JPH1110169A - 廃水の処理方法 - Google Patents
廃水の処理方法Info
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- JPH1110169A JPH1110169A JP17658497A JP17658497A JPH1110169A JP H1110169 A JPH1110169 A JP H1110169A JP 17658497 A JP17658497 A JP 17658497A JP 17658497 A JP17658497 A JP 17658497A JP H1110169 A JPH1110169 A JP H1110169A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ゼラチン等、親水性や水溶性の高い蛋白質を
含有する廃水を高価な活性汚泥処理設備等の生物処理装
置、以外の処理方法で処理する。 【解決手段】 ゼラチン等、親水性や水溶性の高い蛋白
質を含有する廃水にタンニン酸を添加し、不溶化析出処
理したのち鉄塩あるいはアルミニウム塩を添加し、凝集
処理することにより上記課題を解決することができる。
含有する廃水を高価な活性汚泥処理設備等の生物処理装
置、以外の処理方法で処理する。 【解決手段】 ゼラチン等、親水性や水溶性の高い蛋白
質を含有する廃水にタンニン酸を添加し、不溶化析出処
理したのち鉄塩あるいはアルミニウム塩を添加し、凝集
処理することにより上記課題を解決することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は廃水の処理方法に関する
ものであり、特にゼラチン等の蛋白質を含有する製菓廃
水等の処理に関する。
ものであり、特にゼラチン等の蛋白質を含有する製菓廃
水等の処理に関する。
【０００２】
【従来の技術】製菓廃水の処理には液体バンド、ポリ塩
化アルミニウム、硫酸第一鉄、塩化第二鉄等を添加する
方法が一般的であり、ベントナイトを併用することも知
られている。
化アルミニウム、硫酸第一鉄、塩化第二鉄等を添加する
方法が一般的であり、ベントナイトを併用することも知
られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ゼラチン等の親水性蛋
白質を含有する製菓廃水に対しては有効に作用する凝集
剤は知られておらず設備費の高額な活性汚泥処理方法が
用いられてきた。
白質を含有する製菓廃水に対しては有効に作用する凝集
剤は知られておらず設備費の高額な活性汚泥処理方法が
用いられてきた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明者等は鋭意検討の結果、タンニン酸を添加するこ
とにより廃水中のゼラチン等の汚染物質を不溶化析出で
きることを見いだし本発明に到達した。
本発明者等は鋭意検討の結果、タンニン酸を添加するこ
とにより廃水中のゼラチン等の汚染物質を不溶化析出で
きることを見いだし本発明に到達した。
【０００５】本発明の請求項１の発明はタンニン酸を蛋
白質含有廃水に添加し、汚染物質を不溶化析出させた
後、固液分離を行うことを特徴とする廃水の処理方法で
ある。
白質含有廃水に添加し、汚染物質を不溶化析出させた
後、固液分離を行うことを特徴とする廃水の処理方法で
ある。
【０００６】本発明の請求項２の発明はタンニン酸を添
加した後に水溶性のアルミニウム塩あるいは鉄塩を廃水
に添加することを特徴とする請求項１に記載の廃水の処
理方法である。
加した後に水溶性のアルミニウム塩あるいは鉄塩を廃水
に添加することを特徴とする請求項１に記載の廃水の処
理方法である。
【０００７】本発明の請求項３の発明は廃水の種類がゼ
ラチンを主体とする蛋白質含有廃水であることを特徴と
する請求項１ないし請求項２に記載の廃水の処理方法で
ある。
ラチンを主体とする蛋白質含有廃水であることを特徴と
する請求項１ないし請求項２に記載の廃水の処理方法で
ある。
【０００８】本発明の請求項５の発明はタンニン酸の廃
水に対する添加量が５０ｐｐｍ以上であり、水溶性アル
ミニウム塩の廃水に対する添加量がアルミナ換算３０ｐ
ｐｍ以上であることを特徴とする請求項１ないし請求項
３に記載の廃水の処理方法である。
水に対する添加量が５０ｐｐｍ以上であり、水溶性アル
