JPH1110069A - 厚膜形成方法、隔壁形成方法及び隔壁形成用スラリー - Google Patents

厚膜形成方法、隔壁形成方法及び隔壁形成用スラリー

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JPH1110069A
JPH1110069A JP16375897A JP16375897A JPH1110069A JP H1110069 A JPH1110069 A JP H1110069A JP 16375897 A JP16375897 A JP 16375897A JP 16375897 A JP16375897 A JP 16375897A JP H1110069 A JPH1110069 A JP H1110069A
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conductive film
glass substrate
glass powder
glass
powder
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JP16375897A
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Inventor
Hideaki Sakurai
英章 桜井
Seiji Toyoda
誠司 豊田
Yoshio Kuromitsu
祥郎 黒光
Akira Nishihara
明 西原
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】少ない工程で材料の無駄がなくかつ簡便に厚膜
を形成でき、また厚膜の精度及び表面の平滑性を向上で
きる。更に電気泳動法の電極となる導電膜が最終的に熱
分解して消失するので、電気的に回路に悪影響を及さな
い。 【解決手段】基板11上に導電性有機物のペースト又は
溶液を塗布し乾燥して導電膜13を形成し、この導電膜
13を形成したガラス基板11とこの基板11に対向す
る対向電極とをガラス粉末又はガラス粉末及びフィラー
粉末が懸濁したスラリーに浸漬する。このスラリー中で
ガラス基板11上の導電膜13と対向電極との間に直流
電圧を印加して導電膜13上にガラス粉末層14を電着
し、ガラス基板11を乾燥した後所定の温度まで昇温し
て導電膜13を熱分解し更に昇温してガラス粉末層14
を焼成し厚膜12を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネル、液晶表示装置、蛍光表示装置、混成集積回
路装置等の製造工程における厚膜や隔壁の形成方法及び
この隔壁を形成するためのスラリーに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネル(plasma d
isplay panel,以下、PDPという)を例に挙げると、
このPDPは気体放電を利用した画像表示装置であっ
て、通常多数の微小な放電セルを縦横(マトリクス状)
に配列し、必要な部分のセルを放電発光させることによ
り、文字や図形が表示されるようになっている。このP
DPは構造が簡単で大型化が容易であり、メモリ機能を
有し、またカラー化が可能であり、更にテレビなどで用
いられるブラウン管よりも遥かに大きくかつ奥行が小さ
く形成できるなどの様々な利点を有することから、近年
盛んに研究開発が進められている。
【0003】上記PDPは、電極構造の点で金属電極が
ガラス誘電体材料で覆われるAC型と、放電空間に金属
電極が露出しているDC型とに分類される。例えばAC
型のPDPは図4及び図5に示すように、ガラス基板1
上に所定の間隔をあけて形成された隔壁形状の厚膜2を
介して前面ガラスとなる別のガラス基板3を被せること
により構成される。ガラス基板3のガラス基板1への対
向面にはMgO(酸化マグネシウム)等の保護膜3aに
より被覆された表示電極3b及び誘電体層3cが形成さ
れ、ガラス基板1とガラス基板3と隔壁形状の厚膜2に
て区画形成された微細空間4(図5、以下、放電セルと
いう)内にはアドレス電極4a及び蛍光体層4bがそれ
ぞれ形成される。また放電セル4内には放電ガス(図示
せず)が注入される。
【0004】このように構成されたPDPでは、表示電
極3bとアドレス電極4aとの間に電圧を印加して隔壁
形状の厚膜2間に形成された放電セル4内の蛍光体層4
bを選択的に放電発光させることにより、文字や図形を
表示することができる。ここで、PDPの表示特性上、
選択的放電発光を確実に行うことができる独立性の優れ
た放電セル4を形成するために、比較的高さの高い隔壁
形状の厚膜2を精度良く形成することが極めて重要とな
る。
【0005】このため、上記隔壁形状の厚膜の形成方法
として、図6に示すように、ガラス基板1上にアドレス
電極(図示せず)を所定のパターンで形成した後、ガラ
ス粉末を有する無機ペーストをスクリーン印刷法により
上記電極とは別のパターンで付着させてガラス粉末層6
aを形成し焼成することにより、約70μmの幅で10
0〜150μmの高さに隔壁形状の厚膜6bを形成する
第1の方法が知られている。
【0006】また、隔壁形状の厚膜の第2の形成方法と
して、図7に示すように、ドクタブレード法が知られて
いる。この方法では、ガラス基板1の全面にガラス粉末
を含む無機ペーストをドクタブレード法で塗布し乾燥す
ることにより、150〜200μm厚のパターン形成層
7aを形成した後、このパターン形成層7aを感光性フ
ィルム8aで被覆し、更にこのフィルム8a上をマスク
8bで覆って、露光、現像を行うことにより所定のパタ
ーンのレジスト層8cを形成する。次いでこのレジスト
層8cの上方からサンドブラスト処理を施してセル4と
なる部分を取除いて壁状のガラス粉末層7bを形成した
後、剥離剤等を用いてレジスト層8cを除去して、所望
の隔壁形状の厚膜7cを得ている。
【0007】更に隔壁形状の厚膜の第3の形成方法とし
て、図8に示すように、TOS(Tape On Substrate)
法が知られている。この方法では、ガラス基板1の全面
にガラス粉末を含むグリーンテープを積層することによ
り、150〜200μm厚のパターン形成層9aを形成
した後、このパターン形成層9aを感光性フィルム8a
で被覆し、更にこのフィルム8a上をマスク8bで覆っ
