JPH1099064A - 鱗茎菜類の茎根切断処理装置 - Google Patents

鱗茎菜類の茎根切断処理装置

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JPH1099064A
JPH1099064A JP25481996A JP25481996A JPH1099064A JP H1099064 A JPH1099064 A JP H1099064A JP 25481996 A JP25481996 A JP 25481996A JP 25481996 A JP25481996 A JP 25481996A JP H1099064 A JPH1099064 A JP H1099064A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 玉葱の搬送装置の構成を簡易にしてコストを
押さえ、茎部切断の際の位置決め用案内部材による位置
決め作用が確実に得られ、茎部切断位置の正確な位置決
めが行え、根揃え機能が確実に得られ、根を引っ張りな
がら切る理想的な連係動作を可能とする。 【解決手段】 玉葱を載せてその根を挟んで伸ばす一対
の根伸ばし用ローラ15,15と、その上に載せた玉葱
の茎を挟んで保持し、上下方向に弾性変形可能な対をな
す搬送ベルト17,18,19と、この搬送ベルト1
7,18,19により根伸ばし用ローラ15,15上を
搬送された玉葱の根を切断する根切断装置21と、根切
断後の玉葱の実部を、搬送ベルト17,18,19によ
る茎を挟んで保持した状態のまま下方に移動させて茎の
切断長さを位置決めする案内部材23,23と、この案
内部材23,23により茎の切断長さを位置決めされた
状態で玉葱の茎を切断する茎切断装置22と、を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玉葱に代表される
鱗茎菜類の茎と根を各々決められた長さに自動的に切断
して連続的に処理する茎根切断処理装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】鱗茎菜類、例えば、玉葱は茎と根を各々
決められた長さに切断して実部(鱗茎)を綺麗に処理し
て出荷する。そのような玉葱の茎と根を自動的に切断す
る処理装置が種々提案されている。そして、特開平5−
292930号公報にて、上下3段構造の何れも左右か
ら玉葱を挟み込むように対をなす帯状ベルトによる茎部
搬送ベルト、実部搬送ベルト、根部搬送ベルトと、何れ
も回転カッタによる茎部切断手段、根部切断手段と、茎
部切断の際の左右一対の位置決め用ガイド板とを備える
と共に、弾性ブラシを外周に植設した左右一対の回転ロ
ーラによる根揃え手段とを備えた玉葱調整装置が公知と
なっている。
【0003】その特開平5−292930号公報に開示
される玉葱調整装置において、上下3段構造の茎部搬送
ベルト、実部搬送ベルト、根部搬送ベルトと、回転カッ
タによる茎部切断手段、根部切断手段は、何れも水平に
配設されていて、茎部切断の際の左右一対の位置決め用
ガイド板は、搬送方向に進むに従って前下がりとなるよ
う傾斜して配設されている。また、弾性ブラシを外周に
植設した左右一対の回転ローラによる根揃え手段は、根
部搬送ベルトの手前側に配設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記特開平5
−292930号公報に開示の玉葱調整装置は、先ず、
上下3段構造の茎部搬送ベルト、実部搬送ベルト、根部
搬送ベルトを備える必要があり、玉葱搬送装置の構成が
複雑でコストが高くなってしまう。そして、玉葱を挟み
込んで搬送する搬送ベルトとして帯状ベルトを用いてい
るため、以下の(1)から(3)の問題がある。
【0005】(1)茎部切断の際の位置決め用ガイド板
による位置決め作用を得るためには、帯状ベルトの場
合、茎部の最初のクランプ位置から予めずらしてクラン
プ位置を決めておく必要があるので、茎の長さを十分に
残しておくことが必要であった。 (2)帯状ベルトの場合、位置決め用ガイド板の作用に
より茎部のクランプ位置がずれるだけであるので、位置
決め用ガイド板の抵抗による茎部のクランプ位置のずら
しすぎによって正確な位置決めができず、茎部の切断寸
法が安定しなかった。 (3)帯状ベルトでは、プーリのみでは把持力の確保が
困難であり、できるだけ隙間無くするためにはアイドラ
プーリを多数並べて配置する必要があった。
【0006】また、前記特開平5−292930号公報
に開示の玉葱調整装置では、玉葱の根を伸ばして揃える
根揃え手段として弾性ブラシを用いているため、以下の
(イ)および(ロ)の問題がある。 (イ)ブラシの場合、ちぎれた根が絡み巻き付いて、企
図する根揃え機能が維持できなくなってしまう。 (ロ)ブラシの場合、根を伸ばす引っ張り力があまり期
待できないので、根切断時に引っ張りながら切るという
理想的な連係動作が難しいものとなっていた。
【0007】さらに、前記特開平5−292930号公
報に開示の玉葱調整装置では、根部切断手段として水平
配置の回転カッタを用いていたため、玉葱の根元部がカ
ッタの刃先部分に引っ掛かって、玉葱が傾きやすくな
る。そのように玉葱が傾いた状態で水平方向にカッタに
送られると、その水平配置のカッタにより根が斜めに切
断されてしまう問題がある。また、玉葱の形状によって
は、水平配置のカッタにより実部が傷付けられてしまう
ことがある。
【0008】そこで、本発明の目的は、以上のような玉
葱に代表される鱗茎菜類の茎部だけを挟み込んで搬送す
ることにより、搬送装置の構成を簡易にしてコストを押
さえることに加え、茎部切断の際の位置決め用案内部材
による位置決め作用が確実に得られて、茎部切断位置の
正確な位置決めが行えるようにした茎根切断処理装置を
提供することにある。また、本発明は、根を伸ばして揃
える根揃え機能が確実に得られると共に、根切断時に引
っ張りながら切るという理想的な連係動作を可能とする
ことも目的としている。さらに、本発明は、実部を傷付
けることなく、根部切断が確実に行えるようにすること
も目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1に記載の発明は、例えば、玉葱に代表される鱗
茎菜類の茎根切断処理装置であって、鱗茎菜類を載せ、
その根を挟んで伸ばすよう回転する、例えば、弾性を有
するゴムローラ等による一対の根伸ばし用ローラと、こ
の根伸ばし用ローラ上に載せた前記鱗茎菜類の茎を挟ん
で保持し、上下方向に弾性変形可能な対をなす丸ベルト
等による搬送ベルトと、この搬送ベルトにより前記根伸
ばし用ローラ上を搬送された前記鱗茎菜類の根を切断す
る固定刃および可動刃等による根切断装置と、この根切
断装置による根切断後の前記鱗茎菜類の実部を、前記搬
送ベルトによる茎を挟んで保持した状態のまま下方に移
動させて茎の切断長さを位置決めする、例えば、対をな
す案内棒等による案内部材と、この案内部材により茎の
切断長さを位置決めされた状態で前記鱗茎菜類の茎を切
断する固定刃および可動刃等による茎切断装置と、を備
えるようにした構成、を特徴としている。
【0010】ここで、根伸ばし用ローラとしては、弾性
を有するゴムローラが挙げられ、根伸ばし機能を高める
ためにさらに弾性羽根部を有するものが好ましいが、根
伸ばし機能を有するものであれば他の構成のものでもよ
い。また、搬送ベルトとしては、鱗茎菜類の茎を挟んで
保持した状態で、上下方向に弾性変形可能となるもので
あり、帯状ベルトではなく、丸ベルトが最も好ましい
が、他にVベルト等でもよく、要は鱗茎菜類の茎を挟ん
で保持した状態で、上下方向に弾性変形可能となるもの
であれば何でもよい。そして、根切断装置としては、固
定刃および可動刃からなるものや回転カッタでもよく、
また、茎切断装置としても、固定刃および可動刃からな
るものや回転カッタでもよい。さらに、案内部材として
は、対をなす案内棒や案内板等でもよく、鱗茎菜類の実
部を、搬送ベルトによる茎を挟んで保持した状態のまま
下方に移動させて茎の切断長さを位置決めできるもので
あれば何でもよい。
【0011】以上のように、鱗茎菜類を載せた一対の根
伸ばし用ローラにより根を挟んで伸ばし、茎を上下方向
に弾性変形可能な対をなす搬送ベルトにより挟んで保持
して根伸ばし用ローラ上に鱗茎菜類を搬送し、根切断装
置により根を切断し、実部を案内部材により、搬送ベル