ミニウム塩の廃水に対する添加量がアルミナ換算３０ｐ
ｐｍ以上であることを特徴とする請求項１ないし請求項
３に記載の廃水の処理方法である。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明の第一の限定は、タンニン
酸を蛋白質含有廃水に添加し、汚染物質を不溶化析出さ
せた後、固液分離を行うことを特徴とする廃水の処理方
法である。本発明の第二の限定は、請求項１に記載の廃
水の処理方法において、タンニン酸を添加した後に水溶
性のアルミニウム塩あるいは鉄塩を廃水に添加すること
を特徴とする。本発明の第三の限定は、請求項１ないし
請求項２に記載の廃水の処理方法において、廃水の種類
がゼラチンを主体とする蛋白質含有廃水であることを特
徴とする。本発明の第四の限定は、請求項１ないし請求
項３に記載の廃水の処理方法において、タンニン酸の廃
水に対する添加量が５０ｐｐｍ以上であり、水溶性アル
ミニウム塩の廃水に対する添加量がアルミナ換算３０ｐ
ｐｍ以上であることを特徴とする。
酸を蛋白質含有廃水に添加し、汚染物質を不溶化析出さ
せた後、固液分離を行うことを特徴とする廃水の処理方
法である。本発明の第二の限定は、請求項１に記載の廃
水の処理方法において、タンニン酸を添加した後に水溶
性のアルミニウム塩あるいは鉄塩を廃水に添加すること
を特徴とする。本発明の第三の限定は、請求項１ないし
請求項２に記載の廃水の処理方法において、廃水の種類
がゼラチンを主体とする蛋白質含有廃水であることを特
徴とする。本発明の第四の限定は、請求項１ないし請求
項３に記載の廃水の処理方法において、タンニン酸の廃
水に対する添加量が５０ｐｐｍ以上であり、水溶性アル
ミニウム塩の廃水に対する添加量がアルミナ換算３０ｐ
ｐｍ以上であることを特徴とする。
【００１０】以下本発明を具体的に説明する。 ゼラチ
ン含有廃水は凝集処理困難な廃水の代表の一つとされて
おり、活性汚泥処理で処理するのが通例であるが、発生
する余剰汚泥が非常に脱水性が悪く、活性汚泥処理装置
に入る前に、ゼラチン含有廃水だけを分離して別途前処
理をすることが望まれている。 しかしながら例えば従
来公知の液体バンドやＰＡＣ（ポリ塩化アルミニウム）
等のアルミニウム塩あるいは硫酸第一鉄やポリ硫酸鉄等
の鉄塩から成る廃水処理剤は該廃水に対してほとんど無
効である。 しかしながらタンニン酸を該廃水に添加混
合したのちに、これらアルミニウム塩あるいは鉄塩を添
加混合すると容易に凝集処理することができる様に成
る。 特に好ましくは廃水のＰＨを３．５〜７．５に調
整したのちタンニン酸を添加混合し不溶化析出させたの
ち液体バンドやＰＡＣ（ポリ塩化アルミニウム）等のア
ルミニウム塩あるいは硫酸第一鉄やポリ硫酸鉄等の鉄塩
を添加混合し、しかるのち苛性ソーダや消石灰等のアル
カリを添加してＰＨを５．５〜８．５に調節し、金属水
酸化物を生成させて上記不溶化析出物を包含したりその
表面をコーティングしたりして捕集し、アクリル系の有
機高分子凝集剤を添加し有機高分子凝集剤の架橋吸着作
用により粗大フロック化して加圧浮上や沈降分離を行
い、廃水処理を行う。 鉄塩はタンニンと反応して黒色
に着色するために大過剰に添加する必要があり、アルミ
ニウム塩はかかる害が無いために好ましい。 本発明を
有効に実行するためにはタンニン酸の廃水に対する添加
量が５０ｐｐｍ以上であり、水溶性アルミニウム塩の廃
水に対する添加量がアルミナ換算３０ｐｐｍ以上である
ことを特徴とする。 難処理性の製菓廃水を処理するた
めにはタンニン酸はすくなくとも５０ｐｐｍ以上必要で
あり、析出物を包含あるいはコートし有機高分子凝集剤
の架橋吸着作用を発揮させるためにはアルミナ換算３０
ｐｐｍ以上の水溶性アルミニウム塩が必要であり、アル
ミニウムイオンが水酸化アルミニウムになるに必要なア
ルカリを添加する。
ン含有廃水は凝集処理困難な廃水の代表の一つとされて
おり、活性汚泥処理で処理するのが通例であるが、発生
する余剰汚泥が非常に脱水性が悪く、活性汚泥処理装置
に入る前に、ゼラチン含有廃水だけを分離して別途前処
理をすることが望まれている。 しかしながら例えば従
来公知の液体バンドやＰＡＣ（ポリ塩化アルミニウム）
等のアルミニウム塩あるいは硫酸第一鉄やポリ硫酸鉄等
の鉄塩から成る廃水処理剤は該廃水に対してほとんど無
