JPH0968050A - 二サイクルディーゼル機関における真空ポンプの駆動装置 - Google Patents

二サイクルディーゼル機関における真空ポンプの駆動装置

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JPH0968050A
JPH0968050A JP22557095A JP22557095A JPH0968050A JP H0968050 A JPH0968050 A JP H0968050A JP 22557095 A JP22557095 A JP 22557095A JP 22557095 A JP22557095 A JP 22557095A JP H0968050 A JPH0968050 A JP H0968050A
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一郎 藤村
Sakae Inoue
栄 井上
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
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    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/0042Driving elements, brakes, couplings, transmissions specially adapted for pumps
    • F04C29/005Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions
    • F04C29/0071Couplings between rotors and input or output shafts acting by interengaging or mating parts, i.e. positive coupling of rotor and shaft

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 二サイクルディーゼル機関に、ベーン型の真
空ポンプを適用する場合に、この真空ポンプを、その耐
久性の低下及び大型化等を招来することなく回転駆動す
る。 【構成】 前記真空ポンプ16を、前記二サイクルディ
ーゼル機関1にて駆動される燃料噴射ポンプ12におけ
る入力軸12aの軸線上の部位に、当該真空ポンプ16
の入力軸16aを燃料噴射ポンプ12の入力軸12aに
連結するように配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二サイクルのディ
ーゼル機関において、このディーゼル機関にて真空ポン
プを駆動するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディーゼル機関の吸気系には、ガソリン
機関のようなスロットル弁を備えておらず、従って、吸
気負圧の発生は殆どないので、ディーゼル機関を搭載し
た車両におけるブレーキブースタ等に使用する負圧は、
真空ポンプをディーゼル機関によって駆動することによ
って発生するようにしており、この負圧発生用の真空ポ
ンプは、ディーゼル機関からのベルト伝動にて駆動され
るオルタネータに一体連結して設けるのが一般的であっ
たが、真空ポンプをオルタネータに一体連結して設ける
ことは、オルタネータの大型化を招来するのでレイアウ
ト上不利であるばかりか、オルタネータの駆動用ベルト
が切れると真空ポンプが停止するので、真空ポンプ駆動
の信頼性が低いのであった。
【0003】そこで、先行技術としての実公平3−38
417号公報は、負圧発生用の真空ポンプを、ディーゼ
ル機関における吸気弁及び/又は排気弁に対するカム軸
に連結して、カム軸にて駆動することにより、コンパク
ト化及び信頼性の向上を図ることを提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディーゼル
機関には、構造が比較的簡単なベーン型の真空ポンプを
使用するのが一般的であり、このベーン型の真空ポンプ
における許容回転数(所定の耐久性を保ことができる回
転数)は、約2,800〜3,000rpm程度であ
る。
【0005】従って、ディーゼル機関が、四サイクルで
ある場合には、そのカム軸の回転数は、クランク軸の回
転数の半分であるから、このカム軸にて前記ベーン型真
空ポンプを、その許容回転数を大きく越えない状態で回
数駆動することができる。しかし、ディーゼル機関が、
