JPH11100359A - シアノホルメートエステルの製造方法 - Google Patents

シアノホルメートエステルの製造方法

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JPH11100359A
JPH11100359A JP10204918A JP20491898A JPH11100359A JP H11100359 A JPH11100359 A JP H11100359A JP 10204918 A JP10204918 A JP 10204918A JP 20491898 A JP20491898 A JP 20491898A JP H11100359 A JPH11100359 A JP H11100359A
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  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、毒性の高い生成物の取り扱いを減
じ、望まれる生成物の最大収率を提供し、塩がまったく
製造されず、その望まれる生成物が容易に回収され、そ
のうえ、不必要な副生物をまったく生じない無廃棄物方
法とすることにより、先行技術の方法に伴う問題および
出費を避ける。 【解決手段】 1〜20個の炭素原子を有する、アルキ
ル、アラルキルまたはアリールシアノホルメートエステ
ルが、不活性溶媒の不在または存在下、触媒量の第三級
アミン塩基、好ましくは1,4-ジアザビシクロ [2.2.2]オ
クタンの存在下で、理論量の、対応するアルキル、アラ
ルキルまたはアリールハロホルメートと、オルガノシリ
ルニトリルとを、無水的に反応させることにより調製さ
れる。その反応は、約 -30℃〜70℃の温度において、好
ましくは約5℃〜30℃において行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シアノホルメート
エステルの営業的な調製に関する。
【0002】本発明は、C1 〜C20アルキル、アラルキ
ルおよびアリールシアノホルメートエステルを、高純度
の営業的な量において、かつ非常に高い収率で製造する
ための、経済的に実施可能な方法に関する。アルキルシ
アノホルメート、とりわけエチルシアノホルメートは、
医薬品、除草剤、殺菌剤、殺虫剤およびさまざまな他の
製品の生産における中間体として、幅広く使用されてい
る。
【0003】
【従来の技術】アルキルシアノホルメートは、大環状ポ
リエーテル(クラウンエーテルとしても知られている)
の存在下で、上記アルキルホルメートとシアン化カリウ
ムとを反応させることにより調製されてきた。Childsお
よび Weberは、"Preparation of Cyanoformates, Crown
Ether Phase Transfer Catalyst", J. Org. Chem. Vo
l. 41, 346(1976) において、 18-クラウン-6の存在
下、塩化メチレン中でのイソブチルクロロホルメートと
シアン化カリウムとの反応を経て、94%の収率でイソブ
チルシアノホルメートを得ることを報告している。しか
しながら、使用される塩化メチレンの大過剰および毒
性、並びにクラウンエーテルの比較的高いコストが、こ
の方法を、大規模営業生産にとって魅力のないものとし
ている。
【0004】低温において、第四級アンモニウム相間移
動触媒を用いて、塩化メチレン中のアルキルハロホルメ
ートと、シアン化ナトリウム水溶液との反応による、ア
ルキルシアノホルメート誘導体の調製が、1985年に発行
された米国特許第 4,539,422号において説明されてい
る。この方法に包含されている極端な条件および過大な
廃棄物は、それを、大規模営業製造にとって非実用的で
魅力のないものとしている。
【0005】オキサミド酸エステル、ホスゲンおよび第
三級アミンの反応により、シアノホルメートエステルを
製造することが、特開昭55-79356号公報から既知であ
る。エチルシアノホルメートの収率が82%であったと報
告された。スイス国特許第CH 675,875号において、不活
性溶媒中での、シアン化水素、エチルクロロホルメート
およびトリエチルアミンの反応からの、エチルシアノホ
ルメートの同様の収率が報告された。これらの方法は、
不都合なことに、その生成物混合物からのモル当量の第
三級アミン塩酸塩の単離および除去を包含している。
【0006】Lidyおよび Sundermeyerは、Tet. Lett. 1
