JPH10216739A - 廃水の処理方法 - Google Patents
廃水の処理方法Info
- Publication number
- JPH10216739A JPH10216739A JP9035698A JP3569897A JPH10216739A JP H10216739 A JPH10216739 A JP H10216739A JP 9035698 A JP9035698 A JP 9035698A JP 3569897 A JP3569897 A JP 3569897A JP H10216739 A JPH10216739 A JP H10216739A
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- wastewater
- waste water
- tannic acid
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ノニオン性界面活性剤を含有する洗濯廃水に
対する廃水の処理方法すなわち有効なエマルジョンブレ
ーカーを提供する。 【解決手段】 タンニン酸を洗濯廃水に添加混合するこ
とによりノニオン性界面活性剤によるエマルジョンを有
効に破壊することができる。 タンニン酸の添加混合後
水溶性アルミニウム塩を添加すると有機高分子凝集剤に
よるフロック形成が良好である。
対する廃水の処理方法すなわち有効なエマルジョンブレ
ーカーを提供する。 【解決手段】 タンニン酸を洗濯廃水に添加混合するこ
とによりノニオン性界面活性剤によるエマルジョンを有
効に破壊することができる。 タンニン酸の添加混合後
水溶性アルミニウム塩を添加すると有機高分子凝集剤に
よるフロック形成が良好である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は廃水の処理方法に関する
ものであり、特にノニオン性界面活性剤を含有する洗濯
廃水の処理に関する。
ものであり、特にノニオン性界面活性剤を含有する洗濯
廃水の処理に関する。
【０００２】
【従来の技術】洗濯廃水の処理には液体バンド、ポリ塩
化アルミニウム、硫酸第一鉄、塩化第二鉄等を添加する
方法が一般的であり、ベントナイトを併用することもし
られている。
化アルミニウム、硫酸第一鉄、塩化第二鉄等を添加する
方法が一般的であり、ベントナイトを併用することもし
られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ノニオン界面活性剤を
含有する洗濯廃水に対しては有効に作用するエマルジョ
ンブレーカーは知られていなかった。
含有する洗濯廃水に対しては有効に作用するエマルジョ
ンブレーカーは知られていなかった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明者等は鋭意検討の結果、タンニン酸を添加するこ
とにより廃水中の汚染物質を不溶化析出できることを見
いだし本発明に到達した。
本発明者等は鋭意検討の結果、タンニン酸を添加するこ
とにより廃水中の汚染物質を不溶化析出できることを見
いだし本発明に到達した。
【０００５】本発明の請求項１の発明はタンニン酸を廃
水に添加し、汚染物質を不溶化析出させた後、固液分離
を行うことを特徴とする廃水の処理方法である。
水に添加し、汚染物質を不溶化析出させた後、固液分離
を行うことを特徴とする廃水の処理方法である。
【０００６】本発明の請求項２の発明はタンニン酸と共
に水溶性のアルミニウム塩あるいは鉄塩を併用すること
を特徴とする請求項１に記載の廃水の処理方法である。
に水溶性のアルミニウム塩あるいは鉄塩を併用すること
を特徴とする請求項１に記載の廃水の処理方法である。
【０００７】本発明の請求項３の発明は廃水の種類がノ
ニオン性界面活性剤含有廃水であることを特徴とする請
求項１ないし請求項２に記載の廃水の処理方法である。
ニオン性界面活性剤含有廃水であることを特徴とする請
求項１ないし請求項２に記載の廃水の処理方法である。
【０００８】本発明の請求項４の発明は廃水の種類が洗
濯廃水であることを特徴とする請求項１ないし請求項３
に記載の廃水の処理方法である。
濯廃水であることを特徴とする請求項１ないし請求項３
に記載の廃水の処理方法である。
【０００９】本発明の請求項５の発明はタンニン酸の廃
水に対する添加量が５０ｐｐｍ以上であり、水溶性アル
