JPH1099494A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH1099494A
JPH1099494A JP28147596A JP28147596A JPH1099494A JP H1099494 A JPH1099494 A JP H1099494A JP 28147596 A JP28147596 A JP 28147596A JP 28147596 A JP28147596 A JP 28147596A JP H1099494 A JPH1099494 A JP H1099494A
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winning
prize
ball
area
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JP28147596A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1099494A publication Critical patent/JPH1099494A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 始動回数を調整基準として始動入賞領域(始
動口)の開放制御を行うことにより、無効となる始動入
賞をなくし得る弾球遊技機を提供することにある。 【解決手段】 始動入賞個数を所定値(目標始動回数)
に調整するために普通可変入賞球装置5を開放制御する
と共に、その始動入賞がメモリオーバーによって無効に
ならないように図柄の変動時間を短縮制御してS調整を
行う。これにより、特別図柄の始動記憶がメモリオーバ
ーによって無効となる始動入賞をなくすことができるた
め、遊技者の大当りに対する期待感を向上させることが
でき、同時に全ての遊技機の平均化が可能なため遊技場
側の管理を容易にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤面上に形成
された遊技領域内に入賞領域を備えた弾球遊技機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、弾球遊技機としてのパチ
ンコ遊技機は、始動口への入賞に伴って図柄を可変表示
する可変表示装置が設けられていた。そして、図柄の表
示結果が予め定めた大当り図柄となったときに特定遊技
状態を発生して遊技者に特定の遊技価値を付与するよう
になっていた。また、このようなパチンコ遊技機には、
始動口を可変入賞球装置から構成すると共に、入賞率に
応じて可変入賞球装置の開放動作を制御することで、ベ
ース調整を行うものが提案されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ベース調整を可能にした可変入賞球装置では、入賞率と
図柄の始動回数との関係を無視した状態で開放制御が行
われていた。このため、従来の調整では、始動記憶がメ
モリオーバーとなった状態での入賞、言い換えると始動
回数に結びつかない入賞が多々存在し、遊技者は無効と
なる始動入賞に不満を感じていた。本発明は、上記した
事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、
始動回数を調整基準として始動入賞領域(始動口)の開
放制御を行うことにより、無効となる始動入賞をなくし
得る弾球遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1が採用した解決手段は、遊技盤面上
に形成された遊技領域内に入賞領域を備えた弾球遊技機
において、前記入賞領域のうち予め定めた始動入賞領域
への入賞に基づいて作動する遊技装置と、開放動作に基
づいて前記始動入賞領域への入賞を通常時に比べて容易
又は入賞可能にする可変入賞球装置と、所定条件の成立
により前記始動入賞領域への入賞を無効にする入賞無効
化手段と、所定期間内で前記始動入賞領域への入賞個数
が所定値となるように前記可変入賞球装置の開放動作を
制御する開放制御手段と、該開放制御手段の制御に基づ
いた入賞が前記入賞無効化手段によって無効にならない
ように前記遊技装置の作動を制御する作動制御手段と、
を備えたことを特徴とする。このように構成することに
より、始動回数を調整基準とした始動入賞領域(可変入
賞球装置)の開放制御が可能になる。このため、可変表
示装置を遊技装置とする第1種のパチンコ遊技機であれ
ば、始動記憶のメモリオーバーに伴って無効となる始動
入賞をなくすことができ、また、特別可変入賞球装置を
遊技装置とする第2種のパチンコ遊技機であれば、特別
可変入賞球装置作動中の入賞に伴って無効となる始動入
賞をなくすことができる。従って、遊技者の大当りに対
する期待感を向上させることができ、同時に全ての遊技
機の平均化が可能なため遊技場側の管理を容易にするこ
とができる。
【0005】また、上記目的を達成するために本発明の
請求項2が採用した解決手段は、遊技盤面上に形成され
た遊技領域内に入賞領域を備えた弾球遊技機において、
前記入賞領域のうち予め定めた始動入賞領域への入賞に
基づいて作動する遊技装置と、開放動作に基づいて前記
始動入賞領域への入賞を通常時に比べて容易又は入賞可
能にする可変入賞球装置と、所定条件の成立により前記
始動入賞領域への入賞を無効にする入賞無効化手段と、
所定期間内で前記始動入賞領域への入賞個数が所定値と
なるようにすると共にその所定値の入賞が前記入賞無効
化手段によって無効にならないように前記可変入賞球装
置の開放動作を制御する開放制御手段と、を備えたこと
を特徴とする。このように構成することにより、始動回
数を調整基準とした始動入賞領域(可変入賞球装置)の
開放制御が可能になる。このため、可変表示装置を遊技
装置とする第1種のパチンコ遊技機であれば、始動記憶
のメモリオーバーに伴って無効となる始動入賞をなくす
ことができ、また、特別可変入賞球装置を遊技装置とす
る第2種のパチンコ遊技機であれば、特別可変入賞球装
置作動中の入賞に伴って無効となる始動入賞をなくすこ
とができる。従って、遊技者の大当りに対する期待感を
向上させることができ、同時に全ての遊技機の平均化が
可能なため遊技場側の管理を容易にすることができる。
【0006】また、前記遊技装置は、識別情報を可変表
示すると共にその識別情報の表示結果が予め定めた特定
表示結果となったときに特定遊技状態を発生させ、且つ
リーチ時には通常時よりも識別情報の変動期間を長く設
定した可変表示装置から構成し、前記作動制御手段は、
リーチ時における前記識別情報の変動期間を短縮させる
制御を含んだ場合や、前記入賞無効化手段は、前記始動
入賞領域への始動入賞を所定数まで記憶してそれ以外の
始動入賞を無効にする始動記憶手段から構成し、前記開
放制御手段は、前記始動記憶手段が記憶する始動記憶数
に応じて前記可変入賞球装置の開放期間を異ならせる制
御を含んだ場合や、前記所定値は、任意の値に設定可能
とした場合には、始動回数を基準としたベース調整の精
度を向上することができる。
【0007】また、前記所定期間は、基準時点からの経
過時間に基づいて設定したり、基準時点からの発射玉数
に基づいて設定することができる。
【0008】なお、図1に示す普通可変入賞球装置5に
より、遊技盤1面上に形成された遊技領域3内の入賞領
域のうち予め定めた本発明の始動入賞領域の一例を構成
している。
【0009】また、図1に示す特別可変表示装置30に
より、前記始動入賞領域への入賞に基づいて作動する本
発明の遊技装置の一例を構成している。
【0010】また、図1に示す普通可変入賞球装置5に
