JPH11100095A - 液体充填装置 - Google Patents

液体充填装置

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Publication number
JPH11100095A
JPH11100095A JP26192597A JP26192597A JPH11100095A JP H11100095 A JPH11100095 A JP H11100095A JP 26192597 A JP26192597 A JP 26192597A JP 26192597 A JP26192597 A JP 26192597A JP H11100095 A JPH11100095 A JP H11100095A
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JP
Japan
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filling
liquid
bottle
container
passage
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Withdrawn
Application number
JP26192597A
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English (en)
Inventor
Sueshige Nakamura
末茂 中村
Masamitsu Narita
雅光 成田
Atsushi Ono
篤 小野
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11100095A publication Critical patent/JPH11100095A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、清涼飲料水等の飲料をびん等の
容器に充填する装置に用いて好適の、液体充填装置に関
し、液体の垂直落下を防止して充填精度を向上させるこ
とを目的とする。 【解決手段】 タンク1内に貯溜された液体18を容器
9に充填する液体充填装置において、液体18の充填時
にタンク1と容器9とを連通しうる充填液通路41,3
4,33をそなえるとともに、充填液通路33を容器内
に至るように延在させるべく、充填液通路33に容器1
内に挿入可能な液注入パイプ13が設けられるととも
に、液注入パイプ13の先端開口近傍に、液注入パイプ
13から流出する液体18の流れを半径方向の全周へ拡
散しながら拡散流を容器9内壁の肩部14に沿わせるよ
うに案内する充填液拡散部品7を設けるように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、清涼飲料水等の飲
料をびん等の容器に充填する装置に用いて好適の、液体
充填装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の液体充填装置の一例を示す
模式的縦断面図である。図3に示すように、フィラタン
ク1内には清涼飲料水等の充填液18が貯溜されてお
り、フィラタンク1の下方には充填バルブブロック2が
設けられている。そして、充填液18を容器(びん)9
に充填する場合には、エアシリンダ11を作動させて、
びん9を充填バルブブロック2に当接させてフィラタン
ク1内の充填液18をびん9に供給する。
【0003】このような液体充填装置について、さらに
詳しく説明すると、充填バルブブロック2は、シーリン
グガスケット10を介してびん9の開口端に接続される
ようになっており、充填作業時には、充填バルブブロッ
ク2の下半部中央に形成された充填液通路33とびん9
とが連通接続される。また、充填バルブブロック2の上
半部はフィラタンク1の下部に嵌装されており、フィラ
タンク1内の充填液18は、開口17を介し充填バルブ
ブロック2内の充填液通路34に供給される。
【0004】一方、充填バルブブロック2には、充填バ
ルブブロック2の中心軸に沿ってベントチューブ6及び
ステム4が配設されている。これらのベントチューブ6
及びステム4は一体に形成されており、ステム4及びベ
ントチューブ6の内部には、それぞれ通気孔4C,6A
が形成されている。そして、これらの通気孔4C,6A
によりびん9内とフィラタンク1内とが連通接続されて
いる。
【0005】これにより、びん9内とフィラタンク1内
とが同一の圧力に保たれ、充填液18のびん9内への流
入時には、びん9内の空気がフィラタンク1内へ排出さ
れる。また、ベントチューブ6とステム4との接続部に
は、拡径部4Bが形成されており、この拡径部4Bの下
