JPH1097953A - 積層チップ形crフィルタおよびそのアレイ - Google Patents

積層チップ形crフィルタおよびそのアレイ

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JPH1097953A
JPH1097953A JP27305196A JP27305196A JPH1097953A JP H1097953 A JPH1097953 A JP H1097953A JP 27305196 A JP27305196 A JP 27305196A JP 27305196 A JP27305196 A JP 27305196A JP H1097953 A JPH1097953 A JP H1097953A
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JP27305196A
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Kenichi Hoshi
健一 星
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 従来、半田付け性を確保する為に、保護膜を
形成して外部端子にメッキ処理する場合、非メッキ部分
にメッキされたり、メッキ液が素体のセラミック基板に
染み込む等、信頼性に欠けていた。 【解決手段】 無地の誘電体材料のグリーンシートと、
抵抗ペーストをジグザグ形状に印刷した誘電体材料のグ
リーンシートと、電極ペーストを矩形状にかつ一部を縁
まで印刷した、誘電体材料のグリーンシートとを積層し
オーバーコートをなくしたことを特徴とする積層チップ
形のCRフィルタである。また、少なくとも、無地の誘
電体材料のグリーンシートと、抵抗ペーストをジグザグ
形状に複数個印刷した複数個のホールをもつ誘電体材料
のグリーンシートと、電極ペーストをジグザグ形状に複
数個印刷した複数個のホールをもつ誘電体材料のグリー
ンシートと、電極ペーストを梯子形状に印刷すると共
に、複数個のホールをもつ誘電体材料のグリーンシート
とを積層したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子機器のノイズ対
策に使用されるフィルタに関し、特に、コンデンサ(以
下、単にCと称する)と抵抗体(以下、単にRと称す
る)とを使用したCRフィルタに関する。さらに具体的
に述べると、本発明はデジタル機器などのEMI(Elec
tro-Magnetic Interference )対策などに用いられる積
層チップ形のCRフィルタに関し、さらに特定すると、
本発明は基本的な等価回路が抵抗体1個とコンデンサ1
個とからなる積層チップ形のCRフィルタ、およびCR
フィルタアレイに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のチップ形CRフィルタには図14
に示されるようなものがある。図14はアルミナ等のセ
ラミック基板の表面に抵抗、コンデンサ等を印刷技術に
よって形成したものである。すなわち、矩形板状のアル
ミナ基板141の表面に、厚膜の導体142を介在し
て、厚膜の抵抗体143を形成すると共に、矩形になる
厚膜の電極145の上に、厚膜の誘電体144、さらに
厚膜の電極145を形成したタイプである。なお、図1
4のコンデンサ用の厚膜電極145の一方は外部端子
に接続され、他方は外部端子に接続されていることに
なる。また、抵抗体143は外部端子、間に接続さ
れている。また、図14の146は形成表面を覆うオー
バコートである。
【0003】図15に示されるものは積層セラミック技
術を用いて積層コンデンサを形成し、その素体表面に抵
抗をスクリーン印刷してチップ形CRフィルタを形成し
たものである。すなわち、積層コンデンサ151の表面
に厚膜の導体152を介在して厚膜の抵抗体153を形
成したタイプである。なお、図15の154は形成表面
を覆うオーバコートである。また、図の参照数字155
は積層コンデンサ151を構成する誘電体を示し、一対
の内部電極156は外部端子に接続され、接続電極1