トによる茎を挟んで保持した状態のまま下方に移動させ
て茎の切断長さを位置決めした状態で、茎切断装置によ
り茎を切断する茎根切断処理装置なので、対をなす搬送
ベルトにより茎部だけ挟み込んで鱗茎菜類を搬送でき、
従って、搬送装置を簡易な構成にしてコストを押さえら
れる。また、鱗茎菜類を載せた一対の根伸ばし用ローラ
により根を挟んで伸ばして揃えた状態で、その揃えた根
を根切断装置により切断できる。しかも、上下方向に弾
性変形可能な搬送ベルトなので、茎を挟んで保持した状
態のまま搬送ベルトが、案内部材による実部の下方への
移動で弾性変形して下方に移動することにより、茎部切
断の際の案内部材による実部の位置決め作用が確実に得
られ、従って、茎部切断位置を正確に位置決めして、そ
の位置決めされた茎を茎切断装置により長さを揃えて正
確に切断できる。
【0012】そして、請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の鱗茎菜類の茎根切断処理装置であって、前記
根伸ばし用ローラは、海綿状部材の外周に弾性変形可能
なゴム等の弾性膜を有するもので、その弾性膜の外周に
弾性変形可能なゴム等による羽根部を有している構成、
を特徴としている。なお、弾性膜としては、ゴムが挙げ
られるが、他に樹脂や繊維でもよく、また、羽根部とし
ても、ゴムや樹脂や繊維でもよい。
【0013】このように、請求項1に記載の根伸ばし用
ローラが、海綿状部材の外周を包む弾性変形可能な弾性
膜の外周に弾性変形可能な羽根部を有するものなので、
鱗茎菜類を載せた一対の根伸ばし用ローラは、海綿状部
材を包んだ弾性膜によって根を適度の弾性力をもって挟
んで伸ばせる上、その弾性膜に設けた弾性変形可能な羽
根部によって根をしごくように伸ばして揃える機能が確
実に得られ、従って、その根を引っ張りながら根切断装
置により確実に切断できる。
【0014】なお、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2の何れかに記載の鱗茎菜類の茎根切断処
理装置であって、前記搬送ベルトは、前記根伸ばし用ロ
ーラ上の前記鱗茎菜類の茎を挟んで保持する部分におい
て、上下方向に互いにオーバーラップするよう配置され
ている構成、を特徴としている。
【0015】このように、請求項1または請求項2の何
れかに記載の搬送ベルトが、根伸ばし用ローラ上の鱗茎
菜類の茎を挟んで保持する部分において、上下方向に互
いにオーバーラップするよう配置されているので、根伸
ばし用ローラ上の鱗茎菜類の茎を搬送ベルトにより挟ん
で保持する際に、対をなして上下方向に互いにオーバー
ラップする搬送ベルトが互いに食い込むような関係にな
って、茎に対する高い保持力が得られる。
【0016】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
または請求項2の何れかに記載の鱗茎菜類の茎根切断処
理装置であって、前記搬送ベルトは、丸ベルトであり、
前記根伸ばし用ローラ上の前記鱗茎菜類の茎を挟んで保
持する部分において、上下方向に互いにオーバーラップ
するよう配置されている構成、を特徴としている。
【0017】このように、請求項1または請求項2の何
れかに記載の搬送ベルトが、丸ベルトであり、根伸ばし
用ローラ上の鱗茎菜類の茎を挟んで保持する部分におい
て、上下方向に互いにオーバーラップするよう配置され
ているので、根伸ばし用ローラ上の鱗茎菜類の茎を搬送
ベルトにより挟んで保持する際に、対をなして上下方向
に互いにオーバーラップする丸ベルトが互いに食い込む
ような関係になって、茎に対する高い保持力が得られ
る。しかも、丸ベルトなので、茎に食い込みやすく、安
価であり、茎を傷付けないといった利点がある。
【0018】さらに、請求項5に記載の発明は、請求項
3または請求項4の何れかに記載の鱗茎菜類の茎根切断
処理装置であって、前記搬送ベルトは、前記根伸ばし用
ローラ上の前記鱗茎菜類の茎を挟んで保持する部分で上
下に隣接し、前記茎切断装置により切断された茎を排出
する部分で上下間にベルト1本分以上の隙間を有してい
る構成、を特徴としている。
【0019】このように、請求項3または請求項4の何
れかに記載の搬送ベルトが、根伸ばし用ローラ上の鱗茎
菜類の茎を挟んで保持する部分で上下に隣接し、茎切断
装置により切断された茎を排出する部分で上下間にベル
ト1本分以上の隙間を有しているので、先ず、根伸ばし
用ローラ上の鱗茎菜類の茎を搬送ベルトにより挟んで保
持する際に、上下に隣接するベルトとその間のベルトと
の間で茎を確実に保持できる。そして、茎切断装置によ
る切断後の茎を排出する部分では、上下のベルトの間に
ベルト1本分以上の隙間があるので、搬送ベルトへの茎
の絡み込みを防止して、切断後の茎を確実に排出できる
と共に、茎の絡み込みに起因する搬送ベルトの外れを防
止できる。
【0020】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
から請求項5の何れかに記載の鱗茎菜類の茎根切断処理
装置であって、前記搬送ベルトは、前記根伸ばし用ロー
ラ上の前記鱗茎菜類の茎を挟んで保持する部分におい
て、対をなす一方の搬送ベルトを巻装するプーリと他方
の搬送ベルトを巻装するプーリとが搬送方向に沿って離
間するようオフセット配置されている構成、を特徴とし
ている。
【0021】このように、請求項1から請求項5の何れ
かに記載の搬送ベルトが、根伸ばし用ローラ上の鱗茎菜
類の茎を挟んで保持する部分において、対をなす一方の
搬送ベルトを巻装するプーリと他方の搬送ベルトを巻装
するプーリとが搬送方向に沿って離間するようオフセッ
ト配置されているので、根伸ばし用ローラ上の鱗茎菜類
の茎を搬送ベルトにより挟んで保持する際に、両方のプ
ーリを横に並べた場合の搬送ベルト間による最初の把持
力が極端に高くなるのを避けて、双方のプーリを搬送方
向に沿って離間するようオフセット配置したことによ
り、搬送ベルトの間に茎を同じ把持力で保持できる。
【0022】そして、請求項7に記載の発明は、請求項
1から請求項6の何れかに記載の鱗茎菜類の茎根切断処
理装置であって、前記搬送ベルトは、前記案内部材によ
り前記鱗茎菜類の実部を下方に移動させて茎の切断長さ
を位置決めする部分において、対をなす一方の搬送ベル
トと他方の搬送ベルトとが上下方向に並んだ状態で前記
茎を挟んで保持したまま下方に移動されるよう対をなす
規制案内板等による規制部材により挟み込まれている構
成、を特徴としている。なお、規制部材としては、対を
なす規制案内板が挙げられるが、対をなす一方の搬送ベ
ルトと他方の搬送ベルトとが上下方向に並んだ状態で茎
を挟んで保持したまま下方にずれるようなものであれば
何でもよい。
【0023】このように、請求項1から請求項6の何れ
かに記載の搬送ベルトが、案内部材により鱗茎菜類の実
部を下方に移動させて茎の切断長さを位置決めする部分
において、対をなす一方の搬送ベルトと他方の搬送ベル
トとが上下方向に並んだ状態で茎を挟んで保持したまま
下方に移動されるよう対をなす規制部材により挟み込ま
れているので、案内部材により鱗茎菜類の実部を下方に
移動させて茎の切断長さを位置決めする際に、対をなす
規制部材により挟み込まれた双方の搬送ベルトが上下方
向に並んだ状態で茎を挟んで保持したまま下方に移動す
ることによって、搬送ベルトに茎を確実に保持した状態
で案内部材による実部の下方移動を伴う茎の切断長を正
確に位置決めできる。
【0024】また、請求項8に記載の発明は、請求項1
から請求項7の何れかに記載の鱗茎菜類の茎根切断処理
装置であって、前記根切断装置は、前記根伸ばし用ロー
ラの上面に対し、例えば、固定刃および可動刃等による
根切断用刃を下方から上方へ向くよう斜めに配置してい
る構成、を特徴としている。
【0025】このように、請求項1から請求項7の何れ
かに記載の根切断装置が、根伸ばし用ローラの上面に対
し根切断用刃を下方から上方へ向くよう斜めに配置され
ているので、根伸ばし用ローラの上面に対し下方から上
方へ向くよう斜めに配置した根切断用刃によって、実部
を傷付けることなく、根伸ばし用ローラにより伸ばして
揃えた根を確実に切断できる。
【0026】そして、請求項9に記載の発明は、請求項
1から請求項8の何れかに記載の鱗茎菜類の茎根切断処
理装置であって、前記搬送ベルトと前記根伸ばし用ロー
ラとは、前記搬送ベルトによる前記鱗茎菜類の搬送方向
に沿って次第に上下の間隔が開くよう少なくとも一方が
