JPH11100363A - アミノ基が保護された(2s,3r)−1−ハロ−2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フェニルチオブタン又はその光学対掌体の精製、単離方法 - Google Patents
アミノ基が保護された(2s,3r)−1−ハロ−2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フェニルチオブタン又はその光学対掌体の精製、単離方法Info
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- JPH11100363A JPH11100363A JP10139310A JP13931098A JPH11100363A JP H11100363 A JPH11100363 A JP H11100363A JP 10139310 A JP10139310 A JP 10139310A JP 13931098 A JP13931098 A JP 13931098A JP H11100363 A JPH11100363 A JP H11100363A
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Abstract
ハロ−2−ヒドロキシ−3−4−フェニルチオブタン
(1)又はその光学対掌体の不安定性を克服し、それに
混入している各種不純物、とりわけ、上記化合物の副生
物を除去でき、高い収量を期待できて商業的規模で実施
する上で好ましく、簡便かつ効率的な精製、単離方法を
提供する。 【解決手段】 不純物が混入している上記化合物
(1)、又は、不純物が混入している上記化合物(1)
の光学対掌体から、芳香族炭化水素系溶剤を用いて、上
記化合物(1)に混入している不純物、又は、上記化合
物(1)の光学対掌体に混入している不純物を除去し、
上記化合物(1)又はその光学対掌体を結晶として取得
する。
Description
で表されるアミノ基が保護された(2S,3R)−1−
ハロ−2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フェニルチオ
ブタン又はその光学対掌体の精製、単離方法に関する。
下記化合物は、医薬品の製造中間体、特に、EP604
185A1等に記載されるように、HIVプロテアーゼ
阻害剤〔既に上市されたビラセプト(商品名)〕の製造
中間体として極めて有用である。
1 及びP2 は、一方が水素原子を表し、他方がアミノ基
の保護基を表わすか、又は、一緒になってアミノ基の保
護基を表す。
保護された(2S,3R)−1−ハロ−2−ヒドロキシ
−3−アミノ−4−フェニルチオブタン〔以下、化合物
(1)ともいう〕は、例えば、WO95/09843や
WO96/23756等に開示される方法等により得る
ことができる。
ば、(2R)−2−N−(ベンジルオキシカルボニル)
アミノ−3−フェニルチオプロパン酸を(3S)−1−
ジアゾ−2−オキソ−3−N−(ベンジルオキシカルボ
ニル)アミノ−4−フェニルチオブタンに変換した後、
ハロケトンである(3R)−1−クロロ−2−オキソ−
3−N−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フ
ェニルチオブタンとし、次いで還元して、(2S,3
R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N−(ベンジ
ルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニルチオブタン
が得られる。
ば、(2R)−2−N−(ベンジルオキシカルボニル)
アミノ−3−フェニルチオプロパン酸エステルを用い
て、ハロケトンである(3R)−1−クロロ−2−オキ
ソ−3−N−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4
−フェニルチオブタンとし、次いで還元して、(2S,
3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N−(ベン
ジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニルチオブタ
ンが得られる。
は、熱的に必ずしも安定でなく、また、製造過程におけ
る各種の分解や副反応のために、各種不純物を含有し易
い。とりわけ、下記一般式(2)で表されるアミノ基が
保護された(2R,3R)−1−ハロ−2−ヒドロキシ
−3−アミノ−4−フェニルチオブタン〔以下、化合物
(2)ともいう〕、下記一般式(3)で表されるアミノ
基が保護された(3R)−1−フェニルチオ−2−ヒド
ロキシ−3−アミノ−4−フェニルチオブタン〔以下、
化合物(3)ともいう〕や、下記一般式(4)で表され
るアミノ基が保護された(2R,3S)−1−ハロ−2
−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フェニルチオブタン
〔以下、化合物(4)ともいう〕等が不純物として多量
に副生する傾向があり、高品質の目的化合物を得るため
にはこれらの不純物を除去する必要があった。
じ基を表す。
記化合物(1)のジアステレオマーであり、前駆体(ハ
ロケトン)であるアミノ基が保護された(3R)−1−
ハロ−2−オキソ−3−アミノ−4−フェニルチオブタ
ンを還元する際の選択性に基づいて副生する。
ある上記化合物(1)の1位のハロゲン原子がフェニル
チオ基に置き換わった構造の化合物であり、遊離したフ
ェニルチオ基又はその等価体による置換反応に基づいて
副生するものと考えられる。
記化合物(1)の光学対掌体であり、その副生は、
(R)体の前駆体(ハロケトン)である(3R)−1−
ハロ−2−オキソ−3−アミノ−4−フェニルチオブタ
ンに共存する光学対掌体である(S)体のハロケトンに
由来する。この(S)体の化合物は、例えば、上記のW
O95/09843やWO96/23756等に開示さ
れる方法等における出発原料である(2R)−2−N−
(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−3−フェニルチ
オプロパン酸や(2R)−2−N−(ベンジルオキシカ
ルボニル)アミノ−3−フェニルチオプロパン酸エステ
ル等の光学純度が必ずしも高くないことにより生じう
る。
純物(類縁物質)の除去は難しく、これらの不純物を除
去して高品質の目的化合物を得るためには、優れた精
製、単離方法が必要である。
は、例えば、上記のWO95/09843に開示されて
いる方法が知られており、これによれば、上記化合物
(1)を2回のフラッシュクロマトグラフィー(1回目
の溶離液:メタノール含有塩化メチレン、2回目の溶離
液:酢酸エチル含有クロロホルム)で精製した後、塩化
メチレン中、−78℃といった極めて低温下で結晶化し
単離している。しかしながら、この方法には、(1)好
ましくない有機溶剤(特に、塩化メチレンやクロロホル
ム等のハロゲン化炭化水素類)を多量に使用し、また、
その廃棄処理が問題となること、(2)工程が煩雑であ
り、また、それに伴う時間の消費があること、(3)低
温発生装置等の高価な製造装置を必要とし、それら製造
装置の数や容量の増大につながること、(4)収量の低
下等の問題があり、商業的規模で採用するには極めて難
点の多い精製、単離方法であった。
記化合物(2)、(3)及び(4)を除去し、目的化合
物である上記化合物(1)を簡便かつ効率的に精製、単
離するための、商業的規模での生産に適した方法は開示
されていなかった。なお、言うまでもないが、上記化合
物(2)、(3)及び(4)を除去して上記化合物
(1)を精製、単離する方法は、一般的には、化合物
(1)の光学対掌体を精製、単離する方法でもある。
アーゼ阻害剤の有用な中間体である上記化合物(1)の
商業的規模での生産に適した精製、単離方法の確立は、
格別重要な意義を有している。
鑑みて、アミノ基が保護された(2S,3R)−1−ハ
ロ−2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フェニルチオブ
