JPH1110038A - 板状体の製造方法および製造装置 - Google Patents

板状体の製造方法および製造装置

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JPH1110038A
JPH1110038A JP16438597A JP16438597A JPH1110038A JP H1110038 A JPH1110038 A JP H1110038A JP 16438597 A JP16438597 A JP 16438597A JP 16438597 A JP16438597 A JP 16438597A JP H1110038 A JPH1110038 A JP H1110038A
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paint
plate
nozzle
manufacturing
fluid
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JP16438597A
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Hitoyasu Kotani
仁康 小谷
Ichiro Kumo
雲  一郎
Koji Ogawa
耕司 小川
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スプレーコーティング法と噴射流制御を組み合
わせて使用することにより、意匠性の高い模様を、任意
の凸部にのみ容易に塗装できる、凹凸面をもつ建材など
に好適な板状体の製造方法および製造装置を提供する。 【解決手段】板状体または第1の塗料噴射ノズルを相対
的に移動させて、該板状体の表面に塗料噴射ノズルから
塗料を吹き付けて塗装する板状体の製造方法において、
前記塗料噴射ノズルからの噴射流に対し、その噴射方向
を制御することを特徴とする板状体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凹凸面を有する板
状体をスプレーコーティング法により塗装する板状体の
製造方法および製造装置ならびに該製造方法および製造
装置によって得られる建材に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の外壁材や内装材などに使用する建
材には、意匠性や耐候性などの商品価値を向上する目的
で種々の塗装が施されている。このような建材に対する
塗装作業は、表面が平坦な建材の場合は比較的容易であ
るが、表面に2mm〜10mm程度の凹凸を有する建材
の場合は凹凸に応じて塗装量を変えることが必要であ
り、例えば複数色を塗装する場合は、第1色をカーテン
コーティング法またはスプレーコーティング法などによ
り全面塗装し、その後、他の色をローラーコーティング
法により凸面に塗装する方法が用いられるため面倒があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの方法では凸
面がさらに凹凸している場合、ローラーコーティング法
では凸面上の凹部分は塗装できないという問題がある。
これを解消する方法として、本出願人は特願平8−22
4752号公報を提案し、これにより濃淡塗装や絵柄模
様の塗装などが行えるようになった。
【0004】上記の被塗装面にノズルから塗料を吹き付
けて模様をつける手段では、濃淡塗装はできるがさらに
特殊な模様の塗装は困難であった。また、レンガ状の凹
凸を有する建材の場合において、目地部分は塗装しない
必要性があり、送液手段(たとえばポンプ)のON/O
FFでは応答性が悪く、狭幅の目地部分を塗装しない手
段を容易に得るのが困難であった。
【0005】本発明の目的は、スプレーコーティング法
と噴射流制御を組み合わせて使用することにより、意匠
性の高い模様を、任意の凸部にのみ容易に塗装できる、
凹凸面をもつ建材などに好適な板状体の製造方法および
製造装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の板状体の製造方法および製造装置は、次の構成か
らなる。すなわち、 (1)板状体または塗料噴射ノズルを相対的に移動させ
て、該板状体の表面に塗料噴射ノズルから塗料を吹き付
けて塗装する板状体の製造方法において、前記塗料噴射
ノズルからの噴射流に対し、その噴射方向を制御するこ
とを特徴とする板状体の製造方法。
【0007】(2)前記(1)の板状体の製造方法にお
いて、前記塗料噴射ノズルの噴射方向の制御を、前記塗
