JPH11101129A - 車両用バキュームポンプの駆動構造 - Google Patents
車両用バキュームポンプの駆動構造Info
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- JPH11101129A JPH11101129A JP9263998A JP26399897A JPH11101129A JP H11101129 A JPH11101129 A JP H11101129A JP 9263998 A JP9263998 A JP 9263998A JP 26399897 A JP26399897 A JP 26399897A JP H11101129 A JPH11101129 A JP H11101129A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 バランサ装置のバランサシャフトを利用して
バキュームポンプを駆動する構成とすることにより、バ
キュームポンプの小型・軽量化、その取付スペースの低
減化、重量の低減化等を図ることができる車両用バキュ
ームポンプの駆動構造を提供すること。 【解決手段】 バランサシャフトンサシャフト１１端部
を延設し、該バランサシャフト１１端部の延設部を、バ
キュームポンプのポンプ駆動軸として備え、該ポンプ駆
動軸にバランサシャフト１１の回転が直接伝達されるこ
とにより、駆動される構成を特徴とした車両用バキュー
ムポンプの駆動構造とした。具体的には、バランサシャ
フト１１の第２のシャフト部１１Ｂの小径部１１ｅをバ
キュームポンプＶのポンプ駆動軸とした。
バキュームポンプを駆動する構成とすることにより、バ
キュームポンプの小型・軽量化、その取付スペースの低
減化、重量の低減化等を図ることができる車両用バキュ
ームポンプの駆動構造を提供すること。 【解決手段】 バランサシャフトンサシャフト１１端部
を延設し、該バランサシャフト１１端部の延設部を、バ
キュームポンプのポンプ駆動軸として備え、該ポンプ駆
動軸にバランサシャフト１１の回転が直接伝達されるこ
とにより、駆動される構成を特徴とした車両用バキュー
ムポンプの駆動構造とした。具体的には、バランサシャ
フト１１の第２のシャフト部１１Ｂの小径部１１ｅをバ
キュームポンプＶのポンプ駆動軸とした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用バキューム
ポンプの駆動構造に関し、特に、バキュームポンプの駆
動構造に係わる部品数の低減並びに小型・軽量化等を図
る技術に関する。
ポンプの駆動構造に関し、特に、バキュームポンプの駆
動構造に係わる部品数の低減並びに小型・軽量化等を図
る技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、例えば、自動車のブレーキ倍力装
置の負圧源としてバキュームポンプが用いられている。
かかるバキュームポンプの駆動構造として、例えば、特
開昭６１−１４５３９０号公報に開示されているように
オルタネータの端部にバキュームポンプを設けて、オル
タネータから動力を得るようにしたものが知られてい
る。
置の負圧源としてバキュームポンプが用いられている。
かかるバキュームポンプの駆動構造として、例えば、特
開昭６１−１４５３９０号公報に開示されているように
オルタネータの端部にバキュームポンプを設けて、オル
タネータから動力を得るようにしたものが知られてい
る。
【０００３】又、エンジンから直接動力を得るもの、即
ち、エンジンのクランクシャフトとポンプシャフトとを
平行に配置して、これらのシャフトをギヤ機構等を介し
て接続したものも知られている（特開昭６３−１０５２
９５号公報及び実開平６−１２７３１号公報参照）。
ち、エンジンのクランクシャフトとポンプシャフトとを
平行に配置して、これらのシャフトをギヤ機構等を介し
て接続したものも知られている（特開昭６３−１０５２
