JPH1110210A - 圧延機 - Google Patents

圧延機

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JPH1110210A
JPH1110210A JP16839597A JP16839597A JPH1110210A JP H1110210 A JPH1110210 A JP H1110210A JP 16839597 A JP16839597 A JP 16839597A JP 16839597 A JP16839597 A JP 16839597A JP H1110210 A JPH1110210 A JP H1110210A
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roll
eccentric
work roll
max
work
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JP16839597A
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Katsuzo Tashiro
勝三 田代
Akira Sako
彰 佐古
Tatsu Takeguchi
達 武口
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークロール径の変化量及び圧延・通過すべ
き板厚変化量に対して過不足のない、偏芯量の定め方を
提供することを目的とする。 【解決手段】 ワークロール(8,9)端を支持する軸
受(7)を、支持フレーム(2)上の偏心ブッシュ
(3)の偏芯位置に支持し、同偏心ブッシュ(3)を回
動させることによりロールギャップ設定を行う圧延機に
おいて、偏心ブッシュ(3)の回転中心とワークロール
(8,9)の回転中心との偏芯量δをδ=1/4{(D
max+Gmax)−(Dmin+Gmin)}により定めたことを
特徴とする。但し、Dmaxはワークロールの初期最大
径、Dminはワークロールの廃却直前の最小許容径、G
maxは必要最大ロールギャップ、Gminは心要最小ロール
ギャップである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板等の帯板を圧
延する圧延機に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼板等の帯板を熱間圧延する圧延機とし
て、図2、図3に示す形式の圧延機が開発されつつある
(特開平8−229605号公報)。図2、図3に示す
ように、一対のベースブロック1上に対向して一対のワ
ークロール支持用のフレーム2が配置されている。
【0003】各フレーム2には、対向方向に上下に並ぶ
2つの軸線上に一致させて、各2個のワークロール偏芯
支持用のブッシュ3(以下これを偏芯ブッシュと呼ぶ)
が軸受メタル等を介し回転可能に設けられている。偏芯
ブッシュ3は、それぞれ一端を各フレーム1の外側へ突
出して設けてあり、突出した偏芯ブッシュ3の外周に
は、ウォームホィール4が設けてある。O1は、この偏
芯ブッシュ3の回転中心である。
【0004】一方、このウォームホィール4近傍のフレ
ーム2外壁面には、駆動モータ5がそれぞれ設けられ、
これらの駆動モータ5の駆動軸5aには、前記ウォーム
ホィール4と噛み合うウォーム6がそれぞれ設けられて
いる。各偏芯ブッシュ3には、偏芯ブッシュ3の回転中
心O1と微小距離δ隔たった偏芯位置を回転中心O2とし
て、ワークロール支持用の軸受7がそれぞれ設けられて
いる。
【0005】一対の上ワークロール8、下ワークロール
9の両端の軸部8a,9aが、前記軸受7内にそれぞれ
支持されている。前記駆動モータ5の作動で、偏芯ブッ
シュ3が回転中心O1の回りに回動されると、距離δ偏
芯して偏芯ブッシュ3上に設けた軸受7の回転中心O2
がブッシュ3の回転中心O1の回りに公転し、ワークロ
ール8,9に高さ変位を生じる。即ち、この圧延機で
は、前記の作用で、上下のワークロール8,9のギャッ
プ調節を行なうようにしているものである。
【0006】図2では、駆動モータ5の作動で、上ワー
クロール8の軸受7の偏芯方向を上向きに、下ワークロ
ール9の軸受7の偏芯方向を下向きに回動し、上下のワ
ークロール8,9間に最も大きいギャップh1を与え、
また、図3では、反対に上ワークロール8の軸受7の偏
芯方向を下向きに、下ワークロール9の軸受7の偏芯方