より、開放動作に基づいて前記始動入賞領域への入賞を
通常時に比べて容易又は入賞可能にする本発明の可変入
賞球装置の一例を構成している。
【0011】また、図1に示す特別図柄記憶表示LED
34により、所定条件の成立により前記始動入賞領域へ
の入賞を無効にする本発明の入賞無効化手段の一例を構
成している。
【0012】また、図12(A)に示す始動口開放回数
の設定により、所定期間(1分)内で前記始動入賞領域
への入賞個数が所定値(目標始動回数)となるように前
記可変入賞球装置の開放動作を制御する本発明の開放制
御手段の一例を構成している。
【0013】また、図12(A)に示す図柄変動パター
ンの短縮制御により、前記開放制御手段の制御に基づい
た入賞が前記入賞無効化手段によって無効にならないよ
うに前記遊技装置の作動を制御する本発明の作動制御手
段の一例を構成している。
【0014】また、図15(A)に示す電チュー制御に
より、所定期間内で前記始動入賞領域への入賞個数が所
定値となるようにすると共にその所定値の入賞が前記入
賞無効化手段によって無効にならないように前記可変入
賞球装置の開放動作を制御する本発明の開放制御手段の
一例を構成している。
【0015】また、図7及び図8に示す図柄の変動制御
により、前記識別情報を可変表示すると共にその識別情
報の表示結果が予め定めた特定表示結果となったときに
特定遊技状態を発生させ、且つリーチ時には通常時より
も識別情報の変動期間を長く設定した可変表示装置から
前記遊技装置を構成した場合を例示している。
【0016】また、図12(C)に示す図柄変動時間の
設定により、リーチ時における前記識別情報の変動期間
を短縮させる制御を含んだ前記作動制御手段の構成を例
示している。
【0017】また、図14に示す始動記憶数の設定によ
り、前記始動入賞領域への始動入賞を所定数まで記憶し
てそれ以外の始動入賞を無効にする始動記憶手段から前
記入賞無効化手段を構成した場合を例示している。
【0018】また、図16に示す図柄変動時間の設定に
より、前記始動記憶手段が記憶する始動記憶数に応じて
前記可変入賞球装置の開放期間を異ならせる制御を含ん
だ前記開放制御手段の構成を例示している。
【0019】また、図12(A)に示す目標始動回数の
設定により、任意の値に設定可能とした前記所定値の構
成を例示している。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。先ず、図1を参照して実施形
態に係る弾球遊技機(図示ではパチンコ遊技機)の遊技
盤1の構成について説明する。図1は、遊技盤1を示す
正面図である。図1において、遊技盤1の表面には、発
射された打玉を誘導するための誘導レール2がほぼ円状
に植立され、該誘導レール2で区画された領域が遊技領
域3を構成している。遊技領域3のほぼ中央には、キャ
ラクタ画像表示部60で左・中・右の特別図柄を可変表
示する特別可変表示装置30が配置されている。この特
別可変表示装置30の詳細な構成については後に詳述す
る。
【0021】特別可変表示装置30の下方には、普通可
変入賞球装置5及び特別可変入賞球装置9等の各種構成
部材が取付基板4を介して遊技盤1に取り付けられてい
る。取付基板4の中央上端部には、特別図柄の変動を許
容する始動機能を有する普通可変入賞球装置5が配置さ
れている。この普通可変入賞球装置5は、ソレノイド6
によって垂直(通常開放)位置と傾動(拡大開放)位置
との間で可動制御される一対の可動翼片7a・7bを有
しており、いわゆるチューリップ型役物として構成され
ている。また、普通可変入賞球装置5には、入賞した打
玉を検出する始動玉検出器8が設けられている。なお、
可動翼片7a・7bが垂直(通常開放)位置のときも普
通可変入賞球装置5への入賞は可能であり、以下の説明
では、便宜的に可動翼片7a・7bの拡大開放を「開
放」といい、通常開放を「閉鎖」という。また、閉鎖時
には入賞不可能としてもよい。普通可変入賞球装置5へ
の入賞に基づく特別図柄の変動は、変動中を除いて所定
回数(本実施形態では、4回)記憶され、その旨が後述
の特別図柄記憶表示LED34に表示される。
【0022】取付基板4の中央部には、特別可変入賞球
装置9が配置されており、該特別可変入賞球装置9は、
入賞領域14を開閉制御する開閉板11を備えている。
開閉板11は、遊技盤1の裏面に配されたソレノイド1
0の駆動に基づいて傾動位置と垂直位置との間で変動自
在となっており、ソレノイド10がONしたときに入賞
領域14を開放する傾動状態となる一方、ソレノイド1
0がOFFしたときに入賞領域14を閉鎖する垂直状態
となる。また、入賞領域14内には、入賞玉を検出する
特定玉検出器12及び入賞玉検出器13が設けられてい
る。なお、特定玉検出器12は、入賞玉の検出により後
述する継続権の成立を許容するようになっている。特別
可変入賞球装置9の下方には、突出部材16が設けられ
ている。取付基板4の左右両端部には、それぞれ飾りL
ED17を備えた入賞口18が設けられている。また、
特別可変入賞球装置9の入賞領域14内壁には、V入賞
表示LED19が設けられている。
【0023】しかして、上記のように構成される特別可
変入賞球装置9は、以下のように作動する。即ち、打玉
が普通可変入賞球装置5に入賞して始動玉検出器8をO
Nさせると、特別可変表示装置30が変動を開始し、一
定時間が経過すると、例えば左・右・中の順で特別図柄
が確定され、その確定された図柄の組み合せが所定の大
当り組合せ(同一図柄のゾロ目)となったときに特定遊
技状態となる。そして、この特定遊技状態においては、
特別可変入賞球装置9の開閉板11が所定期間(例え
ば、29秒)あるいは所定個数(例えば、10個)の入
賞玉が発生するまで開放(開放サイクル)するように設
定され、その開放している間に遊技盤1の表面を落下す
る打玉を受け止めるようになっている。また、受け止め
られた打玉が特定玉検出器12をONすると、再度開放
サイクルを繰り返し、特定玉検出器12がONする毎に
継続権が成立して開放サイクルを最高16回繰り返すよ
うになっている。
【0024】なお、本発明の特定遊技状態とは、上記に
限らず以下に示す〜の制御のうちいずれか1つの制
御又は組合せた制御を実行する状態であればよい。
【0025】 打玉の入賞を容易にする第一の状態
と、打玉が入賞できない又は入賞し難い第二の状態と、
に変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的又
は間欠的に第一の状態にする制御 特定の入賞又は通過領域での打玉の検出を介在さ
せ、打玉の入賞を容易にする第一の状態と、打玉が入賞
できない又は入賞し難い第二の状態と、に変化可能な可
変入賞球装置に対して所定時間連続的又は間欠的に第一
の状態にする制御 打玉の入賞に関わらず所定数の景品玉を直接排出す
る制御 有価価値を有する記憶媒体(カードやレシート等)
に対して有価数を加算する制御 得点があることに基づいて遊技可能な遊技機に対し
て得点を付与する制御また、遊技領域3を含む遊技盤1
の表面には、上記した構成以外にも、風車ランプ20a
を内蔵した風車20、左右一対の飾りランプ21a・2
1b、袖ランプ22aを内蔵した入賞口22、サイドラ
ンプ23aを内蔵したサイドランプ飾り23、アウト口
24、バック玉防止部材25等が設けられている。ま
た、パチンコ遊技機には、特定遊技状態時あるいは図柄
変動時に点灯乃至点滅してその旨を報知する遊技効果ラ
ンプ及び遊技効果LED(共に図示しない)が設けられ
ると共に、効果音を発生するスピーカ26(符号のみ図
3参照)が設けられている。
【0026】次に、本実施形態の要部を構成する特別可
変表示装置30の構成について説明する。特別可変表示