て、露光、現像を行うことにより所定のパターンのレジ
スト層8cを形成する。次いでこのレジスト層8cの上
方からサンドブラスト処理を施してセル4となる部分を
取除いてグリーンリブ9bを形成した後、剥離剤等を用
いてレジスト層8cを除去して、所望の隔壁形状の厚膜
9cを得ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の第
1の隔壁形状の厚膜の形成方法では、厚膜の厚さtが1
00μm程度と比較的狭くかつ印刷後にペーストがだれ
易いため、無機ペーストの一回塗りの高さは焼成上がり
で10〜20μm程度に小さく抑えなければならない。
この結果、この方法では、高さ150〜200μmの厚
膜を作るために、無機ペーストの塗布及び乾燥を10〜
20回も繰返さなければならず、その上重ね塗りした後
のガラス粉末層の高さ(≒h)をガラス粉末層の厚さ
(≒t)で除したh/tが1.5〜2程度と大きいため
に、スクリーン印刷時に十分に位置合わせをしても、精
度良く隔壁形状の厚膜を形成し難く、この厚膜の表面の
平滑性を得ることが難しい欠点があった。またパターン
を有しないスクリーン印刷法を用いると、サンドブラス
トにより無機ペーストの不要部分を除去しなければなら
ず、更に工数が増大する問題点があった。
【0009】また上記従来の第2の隔壁形状の厚膜の形
成方法では、レジスト層の形成のために感光性フィルム
の被覆、露光、現像等の複雑な工程を必要とし、またサ
ンドブラスト処理でパターン形成層の大部分を取除くた
め、パターン形成層の材料を多く必要とする問題点があ
った。更に上記従来の第3の隔壁形状の厚膜の形成方法
では、高価な厚さ数十μmのグリーンテープを数回積層
する工程や、レジスト層の形成のために感光性フィルム
の被覆、露光、現像等の複雑な工程を必要とし、またサ
ンドブラスト処理でパターン形成層の大部分を取除くた
め、パターン形成層の材料を多く必要とする問題点があ
った。
【0010】これらの点を解消するために、本出願人は
電気泳動法によりPDPの隔壁を形成する方法を特許出
願した(特願平7−331722)。この方法では、短
時間で隔壁を形成でき、また基板上に所望のパターンの
導電膜を予め形成しておくことでサンドブラスト処理が
不要になるという利点がある。しかし、上記PDPの隔
壁形成方法では、2種以上の粉末の複合系で構成された
隔壁を作製しようとすると、これらの粉末の表面電位を
制御しなければ均一な隔壁を作製できない問題点があ
る。このため、粉末の帯電性を制御することが考えられ
る。例えばシリカなどの無機粉末をアミノシランカップ
リング剤で表面処理することが一般に知られており(小
口ら、「色材」、55[9]630−636、198
2)、シリカ表面のアミノ基量とゼータ電位の間に、密
接な関係があることを明らかにしている。
【0011】一方、粉末表面をシランカップリング剤を
介して電着塗装の樹脂成分と同じ電荷をもつ有機分子と
結合させ樹脂と同方向に泳動させることで、無機粉末と
樹脂との複合塗膜を形成する特開平6−346291号
公報や特開平6−346293号公報が提案されてい
る。しかし、これらの公報には、無機粉末の電気泳動速
度の制御、即ち無機粉末の表面電位の絶対値については
開示されていない。上記2つの公報に示される電着塗装
方法では、無機粉末の表面電位を単に正又は負に制御す
るのみであり、またシランカップリング剤で粉末を処理
した後に、帯電に係わるアニオン型化合物又はカチオン
型化合物をシランカップリング剤との反応で粉末表面に
固定化するという手法が採られており、これらの方法は
操作が複雑である問題点がある。
【0012】本発明の第1の目的は、少ない工程で材料
の無駄がなくかつ簡便に、隔壁形状の厚膜又は隔壁を形
成し得る方法を提供することにある。本発明の第2の目
的は、平板形状又は隔壁形状の厚膜或いは隔壁の精度及
び表面の平滑性を向上できる厚膜又は隔壁の形成方法を
提供することにある。本発明の第3の目的は、電気泳動
法の電極となる導電膜が最終的に熱分解して消失するこ
とにより、電気的に回路に悪影響を及さない平板形状又
は隔壁形状の厚膜の形成方法を提供することにある。
【0013】本発明の第4の目的は、ガラス粉末又はガ
ラス粉末及びフィラー粉末のスラリー中での電気泳動速
度を制御することにより、2種以上の粉末の複合系で構
成された隔壁の場合にはフィラーが均一に分散した隔壁
を作製でき、ガラス粉末の単体系で構成された隔壁の場
合にはガラス粉末の電着速度を制御できる、隔壁形成方
法及び隔壁形成用スラリーを提供することにある。本発
明の第5の目的は、ガラス粉末等の表面に固定化された
アミノシランカップリング剤等を、ガラス粉末層の焼成
時に熱分解して絶縁体のシリカにすることにより、隔壁
が電気的に回路に悪影響を及すことのない、隔壁形成方
法及び隔壁形成用スラリーを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、ガラス基板11上に導電性有機物の
ペースト又は溶液を塗布し乾燥して導電膜13を形成す
る工程と、導電膜13を形成したガラス基板11とこの
ガラス基板11に対向する対向電極とをガラス粉末又は
ガラス粉末及びフィラー粉末が懸濁したスラリーに浸漬
する工程と、スラリー中でガラス基板11上の導電膜1
3と対向電極との間に直流電圧を印加して導電膜13上
にガラス粉末層14を電着する工程と、ガラス基板11
を乾燥した後所定の温度まで昇温して導電膜13を熱分
解し更に昇温してガラス粉末層14を焼成し厚膜12を
形成する工程とを含む厚膜形成方法である。この請求項
1に記載された厚膜形成方法では、導電膜13上に電気
泳動法にてガラス粉末層14を形成し、このガラス粉末
層14を乾燥及び焼成して厚膜12を形成したので、厚
膜12の精度及び表面の平滑性を向上できる。また導電
膜13が最終的に熱分解して消失するので、導電膜13
が電気的に回路に悪影響を及すことはない。
【0015】請求項2に係る発明は、図2に示すよう
に、ガラス基板31上の厚膜形成予定部に導電性有機物
のペースト又は溶液を塗布し乾燥して導電膜33を形成
する工程と、導電膜33を形成したガラス基板31とこ
の基板31に対向する対向電極とをガラス粉末又はガラ
ス粉末及びフィラー粉末が懸濁したスラリーに浸漬する
工程と、スラリー中でガラス基板31上の導電膜33と