料噴射ノズルの噴射口近傍に配置した気体または流体を
噴射する流体ノズルによって行うことを特徴とする板状
体の製造方法。
【0008】(3)前記(1)または(2)の板状体の
製造方法において、前記流体ノズルの噴射口を前記塗料
噴射ノズルの噴射口よりも前記板状体上方50mmまで
の位置に配置したことを特徴とする板状体の製造方法。
【0009】(4)前記(1)〜(3)のうちのいずれ
かの板状体の製造方法において、前記塗料噴射ノズルと
は別の塗料噴射ノズルを設け、該別の塗料噴射ノズルか
ら噴射した塗料の板状体への付着状態を乱すことを特徴
とする板状体の製造方法。
【0010】(5)前記(4)の板状体の製造方法にお
いて、前記塗料の板状体への付着状態を乱す手段が別の
流体ノズルであって、その噴射口が前記板状体に対向し
て設けられており、かつ、前記別の塗料噴射ノズルの下
流側に配置したことを特徴とする板状体の製造方法。
【0011】(6)前記(5)の板状体の製造方法にお
いて、前記別の流体ノズルを板状体の幅方向に、少なく
とも1本配置したことを特徴とする板状体の製造方法。
【0012】(7)前記(6)の板状体の製造方法にお
いて、前記塗料噴射ノズルから前記板状体に塗料を噴射
させる時、少なくとも1回は前記2つの塗料噴射ノズル
のうちのいずれか一方もしくは双方のノズルの塗料噴射
を停止させて塗装することを特徴とする板状体の製造方
法。
【0013】(8)前記(1)〜(7)のうちのいずれ
かの板状体の製造方法において、板状体が建築材である
ことを特徴とする板状体の製造方法。
【0014】(9)板状体を搬送する搬送手段と、前記
板状体表面に塗料を噴射する塗装装置とを備えた板状体
の製造装置において、前記塗装装置は、塗料を貯蔵する
塗料タンクと、塗料を塗料噴射ノズルに供給する送液ポ
ンプと、前記ポンプからの供給量を制御する制御部と、
前記ノズルからの噴射流の方向を制御する流体ノズル
と、からなることを特徴とする板状体の製造装置。
【0015】(10)板状体を搬送する搬送手段と、前
記板状体表面に塗料を噴射する塗装装置とを備えた板状
体の製造装置において、前記塗装装置は、第1の塗料を
貯蔵する第1の塗料タンクと、第1の塗料を第1の塗料
噴射ノズルに供給する第1の送液ポンプと、前記ポンプ
からの供給量を制御する制御部と、前記ノズルからの噴
射流の方向を制御する第1の流体ノズル、および第2の
塗料を貯蔵する第2の塗料タンクと、前記塗料を第2の
塗料噴射ノズルに供給する第2の送液ポンプと、該送液
ポンプからの供給量を制御する制御部と、第2の塗料噴
射ノズルから噴射した第2の塗料の板状体への付着状態
を乱す第2の流体ノズルと、からなることを特徴とする
板状体の製造装置。
【0016】(11)前記(1)〜(10)のいずれか
に記載の板状体の製造方法または製造装置において塗装
された建築材。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明において、エアースプレー
ノズル(以下、ASNと称する)の噴射量を制御するた
めに使用する送液手段としては、具体的にはポンプが好
ましく、特にシリンジポンプ、ギヤポンプ、ローラーポ
ンプ、などの精密で優れた計量性を有するものが好まし
い。ポンプに代表される送液手段は機械的に劣化する部
分が少ないため、電磁開閉バルブなどによる噴射量制御
手段と比較して長時間安定した稼働を行うことができ、
保守管理のインターバルを延長することができる。しか
も、精密な計量機能を有するため、精度の高い供給量の
制御を行うことができる。
【0018】一方、エアーレススプレーノズル(以下、
ALSNと称する)の噴射量を制御するために使用する
送液手段としては、塗料に高い圧力を加えて噴射させる
必要があるため、エアーポンプ、油圧ポンプなど容易に
高い圧力が得られるポンプを使用するのが好ましい。噴
射量は、ノズル噴射口の面積と塗料に加える圧力を制御
することにより調整できる。
【0019】ALSNは、特に限定されるものでない
が、例えばノズルが矩形状構造のノズルを使用すること
ができる。このような構造であれば、楕円状と比較し角
部が直角になっているため、塗料詰まりが生じにくいと
いう利点がある。
【0020】また、ASNも特に限定されるものでない
が、例えばノズルが二重構造であり、内側の管に塗料、
外側の管に霧化用のエアーを通す構造のノズルなどを使
用することができる。このような構造であれば、霧化用
のエアーの供給圧力を変えることにより、霧化された滴
の粒子径を変えることができるので、より意匠性の高い
塗装が可能になる。
