JP2000281189A - ガス詰め充填機 - Google Patents

ガス詰め充填機

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JP2000281189A
JP2000281189A JP11084046A JP8404699A JP2000281189A JP 2000281189 A JP2000281189 A JP 2000281189A JP 11084046 A JP11084046 A JP 11084046A JP 8404699 A JP8404699 A JP 8404699A JP 2000281189 A JP2000281189 A JP 2000281189A
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和彦 辻田
Taro Kitayama
太郎 北山
Kenichi Tsukano
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ガス詰め充填機は、ガスバルブ35の下
流側でガス通路14に接続された第1スニフト通路36
と、この第1スニフト通路に設けられた第1スニフトバ
ルブ37と、充填バルブ3のハウジング10に設けられ
た第2スニフト通路38と、この第2スニフト通路に設
けられた第2スニフトバルブ39とを備えており、これ
ら第1スニフトバルブと第2スニフトバルブとは制御装
置28によって第1スニフトバルブが先に開放されるよ
うになっている。。 【効果】 ガス通路内から吹き出す残留ガスによる発泡
を回避することができるので、従来に比較してスニフト
時間を短縮して処理能力を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガス詰め充填機に関し、
より詳しくはスニフト時にガス通路から容器内に排出さ
れるガスによって起こる液の発泡を回避するガス詰め充
填機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガス詰め充填機として、ガスと液
とを貯留する貯留タンクと、この貯留タンクに接続され
た充填バルブと、この充填バルブの下方に設けられて、
容器を載置する載置台と、液の充填量を検出する充填量
検出手段とを備え、上記充填バルブは、上記貯留タンク
に連通されてガスを供給するガス通路と、このガス通路
を開閉するガスバルブと、上記貯留タンクに連通されて
液を供給する液通路と、この液通路を開閉する液バルブ
とを備え、さらに上記充填量検出手段からの信号を入力
して容器内の充填量が所定量となったら上記液バルブを
閉じる制御装置とを備えたものは知られている。そして
従来一般に、この種のガス詰め充填機では、充填バルブ
の液通路を外部に連通させるスニフト通路を設け、具体
的には液バルブよりも下流側において液通路に連通する
スニフト通路を設けるとともに、該スニフト通路にこれ
を開閉するスニフトバルブを設けている(特開平8-2
95396号公報)。すなわち、この種のガス詰め充填
機では高圧状態で充填を行なっているために、容器内の
圧力を一気に低下させると内容液が発泡してしまうこと
から、スニフトバルブにより容器内の圧力を徐々に下げ
て発泡を回避するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スニフト構成ではスニフトに時間を要することから充填
機の処理能力が損なわれていた。本発明はそのような事
情に鑑み、発泡に至る1次原因を解明し、かつその1次
原因を解消することで、従来に比較してスニフト時間を
短縮して処理能力に優れたガス詰め充填機を提供するも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明では、上
記ガス詰め充填機と同一の構成を有するガス詰め充填機
において、上記ガスバルブよりも下流側のガス通路に該
ガス通路を外部に連通させる第1スニフト通路を接続す
るとともに、該第1スニフト通路にこれを開閉する第1ス
ニフトバルブを設け、また上記制御装置により、上記容
器内の液面がガス通路の下端に到達する前に液バルブを
閉じて液の充填を停止させるように設定したものであ
る。
【0005】
【作用】上述した構成によれば、ガス通路に設けた第1
スニフト通路を第1スニフトバルブにより外部に開放さ
せれば、該第1スニフト通路を介してガス通路内に残留
するガスおよび容器に残留するガスを放出することがで
きる。このとき、ガス通路の下端、すなわちガス通路の
開口部に対して液はそれよりも下方で充填を停止されて
いるので、ガス通路内に液を吸い込むことなく容器内に
残留するガスだけを外部に放出することできる。このと