57は外部端子に接続されており、抵抗体153は各
外部端子、にそれぞれ接続されていることになる。
これら図14、図15の等価回路が、図16に示されて
いる。図16のRは抵抗体を示し、Cはコンデンサを示
しており、抵抗体Rの一端にコンデンサCが接続された
ものである。図16の参照数字、、はそれぞれ外
部端子を示し、図14、図15に示される外部端子、
、に対応している。
【0004】図17は、従来のチップ形CRフィルタア
レイを示す。このCRフィルタアレイは、矩形板状のア
ルミナ基板171の外周囲に、外部端子、、、
、、、、、、(10)(図中では丸付き数字で
表わす)が形成されると共に、両端の外部端子、間
のサイド寄りにに、長いコンデンサ電極用の厚膜導体1
72が形成され、この厚膜導体172の上に、一回り大
きな厚膜誘電体173が形成されている。厚膜誘電体1
73の上に、等間隔に配設されているのはコンデンサ電
極用の厚膜導体174で、これら厚膜導体174の一方
の各端と、一サイドの各外部端子、、、(10)との
間には、それぞれ厚膜抵抗体175が、各厚膜導体17
6を介在して、形成されている。なお、図17の177
は形成表面を覆うオーバコートである。
【0005】図18に示されるものは積層セラミック技
術を用いて積層コンデンサアレイを形成し、その素体表
面に抵抗をスクリーン印刷してチップ形CRフィルタア
レイを形成したものである。すなわち、積層コンデンサ
アレイ181の表面に、四組の厚膜の導体182を介在
して四個の厚膜の抵抗体183を形成したタイプであ
る。なお、図18の184は形成表面を覆うオーバコー
トである。また、参照数字185は、積層コンデンサア
レイ181を構成する誘電体を示し、長い梯子形の一対
の内部電極186は、両端の外部端子、の間に接続
され、四個の接続電極187は各外部端子、、、
にそれぞれ接続されており、各抵抗体183は、外部
端子、間、外部端子、間、外部端子、間、
外部端子(10)、間にそれぞれ接続されている。図1
7、図18の等価回路が図19に示されており、図19
のRは抵抗体を示し、Cはコンデンサを示している。図
19の参照番号、、、、、、、、、
(10)は、それぞれ外部端子を示し、図17、図18に示
される外部端子〜(10)と、それぞれが対応している。
【0006】上述したように、従来のチップ形CRフィ
ルタおよびCRフィルタアレイは少なくとも抵抗体Rを
チップ表面の厚膜抵抗体で形成していた。さらには、基
板タイプではコンデンサCも表面の厚膜誘電体で形成し
ていた。また、外部端子はAg(銀)、Ag−Pd
(鉛)などの焼き付け電極にNi(ニッケル)メッキ、
Sn(錫)メッキもしくは半田を施していた。そして、
少なくとも厚膜抵抗体の上に、さらには厚膜誘電体の上
には、上述のメツキ処理から少なくとも抵抗体を保護す
るため、さらには誘電体を保護するために、ガラスや樹
脂でオーバーコートを施していた。
【0007】しかしながら、オーバーコートの耐メッキ
性、対湿性などが不完全なために、抵抗値が大きく変化
したり、水分が浸入して表面のAgあるいはAg−Pd
の導体において、接続故障であるマイグレーション(Mi
gration )が発生し、信頼性に関して大きな問題点があ
った。とくに、基板タイプの場合は誘電体も厚膜で形成
されているために、上記の問題点に加えてメッキや湿度
の影響でコンデンサの絶縁抵抗が著しく劣化するという
欠点があった。
【0008】また、チップが小形化した場合、オーバー
コートを正確に塗布すること自体が困難となり、厚膜抵
抗体の部分、あるいは厚膜誘電体の部分がはみ出して抵
抗値や信頼性に問題が生じたり、また、オーバーコート
が外部端子を覆ってしまい、実装性や外観に問題が生じ
たりしていた。
【0009】すなわち、この場合のチップ製品は、集合
板になる一枚の基板に多くのチップ素体を同時に形成し
て、こののち個々のチップ素体に分割し、それから個々
のチップ素体に外部端子を形成して、しかる後に保護膜
を形成している。したがって、きわめて小さな個々のチ
ップ素体に保護膜を印刷するため、スクリーン印刷など