【0021】第1の塗料噴射ノズルには、ASNを用い
るのが好ましい。塗料の噴射流を制御する第1の流体ノ
ズルを、噴射口近傍に設けることにより、噴射流を揺ら
しながら塗装させることができ、より自然な意匠性の高
い模様が塗装できる。また、第1の流体ノズルの圧力を
高くし、噴射流を吹き飛ばし、一瞬の間塗装をさせない
こともできる。この手法を用いると、塗料送液ポンプの
ON/OFF時間に比べはるかに短い時間で塗装をさせ
ないことができ、結果として幅狭の目地部分の非塗装が
実現できる。
【0022】第1の流体ノズルは、第1の塗料噴射ノズ
ルの噴射口よりも板状体上方に配置したほうが噴射ノズ
ルからの塗料を浴びるおそれがなく、ノズル詰まりの心
配がない。距離としては、前記第1の流体ノズルの噴射
口を前記塗料噴射ノズルの噴射口よりも前記板状体上方
0mm〜50mmの範囲に位置するのが好ましい。
【0023】第1の流体ノズルは、特に限定されるもの
でないが、塗布パターンが扇形のノズルを用いると、第
1の塗料噴射ノズルと第1の流体ノズルの中心が多少ず
れていても十分に塗料噴射流を制御することができる。
また、第1の流体ノズルに用いる流体は、エアーなどの
気体が好ましいが、塗料や薄め液のような液体であって
もよい。
【0024】第1の流体ノズルは、取付け位置を固定に
した構造にしてあってもよいが、上下、左右、前後に移
動したり、或いは、任意な方向に首振り移動する構成に
してもよい。
【0025】第2の塗料噴射ノズルは、ALSNを用い
るのが好ましい。第2の塗料噴射ノズルの下流側に第2
の流体ノズルを設けることにより、板状体の上に噴射さ
れた塗料の板状体への付着状態を第2の流体ノズルで自
然にかき乱すことができ、意匠性のある模様を表現する
ことができる。より微細にかき乱したいときには、1本
の第2の塗料噴射ノズルに複数の第2の流体ノズルを設
けるのが好ましい。
【0026】第2の流体ノズルは、特に限定されるもの
でないが、塗布パターンがスポット型のノズルを用いる
のが好ましい。また、第2の流体ノズルに用いる流体
は、エアーなどの気体が好ましいが、塗料や薄め液のよ
うな液体であってもよい。
【0027】第2の流体ノズルは、取付け位置を固定に
した構造にしてあってもよいが、上下、左右、前後に移
動したり、或いは、任意な方向に首振り移動する構成に
してもよい。
【0028】通常、1枚の板状体には数多くの凸部があ
り、凸部と凸部の間が凹状溝になっている。搬送方向や
搬送方向を横切る方向に凹状溝が形成されている。凹状
溝は塗装を施さない場合が多い。従って、第1の塗料噴
射ノズルおよび第2の塗料噴射ノズルの下に凹状溝が搬
送されてきた時は、塗料を吹き飛ばすか、または塗料噴
射を停止させなければならない。ASNの場合は、塗料
が霧化されており容易に吹き飛ばすことができるが、A
LSNの場合は、霧化されていないので吹き飛ばすこと
ができず、塗料噴射を停止させなければならない。
【0029】以下、図に示す本発明の実施形態を参照し
て具体的に説明する。
【0030】図1は、本発明に適用するスプレーコーテ
ィング法による建材の製造装置の一例を示し、1は搬送
コンベア、2は複数本が1列に配列されたASN、11
は複数本が1列に配列されたALSN、Mは被塗装用の
板状体である。板状体Mは被塗装面が凹凸状になってお
り、表面に多数のレンガのような凸部3を形成すると共
に、その周囲に縦横に区分する多数の溝4が設けられて
いる。
【0031】搬送コンベア1は多数の板状体Mを一定の
間隔に載せて、矢印Fで示す方向に連続的に搬送するよ
うになっている。複数本の第1の塗料噴射ノズル2およ
び第2の塗料噴射ノズル11または、第2の流体ノズル
28は、搬送コンベア1の上方を横断するように列状に
設けられ、それらの噴射口を搬送コンベア1およびその
上に載置された板状体Mの被塗装面に対面している。複
数本の第1の流体ノズル23も搬送コンベア1の上方を
横断するように列状に設けられているが、それらの噴射
口は、搬送コンベア1およびその上に載置された板状体
Mの被塗装面と15度の角度をなしている。この実施形
態では、板状体Mは予め全面塗装されたものが搬送さ
れ、その全面塗装済み板状体Mの凸部3の表面だけを選
択的にASN2および/または、ALSN11から塗料
を噴射して塗装するようになっている。
【0032】1列に並べられた複数のASN2は、それ
ぞれが連結管7を介して計量部5内の個々のシリンジポ
ンプ6(送液手段)に連結され、また計量部5は複数の
シリンジポンプ6を一括するように連結管8を介して塗
料タンク9に連結されている。したがって、個々のシリ