ミニウム塩の廃水に対する添加量がアルミナ換算３０ｐ
ｐｍ以上であることを特徴とする請求項１ないし請求項
４に記載の廃水の処理方法である。
水に対する添加量が５０ｐｐｍ以上であり、水溶性アル
ミニウム塩の廃水に対する添加量がアルミナ換算３０ｐ
ｐｍ以上であることを特徴とする請求項１ないし請求項
４に記載の廃水の処理方法である。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明の第一の限定はタンニン酸
を廃水に添加し、汚染物質を不溶化析出させた後、固液
分離を行うことを特徴とする廃水の処理方法である。本
発明の第二の限定は請求項１に記載の廃水の処理方法に
おいてタンニン酸と共に水溶性のアルミニウム塩あるい
は鉄塩を併用することを特徴とする。本発明の第三の限
定は請求項１ないし請求項２に記載の廃水の処理方法に
おいて廃水の種類がノニオン性界面活性剤含有廃水であ
ることを特徴とする。本発明の第四の限定は請求項１な
いし請求項３に記載の廃水の処理方法において廃水の種
類が洗濯廃水であることを特徴とする。本発明の第五の
限定は請求項１ないし請求項４に記載の廃水の処理方法
においてタンニン酸の廃水に対する添加量が５０ｐｐｍ
以上であり、水溶性アルミニウム塩の廃水に対する添加
量がアルミナ換算３０ｐｐｍ以上であることを特徴とす
る。
を廃水に添加し、汚染物質を不溶化析出させた後、固液
分離を行うことを特徴とする廃水の処理方法である。本
発明の第二の限定は請求項１に記載の廃水の処理方法に
おいてタンニン酸と共に水溶性のアルミニウム塩あるい
は鉄塩を併用することを特徴とする。本発明の第三の限
定は請求項１ないし請求項２に記載の廃水の処理方法に
おいて廃水の種類がノニオン性界面活性剤含有廃水であ
ることを特徴とする。本発明の第四の限定は請求項１な
いし請求項３に記載の廃水の処理方法において廃水の種
類が洗濯廃水であることを特徴とする。本発明の第五の
限定は請求項１ないし請求項４に記載の廃水の処理方法
においてタンニン酸の廃水に対する添加量が５０ｐｐｍ
以上であり、水溶性アルミニウム塩の廃水に対する添加
量がアルミナ換算３０ｐｐｍ以上であることを特徴とす
る。
【００１１】以下本発明を具体的に説明する。 洗濯廃
水は処理困難な廃水の代表とされている。 特にレンタ
ルのモップやカーペット等を洗浄した廃水は、その中に
多量のノニオン性界面活性剤を含有するためにエマルジ
ョンブレークが困難である。例えば従来公知の液体バン
ドやＰＡＣ（ポリ塩化アルミニウム）等のアルミニウム
塩あるいは硫酸第一鉄やポリ硫酸鉄等の鉄塩から成る廃
水処理剤（エマルジヨンブレーカー）は該廃水に対して
ほとんど無効である。 しかしながらタンニン酸を該廃
水に添加混合したのちに、これらアルミニウム塩あるい
は鉄塩を添加混合すると容易にエマルジョンブレークが
起こり油分等が除去される。 ここにおいてタンニン酸
の作用はノニオン性界面活性剤のオキシエチレン基と結
合し不溶化するものと考えられ、アルミニウム塩あるい
は鉄塩は混入しているアニオン性界面活性剤と結合し不
溶化させると共に、水中のアルカリと反応してできる金
属水酸化物が、これら有機析出物を包含したりその表面
をコーティングしたりして捕集し、廃水処理において一
般的に使用される有機高分子凝集剤の架橋吸着作用に寄
与するものと考えられる。 鉄塩はタンニンと反応して
黒色に着色するために大過剰に添加する必要があり、ア
ルミニウム塩はかかる害が無いために好ましい。 本発
明を有効に実行するためにはタンニン酸の廃水に対する
添加量が５０ｐｐｍ以上であり、水溶性アルミニウム塩
の廃水に対する添加量がアルミナ換算３０ｐｐｍ以上で
あることを特徴とする。 難処理性の洗濯廃水を処理す
るためにはタンニン酸はすくなくとも５０ｐｐｍ以上必
要であり、アニオン性界面活性剤のエマルジョンブレー
クを行なうと共にこれら析出物を包含あるいはコートし
有機高分子凝集剤の架橋吸着作用を発揮させるためには
アルミナ換算３０ｐｐｍ以上の水溶性アルミニウム塩が
必要であり、アルミニウムイオンが水酸化アルミニウム
になるに必要なアルカリが水中に無い場合はアルカリを
添加する。
水は処理困難な廃水の代表とされている。 特にレンタ
ルのモップやカーペット等を洗浄した廃水は、その中に
多量のノニオン性界面活性剤を含有するためにエマルジ
ョンブレークが困難である。例えば従来公知の液体バン
ドやＰＡＣ（ポリ塩化アルミニウム）等のアルミニウム