対向電極との間に直流電圧を印加して導電膜33上にガ
ラス粉末層34を電着する工程と、ガラス基板31を乾
燥した後所定の温度まで昇温して導電膜33を熱分解し
更に昇温してガラス粉末層34を焼成し隔壁形状の厚膜
32を形成する工程とを含む厚膜形成方法である。この
請求項2に記載された厚膜形成方法では、導電性有機物
をガラス基板31上に塗布及び乾燥して導電膜33を形
成し、この導電膜33上に電気泳動法にて形成されたガ
ラス粉末層34を乾燥及び焼成するという少ない工程
で、また材料の無駄が殆どなく、簡便にかつ精度及び表
面の平滑性が向上した隔壁形状の厚膜32を形成でき
る。また導電膜33が最終的に熱分解して消失するの
で、導電膜33が電気的に回路に悪影響を及すことはな
い。
【0016】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
係る発明であって、更に導電性有機物が4級アンモニウ
ム塩を有するポリマー又はモノマーであることを特徴と
する。請求項4に係る発明は、請求項1又は2に係る発
明であって、更に導電性有機物がスルホン酸塩を有する
ポリマー又はモノマーであることを特徴とする。この請
求項3及び4に記載された厚膜形成方法では、導電性有
機物として、4級アンモニウム塩を有するポリマー又は
モノマーや、スルホン酸塩を有するポリマー又はモノマ
ーを用いれば、これらの導電性有機物からなる導電膜が
電気泳動法における電極として機能を十分に発揮し、か
つガラス粉末層の焼成温度より低い温度で熱分解する。
【0017】請求項5に係る発明は、図3に示すよう
に、ガラス基板51上の隔壁形成予定部に導電性厚膜ペ
ーストを塗布し乾燥・焼成して導電膜52を形成する工
程と、表面処理剤により表面電位を制御したガラス粉末
又はガラス粉末及びフィラー粉末が懸濁したスラリーを
調製する工程と、導電膜52を形成したガラス基板51
とこのガラス基板51に対向する対向電極とをスラリー
に浸漬する工程と、スラリー中でガラス基板51上の導
電膜52と対向電極との間に直流電圧を印加して導電膜
52上にガラス粉末層54を電着する工程と、ガラス基
板51を乾燥した後ガラス粉末層54を焼成して隔壁5
3を形成する工程とを含む隔壁形成方法である。
【0018】この請求項5に記載された隔壁形成方法で
は、導電膜52上に電気泳動法にてガラス粉末層54を
形成し、このガラス粉末層54を乾燥及び焼成して隔壁
53を形成したので、隔壁53の精度及び表面の平滑性
を向上できる。また隔壁53がガラス粉末及びフィラー
粉末の複合系で構成される場合、各粉末の表面電位をそ
れぞれ最適な電位に制御することにより、各粉末のスラ
リー中での電気泳動速度をそれぞれ最適な速度に調節で
きるので、フィラーが均一に分散した隔壁53を作製で
きる。更に隔壁53がガラス粉末の単体系で構成される
場合、ガラス粉末の表面電位を制御することにより、ガ
ラス粉末のスラリー中での電気泳動速度を制御できる。
【0019】請求項6に係る発明は、請求項5に係る発
明であって、更に表面処理剤がアミノシランカップリン
グ剤又はアミノ変性シリコーンオイルを含むことを特徴
とする。この請求項6に記載された隔壁形成方法では、
導電膜上にガラス粉末層を形成した後の焼成過程でアミ
ノシランカップリング剤等の有機ケイ素化合物が熱分解
して絶縁体のシリカとなる。
【0020】請求項7に係る発明は、表面にアミノシラ
ンカップリング剤及びアミノ変性シリコーンオイルのい
ずれか一方又は双方が固定化されたガラス粉末又はガラ
ス粉末及びフィラー粉末を懸濁した隔壁形成用スラリー
である。この請求項7に記載された隔壁形成用スラリー
では、隔壁がガラス粉末及びフィラー粉末の複合系で構
成される場合、各粉末表面にアミノシランカップリング
剤やアミノ変性シリコーンオイルを固定化することによ
り、各粉末の表面電位をそれぞれ最適な電位に制御で
き、各粉末の電気泳動速度をそれぞれ最適な速度に調節
できる。また隔壁がガラス粉末の単体系で構成される場
合、ガラス粉末表面にアミノシランカップリング剤やア
ミノ変性シリコーンオイルを固定化することにより、ガ
ラス粉末の表面電位を制御でき、ガラス粉末の電気泳動
速度を制御できる。更にガラス粉末やフィラー粉末の表
面に固定化されたアミノシランカップリング剤等の有機
ケイ素化合物はガラス粉末層の焼成時に熱分解して絶縁
体のシリカとなる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1(c)に示すように、ガ
ラス基板11上に平板形状の厚膜12が形成される。ガ
ラス基板11はPDPの前面ガラスであり、厚膜12は
この前面ガラスの放電セル(図示せず)に臨む面全体に
形成された誘電体層である。この厚膜12をガラス基板
11上に形成するには、先ず図1(a)に示すように、
ガラス基板11上に導電有機物のペースト又は溶液を塗
布し乾燥して導電膜13を形成する。導電性有機物とし
ては、カチオン型の第4級アンモニウム塩を有するポリ
マー又はモノマーや、アニオン型のスルホン酸塩、硫酸
エステル塩又はリン酸エステル塩を有するポリマー又は
モノマーが用いられる。ここでポリマーは比較的粘度が
高く、ペースト状であるため、パターンを有しないスク
リーン印刷法やドクタブレード法によりガラス基板11
上に塗布され、モノマーは比較的粘度が低く、溶液状で
あるため、スピンコート法やディップコート法によりガ
ラス基板11上に塗布される。
【0022】第4級アンモニウム塩としては、第4級ア
ンモニウムクロライド、第4級アンモニウム硫酸塩、第
4級アンモニウム硝酸塩等が用いられる。また第4級ア
ンモニウム塩を有するポリマーとしては、ゴーセファイ
マーC−670、ゴーセファイマーC−820(日本合
成化学工業社製、第4アンモニウム塩含有アクリル系樹
脂)が用いられ、第4級アンモニウム塩を有するモノマ
ーとしては、AY43−021(東レ・ダウコーニング
社製、第4級アンモニウム塩含有シランカップリング
剤)等が用いられる。
【0023】スルホン酸塩としては、アルキルスルホン
酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩等が用いられ、硫
酸エステル塩としては、アルキル硫酸エステル塩等が用
いられ、リン酸エステル塩としてはアルキルリン酸エス