449(1973) において、触媒としてのピリジンの存在下で
の、適当なクロロホルメートとトリメチルシリルニトリ
ルとの還流温度における反応による、およそ70%の収率
における、エチルおよびメチルシアノホルメートの形成
を報告している。この方法の反復から、室温において
は、それが非常にゆっくりと進行するということ、およ
び、その反応は、還流においては、完了まで行かず、そ
のために、それらの残存している出発原料からの、その
生成物の分離を必要とするということが明らかとなっ
た。
【0007】それらの出発原料が酸ハロゲン化物および
トリメチルシリルニトリルを包含している、規定された
置換トリメチルシリルオキシマロン酸ジニトリル化合物
の製造のための方法における触媒としての、トリエチレ
ンジアミン、または1,4-ジアザビシクロ [2.2.2]オクタ
ン、の使用が、米国特許第 4,620,022号において開示さ
れている。他の塩基触媒および酸触媒が、開示された方
法のさまざまな代替の態様において有用なものとして開
示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、毒性の高い
生成物の取り扱いを減じ、望まれる生成物の最大収率を
提供し、塩がまったく製造されず、その望まれる生成物
が容易に回収され、そのうえ、不必要な副生物をまった
く生じない無廃棄物方法とすることにより、先行技術の
方法に伴う問題および出費を避ける。
【0009】
【課題を解決するための手段】C1 〜C20アルキル、ア
ラルキル、またはアリールシアノホルメートエステル
は、不活性溶媒の不在または存在下、触媒量の第三級ア
ミン塩基、好ましくは1,4-ジアザビシクロ [2.2.2]オク
タンの存在下で、理論量の、対応するC1 〜C20アルキ
ル、アラルキルまたはアリールハロホルメートと、オル
ガノシリルニトリルとを、無水的に反応させることによ
り調製される。その反応は、約 -30℃〜70℃の温度にお
いて、好ましくは約5℃〜30℃において、もっとも好ま
しくは周囲温度、すなわち20℃〜25℃において行われ
る。その反応は、周囲圧力下において進行する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の方法を使用して、C1
20アルキル、アラルキルまたはアリールシアノホルメ
ートが、約 -30℃〜70℃の範囲の温度において、好まし
くは室温、すなわち約20℃〜25℃において、触媒量の第
三級アミン塩基、例えば、トリエチルアミン、1,4-ジア
ザビシクロ [2.2.2]オクタン("DABCO") 、1,8-ジアザビ
シクロ[5.4.0]ウンデカ -7-エン("DBU") 、N,N-ジメチ
ルアミノピリジン("DMAP")、またはピリジン、好ましく
は1,4-ジアザビシクロ [2.2.2]オクタンの存在下で、お
よそ1当量の、対応するC1 〜C20アルキル、アラルキ
ルまたはアリールハロホルメート、好ましくはクロロホ
ルメートと、オルガノシリルニトリル、好ましくはアル
キルシリルニトリル、もっとも好ましくはトリメチルシ
リルニトリルとを反応させることにより調製される。そ
の反応は、以下の図式に準じて進行する。
【0011】
【化2】
【0012】上式中、R1 はC1 〜C20アルキル、アラ
ルキル、またはアリールであり、R 2 は低級アルキル、
すなわちC1 〜C6 であり、Xはハロゲン、すなわち
F、Cl、BrまたはIであり、nは1〜3である。
【0013】本発明の方法は、上記対応するC1 〜C20
アルキル、アラルキル、またはアリールシアノホルメー
トを、高い純度で、かつ非常に高い収率で、一貫して製
造するということが見出された。
【0014】不活性溶媒、例えば、トルエン、エーテル
またはヘキサンの使用は、上記方法の結果に対する逆効
果がまったく無い。しかしながら、その毒性生成物の取
り扱いを制限し、収率および純度を最大化するために
は、溶媒の不在下で、その方法を実施するのが好ましい
とされる。
【0015】水は上記生成物および上記オルガノシリル
ニトリルを分解するので、上記反応は実質的に無水の条
件下で行われなければならない。ゆえに、最良の結果を
得るためには、その反応を開始する前に、その容器およ
びそれらの試薬の両方が注意深く乾燥されているべきで
あるということが好ましいとされる。
【0016】上記反応は、約 -30℃〜70℃の範囲の温度
において、好ましくは約5℃〜30℃において行うことが
できる。その反応は、5℃未満のまたは30℃を超える温