塩あるいは硫酸第一鉄やポリ硫酸鉄等の鉄塩から成る廃
水処理剤（エマルジヨンブレーカー）は該廃水に対して
ほとんど無効である。 しかしながらタンニン酸を該廃
水に添加混合したのちに、これらアルミニウム塩あるい
は鉄塩を添加混合すると容易にエマルジョンブレークが
起こり油分等が除去される。 ここにおいてタンニン酸
の作用はノニオン性界面活性剤のオキシエチレン基と結
合し不溶化するものと考えられ、アルミニウム塩あるい
は鉄塩は混入しているアニオン性界面活性剤と結合し不
溶化させると共に、水中のアルカリと反応してできる金
属水酸化物が、これら有機析出物を包含したりその表面
をコーティングしたりして捕集し、廃水処理において一
般的に使用される有機高分子凝集剤の架橋吸着作用に寄
与するものと考えられる。 鉄塩はタンニンと反応して
黒色に着色するために大過剰に添加する必要があり、ア
ルミニウム塩はかかる害が無いために好ましい。 本発
明を有効に実行するためにはタンニン酸の廃水に対する
添加量が５０ｐｐｍ以上であり、水溶性アルミニウム塩
の廃水に対する添加量がアルミナ換算３０ｐｐｍ以上で
あることを特徴とする。 難処理性の洗濯廃水を処理す
るためにはタンニン酸はすくなくとも５０ｐｐｍ以上必
要であり、アニオン性界面活性剤のエマルジョンブレー
クを行なうと共にこれら析出物を包含あるいはコートし
有機高分子凝集剤の架橋吸着作用を発揮させるためには
アルミナ換算３０ｐｐｍ以上の水溶性アルミニウム塩が
必要であり、アルミニウムイオンが水酸化アルミニウム
になるに必要なアルカリが水中に無い場合はアルカリを
添加する。
【００１２】
【実施例】以下実施例によって本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実
施例に制約されるものではない。
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実
施例に制約されるものではない。
【００１３】ジャーテストにより廃水の凝集処理試験を
行なった。 ２００ｍｌガラスビーカーに廃水２００ｍ
ｌを採取し、１５０ｒｐｍで攪拌しながらタンニン酸つ
いでアルミニウム塩等を加え、各３０秒間の攪拌を行な
った後、有機高分子凝集剤を加え１５０ｒｐｍ３０秒，
７０ｒｐｍ３０秒，３０ｒｐｍ３０秒の攪拌を行なった
後にＮｏ２濾紙で濾過し処理水をえた。具体的には、某
洗濯工場から排出されたレンタルモップの洗浄廃水（ｎ
−Ｈｘ抽出物２０００ｐｐｍ，ＰＨ８．０）に関東化学
株式会社製試薬１級タンニン酸を添加１５０ｒｐｍ３０
秒混合した後にポリ塩化アルミニウム（ＰＡＣ）を加え
１５０ｒｐｍ３０秒混合した後にＮａＯＨによりＰＨ
７．０に調節した後、ハイモ株式会社製有機高分子凝集
剤ハイモロックＡＰ１１５の０．１％水溶液を添加し、
１５０ｒｐｍ３０秒，７０ｒｐｍ３０秒，３０ｒｐｍ３
０秒の攪拌を行なった後にＮｏ２濾紙で濾過し処理水を
えた。 試験結果を表１に示す。
行なった。 ２００ｍｌガラスビーカーに廃水２００ｍ
ｌを採取し、１５０ｒｐｍで攪拌しながらタンニン酸つ
いでアルミニウム塩等を加え、各３０秒間の攪拌を行な
った後、有機高分子凝集剤を加え１５０ｒｐｍ３０秒，
７０ｒｐｍ３０秒，３０ｒｐｍ３０秒の攪拌を行なった
後にＮｏ２濾紙で濾過し処理水をえた。具体的には、某
洗濯工場から排出されたレンタルモップの洗浄廃水（ｎ
−Ｈｘ抽出物２０００ｐｐｍ，ＰＨ８．０）に関東化学
株式会社製試薬１級タンニン酸を添加１５０ｒｐｍ３０
秒混合した後にポリ塩化アルミニウム（ＰＡＣ）を加え
１５０ｒｐｍ３０秒混合した後にＮａＯＨによりＰＨ
７．０に調節した後、ハイモ株式会社製有機高分子凝集
剤ハイモロックＡＰ１１５の０．１％水溶液を添加し、
１５０ｒｐｍ３０秒，７０ｒｐｍ３０秒，３０ｒｐｍ３
０秒の攪拌を行なった後にＮｏ２濾紙で濾過し処理水を
えた。 試験結果を表１に示す。
【００１４】
【表１】
【００１５】
【発明の効果】ＰＡＣ単独では全く処理されなかった洗
濯廃水がタンニン酸の添加により著しく良好なｎ−Ｈｘ
抽出物の低下作用を与え、あと処理が容易となり、下水
道放流が可能となる道を開く。
濯廃水がタンニン酸の添加により著しく良好なｎ−Ｈｘ
抽出物の低下作用を与え、あと処理が容易となり、下水
道放流が可能となる道を開く。
Claims (5)
- 【請求項１】タンニン酸を廃水に添加し、汚染物質を不
溶化析出させた後、固液分離を行うことを特徴とする廃