効である。 しかしながらタンニン酸を該廃水に添加混
合したのちに、これらアルミニウム塩あるいは鉄塩を添
加混合すると容易に凝集処理することができる様に成
る。 特に好ましくは廃水のＰＨを３．５〜７．５に調
整したのちタンニン酸を添加混合し不溶化析出させたの
ち液体バンドやＰＡＣ（ポリ塩化アルミニウム）等のア
ルミニウム塩あるいは硫酸第一鉄やポリ硫酸鉄等の鉄塩
を添加混合し、しかるのち苛性ソーダや消石灰等のアル
カリを添加してＰＨを５．５〜８．５に調節し、金属水
酸化物を生成させて上記不溶化析出物を包含したりその
表面をコーティングしたりして捕集し、アクリル系の有
機高分子凝集剤を添加し有機高分子凝集剤の架橋吸着作
用により粗大フロック化して加圧浮上や沈降分離を行
い、廃水処理を行う。 鉄塩はタンニンと反応して黒色
に着色するために大過剰に添加する必要があり、アルミ
ニウム塩はかかる害が無いために好ましい。 本発明を
有効に実行するためにはタンニン酸の廃水に対する添加
量が５０ｐｐｍ以上であり、水溶性アルミニウム塩の廃
水に対する添加量がアルミナ換算３０ｐｐｍ以上である
ことを特徴とする。 難処理性の製菓廃水を処理するた
めにはタンニン酸はすくなくとも５０ｐｐｍ以上必要で
あり、析出物を包含あるいはコートし有機高分子凝集剤
の架橋吸着作用を発揮させるためにはアルミナ換算３０
ｐｐｍ以上の水溶性アルミニウム塩が必要であり、アル
ミニウムイオンが水酸化アルミニウムになるに必要なア
ルカリを添加する。
【００１１】
【実施例】以下実施例によって本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実
施例に制約されるものではない。
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実
施例に制約されるものではない。
【００１２】ジャーテストにより廃水の凝集処理試験を
行なった。 ２００ｍｌガラスビーカーに廃水２００ｍ
ｌを採取し、１５０ｒｐｍで攪拌しながらタンニン酸つ
いでアルミニウム塩等を加え、各３０秒間の攪拌を行な
った後、有機高分子凝集剤を加え１５０ｒｐｍ３０秒，
７０ｒｐｍ３０秒，３０ｒｐｍ３０秒の攪拌を行なった
後にＮｏ２濾紙で濾過し処理水をえた。具体的には、某
製菓工場から排出されたゼラチン含有製菓廃水（ゼラチ
ン含有濃度 １０００ｐｐｍ，ＰＨ７．０）に硫酸を加
えてＰＨを４．７に調節したのち、関東化学株式会社製
試薬１級タンニン酸を添加し、１５０ｒｐｍ３０秒混合
した後にポリ塩化アルミニウム（ＰＡＣ）を加え１５０
ｒｐｍ３０秒混合した後にＮａＯＨによりＰＨ７．０に
調節した後、ハイモ株式会社製有機高分子凝集剤ハイモ
ロックＡＰ１１５の０．１％水溶液を添加し、１５０ｒ
ｐｍ３０秒，７０ｒｐｍ３０秒，３０ｒｐｍ３０秒の攪
拌を行なった後にＮｏ２濾紙で濾過し処理水をえた。
試験結果を表１に示す。
行なった。 ２００ｍｌガラスビーカーに廃水２００ｍ
ｌを採取し、１５０ｒｐｍで攪拌しながらタンニン酸つ
いでアルミニウム塩等を加え、各３０秒間の攪拌を行な
った後、有機高分子凝集剤を加え１５０ｒｐｍ３０秒，
７０ｒｐｍ３０秒，３０ｒｐｍ３０秒の攪拌を行なった
後にＮｏ２濾紙で濾過し処理水をえた。具体的には、某
製菓工場から排出されたゼラチン含有製菓廃水（ゼラチ
ン含有濃度 １０００ｐｐｍ，ＰＨ７．０）に硫酸を加
えてＰＨを４．７に調節したのち、関東化学株式会社製
試薬１級タンニン酸を添加し、１５０ｒｐｍ３０秒混合
した後にポリ塩化アルミニウム（ＰＡＣ）を加え１５０
ｒｐｍ３０秒混合した後にＮａＯＨによりＰＨ７．０に
調節した後、ハイモ株式会社製有機高分子凝集剤ハイモ
ロックＡＰ１１５の０．１％水溶液を添加し、１５０ｒ
ｐｍ３０秒，７０ｒｐｍ３０秒，３０ｒｐｍ３０秒の攪
拌を行なった後にＮｏ２濾紙で濾過し処理水をえた。
試験結果を表１に示す。
【００１３】
【表１】
【００１４】
【発明の効果】ＰＡＣ単独では全く処理されなかった製
菓廃水がタンニン酸の添加により著しく良好な蛋白質の
低下作用を与え、あと処理が容易となり、凝集処理水は
容易に活性汚泥処理可能となる。
菓廃水がタンニン酸の添加により著しく良好な蛋白質の
低下作用を与え、あと処理が容易となり、凝集処理水は
容易に活性汚泥処理可能となる。
Claims (4)