傾斜して配置されている構成、を特徴としている。例え
ば、根伸ばしローラを水平配置として、搬送ベルトを茎
部排出側が高くなるよう傾斜配置したり、搬送ベルトの
水平配置として、根伸ばしローラを根切断装置側が低く
なるよう傾斜配置したり、あるいは、搬送ベルトを茎部
排出側が高くなるよう傾斜配置して、根伸ばしローラを
根切断装置側が低くなるよう傾斜配置したり等、少なく
とも一方を傾斜配置する種々の配置構成を含む。
【0027】このように、請求項1から請求項8の何れ
かに記載の搬送ベルトと根伸ばし用ローラとは、搬送ベ
ルトによる鱗茎菜類の搬送方向に沿って次第に上下の間
隔が開くよう少なくとも一方が傾斜して配置されている
ので、搬送ベルトにより茎を保持されて根伸ばし用ロー
ラ上を実部が搬送される際に、搬送ベルトに対し根伸ば
し用ローラが搬送方向に沿って次第に上下の間隔が開く
よう傾斜していることから、搬送ベルトにより茎を保持
されて根伸ばし用ローラ上を搬送される実部が遅れによ
り傾くことなく、実部が底部を根伸ばし用ローラ上に沿
って確実に搬送される。従って、根切断装置により根を
長さ均一にして確実に切断できる。
【0028】なお、請求項10に記載の発明は、請求項
1から請求項9の何れかに記載の鱗茎菜類の茎根切断処
理装置であって、前記根切断装置は、前記搬送ベルトに
よる前記鱗茎菜類の搬送方向に対し横方向に並ぶピッチ
の小さい山形刃を有する固定刃と、この固定刃に対し上
下に重なるように配置されて前記搬送方向に対し横方向
に並ぶピッチの大きい山形刃を有する可動刃とを備えて
いる構成、を特徴としている。
【0029】このように、請求項1から請求項9の何れ
かに記載の根切断装置が、搬送ベルトによる鱗茎菜類の
搬送方向に対し横方向に並ぶピッチの小さい山形刃を有
する固定刃と、この固定刃に対し上下に重なるように配
置されて搬送方向に対し横方向に並ぶピッチの大きい山
形刃を有する可動刃とを備えているので、先ず、固定刃
の搬送方向に対し横方向に並ぶピッチの小さい山形刃に
より逃げないように根を捉えてから、搬送方向に対し横
方向に並ぶピッチの大きい山形刃を有する可動刃の横方
向移動で根を切断する際、可動刃のピッチの大きい山形
刃によって、根を入りやすく、かつ、逃げないようにし
て確実に根を切断できる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る鱗茎菜類の
茎根切断処理装置の実施の形態例を図1から図21に基
づいて説明する。先ず、図1は本発明を適用した一例と
しての玉葱の茎根切断処理装置の外観を示す概略斜視図
で、図2はその茎根切断処理装置の内部構造を一部透視
状態で示した概略斜視図、図3はその主要部配置構成例
を示した概略側面図である。これらの図1から図3にお
いて、1は装置ケース、2は玉葱挿入口(鱗茎菜類挿入
口)、3は挿入ガイド板、4は茎ガイド溝、5は茎屑排
出口、6は玉葱排出口(鱗茎菜類排出口)、7は排出シ
ュート板、8はクッション材、9は調整ねじ、10は操
作スイッチ、11は基台、12,13は側板、14は根
伸ばし装置、15は根伸ばし用ローラ、16は玉葱搬送
装置(鱗茎菜類搬送装置)、17,18,19は搬送ベ
ルト(丸ベルト)、21は根切断装置、22は茎切断装
置、23は茎切り長さ位置決め用ガイド棒(案内部材)
である。
【0031】即ち、この実施の形態例において、玉葱の
茎根切断処理装置は、図1に示されるように、ボックス
状の装置ケース1には、上面の一側(図示右側)寄りに
円形の玉葱挿入口2が形成されて、この玉葱挿入口2の
内部には、上方からの玉葱の挿入をガイドする斜めの挿
入ガイド板3が設けられている。さらに、装置ケース1
の上面には、玉葱挿入口2から連続して他側方(図示左
側方)まで連続する茎ガイド溝4が形成されて、この茎
ガイド溝4が伸びる側の装置ケース1の図示左側面に茎
屑排出口5が形成されている。そして、装置ケース1の
手前側面の図示左寄り下部には、四角形の玉葱排出口6
が形成されて、この玉葱排出口6には、両側に起立片を
有する排出シュート板7が貫通して設けられている。こ
の排出シュート板7は、装置ケース1の内部側が高く装
置ケース1の外部側が低くなるよう傾斜して設置されて
いて、その上面にはクッション材8が貼り付けられてい
る。なお、装置ケース1は、下部四隅に設けた調整ねじ
9,9,9,9の長さ調整により全体を傾けて設置する
ことが可能となっている。また、装置ケース1の図示右
側面には、操作スイッチ10が設けられている。
【0032】そして、装置ケース1の内部には、図2に
示されるように、前記調整ねじ9,9,9,9を下部四
隅に設けた基台11の上に、平行に起立する左右一対の
側板12,13を備え、その図示手前側の側板13に前
記排出シュート板7が固設されている。なお、13aは
側板13に設けた排出口である。また、両方の側板1
2,13の間の図示右側に根伸ばし装置14が配置され
て、この根伸ばし装置14は、左右一対の根伸ばし用ロ
ーラ15,15を備えている。さらに、両方の側板1
2,13の間の上面に沿うようにして玉葱搬送装置16
が配設されて、この玉葱搬送装置16は、上下方向に並
べた3本の丸ベルトによる搬送ベルト17,18,19
を備えている。なお、前記根伸ばし用ローラ15,15
の図示左側に隣接するようにして根切断装置21が配設
され、また、前記3本の丸ベルトによる搬送ベルト1
7,18,19の図示左側下方に離れて茎切断装置22
が配設されており、さらに、この茎切断装置22の図示
右側に隣接するようにして実部案内部材である左右一対
の茎切り長さ位置決め用ガイド棒23,23が配設され
ている。
【0033】以上において、図3に示されるように、図
示左側の調整ねじ9を長く調整し、図示右側の調整ねじ
9を短く調整して、装置ケース1が図示左上がりに傾斜
して前記玉葱挿入口2から前記茎屑排出口5に向かうに
従って上面が高くなるように設置されている。このよう
な傾斜した装置ケース1の設置状態で、根伸ばし用ロー
ラ15は水平に配設され、また、上下方向に並ぶ3本の
丸ベルトによる搬送ベルト17,18,19は搬送方向
に沿って次第に高くなるよう図示左上がりに傾斜して配
設されている。なお、図3に仮想線で示すように、装置
ケース1を反対に図示右上がりとなるように設置しても
よい。次に、各部の詳細について説明する。
【0034】先ず、根伸ばし装置14は、図2に示され
るように、両方の側板12,13の図示右側寄り間に固
設される支持台24に組み付けられたものである。即
ち、この支持台24には、その一面側に前記左右一対の
根伸ばし用ローラ15,15が回転自在に支持されて、
他面側に駆動用モータ25、従動側プーリ28、左右一
対の歯車31,32がそれぞれ回転自在に支持されてい
る。駆動用モータ25の駆動軸26上には駆動側プーリ
27が備えられ、この駆動側プーリ27と従動側プーリ
28とに動力伝達用の丸ベルト29が巻装されている。
なお、従動側プーリ28と同軸上の歯車31は他方の歯
車32と噛み合っており、その左右一対の歯車31,3
2は、左右一対の根伸ばし用ローラ15,15とそれぞ
れ一体化されている。
【0035】そして、根伸ばし用ローラ15は、図4に
示されるように、歯車31,32の何れか一方と一体的
に結合されるローラ軸33上に、海綿状部材34が巻き
付けられて、その海綿状部材34の外周に弾性変形可能
な柔らかいゴムによる弾性膜35が巻き付けられてい
る。この弾性膜35の外周には、その軸線方向の全長に
亘って1枚の羽根部36が一体に設けられている。この
羽根部36は、弾性膜35と同じく弾性変形可能な柔ら
かいゴムからなるもので、その全長に亘ってスリットを
有するものとなっている。さらに、弾性膜35の一端部
側の外周には、前記羽根部36を含んで4方向に延びる
3枚の小さい羽根部37,37,37が設けられてい
る。この羽根部37も、前記羽根部36と同じく弾性変
形可能な柔らかいゴムからなるもので、同様にスリット
を有している。このような4方向に延びる羽根部36お
よび羽根部37,37,37を有する側の端部が先端部
になるようにして、左右一対の根伸ばし用ローラ15,
15が、各々の弾性膜35,35を互いに密着させた状
態で前記支持台24にローラ軸33,33をベアリング
によりそれぞれ回転自在に支持されている。
【0036】以上の左右一対の根伸ばし用ローラ15,
15の各先端部(4方向の羽根部36および羽根部3
7,37,37を有する部分)の直ぐ上に、対をなすガ