水の処理方法。 - 【請求項２】タンニン酸を添加した後に水溶性のアルミ
ニウム塩あるいは鉄塩を廃水に添加することを特徴とす
る請求項１に記載の廃水の処理方法。 - 【請求項３】廃水の種類がノニオン性界面活性剤含有廃
水であることを特徴とする請求項１ないし請求項２に記
載の廃水の処理方法。 - 【請求項４】廃水の種類が洗濯廃水であることを特徴と
する請求項１ないし請求項３に記載の廃水の処理方法。 - 【請求項５】タンニン酸の廃水に対する添加量が５０ｐ
ｐｍ以上であり、水溶性アルミニウム塩の廃水に対する
添加量がアルミナ換算３０ｐｐｍ以上であることを特徴
とする請求項１ないし請求項４に記載の廃水の処理方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9035698A JPH10216739A (ja) | 1997-02-05 | 1997-02-05 | 廃水の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9035698A JPH10216739A (ja) | 1997-02-05 | 1997-02-05 | 廃水の処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10216739A true JPH10216739A (ja) | 1998-08-18 |
Family
ID=12449115
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9035698A Pending JPH10216739A (ja) | 1997-02-05 | 1997-02-05 | 廃水の処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10216739A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006212472A (ja) * | 2005-02-01 | 2006-08-17 | Jfe Engineering Kk | 排水の処理方法および処理装置 |
| CN100420508C (zh) * | 2006-04-14 | 2008-09-24 | 江汉大学 | 一种微乳液和制备方法及在处理含酚工业废水中的用途 |
| CN102757107A (zh) * | 2012-08-10 | 2012-10-31 | 长沙矿冶研究院有限责任公司 | 可用于处理重金属和氨氮及放射性废水的微乳液膜药剂及其处理方法 |
| US9802412B2 (en) | 2013-07-03 | 2017-10-31 | Canon Kabushiki Kaisha | Image recording method and set |
-
1997
- 1997-02-05 JP JP9035698A patent/JPH10216739A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006212472A (ja) * | 2005-02-01 | 2006-08-17 | Jfe Engineering Kk | 排水の処理方法および処理装置 |
| JP4625894B2 (ja) * | 2005-02-01 | 2011-02-02 | Ｊｆｅエンジニアリング株式会社 | 排水の処理方法および処理装置 |
| CN100420508C (zh) * | 2006-04-14 | 2008-09-24 | 江汉大学 | 一种微乳液和制备方法及在处理含酚工业废水中的用途 |
| CN102757107A (zh) * | 2012-08-10 | 2012-10-31 | 长沙矿冶研究院有限责任公司 | 可用于处理重金属和氨氮及放射性废水的微乳液膜药剂及其处理方法 |
| US9802412B2 (en) | 2013-07-03 | 2017-10-31 | Canon Kabushiki Kaisha | Image recording method and set |
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Legal Events
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