向を上向きに回動し、上下のワークロール8,9間に最
も小さいギャップh2を与えた状態を示している。この
範囲の偏芯ブッシュ8の回動で、ワークロールギャップ
を任意の大きさに調整できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この圧延機は、前記の
ように、駆動モータ5による偏芯ブッシュ3の回動操作
で、ワークロールギャップの調節を行なうことによっ
て、上下のワークロール8,9間に帯板を通し圧延を行
うように構成しているものである。一方、これらのワー
クロール8,9は、圧延運転によりロール面が荒れ及び
摩耗し、肌荒れしたロール面を研磨して圧延を繰り返す
ことで、次第にロール径が減少して行く。
【0008】このため、圧延運転では、ロール面の研磨
でのロール径の変化及び圧延すべき板厚及び通過すべき
板厚に応じて、上述したワークロールギャップの設定調
節を行う必要があるが、上述した開発中の圧延機では、
ロール径の変化量及び圧延・通過すべき板厚変化量を見
越した、必要な偏芯量の定め方が未解決である。本発明
は、上述した問題に対し、ワークロール径の変化量及び
圧延・通過すべき板厚変化量に対して過不足のない、偏
芯量の定め方を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
発明の圧延機は、ワークロール端を支持する軸受を、支
持フレーム上の偏心ブッシュの偏芯位置に支持し、同偏
心ブッシュを回動させることによりロールギャップ設定
を行う圧延機において、偏心ブッシュの回転中心とワー
クロールの回転中心との偏芯量δを下式により定めたこ
とを特徴とする。 δ=1/4{(Dmax+Gmax)−(Dmin+Gmin)} 但し、Dmaxはワークロールの初期最大径、 Dminはワークロールの廃却直前の最小許容径、 Gmaxは必要最大ロールギャップ、 Gminは心要最小ロールギャップである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明による偏芯ブッシュの回転
中心O1と、軸受7の回転中心O2の偏芯量δを決定する
原理を図1(a)(b)を参照して説明する。図1
(a)は、新しいワークロールを用いて圧延運転を開始
する場合の、上ワークロール8と、下ワークロール9の
初期の最大径状態を示し、図1(b)は、ロール廃却直
前のワークロール8,9の最小径状態を示す。
【0011】図1(a)において、本発明では、ワーク
ロール8,9の初期最大径Dmax、圧延すべき最大板厚
max又は半成処理等で通過すべき最大坂厚H0から定ま
る圧延機が必要とする最大ロールギャップをGmax、ま
た、図1(b)において、ワークロール8,9の廃却直
前の最小許容径をDmin、圧延すべき最小板厚Hmin、圧
延荷重P、ミル定数Kから定まる圧延機が必要とする最
小ロールギャップをG minと定義する。
【0012】そして、図1の関係を基に、偏芯ブッシュ
の回転中心O1に対する軸受7の回転中心O2の偏芯量δ
を次式(1)のように決定する。 δ=1/4{(Dmax+Gmax)−(Dmin+Gmin)} …(1) ここで、Gmax=Hmax又はH0+α1=必要最大ロールギ
ャップ α1:板厚H0の板の通過時〜ロール間すきま Gmin=Hmin−P/K=必要最小ロールギャップ
【0013】上述した構成の圧延機によれば、新しい初
期最大径Dmaxの上ワークロール8と下ワークロール9
を装着した直後の圧延運転では、圧延又は通過に必要な
最大のワークロールギャップGmaxは、図1(a)で示
すように、駆動モータ5による偏芯ブッシュ3の回動で
上下の軸受7を最も離れた位置へ移動させた時の最大ロ
ールギャップh1により確保できる。また、偏芯ブッシ
ュ3を必要量回動することで、ワークロール8,9の必
要最小ギャップGminを確保することができる。
【0014】上ワークロール8と下ワークロール9の径
が、ロール研磨により次第に減少する場合、研磨された
ロール径の計測値に合わせて、駆動モータ5により偏芯
ブッシュ3を僅かずつ回動させることで、圧延又は通過
に必要な最大のワークロールギャップGmaxを確保でき
る。また、このとき、偏芯ブッシュ3を更に必要量回動
することで、必要最小ギャップGminを確保できる。
【0015】他方、ワークロールの研磨と圧延運転の繰
り返しで、上下のワークロール8,9の径が予め設定さ
れた許容限度の径いわゆる廃却径Dminに達したロール
廃却直前の圧延運転では、圧延に必要な最小のワークロ