イド板38,38がそれぞれ配置されている。この対を
なすガイド板38,38は、互いに対称となる傾斜ガイ
ド面38a,38aを有するもので、図2に示されるよ
うに、側板12,13にそれぞれ固設したブラケット3
9,39に取り付けられている。このブラケット39
は、断面L字状をなすもので、根伸ばし用ローラ15の
外側半分の上に沿って、その間に1〜2mm程度の隙間
を持たせて配設されている。ここで、左右一対のガイド
板38,38の間隔は、後述するように玉葱の根元部の
周囲の幅が収まるよう予め設定されており、傾斜ガイド
面38a,38aは、玉葱の根元部をガイド板38,3
8の間に案内するためのものである。なお、玉葱は、そ
の品種、産地、作柄等により実部の形状や大きさが異な
り、同じく根元部も大きさが異なるため、例えば、長孔
へのビス止め構造等の採用により左右一対のガイド板3
8,38の間隔が調節可能となっている。
【0037】また、玉葱搬送装置16は、図2に示され
るように、両方の側板12,13の図示左側の上部外端
に固設される軸受箱41に、下面に駆動用モータ42、
内部に駆動側プーリ48,49を組み付けて、側板1
2,13の図示右側寄り上部間に従動側プーリ52,5
4を備えている。即ち、軸受箱41は、茎屑排出溝41
aを有するもので、この軸受箱41の内部には、下面に
組み付けられた駆動用モータ42の駆動軸上に設けた歯
車43と、この歯車43に噛み合う歯車44と、さら
に、この歯車44に噛み合う歯車45が組み込まれてお
り、歯車44,45の上方に伸びる軸46,47の上端
部には、駆動側プーリ48,49がそれぞれ備えられて
いる。これら2つの駆動側プーリ48,49は、軸受箱
41の上方に位置するもので、一方の駆動側プーリ48
としては、丸ベルト2本掛けのものが採用され、他方の
駆動側プーリ49は、丸ベルト1本掛けのものが採用さ
れている。
【0038】そして、一方の側板12の図示右側寄り上
部の内面に固設したブラケット51に支持された従動側
プーリ52としては、丸ベルト2本掛けのものが採用さ
れ、また、他方の側板13の図示右側寄り上部の内面に
固設したブラケット53に支持された従動側プーリ54
は、丸ベルト1本掛けのものが採用されている。従っ
て、図7にも示したように、丸ベルト2本掛けの駆動側
プーリ48と従動側プーリ52とには、その上部間に搬
送ベルト17を巻装して、下部間にも搬送ベルト18を
巻装し、また、丸ベルト1本掛けの駆動側プーリ49と
従動側プーリ54とに搬送ベルト19を巻装している。
ここで、丸ベルト2本掛けの駆動側プーリ48は、その
上下の搬送ベルト17,18の間に丸ベルト1本以上の
隙間を有するものとなっているが、丸ベルト2本掛けの
従動側プーリ52は、その上下の搬送ベルト17,18
が上下に密接するようになっている。
【0039】また、他方の搬送ベルト19は、従動側プ
ーリ52の部分で上下の搬送ベルト17,18の間に密
接するが、駆動側プーリ48の部分では上下の搬送ベル
ト17,18の間に間隔を開けて位置するようになって
いる。なお、従動側プーリ52,54の配置について
は、図2および図7に示されるように、丸ベルト2本掛
けの従動側プーリ52に対して、丸ベルト1本掛けの従
動側プーリ54を搬送方向に向かって離れるようにオフ
セット配置している。このように従動側プーリ52,5
4をオフセット配置したのは、例えば、従動側プーリ5
2,54を横並びに近接させて上下の搬送ベルト17,
18間に搬送ベルト19を密接させると、玉葱の茎部を
最初に保持する際の把持力が極端に高くなってしまう割
にその後の把持力が低くなってしまうのを回避して、最
初から茎部に対する把持力を同じようにするためであ
る。
【0040】さらに、以上の玉葱搬送装置16の丸ベル
トによる上下3本の搬送ベルト17,18,19が上下
方向にオーバーラップする中間部には、その上下方向の
オーバーラップ状態を維持するように挟み込むための規
制部材である左右の規制ガイド板55,56が配設され
ている。即ち、この左右の規制ガイド板55,56は、
図8にも示したように、一方の規制ガイド板55が断面
L字状で側板13上にボルト止めにより固定されてい
て、他方の規制ガイド板56がロッド57を介して側板
12にボルト止めにより固定されている。そして、この
ような規制ガイド板55,56の手前側から下方に湾曲
して伸びる形状をした左右一対の前記茎切り長さ位置決
め用ガイド棒23,23が、各々のロッド58,58を
介して側板12,13にそれぞれ固設して備えられてい
る。
【0041】また、根切断装置21は、図5に示される
ように、前記側板12の外側に固設される取付台61に
組み付けられたものである。即ち、この取付台61の下
面に駆動用モータ62を組み付けて、この駆動用モータ
62の駆動軸63上に備えるクランク部材64にピン6
5を介してクランクアーム66を連結する一方、取付台
61上にスライド自在に組み付けたスライド軸67上の
駒部材68にピン69を介して前記クランクアーム66
を連結している。なお、スライド軸67は前記側板12
に対して横方向から垂直にスライド動作するもので、こ
のスライド軸67の前記側板12の内方に突出する先端
部に取付金具71が備えられている。この取付金具71
に可動刃である可動カッタ72がビス止めにより取り付
けられている。
【0042】また、前記側板13の内面にボルト止めさ
れる取付金具73が設けられ、この取付金具73に固定
刃である上下2枚の固定カッタ74,75がビス止めに
より取り付けられている。この上下2枚の固定カッタ7
4,75の間に可動カッタ72が往復動作自在となって
いる。そして、図6に示されるように、上側の固定カッ
タ74は、左右一対のガイド板38,38に隣接してそ
の間に位置するコ字形刃76を有するもので(図2参
照)、このコ字形刃76の幅は、後述するように玉葱の
根元部を受け入れる大きさに設定されている。さらに、
下側の固定カッタ74は、横方向に小さなピッチによる
山形刃77を前記コ字形刃76に対応する部分に有する
ものである。また、可動カッタ72は、前記下側の固定
カッタ74の山形刃77より大きなピッチによる山形刃
78を有するものである。以上の3枚の刃を有する可動
カッタ72および固定カッタ74,75は、図3に示し
たように、水平配置の根伸ばし用ローラ15の上面に対
して各々の刃76,77,78の先端部が前上がりとな
ってほぼ面一に位置するよう傾斜して配置されている。
【0043】また、茎切断装置22は、前記根切断装置
21とほぼ同様の構成のもので、図2に示されるよう
に、側板12の外側に固設される取付台81に組み付け
られたもので、この取付台81の下面に図示しない駆動
用モータを組み付けて、その駆動軸83上に備える偏芯
部材84に偏芯ピン85を介してクランクアーム86を
連結する一方、取付台81上にスライド自在に組み付け
たスライド軸87上の駒部材88に図示しないピンを介
して前記クランクアーム86を連結している。なお、ス
ライド軸87は側板12に対して横方向から垂直にスラ
イド動作するもので、このスライド軸87の側板12の
内方に突出する先端部に取付金具91が備えられてい
る。この取付金具91に可動刃である可動カッタ92
(図9参照)がビス止めにより取り付けられている。
【0044】また、側板13の内面にボルト止めして設
けられる図示しない取付金具に固定刃である1枚の固定
カッタ94がビス止めにより取り付けられている。この
固定カッタ94の上面に可動カッタ92が往復動作自在
となっている。図9に示されるように、固定カッタ94
は、左右の規制ガイド板55,56(図8参照)の間に
対応するコ字形刃95を有するもので、このコ字形刃9
5の幅は、後述するように玉葱の茎部を受け入れる大き
さに設定されている。そして、可動カッタ92は、前記
コ字形刃95に対応するコ字形刃96を有するものであ
る。この可動カッタ92は、可動刃押さえ97で可動刃
押さえばね98により加圧されている。この可動刃押さ
えばね98を支える可動刃押さえばね支え金具99は、
側板13の内面にビス止めにより取り付けられている。
【0045】次に、以上の構成による玉葱の茎根切断処
理装置の動作について説明する。操作スイッチ10をオ
ン操作すると、根伸ばし装置14の駆動用モータ25、
玉葱搬送装置16の駆動用モータ42、根切断装置21
の駆動用モータ62、茎切断装置22の駆動用モータが
全て運転を開始する。先ず、根伸ばし装置14の駆動用