端面にリング状の液弁パッキン8が取り付けられてい
る。そして、ステム4を下方に付勢することにより、液
弁パッキン8が充填バルブブロック2の段部2Aと当接
して充填液通路34と充填液通路33とが遮断される。
また、ステム4を上方に駆動すると、液弁パッキン8が
段部2Aから離隔して充填液通路34と充填液通路33
とが連通状態となり、この場合には、フィラタンク1内
の充填液18が、充填液通路34及び充填液通路33を
介して、びん9内に供給される。
【0006】また、ベントチューブ6の下部外周には、
リング状に形成されたスプレッダ7が取り付けられてお
り、充填液通路33から供給される充填液18は、スプ
レッダ7により外周側に拡散される。これにより、充填
液18の充填時には、びん9の内壁に沿う流れが形成さ
れる。このような従来の液体充填装置を用いて、びん9
にフィラタンク1の充填液18を充填する場合には、ま
ず、びん9が充填バルブブロック2に装填された状態に
なるように、エアシリンダ11によりびん9を充填バル
ブブロック2に向けて上昇させる。
【0007】そして、びん口部12の上端縁部を、充填
バルブブロック2のシーリングガスケット10に当接さ
せる。そして、この状態でステム4を上方に駆動して充
填液通路34と充填液通路33とを連通させる。これに
より、フィラタンク1内の充填液18が、開口17,充
填液通路34及び充填液通路33を通じてびん9内に流
入する。
【0008】このとき、スプレッダ7により充填液18
が外周側に拡散され、充填液18がびん9の内壁に沿う
状態で流入し、円滑な充填が行なわれる。なお、符号1
5は、びん9内の圧力を大気圧に開放するためのスニフ
ト弁、符号5はステム4を上方に付勢するスプリング、
4Aはステム4に形成された突起部(スプリングシー
ト)である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、びん9
の形状によっては、びん口12からびん肩14の内壁に
沿う正常な流れが形成されず、びん肩14の角部16に
おいて液膜が剥離して充填液18が垂直に落下する場合
がある。このように充填液18が垂直に落下すると、び
ん9内において充填液18の乱れが生じ、いわゆる巻き
込み気泡量が過多となったり、液面の波立ちにより充填
精度低下が生じるという課題がある。
【0010】また、充填液18が炭酸飲料の場合、充填
時の乱れが大きいと、充填終了後に異常な泡立ちが発生
し、びん口12から液こぼれが生じて充填量不足となる
という課題もある。このため、従来では、びん9の種類
(形状)が変わると、その都度、充填液が角部から滴下
しないように液体充填装置の一部を変更する必要があっ
た。
【0011】本発明は、上述の課題に鑑み創案されたも
ので、液体の垂直落下を防止して充填精度を向上させる
とともに、びんの種類が変わっても液体充填装置を取り
替えることなく円滑に液体充填を行なえるようにした、
液体充填装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の液体充填装置は、タンク内に貯溜された液体
を容器に充填する液体充填装置において、該液体の充填
時に該タンクと該容器とを連通しうる充填液通路をそな
えるとともに、該充填液通路を該容器内に至るように延
在させるべく、該充填液通路に該容器内に挿入可能な液
注入パイプが設けられるとともに、該液注入パイプの先
端開口近傍に、該液注入パイプから流出する液体の流れ
を半径方向の全周へ拡散しながら拡散流を該容器内壁の
肩部に沿わせるように案内する充填液拡散部品が設けら
れていることを特徴としている。
【0013】また、請求項2記載の本発明の液体充填装
置は、請求項1記載の構成において、該容器内が所定圧
力に加圧され、該所定圧力下で該液体の充填が行なわれ
ることを特徴としている。また、請求項3記載の本発明
の液体充填装置は、請求項2記載の構成において、該容
器内が0.5〜5kgf/cm2 に加圧されて該液体の
充填が行なわれることを特徴としている。
【0014】さらに、請求項4記載の本発明の液体充填
装置は、請求項1記載の構成において、該容器内への該
液体充填量を計測する充填量計測手段と、該充填量計測
手段により所定充填量が計測されると該充填液通路を閉
鎖する充填量制御手段とが設けられていることを特徴と
している。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。まず、本発明の第1実施形態
について説明すると、図1はその全体構成を示す模式的
縦断面図である。この第1実施形態における液体充填装
置は、要部の構造を除いて図3に示す従来の液体充填装
置と略同様に構成されている。