度において行うことができるけれども、そのようにする
ことに、何等の明らかな長所も無い。不活性ガス、好ま
しくは窒素、雰囲気を適用することができるけれども、
必要ではない。
【0017】上記ハロホルメート誘導体、特にそれらの
塩化物は安価で、利用しやすい。
【0018】上記オルガノシリルニトリルは、そのアル
キルが1〜6個の炭素原子を含んでいるアルキルシリル
ニトリルであるのが好ましい。好ましいとされる態様に
おいて、そのアルキルシリルニトリルは、トリメチルシ
リルニトリル、ジメチルジシアノシランおよびメチルト
リシアノシランを含んでいる群より選ばれる。トリメチ
ルシリルニトリルは、米国特許第 5,258,534号において
教示されているように、安価な出発原料から、その場で
調製することができるので、もっとも好ましいとされる
オルガノシリルニトリルである。コストを最小化するた
めに、その副生物である塩化トリメチルシリルを再循環
させて、トリメチルシリルニトリルを製造することがで
きる。
【0019】表Iに示されているように、本発明の使用
により、C1 〜C20アルキル、アラルキルまたはアリー
ルシアノホルメートが、高い純度で、かつ優れた収率で
製造される。得られるシアノホルメートの収率は理論値
の95%を超えることができ、その生成物の純度は、一般
に、ガスクロマトグラフィー分析により測定した場合、
98%を超える。一般に、その反応は、周囲温度(すなわ
ち約25℃)において素速く進行し、ほとんどの構成成分
について、ほんの数時間のうちに行うことができる。
【0020】本発明の方法において使用される無溶媒条
件は、毒性の高い生成物の取り扱いを減じ、望まれる生
成物の最大収率を提供する。その方法においては、塩が
まったく製造されず、その望まれる生成物は蒸留により
回収される。そのうえ、上記好ましいとされるオルガノ
シリルニトリルからの副生物である塩化トリメチルシリ
ルを再循環させて、トリメチルシリルニトリルを製造
し、このようにして、これを、シアノホルメート誘導体
を製造するための、処理または廃棄を必要とする不必要
な副生物をまったく生じない無廃棄物方法とすることが
できる。本発明の方法は、それにより、先行技術の方法
に伴う問題および出費を避ける。
【0021】以下の実施例は、本発明の方法の実施にお
いて得ることができる幅広い範囲の生成物の実例となる
ものである。
【0022】
【実施例】
実施例1エチルシアノホルメート 55グラム(0.51モル)のエチルクロロホルメートおよび
0.10g(0.9 モル)の1,4-ジアザビシクロ [2.2.2]オク
タンを、乾燥窒素雰囲気下、乾燥反応器に添加し、水浴
を使用して、およそ20℃まで攪拌しながら冷却した。ト
リメチルシリルニトリル(51g、0.51モル)を、次に、
約1時間かけて滴下添加した。その混合物を、その反応
が完了に達するまで(およそ2〜3時間)、20℃〜30℃
に維持した。その塩化トリメチルシリルを、減圧下、蒸
留により除去し、48gの生成物を、無色の液体(沸点50
℃/8mmHg)として単離した。 収率:96.3%(理論値) 純度:98.5%(GC分析)1 H−NMR:δ4.4 、q(2H)、J=7Hz IR:2250cm-1(CN)、1750cm-1(CO)
【0023】実施例2イソブチルシアノホルメート イソブチルクロロホルメート(68.3g、0.5 モル)、ト
リメチルシリルニトリル(49.5g、0.5 モル)および1,
4-ジアザビシクロ [2.2.2]オクタン(0.10g、0.9 モ
ル)を反応させ、透明な、無色の液体(沸点52〜53℃/
20mmHg)として、61.5gのイソブチルシアノホルメート
を製造した。 収率:97%(理論値) 純度:98% IR:2250cm-1(CN)、1750cm-1(CO)
【0024】実施例3プロピルシアノホルメート プロピルクロロホルメート(10g、0.08モル)、トリメ
チルシリルニトリル(8g、0.08モル)および1,4-ジア
ザビシクロ [2.2.2]オクタン(0.01g、0.09モル)を反
応させ、透明な、無色の液体(沸点25〜27℃/10mmHg)
として、 8.4gのプロピルシアノホルメートを生じさせ
た。 収率:93%(理論値) 純度:98% IR:2250cm-1(CN)、1750cm-1(CO)
【0025】実施例4メチルシアノホルメート メチルクロロホルメート(4.73g、0.05モル)および1,
4-ジアザビシクロ [2.2.2]オクタン(5mg、0.05モル)