モータ25の駆動により、駆動側プーリ27、丸ベルト
29、従動側プーリ28を経て一方の根伸ばし用ローラ
15が回転すると同時に、従動プーリ28と同軸上の歯
車31と噛み合う歯車32を介して他方の根伸ばし用ロ
ーラ15も同期して回転する。この左右一対の根伸ばし
用ローラ15,15は、その上に載せた玉葱の根を挟み
込んで下方へしごくように、互いに逆方向に回転する。
【0046】そして、玉葱搬送装置16の駆動用モータ
42の駆動により、歯車43と噛み合う歯車44を経て
一方の駆動側プーリ48が回転すると同時に、歯車44
と噛み合う歯車45を介して他方の駆動側プーリ49も
同期して回転する。この左右の駆動側プーリ48,49
は、各々の従動側プーリ52,54との間にそれぞれ巻
装した上下2本の搬送ベルト17,18とその間の1本
の搬送ベルト19の上下方向オーバーラップ部分が玉葱
挿入口2から茎ガイド溝4に沿って茎屑排出口5に向か
い走行するように、互いに逆方向に回転する。
【0047】また、根切断装置21の駆動用モータ62
の駆動により、偏芯部材64、クランクアーム66、ス
ライド軸67および取付金具71を介して可動カッタ7
2が往復スライド動作する。即ち、上下の固定カッタ7
4,75のコ字形刃76と山形刃77の間において、可
動カッタ72の山形刃78が横方向に往復運動する。同
様に、茎切断装置22の駆動用モータの駆動により、偏
芯部材84、クランクアーム86、スライド軸87およ
び取付金具91を介して可動カッタ92も往復スライド
動作する。即ち、固定カッタ94のコ字形刃95の上を
可動カッタ92のコ字形刃96が、可動刃押さえ97で
常にコ字形刃95に押し付けられた状態で横方向に往復
運動する。
【0048】以上のような運転状態下において、図1に
示すように、手で茎を掴んだ玉葱を上方から玉葱挿入口
2に挿入すると、図10(a)に示したように、挿入ガ
イド板3により玉葱の実部がガイドされて左右一対の根
伸ばし用ローラ15,15の間上に載る。この時、左右
一対の根伸ばし用ローラ15,15は、前述したよう
に、互いに逆方向に同期して回転しているので、図10
(b)にも示したように、その上に載せた玉葱の根を挟
み込んで下方へしごくようにして伸ばす。そして、根伸
ばし用ローラ15は、海綿状部材34の外周を包む柔ら
かいゴムによる弾性膜35を有しているので、このよう
な海綿状部材34を柔らかいゴムによる弾性膜35で覆
った左右の根伸ばし用ローラ15,15によって、効果
的に根を伸ばすことができる。しかも、その弾性膜35
の外周には、軸線方向の全長に亘って同じく柔らかいゴ
ムによるスリットを有する羽根部36が一体に設けられ
ているので、左右の根伸ばし用ローラ15,15の羽根
部36,36の間に根を確実に挟んでより確実に伸ばす
ことができる。
【0049】また、このような根伸ばしに前後して、図
10(a)および(b)に示したように、一方の従動側
プーリ52に巻装した上下2本の搬送ベルト17,18
と他方の従動側プーリ54に巻装した1本の搬送ベルト
19との上下方向オーバーラップ部分において、玉葱の
茎が挟み込まれて保持される。この時、丸ベルト2本掛
けの従動側プーリ52に対して、丸ベルト1本掛けの従
動側プーリ54を搬送方向に向かって離れるようにオフ
セット配置されているので、従動側プーリ52の部分に
おいて、上下2本の搬送ベルト17,18に沿って茎を
当てながら、その上下2本の搬送ベルト17,18とそ
の間に食い込むようにした1本の搬送ベルト19との間
に茎をスムーズに挟み込むことができる。こうして茎を
挟み込んで保持した上下3本の搬送ベルト17,18,
19の走行によって玉葱が搬送される。
【0050】このような茎を挟み込んで保持した上下3
本の搬送ベルト17,18,19の走行による玉葱の搬
送過程において、根伸ばし用ローラ15,15上に載っ
た実部も上方の茎部に引かれるようにして移動する。こ
の時、根伸ばし用ローラ15,15が水平状態で、上下
3本の搬送ベルト17,18,19は、搬送が進むにつ
れて次第に高くなるよう傾斜して根伸ばし用ローラ15
との間が開くようになっているため、茎部に引かれるよ
うにして実部が根伸ばし用ローラ15,15上をほぼ垂
直状態のまま移動する。従って、根伸ばし用ローラ1
5,15により根が真下に伸ばされた状態を維持したま
ま玉葱の搬送が姿勢を安定して行われて、その実部が根
伸ばし用ローラ15,15の先端部上の位置に至る。
【0051】そして、実部が根伸ばし用ローラ15,1
5の先端部上の位置に至ると、その根伸ばし用ローラ1
5の弾性膜35の一端部側の外周には、前記羽根部36
を含んで4方向に延びる3枚の小さい羽根部37,3
7,37が設けられているので、その1回転当たり片側
で4枚の羽根部36,37,37,37による相互の順
次しごき作用によって、根を確実に挟んで一層より確実
に伸ばした状態で、次の根切断移行することができる。
この時、根伸ばし用ローラ15,15の先端部上には左
右一対にガイド板38,38が配置されているので、玉
葱の実部から下方に伸びる根は、図11(a)に示され
るように、互いに対称となる傾斜ガイド面38a,38
aにより案内されながら、図11(b)に示されるよう
に、ガイド板38,38の間に至る。なお、ガイド板3
8,38の間隔は、玉葱の根元部が丁度収まるように予
め設定されるものであり、例えば、図11(b)におい
て、玉葱の球形状によっては、次の根切断の際に、ガイ
ド板38,38の間隔が広すぎると、Aのように実部ま
でも切断してしまい、また、ガイド板38,38の間隔
が狭すぎると、Cのように根の残り過ぎとなってしまう
ため、Bのように手元部を丁度切るようにガイド板3
8,38の間隔を設定しておく。
【0052】次に、根切断は、図12(a)および
(b)に示したように、上下2枚の固定カッタ74,7
5およびその間の1枚の可動カッタ72によって行われ
る。即ち、ガイド板38、38の上を送られる実部から
下方に伸びる根は、前述した根伸ばし用ローラ15,1
5のしごき作用により下方に伸ばされた状態となってい
て、前述した茎を挟み込んで保持した上下3本の搬送ベ
ルト17,18,19の走行により固定カッタ74のコ
字形刃76の内部に入る。この時、そのコ字形刃76の
内部には、他方の固定カッタ74の小ピッチによる山形
刃77があるため、この小ピッチの山形刃77に根が絡
むようにして逃げない状態となっており、可動カッタ7
4の比較的大きなピッチによる山形刃78の往復運動に
よって、根が切断される。
【0053】この場合、可動カッタ74も固定カッタ7
4の小ピッチの山形刃77に比べて大ピッチの山形刃7
8を持っているので、この可動カッタ74の山形刃78
にも根が絡むようにして逃げにくい状態となり、しか
も、固定の小ピッチの山形刃77に可動の大ピッチの山
形刃78の位相が一致して重なることはないため、確実
に根を切断できる。そして、以上の3枚の刃を有する可
動カッタ72および固定カッタ74,75は、図12
(a)に示したように、水平配置の根伸ばし用ローラ1
5の上面に対して各々の刃76,77,78の先端部が
前上がりとなってほぼ面一に位置する傾斜配置となって
いるため、実部を傷付けることなく、根のみを確実に切
断できる。しかも、その切断時、上下3本の搬送ベルト
17,18,19は、図13(a)にも示されたよう
に、搬送が進むにつれて次第に高くなるよう傾斜してカ
ッタ72,74,75との間が開くようになっているた
め、搬送ベルト17,18,19に茎を保持された玉葱
が自重で垂直状態となって、図13(b)に示したよう
に、その実部から下方に伸びた根が水平に切断される。
【0054】こうして根が切断された後は、玉葱が搬送
ベルト17,18,19に茎を保持された状態で搬送さ
れて、図14(a)に示したように、茎切り長さ位置決
め用ガイド棒23の部分に至る。この茎切り長さ位置決
め用ガイド棒23は、前記規制ガイド板55,56の手
前側から下方に湾曲して伸びる形状をした丸棒よりなる
もので、このような丸棒による湾曲形状をなす左右一対
の茎切り長さ位置決め用ガイド棒23,23に沿って実
部の上部左右が案内されて、搬送ベルト17,18,1
9に茎を保持された状態で搬送される玉葱の実部が次第
に下方に移動する。この時、茎は、図14(b)に示し
たように、左右の規制ガイド板55,56の間におい
て、上下方向に並んだ搬送ベルト17,18,19の間
を縫うようにして規制ガイド板55,56間に挟み込ま