テル塩等が用いられる。スルホン酸塩を有するポリマー
としては、ゴーセファイマーA−460(日本合成化学
工業社製、スルホン酸塩含有スチレン系樹脂)等が用い
られ、スルホン酸塩を有するモノマーとしては、例え
ば、山下らの報告(「色材」,70[5],300−3
07(1997))のように合成されたスルホン酸塩含
シランカップリング剤等が用いられる。
【0024】導電膜13の厚さは0.1〜20μmの範
囲内にあることが好ましく、0.5〜5μmの範囲にあ
ることが更に好ましい。導電膜13の厚さを0.1〜2
0μmの範囲に限定したのは、0.1μm未満では導電
性が不十分となり、20μmを越えると焼成後に有機物
の残査が残る不具合があるからである。
【0025】次に導電膜13を形成したガラス基板11
とこの基板11に対向する対向電極(図示せず)とをガ
ラス粉末が懸濁したスラリーに浸漬し、このスラリー中
でガラス基板11上の導電膜13と対向電極との間に直
流電圧を印加して導電膜13上にガラス粉末層14(図
1(b))を電着する。上記スラリーとして、イソプロ
ピルアルコール(IPA)等のアルコールと酢酸エチル
等のエステルとの混合分散媒中に、ガラス粉末を分散さ
せたスラリーを用いることが好ましい。また厚膜強度を
高めるために上記スラリーに0.01〜0.1重量%の
フィラー粉末を添加することが好ましく、ガラス粉末の
スラリーの濃度は0.02〜0.2重量%の範囲内にあ
ることが好ましい。
【0026】ガラス粉末としては、軟化温度が550℃
以下、好ましくは520℃以下である、PbO系のガラ
ス粉末を用いられる。ガラス粉末の好適なガラス組成の
例としては、PbOを15〜80重量%、ZnOを30
〜50重量%、B23を5〜25重量%含むものが挙げ
られる。このガラス粉末の平均粒径は1〜100μmの
範囲内にあることが好ましく、3〜20μmの範囲内に
あることが更に好ましい。またフィラー粉末としては、
シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、酸化亜鉛、
酸化錫等の金属酸化物や、2種以上の金属の複合酸化物
(例えば、クロム銅複合酸化物)等を用いることが好ま
しい。このフィラー粉末の平均粒径は1〜50μmの範
囲内にあることが好ましく、3〜20μmの範囲内にあ
ることが更に好ましい。
【0027】対向電極としては、Al、Cu、Ni等が
好ましいが、Alが最も適している。導電膜13と対向
電極との間に印加する直流電圧は200〜1000Vの
範囲に設定することが好ましく、400〜800Vの範
囲に設定することが更に好ましい。上記ガラス粉末層1
4が所望の高さに形成された後は、ガラス基板11を取
出し、乾燥させた後、大気中で昇温速度5〜20℃/分
でゆっくり300〜450℃の範囲の所定の温度まで昇
温し、この温度で10〜30分間保持することにより、
導電膜13を熱分解して消失する。導電膜13が消失し
た後、更に昇温速度5〜20℃/分で400〜550℃
の範囲の所定の温度まで昇温し、この温度で10〜30
分間保持することにより、ガラス粉末層14中のガラス
粉末を焼成してガラス基板11に密着した平板形状の厚
膜12(図1(c))を形成する。
【0028】また、この実施の形態では、厚膜を平板形
状としたが、厚膜をスルーホール等を有する平板形状に
形成してもよい。この場合、ガラス基板上にドライフィ
ルムレジストにより所定のパターン(スルーホールとな
る部分)で形成し、導電膜を固定化した後に、上記レジ
ストを剥離すればよく、この厚膜は回路基板の絶縁層と
なる。
【0029】図2は本発明の第2の実施の形態を示す。
図2(c)に示すように、ガラス基板31上の厚膜形成
予定部に隔壁形状の厚膜32が形成される。この厚膜3
2はPDPのガラス基板上に放電セルを形成するための
隔壁形状の厚膜である。この厚膜32をガラス基板31
上に形成するには、先ず図2(a)に示すように、ガラ
ス基板31上に導電有機物のペースト又は溶液を塗布し
乾燥して導電膜33を形成する。導電性有機物は上記第
1の実施の形態と同様のポリマー又はモノマーが用いら
れる。
【0030】ポリマーは比較的粘度が高く、ペースト状
であるため、所定のパターンを有するスクリーン印刷法
によりガラス基板31上に上記パターンで塗布される。
またモノマーは比較的粘度が低く、溶液状であるため、
ガラス基板31上にドライフィルムレジスト(以下、D
FRという)により所定のパターンを形成した後、スピ
ンコート法やディップコート法によりガラス基板31上
に上記パターンで塗布される。この場合、上記DFRは
所定のパターンの導電性有機物からなる導電膜33がガ
ラス基板31に固定化された後に剥離される。また導電
膜33の厚さは上記第1の実施の形態と同様である。
【0031】次に導電膜33を形成したガラス基板31
とこの基板31に対向する対向電極(図示せず)とを、
第1の実施の形態と同様のガラス粉末が懸濁したスラリ
ーに浸漬し、第1の実施の形態と同様に電気泳動法によ
り導電膜33上にガラス粉末層34(図2(b))を電
着する。上記ガラス粉末層34が所望の高さに形成され
た後は、ガラス基板31を取出し、乾燥させた後、第1
の実施の形態と同様に昇温して導電膜33を熱分解して
消失させる。更に第1の実施の形態と同様に昇温して、
ガラス粉末層34中のガラス粉末を焼成し、ガラス基板
31に密着した隔壁形状の厚膜32(図2(c))を形
成する。なお、第2の実施の形態では、厚膜をPDPの
ガラス基板上に放電セルを形成するための隔壁形状に形
成したが、液晶表示装置、蛍光表示装置、混成集積回路
装置等の発光体のセルの隔壁形状に形成したり、或いは
バス電極上の絶縁保護層となる隔壁形状に形成してもよ
い。
【0032】図3は本発明の第3の実施の形態を示す。
図3(c)に示すように、ガラス基板51上の隔壁形成
予定部に導電膜52が形成され、この導電膜52上に隔
壁53が形成される。隔壁53はこの実施の形態では、
PDPのガラス基板上に放電セルを形成するための隔壁
である。この隔壁53をガラス基板51上に形成するに
は、先ず図3(a)に示すように、ガラス基板51上の
隔壁形成予定部に導電性厚膜ペーストを塗布し乾燥・焼
成して導電膜52を形成する。導電膜52を形成する金
属としてはAg若しくはAg合金、Au若しくはAu金
合金、Ni若しくはNi合金、又はAl若しくはAl合