９５号公報及び実開平６−１２７３１号公報参照）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上述したエンジン直付
けのバキュームポンプにあっては、上述したオルタネー
タから動力を得るものと比較して回転数が落ちるため、
必要性能を確保するためにポンプ容量を増大する必要が
ある。例えば、エンジン回転数の１／２で回転するカム
シャフトを駆動源とする場合は、オルタネータ駆動のバ
キュームポンプの４倍程度のポンプ容量が必要となり、
バキュームポンプが大型化し、その取付スペースも多く
必要とする。
けのバキュームポンプにあっては、上述したオルタネー
タから動力を得るものと比較して回転数が落ちるため、
必要性能を確保するためにポンプ容量を増大する必要が
ある。例えば、エンジン回転数の１／２で回転するカム
シャフトを駆動源とする場合は、オルタネータ駆動のバ
キュームポンプの４倍程度のポンプ容量が必要となり、
バキュームポンプが大型化し、その取付スペースも多く
必要とする。
【０００５】又、必要性能を確保するべく特開平７−２
０８３７０号公報に開示された技術のように増速機構を
設けて回転数を増大する方法もあるが、複雑な増速機構
を必要とし、やはり、大型化、取付スペースの問題が生
起する。更に、ギヤ機構を介してバキュームポンプを駆
動する構造では、駆動力伝達側の軸とは別にバキューム
ポンプの駆動軸を有する構成であるから、この駆動軸は
もとより、２つのギヤやバキュームポンプの駆動軸を支
持するベアリング等の部品が必要となり、部品数が多
く、重量の増加も来すという問題点がある。
０８３７０号公報に開示された技術のように増速機構を
設けて回転数を増大する方法もあるが、複雑な増速機構
を必要とし、やはり、大型化、取付スペースの問題が生
起する。更に、ギヤ機構を介してバキュームポンプを駆
動する構造では、駆動力伝達側の軸とは別にバキューム
ポンプの駆動軸を有する構成であるから、この駆動軸は
もとより、２つのギヤやバキュームポンプの駆動軸を支
持するベアリング等の部品が必要となり、部品数が多
く、重量の増加も来すという問題点がある。
【０００６】又、以上のように、駆動力伝達側の軸とは
別にバキュームポンプの駆動軸を有する構成では、バラ
ンサシャフトの潤滑系とは別にバキュームポンプの駆動
軸の潤滑系を設ける必要があり、この潤滑系を構成する
オイル供給用のコネクタやチューブ等を必要とする尚、
従来、図３に示すように、クランクシャフト１と略平行
に、アンバランス部２が形成された２本のバランサシャ
フト３を取り付け、クランクシャフト１の２倍の回転速
度でバランサシャフト３を相互に反対方向に回転させ
て、エンジンの上下加振力を低減させるバランサ装置が
従来より知られている（特開平９−２１０１３７号公報
参照）。
別にバキュームポンプの駆動軸を有する構成では、バラ
ンサシャフトの潤滑系とは別にバキュームポンプの駆動
軸の潤滑系を設ける必要があり、この潤滑系を構成する
オイル供給用のコネクタやチューブ等を必要とする尚、
従来、図３に示すように、クランクシャフト１と略平行
に、アンバランス部２が形成された２本のバランサシャ
フト３を取り付け、クランクシャフト１の２倍の回転速
度でバランサシャフト３を相互に反対方向に回転させ
て、エンジンの上下加振力を低減させるバランサ装置が
従来より知られている（特開平９−２１０１３７号公報
参照）。
【０００７】そこで、本発明は以上のような従来の問題
点に鑑み、バランサ装置のバランサシャフトを利用して
バキュームポンプを駆動する構成とすることにより、バ
キュームポンプの小型・軽量化、その取付スペースの低
減化、重量の低減化等を図ることができる車両用バキュ
ームポンプの駆動構造を提供することを目的とする。
点に鑑み、バランサ装置のバランサシャフトを利用して
バキュームポンプを駆動する構成とすることにより、バ
キュームポンプの小型・軽量化、その取付スペースの低
減化、重量の低減化等を図ることができる車両用バキュ
ームポンプの駆動構造を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】このため、請求項１に係