の混合物にトリメチルシリルニトリル(5.0 g、0.05モ
ル)を滴下添加し、その混合物を、攪拌しながら、20〜
25℃に、約1〜2時間にわたって維持した。得られたメ
チルシアノホルメートを、ガスクロマトグラフィーおよ
び分光分析法により同定した。1 H−NMR:δ4.0 、s(3H) IR:2250cm-1(CN)、1750cm-1(CO)
【0026】実施例5ベンジルシアノホルメート ベンジルクロロホルメート(13.7g、0.08モル)および
1,4-ジアザビシクロ [2.2.2]オクタン(60mg、0.54モ
ル)を、乾燥窒素雰囲気下、乾燥反応器に添加した。ト
リメチルシリルニトリル(8g、0.08モル)を、約1時
間かけて滴下添加した。その混合物を、その反応が完了
に達するまで(約1時間)、20℃〜30℃に維持した。そ
の塩化トリメチルシリルを留去した後、10.6gの生成物
を、透明な液体(沸点70〜72℃/1mmHg)として単離し
た。 収率:82%(理論値) 純度:98% IR:2250cm-1(CN)、1760cm-1(CO)
【0027】実施例6フェニルシアノホルメート フェニルクロロホルメート(3.16g、0.020 モル)およ
び1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(12mg、0.11モ
ル)を、乾燥窒素雰囲気下、乾燥反応器に添加し、次い
で、トリメチルシリルニトリル(2.0 g、0.02モル)を
添加した。その混合物を、その反応が完了に達するまで
(約12時間)、20℃〜30℃に維持した。その塩化トリメ
チルシリルを減圧下に留去した後、2.70gの生成物を、
固体(融点48〜50℃)として単離した。 収率:92%(理論値) 純度:98%1 H−NMR:δ7.3 、m(5H) IR:2250cm-1(CN)、1760cm-1(CO)
【0028】以下の実施例においては、上記生成物およ
び上記塩化トリメチルシリル副生物の除去後、触媒を含
んでいる前のバッチからの釜残渣を使用して、アルキル
シアノホルメートを調製した。
【0029】実施例7再循環された触媒からのエチルシアノホルメート 2グラム(0.02モル)のエチルクロロホルメートおよ
び、0.10gの、前の実施からの釜残渣(1,4-ジアザビシ
クロ [2.2.2]オクタンを含んでいる)を、乾燥窒素雰囲
気下、乾燥反応器に添加し、水浴を使用して、およそ20
℃まで攪拌しながら冷却した。トリメチルシリルニトリ
ル(2g、0.02モル)を、次に、滴下添加し、その混合
物を、20℃〜30℃に維持した。その反応混合物のGLC
トレースは、エチルシアノホルメートへの完全な転化を
示し、前に使用された触媒が、その反応を完了させる活
性があったということを示唆した。
【0030】上記実施例1〜6において得られた生成物
の収率および物理特性の要約が、本発明の実施により、
示されている置換基R1 を有するクロロホルメートとト
リメチルシリルニトリルとを反応させて、示されている
シアノホルメートを製造する場合について、表Iに示さ
れている。
【0031】
【表1】
【0032】実施例8ジメチルジシアノシランからのエチルシアノホルメート エチルクロロホルメート(5.4 g、0.05モル)および1,
4-ジアザビシクロ [2.2.2]オクタン(0.01g、0.01モ
ル)の混合物にジメチルジシアノシラン(5.5 g、0.05
モル)を滴下添加した。その混合物を、5℃〜30℃に、
2〜5時間にわたって維持した。そのジメチルジクロロ
シランを留去した後、そのエチルシアノホルメートを、
減圧下で、蒸留により単離した。そのエチルシアノホル
メート生成物の純度および収率は、実施例1のものに匹
敵した。
【0033】実施例9メチルトリシアノシランからのエチルシアノホルメート エチルクロロホルメート(5.4 g、0.05モル)および1,
4-ジアザビシクロ [2.2.2]オクタン(0.01g、0.01モ
ル)の混合物にメチルトリシアノシラン(6.05g、0.05
モル)を滴下添加した。その混合物を、0℃〜30℃に、
2〜5時間にわたって維持した。そのメチルトリクロロ
シランを留去した後、そのエチルシアノホルメートを、
減圧下で、蒸留により単離した。そのエチルシアノホル
メート生成物の純度および収率は、実施例1のものに匹
敵した。
【0034】上記実施例および説明から、上記方法の長
所は以下のように要約できるということがわかるであろ
う。
【0035】その反応は、室温において実施することが
できる。その反応時間は短い。収率は優れている(概し