二サイクルである場合には、そのカム軸の回転数は、ク
ランク軸の回転数と同じであるから、このカム軸にてベ
ーン型真空ポンプを駆動するときには、この真空ポンプ
の回転数が、その許容回転数を大きく越え、真空ポンプ
の耐久性が著しく低下することになる。
【0006】そこで、二サイクルディーゼル機関にてベ
ーン型の真空ポンプを回転駆動するには、クランク軸の
回転数を、ベルト又は歯車等の伝動機構にて適宜減速し
て真空ポンプに伝達するように構成しなければならない
から、ディーゼル機関の大型化、重量の増大を招来する
ばかりか、ディーゼル機関の動力損失が増大すると言う
問題があった。
【0007】本発明は、二サイクルディーゼル機関であ
っても、その燃料噴射ポンプは、クランク軸に対して半
分の回転数になっている点に着目し、このことを利用し
て、ベーン型の真空ポンプを、前記のように問題を招来
することなく駆動できるようにすることを技術的課題と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明は、「クランク軸とカム軸とに同直径の小
径スプロケットを嵌着する一方、燃料噴射ポンプの入力
軸に前記小径スプロケットと二倍の直径の大径スプロケ
ットを嵌着し、これら三つのスプロケットの間にタイミ
ングチエンを巻掛けして成る二サイクルディーゼル機関
において、ベーン型の真空ポンプを、前記燃料噴射ポン
プにおける入力軸の軸線上の部位に、当該真空ポンプの
入力軸を燃料噴射ポンプの入力軸に連結するように配設
する。」と言う構成にした。
【0009】
【発明の作用・効果】二サイクルディーゼル機関におけ
るカム軸は、ディーゼル機関のクランク軸と同じ回転数
で回転駆動されるが、燃料噴射ポンプは、ディーゼル機
関におけるクランク軸の回転数の半分の回転数で回転駆
動される。そこで、ベーン型の真空ポンプを、前記燃料
噴射ポンプにおける入力軸の軸線上の部位に、当該真空
ポンプの入力軸を燃料噴射ポンプの入力軸に連結するよ
うに配設することにより、この真空ポンプを、ディーゼ
ル機関におけるクランク軸の回転数の半分の回転数にて
回転駆動することができる。
【0010】つまり、本発明によると、ベーン型の真空
ポンプを二サイクルディーゼル機関に適用する場合に、
このベーン型の真空ポンプを、伝達機構にて減速するこ
となく、許容回転数を大きく越えることがない状態で回
転駆動することができるから、ディーゼル機関の大型
化、重量の増大を回避できるばかりか、ディーゼル機関
の動力損失を低減できる効果を有する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図1〜
図4の図面について説明する。この図において、符号1
は、二サイクルのディーゼル機関を示し、このディーゼ
ル機関1は、クランク軸2を備えたシリンダブロック3
と、このシリンダブロック3の下面に取付けたオイルパ
ン4と、前記シリンダブロック3の上面に締結したシリ
ンダヘッド5と、このシリンダヘッド5の上面に取付け
たヘッドカバー6とによって構成され、前記シリンダヘ
ッド5の上面には、各気筒に対する排気弁(図示せず)
に対するカム軸7が回転自在に軸支されている。
【0012】前記ディーゼル機関1における出力側側面
には、タイミングチエンカバー8が取付けられ、クラン
ク軸2の出力端2aは、前記タイミングチエンカバー8
を貫通するように突出して、この出力端2aにフライホ
イール20が取付けられ、更に、前記出力端2aのうち
前記タイミングチエンカバー8内の部分に、小径のスプ
ロケット9が嵌着されている一方、前記カム軸7の入力
端7aは、前記タイミングチエンカバー8内に突出し、
この入力端7aに嵌着した小径のスプロケット10と、
前記クランク軸2上における小径のスプロケット9との
間にタイミングチエン11を巻掛けすることにより、前
記カム軸7を、クランク軸2と同じ回転数で回転駆動す
るように構成されている。
【0013】符号12は、燃料噴射ポンプを示し、この
燃料噴射ポンプ12は、前記ディーゼル機関1における
長手側面に、当該燃料噴射ポンプ12における入力軸1
2aがクランク軸2と平行の状態で前記タイミングチエ
ンカバー8内に突出するように取付けられ、この燃料噴
射ポンプ12における入力軸12aに嵌着した大径のス
プロケット13に、前記タイミングチエン11を巻掛け
することにより、前記燃料噴射ポンプ12を、前記クラ
ンク軸2の回転数に対して半分の回転数で回転駆動する
ように構成されている。
【0014】また、前記クランク軸2の他端2bを、デ
ィーゼル機関1における前側側面1aから突出して、こ