き、ガス通路の開口部と液面との間に充分な空寸を設定
しておくのが望ましい。すなわち、充填バルブの液通路
にスニフト通路を設けていた従来では、液の発泡の原因
は容器内の圧力低下の進行と密接な関係があると考えら
れていたが、実際には圧力低下の進行による発泡よりも
先にガス通路内から容器内に排出されるガスが原因で発
泡に至ることが今回解明されたからである。したがっ
て、本発明のようにガス通路からガスを排出することに
よって発泡の1次原因を回避することができるので、従
来に比較してスニフトバルブの開口面積を大きく設定し
て処理能力を向上させることができる。
【0006】
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する
と、図1において、1は本発明を適用した回転式ガス詰
め充填機であって、該回転式ガス詰め充填機1は回転自
在に設けた回転体2を備えており、この回転体2の円周
方向等間隔位置に充填液を充填するための充填バルブ3
と、各充填バルブ3の下方位置で容器4を載置するため
の載置台5が設けられている。図2に示すように、上記
各充填バルブ3は、上部板6に下方を向けて取付けら
れ、他方、載置台5は図示しない下部板に連結された昇
降機構のシリンダピストン7上端に上方を向けて取付け
られており、この昇降機構により昇降されるようになっ
ている。
【0007】上記各充填バルブ3は、図3に示すよう
に、上部板6に連結した概略筒状のハウジング10と、
このハウジング10の段付孔10A内に昇降自在に設け
られ、後に詳述するシリンダ機構11により昇降される
中空の液バルブ12と、この液バルブ12の外周とハウ
ジング10の内周との間に形成された液通路13と、こ
の液バルブ12の軸部に形成されてガス通路14の一部
を構成する貫通孔12aとを備えている。そして、上記
ハウジング10の段付孔10Aの段部を弁座15とする
とともに、上記液バルブ12の下端にリング状の弾性素
材からなる弁体16を取付け、該弁体16を上記弁座1
5に接離させることにより、液通路13を開閉すること
ができるようにしている。
【0008】上記シリンダ機構11は、ハウジング10
の上端に連結された概略筒状のシリンダハウジング20
と、このシリンダハウジング20の軸部に形成した段付
孔20Aと、この段付孔20A内の中間の中径部20a
と下方の小径部内20bに気密を保持して摺動自在に嵌
合されたピストン21とを備えており、上記小径部20
bを貫通して下方に伸びるピストン21の下端に上記液
バルブ12を連結している。また上記ピストン21の小
径な上端は、シリンダハウジング20の上端を封鎖する
蓋部材22を気密を保持して摺動自在に貫通させて上方
に突出させている。そして上記ピストン21の中間部外
周に設けられて、該ピストン21とシリンダハウジング
20の中径部20aとをシールするシール部材23と上
記蓋部材22の内周面に設けられて、該蓋部材22とピ
ストン21とをシールするシール部材24との間に密閉
した空間を形成し、この空間を第1圧力室25とすると
ともに、該第1圧力室25を図示しない切換弁を介して
圧力流体供給源に連通させている。また上記シール部材
23とシリンダハウジング20の小径部20bに設けら
れて、該小径部20bとピストン21とをシールするシ
ール部材26との間に密閉された空間を形成し、この空
間を第2圧力室27とするとともに、該第2圧力室27
を図示しない切換弁を開して上記圧力流体供給源に連通
させている。これにより上方の第1圧力室25を圧力流
体供給源に連通させ、下方の第2圧力室27を大気に連
通させた場合には、ピストン21および液バルブ12は
下降するので、弁体16が弁座15に着座して液通路1
3を閉鎖するようになる。他方、上方の第1圧力室25
を大気に連通させ、下方の第2圧力室27を圧力流体供
給源に連通させた場合には、ピストン21および液バル
ブ12は上昇するので、弁体16が弁座15から離座し
て液通路13を開放するようになる。なお、上記切換弁
は後に詳述する制御装置28により切換制御されるよう
になっている。
【0009】上記ハウジング10と液バルブ12との間
に形成した液通路13は、ハウジング10に接続したパ
イプ30を介してリング状の貯留タンク31に連通させ
てあり、このパイプ30は実質的に液通路13の一部を
構成している。また上記液バルブ12とピストン21と
の間にベローズ32の内周面を液密を保持して挟持させ
るとともに、このベローズ32の外周部をハウジング1
0とシリンダハウジング20との間で液密を保持して挟
持させており、このベローズ32も液通路13の一部を
構成するものである。そして上記パイプ30には、充填
液の流量を測定する充填量検出手段としての流量計33
が設けられており、この流量計33で検出された検出値
