を判別
し、該カードの種別がプリペイドカードの種別と一致す
る場合のみ、処理を許可する第2の制御手段と、を備え
る。
【0013】このような構成によれば、読書装置は、上
位装置と通信したか否かにより、使用可能なカード(試
験用カード又はプリペイドカード)を決定する。よっ
て、読書装置が上位装置と一度でも通信を行うと、以
後、試験用カードは使用不可となる。これにより、例え
ば、読書装置の動作確認の試験の完了後、サービス開始
前に上位装置と通信させることにより、使用可能なカー
ドをプリペイドカードのみに制限することが可能な、セ
キュリティの高いシステムを実現できる。また、試験時
においても、試験用カードのみを使用可能とするため、
試験の安全性を向上できる。
【0014】また、この発明の第3の観点に係る読書装
置管理方法は、プリペイドカードを処理する読書装置の
動作を試験時と通常時において管理する読書装置管理方
法であって、カードの使用要求に応じて、前記読書装置
が前記上位装置と通信したか否かを判別する判別ステッ
プと、前記判別ステップにより、前記読書装置が上位装
置と通信していないと判別された場合、使用対象のカー
ドが試験用カードであるか否かを判別する試験カード判
別ステップと、前記試験カード判別ステップにより、前
記使用対象のカードが試験用カードであると判別された
場合のみ、処理を許可する第1の制御ステップと、前記
判別手段により、前記読書装置が前記上位装置と通信し
たと判別された場合、使用対象のカードがプリペイドカ
ードである否かを判別するプリペイドカード判別ステッ
プと、前記プリペイドカード判別ステップにより、前記
使用対象のカードがプリペイドカードであると判別され
た場合のみ、処理を許可する第2の制御ステップと、を
備える。
【0015】このような構成によれば、読書装置が上位
装置と通信したか否かにより、該読書装置において使用
可能なカード(試験用カード又はプリペイドカード)を
決定する。よって、読書装置が上位装置と一度でも通信
を行うと、以後、該読書装置において試験用カードは使
用不可となる。これにより、例えば、読書装置の動作確
認の試験の完了後、サービス開始前に上位装置と通信さ
せることにより、使用可能なカードをプリペイドカード
のみに制限することが可能な、セキュリティの高いシス
テムを実現できる。また、読書装置の試験時において
も、試験用カードのみを使用可能とするため、試験の安
全性を向上できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態にかかる読書
装置管理システムについて以下図面を参照して説明す
る。この読書装置管理システムは、プリペイドカードを
処理する処理機器に内蔵される読書装置と、処理機器の
動作試験完了後、読書装置の動作モードを試験用モード
から通常モードに切り替えるための上位装置(センタ)
と、を備える。本発明の読書装置11は、図1に示すよ
うに、例えば、プリペイドカードの発券機、プリペイド
カードの使用に応じて物品を提供(販売)する物販機、
等の読書装置11を内蔵する処理機器の組立メーカにそ
れぞれ供給される。供給された読書装置11は、各処理
機器の一部(プリペイドカードを処理する主要部)とし
て機器の内部に組み込まれる。
【0017】なお、本システムで使用されるカードに
は、プリペイドカードと、処理機器(読書装置11)の
動作の試験に使用される試験用カードと、がある。これ
らのカード(プリペイドカードと試験用カード)は、カ
ードの種別を示す券種データをそれぞれ記憶する。例え
ば、プリペイドカードは、実際のシステムで使用される
ことを示す券種データ「実カード」を記憶し、一方、試
験用カードは、券種データ「試験カード」を記憶する。
更に、試験用カードは、内容が特定された所定データ
(例えば「999円」の金額情報等)を記憶する。この
所定データは、後述する試験用カードのチェックにおい
て使用される。
【0018】次に、本システムを構成する各装置につい
て説明する。読書装置11は、プリペイドカードを処理
するための処理機器に主要部として内蔵される装置であ
り、図2に示すように、カード読書部21と、記憶部2
3と、制御部25と、通信制御部27と、を備える。カ
ード読書部21は、プリペイドカード又は試験用カード
のデータの読取り、書込みを行う。
【0019】記憶部23は、読書装置11において使用
可能なカードの券種データを示す使用券種データと、セ