て90%よりも高い)。その生成物の純度は高い(98%を
超えている)。その塩化オルガノシリル、特に塩化トリ
メチルシリルは、蒸留により容易に除去される。その触
媒は、再循環することができる。その塩化オルガノシリ
ル、特に塩化トリメチルシリルは、再循環することがで
きる。および処理または廃棄を必要とする、不必要な副
生物は、まったく生成されない。
【0036】本発明は上記に示されている特定の実施例
および、詳細に説明されているその根本的で新規な特徴
により説明されてきたけれども、当業者は、本発明の精
神から逸脱することなく、開示されている方式および方
法に対するさまざまな置換および変更を行うことができ
る。従って、本発明は、上記に開示されている実施例に
限定されるものとみなされるべきではなく、以下の請求
項により規定されているものにのみ限定されるべきもの
である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年8月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項26
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項27
【補正方法】変更
【補正内容】
フロントページの続き (72)発明者 ジェラルド エル.ラーソン アメリカ合衆国,ペンシルバニア 18940, ニュートン,サウス ノーウッド アベニ ュ 407 (72)発明者 トマス ブイ.ジョン アメリカ合衆国,ペンシルバニア 19067, ヤードリー,ワード ドライブ 1207

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C1 〜C20アルキル、アラルキルまたは
    アリールシアノホルメートエステルを製造するための方
    法であって、触媒量の第三級アミン塩基触媒の存在下
    で、理論量の、対応するC1 〜C20アルキル、アラルキ
    ルまたはアリールハロホルメートと、オルガノシリルニ
    トリルとを、無水的に反応させることを含む方法。
  2. 【請求項2】 上記第三級アミン塩基触媒が、トリエチ
    ルアミン、1,4-ジアザビシクロ [2.2.2]オクタン、1,8-
    ジアザビシクロ [5.4.0]ウンデカ -7-エン、N,N-ジメチ
    ルアミノピリジンおよびピリジンからなる群より選ばれ
    る、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 上記触媒が1,4-ジアザビシクロ [2.2.2]
    オクタンである、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 上記オルガノシリルニトリルがアルキル
    シリルニトリルであり、そのアルキル基が1〜6個の炭
    素原子を含んでいる、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 上記アルキルシリルニトリルがトリアル
    キルシリルニトリルである、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 上記トリアルキルシリルニトリルがトリ
    メチルシリルニトリルである、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 上記オルガノシリルニトリルがジメチル
    ジシアノシランである、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 上記オルガノシリルニトリルがメチルト
    リシアノシランである、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 上記反応が無水条件下で行われる、請求
    項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 上記ハロホルメートがクロロホルメー
    トである、請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 上記反応が約 -30℃〜約70℃の範囲の
    温度に維持される、請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】 上記温度が約5℃〜約30℃の範囲にあ
    る、請求項10に記載の方法。