の位置合わせがきわめて困難と成り、小形化されたチッ
プ素体の表面に正確に保護膜を塗布するということが難
しくなってきている。なお、上述したことはチップ形C
Rフィルタを多数個ならべて配列した、図17、図18
のような、CRフィルタアレイの場合も、同様であっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のチップ形CRフィルタの外部端子はAg、Ag・Pd
などの焼き付け用ペーストを焼き付けて形成し、その上
にNiメッキ、半田、あるいは錫メッキを施して半田付
け性を改善したものが用いられている。この半田付け性
を確保する為に、このメッキ処理工程は不可欠とされて
おり、メッキ処理工程に於いてはメッキすべき所とメツ
キする必要の無い所とを区別する為に非メッキ部分を樹
脂などで被覆し、メツキ液に処理されないようにしてい
る。しかしながら、樹脂などの保護膜を形成してメッキ
処理する場合、非メッキ部分にメッキされたり、メッキ
液が素体であるセラミック基板に染み込み、洗浄しても
除去されなかつたりして信頼性が悪くなるという問題点
が生じている。いままで完全に保護膜の働きをするもの
が無く、障害を十分に回避できずに現在に至っている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の諸問題を解決する
ために、本発明者は、まず第一にフィルタを構成するC
Rをすべて積層体の内部で形成し、オーバーコートを無
くすることを開発した。また本発明者は第二に、積層体
の内部に形成する抵抗材料には焼成条件によっても抵抗
値が大きく変化せず、抵抗形成時の寸法精度によって、
その抵抗値を制御できる合金系材料を主成分としたもの
を開発した。さらに本発明者は第三に、積層体の内部に
形成する抵抗材料には酸化ルテニウム系材料を主成分と
したものを開発した。これを用いると、焼成条件によっ
て抵抗値は大きく変化せず、抵抗形成時の寸法精度によ
ってその抵抗値を制御できた。本発明者は酸化ルテニウ
ムの含有率の高い面積抵抗が10Ω/□以下のものを開
発した。第四に本発明者は、前記第二、第三の手段を考
慮すると抵抗材料に高抵抗のものは用いることができな
いため、抵抗値としては500Ω以下のCRフィルタに
限定して開発した。第五に本発明者は、積層体の内部に
形成した抵抗の抵抗値を焼成温度により微調整すること
を開発した。
【0012】したがって本発明は、少なくとも、無地の
誘電体材料のグリーンシートと、抵抗ペーストをジグザ
グ形状に印刷した誘電体材料のグリーンシートと、電極
ペーストを矩形状に印刷すると共に一部を縁まで印刷し
た誘電体材料のグリーンシートとを積層したことを特徴
とする積層チップ形のCRフィルタである。また本発明
は、少なくとも、無地の誘電体材料のグリーンシート
と、抵抗ペーストをジグザグ形状に印刷したホールをも
つ誘電体材料のグリーンシートと、電極ペーストを矩形
状に印刷すると共に一部を縁まで印刷した誘電体材料の
グリーンシートと、を積層したことを特徴とする積層チ
ップ形のCRフィルタである。
【0013】さらに本発明は、少なくとも、無地の誘電
体材料のグリーンシートと、抵抗ペーストをジグザグ形
状に複数個印刷した誘電体材料のグリーンシートと、電
極ペーストを矩形状に複数個印刷すると共にそれぞれの
一部を縁まで印刷した誘電体材料のグリーンシートと、
電極ペーストを梯子形状に印刷した、誘電体材料のグリ
ーンシートとを積層したことを特徴とする積層チップ形
のCRフィルタアレイである。
【0014】また本発明は、少なくとも、無地の誘電体
材料のグリーンシートと、抵抗ペーストをジグザグ形状
に複数個印刷した複数個のホールをもつ誘電体材料のグ
リーンシートと、電極ペーストを矩形状に複数個印刷す
ると共にそれぞれの一部を縁まで印刷した誘電体材料の
グリーンシートと、電極ペーストを梯子形状に印刷した
誘電体材料のグリーンシートとを積層したことを特徴と
する積層チップ形のCRフィルタアレイである。
【0015】また本発明は、前記抵抗ペーストの導電粒
子がAg・Pdの合金粉末であることを特徴としたCR
フィルタあるいはCRフィルタアレイである。また本発