れた状態のため、確実な保持状態を得ながら、搬送ベル
ト17,18,19は、その丸ベルトによる弾性変形に
よって茎切り長さ位置決め用ガイド棒23のガイド作用
による実部の緩やかな下方への移動に応じて、下方に位
置を移動することになる。
【0055】従って、茎の切断位置を予め設定された位
置に揃えることができる。この結果、次の茎切断時に、
前記固定カッタ94のコ字形刃95に茎を入れて、前記
可動カッタ92のコ字形刃96の往復運動により茎の長
さを揃えて切断できる。ここで、玉葱は、その品種、産
地、作柄等により球形状や大きさがまちまちであるが、
前述したように、丸棒による湾曲形状をなす左右一対の
茎切り長さ位置決め用ガイド棒23,23に沿って実部
の上部左右が案内されて、搬送ベルト17,18,19
に茎を保持された状態で搬送される玉葱の実部が次第に
下方に移動するので、図15に示したように、玉葱の大
きさに拘わらず、茎の切断長さを揃えられるものとなっ
ている。即ち、図16(a)に示したように、茎切り長
さ位置決め用ガイド棒23,23による実部の下方への
移動に応じて、搬送ベルト17,18,19による茎の
保持部(クランプ位置)が、初期クランプ位置から下方
に搬送ベルト17,18,19ごと移動するため、図1
6(b)に示したように、茎の切断長さを揃えることが
できる。
【0056】以上のようにして茎を切断した時点で、玉
葱は前記排出シュート板7内のクッション材8上に落下
して、その排出シュート板7の傾斜により前記玉葱排出
口6から前記装置ケース1の外部に排出される。従っ
て、図示しないが、排出シュート板7には、処理後の玉
葱を集積できる箱や収納袋などの収集装置を設けると、
簡単に収集作業ができるものとなる。また、排出シュー
ト板7にコンベアを接続しておくことで、簡単に多目的
な連続作業にも使用できる。一方、切断後の茎屑は、上
下方向に間隔を開けた搬送ベルト17,18,19の終
端部から落とされて、茎屑排出口5から装置ケース1の
外部に排出される。従って、茎屑が絡まって搬送ベルト
17,18,19が駆動側プーリ48,49から外れる
ようなことを回避できる。なお、図示しないが、茎屑排
出口5の下方に屑篭や収納箱などの収集装置を設置した
り、茎屑排出口5に屑篭や収納箱などの収集装置を接続
しておくことで、簡単に茎屑処理ができるものとなる。
また、装置ケース1内には、屑篭や収納箱などの収集装
置をカッタ72,74,75の下方に置いておくこと
で、切断した根屑を簡単に処理できるものとなる。
【0057】以上の玉葱の根茎切断処理装置は、玉葱を
順次挿入して連続的に処理することができる。そして、
根の切断長さと茎の切断長さは調整可能である。即ち、
根切断装置21において、その3枚のカッタ72,7
4,75の角度や先端部の上下方向位置を変えること
で、根の切断長さを変えることができる。また、茎切断
装置22側において、その2枚のカッタ92,94の上
下方向位置を変えたり、茎切り長さ位置決め用ガイド棒
23の傾斜や上下方向位置や前後方向位置を変えたりす
ることで、茎の切断長さを変えることができる。なお、
根伸ばし用ローラ15の外周に柔らかいゴムによる羽根
部36,37があるので、この羽根部36,37によっ
て、玉葱底部の泥汚れ落としや粗皮落としの作用も期待
できる。
【0058】次に、変形例について説明する。 <変形例>先ず、図17は搬送ベルトと根伸ばし用ロー
ラとの他の配置構成例を示した概略側面図で、この変形
例では、根伸ばし用ローラ15を先端部が下がる傾斜配
置として、搬送ベルト17,18,19をほぼ水平配置
としている。このように、搬送ベルト17,18,19
をほぼ水平配置として、根伸ばし用ローラ15を先端部
が下がる傾斜配置としても、ほぼ水平配置の搬送ベルト
17,18,19により保持された茎部に引かれるよう
にして実部が、先端部を下げた傾斜配置の根伸ばし用ロ
ーラ15,15上をほぼ垂直状態のまま移動する。従っ
て、根伸ばし用ローラ15,15により根が真下に伸ば
された状態を維持したまま玉葱の搬送が姿勢を安定して
行われる。
【0059】ただし、前述した実施の形態例のように、
根伸ばし用ローラ15,15が水平配置で、搬送ベルト
17,18,19が搬送が進むにつれて次第に高くなる
傾斜配置による場合の方が、玉葱の姿勢安定による搬送
と根伸ばしの確実性の面で最も好ましい。
【0060】また、図18は茎長さ位置決め用の案内部
材の他の構成例を示した概略側面図で、この変形例で
は、前記茎切り長さ位置決め用ガイド棒23に代えて、
回転自在なアイドルローラ123を使用する。このよう
に、茎長さ位置決め用の案内部材としてアイドルローラ
123を使用すると、玉葱の実部の肩がアイドルローラ
123の外周に接触し、玉葱の移動に伴って実部の肩に
外周が接触するアイドルローラ123の回転によって、
実部の肩とアイドルローラ123との接触抵抗が極小さ
くなり、実部の保護に寄与できるといった利点が得られ
る。
【0061】そして、図19は根伸ばし用ローラの他の
形状例を示した概略側面図で、この変形例では、前記根
伸ばし用ローラ15に代えて、先端部が大径となるほぼ
円錐形状の根伸ばし用ローラ115を使用し、その先端
部が大径となるほぼ円錐形状の根伸ばし用ローラ115
を左右一対並べて、その各々のローラ軸133,133
をテーパ状配置としている。このように、左右一対の先
端部が大径となるほぼ円錐形状の根伸ばし用ローラ11
5,115を用いると、玉葱の実部を載せての搬送能力
が高まると共に、根伸ばし機能も高まるものとなる。
【0062】さらに、その他の変形例としては、図示し
ないが、以下に列挙するようなものがある。 搬送ベルト17,18,19としては、丸ベルトの
他、Vベルトを用いることができ、要は弾性変形可能な
ベルトであればよく、例えば、弾性変形可能であればタ
イミングベルトを含む帯状ベルト等でもよい。 根伸ばし装置14の駆動系には、丸ベルトに限らず、
Vベルトやタイミングベルトを含む帯状ベルト、さらに
は、チェーン機構も採用できる。 根伸ばしローラ15の外周に螺旋状の溝を付けたり、
突起物を設けたりして、玉葱の実部の搬送力を高めるよ
うにしてもよい。 根切断装置21および茎切断装置22において、クラ
ンク機構とスライド軸とを溝カム等のカム機構として
も、また、駆動用モータからドラムカム等のカム機構を
介してスライド軸をスライド動作させるようにしてもよ
い。 根切断装置21および茎切断装置22のカッタ部につ
いて、可動刃を各種のスプリング効果を持たせて固定刃
に常に加圧状態で擦り合うように構成してもよく、ま
た、可動刃を固定刃に填め合い構造にしたり、さらに
は、2枚の回転カッタを擦り合わせたものとしてもよ
い。
【0063】次に、比較対象例について簡単に説明す
る。 (比較対象例)図20は搬送ベルトと根伸ばし用ローラ
との単純配置例を示した概略側面図である。このよう
に、例えば、根伸ばし用ローラ15と搬送ベルト17,
18,19を何れも単純に平行配置とした場合、水平配
置の搬送ベルト17,18,19により保持された茎部
に引かれるようにして実部が、同じく水平配置の根伸ば
し用ローラ15,15上を遅れるようにして移動するた
め、図示のように、玉葱が茎を前方に倒れた状態となっ
て実部の底部が根伸ばし用ローラ15の上方に浮き上が
ってしまう。こうなると、根伸ばし用ローラ15,15
による根伸ばしが不十分なものとなり、また、続く根切
断も斜めにカットされたものとなってしまう。
【0064】従って、前述した実施の形態例および変形
例のように、根伸ばし用ローラ15,15に対し上下3
本の搬送ベルト17,18,19が搬送が進むにつれて
次第に高くなるよう傾斜して根伸ばし用ローラ15との
間が開くようになっている構成が優れていることが判
る。
【0065】また、図21は水平配置による根切断用の
カッタ刃および根の斜め切断を示すもので、(a)は水
平配置による根切断用のカッタ刃による玉葱の傾きを示
した概略側面図、(b)は根の斜め切断を拡大して示し
た概略側面図である。このように、カッタ72,74,
75を水平配置とした場合、図21(a)に示したよう
に、玉葱の形状によっては実部の底の膨出部がカッタ7
2,74,75に当たって抵抗になり、実部が遅れて玉
葱が傾斜した状態となったり、あるいは、前述したよう
に、水平配置の搬送ベルト17,18,19により保持
された茎部に引かれることから実部が遅れて玉葱が傾斜