【0016】すなわち、フィラタンク1には飲料水等の
充填液(又は、単に液体ともいう)18が貯溜されてい
る。なお、フィラタンク1内の気体部分は、図示しない
加圧手段(例えば加圧ポンプ)により0.5〜5kgf
/cm2 程度に加圧されており、この圧力下で液体18
の泡立ち等を抑制しながら、速やかに充填が行なわれ
る。
【0017】また、2は充填バルブブロックであり、フ
ィラタンク1内の液体を容器(びん)9内に所要の状態
で供給するためのものである。また、図1に示すよう
に、充填バルブブロック2は、フィラタンク1の下面に
嵌挿する状態で取り付けられている。充填バルブブロッ
ク2の上半部には、上端を閉鎖された筒状の充填液通路
34が形成され、充填液通路34は、充填バルブブロッ
ク2の側部に形成された開口17を通じてフィラタンク
1内に連通している。
【0018】また、充填バルブブロック2の下半部に
は、充填液通路34より小径の充填液通路33が形成さ
れており、充填液通路33の上端部が充填液通路34の
下端部と連通している。また、本実施形態における液体
充填装置は、チャージング弁3,ステム4,ポストスプ
リング5,ベントチューブ6,充填液拡散部品(スプレ
ッダ)7をそなえている。
【0019】ステム4は充填バルブブロック2内に挿通
されており、充填バルブブロック2の軸心方向に沿って
配設されている。また、ステム4内には、軸方向に延在
するガス通路32が形成されている。また、チャージン
グ弁3は、ステム4の上方に配設されるとともに、フィ
ラタンク1における充填液18の液面より上方空間内に
配設され、図示しない駆動手段により上下に駆動される
ように構成されている。また、チャージング弁3の下面
には、チャージングパッキン19が取り付けられてい
る。
【0020】そして、チャージング弁3が下方へ駆動さ
れると、チャージングパッキン19がガス通路32の上
端開口縁に密接して、ガス通路32の上端開口を閉塞す
るように構成されている。また、チャージング弁3が上
方へ駆動されると、チャージングパッキン19のガス通
路32の上端開口から離隔して密接状態が解除され、ガ
ス通路32とフィラタンク1とが連通するように構成さ
れている。
【0021】一方、ステム4の下端には、拡径部4Bが
形成されており、ステム4はこの拡径部4Bにおいてベ
ントチューブ6に接続されている。このベントチューブ
6は小径の充填液通路33に内挿されており、ベントチ
ューブ6と充填バルブブロック2との間の空間が充填液
通路33として機能するようになっている。また、ベン
トチューブ6の内部には通気孔6Aが形成されており、
この通気孔6Aは、ステム4内のガス通路32と連通し
ている。
【0022】また、充填バルブブロック2内において、
大径の充填液通路34と小径の充填液通路33との接続
部分には段部2Aが形成されており、この段部2Aの略
鉛直上方にステム4の拡径部4Bが配設されている。ま
た、拡径部4Bの下端面には、リング状の液弁パッキン
8が取り付けられており、ステム4及び拡径部4Bが下
方へ駆動されると、液弁パッキン8が段部2Aの突起2
Bに密接して、充填液通路34と充填液通路33との連
通状態が遮断されるようになっている。すなわち、充填
液通路34から充填液通路33に至る充填液供給路が、
ステム4の上下駆動により開閉されるように構成されて
いるのである。
【0023】また、ステム4には突起部(スプリングシ
ート)4Aが形成されており、充填バルブブロック2と
突起部4Aとの間には、ステム4を常時上方へ付勢する
スプリング(ポストスプリング)24が介装されてい
る。また、本装置では、上記の駆動手段(図示省略),
ステム4,液弁パッキン8及び充填バルブブロック2の
段部2Aにより充填量制御手段60が構成されており、
液体18の充填時に、所定量の充填が検出されると、こ
の充填量制御手段60により充填液通路33,34が閉
鎖されて、びん9への液体18の充填が終了するように
なっている。
【0024】充填バルブブロック2の下面には、シーリ
ングガスケット10が取り付けられており、びん9をエ
アシリンダ11により上方へ押しつけた際に、びん口1
2の上端縁部がシーリングガスケット10に密接して、
充填液通路33からびん9に至る充填通路を液密に保持
するように構成されている。また、充填バルブブロック
2にはガス通路32に連通する大気開放路2Cが形成さ
れており、大気開放路2Cはスニフト弁15により所要
時に開閉されるように構成されている。
【0025】また、図1に示すように、ベントチューブ
6には、充填液18を半径方向に拡散させるための充填
液拡散部品(スプレッダ)7が取り付けられている。ス
プレッダ7は、リング状に形成されるとともに、液体1
8の充填時において、びん9の肩部14付近に位置する