る発明は、エンジンのクランクシャフトにより回転駆動
されるバランサ装置のバランサシャフト端部を、該シャ
フトと一体で、又は該シャフトとは別体部材で延設し、
該バランサシャフト端部の延設部を、ポンプ駆動軸とし
て備え、該ポンプ駆動軸にバランサシャフトの回転が直
接伝達されることにより、駆動される構成を特徴とす
る。
る発明は、エンジンのクランクシャフトにより回転駆動
されるバランサ装置のバランサシャフト端部を、該シャ
フトと一体で、又は該シャフトとは別体部材で延設し、
該バランサシャフト端部の延設部を、ポンプ駆動軸とし
て備え、該ポンプ駆動軸にバランサシャフトの回転が直
接伝達されることにより、駆動される構成を特徴とす
る。
【０００９】請求項２に係る発明は、前記バランサシャ
フト端部の延設部は、バランサシャフト外周部の回転駆
動力伝達用のギヤ部を含むエンジン用の各種ギヤを収納
したギヤケース壁に貫通形成された支持孔に支持されて
外部に突出される一方、前記ギヤケース壁外面に、挿通
孔から外部に突出されたバランサシャフト端部の延設部
であるポンプ駆動軸と該駆動軸により駆動されるポンプ
機構を覆うハウジングを取り付けるようにしたことを特
徴とする。
フト端部の延設部は、バランサシャフト外周部の回転駆
動力伝達用のギヤ部を含むエンジン用の各種ギヤを収納
したギヤケース壁に貫通形成された支持孔に支持されて
外部に突出される一方、前記ギヤケース壁外面に、挿通
孔から外部に突出されたバランサシャフト端部の延設部
であるポンプ駆動軸と該駆動軸により駆動されるポンプ
機構を覆うハウジングを取り付けるようにしたことを特
徴とする。
【００１０】請求項３に係る発明は、前記支持孔にバラ
ンサシャフト端部の延設部を支持するポンプ駆動軸用軸
受部を設ける一方、バランサシャフトの回転を支持する
軸受部に潤滑油を供給するべく該バランサシャフトに形
成された潤滑油孔から分岐して、前記ポンプ駆動軸用軸
受部に至るポンプ用潤滑油孔を設けたことを特徴とす
る。
ンサシャフト端部の延設部を支持するポンプ駆動軸用軸
受部を設ける一方、バランサシャフトの回転を支持する
軸受部に潤滑油を供給するべく該バランサシャフトに形
成された潤滑油孔から分岐して、前記ポンプ駆動軸用軸
受部に至るポンプ用潤滑油孔を設けたことを特徴とす
る。
【００１１】かかる本発明の作用を説明する。請求項１
に係る発明において、バランサシャフトの回転により、
ポンプ駆動軸が回転され、バキュームポンプとしてのポ
ンプ作用を奏する。請求項２に係る発明において、バラ
ンサシャフト外周部の回転駆動力伝達用のギヤ部を含む
エンジン用の各種ギヤを収納したギヤケース壁にバキュ
ームポンプのハウジングが直付けされる。
に係る発明において、バランサシャフトの回転により、
ポンプ駆動軸が回転され、バキュームポンプとしてのポ
ンプ作用を奏する。請求項２に係る発明において、バラ
ンサシャフト外周部の回転駆動力伝達用のギヤ部を含む
エンジン用の各種ギヤを収納したギヤケース壁にバキュ
ームポンプのハウジングが直付けされる。
【００１２】請求項３に係る発明において、バランサシ
ャフトには、該バランサシャフトの回転を支持する軸受
部に潤滑油が潤滑油供給孔から供給され、この潤滑油
は、バランサシャフトに形成された潤滑油孔から分岐し
た潤滑油孔を介して、ポンプ駆動軸用軸受部に供給され
る。
ャフトには、該バランサシャフトの回転を支持する軸受
部に潤滑油が潤滑油供給孔から供給され、この潤滑油
は、バランサシャフトに形成された潤滑油孔から分岐し
た潤滑油孔を介して、ポンプ駆動軸用軸受部に供給され
る。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、添付された図面を参照して
本発明の実施形態を詳述する。図１及び図２において、
エンジンのシリンダブロック１０内に配設されるバラン
サシャフト１１は、第１のシャフト部１１Ａと第２のシ
ャフト部１１Ｂとから構成される。
本発明の実施形態を詳述する。図１及び図２において、