を上記制御装置28に入力するようになっている。なお
充填量検出手段は上記流量計に限定されるものではな
く、容器内に充填される充填液の液面を検出するレベル
センサ等であってもよい。
【0010】次に上記ピストン21の軸部には、液バル
ブ12の貫通孔12aに連通する同径の貫通孔21aが
形成されるとともに、該ピストン21の上端にはその一
端が貯留タンク31に接続されるパイプ34の他端が接
続されており、該パイプ34、ピストン21の貫通孔2
1aおよび液バルブ12の貫通孔12aとで貯留タンク
31内上部の炭酸ガスを供給するガス通路14を構成し
ている。上記パイプ34は、フレキシブルホースで構成
されており、これにより昇降するピストン21に合わせ
て動くことができるようになっている。図2に示すよう
に、上記パイプ34の途中には上記制御装置28によっ
て切換制御されるガスバルブ35が設けられており、該
ガスバルブ35を開放した際にはガス通路14を介して
貯留タンク31内の炭酸ガスを容器4内に供給するとと
もに、ガスバルブ35を閉鎖した際には該ガスバルブ3
5の手前側で炭酸ガスを遮断するようになっている。ま
た上記ガスバルブ35の下流側には、充填が終了した後
に加圧状態にある容器4内の炭酸ガスを大気に逃がすた
めの第1スニフト通路36と、この第1スニフト通路3
6に設けられて、上記制御装置28により開閉される第
1スニフトバルブ37が設けられており、該第1スニフ
トバルブ37をカウンタープレッシャー時および充填時
には閉鎖し、スニフト時には開放させるようになってい
る。さらに上記ハウジング10の下方位置には、弁座1
5よりも下流側で液通路13に連通されて容器4内の炭
酸ガスを大気に逃がす第2スニフト通路38と、この第
2スニフト通路38に設けられて、上記制御装置28に
よって開閉される第2スニフトバルブ39が設けられて
おり、第2スニフトバルブ39をカウンタープレッシャ
時および充填時には閉鎖し、スニフト時には開放させる
ようになっている。
【0011】上記制御装置28には、図示しないが載置
台5を昇降させる昇降機構の高さ位置を検出する昇降位
置検出器と、回転体2の回転位置を検出するロータリエ
ンコーダとからそれぞれ検出値を入力されるようになっ
ており、該制御装置28は、容器4の供給位置Aにおい
て昇降位置検出器で載置台5が所定の上昇位置よりも上
昇したときには容器4無しと判定してその後のカウンタ
ープレッシャおよび充填を回避するようになっている。
他方制御装置28は、供給位置Aにおいて存在を確認し
ていた容器4が充填開始位置C以降に存在が確認されな
くなったとき、より具体的には充填開始位置C以降に載
置台5の高さが所定位置よりも上昇した際には容器4が
破損したと判定して図示しない水噴射手段を作動させて
載置台5上から容器の破片を除去するようになってい
る。
【0012】次に上記ハウジング10には、容器4の口
部を保持して、該口部を充填バルブ3の直下位置に案内
するガイドコーン44が昇降可能に設けられている。上
記ガイドコーン44は、ハウジング10の外側に摺動自
在に設けられて、鉛直方向に昇降する昇降ロッド45
と、この昇降ロッド45の下端に設けられて、容器4の
口部を保持する環状のガイド部46と、昇降ロッド45
の下端に設けられて、回転体2の同心上に設けた円弧状
のカム部材47に係合するカムフォロワ48とを備えて
おり、該カムフォロワ48がカム部材47に係合してい
るときにはガイド部46を上昇位置に位置させることが
できるようになっている。ところで上記載置台5には、
容器4の首部に係合するネックガイド49が設けられて
おり、このネックガイド49によって供給スターホイー
ル55から供給される容器4の暫定的な位置決めを行な
うとともに、充填時には首部を下から支持するようにな
っている。
【0013】以上の構成において、図示しない洗浄装置
からコンベア56上に供給された容器は、このコンベア
56の下流側に設けたタイミングスクリュウ57により
所定の間隔に分離された後、供給スターホイール55を
介してガス詰め充填機1の各載置台5上に順次供給され
るようになっている。容器4を載置した載置台5とこの
上方に位置する充填バルブ3とは回転体2の回転に伴っ
て同期して時計方向に回転されるようになっており、該
載置台5および充填バルブ3が拘束位置Bに位置する
と、それまでカム部材47に係合して上方位置に位置し
ていたガイドコーン44が降下してガイド部46が容器
4の口部に嵌合される。このようにガイド部46が容器
4の口部に嵌合されたら、昇降機構が作動されて載置台
5を上昇させるようになっており、これにより容器4は
ガイド部46、昇降ロッド45およびカムフォロワ47
を押上げながらテーパ状の内周面を有するガイド部46
