JPH1110203A - 不等肉厚板材の製造方法 - Google Patents

不等肉厚板材の製造方法

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JPH1110203A
JPH1110203A JP21018397A JP21018397A JPH1110203A JP H1110203 A JPH1110203 A JP H1110203A JP 21018397 A JP21018397 A JP 21018397A JP 21018397 A JP21018397 A JP 21018397A JP H1110203 A JPH1110203 A JP H1110203A
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JP
Japan
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thickness
plate
thick plate
metal
unequal
Prior art date
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Pending
Application number
JP21018397A
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English (en)
Inventor
Kazunori Hatanaka
一憲 畠中
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウエブ部の板厚を薄くし、フランジ部の板厚を
厚くしたコ型金属材の素材である不等肉厚板材を簡単な
製造法によって製造を可能にした。 【解決手段】厚板圧延において、コ型金属材1aのウエ
ブ部となる金属厚板1の幅方向の中央部位に、ウエブ部
を形成する型鋼板2を重合して圧延し、金属厚板1の幅
方向の中央部位に型鋼板2による型押しにより、フラン
ジ部となる部分を厚い板厚t1にウエブ部となる部分を
薄い板厚t2に形成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエブ部の板厚を
薄くし、フランジ部の板厚を厚くしたコ型金属材を製造
する素材である不等肉厚板材の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】自動車用フレームには図10で示すよう
に、ウエブ部11とフランジ部12とからなるコ型鋼の
前記ウエブ部11の幅Bが長手方向の全長に渡って同一
幅のサイドメンバ10と、複数本のクロスメンバ13と
を梯子状に結合した構造のものが例えば実開平4−28
177号(以下公知例1という)で開示されており、図
12で示すように、ウエブ部11とフランジ部12とか
らなるコ型鋼の前記ウエブ部の幅が、長手方向の全長に
おいてウエブ部11aでは小幅B1であり、ウエブ部1
1bでは大幅B2のサイドメンバ10と複数本のクロス
メンバ13とを梯子状に結合した構造のものが例えば実
開昭54−165920号(以下公知例2という)で開
示されている。
【0003】前記公知例1の自動車用フレームにおい
て、サイドメンバ10やクロスメンバ13の材料の節約
及び重量の軽減等を図ることを目的として図11で示す
ように、コ型鋼のウエブ部11の板厚t2をフランジ部
12の板厚t1より薄くするようにした製造方法が特公
昭62−56817号で(以下公知例3という)開示さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公知例1のような
ウエブ部11の幅Bが長手方向の全長に渡って同一幅の
場合は公知例3の圧延ロールにより厚い板厚t1と薄い
板厚t2を製造することは可能であるが、公知例2のよ
うな長手方向においてウエブ部11aでは小幅B1であ
り、ウエブ部11bでは大幅B2の場合は単純な形状の
圧延ローラでは製造することができない。
【0005】本発明の目的は、ウエブ部の板厚を薄く
し、フランジ部の板厚を厚くしたコ型金属材を製造する
素材である不等肉厚板材を簡単な製造法によって製造を
可能にしたことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明は、請求項1においては、ウエブ部の板厚を
薄くし、フランジ部の板厚を厚くしたコ型金属材の素材
である不等肉厚板材の製造方法であって、厚板圧延にお
いて、前記ウエブ部となる金属厚板の幅方向の中央部位
に、ウエブ部を形成する型鋼板を重合して圧延し、金属
厚板の幅方向の中央部位に型鋼板による型押しにより、
ウエブ部となる板厚をフランジ部より薄く形成するよう
にしたことを特徴とするものである。
【0007】請求項2においては、ウエブ部の板厚を薄
くし、フランジ部の板厚を厚くしたコ型金属材の素材で
ある不等肉厚板材の製造方法であって、プレス加工にお
いて、前記ウエブ部となる金属厚板の幅方向の中央に相
当する部位に凸部を形成したプレス型により加熱した金