ンジポンプ6は、それぞれが独立に塗料タンク9から必
要量の塗料を取り出して計量供給し、そのシリンジポン
プ6に対応する連結関係にあるASN2から噴射する。
このシリンジポンプ6の塗料供給量は制御部10の信号
により制御されるようになっている。
【0033】ASN2は二重管構造であり、内側の管に
塗料、外側の管に霧化用のエアーを通すようになってい
る。シリンジポンプ6から供給される塗料は連結管7を
通してASN2の内側の管へ流れる。ASN2の外周側
の管へは、エアー供給源16から連結管17を通して、
各ASN2へ分岐された連結管18を通してエアーが供
給される。
【0034】ASN2の径は、内側管は0.5mm〜3
mm程度、外周管は1.5mm〜4mm程度のものがよ
いが、噴射量に応じて径を変更してもよい。エアーの供
給圧力は0.3MPa程度であれば綺麗に塗料が霧化さ
れる。また、図示していないが連結管18の途中に電動
バルブを設けて各々のASNの霧化状態を制御するよう
にしてもよい。
【0035】もう一方の1列に並べられたALSN11
は、それぞれが連結管12を介して計量部13内の個々
のエアーポンプ14(送液手段)に連結され、また計量
部13は複数のエアーポンプ14を一括するように連結
管15を介して塗料タンク19に連結されている。した
がって、個々のエアーポンプ14は、それぞれが独立に
塗料タンク19から必要量の塗料を取り出して計量供給
し、そのエアーポンプ14に対応する連結関係にあるA
LSN11から噴射する。このエアーポンプ14の塗料
供給量は制御部10の信号により制御されるようになっ
ている。
【0036】エアーポンプ14から供給される塗料は連
結管12を通してALSN11を通りエアーポンプ14
に戻り、常時塗料が循環している。ALSN11の噴射
口には、エアーにて移動できるニードル弁が内蔵されて
おり、エアー源20から連結管21を通して各ALSN
11へ分岐された連結管22を通してエアーが供給さ
れ、噴射口を開閉できる構造になっている。
【0037】ALSN11の矩形噴射口の寸法は、50
μm×100μm〜200μm×500μm程度のもの
がよいが、噴射量に応じて径を変更してもよい。また、
塗料の噴射圧力は0.2MPa〜5MPa程度であれば
綺麗に塗料をフィルムコート状に噴射させることができ
る。
【0038】ASN2の噴射口近傍に、各々に設けられ
た第1の流体ノズル23は、それぞれが連結管24を介
して電磁弁25に連結され、連結管26を介してエアー
供給源27からエアーが供給される。
【0039】第1の流体ノズル23は、噴射角が15度
〜40度の塗布パターンが扇形ノズルであり、エアーの
供給圧力は0.01MPa〜0.4MPaの範囲が好ま
しい。
【0040】さらに、第1の塗料噴射ノズル2の噴射口
よりも板状体上方0mm〜50mmに配置するのが、噴
射ノズルからの塗料を浴びて流体ノズルの詰まる心配が
ないので好ましい。
【0041】ALSN11の下流側に設けられた第2の
流体ノズル28は、それぞれが連結管29を介して電磁
弁30に連結され、連結管31を介してエアー供給源3
2からエアーが供給される。
【0042】第2の流体ノズル28は、噴射口が0.5
mm〜3mm程度の塗布パターンが円形ノズルであり、
エアーの供給圧力は0.01MPa〜0.4MPaの範
囲が好ましい。なお、噴射口が円形である必要はなく、
矩形状、楕円状、多角形状であってもよい。
【0043】図2は、ALSN11と複数のASN2を
組み合わせて設置し、さらに第1の流体ノズルおよび複
数の第2の流体ノズルを取り付けた製造装置の一例を示
す側面図であり、図3は、図2の一部を省略して示した
平面図である。
【0044】ALSN11の塗布幅は、塗料の噴射圧力
とALSNの取付高さにより変更することができるが、
通常10mm〜100mmの範囲内で使用するのが好ま
しい。一方、ASN2の塗布幅も、ASN2の取付高さ
により変更することができるが、通常5mm〜30mm
の範囲内で使用するのが好ましい。
【0045】したがって、ALSN11とASN2を組
み合わせて均一な塗装を施すには、塗布幅の範囲をほぼ
同じとした方がよく、1本のALSN11に複数のAS
N2を組み合わせるのが好ましい。第2の流体ノズル2
8もALSN11から噴射された塗料を微細にかき乱す
には、複数本配置したほうが好ましい。
【0046】板状体Mの凸部3に塗装を施すには、あら
かじめ決められたパターンを選択することにより、AL
SN11の塗料噴射量と、複数のASN2の塗料噴射
量、霧化圧力、噴射本数、噴射位置の組み合わせを選ぶ