明は、前記抵抗ペーストの導電粒子がCu・Niの合金
粉末であることを特徴としたCRフィルタあるいはCR
フィルタアレイである。また本発明は、前記抵抗ペース
トの導電粒子が酸化ルテニウムの粉末であることを特徴
としたCRフィルタあるいはCRフィルタアレイであ
る。加えて本発明は、前記抵抗ペーストのシート抵抗が
10Ω/□以下のものであることを特徴としたCRフィ
ルタあるいはCRフィルタアレイである。
【0016】
【発明の実施の態様1】以下に本発明をその実施につい
て、添付の図面を参照して説明する。図1は本発明によ
る第1の実施例の完成した製品を、一部切り欠いて示し
た斜面図であり、図2は図1の完成品を作成するための
素材を示す平面図であり、図3は、図1の完成品の断面
をしめす端面図である。なお、図1の等価回路は、図1
6の等価回路と同じであるので、省略した。まず図2の
Dに示されように、何も印刷していない、二酸化チタン
(TiO2)を主成分とする、誘電体材料20のグリー
ンシートを用意すると共に、同様に、TiO2 を主成分
とする誘電体材料20のグリーンシートに、Ag:Pd
の原子比が1:1の合金を主成分とした抵抗ペースト2
2をジグザグ形状にスクリーン印刷してグリーンシート
Aを用意した。なお、抵抗ペースト22のシート抵抗、
すなわちオーム・パー・スケアー(Ω/□)は、0.6
Ω/□であった。さらに、TiO2 を主成分とする、誘
電体材料20のグリーンシートを、複数枚を用意し、こ
れらグリーンシートにAgを主成分とする電極ペースト
23を図2に示されるパターンでスクリーン印刷して二
種類のグリーンシートB、Cを用意した。
【0017】すなわち、グリーンシートBは電極ペース
ト23を図の右よりに大きな矩形に印刷したものであ
り、グリーンシートCは電極ペースト23をやや小さな
矩形に印刷したものである。なお、印刷された電極ペー
スト23の一部はグリーンシートB、Cの縁にまで印刷
されている。これら用意された誘電体材料20からなる
四種類のグリーンシートA、B、C、Dを、図3に示さ
れるように印刷されたグリーンシートA〜Cと、印刷の
ないグリーンシートDとを積層した。すなわち、無地の
グリーンシートDの上に内部電極11(図1を参照)用
のグリーンシートCを重ね、この上に接続電極12(図
1を参照)用のグリーンシートBを重ねて再び、さらに
内部電極11用のグリーンシートCを重ね、この上に、
無地のグリーンシートDを二枚重ね、さらに抵抗体14
(図1を参照)用のグリーンシートAを重ねて、最後
に、無地のグリーンシートEを二枚重ねて誘電体15
(図1を参照)の積層体を得た。
【0018】さらにこの積層体を熱プレスして一体化し
たのち、この積層体を切断して図3に示されるような未
焼成のチップ31を得た。なお、前にも記載したがこの
実施例では1個のパターンのみで説明したが実際には多
数個取り、すなわち、一個の積層体にチップ31になる
素体を同時に多数個を形成して、あとで個々のチップ3
1に分割している。上記の未焼成のチップ31をグリー
ンシートやペーストに含まれている、有機バインダーを
加熱除去して、すなわち脱バイしてのち900℃で焼成
し、チップ31の焼成体を得た。
【0019】このチップ焼成体の外表面に図1に示され
るように、Agペーストで外部端子、、用の電極
を塗布して、800℃で焼き付けた。こののち、外部端
子〜用の電極にNiメッキ、ハンダメッキを施して
図1に示される完成品10を得た。なお、2個の内部電
極11はそれぞれ外部端子に接続され、接続電極12
は外部端子に接続されており、抵抗体14の各端はそ
れぞれ外部端子、に接続されている。この完成品1
0の等価回路は図16の等価回路と同じである。したが
って、完成品10は、素体内にCRを構成した、3端子
素子と言える。
【0020】図1の完成品10の電気特性は後記する表
1の実施例1に示されている。実施例1の外部端子、
間の抵抗値はサンプル20個の測定データの平均値が
30Ωであり、外部端子、間の容量値はサンプル2
0個の測定データの平均値が、30pFであり、抵抗値
のバラツキ(標準偏差σを平均値Xで割った値)は3.