金等が用いられ、導電膜52を形成する酸化物としては
RuO2等が用いられる。導電膜52の厚さは0.1μ
m〜20μmの範囲内にあることが好ましく、5μm〜
10μmの範囲にあることが更に好ましい。導電膜52
の厚さを0.1μm〜20μmの範囲に限定したのは、
0.1μm未満ではガラス粉末やフィラー粉末を導電膜
12上に均一に付着させ難くなり、20μmを越えると
ガラス基板51との密着性が低下するからである。
【0033】次いで表面処理剤により表面電位を制御し
たガラス粉末及びフィラー粉末が懸濁したスラリーを調
整する。このスラリーを調製するために、予め隔壁53
となるガラス粉末及びフィラー粉末は表面処理剤により
表面処理され、これらの粉末の表面電位が制御される。
ガラス粉末としては、軟化温度が550℃以下、好まし
くは520℃以下である、PbO系のガラス粉末を用い
られる。ガラス粉末の好適なガラス組成の例としては、
PbOを15〜80重量%、ZnOを30〜50重量
%、B23を5〜25重量%含むものが挙げられる。こ
のガラス粉末の平均粒径は1〜100μmの範囲内にあ
ることが好ましく、3〜20μmの範囲内にあることが
更に好ましい。またフィラー粉末としては、シリカ、ア
ルミナ、チタニア、ジルコニア、酸化亜鉛、酸化錫等の
金属酸化物や、2種以上の金属の複合酸化物(例えば、
クロム銅複合酸化物)等を用いることが好ましい。この
フィラー粉末の平均粒径は1〜50μmの範囲内にある
ことが好ましく、3〜20μmの範囲内にあることが更
に好ましい。ガラス粉末にフィラー粉末を添加するのは
隔壁の強度を高めるためである。
【0034】また表面処理剤としては、有機ケイ素化合
物であるアミノシランカップリング剤及びアミノ変性シ
リコーンオイルのいずれか一方又は双方をエタノール又
はヘキサン等の溶媒で2〜10倍に希釈したものが用い
られる。有機ケイ素化合物としてアミノシランカップリ
ング剤やアミノ変性シリコーンオイル等を用いたのはア
ミノ基を有するものが粉末の表面電位の制御の面で有用
だからである。アミノシランカップリング剤としては、
1級アミノ基を有するシランカップリング剤、1級アミ
ノ基及び2級アミノ基を有するシランカップリング剤、
2級アミノ基を有するシランカップリング剤、4級アン
モニウム塩を含むシランカップリング剤等が用いられ
る。
【0035】具体的には、1級アミノ基を有するシラン
カップリング剤としてはKBM903,KBE903
(信越シリコーン社製)等が挙げられ、1級アミノ基及
び2級アミノ基を有するシランカップリング剤としては
KBM602,KBM603,KBE603(信越シリ
コーン社製)等が挙げられ、2級アミノ基を有するシラ
ンカップリング剤としてはKBM573(信越シリコー
ン社製)等が挙げられ、4級アンモニウム塩を含むシラ
ンカップリング剤としてはAY43−021(東レ・ダ
ウコーニング社製)等が挙げられる。またアミノ変性シ
リコーンオイルとしては、X−22−161AS,X−
22−161A,X−22−161B,X−22−16
1C,KF−393,KF−859,KF−858,K
F−865,KF−868,KF−857(信越シリコ
ーン社製)等が挙げられる。
【0036】ガラス粉末やフィラー粉末の表面処理方法
としては、一般的な無機粉末の処理方法である乾式法や
湿式法がある。乾式法とは、良く撹拌・混合されている
ガラス粉末等の中に有機ケイ素化合物を溶媒で希釈した
ものを噴霧し、アミノシランカップリング剤の場合には
80〜150℃の範囲の温度で、アミノ変成シリコーン
オイルの場合には150〜250℃の範囲の温度でそれ
ぞれ熱処理する方法である。また湿式法とは、最初にガ
ラス粉末等をアルコール等の液中に分散させ、高速撹拌
しながら有機ケイ素化合物を添加した後に、ガラス粉末
等を沈降、濾過、熱処理及び解砕する方法である。従っ
て、ガラス粉末等の表面処理後の操作の簡便さから乾式
法がより好ましい。またガラス粉末等の表面処理量、即
ち有機ケイ素化合物のガラス粉末等に対する量(重量
%)は特に限定されないが、ガラス粉末等の比表面積、
比重、隔壁形成用スラリー中での分散性、電気泳動性等
を考慮して決定される。
【0037】次に表面処理されたガラス粉末等を電気泳
動法により導電膜52上に電着するための隔壁形成用ス
ラリーを作製する。このスラリーとしては、イソプロピ
ルアルコール(IPA)等のアルコールと酢酸エチル等
のエステルとの混合分散媒中に、上記表面処理されたガ
ラス粉末等を分散させたスラリーを用いることが好まし
い。このスラリーに、導電膜52を形成したガラス基板
51とこの基板51に対向する対向電極(図示せず)と
を浸漬し、このスラリー中でガラス基板51上の導電膜
52と対向電極との間に直流電圧を印加して導電膜52
上にガラス粉末層54(図3(b))を電着する。この
ときガラス粉末及びフィラー粉末のスラリー中での電気
泳動速度は、各粉末の表面電位がそれぞれ最適な電位に
制御されているため、ガラス粉末にフィラー粉末が均一
に分散したガラス粉末層が得られる。
【0038】ガラス粉末のスラリー濃度は0.02〜
0.2重量%の範囲内にあることが好ましく、フィラー
粉末の添加量は0.01〜0.1重量%であることが好
ましい。また対向電極としては、Al、Cu、Ni等が
好ましいが、Alが最も適している。導電膜52と対向
電極との間に印加する直流電圧は200〜1000Vの
範囲に設定することが好ましく、400〜800Vの範
囲に設定することが更に好ましい。上記ガラス粉末層5
4が所望の高さに形成された後は、ガラス基板51を取
出し、乾燥させた後、大気中で昇温速度5〜20℃/分
でゆっくり400〜550℃の範囲の所定の温度まで昇
温し、この温度で10〜30分間保持する。これにより
ガラス粉末等の表面に固定化されたアミノシランカップ
リング剤等が熱分解して絶縁体のシリカになるととも
に、ガラス粉末層54中のガラス粉末が焼成されてガラ
ス基板51に導電膜52を介して密着した隔壁53(図
3(c))が得られる。
【0039】なお、この第3の実施の形態では、隔壁と
してPDPのガラス基板上に放電セルを形成するための
隔壁を挙げたが、液晶表示装置、蛍光表示装置、混成集
積回路装置等の発光体のセルを形成するための隔壁や、
バス電極上に形成される絶縁保護層となる隔壁でもよ
い。また、この第3の実施の形態では、隔壁形成用スラ