ンタ13との通信の有無を示す通信フラグと、を記憶す
る。これらの出荷時の初期データは、使用券種データが
「試験カード」であり、通信フラグは「OFF」であ
る。また、記憶部23は、試験用カードに記憶されてい
るべきデータ(例えば、金額情報「999円」等)を
「チェックデータ」として記憶する。また、記憶部23
は、試験用の動作プログラム(試験用プログラム)と、
サービス開始後の通常の動作プログラム(通常プログラ
ム)と、を記憶する。なお、記憶部23に記憶される試
験用プログラム及び通常プログラムは、読書装置11が
内蔵される処理機器用の動作プログラムである。例え
ば、発券機に内蔵される読書装置11Aの記憶部23
は、例えば、カードに発券日を記録する等の発券機の機
能を実現するための試験用プログラム及び通常プログラ
ムを記憶する。
【0020】制御部25は、カードの使用に応答し、記
憶部23に記憶されている通信フラグを参照し、その通
信フラグに応じた動作プログラムを実行する。この参照
において、通信フラグが「OFF」に設定されている場
合、制御部25は、読書装置11が未だセンタ13とは
通信をしていない「試験モード」であることを認識す
る。この場合、制御部25は、使用されたカードの券種
が試験用カードを示すことを確認し、試験用プログラム
を実行する。また、通信フラグが「ON」に設定されて
いる場合、制御部25は、読書装置11が既にセンタ1
3と通信を済ませた「通常モード」であること認識す
る。この場合、制御部25は、使用されたカードの券種
がプリペイドカードを示すことを確認し、通常プログラ
ムを実行する。
【0021】また、制御部25は、センタ13からの指
示に応答して、記憶部23に記憶されている通信フラ
グ、券種データ、等を変更することにより読書装置11
の動作モードを実質上切り替える。また、制御部25
は、読書装置11全体を制御する。通信制御部27は、
センタ13との通信を制御する。
【0022】センタ(上位装置)13は、試験が完了
し、店舗に設置された処理機器(読書装置11)に対し
て、試験モードから通常モードへの切替指示を送信す
る。センタ13は、例えば、制御部と、記憶部と、通信
部と、入力部と、を備えるコンピュータ等から構成され
る。
【0023】本発明のシステムは、読書装置11がセン
タ13と一度でも通信を行うと、その読書装置11の通
信フラグを「ON」に設定し、それ以後は、試験用カー
ドを使用不可とすることにより、セキュリティを強化で
きるシステムである。このシステムにおける読書装置1
1の動作を、実際の運用の流れに沿って、「試験時にお
ける動作」、「センタ13から指示に応じて動作モード
を切り替える際の動作」、「動作モード切替後の動作」
の順に説明する。なお、「試験時における動作」と「動
作モード切替後の動作」については、図3のフローチャ
ートを参照して説明する。
【0024】まず、読書装置11の試験時における動作
について説明する。各処理機器メーカは、読書装置11
を内蔵する処理機器の組立完了後、正常に動作すること
を確認するため、試験用カードを読書装置11のカード
読書部21に装着する。これに応じて、読書装置11の
制御部25は、記憶部23の通信フラグが「OFF」に
設定されているか否かについて判別する(ステップS
1)。この場合、読書装置11は試験時であり、未だ、
センタ13とは通信していないため、通信フラグは「O
FF」のままである。よって、制御部25は、次に、カ
ード読書部21を介して装着されたカードの券種データ
を読み出し、券種データが「試験カード」か否かについ
ての判別を行う(ステップS2)。この場合、券種デー
タは試験用カードを示す「試験カード」なので、次に、
制御部25は、カードに記憶されている金額情報等の所
定データ読み出し、記憶部23に記憶されているチェッ
クデータの内容と一致するか否か判別する(ステップS
3)。
【0025】この判別において、一致すると判別された
場合、制御部25は、使用されたカードが試験用カード
であるとみなし、試験用プログラムを実行する(ステッ
プS4)。プログラムの実行内容は、例えば、この処理
機器が遊技媒体を貸し出すための「物販機」ならば、試
験用カードの金額情報が、遊技媒体の貸出の対価に応じ
て更新され、物品が排出される等である。なお、ステッ
プS2において、券種データが「試験カード」でない場