装置30は、遊技盤1の表面に取り付けられる取付基板
31を有し、該取付基板31には、長方形状の窓枠部3
2が形成されている。窓枠部32の後方には、左・中・
右の特別図柄を個々に可変表示し得るキャラクタ画像表
示部60を有するLCD表示器33が臨設されている。
窓枠部32の上方には、特別図柄記憶表示LED34及
び飾りLED35が設けられ、窓枠部32の左右側方に
は、各飾りLED36・37が設けられている。一方、
窓枠部32の下方には、各飾りLED38・39が設け
られている。
【0027】また、上記LCD表示器33のキャラクタ
画像表示部60に表示される左・中・右の特別図柄は、
図4に示すように、それぞれ「0〜9・F・X・G・P
・R」順の15種類から構成されている。これら左・中
・右の図柄には、WCRND_L・C・Rの各ランダム
数が対応して設けられている。大当り図柄の組合せは、
左・中・右の図柄が同一図柄にて揃った組合せであり、
この組合せは、WCRND_Lのランダム数に基づいて
決定される。また、大当り図柄のうち「1・3・5・7
・9」のいずれかで揃った図柄は、確変図柄を構成して
確率変動を発生するようになっている。なお、このよう
な確変図柄は、図柄色が赤色になっている一方、その他
の特別図柄は緑色になっている。これにより、大当り時
の遊技価値の違い(確変の有無)が遊技者に対して明確
に報知できるようになっている。
【0028】以上、特別可変表示装置30を含むパチン
コ遊技機の遊技盤1の構成について説明してきたが、そ
れらの遊技装置は、図2及び図3に示す遊技制御回路に
よって制御される。図2及び図3は、遊技制御回路をブ
ロック構成で示す回路図であり、MPU40a及び図示
しないROM、RAM、入出力回路を含む基本回路40
によって制御されている。しかして、基本回路40は、
入力回路41を介して始動玉検出器8、特定玉検出器1
2、及び入賞玉検出器13からの検出信号が入力され、
アドレスデコード回路42から基本回路40にチップセ
レクト信号が与えられる。また、電源投入時に初期リセ
ット回路43から基本回路40にリセット信号が与えら
れ、所定時間毎に定期リセット回路44から基本回路4
0に定期リセット信号が与えられる。
【0029】一方、基本回路40からは、以下の装置及
び回路に制御信号が与えられる。即ち、LCD回路45
を介してLCD表示器33(図2中には、LCD表示装
置と記載)に表示制御信号が与えられる。LED回路4
6を介して特別図柄記憶表示LED34、V入賞表示L
ED19、及び各飾りLED17・35〜39に表示駆
動信号が与えられる。ソレノイド回路47を介して各ソ
レノイド6・10に駆動信号が与えられる。ランプ回路
48を介して風車ランプ20a、サイドランプ23a、
及び袖ランプ22aに表示制御信号が与えられる。音声
合成回路49及び音量増幅回路50を介してスピーカ2
6に音声信号が与えられる。また、ランプ回路48から
は各種のランプ制御データが出力されることで、上記し
た構成部材以外のランプを表示制御するようになってい
る。さらに、基本回路40は、情報出力回路51を介し
て外部(ホールコンピュータや呼び出しランプ等)に有
効始動情報、大当り情報、及び確率変動情報を出力し、
また、賞球個数信号出力回路52を介して外部に各種の
賞球個数信号を出力している。なお、上記した装置や回
路には、電源回路53から各種の電圧を有する電力が供
給されている。また、上記した基本回路40からLCD
回路45を介してLCD表示器33に送信される表示制
御信号は、コマンドブロックフォーマットが9バイトの
コマンドデータからなり、このコマンドデータは、基本
回路40内のMPU40aからLCD表示器33内のM
PU33aに送信される。
【0030】次に、前記特別可変表示装置30による特
別図柄の変動動作について図5乃至図9に示すタイムチ
ャート及び説明図等を参照して説明する。先ず、特別図
柄の変動に用いられるランダム数について説明する。特
別図柄の変動には、図5(A)に示すような5種類のラ
ンダム数が使用されている。これらのランダム数は、大
当り決定用のWCRND1と、左図柄表示用であり且つ
大当り表示用のWCRND_Lと、中図柄表示用のWC
RND_Cと、右図柄表示用のWCRND_Rと、リー
チ動作用のWCRND_ACTと、から構成されてい
る。WCRND1は、「0〜224」の225通りの数
値が0.002秒毎に1ずつ加算されることで刻々と変
化するものである。WCRND_Lは、「0〜14」の
15通りの数値が0.002秒毎に1ずつ加算されるこ
とで刻々と変化するものである。WCRND_Cは、
「0〜14」の15通りの数値が割り込み処理の余り時
間に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであ
る。WCRND_Rは、「0〜14」の15通りの数値
がWCRND_Cの桁上げ時に1ずつ加算されることで
刻々と変化するものである。WCRND_ACTは、
「0〜99」の100通りの数値が割り込み処理の余り
時間に1ずつ加算されることで刻々と変化するものであ
る。
【0031】そして、図5(B)に示すように、WCR
ND1から抽出された値が「3」であり大当りと判定さ
れると、WCRND_L(0〜14)のデータにより大
当り図柄が決定され、この大当り図柄が特別可変表示装
置30のキャラクタ画像表示部60に表示される。一
方、WCRND1で「3」以外の値が抽出されて外れと
判定されると、WCRND_L・C・Rからの各抽出値
に対応する図柄が外れ図柄として特別可変表示装置30
のキャラクタ画像表示部60に表示される。なお、WC
RND_L・C・Rからの抽出値が偶然にも大当り図柄
と一致した場合には、WCRND_Rのデータに「1」
を加算して外れ図柄にして表示するものである。また、
このような当り外れの判定において、確率変動時(高確
率時)にはWCRND1内の「3・67・173・25
1・331」の値が大当り決定用のランダム数となる。
【0032】特別図柄の変動は図7及び図8のタイムチ
ャートに示すようになっている。なお、左・中・右の図
柄変動は、図6(A)の一覧表図に示す変動パターンA
〜Eに基づいて行われる。変動パターンAは、一定の速
度で変動(16.7msに1図柄変動)するパターンで
ある。変動パターンBは、除々に減速して停止(3図柄
変動)するパターンである。変動パターンCは、除々に
減速(3図柄変動)するパターンである。変動パターン
Dは、一定の速度で変動(333.3msに1図柄変
動、1周期5.000秒)するパターンである。変動パ
ターンEは、除々に減速して停止(1図柄変動)するパ
ターンである。
【0033】先ず、図7において、普通可変入賞球装置
5に打玉が入賞し始動玉検出器8が始動信号を導出する
と、その始動信号の立ち上がり時に、WCRND1から
数値を抽出してこれを格納する。なお、このようなWC
RND1からの数値の抽出及び格納は、始動記憶となる
場合でもこれと同一時期に行われる(※1参照)。その
後、始動信号の立ち上がりより0.002秒後には、W
CRND_L・C・Rから数値を抽出すると共に、格納
したWCRND1の読み出し及び判定を行う。また、こ
のとき、リーチとなる場合は、WCRND_ACTから
数値を抽出する。そして、始動信号の立ち上がりより
0.004秒後に、左・中・右の全図柄を変動パターン
Aにて変動させる。その後、左図柄は、6.260秒間
変動パターンAにて変動された後、0.420秒間変動
パターンBで変動されて停止表示される。また、右図柄
は、6.680秒間変動パターンAにて変動された後、
0.420秒間変動パターンBで変動されて停止表示さ
れる。
【0034】一方、中図柄は、リーチ以外のとき、7.