タン(1)の不安定性を克服し、芳香族炭化水素系溶剤
を用いて、混入している各種不純物、とりわけ、上記化
合物(2)、上記化合物(3)及び上記化合物(4)を
除去でき、上記化合物(1)の高い収量を期待できて商
業的規模で実施する上で好ましく、簡便かつ効率的な精
製、単離方法を提供することを目的とするものである。
記一般式(1);
及びP2 は、一方が水素原子を表し、他方がアミノ基の
保護基を表わすか、又は、一緒になってアミノ基の保護
基を表す。)で表されるアミノ基が保護された(2S,
3R)−1−ハロ−2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−
フェニルチオブタン又はその光学対掌体の精製、単離方
法であって、不純物が混入している上記一般式(1)で
表される化合物、又は、不純物が混入している上記一般
式(1)で表される化合物の光学対掌体から、芳香族炭
化水素系溶剤を用いて、上記一般式(1)で表される化
合物に混入している不純物、又は、上記一般式(1)で
表される化合物の光学対掌体に混入している不純物を除
去し、上記一般式(1)で表される化合物又はその光学
対掌体を結晶として取得する、アミノ基が保護された
(2S,3R)−1−ハロ−2−ヒドロキシ−3−アミ
ノ−4−フェニルチオブタン又はその光学対掌体の精
製、単離方法である。以下、本発明を詳述する。
化合物(1)又はその光学対掌体の精製、単離方法であ
って、上記化合物(1)又はその光学対掌体に混入して
いる不純物を除去するために、上記化合物(1)又はそ
の光学対掌体を芳香族炭化水素系溶剤中で結晶化させ
て、結晶として取得するものである。
いて、Xは、ハロゲン原子を表す。上記ハロゲン原子と
しては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられる
が、上記化合物(1)の合成の容易さ等から塩素原子が
好ましい。
は、一方が水素原子を表し、他方がアミノ基の保護基を
表すか、又は、一緒になってアミノ基の保護基を表す。
上記アミノ基の保護基とは、一般に、アミノ基を保護す
る効果を持つ基であり、一般に使用しうるものは、例え
ば、プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック
・シンセシス(PROTECTIVE GROUPS
IN ORGANICSYNTHESIS)〔第2版、
ジョン・ウイリー・アンド・サンズ(JOHN WIL
EY & SONS)1991年〕等の当該分野に関す
る専門書に記載されている。
れず、例えば、ベンジルオキシカルボニル基、メトキシ
カルボニル基、エトキシカルボニル基、tert−ブト
キシカルボニル基、アセチル基、トリフルオロアセチル
基、ベンジル基、ジベンジル基、トシル基、フタロイル
基、ベンゾイル基、3−ヒドロキシメチル−2−メチル
ベンゾイル基(保護基中の3位のヒドロキシル基が、例
えば、アルコキシ等として保護されていてもよい)等が
挙げられる。なかでも、上記化合物(1)の合成の容易
さ等から、ベンジルオキシカルボニル基、メトキシカル
ボニル基、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシ
カルボニル基等のウレタン型保護基が好ましく、ベンジ
ルオキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル
基等がより好ましい。
の精製、単離方法において除去される不純物の主なもの
は、上記一般式(2)の(2R,3R)−1−ハロ−2
−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フェニルチオブタン
(エリスロ体選択的な還元反応において副生するスレオ
体の不純物)、上記一般式(3)の(3R)−1−フェ
ニルチオ−2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フェニル
チオブタン、及び/又は、上記化合物(1)の光学対掌
体であって上記一般式(4)の(2R,3S)−1−ハ
ロ−2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フェニルチオブ
タン(出発物質であるアミノ基が保護された(2R)−
2−N−アミノ−3−フェニルチオプロパン酸エステル
に混じっている(2S)−アミノ酸異性体に由来する)
である。
る(2R,3S)体に混入しており、本発明の方法によ
り除去される不純物の主なものは、(2S,3S)−1
−ハロ−2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フェニルチ
オブタン、(3S)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキ
シ−3−アミノ−4−フェニルチオブタン、及び/又
は、上記化合物(1)である。
る芳香族炭化水素系溶剤としては特に限定されず、例え
ば、下記一般式(5)で表される化合物等が挙げられ
る。
素原子、ハロゲン原子、又は、炭素数1〜4のアルキル
基を表す。
ン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、クメ
ン、エチルベンゼン、メシチレン、n−ブチルベンゼ
ン、sec−ブチルベンゼン、tert−ブチルベンゼ
ン、p−シメン、o−ジエチルベンゼン、m−ジエチル
ベンゼン、p−ジエチルベンゼン、クロロベンゼン、o
−クロロトルエン、m−クロロトルエン、p−クロロト
ルエン、o−ジクロロベンゼン、m−ジクロロベンゼ
ン、p−ジクロロベンゼン等が挙げられる。これらは単
独でも用いてもよく2種類以上を併用してよい。
回収再利用(蒸留回収)等の点を考慮すると、比較的沸
点の低い溶剤が好ましく、このような溶剤としては、一
般には、1気圧下で沸点が約200℃以下のもの、好ま
しくは約150℃以下のものが挙げられる。具体的に
は、例えば、ベンゼン、トルエン、o−キシレン、m−
キシレン、p−キシレン、クメン、エチルベンゼン、ク
ロロベンゼン等の炭素数6〜9の6員単環芳香族炭化水
素系溶剤が好ましく、溶剤コストや安全性等の総合的観
点からトルエンが更に好ましい。
上記化合物(1)の安定化、高い収量の確保、高い精製
効果、すなわち、各種不純物、とりわけ上記化合物
(2)、(3)及び(4)の効果的な除去が達成され
る。上記芳香族炭化水素系溶剤の使用量は、上記化合物
(1)の結晶化のための操作終了時において、取得物の
流動性が維持できる量であるのが好ましく、例えば、上
記化合物(1)の量に対して、約5〜20倍重量、場合
によってはそれ以上である。上記芳香族炭化水素系溶剤
の適切な使用量は、簡単な実験により容易に設定でき
る。
化の際には、冷却晶析、濃縮晶析等の晶析方法、又は、
これらの晶析方法を組み合わせて用いることができる。
なお、上記濃縮晶析は、芳香族炭化水素系溶剤以外の他
の溶剤からなる溶液を上記の芳香族炭化水素系溶剤から
なる溶液に置換していく晶析法であってもよい。結晶化
に際しては、種晶を添加しても良い。
香族炭化水素系溶剤の他に、上記化合物(1)の溶解
度、収量、処理濃度、精製効果(不純物除去効果)、及
び、得られる結晶の物性のうち、少なくとも1つを改善
するための補助的な溶剤を更に用いることができる。上
記補助的な溶剤は、必要に応じて、上記芳香族炭化水素
系溶剤に加えてもよいし、別途使用してもよい。
ず、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒ
ドロフラン、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、アセトニ
トリル、メタノール、エタノール、2−プロパノール、
塩化メチレン等が挙げられる。これらは単独で用いても
よく2種類以上を併用してもよい。なかでも、酢酸エチ
ル、塩化メチレン、アセトニトリルからなる群より選択
される少なくとも1種を用いることにより、溶解度を高
め、処理濃度や精製効果等の処理効果を改善することが
できる。
もとに、補助的な溶剤の特性に従って設定した好ましい
量を上記芳香族炭化水素系溶剤と併用するとより効果的