により充填バルブの真下にセンタリングされる。そして
上記昇降機構は、ガイドコーン44を充填バルブ3のハ
ウジング10下端に液密を保持することができる力で圧
接させて上昇位置で停止する。この状態では、ガイド部
46材の内側に設けたシール部材50によりハウジング
10の下端と容器4の口部との間がシールされており、
それにより容器4内は完全に密閉される一方、液バルブ
12の先端、すなわちガス通路14の先端が容器4内に
挿入される。そして、この状態からさらに回転体2が回
転されて容器4を供給された載置台5および充填バルブ
3がカウンタープレッシャー開始位置Cに位置したこと
がロータリエンコーダから入力されると、制御装置28
はそれまで閉鎖していたガスバルブ35を開放させて容
器4内に炭酸ガスを供給する。このとき、上記制御装置
28は同時に第2スニフトバルブ39を開放させて容器
4内のエアを追出すことで完全に容器4内を炭酸ガスに
置き換えるようになっている。なお、充填液によっては
必ずしも完全に炭酸ガスに置き換える必要はなく、空気
が存在していても問題のない充填液については第2スニ
フトバルブ39を開放させる必要はない。そして回転体
2がさらに回転されて載置台5および充填バルブ3が充
填開始位置Dに位置すると、制御装置28は、ガスバル
ブ35と第2スニフトバルブ39とを閉鎖して置換を停
止し、他方シリンダ機構11の第1圧力室25を大気に
開放させるともに第2圧力室27に圧力流体を供給して
ピストン21および液バルブ12を上昇させる。これに
より液バルブ12の弁体16がハウジング10の弁座1
5から離座するので、該弁体16と弁座15との間を介
して充填液が下方に流れ落ちるようになる。このとき、
充填液は液バルブ12の外周面を伝わりながら流れ落ち
るが、やがて充填液は充填バルブ3の下端に設けたテー
パ状のスプレッダによって360度周囲に拡散されるこ
とで容器4の内周面を伝って充填されるようになってい
る。このように充填開始位置Dにおいて充填が開始され
た容器4は、その後充填終了位置Eに位置するまでに充
填が完了するようになっており、この間制御装置28は
各流量計33から入力される流量をそれぞれ連続して監
視して所定の供給量に達したものについては、シリンダ
機構11の第2圧力室27の圧力流体を逃がすとともに
第1圧力室25に圧力流体を供給してピストン21およ
び液バルブ12を下降させる。これにより、液バルブ1
2の弁体16がハウジング10の弁座15に着座して液
通路13を閉鎖するので、充填液の充填は終了される。
この際、充填液は予めガス通路14の下端、すなわち開
口部よりも下方で停止されており、本実施例では図3に
示すようにガス通路14の下端と充填液との間に充分な
空寸を設定しており、これによりガス通路14の開口部
から吸い出される炭酸ガスの影響をより小さくしてい
る。そして、充填が終了してスニフト開始位置Fに充填
バルブ3および載置台5が位置すると、制御装置28は
第1スニフトバルブ37を先に開放させてから第2スニ
フトバルブ39をこれよりも後に開放させて容器4内の
圧力を低下させ、この状態でスニフト終了位置Gに位置
したら両スニフトバルブ37、39を閉鎖してスニフト
を停止させる。その後、載値台5および充填バルブ3が
移動して降下位置Hに位置したら、制御装置28は昇降
機構を作動させて載置台5および容器4を下降させ、他
方ガイドコーン44はカム部材47に係合されて上昇さ
れるようになっており、これにより容器4は下流側の排
出位置Iにおいて排出スターホイール58を介して排出
されるようになっている。
【0014】ところで従来では、本発明の第2スニフト
通路38および第2スニフトバルブ39が設けられてい
る位置に同様にスニフト通路およびこれを開閉するスニ
フトバルブを設け、このスニフトバルブを開放させるこ
とで加圧状態にある充填後の容器内の圧力を徐々に低下
させるようにしていた。しかしながら、この構成では、
ガス通路内に残留する炭酸ガスが容器内に排出されて液
面に衝撃を与えてしまうことになるが、このことについ
ては全く考慮されていなかった。その結果、従来では単
にスニフト通路の径を小さく形成することで静かに炭酸
ガスを放出させるようにしていたため、スニフトに時間
がかかっていた。このような従来に対して本発明では、
充填が終了すると、制御装置28は先ず第1スニフトバ
ルブ37を開放させ、その後に第2スニフトバルブ39
を開放させるようになっており、これによりガス通路1
4内に残留する炭酸ガスを第1スニフト通路36を介し
て大気に放出し、他方容器4内の炭酸ガスを第2スニフ
ト通路38を介して大気に放出している。このとき、第
1スニフトバルブ37を第2スニフトバルブ39よりも
先に開放させるのは、ガス通路14内の炭酸ガスが容器