ように配設されている。次に、本装置の要部の構造につ
いて説明すると、充填バルブブロック2の下端開口には
液注入パイプ13が形成されており、この液注入パイプ
13により、充填液通路33が実質的に下方に延長する
ように構成されている。
【0026】また、この液注入パイプ13の径は、通常
の充填工程に用いられるびん9の口部12の径よりも小
さく形成されており、液体18の充填時には、液注入パ
イプ13がびん9内に挿入可能に構成されている。な
お、図1に示すように、液体充填時には、液注入パイプ
13の先端(下端)は、びん9の肩部14にさしかかる
位置まで延在するように形成されるとともに、液注入パ
イプ13の先端は、スプレッダ7よりも上方に位置する
ように形成されている。
【0027】また、液注入パイプ13の下端縁とスプレ
ッダ7とは、上下方向において対向するように配設され
ており、これにより、液注入パイプ13内を介してびん
9内に流入する充填液18の流れの向きが半径方向に変
更されて、びん9の内壁に案内されるようになってい
る。すなわち、液注入パイプ13から流出する充填液の
流れ(図中符号Aで示す)をスプレッダ7によりびん9
の肩部14に沿わせるように案内しながら、半径方向へ
拡散することで、びん9の内壁全周に亘って充填液18
を案内することができ、びん9のびん肩部14に沿う充
填液18の流れを形成するようになっているのである。
これにより、びん肩部14よりも上方に形成された角部
16にはほとんど充填液18が供給されず、角部16に
おける充填液18の剥離や滴下を防止することができる
のである。
【0028】なお、液注入パイプ13の内径を小さくす
るほど、びん9に沿った半径流を形成することができる
が、充填液18の流入抵抗をできるだけ小さくすること
を考慮すると、液注入パイプ13の内径はスプレッダ7
の外径程度にすることが望ましい。本発明の第1実施形
態としての液体充填装置は、上述のように構成されてい
るので、以下のようにしてその動作が行なわれる。
【0029】まず、スニフト弁15を閉弁状態にしてか
ら、エアシリンダ11を作動させてびん9を上方に移動
する。そして、充填バルブブロック2のシーリングガス
ケット10にびん口12を当接させて、びん口12をシ
ーリングガスケット10によりシールする。その後、図
1に示すようにチャージング弁3を上方に駆動して、ガ
ス通路32及び通気孔6Aによりフィラタンク1内とび
ん9内とを連通させる。これにより、びん9内とフィラ
タンク1内との圧力が同一になり、フィラタンク1内を
加圧した状態で液体18を充填しうる状態になる。
【0030】一方、チャージング弁3を上方に駆動する
と、ステム4がポストスプリング5により持ち上げられ
る。このようにステム4が上昇すると、液弁パッキン8
で遮断されていた充填液通路34と充填液通路33とが
連通状態となり、フィラタンク1の中の充填液18は、
開口17から充填液通路34及び充填液通路33を経
て、液注入パイプ13内に流入する。
【0031】液注入パイプ13内を流下した充填液18
は、スプレッダ7に衝突したあと、半径方向の流れAと
なり、びん肩14の内壁に沿って流下し、泡立ちの少な
い充填が進行する。びん9内の液面がベントチューブ6
の下端に達すると、流れの流入速度は低下し、ベントチ
ューブ6内を充填液18が上昇し始める。そして、ステ
ム4内の充填液18がフィラタンク1内の液面と一致す
るまで上昇すると、充填液18の圧力がバランスして充
填液18の流入が停止する。
【0032】その後、チャージング弁3を下方に駆動し
て、ガス通路32を閉塞するとともに、液弁パッキン8
により充填液通路34と充填液通路33とを遮断する。
そして、スニフト弁15を開き、びん9内の圧力を大気
開放路2Cを介し大気圧にしたのち、エアシリンダ11
を下降させて、図示しない搬送手段により液体18が充
填されたびん9を次工程に送り出すとともに、充填前の
びん9を本装置に供給する。
【0033】本発明の第1実施形態にかかる液体充填装
置では、上述のような動作を繰り返してびん9への充填
を行なうことにより、次のような効果ないし利点があ
る。まず、液注入パイプ13とスプレッダ7とを組み合
わせて、充填液通路33からのびん9内への流れを半径
方向に案内することにより、びん形状に左右されない安
定した半径流を作ることができる。つまり、びん9の肩
部14等のびん口部よりも径のひろがった部位におい
て、液注入パイプ13とスプレッダ7とにより充填液の
流れを半径方向への流れに確実に変更することにより、
びん角部16における充填液18の滴下を防止でき、充
填液の流れを確実にびん9の内壁に沿う流れにすること
ができるのである。これにより、液面の泡立ち等を防止
することができ、充填精度が大幅に向上する。