ことができる。第1の流体ノズル23および第2の流体
ノズル28も同様に吐出圧力、噴射本数、噴射位置の組
み合わせを選ぶことができる。こうすることにより凸部
3毎に濃淡塗装を施したり、一ヶ所の凸部3の同一面内
での濃淡塗装を容易に施すことができる。また、絵柄塗
装やぼかし塗装なども施すことができる。
【0047】上述した実施形態では、単色の濃淡パター
ンを塗装する場合について説明したが、本発明は複数色
の塗装にも適用することができる。複数色の塗装に適用
する場合は、塗料タンク9に連結された計量部5と複数
のASN2からなる系列と塗料タンク19に連結された
計量部13と複数のALSN11からなる系列を、塗装
する複数の色だけ複数系列に構成し、これらを搬送コン
ベア1の搬送方向に沿って配置するようにすればよい。
【0048】もう一つの方法は、塗装装置を4台被塗装
板の搬送方向に複数配列する。そして各々の容器にはイ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色の塗料を入れ
ておく。このように構成して4色の組み合わせにより自
由に色を表現できる。このようにすると少ないノズルセ
ットで多くの色を容易に表現できる。
【0049】また、図示の実施形態では、複数の噴射ノ
ズル2および11を一列に配置するようにしたが、この
配列は必ずしも一列である必要はなく、図4のように千
鳥状に2列或いはそれ以上に配置するようにしてもよ
い。また、噴射ノズル2および11は、所定位置に固定
される構造であってもよいが、図4に矢印で示すよう
に、個々の噴射ノズル2および11が一定の範囲内で前
後、左右、上下に移動したり、或いは前後左右または任
意の方向に首振り移動したりするようにしてもよい。こ
のように噴射ノズルを可動式にすると、少数の噴射ノズ
ルでも微細な絵柄模様や濃淡によるぼかし効果を得るこ
とができる。また、少数の噴射ノズルで大面積の板状体
の塗装を短時間で塗装できる。
【0050】前後左右などに移動可能にするには、噴射
ノズル相互が移動によって干渉しないようにすることが
必要である。そのため複数の噴射ノズルの配列構成は、
図4のように千鳥状にすると有利である。
【0051】上述した本発明の建材の製造方法および装
置は、表面に凹凸を有する板状体などの建材をはじめと
して、布、フィルム、自動車やコンテナの側面、上面な
どの産業資材の全般に適用することができる。これらの
なかでも特に建材に対して有効である。
【0052】ここで建材とは、木材、石材、金属、セメ
ント、セラミックなどからなる外壁材、内壁材、外装
材、内装材などの建築材料をいう。更には、この建材に
は、瓦、スレート類、セメント類を混合成型した板状の
屋根材、内外装化粧部(破風、幕板)タイル、表札、看
板などの表示部材、窓ガラスなどの透明建材などを含む
ものとする。
【0053】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、塗料噴
射ノズルと、該塗料噴射ノズルの噴射口近傍に気体また
は流体を噴射する第1の流体ノズルを設けることによっ
て、前記第1の塗料噴射ノズルからの噴射流に対し、そ
の噴射方向を制御することにより、微妙な濃淡模様や意
匠性の高い絵柄模様、ボカシ模様を確実に、かつ簡便に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態からなる塗装装置の概略図で
ある。
【図2】本発明の塗料噴射ノズルと流体ノズルを組み合
わせた装置の概略側面図である。
【図3】図2の一部を省略した本発明の塗料噴射ノズル
と流体ノズルを組み合わせた装置の概略平面図である。
【図4】本発明における塗料噴射ノズルの配列形態を示
す概略図である。
【符号の説明】
1:搬送コンベア 2、11:塗料噴射ノズル 3:凸部 4:溝部 5、13:計量部 6:シリンジポンプ(送液手段) 9、19:塗料タンク 10:制御部 14:エアーポンプ(送液手段) 16、20:エアー源 23、28:流体ノズル 25、30:電磁弁 27、32:エアー源 M:被塗装板材

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状体または塗料噴射ノズルを相対的に移
    動させて、該板状体の表面に塗料噴射ノズルから塗料を
    吹き付けて塗装する板状体の製造方法において、前記塗
    料噴射ノズルからの噴射流に対し、その噴射方向を制御
    することを特徴とする板状体の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1の板状体の製造方法において、前