4内に排出されるのを防止するためであり、このように
ガス通路14から容器4内に排出される炭酸ガスを防止
することで従来よりも圧力の低下ペースを速く設定して
も問題なく発泡を回避することができるのである。すな
わち、従来ではガス通路14内に残留するガスについて
は全く考慮されておらず、充填液が発泡するのは容器4
内の圧力低下の進行が速すぎるために起こるものと考え
られていたが、実際には上述したようにガス通路14内
から容器4内に排出される炭酸ガスが1次原因であり容
器4内の圧力低下の進行による発泡はこれよりも後の段
階で起こるのである。したがって、本実施例のように1
次原因であるガス通路14から容器4内に排出される炭
酸ガスを防止すれば、2次原因である圧力低下の進行に
よる発泡限界まで圧力低下の進行を速くすることができ
るので、スニフト時間が短縮して処理能力を向上させる
ことができる。
【0015】なお、上記実施例では第1スニフトバルブ
37を第2スニフトバルブ39よりも先に開放させてい
たがこれに限定されるものではなく、第1スニフトバル
ブ37の開口面積を第2スニフトバルブ39の開口面積
よりも大きく設定すれば両バルブを同時に開放させるよ
うにしてもよい。また必ずしもハウジング10の位置に
第2スニフトバルブ39を設ける必要はなく、ガス通路
14の先端開口と充填液の液面との間に充分な空寸を設
定することが可能であれば、第2スニフトバルブ39を
省略して第1スニフトバルブ37だけでも従来に比較し
てスニフト時間を短縮することができる。さらに上記実
施例では、ガス通路14内に残留するガスが容器4内に
吹き出さないようにしていたが、充填液によっては多少
の残留ガスが容器4内に吹き出してもよいが、その際に
は充分にガスの吹き出しの勢いを弱くしておかなければ
ならない。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来に
比較してスニフト時間を短縮して処理能力を向上させる
ことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を概略平面図。
【図2】充填バルブ3および貯留タンク31を示す断面
図。
【図3】液バルブ12の要部を示す拡大断面図。
【符号の説明】
1…ガス詰め充填器 3…充填バルブ 5…載置台 13…液通路 14…ガス通路 28…制御装置 31…貯留タンク 33…流量計 36…第1スニフト通路 37…第1スニフ
トバルブ 38…第2スニフト通路 39…第2スニフ
トバルブ
フロントページの続き (72)発明者 北山 太郎 石川県金沢市大豆田本町甲58番地 澁谷工 業株式会社内 (72)発明者 塚野 健一 石川県金沢市大豆田本町甲58番地 澁谷工 業株式会社内 Fターム(参考) 3E079 AA01 BB02 CC01 CD21 DD02 DE12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスと液とを貯留する貯留タンクと、こ
    の貯留タンクに接続された充填バルブと、この充填バル
    ブの下方に設けられて、容器を載置する載置台と、液の
    充填量を検出する充填量検出手段とを備え、 上記充填バルブは、上記貯留タンクに連通されてガスを
    供給するガス通路と、このガス通路を開閉するガスバル
    ブと、上記貯留タンクに連通されて液を供給する液通路
    と、この液通路を開閉する液バルブとを備え、 さらに上記充填量検出手段からの信号を入力して容器内
    の充填量が所定量となったら上記液バルブを閉じる制御
    装置とを備えたガス詰め充填機において、 上記ガスバルブよりも下流側のガス通路に該ガス通路を
    外部に連通させる第1スニフト通路を接続するととも
    に、該第1スニフト通路にこれを開閉する第1スニフトバ
    ルブを設け、また上記制御装置により、上記容器内の液
    面がガス通路の下端に到達する前に液バルブを閉じて液
    の充填を停止させるように設定したことを特徴とするガ
    ス詰め充填機。
  2. 【請求項2】 上記充填バルブに容器内を外部に連通さ
    せる第2スニフト通路を設けるとともに、該第2スニフ
    ト通路にこれを開閉する第2スニフトバルブを設け、上
    記第1スニフトバルブを第2スニフトバルブと同時かそ
    れよりも早く開放させるようにしたことを特徴とする請
    求項1に記載のガス詰め充填機。
  3. 【請求項3】 上記第2スニフトバルブの開口面積を第
    1スニフトバルブの開口面積よりも大きく設定したこと
    を特徴とする請求項2に記載のガス詰め充填機。
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