【0034】また、一種類の液体充填装置によりさまざ
まな形状の容器への充填が可能になり、作業時間短縮や
稼働率が大幅に向上するのである。次に、本発明の第2
実施形態について説明すると、図2はその全体構成を示
す模式的縦断面図である。フィラタンク1には飲料水等
の液体(充填液)18が貯溜されている。また、フィラ
タンク1内は、図示しない加圧手段(加圧ポンプ等)に
より0.5〜5kgf/cm2 に加圧されており、この
圧力下で液充填を行なうことにより、液体18の泡立ち
等を抑制しながら、速やかに充填が行なわれる。
【0035】また、フィラタンク1は充填用通路41を
介して、充填バルブブロック2が接続されている。な
お、充填液通路41には、フィラタンク1からの充填液
量を計測する充填量計測手段(流量計測センサ)20が
介装されている。充填バルブブロック2内には、上端が
閉塞された筒状の充填液通路34が形成されており、こ
の充填液通路34に充填液通路41が接続されている。
【0036】また、図示するように、この充填液通路3
4の下方には充填液通路34より縮径された充填液通路
33が形成されている。充填液通路33の下部には、液
注入パイプ13が形成されており、この液注入パイプ1
3により、充填液通路33が実質的に下方に延長するよ
うに構成されている。
【0037】また、この液注入パイプ13の径は、通常
の充填工程に用いられるびん9の口部12の径よりも小
さく形成されており、液体18の充填時には、液注入パ
イプ13がびん9内に挿入可能に構成されている。な
お、図1に示すように、液体充填時には、液注入パイプ
13の先端(下端)は、びん9の肩部14にさしかかる
位置まで延在するように形成されている。
【0038】ところで、充填バルブブロック2には、そ
の軸方向に沿ってステム4が配設されている。また、ス
テム4には、このステム4よりも拡径された拡径部4B
が形成されており、この拡径部4Bの下端面にリング状
の液弁パッキン8が取り付けられている。また、充填バ
ルブブロック2内において、大径の充填液通路34と小
径の充填液通路33とが接続される接続部分には段部2
Aが形成されており、段部2Aの略鉛直上方位置にステ
ム4の拡径部4Bが配設されている。
【0039】また、ステム4の上端部には突起部(スプ
リングシート)4Aが形成されており、充填バルブブロ
ック2と突起部4Aとの間には、ステム4を常時上方へ
付勢するスプリング(ポストスプリング)5が介装され
ている。また、ステム4の上方には、このステム4に当
接しうるエアシリンダ23が装備されている。そして、
エアシリンダ23を下方へ駆動すると、スプリング5の
付勢力に抗してステム4が下方に駆動され、液弁パッキ
ン8が段部2Aに密接して、充填液通路34と充填液通
路33との連通状態が遮断されるようになっている。ま
た、エアシリンダ23を上方に駆動すると、スプリング
24の付勢力によってステム4が上方に駆動されて、充
填液通路34と充填液通路33とが連通状態となるので
ある。なお、ここでは上記のステム4と充填バルブブロ
ック2とにより、充填液通路33,34を開閉する液弁
22が構成されている。
【0040】また、この第2実施形態では、エアシリン
ダ23,ステム4,液弁パッキン8及び充填バルブブロ
ック2の段部2Aにより充填量制御手段60が構成され
ており、液体18の充填時に、流量計測センサ20によ
り液体18の所定量の充填が計測(又は検出)される
と、この充填量制御手段60により充填液通路33,3
4が閉鎖されて、びん9への液体18の充填が終了する
ようになっている。
【0041】ステム4内には、上下方向にガス通路40
が形成されており、ガス通路40の上端はガス配管28
の一端に接続されている。また、ガス配管28の他端は
フィラタンク1に接続されており、フィラタンク1内の
気体部分とステム4内のガス通路40とが連通しうるよ
うに構成されている。ガス配管28にはガス弁27が介
装されており、フィラタンク1内とステム4内のガス通
路40との連通状態を選択的に開閉できるように構成さ
れている。
【0042】ところで、ステム4の下端には、びん9内
へ向け延在するベントチューブ6が接続されている。ベ
ントチューブ6は、ステム4とともにフィラタンク1内
とびん9内との気体部分を連通するガス通路40を形成
している。また、充填バルブブロック2の下面には、シ
ーリングガスケット10が取り付けられており、びん9
をエアシリンダ11により上方へ駆動してシーリングガ
スケット10に当接させると、びん口12の上端縁にシ
ーリングガスケット10が密接して、充填液通路33か
らびん9に至る充填通路を液密にシールするように構成
されている。
【0043】ベントチューブ6の下端には、充填時にび
ん9における肩部14近傍に位置するように充填液拡散