属厚板をプレスし、ウエブ部となる板厚をフランジ部よ
り薄く形成するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。 [本発明の圧延ローラによる基本的な製造工程]図1に
おいて、1は金属厚板であり、この金属厚板1のウエブ
部となる幅方向の中央部位に、図2で示すような、長手
方向において小幅B1の部分と大幅B2の部分とからな
るウエブ部を形成する型鋼板2を重合し、これを圧延ロ
ーラ3によって圧延する。
【0009】上記圧延ローラ3によって圧延された素材
は、型鋼板2を重合した幅方向の中央部位は薄い板厚t
2となり、その両側は厚い板厚t1の不等肉厚板材が完
成される。この不等肉厚板材の素材をプレス曲げ加工に
よってウエブ部は薄い板厚t2で、フランジ部は厚い板
厚t1のコ型金属材1aを製造するものである。
【0010】[実施例1]上記のような基本的な製造工
程に基づき図3及び図4で示すように、金属厚板1上に
型鋼板2を重合し、上下一対のローラの軸間距離を漸次
狭めて直列した複数の圧延ローラ3a,3b,3cによ
って圧延する。
【0011】この場合、金属厚板1が鋼材では、スラブ
を加熱炉で加熱して粗圧延工程,中間圧延工程を経て仕
上げ圧延工程又は仕上げ圧延工程の後に実施する。そし
て、不等肉厚板材に圧延した帯状板を所定の長さに裁断
する。
【0012】上記は製鋼圧延工程に連続した製造方法で
あるが、他の製造方法としては、予め圧延され所定の長
さに裁断した冷えている金属厚板1を加熱炉に通して加
熱し、前記のように金属厚板1上に型鋼板2を重合し、
上下一対のローラの軸間距離を漸次狭めて直列した複数
の圧延ローラ3a,3b,3cによって圧延することも
可能である。
【0013】[実施例2]上記実施例1では金属厚板1
上に型鋼板2を逐次重合並びに取り除きする作業が必要
であるが、実施例2ではその作業を省略するようにした
ものである。すなわち、図5及び図6で示すように、上
下一対のローラの軸間距離を漸次狭めて直列した複数の
圧延ローラ3a,3b,3cの下方に駆動,冷却装置室
5を設け、この駆動,冷却装置室5内にターンローラ4
a,4bを配置し、複数の型鋼板をエンドレスにした型
鋼板2aを複数の圧延ローラ3a,3b,3cの上下間
に通して周回させ、複数の圧延ローラ3a,3b,3c
間を通過する金属厚板1に対し連続的に型鋼板2aを対
接して圧延するようにしたものである。
【0014】この実施例2においても、製鋼圧延工程に
連続した製造方法でもよいし、予め圧延され所定の長さ
に裁断した冷えている金属厚板1を加熱炉に通して加熱
したものを圧延する。尚、製鋼圧延工程に連続した製造
方法では不等肉厚板材に圧延した帯状板を所定の長さに
裁断する。
【0015】上記実施例1及び実施例2の何れにおいて
も、金属厚板1に重合した型鋼板2又は金属厚板1に対
接した型鋼板2aが複数の圧延ローラ3a,3b,3c
によって型押しして圧延し、型鋼板2を重合又は型鋼板
2aが対接した幅方向の中央部位は薄い板厚t2とな
り、その両側は厚い板厚t1の不等肉厚板材が完成され
る。
【0016】金属厚板1が鋼材の場合は、型鋼板2によ
り型押しして薄い板厚t2部分を圧延しなければならな
いため、型鋼板2よりも柔らかい状態の上記熱間圧延が
必要であるが、金属厚板1が型鋼板2よりも柔らかいア
ルミ材等の金属の場合は冷間圧延で十分可能である。
【0017】また、上記実施例1及び実施例2の何れに
おいても、金属厚板1は単列圧延でもよいし、図例のよ
うに2列あるいは3列の複列圧延とすることにより生産
性を向上することができる。
【0018】[本発明のプレス型加工による基本的な製
造工程]図7において、1は金属厚板であり、ウエブ部
となる金属厚板1の幅方向の中央に相当する部位に凸部
31を形成したプレス型30により加熱した金属厚板1
をプレスする。
【0019】前記プレス型30によりプレスされた素材
は、凸部31により幅方向の中央部位は薄い板厚t2と
なり、その両側は厚い板厚t1の不等肉厚板材が完成さ
れる。この不等肉厚板材の素材をプレス曲げ加工によっ
てウエブ部は薄い板厚t2で、フランジ部は厚い板厚t
1のコ型金属材1aを製造するものである。
【0020】[実施例3]前記プレス型30は図8及び
図9で示すように、凸部31が形成されている上型は分
割組み合わせ式とする。すなわち、図8で示すプレス型
30は、ウエブ部の両側が直線の部位では、長手方向の
一端型30aと中央型30bに、また、スロープSを成
形する部位の他端型30cの3つの型に分割する。
【0021】図9で示すプレス型30は、ウエブ部の両
側が直線の部位の中央型30bの両側にスロープSを成
形する部位の他端型30c及び一端型30dを組み合わ
せた3つの型に分割する。尚、図8及び図9で示すプレ
ス型30は3つの型に分割しているが、必ずしも3つの
分割に限定するものではなく、2つ以上の複数に分割し
てもよい。
【0022】この実施例3においても、金属厚板1が鋼
材では、スラブを加熱炉で加熱して圧延し、帯状板を所
定の長さに裁断して金属厚板1とする。