した状態となったりした場合、実部を傷付けたり、根切
断が不十分なものとなってしまう。即ち、カッタ72,
74,75により実部の底の膨出部を切断して、玉葱を
傷付けてしまったり、玉葱が実部が遅れて傾斜した姿勢
となることから、図21(b)に示したように、根が斜
めに切断されてしまうことがある。
【0066】従って、前述した実施の形態例のように、
水平配置の根伸ばし用ローラ15の上面に対して各々の
刃76,77,78の先端部が前上がりとなってほぼ面
一に位置する傾斜配置となっている可動カッタ72、固
定カッタ74,75の構成が優れていることが判る。
【0067】なお、以上の実施の形態例においては、玉
葱用の茎根切断処理装置としたが、本発明はこれに限定
されるものではなく、例えば、ユリ根等の他の鱗茎菜類
も含む鱗茎菜類用の茎根切断処理装置として適用され
る。また、各部の寸法・形状等も任意であり、その他、
具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であるこ
とは勿論である。
【0068】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
係る鱗茎菜類の茎根切断処理装置によれば、一対の根伸
ばし用ローラにより根を挟んで伸ばし、対をなす搬送ベ
ルトにより茎を挟んで保持して搬送し、根切断装置によ
り根を切断してから、実部を案内部材により、搬送ベル
トによる茎を挟んで保持した状態のまま下方に移動させ
て茎の切断長さを位置決めした状態で、茎切断装置によ
り茎を切断するため、搬送ベルトにより茎部だけ挟み込
んで鱗茎菜類を搬送することができ、従って、搬送装置
を簡易な構成にしてコストを押さえることができる。し
かも、搬送ベルトが上下方向に弾性変形可能なため、茎
を挟んで保持した状態のまま搬送ベルトが、案内部材に
よる実部の下方への移動で弾性変形して下方に移動する
ことによって、茎部切断の際の案内部材による実部の位
置決め作用を確実に得ることができ、従って、茎部切断
位置を正確に位置決めすることができて、その位置決め
された茎を茎切断装置により長さを揃えて正確に切断す
ることができる。
【0069】そして、請求項2に記載の発明に係る鱗茎
菜類の茎根切断処理装置によれば、海綿状部材の外周を
包む弾性変形可能な弾性膜の外周に弾性変形可能な羽根
部を有する根伸ばし用ローラとしたため、請求項1に記
載の発明により得られる効果に加えて、海綿状部材を包
んだ弾性膜によって根を適度の弾性力をもって挟んで伸
ばすことができる上、その弾性膜に設けた弾性変形可能
な羽根部によって根をしごくように伸ばして揃える機能
を確実に具備することができ、従って、その根を引っ張
りながら根切断装置により確実に切断することができる
といった利点が得られる。
【0070】また、請求項3に記載の発明に係る鱗茎菜
類の茎根切断処理装置によれば、根伸ばし用ローラ上の
鱗茎菜類の茎を挟んで保持する部分で上下方向に互いに
オーバーラップするよう配置された搬送ベルトとしたた
め、請求項1または請求項2の何れかに記載の発明によ
り得られる効果に加えて、根伸ばし用ローラ上の鱗茎菜
類の茎を搬送ベルトにより挟んで保持する際に、対をな
して上下方向に互いにオーバーラップするベルトが互い
に食い込むような関係になって、茎に対する高い保持力
を得ることができるといった利点が得られる。従って、
鱗茎菜類を搬送ベルトによって確実に保持することがで
きる。
【0071】また、請求項4に記載の発明に係る鱗茎菜
類の茎根切断処理装置によれば、根伸ばし用ローラ上の
鱗茎菜類の茎を挟んで保持する部分で上下方向に互いに
オーバーラップするよう配置された丸ベルトによる搬送
ベルトとしたため、請求項1または請求項2の何れかに
記載の発明により得られる効果に加えて、根伸ばし用ロ
ーラ上の鱗茎菜類の茎を搬送ベルトにより挟んで保持す
る際に、対をなして上下方向に互いにオーバーラップす
る丸ベルトが互いに食い込むような関係になって、茎に
対する高い保持力を得ることができるといった利点が得
られる。従って、鱗茎菜類を搬送ベルトによって確実に
保持することができる。しかも、丸ベルトとしたため、
茎に食い込みやすく、安価であり、茎を傷付けないとい
った利点も得られる。
【0072】さらに、請求項5に記載の発明に係る鱗茎
菜類の茎根切断処理装置によれば、根伸ばし用ローラ上
の鱗茎菜類の茎を挟んで保持する部分で上下に隣接し、
茎切断装置により切断された茎を排出する部分で上下間
にベルト1本分以上の隙間を有する搬送ベルトとしたた
め、請求項3または請求項4の何れかに記載の発明によ
り得られる効果に加えて、先ず、根伸ばし用ローラ上の
鱗茎菜類の茎を搬送ベルトにより挟んで保持する際に、
上下に隣接するベルトとその間のベルトとの間で茎を確
実に保持することができるといった利点が得られる。そ
して、切断後の茎排出部分では、上下のベルトの間にベ
ルト1本分以上の隙間があるため、搬送ベルトへの茎の
絡み込みを防止することができ、従って、切断後の茎を
確実に排出することができると共に、茎の絡み込みに起
因する搬送ベルトの外れを防止することができるといっ
た利点も得られる。
【0073】また、請求項6に記載の発明に係る鱗茎菜
類の茎根切断処理装置によれば、根伸ばし用ローラ上の
鱗茎菜類の茎を挟んで保持する部分で、双方のプーリを
搬送方向に沿って離間するようオフセット配置した搬送
ベルトとしたため、請求項1から請求項5の何れかに記
載の発明により得られる効果に加えて、根伸ばし用ロー
ラ上の鱗茎菜類の茎を搬送ベルトにより挟んで保持する
際に、両方のプーリを横に並べた場合の搬送ベルト間に
よる最初の把持力が極端に高くなるのを回避して、双方
のプーリを搬送方向に沿って離間するようオフセット配
置したことにより、搬送ベルトの間に茎を同じ把持力で
保持することができるといった利点が得られる。
【0074】そして、請求項7に記載の発明に係る鱗茎
菜類の茎根切断処理装置によれば、案内部材により実部
を下方に移動させて茎の切断長さを位置決めする部分
で、双方の搬送ベルトが上下方向に並んだ状態で茎を挟
んで保持したまま下方に移動されるよう対をなす規制部
材により挟み込まれている搬送ベルトとしたため、請求
項1から請求項6の何れかに記載の発明により得られる
効果に加えて、案内部材により実部を下方に移動させて
茎の切断長さを位置決めする際に、対をなす規制部材に
より挟み込まれた双方の搬送ベルトが上下方向に並んだ
状態で茎を挟んで保持したまま下方に移動することによ
って、搬送ベルトに茎を確実に保持した状態で案内部材
による実部の下方移動を伴う茎の切断長を正確に位置決
めすることができるといった利点が得られる。
【0075】また、請求項8に記載の発明に係る鱗茎菜
類の茎根切断処理装置によれば、根伸ばし用ローラの上
面に対し根切断用刃を下方から上方へ向くよう斜めに配
置した根切断装置としたため、請求項1から請求項8の
何れかに記載の発明により得られる効果に加えて、根伸
ばし用ローラの上面に対し下方から上方へ向くよう斜め
に配置した根切断用刃によって、実部を傷付けることな
く、根伸ばし用ローラにより伸ばして揃えた根を確実に
切断することができるといった利点が得られる。
【0076】そして、請求項9に記載の発明に係る鱗茎
菜類の茎根切断処理装置によれば、搬送ベルトによる鱗
茎菜類の搬送方向に沿って次第に上下の間隔が開くよう
少なくとも一方を傾斜して配置した搬送ベルトと根伸ば
し用ローラの関係としたため、請求項1から請求項8の
何れかに記載の発明により得られる効果に加えて、搬送
ベルトにより茎を保持されて根伸ばし用ローラ上を実部
が搬送される際に、搬送ベルトに対し根伸ばし用ローラ
が搬送方向に沿って次第に上下の間隔が開くよう傾斜し
ていることから、搬送ベルトにより茎を保持されて根伸
ばし用ローラ上を搬送される実部が遅れにより傾くこと
なく、実部が底部を根伸ばし用ローラ上に沿って確実に
搬送されるものとなるといった利点が得られる。従っ
て、根切断装置により根を長さ均一にして確実に切断す
ることができる。
【0077】なお、請求項10に記載の発明に係る鱗茎
菜類の茎根切断処理装置によれば、搬送方向に対し横方
向に並ぶピッチの小さい山形刃を有する固定刃と、この
固定刃に対し上下に重なるように配置されて搬送方向に
対し横方向に並ぶピッチの大きい山形刃を有する可動刃
とを備えた根切断装置としたため、請求項1から請求項
9の何れかに記載の発明により得られる効果に加えて、