合、又はステップS3において、カードから読み出した
所定データがチェックデータと一致しない場合、制御部
25は、試験カード以外のカードが使用されたとみな
し、エラー処理を行う(ステップS6)。このようにし
て、読書装置11は、通信フラグが「OFF」に設定さ
れている間、試験用カードに対して試験用プログラムの
みを実行する「試験モード」として動作する。
【0026】例えば、動作確認の試験が完了すると、読
書装置11は各店舗に設置され、図4に示すように、セ
ンタ13と通信により接続される。この状態において、
読書装置11がセンタ13からの指示に応じて動作モー
ドを切り替える際の動作について説明する。
【0027】まず、センタ13は、処理機器(読書装置
11)に対して、例えば券種データの要求を送信する。
読書装置11の制御部25は、記憶部23に記憶してい
る券種データ(この場合、「試験カード」)をセンタ1
3に送信する。センタ13は、読書装置11の券種デー
タが「試験データ」であること(即ち、読書装置11の
動作モードが試験モードであること)を確認し、新たな
券種データ「実カード」と、通信フラグの書き換えの指
示と、を読書装置11に送信する。読書装置11は、こ
れに応答し、券種データを受信した「実カード」に更新
し、通信フラグを「ON」に切り替える。これにより、
読書装置11の動作モードの変更が完了する。
【0028】次に、読書装置11の動作モード切替後の
動作について、図3を参照して説明する。例えば、利用
者がプリペイドカードを使用するため、読書装置11の
カード読書部21に自己のカードを装着する。これに応
じて、読書装置11の制御部25は、記憶部23の通信
フラグが「OFF」に設定されているか否かについて判
別する(ステップS1)。この場合、読書装置11は既
にセンタ13と通信済みであり、通信フラグは「ON」
に変更されている。これに応じて、制御部25は、カー
ド読書部21を介して装着されたカードの券種データを
読み出し、券種データが「実カード」であるか否かにつ
いて判別する(ステップS5)。この場合、券種データ
はプリペイドカードを示す「実カード」なので、制御部
25は、使用されたカードがプリペイドカードであると
みなし、通常プログラムを実行する(ステップS7)。
【0029】通常プログラムによる動作内容としては、
例えば、この処理機器が遊技媒体を貸し出すための「物
販機」ならば、遊技媒体の貸出の対価に応じてプリペイ
ドカードの金額情報を更新し、遊技媒体を排出し、売上
金を上位装置(センタ13等)に送信する、等である。
なお、ステップS5において、券種コードが「実カー
ド」でない場合、制御部25は、プリペイドカード以外
のカード(不正カード等)が使用されたとみなし、エラ
ー処理を行う(ステップS6)。
【0030】このように、読書装置11の通信フラグの
状態により、使用可能なカードを決定するため、読書装
置11がセンタ13と一度でも通信を行い、通信フラグ
を「ON」に更新すると、それ以後は、試験用カードが
使用不可となる。これにより、例えば、動作確認の試験
の完了後は、読書装置11において試験用カードを使用
不可とすることができるため、読書装置及びプリペイド
カードシステムの安全性を高めることができる。
【0031】なお、例えば、読書装置11の設置時にお
けるセンタ13との通信テストにおいて、センタ13が
読書装置11へ応答信号を送信する時に通信フラグの書
き換え指示等を併せて送るようにしてもよい。また、例
えば、通信テスト等において、読書装置11がセンタ1
3と通信した際、読書装置11自身が自己の通信フラグ
を変更するようにしてもよい。これにより、例えば、通
信テストを行う際、読書装置11の動作モードの切替処
理も併せて行うことができる。
【0032】なお、より安全性を高めるため、センタ1
3からの指示より、読書装置11の制御部25が通信フ
ラグを「ON」に更新する際、記憶部23に記憶される
試験用プログラムを消去するようにしてもよい。
【0033】なお、上記説明におけるプリペイドカード
において、所定データ(金額情報等)、券種データ等の
情報を記憶する媒体は任意であり、例えば、磁気記憶媒
体、ICチップ等に記憶してもよい。
【0034】なお、読書装置11を内蔵する処理機器が
例えば物品を販売する物販機等である場合、サービス開
始後、複数のセンタ13が店舗毎に各物販機(読書装置
11)から売上金額を受信、集計し、それらの情報を更