    記塗料噴射ノズルの噴射方向の制御を、前記塗料噴射ノ
    ズルの噴射口近傍に配置した気体または流体を噴射する
    流体ノズルによって行うことを特徴とする板状体の製造
    方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2の板状体の製造方法にお
    いて、前記流体ノズルの噴射口を前記塗料噴射ノズルの
    噴射口よりも前記板状体上方50mmまでの位置に配置
    したことを特徴とする板状体の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のうちのいずれかの板状体の
    製造方法において、前記塗料噴射ノズルとは別の塗料噴
    射ノズルを設け、該別の塗料噴射ノズルから噴射した塗
    料の板状体への付着状態を乱すことを特徴とする板状体
    の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項4の板状体の製造方法において、前
    記塗料の板状体への付着状態を乱す手段が別の流体ノズ
    ルであって、その噴射口が前記板状体に対向して設けら
    れており、かつ、前記別の塗料噴射ノズルの下流側に配
    置したことを特徴とする板状体の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項5の板状体の製造方法において、前
    記別の流体ノズルを板状体の幅方向に、少なくとも1本
    配置したことを特徴とする板状体の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項6の板状体の製造方法において、前
    記塗料噴射ノズルから前記板状体に塗料を噴射させる
    時、少なくとも1回は前記2つの塗料噴射ノズルのうち
    のいずれか一方もしくは双方のノズルの塗料噴射を停止
    させて塗装することを特徴とする板状体の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のうちのいずれかの板状体の
    製造方法において、板状体が建築材であることを特徴と
    する板状体の製造方法。
  9. 【請求項9】板状体を搬送する搬送手段と、前記板状体
    表面に塗料を噴射する塗装装置とを備えた板状体の製造
    装置において、前記塗装装置は、塗料を貯蔵する塗料タ
    ンクと、塗料を塗料噴射ノズルに供給する送液ポンプ
    と、前記ポンプからの供給量を制御する制御部と、前記
    ノズルからの噴射流の方向を制御する流体ノズルと、か
    らなることを特徴とする板状体の製造装置。
  10. 【請求項10】板状体を搬送する搬送手段と、前記板状
    体表面に塗料を噴射する塗装装置とを備えた板状体の製
    造装置において、前記塗装装置は、第1の塗料を貯蔵す
    る第1の塗料タンクと、第1の塗料を第1の塗料噴射ノ
    ズルに供給する第1の送液ポンプと、前記ポンプからの
    供給量を制御する制御部と、前記ノズルからの噴射流の
    方向を制御する第1の流体ノズル、および第2の塗料を
    貯蔵する第2の塗料タンクと、前記塗料を第2の塗料噴
    射ノズルに供給する第2の送液ポンプと、該送液ポンプ
    からの供給量を制御する制御部と、第2の塗料噴射ノズ
    ルから噴射した第2の塗料の板状体への付着状態を乱す
    第2の流体ノズルと、からなることを特徴とする板状体
    の製造装置。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれかに記載の板状
    体の製造方法または製造装置において塗装された建築
    材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008544836A (ja) * 2005-05-12 2008-12-11 スプレイング システムズ カンパニー 非矩形状物体の漸次的噴射のための噴射システム
KR100909759B1 (ko) 2001-11-30 2009-07-29 혼다 기켄 고교 가부시키가이샤 연료 전지용 전극의 제조 방법
WO2021243960A1 (zh) * 2020-06-01 2021-12-09 山东鼎昌复合材料有限公司 一种供电轨道绝缘支架生产线

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