エンジンのシリンダブロック１０内に配設されるバラン
サシャフト１１は、第１のシャフト部１１Ａと第２のシ
ャフト部１１Ｂとから構成される。
【００１４】このシャフト部１１Ａと１１Ｂとは一体に
形成されていても、別体として形成されていても、いず
れの場合も実施の形態である。又、ギヤ部１１ｃのみが
別体で圧入等により取り付けられている構成も実施の形
態である。前記第１のシャフト部１１Ａには、軸受部１
２に支持されるジャーナル部１１ａ、断面が略半円形状
のアンバランス部１１ｂ等が設けられている。
形成されていても、別体として形成されていても、いず
れの場合も実施の形態である。又、ギヤ部１１ｃのみが
別体で圧入等により取り付けられている構成も実施の形
態である。前記第１のシャフト部１１Ａには、軸受部１
２に支持されるジャーナル部１１ａ、断面が略半円形状
のアンバランス部１１ｂ等が設けられている。
【００１５】第２のシャフト部１１Ｂは、外周面にギヤ
部１１ｃが形成された大径部１１ｄと、該大径部１１ｄ
先端面から延びた小径部１１ｅとから構成される。前記
第１のシャフト部１１Ａの先端部１１ｆは小径に形成さ
れる。前記第２のシャフト部１１Ｂの大径部１１ｄに
は、その後端面から軸中心方向に延びる有底の取付孔１
１ｇが形成されており、この取付孔１１ｇに前記第１の
シャフト部１１Ａの先端部１１ｆが図示しないキーによ
って位置決めされ嵌入されている。
部１１ｃが形成された大径部１１ｄと、該大径部１１ｄ
先端面から延びた小径部１１ｅとから構成される。前記
第１のシャフト部１１Ａの先端部１１ｆは小径に形成さ
れる。前記第２のシャフト部１１Ｂの大径部１１ｄに
は、その後端面から軸中心方向に延びる有底の取付孔１
１ｇが形成されており、この取付孔１１ｇに前記第１の
シャフト部１１Ａの先端部１１ｆが図示しないキーによ
って位置決めされ嵌入されている。
【００１６】かかるバランサシャフト１１のギヤ部１１
ｃから先の先端部分は、シリンダブロック１０から外部
に突出される。この場合、シリンダブロック１０の端壁
には、エンジン用の各種ギヤを収納したギヤケース１３
が取り付けられており、前記バランサシャフト１１のギ
ヤ部１１ｃはこのギヤケース１３内に収納配置され、ク
ランクシャフトと連係して回転駆動されるギヤ１４に噛
み合わされる。
ｃから先の先端部分は、シリンダブロック１０から外部
に突出される。この場合、シリンダブロック１０の端壁
には、エンジン用の各種ギヤを収納したギヤケース１３
が取り付けられており、前記バランサシャフト１１のギ
ヤ部１１ｃはこのギヤケース１３内に収納配置され、ク
ランクシャフトと連係して回転駆動されるギヤ１４に噛
み合わされる。
【００１７】ここで、本発明のバキュームポンプの駆動
構造は、上述したバランサシャフトンサシャフト１１端
部を延設し、該バランサシャフト１１端部の延設部を、
バキュームポンプのポンプ駆動軸として備え、該ポンプ
駆動軸にバランサシャフト１１の回転が直接伝達される
ことにより、駆動される構成を特徴としている。上記本
発明のバランサシャフト１１端部の延設部は、本実施形
態において、バランサシャフト１１の第２のシャフト部
１１Ｂの小径部１１ｅからなり、この小径部１１ｅがバ
キュームポンプＶのポンプ駆動軸となる。
構造は、上述したバランサシャフトンサシャフト１１端
部を延設し、該バランサシャフト１１端部の延設部を、
バキュームポンプのポンプ駆動軸として備え、該ポンプ
駆動軸にバランサシャフト１１の回転が直接伝達される
ことにより、駆動される構成を特徴としている。上記本
発明のバランサシャフト１１端部の延設部は、本実施形
態において、バランサシャフト１１の第２のシャフト部
１１Ｂの小径部１１ｅからなり、この小径部１１ｅがバ
キュームポンプＶのポンプ駆動軸となる。
【００１８】以下、この小径部１１ｅをポンプ駆動軸と
称する。このポンプ駆動軸１１ｅは、バランサシャフト
１１外周部のギヤ部１１ｃを含むエンジン用の各種ギヤ
を収納したギヤケース１３壁に貫通形成された支持孔１