  13. 【請求項13】 上記シアノホルメートエステル生成物
    が、クロロシランの除去に次いで回収される、請求項1
    0に記載の方法。
  14. 【請求項14】 上記オルガノシリルニトリルがトリメ
    チルシリルニトリルであリ、トリメチルクロロシランを
    反応副生物として回収し、続いて、そのトリメチルクロ
    ロシランを反応させて、当該方法における使用のための
    トリメチルシリルニトリルを形成させるという工程をさ
    らに含んでいる、請求項10に記載の方法。
  15. 【請求項15】 上記シアノホルメートエステル生成物
    を含んでいる、完了された反応混合物を加熱し、そのシ
    アノホルメートエステル生成物と上記触媒とを別々に回
    収する、さらなる工程を包含している、請求項1に記載
    の方法。
  16. 【請求項16】 上記シアノホルメートエステル生成物
    が蒸留により回収される、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 上記回収された触媒が、当該方法に準
    じて、シアノホルメートエステル生成物の次のバッチを
    製造するのに利用される、請求項15に記載の方法。
  18. 【請求項18】 以下の反応図式に準じて、下式R1
    COCNを有するシアノホルメートエステルを製造する
    ための方法であって、 【化1】 上式中、R1 は1〜20個の炭素原子を有するアルキル、
    アラルキルおよびアリールからなる群より選ばれ、R2
    は1〜6個の炭素原子を有するアルキルであり、Xはハ
    ロゲンであり、上記触媒は第三級アミン塩基であり、 上記反応(I)が無水条件下で行われる方法。
  19. 【請求項19】 R1 が1〜20個の炭素原子を含んでい
    るアルキルである、請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 Xが塩素である、請求項18に記載の
    方法。
  21. 【請求項21】 上記触媒が、トリエチルアミン、1,4-
    ジアザビシクロ [2.2.2]オクタン、1,8-ジアザビシクロ
    [5.4.0]ウンデカ -7-エン、N,N-ジメチルアミノピリジ
    ンおよびピリジンからなる群より選ばれる、請求項18
    に記載の方法。
  22. 【請求項22】 上記触媒が1,4-ジアザビシクロ [2.2.
    2]オクタンである、請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 上記ハロゲン化オルガノシリル副生物
    が蒸留により除去される、請求項18に記載の方法。
  24. 【請求項24】 上記反応が周囲温度において行われ
    る、請求項18に記載の方法。
  25. 【請求項25】 上記触媒とR1 OCOCNとを蒸留に
    より回収し、その後、その触媒とハロゲン化オルガノシ
    リルとを上記方法のさらなる実施において回収する、さ
    らなる工程を包含している、請求項18に記載の方法。
  26. 【請求項26】 C1 〜C20アルキル、アラルキルまた
    はアリールシアノホルメートエステルを製造するための
    方法であって、触媒量の1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オ
    クタンの存在下で、理論量の、対応するC1 〜C20アル
    キル、アラルキルまたはアリールハロホルメートと、オ
    ルガノシリルニトリルとを、反応させること、その触媒
    と、そのシアノホルメートエステル生成物とを蒸留によ
    り回収すること、その後、その触媒と、そのハロゲン化
    1 〜C6 アルキルシリル反応副生物とを、上記方法の
    さらなる実施において回収すること、を含んでいる方
    法。
  27. 【請求項27】 上記C1 〜C20アルキルシリルニトリ
    ルがトリメチルシリルニトリルであり、上記アルキルハ
    ロシラン反応副生物がトリメチルハロシランである、請
    求項26に記載の方法。
  28. 【請求項28】 上記ハロホルメートがクロロホルメー
    トであり、上記反応副生物がトリメチルクロロシランで
    ある、請求項26に記載の方法。
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