リーとしてガラス粉末及びフィラー粉末が懸濁したスラ
リーを用いたが、ガラス粉末のみを懸濁したスラリーを
用いてもよい。この場合、ガラス粉末を予め表面処理し
てその表面電位を制御すれば、ガラス粉末の電着速度を
制御できる。
【0040】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。 <実施例1>図2に示すように、先ず100mm×10
0mmのガラス基板31(ソーダライムガラス)を用意
した。次にこの基板31上にスクリーン印刷法にて導電
性樹脂ゴーセファイマーC−820(日本合成化学工業
社製、第4級アンモニウム塩含有アクリル系樹脂)を印
刷し、大気中80℃で乾燥して、線幅100μmの導電
膜33を所定の間隔をあけて形成した(図2(a))。
一方、30重量%のイソプロピルアルコール(IPA)
と70重量%の酢酸エチルとの分散媒中に、B23−Z
nO−PbO系ガラス粉末ASF1350(旭硝子社
製、比重6.2、軟化点415℃、平均粒径4.0μ
m、熱膨張係数82×10-7/℃)0.04重量%と、
フィラー粉末としてアルミナ粉末(平均粒径3.0μ
m)0.01重量%とを投入し、超音波ホモジナイザー
を照射して、電着用スラリーを調製した。
【0041】このスラリー中に、上記ガラス基板31
と、100mm×100mmのAl板よりなる対向電極
(図示せず)とを、ガラス基板31の導電膜33が形成
された面と対向電極とが対面するように配置して浸漬
し、導電膜33を陽極とし対向電極を陰極として導電膜
33及び対向電極間に400Vの直流電圧を5分間印加
し、導電膜33上にガラス粉末及びフィラー粉末からな
るガラス粉末層34を形成した(図2(b))。更にこ
のガラス基板31を取出して乾燥した後、5℃/分の昇
温速度でゆっくり300℃まで昇温し、この温度で20
分間保持して導電膜33を熱分解して消失させ、更に1
0℃/分の昇温速度で520℃まで昇温してこの温度で
15分間保持することにより、ガラス粉末層33を焼成
してガラス基板31上に隔壁形状の厚膜32を形成した
(図2(c))。
【0042】<実施例2>図示しないが、先ず100m
m×100mmのガラス基板(ソーダライムガラス)上
に120℃でDFRをラミネートし、露光・現像により
線幅100μmの溝を形成した。この溝中に導電性有機
物AY43−021(東レ・ダウコーニング社製、第4
級アンモニウム塩含有シランカップリング剤)のアルコ
ール溶液を塗布し、100℃に加熱して溶媒を除去し、
化学反応によるガラス基板への導電性有機物の固定化を
行った。次にこのガラス基板を2%のNaOH水溶液に
浸漬してDFRを膨潤剥離し、導電性有機物からなる導
電膜が形成されたガラス基板を得た。以下、上記実施例
1と同様の電気泳動法にてガラス基板上に隔壁形状の厚
膜を形成した。
【0043】<実施例3>導電性有機物としてゴーゼフ
ァイマーA−460(日本合成化学工業社製、スルホン
酸塩含有スチレン系樹脂)を用いたことを除いて、上記
実施例1と同様にガラス基板上に隔壁形状の厚膜を形成
した。 <実施例4>導電性有機物としてスルホン酸イソプロピ
ルエステル基含有アルコキシシランカップリング剤を用
い、加熱温度を150℃にしたことを除いて、上記実施
例2と同様にガラス基板上に隔壁形状の厚膜を形成し
た。
【0044】<評価>上記実施例1〜4のガラス基板上
に形成された隔壁形状の厚膜は、いずれも焼成工程によ
り導電膜が熱分解して消失し、厚膜が直接ガラス基板上
に固着されるため、電気的に回路に悪影響を及さず、回
路設計が容易となった。
【0045】<実施例5>図3に示すように、先ず10
0mm×100mmのガラス基板51(ソーダライムガ
ラス)を用意した。次にこの基板51上にスクリーン印
刷法にてAgペーストを印刷し、大気中600℃で乾燥
・焼成して、線幅100μmの導電膜52を所定の間隔
をあけて形成した(図3(a))。
【0046】一方、50gのB23−ZnO−PbO系
ガラス粉末ASF1350(旭硝子社製、比重6.2、
軟化点415℃、平均粒径4.0μm、熱膨張係数82
×10-7/℃)をブレンダ中で高速撹拌しながら、アミ
ノシランカップリング剤KBE903(信越シリコーン
社製)をエタノールで5倍に希釈した表面処理剤を上記
ガラス粉末に上方より0.2重量%(エタノールを含ま
ないKBE903のガラス粉末に対する重量%)噴霧
し、更に撹拌・混合を1時間続けた後に、100℃で2
時間熱処理して、溶媒の除去と表面処理剤の粉末表面へ
の固定化を行った。またフィラー粉末としてAl23
末(平均粒径3.0μm)を用意し、このフィラー粉末
をブレンダ中で高速撹拌しながら、KBE903をエタ
ノールで5倍に希釈した表面処理剤を上記フィラー粉末
に上方より0.2重量%(エタノールを含まないKBE
903のフィラー粉末に対する重量%)噴霧し、更に撹
拌・混合を1時間続けた後に、100℃で2時間熱処理
して、溶媒の除去と表面処理剤の粉末表面への固定化を
行った。
【0047】次いで30重量%のイソプロピルアルコー
ル(IPA)と70重量%の酢酸エチルとの分散媒中
に、上記表面処理されたガラス粉末0.04重量%と上
記表面処理されたフィラー粉末0.01重量%を投入
し、超音波ホモジナイザを照射して、隔壁形成用のスラ
リーを調製した。このスラリー中に、上記ガラス基板5
1と、100mm×100mmのAl板よりなる対向電
極(図示せず)とを、ガラス基板51の導電膜52が形
成された面と対向電極とが対面するように配置して浸漬
した。次に導電膜52を陰極としかつ対向電極を陽極と
して導電膜52及び対向電極間に500Vの直流電圧を
20分間印加し、導電膜52上にガラス粉末及びフィラ
ー粉末からなるガラス粉末層54を形成した(図3
(b))。更にこのガラス基板51を取出して乾燥した
後、10℃/分の昇温速度でゆっくり520℃まで昇温
し、この温度で15分間保持して導電膜52上に隔壁5
3を形成した(図3(c))。
【0048】<実施例6>フィラー粉末への表面処理剤
の噴霧量が1.0重量%であることを除き、実施例5と
同様にしてガラス基板の導電膜上に隔壁を形成した。 <実施例7>ガラス粉末への表面処理剤の噴霧量が1.
0重量%であることを除き、実施例5と同様にしてガラ
ス基板の導電膜上に隔壁を形成した。 <実施例8>ガラス粉末への表面処理剤の噴霧量が1.