0%であつた。表1の実施例2は実施例1における抵抗
ペースト22を変更して、Ag:Pdの原子比が1:1
で含まれる金属粉末の抵抗ペーストにした。なお、この
抵抗ペーストは、個々の金属粉末を1:1に配合したペ
ーストで、シート抵抗は実施例1のペーストとほぼ同じ
である。この場合、表1から明らかなように、電気特性
は実施例1とほぼ同じであった。
【0021】表1の実施例3は実施例1における抵抗ペ
ースト22のパターンを図4に示されるパターンに変更
した。すなわち、TiO2 を主成分とするホール41を
もつ誘電体材料40のグリーンシートに、Ag:Pdの
原子比が1:1を主成分とする抵抗ペースト42を、ジ
グザグ形状にスクリーン印刷したグリーンシートA1、
A2を用意すると共に、ホール41を持たないグリーン
シートに抵抗ペースト42をジグザグ形状を印刷したグ
リーンシートA3を用意した。なお、ホール41は抵抗
ペースト42で埋められている。
【0022】また、図5には実施例3による積層のチッ
プ51を示している。この場合、抵抗ペースト42のパ
ターンが長くなり、表1から明らかなように実施例3の
電気特性は抵抗値が大幅に増加している。表1の実施例
4は実施例1の容量電極の層数を3層から7層に増やし
たものである。言い換えると、図3のグリーンシート
B、あるいはグリーンシートCの層数を1層から5層に
増やしたものである。この場合、表1から明らかなよう
に実施例4の電気特性は容量値が大幅に増加している。
【0023】表1の実施例5は実施例1の抵抗ペースト
22をAg:Pdが原子比で2:1になるものにした。
さらに詳しくは、抵抗ペースト22のAg:Pd原子比
を2:1にした合金粉末を用いた抵抗ペーストで、この
抵抗ペーストのシート抵抗は、0.2Ω/□であった。
この場合、表1から明らかなように実施例5の電気特性
は抵抗値が大きく減少している。表1の実施例6は実施
例1の抵抗ペースト22をAg:Pdが原子比で1:2
のものにした。すなわち、抵抗ペースト22のAg:P
d原子比を、1:2にした合金粉末を用いた抵抗ペース
トで、この抵抗ペーストのシート抵抗は0.24Ω/□
であった。この場合、表1から明らかなように、実施例
5の電気特性は抵抗値が大きく減少している。
【0024】表1の実施例7は実施例4の誘電体材料を
ガラスセラミックからなる絶縁体材料にした。言い換え
ると、実施例4においてTiO2 を主成分とする誘電体
材料のグリーンシートの替わりにガラスセラミックから
なる絶縁体材料のグリーンシートにした。この場合、表
1から明らかなように実施例7の電気特性は容量値が大
きく減少している。表1の実施例8は実施例1の抵抗ペ
ースト22を面積抵抗が3Ω/□の酸化ルテニウムを主
成分とする抵抗ペーストに変更した。言い換えると、実
施例1の金属合金粉末のペーストに代えてシート抵抗が
3Ω/□の酸化ルテニウムを導電粒子としている抵抗ペ
ーストを用いた。この場合、表1から明らかなように実
施例8の電気特性は抵抗値が大幅に増加している。
【0025】表1の実施例9は実施例1の抵抗ペースト
22を面積抵抗が10Ω/□の、酸化ルテニウムを主成
分とする抵抗ペーストに変更した。言い換えると、シー
ト抵抗が10Ω/□の酸化ルテニウムを含む抵抗ペース
トを用いた。この場合、表1から明らかなように実施例
9の電気特性は抵抗値が著しく増加している。
【0026】表1の実施例10は実施例7の抵抗ペース
トを、Cu:Niの原子比が1:1である抵抗ペースト
に変更し、脱バインダを窒素雰囲気中で行い、焼成を、
水素を3%含む窒素雰囲気中で行なった。言い換える
と、シート抵抗が0.5Ω/□のCu・Ni合金粉末の
抵抗ペーストを用いた。なお、グリーンシートはガラス
セラミックからなる絶縁体材料であった。加えて、外部
端子用の電極に銅(Cu)ペーストを用い窒素雰囲気中
で焼き付けて完成品を得た。また、焼成を窒素雰囲気焼
成としたのは、Cu、Niなどの卑金属を用いたからで
ある。この場合、実施例10の電気特性は、表1から明
らかなように容量値が大きく減少している。
【0027】表1の実施例11は実施例1の焼成温度よ
りも10℃高くした。この場合、表1から明らかなよう
に実施例11の電気特性は実施例1とほぼ同じであった
が抵抗値がやや下がった。表1の実施例12は実施例1
の焼成温度よりも10℃低くした。この場合、表1から
明らかなように、実施例11の電気特性は実施例1とほ