の他端2bには、前記ディーゼル機関1における長手側
面に配設したオイルネータ14等のエンジン補機への動
力伝達用のプーリ15が嵌着されている。そして、符号
16は、ベーン型の真空ポンプを示し、この真空ポンプ
16を、前記タイミングチエンカバー8の外側面に筒型
ブラケット17を介して、当該真空ポンプ16における
入力軸16aが前記燃料噴射ポンプ12における入力軸
12aと一直線状に延びるように着脱自在に取付ける。
なお、筒型ブラケット17は真空ポンプ16と一体に構
成しても良い。
【0015】更に、前記燃料噴射ポンプ12における入
力軸12aに嵌着のスプロケット13に、連結部材18
を前記筒型ブラケット17内に突出するように装着する
一方、前記真空ポンプ16における入力軸16aには、
軸継ぎ手19を固着し、前記真空ポンプ16を筒型ブラ
ケット17を介してタイミングチエンカバー8に取付け
る同時に、前記軸継ぎ手19を前記連結部材18に係合
するように構成することにより、前記真空ポンプ16
を、前記燃料噴射ポンプ12における入力軸12aの軸
線上の部位に、当該真空ポンプ16の入力軸16aを燃
料噴射ポンプ12の入力軸12aに連結するように配設
する。
【0016】この構成において、カム軸7は、ディーゼ
ル機関1のクランク軸2と同じ回転数で回転駆動される
が、燃料噴射ポンプ12は、ディーゼル機関1における
クランク軸2の回転数の半分の回転数で回転駆動される
から、この燃料噴射ポンプ12の入力軸12aに連結し
た真空ポンプ16は、ディーゼル機関1におけるクラン
ク軸2の回転数の半分の回転数にて回転駆動されること
になる。
【0017】この場合において、前記真空ポンプ16を
筒型ブラケット17を介してタイミングチエンカバー8
に取付ける同時に、当該真空ポンプ16における入力軸
16の軸継ぎ手19が、燃料噴射ポンプ12における入
力軸12a上の大径スプロケット13に取付けた連結部
材18に係合するように構成したことにより、真空ポン
プ16の取付けと同時に、燃料噴射ポンプ12における
入力軸12aに対して連結することができるから、その
取付けに要する手数を大幅に低減することができるので
ある。
【0018】また、図3に示す平面視において、ディー
ゼル機関1の出力側側面に取付けたタイミングチエンカ
バー8を挟んでディーゼル機関1の長手側面側に燃料噴
射ポンプ12を、外側に真空ポンプ16を配設したこと
により、ディーゼル機関1の長手側面側のうち前側側面
1aより部分に、オイルネータ14等のエンジン補機を
配設するためのスペースを確保することができるから、
ディーゼル機関1に対して燃料噴射ポンプ12、オイル
ネータ14等のエンジン補機及び真空ポンプ16を設け
る場合に、その全体の大型化を僅少にとどめることがで
きるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるディーゼル機関の一部切
欠正面図である。
【図2】図1のII−II側面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】図2のIV−IV視拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ディーゼル機関 2 クランク軸 3 シリンダブロック 4 オイルパン 5 シリンダヘッド 7 カム軸 8 タイミングチエンカバー 9,10 小径スプロケット 11 タイミングチエン 12 燃料噴射ポンプ 12a 燃料噴射ポンプの入力軸 13 大径スプロケット 16 真空ポンプ 16a 真空ポンプの入力軸 17 筒型ブラケット 18 連結部材 19 軸継ぎ手

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランク軸とカム軸とに同直径の小径スプ
    ロケットを嵌着する一方、燃料噴射ポンプの入力軸に前
    記小径スプロケットと二倍の直径の大径スプロケットを
    嵌着し、これら三つのスプロケットの間にタイミングチ
    エンを巻掛けして成る二サイクルディーゼル機関におい
    て、ベーン型の真空ポンプを、前記燃料噴射ポンプにお
    ける入力軸の軸線上の部位に、当該真空ポンプの入力軸
    を燃料噴射ポンプの入力軸に連結するように配設するこ
    とを特徴とする二サイクルディーゼル機関における真空
    ポンプの駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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