0重量%であること及びフィラー粉末への表面処理剤の
噴霧量が1.0重量%であることを除き、実施例5と同
様にしてガラス基板の導電膜上に隔壁を形成した。
【0049】<実施例9>ガラス粉末への表面処理剤と
してアミノ変性シリコーンオイルKF−393(信越シ
リコーン社製)をエタノールで5倍に希釈したものを用
い、ガラス粉末をブレンダ中で高速撹拌しながら、上記
表面処理剤を上記ガラス粉末に上方より0.2重量%
(エタノールを含まないKF−393のガラス粉末に対
する重量%)噴霧し、更に撹拌・混合を1時間続けた後
に、200℃で2時間熱処理して、溶媒の除去と表面処
理剤の粉末表面への固定化を行った。またフィラー粉末
への表面処理剤としてKF−393をエタノールで5倍
に希釈したものを用い、フィラー粉末をブレンダ中で高
速撹拌しながら、上記表面処理剤を上記フィラー粉末に
上方より0.2重量%(エタノールを含まないKF−3
93のガラス粉末に対する重量%)噴霧し、更に撹拌・
混合を1時間続けた後に、200℃で2時間熱処理し
て、溶媒の除去と表面処理剤の粉末表面への固定化を行
った。上記以外は実施例5と同様にしてガラス基板の導
電膜上に隔壁を形成した。
【0050】<実施例10>フィラー粉末への表面処理
剤の噴霧量が1.0重量%であることを除き、実施例9
と同様にしてガラス基板の導電膜上に隔壁を形成した。 <実施例11>ガラス粉末への表面処理剤の噴霧量が
1.0重量%であることを除き、実施例9と同様にして
ガラス基板の導電膜上に隔壁を形成した。 <実施例12>ガラス粉末への表面処理剤の噴霧量が
1.0重量%であること及びフィラー粉末への表面処理
剤の噴霧量が1.0重量%であることを除き、実施例9
と同様にしてガラス基板の導電膜上に隔壁を形成した。 <比較例1>ガラス粉末及びフィラー粉末の何れも表面
処理していないことを除き、実施例5と同様にしてガラ
ス基板の導電膜上に隔壁を形成した。
【0051】<比較試験及び評価>実施例5〜12及び
比較例1の焼成後の隔壁を断面研磨し、隔壁中でのフィ
ラーの分散状況を走査型電子顕微鏡により観察し、隔壁
中にフィラーが均一に分散したものを「A」、ガラスと
フィラーとの分離が明らかに確認されたものを「C」、
「A」と「C」の中間の分散を示すものを「B」として
定性的に評価した。その結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】表1から明らかなように、実施例5、8、
9、11及び12の隔壁では、隔壁中にフィラーが均一
に分散し、実施例6、7及び10の隔壁では、隔壁中に
フィラーが比較的よく分散していたのに対し、比較例1
の隔壁では、ガラスとフィラーとが明らかに分離してい
た。これは、実施例5〜12では、隔壁形成用スラリー
中に含まれるガラス粉末及びフィラー粉末を、アミノシ
ランカップリング剤又はアミノ変性シリコーンオイルの
有機ケイ素化合物で表面処理して各粉末の表面電位を最
適な電位にそれぞれ制御することにより、各粉末の外部
電場中での電気泳動速度をそれぞれ最適な速度に調節で
きたためと考えられる。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、基
板上に導電性有機物の導電膜を形成し、導電膜上に電気
泳動法にてガラス粉末層を電着し、この基板を乾燥した
後所定の温度まで昇温して導電膜を熱分解し更に昇温し
てガラス粉末層を焼成し厚膜を形成したので、厚膜の精
度及び表面の平滑性を向上でき、また導電膜が最終的に
熱分解して消失するので、導電膜が電気的に回路に悪影
響を及すことはない。また基板をガラス基板とし、導電
性有機物からなる導電膜をガラス基板上の厚膜形成予定
部に形成し、導電膜上に電気泳動法にてガラス粉末層を
電着し、この基板を乾燥した後所定の温度まで昇温して
導電膜を熱分解し更に昇温してガラス粉末層を焼成し隔
壁形状の厚膜を形成すれば、150〜200μmと背の
高い隔壁形状の厚膜を作るのに無機ペーストの塗布及び
乾燥を10〜20回も繰返さなければならない従来の第
1の隔壁形状の厚膜の形成方法と比較して、本発明の厚
膜形成方法では、簡便にかつ精度良く隔壁形状の厚膜を
形成できる。
【0055】またレジスト層の形成のために感光性フィ
ルムの被覆、露光、現像等の複雑な工程を必要とし、パ
ターン形成層の大部分を取除くため無駄が多い従来の第
2及び第3の隔壁形状の厚膜の形成方法と比較して、本
発明の厚膜形成方法では、少ない工程で材料の無駄なく
簡便に、精度及び表面の平滑性が向上した隔壁形状の厚
膜を形成できる。この結果、本発明の方法により形成さ
れた隔壁形状の厚膜をPDPのガラス基板上に放電セル
を形成するための隔壁形状の厚膜として用いれば、PD
Pの品質を向上できるとともにPDPの製造コストを低
減できる。また導電性有機物として、4級アンモニウム
塩を有するポリマー又はモノマーや、スルホン酸塩を有
するポリマー又はモノマーを用いれば、これらの導電性
有機物からなる導電膜が電気泳動法における電極として
機能を十分に発揮するとともに、ガラス粉末層の焼成温
度より低い温度で熱分解して消失して電気的に回路に悪
影響を及さない。
【0056】またガラス基板上の隔壁形成予定部に導電
膜を形成し、表面処理剤により表面電位を制御したガラ
ス粉末又はガラス粉末及びフィラー粉末が懸濁したスラ
リーを調製し、導電膜を形成したガラス基板とこのガラ
ス基板に対向する対向電極とを上記スラリーに浸漬して
電気泳動法により導電膜上にガラス粉末層を電着し、更
にこのガラス基板を乾燥した後ガラス粉末層を焼成して
隔壁を形成すれば、隔壁の精度及び表面の平滑性を向上
できる。また上記従来の第1〜第3の隔壁の形成方法と
比較して、本発明の隔壁形成方法では、上記と同様の効
果を奏する。また隔壁がガラス粉末及びフィラー粉末の
複合系で構成される場合、各粉末の表面電位をそれぞれ
最適な電位に制御することにより、各粉末のスラリー中
での電気泳動速度をそれぞれ最適な速度に調節できる。
この結果、フィラーが均一に分散した隔壁を作製でき
る。また隔壁がガラス粉末の単体系で構成される場合、
ガラス粉末の表面電位を制御することにより、ガラス粉
末のスラリー中での電気泳動速度を調整できる。
【0057】また上記表面処理剤がアミノシランカップ
リング剤及びアミノ変性シリコーンオイルのいずれか一
方又は双方を含めば、導電膜上にガラス粉末層を形成し
た後の焼成過程でアミノシランカップリング剤等の有機
ケイ素化合物が熱分解して絶縁体のシリカとなる。この