ぼ同じであったが、抵抗値がやや上がった。なお、実施
例11とこの実施例12から、焼成温度を高くすると抵
抗値は下がり、焼成温度を低くすると抵抗値は上がるこ
とが解った。
【0028】表1の実施例13は、実施例1における電
極ペースト23のパターン(図2)を、図6に示される
パターンに変更した。すなわち、TiO2 を主成分とす
る誘電体材料60のグリーンシートに、電極ペースト6
3を十文字形状にスクリーン印刷すると共に、シートの
両サイドに延長して印刷したグリーンシートC1を用意
して、図7に示される完成品70を得た。なお、図7の
、、、は、それぞれ外部端子であり、2個の内
部電極71は、それぞれ外部端子、に接続され、接
続電極72は、外部端子に接続されて、さらに、抵抗
体74は、外部端子、間に接続されている。また、
図中の75は誘電体である。言い換えると、図1に外部
端子を増やして図8に示されるような等価回路にし
た。したがって、完成品70をプリント基板などに実装
する場合にその方向性を考慮することが少なくなるとい
う利点がある。この場合、表1から明らかなように、実
施例13の電気特性は実施例1と同じであった。
【0029】表1の比較例1は実施例1の抵抗ペースト
22を、Pdペーストとしたところ、抵抗値が3Ωと低
すぎてCRフィルタとして機能しなかつた。なお、この
比較例1は通常に用いられているPd導電ペーストを用
いた例で、Pd導電ペーストのシート抵抗は0.06Ω
/□で、得られた抵抗値は3Ωであった。表1の比較例
2は実施例1の抵抗ペースト22を面積抵抗3Ω/□の
酸化ルテニウムを主成分とする、抵抗ペーストにしたと
ころ、抵抗値が高くてCRフィルタとしては好ましくな
く、また、抵抗値のバラツキが35%と大きすぎて精度
の良いCRフィルタが得られなかった。この比較例2は
通常に用いられている酸化ルテニウムの抵抗ペーストを
用いた例で、この酸化ルテニウム抵抗ペーストのシート
抵抗は30Ω/□で得られた抵抗値は、1400Ωであ
った。
【0030】なお、ここで念のため抵抗ペーストについ
て記載すると、抵抗ペーストの導電粒子として金属合金
粉末が用いられる場合、金属合金粉末はAg・Pd合金
粉末、Cu・Ni合金粉末が用いられた。抵抗ペースト
の導電粒子としては、その他に、酸化ルテニウム粉末が
用いられた。また、用いられた抵抗ペーストの抵抗値は
シート抵抗が10Ω/□以下のものであった。さらに、
本発明によるCRフィルタの完成品において、抵抗体の
抵抗値は500Ω以下の値を有していた。また、本発明
のCRフィルタの完成品における抵抗体の抵抗値は、焼
成温度を変えることによって抵抗値を変え得ることが解
った。
【0031】
【実施例1】
【0032】
【表1】 注記:抵抗値ならびに容量値は、それぞれサンプル数n
=20の測定データの平均値である。
【0033】ここで、表1の内容について補足説明をす
ると、まず本発明によるCRフィルタの抵抗値は、どの
程度が望ましいかと言うと10Ωから500Ω程度であ
れば良いと判断され、そして静電容量は10pFから1
00pF程度が望ましいと判断される。なお、比較例は
従来例に準ずることになるが、従来例としての積層セラ
ミックCRフィルタはまだ知られていないので、容易に
行ない得る構造として、比較例1、2を従来例に代わる
ものとして記載した。比較例1は抵抗値が低く、比較例
2は抵抗値が高いと共に抵抗値のばらつきが大きく、比
較例1、2では良好なCRフィルタになり得ないことが
明らかである。
【0034】以上のように、本発明によるCRフィルタ
は抵抗体を積層体内部に形成したため従来の問題点を解
決している。また、本発明によると積層体の内部に抵抗
を形成するための抵抗材料の選定により、抵抗値バラツ
キの少ない高精度なCRフィルタが得られる。さらに、
本発明によると焼成温度の調整により、抵抗値を微妙に
変化させることが可能なため、ねらった抵抗値に対して
偏差の少ないCRフィルタを得ることができる。また、
本発明によると分布定数形の設計や、内部の抵抗値をア
ンバランスにするなど、設計の自由度も高く、各種の用
途に利用できることになる。
【0035】
【発明の実施の態様2】以下に本発明をさらにその実施
について、添付の図面を参照して説明する。図9は本発
明による第14の実施例の完成した製品を、一部切り欠
いて示した斜面図であり、図10は図9の完成品を作成