３Ａに支持されて外部に突出される。そして、前記ギヤ
ケース１３壁外面には、支持孔１３Ａから外部に突出さ
れたポンプ駆動軸１１ｅと該駆動軸１１ｅにより駆動さ
れるポンプ機構としての図示しないベーンを覆うハウジ
ング１５が取り付けられている。
称する。このポンプ駆動軸１１ｅは、バランサシャフト
１１外周部のギヤ部１１ｃを含むエンジン用の各種ギヤ
を収納したギヤケース１３壁に貫通形成された支持孔１
３Ａに支持されて外部に突出される。そして、前記ギヤ
ケース１３壁外面には、支持孔１３Ａから外部に突出さ
れたポンプ駆動軸１１ｅと該駆動軸１１ｅにより駆動さ
れるポンプ機構としての図示しないベーンを覆うハウジ
ング１５が取り付けられている。
【００１９】前記ハウジング１５は、一方の端壁を構成
する板状部材１５Ａと他方の端壁と周壁とを構成する一
端部が開放された筒状部材１５Ｂとから構成される。前
記筒状部材１５Ｂの周壁には、図示しないがエアの吸入
口が形成され、板状部材１５Ａにはエアの吐出口１５ａ
が形成されている。かかるハウジング１５の筒状部材１
５Ｂの開放端部の周部には取付フランジ部１５ｂが形成
され、板状部材１５Ａの周部には取付フランジ部１５ｃ
が形成されており、両取付フランジ部１５ｂ，１５ｃに
は、取付ボルト１６の挿通孔１５ｄ，１５ｅが形成され
ている。
する板状部材１５Ａと他方の端壁と周壁とを構成する一
端部が開放された筒状部材１５Ｂとから構成される。前
記筒状部材１５Ｂの周壁には、図示しないがエアの吸入
口が形成され、板状部材１５Ａにはエアの吐出口１５ａ
が形成されている。かかるハウジング１５の筒状部材１
５Ｂの開放端部の周部には取付フランジ部１５ｂが形成
され、板状部材１５Ａの周部には取付フランジ部１５ｃ
が形成されており、両取付フランジ部１５ｂ，１５ｃに
は、取付ボルト１６の挿通孔１５ｄ，１５ｅが形成され
ている。
【００２０】又、板状部材１５Ａには、筒状に張り出し
た軸受部１５ｆが一体成形されており、この軸受部１５
ｆは、ギヤケース１３壁に貫通形成された支持孔１３Ａ
に貫通支持される。板状部材１５Ａの取付フランジ部１
５ｃと筒状部材１５Ａの取付フランジ部１５ｂは互いに
突き合わされた状態で、ギヤケース１３壁に形成された
取付ボス部１３Ｂに当接される。この取付ボス部１３Ｂ
には、取付ボルト１６用のめねじ孔１３ａが形成されて
おり、両取付フランジ部１５ｂ，１５ｃに形成された挿
通孔１５ｄ，１５ｅに挿通した取付ボルト１６をこの取
付ボス部１３Ｂのめねじ孔１３ａにねじ嵌合することに
より、ハウジング１５がギヤケース１３壁外面に固定取
付される。
た軸受部１５ｆが一体成形されており、この軸受部１５
ｆは、ギヤケース１３壁に貫通形成された支持孔１３Ａ
に貫通支持される。板状部材１５Ａの取付フランジ部１
５ｃと筒状部材１５Ａの取付フランジ部１５ｂは互いに
突き合わされた状態で、ギヤケース１３壁に形成された
取付ボス部１３Ｂに当接される。この取付ボス部１３Ｂ
には、取付ボルト１６用のめねじ孔１３ａが形成されて
おり、両取付フランジ部１５ｂ，１５ｃに形成された挿
通孔１５ｄ，１５ｅに挿通した取付ボルト１６をこの取
付ボス部１３Ｂのめねじ孔１３ａにねじ嵌合することに
より、ハウジング１５がギヤケース１３壁外面に固定取
付される。
【００２１】ここで、前述したように、板状部材１５Ａ
には、ポンプ駆動軸１１ｅを支持する軸受部１５ｆが設
けられており、バランサシャフト１１には、該バランサ
シャフト１１の回転を支持する軸受部１２に潤滑油を供
給するべく該バランサシャフト１１に形成された潤滑油
孔１７から分岐して、前記ポンプ駆動軸用軸受部１５ｆ
に至るポンプ用潤滑油孔１８が設けられている。
には、ポンプ駆動軸１１ｅを支持する軸受部１５ｆが設
けられており、バランサシャフト１１には、該バランサ
シャフト１１の回転を支持する軸受部１２に潤滑油を供
給するべく該バランサシャフト１１に形成された潤滑油
孔１７から分岐して、前記ポンプ駆動軸用軸受部１５ｆ
に至るポンプ用潤滑油孔１８が設けられている。