である。一般に、収量を高めすぎると目的化合物の品質
が悪くなる傾向があるが、上記補助的な溶剤の適切な使
用量は、簡単な実験により容易に設定できる。
効果等の観点から、上記化合物(1)又はその光学対掌
体の結晶化のための操作が終了した時点において、上記
補助的な溶剤と上記芳香族炭化水素系溶剤の重量比(補
助的な溶剤/芳香族炭化水素系溶剤)が、0.5以下と
なる量が好ましい。より好ましくは、0.3以下となる
量が用いられる。
施することができる。必要に応じて、加温又は冷却をす
ることができ、例えば、約60℃以下、通常は、約50
℃〜−20℃で行う。特に、上記化合物(1)の熱によ
る分解を抑制するために、上記温度条件が好ましく用い
られる。
の存在下で分解し易い傾向が認められるため、その分解
を極力抑制するために、不活性ガス雰囲気下、例えば、
窒素、アルゴン、ヘリウム等の存在下で精製、単離を行
うことが好ましい。
は、固液分離を行い、必要に応じて、更にケーキ洗浄
し、乾燥することもできる。上記固液分離の方法として
は特に限定されず、例えば、加圧濾過、減圧濾過、遠心
分離等の方法が挙げられる。上記乾燥の方法としては、
例えば、熱分解を避けて約50℃以下で、減圧乾燥(真
空乾燥)するのが好ましい。なお、湿結晶の物性やハン
ドリング性を改善するために、本発明の精製、単離方法
の実施において使用しうる化合物等を用いて湿結晶を洗
浄、置換することができる。
化合物(1)を簡便かつ効率的に単離することができ、
その収率は、80%以上、好ましくは、90%以上が期
待できる。
単離方法は、上記化合物(1)の光学対掌体に対しても
全て同様に適用することができる。
合物(ハロヒドリン)であるアミノ基が保護された(2
S,3R)−1−ハロ−2−ヒドロキシ−3−アミノ−
4−フェニルチオブタン又はその光学対掌体を、対応す
るハロケトンである(3R)−1−ハロ−2−オキソ−
3−アミノ−4−フェニルチオブタン又はその光学対掌
体を還元することにより取得する場合に特に有効であ
る。とりわけ、晶析等によって単離、精製されていない
不純物含有量の多いハロケトンを用いた場合等に得られ
る、不純物含有量の多い目的化合物(ハロヒドリン)に
対して、本発明の効果を最大に発揮することができる。
合物(1)又はその光学対掌体を含有する実質的に芳香
族炭化水素系溶剤以外の他の溶剤(好ましくは、酢酸エ
チル等)からなる溶液を、実質的にトルエンからなる溶
液に置換する晶析法であるか、又は、上記化合物(1)
又はその光学対掌体を含有する実質的にトルエンからな
る溶液(好ましくは、補助的な溶剤としてアセトニトリ
ルを含んだトルエンからなる溶液等)を冷却する晶析法
であるが、必ずしも実施形態はこれらに限定されるもの
ではない。
明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるもの
ではない。
2−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカルボニ
ル)アミノ−4−フェニルチオブタンの調製例 窒素雰囲気下、(2R)−2−N−(ベンジルオキシカ
ルボニル)アミノ−3−フェニルチオプロパン酸メチル
20.0g、モノクロロ酢酸ナトリウム13.5g、塩
化マグネシウム11.05g、THF80mlからなる
溶液を、25℃で1時間撹拌した(A液とする)。一
方、窒素雰囲気下、n−ブチルマグネシウムクロリドの
THF溶液(2.0mol/l)116mlに、ジイソ
プロピルアミン23.5gを室温で30分かけて添加し
た後、50℃で更に1時間撹拌した(B液とする)。A
液にB液を内温5℃前後で約1時間かけて添加し、添加
終了後、約10時間撹拌した。次に、反応溶液を硫酸2
2.8g、水200mlと酢酸エチル300mlからな
る溶液に添加し、30分撹拌して反応液を加水分解し
た。分液後、有機層を水200ml、5%炭酸水素ナト
リウム水溶液200ml、1N塩酸200mlで順次洗
浄し、減圧濃縮した。
21.6mlに室温で2−プロパノール2.64gを添
加し、その後1時間撹拌した。そこに、減圧濃縮して得
られた(3R)−1−クロロ−2−オキソ−3−N−
(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニルチ
オブタン3.96g相当を添加し、室温で3時間撹拌
後、氷冷下、1N塩酸50mlで加水分解した。酢酸エ
チル30mlで抽出後、2%炭酸水素ナトリウム水溶液
50ml、2%食塩水20mlで順次洗浄し、減圧濃縮
した。溶剤を酢酸エチルに置換し、(2S,3R)−1
−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシ
カルボニル)アミノ−4−フェニルチオブタンを含有す
る酢酸エチル溶液を得た。溶液を濃縮乾固し、更に、真
空乾燥した後の(2S,3R)−1−クロロ−2−ヒド
ロキシ−3−N−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ
−4−フェニルチオブタンの品質は以下の通りであっ
た。
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:3.5area% (2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.2area% (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:3.9area%
2−ヒドロキシ−3−N−(tert−ブトキシカルボ
ニル)アミノ−4−フェニルチオブタンの調製例 窒素雰囲気下、(2R)−2−N−(tert−ブトキ
シカルボニル)アミノ−3−フェニルチオプロパン酸メ
チル25.4g、モノクロロ酢酸ナトリウム14.2
g、塩化マグネシウム11.6g、THF20mlから
なる溶液を、40℃で2時間撹拌した(A液とする)。
一方、窒素雰囲気下、n−ブチルマグネシウムクロリド
のTHF溶液(1.9mol/l)197mlに、ジイ
ソプロピルアミン44.5gを内温40℃で30分かけ
て添加した後、40℃で更に2時間撹拌した(B液とす
る)。A液にB液を内温−5℃前後で約1時間かけて添
加し、添加終了後、約15時間撹拌した。次に、反応溶
液を濃塩酸81.8g、水50mlと酢酸エチル30m
lからなる溶液に5℃で2時間かけて添加し、反応液を
加水分解した。分液後、有機層を5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液200ml、水200ml×2回で順次洗浄
し、減圧濃縮した。
20.0mlに室温で2−プロパノール7.1gを添加
し、その後3時間撹拌した。そこに、減圧濃縮して得ら
れた(3R)−1−クロロ−2−オキソ−3−N−(t
ert−ブトキシカルボニル)アミノ−4−フェニルチ
オブタン2.80g相当を添加し、5℃で10時間撹拌
後、氷冷下、濃塩酸1.8g、水10mlと酢酸エチル
20mlからなる溶液に1時間かけて添加し、更に、1
3時間撹拌して加水分解した。分解後、有機層を5%炭
酸水素ナトリウム水溶液15ml、水15mlで洗浄す
る操作を3回繰り返した後、減圧濃縮した。溶剤を酢酸
エチルに置換し、(2S,3R)−1−クロロ−2−ヒ
ドロキシ−3−N−(tert−ブトキシカルボニル)
アミノ−4−フェニルチオブタンを含有する酢酸エチル
溶液を得た。溶液を濃縮乾固し、更に、真空乾燥した後
の(2S,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−
N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ−4−フ
ェニルチオブタンの品質は以下の通りであった。
−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ−4−フェ
ニルチオブタン含量:3.8area% (2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ−4−フェ
ニルチオブタン含量:0.2area% (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ−4−フェ