なる上位装置である決済センタに送信するようにしても
よい。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、読書装置において、上
位装置(センタ)との通信の有無により、該読書装置に
おいて使用可能なカード(試験用カード又はプリペイド
カード)を決定する。よって、読書装置が上位装置と一
度でも通信を行うと、以後、試験用カードは使用不可と
なる。これにより、例えば、読書装置の動作確認の試験
の完了後、サービス開始前に上位装置と通信させること
により、該読書装置において使用可能なカードをプリペ
イドカードのみに制限することができる。また、試験時
においても、試験用カードのみを使用可能とするため、
試験の安全性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る読書装置が処理機器
として完成する行程を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る読書装置の構成を示
す図である。
【図3】読書装置の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図4】本発明の実施の形態に係る読書装置とセンタと
が接続された場合のシステム構成図である。
【符号の説明】
11 読書装置 13 センタ 21 カード読書部 23 記憶部 25 制御部 27 通信制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 茂樹 東京都中央区日本橋室町4−1−22日本橋 室町4丁目ビル 日本レジャーカードシス テム株式会社内 (72)発明者 黒井 俊夫 東京都江東区豊洲三丁目3番3号 エヌ・ ティ・ティ・データ通信株式会社内 (72)発明者 鎌田 隆之 東京都江東区豊洲三丁目3番3号 エヌ・ ティ・ティ・データ通信株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリペイドカードを処理する読書装置と、
    センタと、を有する読書装置管理システムであって、 該読書装置は、 カードの使用要求に応じて、前記センタと通信したか否
    かを判別する判別手段と、 前記判別手段により、前記センタと通信していないと判
    別された場合、使用対象のカードが試験用カードである
    ことを確認し、処理を許可する第1の制御手段と、 前記判別手段により、前記センタと通信したと判別され
    た場合、使用対象のカードがプリペイドカードであるこ
    とを確認し、処理を許可する第2の制御手段と、を備え
    る、 ことを特徴とする読書装置管理システム。
  2. 【請求項2】前記読書装置は、試験用カードとプリペイ
    ドカードとの種別符号を記憶する種別符号記憶手段を更
    に備え、 前記第1の制御手段は、前記使用対象のカードに予め記
    憶されている種別符号を読み出す手段と、読み出された
    前記種別符号が前記種別符号記憶手段に記憶されている
    前記試験用カードの種別符号と一致するか否かを判別す
    る種別判別手段と、種別符号が一致すると判別された場
    合、該使用対象のカードを試験用カードとみなし、処理
    を許可する手段と、を更に備え、 前記第2の制御手段は、前記使用対象のカードに予め記
    憶されている種別符号を読み出す手段と、読み出された
    前記種別符号が前記種別符号記憶手段に記憶されている
    前記プリペイドカードの種別符号と一致するか否かを判
    別する手段と、種別符号が一致すると判別された場合、
    該使用対象のカードをプリペイドカードとみなし、処理
    を許可する手段と、を更に備える、 ことを特徴とする請求項1に記載の読書装置管理システ
    ム。
  3. 【請求項3】前記読書装置は、試験用カードに予め記憶
    されている所定情報を記憶するチェック情報記憶手段を
    更に備え、 前記第1の制御手段は、前記種別判別手段により、前記
    使用対象のカードの種別符号と前記種別符号記憶手段に
    記憶されている前記試験用カードの種別符号とが一致す
    ると判別された場合、該使用対象のカードに記憶されて
    いる情報を読み出し、前記チェック情報記憶手段に記憶
    されている前記所定情報と一致するか否かを判別する手