先ず、固定刃の搬送方向に対し横方向に並ぶピッチの小
さい山形刃により逃げないように根を捉えてから、搬送
方向に対し横方向に並ぶピッチの大きい山形刃を有する
可動刃の横方向移動で根を切断する際、可動刃のピッチ
の大きい山形刃によって、根を入りやすく、かつ、逃げ
ないようにして確実に根を切断することができるといっ
た利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一例としての玉葱の茎根切断
処理装置の外観を示す概略斜視図である。
【図2】図1の茎根切断処理装置の内部構造を一部透視
状態で示した概略斜視図である。
【図3】図1の茎根切断処理装置の主要部配置構成例を
示した概略側面図である。
【図4】図2の根揃え装置およびガイド板を分解して示
した拡大斜視図である。
【図5】図2の根切断装置の拡大斜視図である。
【図6】図5の根切断装置のカッタ刃の構成を示した分
解斜視図である。
【図7】図2の搬送ベルトの構成を示した分解斜視図で
ある。
【図8】図2の搬送ベルトおよび案内部材の構成を示し
た縦断側面図である。
【図9】図2の茎切断装置のカッタ刃の構成を示した分
解斜視図である。
【図10】図1の茎根切断処理装置への玉葱の挿入時を
示すもので、(a)は概略側面図、(b)は一部破断の
概略斜視図である。
【図11】図10に続いて玉葱の挿入から根切断位置へ
向かう状態を示すもので、(a)は概略平面図、(b)
は概略正面図である。
【図12】図11に続いて玉葱の根切断時を示すもの
で、(a)は概略側面図、(b)は概略平面図である。
【図13】玉葱の根切断時および根切断処理後を示すも
ので、(a)は図12の根切断時における搬送ベルトと
根切断装置のカッタ刃との関係を示した概略側面図、
(b)は根切断処理後の玉葱を示した概略側面図であ
る。
【図14】図13の根切断処理後に続く案内部材による
茎長さの位置決めを示すもので、(a)は概略側面図、
(b)は概略正面図である。
【図15】図14に続いて茎長さの位置決め時における
搬送ベルトの弾性変形機能を示した概略側面図である。
【図16】茎長さの位置決めおよび茎切断処理後を示す
もので、(a)は図15の茎長さの位置決め時における
ガイド部材とずれる位置とクランプ位置と切断位置の関
係を示す概略正面図、(b)は茎切断処理後の玉葱を示
した概略側面図である。
【図17】変形例を示すもので、搬送ベルトと根伸ばし
用ローラとの他の配置構成例を示した概略側面図であ
る。
【図18】変形例を示すもので、茎長さ位置決め用の案
内部材の他の構成例を示した概略側面図である。
【図19】変形例を示すもので、根伸ばし用ローラの他
の形状例を示した概略側面図である。
【図20】比較対象例を示すもので、搬送ベルトと根伸
ばし用ローラとの単純配置例を示した概略側面図であ
る。
【図21】比較対象例としての水平配置による根切断用
のカッタ刃および根の斜め切断を示すもので、(a)は
水平配置による根切断用のカッタ刃による玉葱の傾きを
示した概略側面図、(b)は根の斜め切断を拡大して示
した概略側面図である。
【符号の説明】
1 装置ケース 2 鱗茎菜類挿入口 3 挿入ガイド板 4 茎ガイド溝 5 茎屑排出口 6 鱗茎菜類排出口 7 排出シュート板 8 クッション材 9 調整ねじ 10 操作スイッチ 11 基台 12,13 側板 14 根伸ばし装置 15 根伸ばし用ローラ 16 鱗茎菜類搬送装置 17,18,19 搬送ベルト(丸ベルト) 21 根切断装置 22 茎切断装置 23 茎切り長さ位置決め用の案内部材 33 ローラ軸 34 海綿状部材 35 弾性膜 36,37 羽根部 38 ガイド板 48,49 駆動側プーリ 52,54 従動側プーリ 55,56 規制部材 67 スライド軸 72 可動刃 74,75 固定刃 76 コ字形刃 77,78 山形刃 87 スライド軸 92 可動刃 94 固定刃 95,96 コ字形刃 97 可動刃押さえ 98 可動刃押さえばね 99 可動刃押さえばね支え金具 115 根伸ばし用ローラ 123 茎切り長さ位置決め用の案内部材 133 ローラ軸

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鱗茎菜類を載せ、その根を挟んで伸ばすよ
    う回転する一対の根伸ばし用ローラと、 この根伸ばし用ローラ上に載せた前記鱗茎菜類の茎を挟
    んで保持し、上下方向に弾性変形可能な対をなす搬送ベ
    ルトと、 この搬送ベルトにより前記根伸ばし用ローラ上を搬送さ
    れた前記鱗茎菜類の根を切断する根切断装置と、 この根切断装置による根切断後の前記鱗茎菜類の実部
    を、前記搬送ベルトによる茎を挟んで保持した状態のま
    ま下方に移動させて茎の切断長さを位置決めする案内部
    材と、 この案内部材により茎の切断長さを位置決めされた状態
    で前記鱗茎菜類の茎を切断する茎切断装置と、を備える
    こと、を特徴とする鱗茎菜類の茎根切断処理装置。
  2. 【請求項2】前記根伸ばし用ローラは、海綿状部材の外
    周に弾性変形可能な弾性膜を有するもので、その弾性膜
    の外周に弾性変形可能な羽根部を有すること、を特徴と
    する請求項1に記載の鱗茎菜類の茎根切断処理装置。
  3. 【請求項3】前記搬送ベルトは、前記根伸ばし用ローラ
    上の前記鱗茎菜類の茎を挟んで保持する部分において、
    上下方向に互いにオーバーラップするよう配置されてい
    ること、を特徴とする請求項1または請求項2の何れか
    に記載の鱗茎菜類の茎根切断処理装置。
  4. 【請求項4】前記搬送ベルトは、丸ベルトであり、前記
    根伸ばし用ローラ上の前記鱗茎菜類の茎を挟んで保持す
    る部分において、上下方向に互いにオーバーラップする
    よう配置されていること、を特徴とする請求項1または
    請求項2の何れかに記載の鱗茎菜類の茎根切断処理装
    置。
  5. 【請求項5】前記搬送ベルトは、前記根伸ばし用ローラ
    上の前記鱗茎菜類の茎を挟んで保持する部分で上下に隣
    接し、前記茎切断装置により切断された茎を排出する部
    分で上下間にベルト1本分以上の隙間を有すること、を
    特徴とする請求項3または請求項4の何れかに記載の鱗
    茎菜類の茎根切断処理装置。
  6. 【請求項6】前記搬送ベルトは、前記根伸ばし用ローラ
    上の前記鱗茎菜類の茎を挟んで保持する部分において、
    対をなす一方の搬送ベルトを巻装するプーリと他方の搬
    送ベルトを巻装するプーリとが搬送方向に沿って離間す
    るようオフセット配置されていること、を特徴とする請
    求項1から請求項5の何れかに記載の鱗茎菜類の茎根切
    断処理装置。
  7. 【請求項7】前記搬送ベルトは、前記案内部材により前
    記鱗茎菜類の実部を下方に移動させて茎の切断長さを位
    置決めする部分において、対をなす一方の搬送ベルトと
    他方の搬送ベルトとが上下方向に並んだ状態で前記茎を
    挟んで保持したまま下方に移動されるよう対をなす規制
    部材により挟み込まれていること、を特徴とする請求項
    1から請求項6の何れかに記載の鱗茎菜類の茎根切断処
    理装置。
  8. 【請求項8】前記根切断装置は、前記根伸ばし用ローラ
    の上面に対し根切断用刃を下方から上方へ向くよう斜め
    に配置していること、を特徴とする請求項1から請求項
    7の何れかに記載の鱗茎菜類の茎根切断処理装置。
  9. 【請求項9】前記搬送ベルトと前記根伸ばし用ローラと
    は、前記搬送ベルトによる前記鱗茎菜類の搬送方向に沿
    って次第に上下の間隔が開くよう少なくとも一方が傾斜
    して配置されること、を特徴とする請求項1から請求項
    8の何れかに記載の鱗茎菜類の茎根切断処理装置。
  10. 【請求項10】前記根切断装置は、前記搬送ベルトによ
    る前記鱗茎菜類の搬送方向に対し横方向に並ぶピッチの
    小さい山形刃を有する固定刃と、この固定刃に対し上下
    に重なるように配置されて前記搬送方向に対し横方向に
    並ぶピッチの大きい山形刃を有する可動刃とを備えるこ
    と、を特徴とする請求項1から請求項9の何れかに記載
    の鱗茎菜類の茎根切断処理装置。
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