ニルチオブタン含量:3.7area%
2−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカルボニ
ル)アミノ−4−フェニルチオブタンの調製例 (2R)−2−N−(ベンジルオキシカルボニル)アミ
ノ−3−フェニルチオプロパン酸メチルに代えて、(2
S)−2−N−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−
3−フェニルチオプロパン酸メチルを用いたこと以外は
参考例1と同様にして(2R,3S)−1−クロロ−2
−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカルボニル)
アミノ−4−フェニルチオブタンを含有する酢酸エチル
溶液を得た。この溶液を濃縮乾固し、更に真空乾燥した
後の(2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3
−N−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェ
ニルチオブタンの品質は以下の通りであった。
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:4.6area% (2S,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.2area% (3S)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:4.0area%
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン5.44gを含有するトルエン/アセトニト
リル(9:1(wt/wt))溶液29.9gを、窒素
雰囲気下、内温50℃から強撹拌しつつ冷却した(処理
濃度18%(基質重量/溶液重量))。冷却の方法とし
ては、40分かけて内温40℃まで冷却し、種晶を添加
し、内温40℃で30分保持した。得られたスラリーを
12時間かけて内温5℃まで冷却し、内温5℃で2時間
保持した。得られた結晶を減圧濾過して充分に脱液した
後、トルエン13mlで3回洗浄した。減圧乾燥(約1
〜10mmHg、20〜40℃、約10時間)し、(2
S,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N−
(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニルチ
オブタン結晶4.32g(収量80%)を得た。
−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカルボニル)
アミノ−4−フェニルチオブタンの品質(濃縮乾固から
真空乾燥後) 純度:74area%(70wt%) (2R,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:5.2area% (2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.3area% (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:3.5area%
ロロ−2−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカル
ボニル)アミノ−4−フェニルチオブタン結晶の品質 純度:98area%(99重量%) (2R,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.1area%未満 (2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.1area%未満 (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.2area%
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン1.75gを含有する酢酸エチル溶液40g
を、窒素雰囲気下、内温30〜40℃で、液量18.0
gとなるまで強撹拌下、減圧(約100mmHg)濃縮
した。引き続き、強撹拌しつつ、内圧5〜50mmHg
で、トルエンを添加しつつ液量を一定に保ちながら留去
し、酢酸エチル含量が5重量%になるまで溶剤を置換し
た(処理濃度10%(基質重量/溶液重量))。窒素で
常圧に戻し、窒素雰囲気下、強撹拌しつつ、40℃で1
時間保持し、更に、ゆっくりと内温5℃まで冷却し、内
温5℃で1時間保持した。得られた結晶を減圧濾過して
充分に脱液した後、トルエン10mlで洗浄した。減圧
乾燥(約1〜10mmHg、20〜40℃、約10時
間)し、(2S,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ
−3−N−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−
フェニルチオブタン結晶1.59g(収量91%)を得
た。
−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカルボニル)
アミノ−4−フェニルチオブタンの品質(濃縮乾固から
真空乾燥後) 純度:80area%(71重量%) (2R,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:5.2area% (2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.2area% (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:3.6area%
ロロ−2−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカル
ボニル)アミノ−4−フェニルチオブタン結晶の品質 純度:98area%(98重量%) (2R,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.1area% (2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.1area%未満 (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.5area%
施例2と同様にして処理を行った(処理濃度9%(基質
重量/溶液重量)、酢酸エチル含量0重量%)結果、
(2S,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン結晶1.49g(収量85%)を得た。
−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカルボニル)
アミノ−4−フェニルチオブタンの品質(濃縮乾固から
真空乾燥後) 純度:78area%(69重量%) (2R,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:3.9area% (2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.2area% (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:3.9area%
ロロ−2−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカル
ボニル)アミノ−4−フェニルチオブタン結晶の品質 純度:98area%(98重量%) (2R,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.2area% (2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.1area%未満 (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.8area%