100秒間変動パターンAにて変動された後、1.90
0秒間変動パターンBで変動されて停止表示される。ま
た、リーチ1での中図柄は、図8に示すように、変動パ
ターンAでの7.100秒間の変動後に、0.420秒
間の変動パターンC及び0.333〜5.333秒間の
変動パターンDで変動され、その後1.184秒間変動
パターンEで変動されて停止表示される。リーチ2での
中図柄は、変動パターンAでの7.100秒間の変動後
に、0.420秒間の変動パターンC及び1.998秒
間の変動パターンDで変動される。その後は、再度変動
パターンAにて0.017〜0.267秒間変動された
後に、1.184秒間変動パターンEで変動されて停止
表示される。リーチ3での中図柄は、変動パターンAで
の7.100秒間の変動後に、0.420秒間の変動パ
ターンC及び10.340秒間の変動パターンDで変動
される。その後は、0.400秒間の停止と0.200
秒間の1図柄変動とからなるコマ送り変動が0.600
〜9.600秒間(1〜16図柄変動分)行われて停止
表示される。リーチ4での中図柄は、変動パターンAで
の7.100秒間の変動後に、0.420秒間の変動パ
ターンC及び10.340秒間の変動パターンDで変動
されて0.400秒間一旦停止される。その後は、再
度、変動パターンDで4.995〜9.990秒間変動
されて停止表示される。なお、このような各種リーチ変
動において、図8のタイムチャートから判るように、リ
ーチ1・2は、変動時間の短いリーチ変動として設定さ
れる一方、リーチ3・4は、変動時間の長いリーチ変動
として設定されている。
【0035】また、上記した各種リーチ1〜4の選択
は、図9に示すリーチ選択テーブルに基づいて行われて
いる。このリーチ選択テーブルは、図6(B)に示す条
件1〜3と前記WCRND_ACTの抽出値との振り分
け設定表からなり、この振り分け設定を当り外れ毎に行
っている。具体的には、ハズレとなる場合、リーチ1の
総出現率(選択率)を48.6%、リーチ2の選択率を
24.2%、リーチ3の選択率を13.6%、リーチ4
の選択率を13.6%、に設定しており、大当りとなる
場合には、リーチ1の選択率を5%、リーチ2の選択率
を5%、リーチ3の選択率を45%、リーチ4の選択率
を45%、に設定している。これにより、リーチ選択テ
ーブルは、大当り時の選択率がハズレ時の選択率よりも
高いリーチ3・4を大当り信頼度の高い(図9中には
「大」と記載)リーチに設定する一方、大当り時の選択
率がハズレ時の選択率よりも極端に低いリーチ1を大当
り信頼度の低い(図9中には「小」と記載)リーチに設
定している。また、大当り時の選択率がハズレ時の選択
率よりも低いリーチ2は、大当り信頼度が中程度(図9
中には「中」と記載)のリーチに設定している。なお、
リーチ選択テーブルに記載する各種リーチ1〜4の選択
率は、それぞれ以下に示す計算式から算出されてい
る。
【0036】 リーチ選択率=条件1(=1/14)でのWCRND_ACTの抽出率 +条件2(=1/14)でのWCRND_ACTの抽出率 +条件3(=12/14)でのWCRND_ACTの抽出率… 具体的に、リーチ1の選択率は、 =(1/14)×(10/100)+(1/14)×
(10/100)+(12/14)×(55/100)
≒48.6(%) となる。
【0037】次に、キャラクタ画像表示部60に表示さ
れる具体的な図柄変動画像について図10及び図11を
参照して説明する。なお、本実施形態では、「カーレー
ス」をゲームコンセプトに採用することで、キャラクタ
画像表示部60に表示するキャラクタ画像もこれに基づ
いたものとなっている。即ち、図10(A)に示すよう
に、レーシングカー61が遊技者用のキャラクタ画像と
なる一方で、レーシングカー61の前方に表示される3
台のレーシングカー62〜64が相手方のキャラクタ画
像となり、これら4台のレーシングカー61〜64が表
示画面上であたかもカーレースを行うような表示となっ
ている。また、レーシングカー62〜64上には、それ
ぞれ左・中・右の特別図柄表示部62a・63a・64
aが設けられており、これら特別図柄表示部62a・6
3a・64aで、左・中・右の特別図柄を個々に可変表
示するようになっている。そして、図10(B)に示す
ように、各特別図柄表示部62a・63a・64aで図
柄変動が行われている最中に、レーシングカー61が先
ず左側のレーシングカー62に体当たりする。これによ
り、左特別図柄表示部62aの変動が停止すると共に、
この変動停止した左図柄が表示画面の上部左側に左確定
図柄62bとして表示される(図10(C)参照)。そ
の後は、同様にしてレーシングカー61が右側及び中側
の各レーシングカー64・63に順次体当たりすること
で、右・中の各図柄が表示画面の上部右側及び上部中央
に右・中の確定図柄64b・63bとして表示される
(図11(A)参照)。なお、図11(A)は、リーチ
以外のハズレが確定した場合の表示画像である。大当り
となる場合では、先ず、前述したリーチしない場合と同
様の図柄変動を行うなかで、左・右の確定図柄62b・
64bが同一に揃ってリーチ表示が行われる(図11
(B)参照)。そして、図11(C)に示すように、中
図柄が左・右の確定図柄62b・64bと同一の図柄で
停止表示されると共に「大当り」の文字65が表示され
て大当りが確定される。
【0038】次に、所定期間当りの総始動回数(以下、
これを「S」という)の調整について図12乃至図14
を参照して説明する。先ず、S調整の具体的な制御を図
12(A)を用いて例示する。S調整は、遊技時間を1
分(所定期間)毎に区切った第一期間、第二期間、第三
期間 … 第n−1期間、第n期間の各期間毎に制御が
行われる。なお、この期間は、発射玉数を所定数毎(例
えば、100発毎)に区切った期間としてもよい。ま
た、図12(A)中に記載の各項目のデータ値は、以下
に示す計算式から導出される。
【0039】(目標始動回数)n=(設定始動回数)
(補正回数)n (補正回数)n=(目標始動回数)n-1−(実績始動回
数)n-1 ところで、上記した計算式における(設定始動回数)は
「6」に設定されている。また、この設定は単一の設定
値だけでなく、複数の設定値を用意して人為的操作によ
り可変設定できるようにしてもよい。なお、この場合の
設定は、遊技機毎に設定してもよいし、管理装置からの
送信により設定されるものであってもよい。また、第一
期間では、S調整制御の立ち上げ期間となるため、(補
正回数)1は「0」となる。また、図12(A)中に記
載の(図柄変動パターン)nとは(補正回数)nに基づい
て決定される図柄の変動パターンのことであり、(補正
回数)nが「0」以下の値をとるときには「通常」の変
動パターンを実施する一方、(補正回数)nが正の値を
とるときには「短縮」の変動パターンを実施する。ま
た、(始動口開放回数)nとは、「短縮」の変動時に普
通可変入賞球装置5を開放する回数のことであり、(目
標始動回数)nと同一回数が設定される。
【0040】図12(A)のS調整では、先ず、第一期
間で「6」の(目標始動回数)1に対して(実績始動回
数)1が「3」になるため、第二期間の(補正回数)2
「+3」になる。従って、第二期間の(図柄変動パター
ン)2は「短縮」となり、(始動口開放回数)2が「9」
に設定される。そして、第二期間では、図柄を短縮変動
させると共に、普通可変入賞球装置5を9回開放制御す
るS調整が行われる。次に、第二期間でのS調整に伴っ
て(実績始動回数)2が「10」になると、第三期間の
(補正回数)3が「−1」になる。このため、第三期間
の(図柄変動パターン)3は「通常」となり(始動口開
放回数)3が設定されず、第三期間でのS調整は行われ
ない。その後は、同様にして各期間毎に(補正回数)n
が求められ、この(補正回数)nが正の値をとるときに
(図柄変動パターン)n及び(始動口開放回数)nに基づ
くS調整が行われる。
【0041】なお、上記した特別図柄の具体的な変動時
間及び変動インターバル時間(メモリ有時)は、図12