部品としてのスプレッダ7が取り付けられている。スプ
レッダ7は、中央が開口した円板状に形成されるととも
に、液注入パイプ13の下端縁部と上下方向において対
向するように配設されており、液注入パイプ13内を通
じてびん9内に流入する充填液の流れを、びん9の肩部
14の内壁に沿う流れとなるように案内するように構成
されている(図2中矢印A′参照)。
【0044】すなわち、液注入パイプ13から流入する
充填液の流れをスプレッダ7により半径方向の全周へ拡
散しながら拡散液流をびん9の肩部14に沿わせるよう
に案内し、びん9の肩部14に沿う流れを形成するよう
になっている。これにより、びん肩部14よりも上方に
形成された角部16にはほとんど充填液18が供給され
ず、角部16における充填液18の剥離や滴下を防止す
ることができるのである。
【0045】なお、液注入パイプ13の内径を小さくす
るほど、びん9に沿った半径流を形成することができる
が、充填液18の流入抵抗をできるだけ小さくすること
を考慮すると、液注入パイプ13の内径はスプレッダ7
の外径程度にすることが望ましい。また、充填バルブブ
ロック2には充填液通路33に連通する大気開放路2C
が形成されており、大気開放路2Cにはスニフト弁15
が介装されている。ここでスニフト弁15は、びん9内
のガス圧を大気圧にするための弁であって、大気開放路
2Cはスニフト弁15により所要時に開閉されるように
構成されている。
【0046】本発明の第2実施形態としての液体充填装
置は、上述のように構成されているので、次のようにし
てその動作が行なわれる。まず、充填液18の充填を開
始する前には、エアシリンダ23により液弁22が下方
に押し下げられた状態になっており、充填バルブブロッ
ク2の充填液通路34と充填液通路33とは遮断された
状態になっている。ガス弁27及びスニフト弁15は閉
弁状態となっており、フィラタンク1とびん9とはそれ
ぞれ独立した状態になっている。
【0047】この状態から、まず、エアシリンダ11に
よりびん9を上方に駆動し、びん口12を充填バルブブ
ロック2のシーリングガスケット10に押しつけて、び
ん口12をシーリングガスケット10によりシールす
る。その後、ガス弁27を開弁状態とし、フィラタンク
1内とびん9内とを同一圧力にして、びん9内を加圧状
態とする。
【0048】そして、エアシリンダ23を上方に作動さ
せると、図2に示すように、ポストスプリング5の付勢
力によりステム4が上方に駆動されて液弁22が開弁状
態となる。すなわち、液弁パッキン8が段部2から離隔
して、充填液通路34と充填液通路33との遮断状態が
解除される。これにより、液弁パッキン8で遮断されて
いた充填液通路34と充填液通路33とが連通状態とな
り、フィラタンク1の中の充填液18が、充填液通路4
1および充填液通路34,33を介して液注入パイプ1
3内に流入する。
【0049】そして、スプレッダ7により液注入パイプ
13から流入する充填液18の流れが、矢印A′方向へ
の半径流となって、びん肩14に沿う液膜が形成され、
泡立ちの少ない充填が進行する。一方、このような液体
18の充填時には、液体18の充填量が流量計測センサ
20により計測される。そして、流量計測センサ20に
より予め設定された所定量の充填量が検出されると、充
填量制御手段60を構成するエアシリンダ23が伸長し
て液弁22が下方に駆動され、充填液通路34と充填液
通路33とが遮断されて、充填が自動停止する。
【0050】この後、ガス弁27を閉弁状態にした後、
スニフト弁15を開弁状態にして、びん9内の圧力を大
気圧にする。そして、エアシリンダ11を下降させて、
図示しない搬送手段により液体18が充填されたびん9
を次工程に送り出すとともに、充填前のびん9を本装置
に供給する。
【0051】このような動作によりびん9への液体18
の充填を行なうことにより、第1実施形態と同様の効果
ないし利点がある。すなわち、液注入パイプ13とスプ
レッダ7とを組み合わせて、充填液通路33からのびん
9内への流れを半径方向に案内することにより、びん形
状に左右されない安定した半径流を作ることができる。
つまり、びん9の肩部14等のびん口部よりも径のひろ
がった部位においても、液注入パイプ13とスプレッダ
7とにより充填液の流れを半径方向への流れに確実に変
更することにより、びん角部16における充填液18の
滴下を防止でき、充填液の流れを確実にびん9の内壁に
沿う流れにすることができるのである。この結果、一種
類の液体充填装置によりさまざまな形状の容器への充填
が可能になり、作業時間短縮や稼働率が大幅に向上する
のである。
【0052】また、予め設定された所定充填量が流量計
測センサ20により検出されると、充填量制御手段60