【００２２】次に、かかる構成の作用について説明す
る。バランサシャフト１１には、ギヤ部１１ｃを介して
クランクシャフトから回転駆動力が伝達され、バランサ
シャフト１１は、クランクシャフトの２倍の回転速度で
回転し、エンジンの２次振動成分が低減される。かかる
バランサシャフト１１の回転により、ポンプ駆動軸１１
ｅが回転され、ハウジング１５内におけるベーンの回転
移動により、エアが吸入口から吸入されて、吐出口１５
ａから吐出され、バキュームポンプＶとしてのポンプ作
用を奏する。
る。バランサシャフト１１には、ギヤ部１１ｃを介して
クランクシャフトから回転駆動力が伝達され、バランサ
シャフト１１は、クランクシャフトの２倍の回転速度で
回転し、エンジンの２次振動成分が低減される。かかる
バランサシャフト１１の回転により、ポンプ駆動軸１１
ｅが回転され、ハウジング１５内におけるベーンの回転
移動により、エアが吸入口から吸入されて、吐出口１５
ａから吐出され、バキュームポンプＶとしてのポンプ作
用を奏する。
【００２３】又、バランサシャフト１１には、該バラン
サシャフト１１の回転を支持する軸受部１２に潤滑油が
潤滑油供給孔１７から供給され、この潤滑油は、潤滑油
孔１７から分岐した潤滑油孔１８を介して、バキューム
ポンプＶのポンプ駆動軸用軸受部１５ｆに供給される。
以上のようなバランサシャフト１１の回転を利用したバ
キュームポンプＶの駆動構造によれば、エンジン回転数
の２倍の回転速度のバランサシャフト１１によりバキュ
ームポンプＶを駆動する構成であるから、ポンプ容量の
増大を図らずとも、ポンプの増速を図ることができ、
又、複雑な増速機構も不要であり、バキュームポンプＶ
の小型化を図れると共に、その取付スペースの削減を図
ることができる。
サシャフト１１の回転を支持する軸受部１２に潤滑油が
潤滑油供給孔１７から供給され、この潤滑油は、潤滑油
孔１７から分岐した潤滑油孔１８を介して、バキューム
ポンプＶのポンプ駆動軸用軸受部１５ｆに供給される。
以上のようなバランサシャフト１１の回転を利用したバ
キュームポンプＶの駆動構造によれば、エンジン回転数
の２倍の回転速度のバランサシャフト１１によりバキュ
ームポンプＶを駆動する構成であるから、ポンプ容量の
増大を図らずとも、ポンプの増速を図ることができ、
又、複雑な増速機構も不要であり、バキュームポンプＶ
の小型化を図れると共に、その取付スペースの削減を図
ることができる。
【００２４】更に、ギヤ機構を介してバキュームポンプ
を駆動する構造のように駆動力伝達側の軸とは別にバキ
ュームポンプの駆動軸を設ける必要がなく、ベアリング
等の部品数の低減を図れ、重量の低減をも図ることがで
きる。又、バランサシャフト１１には、該バランサシャ
フト１１の回転を支持する軸受部１２に潤滑油を供給す
るべく該バランサシャフト１１に形成された潤滑油孔１
７から分岐して、前記ポンプ駆動軸用軸受部１５ｆに至
るポンプ用潤滑油孔１８を設けるようにしたから、バラ
ンサシャフト１１の潤滑系とは別にバキュームポンプＶ
のポンプ駆動軸１１ｅの潤滑系を設ける必要がなくな
り、オイル供給用のコネクタやチューブ等が不要となる
という利点がある。
を駆動する構造のように駆動力伝達側の軸とは別にバキ
ュームポンプの駆動軸を設ける必要がなく、ベアリング
等の部品数の低減を図れ、重量の低減をも図ることがで
きる。又、バランサシャフト１１には、該バランサシャ
フト１１の回転を支持する軸受部１２に潤滑油を供給す
るべく該バランサシャフト１１に形成された潤滑油孔１
７から分岐して、前記ポンプ駆動軸用軸受部１５ｆに至
るポンプ用潤滑油孔１８を設けるようにしたから、バラ
ンサシャフト１１の潤滑系とは別にバキュームポンプＶ
のポンプ駆動軸１１ｅの潤滑系を設ける必要がなくな
り、オイル供給用のコネクタやチューブ等が不要となる
という利点がある。
【００２５】尚、エンジンのクランクシャフトにより駆
動される他の軸（例えば、カムシャフト等）の端部を延
設し、該軸端部の延設部を、ポンプ駆動軸として備え、
該ポンプ駆動軸に軸の回転が直接伝達されることによ