【0023】前記金属厚板1をプレス型30によってプ
レス加工するときは、所定の長さに裁断した冷えている
前記金属厚板1を加熱炉に通して約1200℃に再加熱
し、プレス型に搬入して熱間加工する。プレス加工後は
冷却水で冷却して硬化させ不等肉厚板材を素材とする。
【0024】前記図8で示すプレス型30では図7で示
す幅方向の中央部位は薄い板厚t2で、その両側は厚い
板厚t1であり、長手方向において、一端はスロープが
形成された小幅B1の部分と他は大幅B2の部分不等肉
厚板材の素材が得られる。
【0025】前記図9で示すプレス型30では図7で示
す幅方向の中央部位は薄い板厚t2で、その両側は厚い
板厚t1であり、長手方向において、両端はスロープが
形成された小幅B1の部分と他は大幅B2の部分不等肉
厚板材の素材が得られる。
【0026】上記実施例1乃至3のようにして製造され
た不等肉厚板材を素材としてプレス曲げ加工によってコ
型金属材1aを製造することによりウエブ部は板厚t2
で、フランジ部は厚い板厚t1の自動車用フレームにお
けるサイドメンバ10やクロスメンバ13の素材である
不等肉厚板材を一般の圧延ロールやプレス型によって簡
単に製造することができ、図7で示すようなウエブ部1
1の幅Bが長手方向の全長に渡って同一幅のサイドメン
バ10やクロスメンバ13は勿論のこと、図12で示す
ような一般の圧延ロールでは製造することが困難である
長手方向においてウエブ部11aでは小幅B1であり、
ウエブ部11bでは大幅B2のサイドメンバ10やクロ
スメンバ13を容易に製造することができる。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、ウエ
ブ部の板厚を薄くし、フランジ部の板厚を厚くしたコ型
金属材の素材である不等肉厚板材の製造において、特に
ウエブ部の幅が大小異なるコ型金属材の素材を圧延ロー
ル若しくはプレス型によって容易に製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧延ロールによる基本的な製造工程図
【図2】型鋼板の斜視図
【図3】本発明の実施例1を示す側面図
【図4】図3のA矢視図
【図5】本発明の実施例2を示す側面図
【図6】本発明の実施例2における型鋼板の平面図
【図7】本発明の実施例3であるプレス型加工による基
本的な製造工程図
【図8】本発明のプレス型加工による上型を反転した状
態の斜視図
【図9】本発明のプレス型加工による上型を反転した状
態の斜視図
【図10】自動車用フレームの斜視図
【図11】自動車用フレームにおけるコ型金属材の板厚
を示す斜視図
【図12】ウエブ部の幅が大小異なるコ型金属材による
自動車用フレームの斜視図
【符号の説明】
1 金属厚板 2 型鋼板 3 圧延ローラ 4a ターンローラ 4b ターンローラ 30 プレス型 t1 厚い板厚 t2 薄い板厚

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエブ部の板厚を薄くし、フランジ部の
    板厚を厚くしたコ型金属材の素材である不等肉厚板材の
    製造方法であって、厚板圧延において、前記ウエブ部と
    なる金属厚板の幅方向の中央部位に、ウエブ部を形成す
    る型鋼板を重合して圧延し、金属厚板の幅方向の中央部
    位に型鋼板による型押しにより、ウエブ部となる板厚を
    フランジ部より薄く形成するようにしたことを特徴とす
    る不等肉厚板材の製造方法。
  2. 【請求項2】 ウエブ部の板厚を薄くし、フランジ部の
    板厚を厚くしたコ型金属材の素材である不等肉厚板材の
    製造方法であって、プレス加工において、前記ウエブ部
    となる金属厚板の幅方向の中央に相当する部位に凸部を
    形成したプレス型により加熱した金属厚板をプレスし、
    ウエブ部となる板厚をフランジ部より薄く形成するよう
    にしたことを特徴とする不等肉厚板材の製造方法。
JP21018397A 1997-04-30 1997-07-22 不等肉厚板材の製造方法 Pending JPH1110203A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008161935A (ja) * 2007-12-01 2008-07-17 Yoshikawa:Kk 自動車用長尺部品製造方法及び自動車用長尺部品製造装置
JP2008307979A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Nippon Steel Corp シャーシフレーム
JP2011181445A (ja) * 2010-03-03 2011-09-15 Yazaki Corp ヒューズ及びヒューズの製造方法
CN109622655A (zh) * 2019-01-24 2019-04-16 吉林大学 一种镁合金变截面轧制模压复合成型设备及成型方法

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