(B)に示す通りである。具体的に、通常時では、変動
時間が9sに設定され、変動インターバル時間が1sに
設定される。一方、短縮時では、変動時間が5sに設定
され、変動インターバル時間が0.5sに設定される。
また、本実施形態では、図柄変動パターンの要素(通常
時及び短縮時)によってのみ変動時間及び変動インター
バル時間を異なって設定しているが、この構成に限定す
るものではない。例えば、図12(C)に示すようにリ
ーチの有無を設定要素に含んだ構成としてもよい。図1
2(C)における通常時では、リーチなしの場合、変動
時間を9sに設定すると共に変動インターバル時間を1
sに設定している。これに対して、リーチありの場合に
は、変動インターバル時間を1sに設定する一方で、リ
ーチ4を最大の変動時間としたリーチ選択(リーチ1〜
4のいずれかを選択)としている。一方、短縮時では、
リーチなしの場合、変動時間を5sに設定すると共に変
動インターバル時間を0.5sに設定している。これに
対して、リーチありの場合には、変動インターバル時間
を0.5sに設定する一方で、リーチ1を最大の変動時
間としたリーチ選択(リーチ1・2のいずれかを選択)
としている。また、図13に示すように始動記憶(メモ
リ点灯状態)の数を設定要素に含んだ構成としてもよ
い。図13において、メモリ点灯状態が2個以下の場合
は、変動時間を9sに設定すると共に変動インターバル
時間を1sに設定している。これに対して、メモリ点灯
状態が3個以上の場合には、変動時間を5sに設定する
と共に変動インターバル時間を0.5sに設定してい
る。また、メモリ点灯状態に応じて可変入賞球装置の動
作を制御してもよい。さらには、図12(B)(C)及び
図13の設定要素を全て合せた構成で変動時間及び変動
インターバル時間を決定してもよい。なお、このような
図12(B)(C)乃至図13の設定要素を含んだ場合に
は、始動回数を基準としたベース調整の精度を向上する
ことができる。
【0042】次に、S調整の具体的な動作について図1
4を用いて例示する。なお、本実施形態では、S調整に
伴う普通可変入賞球装置5(図14中には、始動口と記
載)の1回の開放時間を3sに設定している。また、図
14は、前記図12(A)の第二期間におけるS調整
(普通可変入賞球装置5の開放回数が9回)を例示して
いる。このため、図14中のS調整では、60s/9
(=開放回数)≒6s毎に開放動作を行う構成となり、
開放インターバル時間が3s(=6s−3s)に設定さ
れている。つまり、所定期間(時間)が経過したことに
より無条件に開放する。さらに、図14中には、4回目
の開放動作までに8個の入賞があって入賞信号a〜hを
検出した場合を示している。先ず、本実施形態のS調整
との比較のために従来のベース調整(図柄の変動時間9
s、図柄の変動インターバル時間1s)で普通可変入賞
球装置5を開放制御した場合を想定すると、入賞信号a
の検出によって1回目の図柄変動が開始され、その図柄
変動中に入賞信号b〜eが検出されてこれが始動記憶
(記憶数4個)となる。その後、1回目の図柄変動が終
了すると、1s間のインターバルを置いて入賞信号bに
よる2回目の図柄変動が開始され、入賞信号c〜eが始
動記憶(記憶数3個)となる。そして、2回目の図柄変
動中に入賞信号f〜hが検出されると、入賞信号fは4
個目の始動記憶となる一方で、入賞信号g・hはメモリ
オーバー(図14中に「X」と記載)となって記憶され
ない。
【0043】これに対して、図柄の短縮変動(変動時間
5s、変動インターバル時間0.5s)を伴う本実施形
態のS調整では、入賞信号aの検出によって1回目の図
柄変動が開始され、その図柄変動中に入賞信号b・cが
検出されてこれが始動記憶(記憶数2個)となる。その
後、1回目の図柄変動が終了すると、0.5s間のイン
ターバルを置いて入賞信号bによる2回目の図柄変動が
開始され、入賞信号cが始動記憶(記憶数1個)とな
る。その後、2回目の図柄変動中に入賞信号d・eが検
出されて2回目の図柄変動が終了すると、0.5s間の
インターバルを置いて入賞信号cによる3回目の図柄変
動が開始されると共に、入賞信号d・eが始動記憶(記
憶数2個)となる。そして、3回目の図柄変動中に入賞
信号f・gが検出されるとこれが始動記憶(記憶数4
個)となり、その後、3回目の図柄変動が終了すると、
0.5s間のインターバルを置いて入賞信号dによる4
回目の図柄変動が開始され、その図柄変動中に検出され
た入賞信号hが4個目の始動記憶となる。
【0044】以上のように、本実施形態に係るパチンコ
遊技機は、特別図柄の始動回数を調整基準として普通可
変入賞球装置5を開放制御(S調整)するようになって
いる。これにより、特別図柄の始動記憶がメモリオーバ
ーによって無効となる始動入賞をなくすことができるた
め、遊技者の大当りに対する期待感を向上させることが
でき、同時に全ての遊技機の平均化が可能なため遊技場
側の管理を容易にすることができる。なお、S調整の制
御は上記した構成に限定するものではない。例えば、上
記した実施形態では、S調整において普通可変入賞球装
置5の開放制御を所定期間(時間)毎に行っているが、
これに代えて所定の発射玉数毎に普通可変入賞球装置5
を開放制御する構成としてもよい。また、(目標始動回
数)nの設定値に応じて普通可変入賞球装置5を無条件
に開放制御しているが、この構成に限定するものではな
い。例えば、普通可変入賞球装置5を開放制御し得る
(目標始動回数)nが設定された上で、所定領域に打玉
が入賞又は通過したことを1回の開放動作の成立条件と
したり、普通図柄の変動時間を短縮させたり、あるいは
普通図柄表示器等の可変表示装置を介してその表示結果
が所定の表示結果(当り図柄)となったことを1回の開
放動作の成立条件としてもよい。また、このような普通
図柄表示器を用いて開放条件を設定した場合には、S調
整以外の通常時に所定領域に入賞又は通過すると普通図
柄を変動させて当り図柄の導出によって普通可変入賞球
装置5を開放制御する構成を含んでもよい。なお、この
ような構成の場合、S調整時には通常時に比べて普通図
柄の当り確率を向上させたり、あるいは普通図柄の当り
に伴う普通可変入賞球装置5の開放期間(時間、回数、
入賞制限カウント)を増大させてもよい。また、上記し
た様々な設定要素は、そのうちのいずれか1つを含んだ
ものとしてもよく、さらには任意に組合せたものであっ
てもよい。
【0045】また、上記したS調整では、始動入賞個数
を所定値に調整するために普通可変入賞球装置5を開放
制御すると共に、その始動入賞がメモリオーバーによっ
て無効にならないように図柄の変動時間を短縮制御して
いるが、始動入賞個数を所定値に調整すると共にその所
定値の始動入賞がメモリオーバーによって無効にならな
いように普通可変入賞球装置5の開放動作を制御する構
成としてもよい。以下、このS調整の具体的な制御を図
15及び図16を用いて例示する。図15(A)のS調
整では、先ず、第一期間で「6」の(目標始動回数)1
に対して(実績始動回数)1が「3」になる。このた
め、第二期間の(補正回数)2は「+3」の正の値とな
るので、第二期間の(電チュー制御)2、言い換えると
普通可変入賞球装置5の開放制御は「有」となってS調
整が行われる。次に、第二期間でのS調整に伴って(実
績始動回数)2が「7」になると、第三期間の(補正回
数)3は「+2」の正の値になる。このため、第三期間
でも同様に(電チュー制御)3は「有」となりS調整が
行われる。その後は、同様にして各期間毎に(補正回
数)nが求められ、この(補正回数)nが正の値をとると
きに(電チュー制御)nが「有」となってS調整が行わ
れる。
【0046】また、上記した普通可変入賞球装置5の開
放動作は、図15(B)に示すように、開放パターン1
(long)及び開放パターン2(short)の2つのパター
ンがある。開放パターン1(long)では、目標入賞個数
を2個として開放時間が3sに設定されており、開放パ
ターン2(short)では、目標入賞個数を1個として開
放時間が2sに設定されている。また、特別図柄の変動