実施例2と同様にして処理を行った(処理濃度7%(基
質重量/溶液重量)、酢酸エチル含量1重量%)結果、
(2S,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン結晶1.40g(収量80%)を得た。
−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカルボニル)
アミノ−4−フェニルチオブタンの品質(濃縮乾固から
真空乾燥後) 純度:80area%(72重量%) (2R,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:3.7area% (2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.2area% (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:4.0area%
ロロ−2−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカル
ボニル)アミノ−4−フェニルチオブタン結晶の品質 純度:99area%(98重量%) (2R,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.2area% (2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.1area%未満 (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.7area%
実施例2と同様にして処理を行った(処理濃度10%
(基質重量/溶液重量)、酢酸エチル含量3重量%)結
果、(2S,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3
−N−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェ
ニルチオブタン結晶1.42g(収量81%)を得た。
−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカルボニル)
アミノ−4−フェニルチオブタンの品質(濃縮乾固から
真空乾燥後) 純度:81area%(73重量%) (2R,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:3.4area% (2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.3area% (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:3.8area%
ロロ−2−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカル
ボニル)アミノ−4−フェニルチオブタン結晶の品質 純度:99area%(98重量%) (2R,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.1area% (2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.1area%未満 (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.3area%
て塩化メチレンを使用したこと以外は実施例2と同様に
して処理を行った(処理濃度8%(基質重量/溶液重
量)、塩化メチレン含量0重量%)結果、(2S,3
R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N−(ベンジ
ルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニルチオブタン
結晶1.44g(収量82%)を得た。
−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカルボニル)
アミノ−4−フェニルチオブタンの品質(濃縮乾固から
真空乾燥後) 純度:79area%(70重量%) (2R,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:3.5area% (2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.2area% (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:3.9area%
ロロ−2−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカル
ボニル)アミノ−4−フェニルチオブタン結晶の品質 純度:98area%(98重量%) (2R,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.1area% (2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.1area%未満 (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.5area%
−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ−4−フェ
ニルチオブタン2.21gを含有する酢酸エチル溶液7
0gを、窒素雰囲気下、内温30〜40℃で、液量40
gとなるまで強撹拌下、減圧(約100mmHg)濃縮
した。引き続き、強撹拌しつつ、内圧50〜150mm
Hgで、トルエンを添加しつつ液量を一定に保ちながら
留去し、酢酸エチル含量3重量%になるまで溶剤を置換
した(処理濃度6%(基質重量/溶液重量))。窒素で
常圧に戻し、窒素雰囲気下、強撹拌しつつ、40℃で1
時間保持し、更に、ゆっくりと内温5℃まで冷却し、内
温5℃で1時間保持した。得られた結晶を減圧濾過して
充分に脱液した後、トルエン10mlで洗浄した。減圧
乾燥(約1〜10mmHg、20〜40℃、約10時
間)し、(2S,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ
−3−N−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ−
4−フェニルチオブタン結晶1.76g(収量80%)
を得た。
−ヒドロキシ−3−N−(tert−ブトキシカルボニ
ル)アミノ−4−フェニルチオブタンの品質(濃縮乾固
から真空乾燥後) 純度:85area%(80重量%) (2R,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ−4−フェ
ニルチオブタン含量:3.8area% (2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ−4−フェ
ニルチオブタン含量:0.2area% (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ−4−フェ
ニルチオブタン含量:3.7area%
ロロ−2−ヒドロキシ−3−N−(tert−ブトキシ
カルボニル)アミノ−4−フェニルチオブタン結晶の品
質 純度:99area%(99重量%) (2R,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ−4−フェ
ニルチオブタン含量:0.1area% (2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ−4−フェ
ニルチオブタン含量:0.1area%未満 (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ−4−フェ
ニルチオブタン含量:0.5area%
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン1.73gを含有するトルエン溶液149.