ールギャップGminは、図1(a)の状態から図1
(b)の状態へ偏芯ブッシュ3を180°回動し、上下
の軸受7を最も接近した位置へ移動させた時の最小ロー
ルギャップh2により確保される。
【0016】従って、本実施例の圧延機によれば、新し
いワークロール8,9を取り付けてから、ロール交換が
必要になるまでの期間の全圧延運転中に、ワークロール
径の変化及び圧延・通過すべき板厚の変化に対応し、圧
延機が必要とする最大〜最小ワークロールギャップG
max〜Gminの範囲内で、ワークロールギャップの設定と
調節を常に確実に確保できる効果が得られる。また、偏
芯ブッシュ3の回動により行うワークロールのギャップ
設定は、ロール研磨後に計測したロール径に対応じて計
算された偏芯ブッシュ3の必要回動量(角度)を基に正
確な制御を行うことが可能である。
【0017】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明の圧延機によれば、ワークロール端を
支持する軸受を、支持フレーム上の偏心ブッシュの偏芯
位置に支持し、同偏心ブッシュを回動させることにより
ロールギャップ設定を行う圧延機において、偏心ブッシ
ュの回転中心とワークロールの回転中心との偏芯量δ
を、δ=1/4{(Dmax+Gmax)−(Dmin
min)}として定めたため、新しい初期最大径Dmax
上ワークロールと下ワークロールを装着した直後の圧延
運転では、圧延又は通過に必要な最大のワークロールギ
ャップGmaxは、偏芯ブッシュの回動で上下の軸受を最
も離れた位置へ移動させた時の最大ロールギャップh1
により確保でき、ワークロールの研磨と圧延運転の繰り
返しで、上下のワークロールの径が予め設定された許容
限度の径いわゆる廃却径Dminに達したロール廃却直前
の圧延運転では、圧延に必要な最小のワークロールギャ
ップGminは、上下の軸受を最も接近した位置へ移動さ
せた時の最小ロールギャップh2により確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図であり、図1(a)は、新
しいワークロールを用いて圧延運転を開始する場合を、
図1(b)はロール廃却直前のワークロールの最小径状
態を示す。
【図2】従来の圧延機(特開平8−229605号公
報)を示す側面図である。
【図3】従来の圧延機のワークロールギャップを変更操
作した状態を示すロール側面図である。
【符号の説明】
1 ベースブロック 2 フレーム 4 ウォームホィール 5 駆動モータ 5a 駆動軸 6 ウォーム 8a,9b 軸部 h1 偏心ブッシュ回転時の最大ロールギャップ h2 偏心ブッシュ回転時の最小ロールギャップ Dmax ワークロールの初期最大径 Dmin ワークロールの廃却直前の最小許容径 Gmax 必要最大ロールギャップ Gmin 心要最小ロールギャップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークロール端を支持する軸受を、支持
    フレーム上の偏心ブッシュの偏芯位置に支持し、同偏心
    ブッシュを回動させることによりロールギャップ設定を
    行う圧延機において、偏心ブッシュの回転中心とワーク
    ロールの回転中心との偏芯量δを下式により定めたこと
    を特徴とする圧延機。 δ=1/4{(Dmax+Gmax)−(Dmin+Gmin)} 但し、Dmaxはワークロールの初期最大径、 Dminはワークロールの廃却直前の最小許容径、 Gmaxは必要最大ロールギャップ、 Gminは心要最小ロールギャップである。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007222943A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Kocks Technik Gmbh & Co Kg 圧延スタンドにおける圧延力を検出するための方法および圧延スタンド

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007222943A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Kocks Technik Gmbh & Co Kg 圧延スタンドにおける圧延力を検出するための方法および圧延スタンド

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