    段と、種別符号が一致すると判別された場合、該使用対
    象のカードを試験用カードとみなし、処理を許可する手
    段と、を更に備える、 ことを特徴とする請求項2に記載の読書装置管理システ
    ム。
  4. 【請求項4】前記読書装置は、前記センタと通信したか
    否かを示す通信フラグを更に有し、 前記判別手段は、前記通信フラグの設定状態を参照して
    判別する手段を備える、 ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載
    の読書装置管理システム。
  5. 【請求項5】前記読書装置は、前記センタとの通信に応
    じて前記通信フラグを設定する手段を更に備える、 ことを特徴とする請求項4に記載の読書装置管理システ
    ム。
  6. 【請求項6】前記センタは、前記読書装置に前記通信フ
    ラグの変更指示を送信する手段を備え、 前記読書装置は、前記センタからの前記変更指示の受信
    に応答し、前記通信フラグの設定を変更する手段を更に
    備える、 ことを特徴とする請求項4に記載の読書装置管理システ
    ム。
  7. 【請求項7】前記センタは、前記読書装置の設置時の通
    信テストにおける応答時に、前記変更指示を送信する手
    段を備える、ことを特徴とする請求項6に記載の読書装
    置管理システム。
  8. 【請求項8】前記読書装置は、通常の動作プログラム
    と、試験用の動作プログラムと、を記憶するプログラム
    記憶手段を更に備え、 前記第1の制御手段は、前記プログラム記憶手段に記憶
    されている前記試験用の動作プログラムを実行する手段
    を更に備え、 前記第2の制御手段は、前記プログラム記憶手段に記憶
    されている前記通常の動作プログラムを実行する手段を
    更に備える、 ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載
    の読書装置管理システム。
  9. 【請求項9】前記読書装置は、前記センタとの通信に応
    答し、前記試験用の動作プログラムを消去する手段を更
    に備える、 ことを特徴とする請求項8に記載の読書装置管理システ
    ム。
  10. 【請求項10】プリペイドカードを処理する読書装置で
    あって、 該読書装置は、 試験用カードとプリペイドカードとをそれぞれ特定する
    ためのカードの種別の情報を記憶する手段と、 カードの使用要求に応じて、上位装置と通信したか否か
    を判別する判別手段と、 前記判別手段により、前記上位装置と通信していないと
    判別された場合、使用対象のカードの種別を判別し、該
    カードの種別が試験用カードの種別と一致する場合の
    み、処理を許可する第1の制御手段と、 前記判別手段により、前記上位装置と通信したと判別さ
    れた場合、使用対象のカードの種別を判別し、該カード
    の種別がプリペイドカードの種別と一致する場合のみ、
    処理を許可する第2の制御手段と、 を備える、ことを特徴とする読書装置。
  11. 【請求項11】プリペイドカードを処理する読書装置の
    動作を試験時と通常時において管理する読書装置管理方
    法であって、 カードの使用要求に応じて、前記読書装置が前記上位装
    置と通信したか否かを判別する判別ステップと、 前記判別ステップにより、前記読書装置が上位装置と通
    信していないと判別された場合、使用対象のカードが試
    験用カードであるか否かを判別する試験カード判別ステ
    ップと、 前記試験カード判別ステップにより、前記使用対象のカ
    ードが試験用カードであると判別された場合のみ、処理
    を許可する第1の制御ステップと、 前記判別手段により、前記読書装置が前記上位装置と通
    信したと判別された場合、使用対象のカードがプリペイ
    ドカードである否かを判別するプリペイドカード判別ス
    テップと、 前記プリペイドカード判別ステップにより、前記使用対
    象のカードがプリペイドカードであると判別された場合
    のみ、処理を許可する第2の制御ステップと、 を備える、ことを特徴とする読書装置管理方法。
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