2gを、窒素雰囲気下、内温30〜40℃で、液量2
0.1gとなるまで、強撹拌しつつ、ゆっくりと減圧濃
縮した(処理濃度9%(基質重量/溶液重量))。窒素
雰囲気下、強撹拌しつつ、内温40℃で1時間保持し、
更に、ゆっくりと内温5℃まで冷却し、内温5℃下、1
時間保持した。得られた結晶を減圧濾過して充分に脱液
した後、トルエン10mlで洗浄した。減圧乾燥(約1
〜10mmHg、20〜40℃、約10時間)し、(2
S,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N−
(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニルチ
オブタン結晶1.49g(収量86%)を得た。
−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカルボニル)
アミノ−4−フェニルチオブタンの品質(濃縮乾固から
真空乾燥後) 純度:79area%(70重量%) (2R,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:3.5area% (2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.2area% (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:3.9area%
ロロ−2−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカル
ボニル)アミノ−4−フェニルチオブタン結晶の品質 純度:98area%(98重量%) (2R,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.2area% (2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.1area%未満 (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.7area%
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタンに代えて(2R,3S)−1−クロロ−2−
ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカルボニル)ア
ミノ−4−フェニルチオブタンを用いたこと以外は実施
例2と同様にして処理を行った(処理濃度10%(基質
重量/溶液重量)、酢酸エチル含量0重量%)結果、
(2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン結晶1.60g(収量91%)を得た。
−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカルボニル)
アミノ−4−フェニルチオブタンの品質(濃縮乾固から
真空乾燥後) 純度:78area%(70重量%) (2S,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:4.6area% (2S,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.2area% (3S)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:4.0area%
ロロ−2−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカル
ボニル)アミノ−4−フェニルチオブタン結晶の品質 純度:98area%(98重量%) (2S,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.2area% (2S,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.1area%未満 (3S)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.7area%
ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカルボニル)ア
ミノ−4−フェニルチオブタン結晶を、実施例1と同様
にして処理を行った(処理濃度20%(基質重量/溶液
重量)、トルエン/アセトニトリル(3:1(wt/w
t))。得られた(2S,3R)−1−クロロ−2−ヒ
ドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカルボニル)アミ
ノ−4−フェニルチオブタン結晶の収量は91%であ
り、品質は以下の通りであった。
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.1area%未満 (2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.1area%未満 (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.1area%未満
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン3.66gを含有するトルエン/アセトニト
リル(9:1(wt/wt))溶液19.2gを、窒素
雰囲気下、内温50℃から強攪拌しつつ冷却した(処理
濃度19%(基質重量/溶液重量))。冷却の方法とし
ては、1時間かけて内温40℃まで冷却し、内温40℃
で30分保持した。得られたスラリーを12時間かけて
内温5℃まで冷却し、内温5℃で2時間保持した。得ら
れた結晶を減圧濾過して充分に脱液した後、トルエン1
6mlで1回洗浄した。減圧乾燥(約1〜10mmH
g、20〜40℃、約10時間)し、(2S,3R)−
1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキ
シカルボニル)アミノ−4−フェニルチオブタン結晶
3.29g(収量90%)を得た。
−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカルボニル)
アミノ−4−フェニルチオブタンの品質 純度:98area%(97重量%) (2R,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.2area% (2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:1.5area% (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.7area%
ロロ−2−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカル
ボニル)アミノ−4−フェニルチオブタンの品質 純度:99area%(98重量%) (2R,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.1area%未満 (2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.2area% (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.1area%未満
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン3.46gを含有する酢酸エチル溶液40g
を、窒素雰囲気下、内温30〜40℃で、液量27.8
gとなるまで強攪拌下、減圧(約100mmHg)濃縮
した。引き続き、強攪拌しつつ、内圧5〜50mmHg
で、クロロベンゼンを添加しつつ液量を一定に保ちなが
ら留去し、酢酸エチル含量が18重量%になるまで溶剤
を置換した(処理濃度13%(基質重量/溶液重
量))。窒素で常圧に戻し、窒素雰囲気下、強攪拌しつ
つ、40℃で1時間保持し、更に、ゆっくりと内温5℃
まで冷却し、内温5℃で1時間保持した。得られた結晶
を減圧濾過して充分に脱液した後、クロロトルエン15
mlで1回洗浄した。減圧乾燥(約1〜10mmHg、
20〜40℃、約10時間)し、(2S,3R)−1−