時間は、図15(C)に示すように、7sに統一設定さ
れ、変動インターバル時間は、0.5sに統一設定され
ている。
【0047】次に、上記したS調整に伴う普通可変入賞
球装置5の開放制御(始動口開放制御)を図16のフロ
ーチャートに基づいて説明する。図16において、先
ず、始動回数が目標始動回数(MAXの値)以上である
か否かを判別する(S1)。S1で始動回数が目標始動
回数未満であると判別したときは、次に始動記憶(メモ
リ)が3個以上であるか否かを判別する(S2)。S2
で始動記憶が2個以下の場合は、開放パターン1(lon
g)で普通可変入賞球装置5を開放制御してS調整を行
う(S3)。一方、S2で始動記憶が3個以上の場合
は、次に始動記憶が満杯の4個(full)であるか否かを
判別する(S4)。S4でfull以外の3個であると判別
したときは、開放パターン2(short)で普通可変入賞
球装置5を開放制御してS調整を行う(S5)。一方、
S4でfullであると判別したときは、S調整を行うこと
なくメインフローに復帰する。また、前記S1で始動回
数が目標始動回数以上であると判別したときは、以上の
ようなS調整を終了してメインフローに復帰する。この
ように図15及び図16に示すS調整では、図柄の変動
時間を短縮制御することなく、始動記憶に応じた2通り
の開放パターン1・2で普通可変入賞球装置5を開放制
御することにより、始動入賞がメモリオーバーによって
無効にならないようなS調整を行うようになっている。
また、本実施形態における可変入賞球装置の開放時間に
代えて開放回数としてもよく、さらには図12、図13
の実施形態と図15、図16の実施形態とを組合せても
よい。
【0048】また、以上記載の構成は、本発明に係るS
調整を第1種のパチンコ遊技機に適用した場合を例示し
ているが、これに限らず、第2種のパチンコ遊技機に本
発明のS調整を適用してもよい。以下、第2種のパチン
コ遊技機に本発明のS調整を適用した構成を図17を参
照して説明する。図17に示す遊技盤70において、遊
技領域71のほぼ中央に遊技装置としての第2可変入賞
球装置90が配置されている。この第2可変入賞球装置
90は、一対の玉受部材95a・95bと、該玉受部材
95a・95bによって受け入れられた入賞玉が流下す
る入賞空間96と、該入賞空間96の最下方中央に設け
られる特定入賞領域102を含む複数(3つ)の入賞領
域102・103a・103bとを含んでいる。なお、
第2可変入賞球装置90の詳細な構造は、後に詳述す
る。
【0049】また、第2可変入賞球装置90の下方に
は、始動遊技状態を生起せしめる1つの第1可変入賞球
装置72(可変入賞球装置)と2つの始動口75a・7
5bとが配置されている。第1可変入賞球装置72は、
ソレノイド(図示しない)によって開閉駆動される一対
の開閉翼片73a・73bを有し、後述する通過ゲート
77に打玉が通過して通過玉検出器78がONすると、
ソレノイドが所定時間(0.5秒)駆動されるようにな
っている。また、始動口75a・75bは、受口形式の
入賞口である。そして、それぞれの始動入賞口72・7
5a・75bには、始動玉検出器74・76a・76b
を内蔵している。しかして、左右の始動口75a・75
bに打玉が入賞して始動玉検出器76a・76bをON
させると、第2可変入賞球装置90の玉受部材95a・
95bが比較的短い時間の開放を1回行う。また、中央
の第1可変入賞球装置72に打玉が入賞して始動玉検出
器74をONさせると、玉受部材95a・95bが比較
的短い時間の開放を2回行う。
【0050】上記した第1可変入賞球装置72を駆動す
るための通過ゲート77は、第2可変入賞球装置90の
一側(左側)側方に配置され、内部に通過玉検出器78
を内蔵している。また、通過ゲート77の対称位置にも
通過口79が配置されるが、この通過口79には、検出
器が設けられておらず、単に打玉を通過させるだけであ
る。更に、遊技領域71には、入賞口80a・80b、
入賞口82a・82bが設けられている。入賞口80a
・80bは、第2可変入賞球装置90の下方部左右側方
に配置され、その下部に肩下ランプ81a・81bが内
蔵されている。入賞口82a・82bは、前記入賞口8
0a・80bの下方に配置され、その下部にランプ付き
風車が付設され、そのランプは、袖ランプ83a・83
bと言われる。また、遊技領域71の左右両端部には、
サイドランプ84a・84bが配置され、遊技領域71
の最下方には、入賞しなかった打玉を回収するアウト口
85が設けられ、遊技領域71の入口部分には、打玉の
逆流を防止するバック玉防止部材86が設けられてい
る。上記した肩下ランプ81a・81b、袖ランプ83
a・83b、サイドランプ84a・84bは、前記始動
遊技状態時や後述する特定遊技状態時に所定の態様で表
示駆動される。
【0051】ここで、上記した第1可変入賞球装置72
及び始動口75a・75bに打玉が入賞した始動遊技状
態において、第2可変入賞球装置90の1回又は2回の
開閉動作中に受け入れられた入賞玉が始動入賞領域75
に誘導されたときの第2可変入賞球装置90の動作につ
いて説明する。まず、始動遊技状態において受け入れら
れた入賞玉が特定入賞領域102に入賞すると、特定遊
技状態になる。特定遊技状態になると、玉受部材95a
・95bが所定時間(例えば、28秒)内に所定回数
(例えば、18回)の開閉動作を行うか、又はその所定
回数の開閉動作中に所定個数(例えば、10個)の入賞
玉が発生するまでの開閉動作を行うようになっている
(以下、これを開閉サイクルという)。このような開閉
サイクルが実行されているときに受け入れられた入賞玉
が特定入賞領域102に誘導されたときには、直ちにそ
の回の開閉サイクルを停止して次の開閉サイクルに移行
すべく継続される。そして、その継続回数は、開閉サイ
クル中に入賞玉が特定入賞領域102に入賞すること
(継続権の成立)を条件として、後述する可変表示装置
94の表示結果により決定される所定回数まで行われる
ようになっている。従って、特定遊技状態になると、短
時間に多量の入賞玉を発生させることができるので、こ
の種の弾球遊技機においては、継続回数を決定する可変
表示装置に遊技者の注意が集中する。
【0052】次に、第2可変入賞球装置90の構成につ
いて説明する。第2可変入賞球装置90は、前記遊技盤
70の表面に取り付けられる取付基板91を有し、その
取付基板91のほぼ中央に入賞玉が落下する入賞空間9
6が後方に凹状に形成されている。そして、この入賞空
間96には、後述する玉受部材95a・95bが開放し
たときだけに、遊技領域71を落下する打玉が受け入れ
られて入賞玉となる。
【0053】また、取付基板361の前面上部には、前
記入賞空間96の上縁及び左右縁に沿って打玉の侵入を
阻止する障害枠93が突設され、該障害枠93の上辺の
後方には、入賞口92が形成され、打玉を入賞玉として
取り込むようになっている。また、障害枠93の下方空
間後面には、各種の情報を表示する可変表示装置94が
設けられている。この可変表示装置94は、ドットマト
リックスLEDによって構成されており、電源投入時に
「力士」という文字が右から左に100msの速度でス
クロール表示され、始動入賞時には、「ノコッタ」とい
う文字が64msの速さで点滅する。また、特定遊技状
態となった場合において、玉受部材95a・95bが開
放する前には、「ゴッツァンデス」という文字が100
msの速度でスクロール表示され、最後の開閉サイクル
の継続中には、「千秋楽」という文字が100msの速
度でスクロール表示され、開閉サイクルの継続回数が
「初日」「2日」・・・と64msの周期で点滅され、
特定遊技状態の1回目の終了時に、特定遊技状態が短い
間隔であと1回発生する旨を「アト1回」という文字で
表示し、異常発生時に異常に応じた「E1」「E2」と
いう文字が点灯され、開閉サイクル中の入賞個数が「1
コ」・・・という文字によって点灯表示される。
【0054】また、上記した可変表示装置94は、特定
遊技状態の発生時、即ち後述の特定玉検出器104で打