結果、隔壁が電気的に回路に悪影響を及すことはない。
この結果、本発明の方法により形成された隔壁をPDP
のガラス基板上に放電セルを形成するための隔壁として
用いれば、PDPの品質を向上できるとともにPDPの
製造コストを低減できる。
【0058】また表面にアミノシランカップリング剤及
びアミノ変性シリコーンオイルのいずれか一方又は双方
が固定化されたガラス粉末又はガラス粉末及びフィラー
粉末を懸濁して隔壁形成用スラリーを調製すれば、隔壁
がガラス粉末及びフィラー粉末の複合系で構成される場
合、各粉末表面にアミノシランカップリング剤やアミノ
変性シリコーンオイルを固定化することにより、各粉末
の表面電位をそれぞれ最適な電位に制御でき、各粉末の
電気泳動速度をそれぞれ最適な速度に調節できる。この
結果、この隔壁形成用スラリーを用いて電気泳動法にて
導電膜上に上記各粉末を電着すれば、フィラーが均一に
分散した隔壁を作製できる。また隔壁がガラス粉末の単
体系で構成される場合、ガラス粉末表面にアミノシラン
カップリング剤やアミノ変性シリコーンオイルを固定化
することにより、ガラス粉末の表面電位を制御でき、ガ
ラス粉末の電気泳動速度を制御できる。更にガラス粉末
やフィラー粉末の表面に固定化されたアミノシランカッ
プリング剤等の有機ケイ素化合物はガラス粉末層の焼成
時に熱分解して絶縁体のシリカとなるので、隔壁が電気
的に回路に悪影響を及すことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施形態の平板形状の厚膜の形成
方法を工程順に示す断面図。
【図2】本発明第2の実施形態の隔壁形状の厚膜の形成
方法を工程順に示す断面図。
【図3】本発明の第2の実施形態の隔壁形成方法を工程
順に示す断面図。
【図4】従来の隔壁を含むPDPの分解斜視図。
【図5】図4のA部拡大図。
【図6】従来の隔壁形状の厚膜の形成方法を工程順に示
す断面図。
【図7】別の従来の隔壁形状の厚膜の形成方法を工程順
に示す断面図。
【図8】更に別の従来の隔壁形状の厚膜の形成方法を工
程順に示す断面図。
【符号の説明】
11,31,51 ガラス基板 12,32 厚膜 13,33,52 導電膜 14,34,54 ガラス粉末層 53 隔壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西原 明 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社総合研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス基板(11,31)上に導電性有機物の
    ペースト又は溶液を塗布し乾燥して導電膜(13,33)を形
    成する工程と、 前記導電膜(13,33)を形成したガラス基板(11,31)とこの
    ガラス基板(11,31)に対向する対向電極とをガラス粉末
    又はガラス粉末及びフィラー粉末が懸濁したスラリーに
    浸漬する工程と、 前記スラリー中で前記ガラス基板(11,31)上の導電膜(1
    3,33)と前記対向電極との間に直流電圧を印加して前記
    導電膜(13,33)上にガラス粉末層(14,34)を電着する工程
    と、 前記ガラス基板(11,31)を乾燥した後所定の温度まで昇
    温して前記導電膜(13,33)を熱分解し更に昇温して前記
    ガラス粉末層(14,34)を焼成し厚膜(12,32)を形成する工
    程とを含む厚膜形成方法。
  2. 【請求項2】 ガラス基板(31)上の厚膜形成予定部に導
    電性有機物のペースト又は溶液を塗布し乾燥して導電膜
    (33)を形成する工程と、 前記導電膜(33)を形成したガラス基板(31)とこの基板(3
    1)に対向する対向電極とをガラス粉末又はガラス粉末及
    びフィラー粉末が懸濁したスラリーに浸漬する工程と、 前記スラリー中で前記ガラス基板(31)上の導電膜(33)と
    前記対向電極との間に直流電圧を印加して前記導電膜(3
    3)上にガラス粉末層(34)を電着する工程と、 前記ガラス基板(31)を乾燥した後所定の温度まで昇温し
    て前記導電膜(33)を熱分解し更に昇温して前記ガラス粉
    末層(34)を焼成し隔壁形状の厚膜(32)を形成する工程と
    を含む厚膜形成方法。
  3. 【請求項3】 導電性有機物が4級アンモニウム塩を有
    するポリマー又はモノマーである請求項1又は2記載の
    厚膜形成方法。
  4. 【請求項4】 導電性有機物がスルホン酸塩を有するポ
    リマー又はモノマーである請求項1又は2記載の厚膜形
    成方法。
  5. 【請求項5】 ガラス基板(51)上の隔壁形成予定部に導
    電性厚膜ペーストを塗布し乾燥・焼成して導電膜(52)を
    形成する工程と、 表面処理剤により表面電位を制御したガラス粉末又はガ
    ラス粉末及びフィラー粉末が懸濁したスラリーを調製す
    る工程と、 前記導電膜(52)を形成したガラス基板(51)とこのガラス
    基板(51)に対向する対向電極とを前記スラリーに浸漬す
    る工程と、 前記スラリー中で前記ガラス基板(51)上の導電膜(52)と
    前記対向電極との間に直流電圧を印加して前記導電膜(5
    2)上にガラス粉末層(54)を電着する工程と、 前記ガラス基板(51)を乾燥した後前記ガラス粉末層(54)
    を焼成して隔壁(53)を形成する工程とを含む隔壁形成方
    法。
  6. 【請求項6】 表面処理剤がアミノシランカップリング
    剤及びアミノ変性シリコーンオイルのいずれか一方又は
    双方を含む請求項1記載の隔壁形成方法。
  7. 【請求項7】 表面にアミノシランカップリング剤及び
    アミノ変性シリコーンオイルのいずれか一方又は双方が
    固定化されたガラス粉末又はガラス粉末及びフィラー粉
    末が懸濁した隔壁形成用スラリー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015149293A (ja) * 2007-11-22 2015-08-20 サン−ゴバン グラス フランス 電極を支持している基材、該基材を含む有機エレクトロルミネセントデバイス及びその製造

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