クロロ−2−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカ
ルボニル)アミノ−4−フェニルチオブタン結晶3.1
1g(収量90%)を得た。
−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカルボニル)
アミノ−4−フェニルチオブタンの品質 純度:98area%(97重量%) (2R,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.2area% (2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:1.3area% (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.7area%
ロロ−2−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカル
ボニル)アミノ−4−フェニルチオブタンの品質 純度:99area%(98重量%) (2R,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.1area%未満 (2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.3area% (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.1area%未満
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン2.15gを含有する塩化メチレン溶液10
0gを内温約20〜40℃で減圧下(約500mmH
g)、液量44gとなるまで濃縮した(処理濃度5%
(基質重量/溶液重量))。内温5℃まで冷却し、得ら
れたスラリーを更に内温−50℃までゆっくりと冷却
し、1時間保持した。更に、内温−76℃まで冷却し、
1時間保持した。得られた結晶を減圧濾過して充分に脱
液した後、冷塩化メチレン(約−70℃)10mlで洗
浄した。減圧乾燥(約1〜10mmHg、20〜40
℃、約10時間)し、(2S,3R)−1−クロロ−2
−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカルボニル)
アミノ−4−フェニルチオブタン結晶1.42g(収量
66%)を得た。
−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカルボニル)
アミノ−4−フェニルチオブタンの品質(濃縮乾固から
真空乾燥後) 純度:73area%(75重量%) (2R,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:3.9area% (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:4.0area%
ロロ−2−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカル
ボニル)アミノ−4−フェニルチオブタン結晶の品質 純度:98area%(97重量%) (2R,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.2area% (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.7area%
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン1.50gを含有する2−プロパノール溶液
71gを窒素雰囲気下、内温30〜40℃で液量10g
となるまでゆっくりと減圧濃縮した(処理濃度17%
(基質重量/溶液重量))。常圧に戻した後、窒素雰囲
気下、水10mlを添加し、しばらく保持した。得られ
たスラリーを更に内温5℃までゆっくりと冷却し、内温
5℃で1時間保持した。得られた結晶を減圧濾過して充
分に脱液した後、2−プロパノール/水の混合溶液10
mlで洗浄した。減圧乾燥(約1〜10mmHg、20
〜40℃、約10時間)し、(2S,3R)−1−クロ
ロ−2−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカルボ
ニル)アミノ−4−フェニルチオブタン結晶1.23g
(収量82%)を得た。
−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカルボニル)
アミノ−4−フェニルチオブタンの品質(濃縮乾固から
真空乾燥後) 純度:83area%(75重量%) (2R,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:3.3area% (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:4.0area%
ロロ−2−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカル
ボニル)アミノ−4−フェニルチオブタン結晶の品質 純度:87area%(78重量%) (2R,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:2.1area% (3R)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:3.9area%
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン3.21gを含有する塩化メチレン溶液10
0gを、内温約20〜40℃で減圧下(約500mmH
g)、液量が45gとなるまで濃縮した(処理濃度7%
(基質重量/溶液重量))。内温5℃まで冷却し、得ら
れたスラリーを更に内温−50℃までゆっくりと冷却
し、1時間保持した。更に、内温−78℃まで冷却し、
1時間保持した。得られた結晶を減圧濾過して充分に脱
液した後、冷塩化メチレン(約−70℃)11mlで洗
浄した。減圧乾燥(約1〜10mmHg、20〜40
℃、約10時間)し、(2S,3R)−1−クロロ−2
−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカルボニル)
アミノ−4−フェニルチオブタン結晶2.89g(収量
90%)を得た。
−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカルボニル)
アミノ−4−フェニルチオブタンの品質 純度:98area%(97重量%) (2R,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.2area% (2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:1.2area%
ロロ−2−ヒドロキシ−3−N−(ベンジルオキシカル
ボニル)アミノ−4−フェニルチオブタンの品質 純度:99area%(98重量%) (2R,3R)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.1area%未満 (2R,3S)−1−クロロ−2−ヒドロキシ−3−N
−(ベンジルオキシカルボニル)アミノ−4−フェニル
チオブタン含量:0.6area%
便かつ効率的に商業的規模で精製、単離方法を実施で
き、アミノ基が保護された(2S,3R)−1−ハロ−
2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フェニルチオブタン
又はその光学対掌体が収量良く品質の良い状態で取得で
きる。
Claims (13)
- 【請求項1】 下記一般式(1); 【化1】 (式中、Xは、ハロゲン原子を表す。P1 及びP2 は、
一方が水素原子を表し、他方がアミノ基の保護基を表わ
すか、又は、一緒になってアミノ基の保護基を表す。)
で表されるアミノ基が保護された(2S,3R)−1−
ハロ−2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フェニルチオ
ブタン又はその光学対掌体の精製、単離方法であって、
不純物が混入している前記一般式(1)で表される化合
物、又は、不純物が混入している前記一般式(1)で表