玉が検出されると、これと同時に「0〜9」の数字を可
変表示(スクロール)させて、所定時間後にいずれか1
つの数字を停止表示するようになっている。そして、可
変表示装置94は、停止表示した数字が「3」又は
「7」のときは前記開閉サイクルの最大継続回数を16
回とする一方、「3」又は「7」以外のときは開閉サイ
クルの最大継続回数を8回に制御するようになってい
る。さらに、可変表示装置94は、前記継続権が途中で
消滅したときにはその時点で「トチュウキュウジョウ」
の表示を行う一方、継続権の途中消滅がなく特定遊技状
態を終了したときにはその時点で「センシュウラクオメ
デトウ」の表示を行うことで、遊技進行の結果を遊技者
に報知するようになっている。
【0055】前記障害枠93の下部両側には、一対の玉
受部材95a・95bが開閉自在に設けられており、遊
技領域71を流下する打玉を第2可変入賞球装置90内
に受け入れるようになっている。玉受部材95a・95
bは、周知のリンク機構を介してソレノイド(図示しな
い)によって開閉駆動されるようになっている。また、
玉受部材95a・95bによって受け止められた打玉
は、後方に導かれて入賞空間96に放出される。なお、
入賞空間96までの通路内には、開閉サイクル中におけ
る入賞玉数を検出する10カウント検出器(図示しな
い)が設けられている。
【0056】また、入賞空間96内には、水平方向と下
り傾斜方向とに可変する可動板97a・97bが設けら
れている。この可動片97a・97bは、ソレノイド
(図示しない)によって水平方向に駆動されたときに、
玉受部材95a・95bで受け止めた打玉を入賞空間9
6の中央に設けられるキャラクター部材98の盃99に
導く一方、下り傾斜状態となっているときには、打玉を
そのまま入賞空間96内に落下させるようになってい
る。入賞空間96の中央に設けられるキャラクター部材
98は、相撲取りの意匠が付与されており、優勝した相
撲取りが盃99を持って美酒を飲む動作を行うようにな
っている。
【0057】上記した盃99は、モータ(図示しない)
の駆動により持ち上げられて盃99に貯留された打玉を
玉流出口から流出させるが、モータが駆動されることに
より、キャラクター部材98に形成される口100が開
放して、盃99から流出する打玉を受け入れるようにな
っている。受け入れられた打玉は、そのまま下方に導か
れてキャラクター部材98の足の間から転動板101の
中央に放出される。ただし、その放出部の直前に玉を一
時的に停止させる一時停止板(図示しない)が設けら
れ、口100から入った先頭の玉を一時停止板で貯留
し、後続の玉は、一時停止板によって貯留される先頭の
玉に衝突して左右に振り分けられるため、転動板101
の中央に放出される玉は、1個となる。なお、一時停止
板は、ソレノイド(図示しない)によって駆動され、ソ
レノイドがONしたときに貯留されていた1個の玉を放
出するものであり、また、盃99及び口100を駆動す
るモータの動作を制御するために2つのフォトセンサが
設けられている。
【0058】上記した転動板101は、入賞空間96の
底面を構成するもので、入賞空間96の後方から前方に
向けて下り傾斜状に形成され、その前端縁に特定入賞領
域102と通常入賞領域103a・103bとが形成さ
れている。特定入賞領域102は、中央に1つ形成さ
れ、通常入賞領域103a・103bは、左右に2つ形
成されている。また、特定入賞領域102には、特定玉
検出器104が設けられ、この特定玉検出器104がO
Nすることにより、特定遊技状態となったり、あるいは
開閉サイクルが継続するように制御されるものである。
なお、前記一時停止板によって開放された1個の打玉で
あってキャラクター部材98の足の中央から放出されて
転動板101の中央を転動する打玉は、ほぼ確実に特定
入賞領域102に誘導されるようになっている。逆に、
転動板380の左右通路を流下する打玉は、特定入賞領
域102への誘導が阻止され、多くの確率で通常入賞領
域103a・103bに導かれる。つまり、上記した第
2可変入賞球装置90においては、玉受部材95a・9
5bに受け止められて内部に誘導された打玉のうち、可
動板97a・97bによって盃99に誘導された打玉
は、ほぼ確実に特定入賞領域102に導かれることにな
るため、本実施形態において、可動板97a・97b
は、所定条件が成立したときに、始動入賞時における特
定入賞領域102への打玉の誘導率を向上させるための
手段の一部を構成するものである。また、第2可変入賞
球装置90には、上記した構成以外に役物ランプや飾り
LED等が設けられており、所定の動作時に点灯又は点
滅して装飾効果を盛り上げるようになっている。
【0059】しかして、上記した第2種のパチンコ遊技
機では、第2可変入賞球装置90の作動中において第1
可変入賞球装置72への始動入賞を無効とする制御を入
賞無効化手段の制御として、所定期間内で前記第1可変
入賞球装置72への入賞個数が所定値となるように前記
開閉翼片73a・73bを開放する制御と、開閉翼片7
3a・73bの開放に基づいた入賞が入賞無効化手段に
よって無効にならないように第1又は第2の可変入賞球
装置72・90を開放する制御と、を行うことで、前述
した第1種のパチンコ遊技機と同様に、遊技者の大当り
に対する期待感を向上させることができ、同時に全ての
遊技機の平均化が可能なため遊技場側の管理を容易にす
ることができる。
【0060】また、上記した実施形態は、本発明を限定
するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能
である。例えば、本実施形態では、特別可変表示装置3
0をLCD表示器33で構成しているが、特にこれに限
定するものではなく、CRT、LED、VFD、EL、
あるいはプラズマによる表示器や、ドラム式、あるいは
ベルト式で構成することも可能である。また、遊技機全
体をLCD表示器等の表示装置で構成してもよい。即ち
「打玉」「可変入賞球装置」等の構成部材を疑似的に表
示器に表示することで遊技機を構成することも可能であ
る。なお、この場合では、賞球の払出しを得点等で代行
しても良い。
【0061】なお、以上説明した実施形態から把握でき
る発明として以下のものがある。 (1)前記遊技装置は、識別情報を可変表示すると共に
その識別情報の表示結果が予め定めた特定表示結果とな
ったときに特定遊技状態を発生させ、且つリーチ時には
識別情報の変動期間を異ならせた複数のリーチ変動のう
ちいずれかを実行する可変表示装置から構成し、前記作
動制御手段は、前記複数のリーチ変動のうち変動期間の
短いリーチ変動の選択率を通常時に比べて向上する制御
を含んだことを特徴とする。このように構成することに
より、始動回数を基準としたベース調整の精度を向上す
ることができる。
【0062】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明の請求項1記載の構成においては、遊技盤面
上に形成された遊技領域内に入賞領域を備えた弾球遊技
機において、前記入賞領域のうち予め定めた始動入賞領
域への入賞に基づいて作動する遊技装置と、開放動作に
基づいて前記始動入賞領域への入賞を通常時に比べて容
易又は入賞可能にする可変入賞球装置と、所定条件の成
立により前記始動入賞領域への入賞を無効にする入賞無
効化手段と、所定期間内で前記始動入賞領域への入賞個
数が所定値となるように前記可変入賞球装置の開放動作
を制御する開放制御手段と、該開放制御手段の制御に基
づいた入賞が前記入賞無効化手段によって無効にならな
いように前記遊技装置の作動を制御する作動制御手段
と、を備えたことを特徴とする。このように構成するこ
とにより、始動回数を調整基準とした始動入賞領域(可
変入賞球装置)の開放制御が可能になる。このため、可
変表示装置を遊技装置とする第1種のパチンコ遊技機で
あれば、始動記憶のメモリオーバーに伴って無効となる
始動入賞をなくすことができ、また、特別可変入賞球装
置を遊技装置とする第2種のパチンコ遊技機であれば、