- 【請求項１】タンニン酸を蛋白質含有廃水に添加し、汚
染物質を不溶化析出させた後、固液分離を行うことを特
徴とする廃水の処理方法。 - 【請求項２】タンニン酸を添加した後に水溶性のアルミ
ニウム塩あるいは鉄塩を廃水に添加することを特徴とす
る請求項１に記載の廃水の処理方法。 - 【請求項３】廃水の種類がゼラチンを主体とする蛋白質
含有廃水であることを特徴とする請求項１ないし請求項
２に記載の廃水の処理方法。 - 【請求項４】タンニン酸の廃水に対する添加量が５０ｐ
ｐｍ以上であり、水溶性アルミニウム塩の廃水に対する
添加量がアルミナ換算３０ｐｐｍ以上であることを特徴
とする請求項１ないし請求項３に記載の廃水の処理方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17658497A JPH1110169A (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | 廃水の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17658497A JPH1110169A (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | 廃水の処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1110169A true JPH1110169A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=16016129
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17658497A Pending JPH1110169A (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | 廃水の処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1110169A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102167431A (zh) * | 2011-03-14 | 2011-08-31 | 陕西科技大学 | 一种用于废弃钻井液处理的阳离子型复合絮凝剂的制备方法 |
| JP2012075970A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | T & A:Kk | 富栄養化防止方法 |
| CN104817123A (zh) * | 2015-04-29 | 2015-08-05 | 浙江奇彩环境科技有限公司 | 一种从含锌废水中提取锌盐的工艺 |
| CN107281110A (zh) * | 2017-07-20 | 2017-10-24 | 山东福美乐动物药业有限公司 | 一种鞣酸蛋白可溶性粉及制备方法 |
-
1997
- 1997-06-18 JP JP17658497A patent/JPH1110169A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012075970A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | T & A:Kk | 富栄養化防止方法 |
| CN102167431A (zh) * | 2011-03-14 | 2011-08-31 | 陕西科技大学 | 一种用于废弃钻井液处理的阳离子型复合絮凝剂的制备方法 |
| CN104817123A (zh) * | 2015-04-29 | 2015-08-05 | 浙江奇彩环境科技有限公司 | 一种从含锌废水中提取锌盐的工艺 |
| CN107281110A (zh) * | 2017-07-20 | 2017-10-24 | 山东福美乐动物药业有限公司 | 一种鞣酸蛋白可溶性粉及制备方法 |
| CN107281110B (zh) * | 2017-07-20 | 2020-05-05 | 山东福美乐动物药业有限公司 | 一种可通过饮水给药的鞣酸蛋白粉及制备方法 |
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