が作動して充填液通路を閉鎖するため、流量計測センサ
20の設定値を変更するだけで、部品交換を行なうこと
なく充填量を変更することができるという利点がある。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の液体充填装置によれば、充填液拡散部品により液
注入パイプから流出する充填液の流れが半径方向の全周
へ拡散され、この拡散流が容器の肩部に沿わせるように
案内されるため、次のような効果ないし利点がある。 (1)容器肩部において、容器形状に左右されない安定
した半径流を作ることができるため、容器角部の内壁か
ら液膜が剥離して落下することを防止できる。これによ
り、充填時の泡立ちが少なくなり、充填精度が向上す
る。 (2)容器形状に左右されない安定した半径流を作るこ
とができるため、様々な形状の容器の容器壁に沿う流れ
を作ることが可能になる。その結果、一種類の液体充填
装置によりさまざまな形状の容器の充填が可能になり、
容器容量、容器形状が変わっても部品交換なしで液体の
充填が可能になって、作業時間短縮、稼働率向上に寄与
する。
【0054】また、請求項2記載の本発明の液体充填装
置によれば、加圧手段により容器内が加圧され、所定圧
力下で液充填が行なわれるため、外気に影響されず、円
滑に充填を行なうことができる。さらに、請求項3記載
の本発明の液体充填装置によれば、容器内を0.5〜5
kgf/cm2 程度に加圧することにより、液体の泡立
ち等を抑制しながら、速やかに充填を行なうことができ
る。
【0055】そして、請求項4記載の本発明の液体充填
装置によれば、充填量計測手段により所定充填量が計測
されると充填量制御手段が充填液通路を閉鎖するため、
充填量計測手段における設定値を変更するだけで、部品
交換を行なうことなく充填量を変更することができよう
になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる液体充填装置の
全体構成を示す模式的縦断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態にかかる液体充填装置の
全体構成を示す模式的縦断面図である。
【図3】従来の液体充填装置を示す模式的縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 フィラタンク 2 充填バルブブロック 2A 段部 4 ステム 6 ベントチューブ 7 充填液拡散部品としてのスプレッダ 8 液弁パッキン 9 容器(びん) 12 びん口 13 液注入パイプ 14 びん肩 16 角部 18 充填液(液体) 20 充填量計測手段としての流量計測センサ 33,34 充填液通路 60 充填量制御手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク内に貯溜された液体を容器に充填
    する液体充填装置において、 該液体の充填時に該タンクと該容器とを連通しうる充填
    液通路をそなえるとともに、 該充填液通路を該容器内に至るように延在させるべく、
    該充填液通路に該容器内に挿入可能な液注入パイプが設
    けられるとともに、 該液注入パイプの先端開口近傍に、該液注入パイプから
    流出する液体の流れを半径方向の全周へ拡散しながら拡
    散流を該容器内壁の肩部に沿わせるように案内する充填
    液拡散部品が設けられていることを特徴とする、液体充
    填装置。
  2. 【請求項2】 該容器内が所定圧力に加圧され、該所定
    圧力下で該液体の充填が行なわれることを特徴とする、
    請求項1記載の液体充填装置。
  3. 【請求項3】 該容器内が0.5〜5kgf/cm2
    加圧されて該液体の充填が行なわれることを特徴とす
    る、請求項2記載の液体充填装置。
  4. 【請求項4】 該容器内への該液体充填量を計測する充
    填量計測手段と、 該充填量計測手段により所定充填量が計測されると該充
    填液通路を閉鎖する充填量制御手段とが設けられている
    ことを特徴とする、請求項1記載の液体充填装置。
JP26192597A 1997-09-26 1997-09-26 液体充填装置 Withdrawn JPH11100095A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102068147B1 (ko) * 2018-08-02 2020-01-20 (주)아모레퍼시픽 스틱형 내용물의 충전 기능이 개선된 멀티충전용기 및 이를 이용한 충전 방법

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