特別可変入賞球装置作動中の入賞に伴って無効となる始
動入賞をなくすことができる。従って、遊技者の大当り
に対する期待感を向上させることができ、同時に全ての
遊技機の平均化が可能なため遊技場側の管理を容易にす
ることができる。
【0063】また、本発明の請求項2記載の構成におい
ては、遊技盤面上に形成された遊技領域内に入賞領域を
備えた弾球遊技機において、前記入賞領域のうち予め定
めた始動入賞領域への入賞に基づいて作動する遊技装置
と、開放動作に基づいて前記始動入賞領域への入賞を通
常時に比べて容易又は入賞可能にする可変入賞球装置
と、所定条件の成立により前記始動入賞領域への入賞を
無効にする入賞無効化手段と、所定期間内で前記始動入
賞領域への入賞個数が所定値となるようにすると共にそ
の所定値の入賞が前記入賞無効化手段によって無効にな
らないように前記可変入賞球装置の開放動作を制御する
開放制御手段と、を備えたことを特徴とする。このよう
に構成することにより、始動回数を調整基準とした始動
入賞領域(可変入賞球装置)の開放制御が可能になる。
このため、可変表示装置を遊技装置とする第1種のパチ
ンコ遊技機であれば、始動記憶のメモリオーバーに伴っ
て無効となる始動入賞をなくすことができ、また、特別
可変入賞球装置を遊技装置とする第2種のパチンコ遊技
機であれば、特別可変入賞球装置作動中の入賞に伴って
無効となる始動入賞をなくすことができる。従って、遊
技者の大当りに対する期待感を向上させることができ、
同時に全ての遊技機の平均化が可能なため遊技場側の管
理を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における遊技盤を示す正面
図である。
【図2】遊技動作を制御する制御回路を示すブロック図
の一部である。
【図3】遊技動作を制御する制御回路を示すブロック図
の一部である。
【図4】特別図柄の種類を示す一覧表図である。
【図5】同図(A)は特別図柄の変動に用いられる各種
ランダム数の一覧表図であり、同図(B)は選択された
ランダム数によって特別図柄の当り外れを決定する動作
を説明するための簡単なフローチャートである。
【図6】同図(A)は特別図柄の変動パターンを示す一
覧表図であり、同図(B)は特別図柄の変動条件を示す
一覧表図である。
【図7】リーチ以外での特別図柄の変動動作を示すタイ
ムチャートである。
【図8】リーチ1〜4での中図柄の変動動作を示すタイ
ムチャートである。
【図9】リーチ選択テーブルを示す一覧表図である。
【図10】同図(A)〜(C)は、各々、図柄変動にお
ける具体的な表示画像を示す説明図である。
【図11】同図(A)〜(C)は、各々、図柄変動にお
ける具体的な表示画像を示す説明図である。
【図12】同図(A)はS調整の具体的な制御を示す一
覧表図であり、同図(B)はS調整に伴う図柄の変動時
間及び変動インターバル時間を示す一覧表図であり、同
図(C)は他の実施形態のS調整に伴う図柄の変動時間
及び変動インターバル時間を示す一覧表図である。
【図13】他の実施形態のS調整に伴う図柄の変動時間
及び変動インターバル時間を示す一覧表図である。
【図14】従来及び本件における具体的な始動記憶数を
示すタイムチャートである。
【図15】同図(A)〜(C)はそれぞれ他の実施形態
におけるS調整の具体的な制御を示す説明図である。
【図16】他の実施形態のS調整における始動口開放制
御を示すフローチャートである。
【図17】他の実施形態における遊技盤を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
1 遊技盤 3 遊技領域 5 普通可変入賞球装置 6 ソレノイド 7a・7b 可動翼片 8 始動玉検出器 9 特別可変入賞球装置 11 開閉板 12 特定玉検出器 13 入賞玉検出器 19 V入賞表示LED 25 アウト口 30 特別可変表示装置 33 LCD表示器 34 特別図柄記憶表示LED 40 基本回路 60 キャラクタ画像表示部 62a・63a・64a 特別図柄表示部 62b・63b・64b 確定図柄 70 遊技盤 71 遊技領域 72 第1可変入賞球装置 73a・73b 開閉翼片 74 始動玉検出器 90 第2可変入賞球装置 94 可変表示装置 95a・95b 玉受部材 96 入賞空間 97a・97b 可動板 98 キャラクター部材 102 特定入賞領域 103a・103b 通常入賞領域 104 特定玉検出器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤面上に形成された遊技領域内に入
    賞領域を備えた弾球遊技機において、 前記入賞領域のうち予め定めた始動入賞領域への入賞に
    基づいて作動する遊技装置と、 開放動作に基づいて前記始動入賞領域への入賞を通常時
    に比べて容易又は入賞可能にする可変入賞球装置と、 所定条件の成立により前記始動入賞領域への入賞を無効
    にする入賞無効化手段と、 所定期間内で前記始動入賞領域への入賞個数が所定値と
    なるように前記可変入賞球装置の開放動作を制御する開
    放制御手段と、 該開放制御手段の制御に基づいた入賞が前記入賞無効化
    手段によって無効にならないように前記遊技装置の作動
    を制御する作動制御手段と、を備えたことを特徴とする
    弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 遊技盤面上に形成された遊技領域内に入
    賞領域を備えた弾球遊技機において、 前記入賞領域のうち予め定めた始動入賞領域への入賞に
    基づいて作動する遊技装置と、 開放動作に基づいて前記始動入賞領域への入賞を通常時
    に比べて容易又は入賞可能にする可変入賞球装置と、 所定条件の成立により前記始動入賞領域への入賞を無効
    にする入賞無効化手段と、 所定期間内で前記始動入賞領域への入賞個数が所定値と
    なるようにすると共にその所定値の入賞が前記入賞無効
    化手段によって無効にならないように前記可変入賞球装
    置の開放動作を制御する開放制御手段と、を備えたこと
    を特徴とする弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記遊技装置は、識別情報を可変表示す
    ると共にその識別情報の表示結果が予め定めた特定表示
    結果となったときに特定遊技状態を発生させ、且つリー
    チ時には通常時よりも識別情報の変動期間を長く設定し
    た可変表示装置から構成し、 前記作動制御手段は、リーチ時における前記識別情報の
    変動期間を短縮させる制御を含んだことを特徴とする請
    求項1記載の弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記入賞無効化手段は、前記始動入賞領
    域への始動入賞を所定数まで記憶してそれ以外の始動入
    賞を無効にする始動記憶手段から構成し、 前記開放制御手段は、前記始動記憶手段が記憶する始動
    記憶数に応じて前記可変入賞球装置の開放期間を異なら
    せる制御を含んだことを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれかに記載の弾球遊技機。
  5. 【請求項5】 前記所定値は、任意の値に設定可能とし
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに
    記載の弾球遊技機。
  6. 【請求項6】 前記所定期間は、基準時点からの経過時
    間に基づいて設定したことを特徴とする請求項1乃至請
    求項5のいずれかに記載の弾球遊技機。
  7. 【請求項7】 前記所定期間は、基準時点からの発射玉
    数に基づいて設定したことを特徴とする請求項1乃至請
    求項5のいずれかに記載の弾球遊技機。
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