される化合物の光学対掌体から、芳香族炭化水素系溶剤
を用いて、前記一般式(1)で表される化合物に混入し
ている不純物、又は、前記一般式(1)で表される化合
物の光学対掌体に混入している不純物を除去し、前記一
般式(1)で表される化合物又はその光学対掌体を結晶
として取得することを特徴とする、アミノ基が保護され
た(2S,3R)−1−ハロ−2−ヒドロキシ−3−ア
ミノ−4−フェニルチオブタン又はその光学対掌体の精
製、単離方法。 - 【請求項2】 結晶化は、冷却晶析及び濃縮晶析のうち
少なくとも一方を用いて行われるものである請求項1記
載の精製、単離方法。 - 【請求項3】 一般式(1)で表される化合物に混入し
ている不純物は、下記一般式(2); 【化2】 (式中、Xは、ハロゲン原子を表す。P1 及びP2 は、
一方が水素原子を表し、他方がアミノ基の保護基を表わ
すか、又は、一緒になってアミノ基の保護基を表す。)
で表されるアミノ基が保護された(2R,3R)−1−
ハロ−2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フェニルチオ
ブタン、下記一般式(3); 【化3】 (式中、P1 及びP2 は前記と同じ基を表す。)で表さ
れるアミノ基が保護された(3R)−1−フェニルチオ
−2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フェニルチオブタ
ン、及び、下記一般式(4); 【化4】 (式中、X、P1 、P2 は前記と同じ基を表す。)で表
される(2R,3S)−1−ハロ−2−ヒドロキシ−3
−アミノ−4−フェニルチオブタンからなる群より選択
された少なくとも1つの化合物である請求項1又は2記
載のアミノ基が保護された(2S,3R)−1−ハロ−
2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フェニルチオブタン
の精製、単離方法。 - 【請求項4】 一般式(1)で表される化合物の光学対
掌体に混入している不純物は、アミノ基が保護された
(2S,3S)−1−ハロ−2−ヒドロキシ−3−アミ
ノ−4−フェニルチオブタン、アミノ基が保護された
(3S)−1−フェニルチオ−2−ヒドロキシ−3−ア
ミノ−4−フェニルチオブタン、及び、(2S,3R)
−1−ハロ−2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フェニ
ルチオブタンからなる群より選択された少なくとも1つ
の化合物である請求項1又は2記載のアミノ基が保護さ
れた(2S,3R)−1−ハロ−2−ヒドロキシ−3−
アミノ−4−フェニルチオブタンの光学対掌体の精製、
単離方法。 - 【請求項5】 芳香族炭化水素系溶剤は、下記一般式
(5); 【化5】 (式中、R1 及びR2 は、独立して、水素原子、ハロゲ
ン原子及び炭素数1〜4のアルキル基からなる群より選
択された1価の基を表す。)で表される化合物である請
求項1、2、3又は4記載の精製、単離方法。 - 【請求項6】 芳香族炭化水素系溶剤は、トルエンであ
る請求項5記載の精製、単離方法。 - 【請求項7】 結晶化は、補助的な溶剤を更に用いて行
われ、前記溶剤は、一般式(1)で表される化合物又は
その光学対掌体の溶解度、収量、処理濃度、精製効果、
及び、得られる結晶の物性のうち、少なくとも1つを改
善するためのものである請求項1、2、3、4、5又は
6記載の精製、単離方法。 - 【請求項8】 補助的な溶剤は、酢酸エチル、塩化メチ
レン及びアセトニトリルからなる群より選択された少な
くとも1種である請求項7記載の精製、単離方法。 - 【請求項9】 補助的な溶剤は、結晶化のための操作が
終了した時点で、前記補助的な溶剤と芳香族炭化水素系
溶剤との重量比(前記補助的な溶剤/前記芳香族炭化水
素系溶剤)が、0.5以下となる量で用いられる請求項
7又は8記載の精製、単離方法。 - 【請求項10】 結晶化のための操作は、不活性ガス雰
囲気下で行われる請求項1、2、3、4、5、6、7、
8又は9記載の精製、単離方法。 - 【請求項11】 アミノ基の保護基は、ウレタン型保護
基である請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又
は10記載の精製、単離方法。 - 【請求項12】 ウレタン型保護基は、ベンジルオキシ
カルボニル基又はtert−ブトキシカルボニル基であ
る請求項11記載の精製、単離方法。 - 【請求項13】 一般式(1)においてXで表されるハ
ロゲン原子は、塩素原子である請求項1、2、3、4、
5、6、7、8、9、10、11又は12記載の精製、
単離方法。
Priority Applications (9)
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---|---|---|---|
JP10139310A JPH11100363A (ja) | 1997-07-29 | 1998-05-21 | アミノ基が保護された(2s,3r)−1−ハロ−2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フェニルチオブタン又はその光学対掌体の精製、単離方法 |
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HU0001155A HUP0001155A3 (en) | 1997-07-29 | 1998-07-29 | Process for the purification and isolation of (2s,3r)-1-halo-2-hydroxy-3-(protected amino)-4-phenylthiobutanes or optical antipodes thereof |
EP98935265A EP0972760B1 (en) | 1997-07-29 | 1998-07-29 | Process for the purification or isolation of (2s, 3r)-1-halo-2-hydroxy-3-(protected amino)-4-phenylthiobutanes or optical antipodes thereof |
ES98935265T ES2229520T3 (es) | 1997-07-29 | 1998-07-29 | Procedimiento para la purificacion o el aislamiento de (2s,3r)-1-halogeno-2-hidroxi-3-(amino protegido)-4-feniltiobutanos o enantiomeros opticos de los mismos. |
PT98935265T PT972760E (pt) | 1997-07-29 | 1998-07-29 | Proceso para a purificacao ou isolamento de (2s,3r) -1-halo-2-hidroxi-3-(amino protegido)-4-feniltiobutanos ou seus antipodas opticos |
AT98935265T ATE277005T1 (de) | 1997-07-29 | 1998-07-29 | Verfahren zur reinigung oder isolierung von (2s, 3r)-1-halo-2-hydroxy-3-(geschütztes amino)-4- phenylthiobutanen oder deren optischen antipoden |
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DE69826448T DE69826448T2 (de) | 1997-07-29 | 1998-07-29 | Verfahren zur reinigung oder isolierung von (2s,3r)-1-halo-2-hydroxy-3-(geschütztes amino)-4-phenylthiobutanen oder deren optischen antipoden |
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