り、駆動される車両用バキュームポンプの駆動構造とし
ても良い。
動される他の軸（例えば、カムシャフト等）の端部を延
設し、該軸端部の延設部を、ポンプ駆動軸として備え、
該ポンプ駆動軸に軸の回転が直接伝達されることによ
り、駆動される車両用バキュームポンプの駆動構造とし
ても良い。
【００２６】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１記載の発
明によれば、バランサ装置のバランサシャフトを利用し
てバキュームポンプを駆動する構成とすることにより、
バキュームポンプの小型・軽量化、その取付スペースの
低減化、重量の低減化等を図ることができる。
明によれば、バランサ装置のバランサシャフトを利用し
てバキュームポンプを駆動する構成とすることにより、
バキュームポンプの小型・軽量化、その取付スペースの
低減化、重量の低減化等を図ることができる。
【００２７】請求項２に係る発明によれば、バランサシ
ャフト外周部の回転駆動力伝達用のギヤ部を含むエンジ
ン用の各種ギヤを収納したギヤケース壁にバキュームポ
ンプのハウジングを直付けすることができ、バキューム
ポンプの小型・軽量化、その取付スペースの低減化をよ
り効果的に図ることができる。請求項３に係る発明によ
れば、バランサシャフトの潤滑系とは別にバキュームポ
ンプの駆動軸の潤滑系を設ける必要がなくなり、オイル
供給用のコネクタやチューブ等が不要となるという利点
がある。
ャフト外周部の回転駆動力伝達用のギヤ部を含むエンジ
ン用の各種ギヤを収納したギヤケース壁にバキュームポ
ンプのハウジングを直付けすることができ、バキューム
ポンプの小型・軽量化、その取付スペースの低減化をよ
り効果的に図ることができる。請求項３に係る発明によ
れば、バランサシャフトの潤滑系とは別にバキュームポ
ンプの駆動軸の潤滑系を設ける必要がなくなり、オイル
供給用のコネクタやチューブ等が不要となるという利点
がある。
【図１】 本発明の車両用バキュームポンプの駆動構造
の一実施形態を示す縦断面図
の一実施形態を示す縦断面図
【図２】 同上のバキュームポンプを駆動するバランサ
シャフトを説明する概略図
シャフトを説明する概略図
【図３】 従来のバランサ装置の概略説明図
Ｖ バキュームポンプ １０ シリンダブロック １１ バランサシャフト １１ｃ ギヤ部 １１ｅ ポンプ駆動軸 １２ 軸受部 １３ ギヤケース １４ ギヤ １５ ハウジング １７ 潤滑油孔 １８ 潤滑油孔
Claims (3)
- 【請求項１】エンジンのクランクシャフトにより回転駆
動されるバランサ装置のバランサシャフト端部を、該シ
ャフトと一体で、又は該シャフトとは別体部材で延設
し、該バランサシャフト端部の延設部を、ポンプ駆動軸
として備え、該ポンプ駆動軸にバランサシャフトの回転
が直接伝達されることにより、駆動される構成を特徴と
する車両用バキュームポンプの駆動構造。 - 【請求項２】前記バランサシャフト端部の延設部は、バ
ランサシャフト外周部の回転駆動力伝達用のギヤ部を含
むエンジン用の各種ギヤを収納したギヤケース壁に貫通
形成された支持孔に支持されて外部に突出される一方、
前記ギヤケース壁外面に、挿通孔から外部に突出された
バランサシャフト端部の延設部であるポンプ駆動軸と該
駆動軸により駆動されるポンプ機構を覆うハウジングを
取り付けるようにしたことを特徴とする請求項１記載の
車両用バキュームポンプの駆動構造。 - 【請求項３】前記支持孔にバランサシャフト端部の延設
部を支持するポンプ駆動軸用軸受部を設ける一方、バラ
ンサシャフトの回転を支持する軸受部に潤滑油を供給す
るべく該バランサシャフトに形成された潤滑油孔から分
岐して、前記ポンプ駆動軸用軸受部に至るポンプ用潤滑
油孔を設けたことを特徴とする請求項２記載の車両用バ
キュームポンプの駆動構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9263998A JPH11101129A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 車両用バキュームポンプの駆動構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9263998A JPH11101129A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 車両用バキュームポンプの駆動構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11101129A true JPH11101129A (ja) | 1999-04-13 |
Family
ID=17397136
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9263998A Pending JPH11101129A (ja) | 1997-09-29 | 1997-09-29 | 車両用バキュームポンプの駆動構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11101129A (ja) |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6132513U (ja) * | 1984-07-30 | 1986-02-27 | 川崎重工業株式会社 | バランサおよびウォータポンプの取付構造 |
| JPH07189727A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-07-28 | Kubota Corp | 作業用油圧ポンプ付き４サイクルエンジン |
| JPH08109831A (ja) * | 1994-10-11 | 1996-04-30 | Yamaha Motor Co Ltd | 縦型複数気筒エンジン |
-
1997
- 1997-09-29 JP JP9263998A patent/JPH11101129A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6132513U (ja) * | 1984-07-30 | 1986-02-27 | 川崎重工業株式会社 | バランサおよびウォータポンプの取付構造 |
| JPH07189727A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-07-28 | Kubota Corp | 作業用油圧ポンプ付き４サイクルエンジン |
| JPH08109831A (ja) * | 1994-10-11 | 1996-04-30 | Yamaha Motor Co Ltd | 縦型複数気筒エンジン |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040921 |
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| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20040921 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071016 |
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| A521 | Written amendment |
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| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20080326 |
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| RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20080326 |