するための素材を示す平面図であり、図11は図9の完
成品の断面をしめす端面図である。なお、図9の等価回
路は図19と同じであるので省略した。
【0036】まず、図10のDに示されように、何も印
刷していない二酸化チタン(TiO2 )を主成分とする
誘電体材料100のグリーンシートを用意すると共に、
同様に、TiO2 を主成分とする誘電体材料100のグ
リーンシートに、Ag:Pdの原子比が1:1の合金を
主成分とした抵抗ペースト102を四個のジグザグ形状
にスクリーン印刷したグリーンシートAを用意した。な
お、抵抗ペースト102のシート抵抗、すなわち、オー
ムス・パー・スケアー(Ω/□)は、0.6Ω/□であ
った。
【0037】さらに、TiO2 を主成分とする誘電体材
料100のグリーンシートを複数個を用意し、これらグ
リーンシートにAgを主成分とする電極ペースト103
を図10に示されるパターンでスクリーン印刷して、二
種類のグリーンシートB、Cを用意した。グリーンシー
トBには四個の矩形パターンがあって、グリーンシート
Cには一個の梯子形のパターンがある。なお、四個の電
極ペースト103のパターンの一部はそれそれシートの
縁まで形成されている。これら用意された、誘電体材料
100からなる四種類のグリーンシートA、B、C、D
を、図11に示されるように、印刷されたグリーンシー
トA〜Cと、印刷のないグリーンシートDとを積層し
た。
【0038】すなわち、無地のグリーンシートDの上に
内部電極91(図9を参照)用のグリーンシートCを重
ね、この上に接続電極92(図9を参照)用のグリーン
シートBを重ねて再び、さらに内部電極91用のグリー
ンシートCを重ね、この上に無地ののグリーンシートD
を二枚重ねて、さらに抵抗体94(図9を参照)用のグ
リーンシートAを重ね、最後に無地のグリーンシートD
を二枚重ねて誘電体95(図9を参照)の積層体を得
た。さらに、この積層体を熱プレスして一体化したの
ち、この積層体を切断して図11に示されるような未焼
成のチップ111を得た。なお、前にも記載したが、こ
の実施例では1個のパターン(すなわち、四個のグルー
プで1パターン)のみで説明したが、実際には多数個取
り、すなわち一個の積層体に、チップ111になる素体
を同時に多数個を形成して、あとで個々のチップ111
に分割している。
【0039】上記の未焼成のチップ111をグリーンシ
ートやペーストに含まれている有機バインダーを加熱除
去して、すなわち脱バイしてのち、900℃で焼成し、
チップ111の焼成体を得た。このチップ焼成体の外表
面に、図9に示されるように、Agペーストで外部端子
、、、、、、、、、(10)用の電極を
塗布して800℃で焼き付けた。こののち、外部端子
〜(10)用の電極にNiメッキ、ハンダメッキを施し、図
9に示される完成品90を得た。
【0040】なお、図9の参照数字95は完成品90を
構成する誘電体を示し、長い梯子形の一対の内部電極9
1は両端の外部端子、の間にそれぞれ接続され、四
個の接続電極92は各外部端子、、、にそれぞ
れ接続されており、各抵抗体94は、外部端子、
間、外部端子、間、外部端子、間、外部端子(1
0)、間にそれぞれ接続されている。この完成品90の
等価回路は図19の等価回路と同じである。したがっ
て、完成品90は素体内に四組のCRを構成した四個の
3端子素子があると言える。また、コンデンサCの一方
の端子が完成品90の両サイドの外部端子、に接続
されているため、完成品90をプリント基板などに実装
する場合に、その方向性を考慮することが少なくなると
いう利点がある。
【0041】図9の完成品90の電気特性は後記する表
2の実施例14に示されている。実施例14の外部端子
、(10)の間、外部端子、の間、外部端子、の
間、外部端子、の間の各抵抗値は、サンプル40個
の測定データの平均値が30Ωであり、外部端子、
間、外部端子、間、外部端子、間、外部端子
、間の各容量値は、サンプル40個の測定データの
平均値が30pFであり、抵抗値のバラツキ(標準偏差
σを平均値Xで割った値)は、3.0%であつた。
【0042】表2の実施例15は、実施例14における
抵抗ペースト102を変更して、Ag:Pdの原子比が
1:1で含まれる抵抗ペーストにした。なお、この抵抗
ペーストは個々の金属粉末を1:1に配合したペースト
で、シート抵抗は実施例14のペーストとほぼ同じであ
る。この場合、表2から明らかなように、電気特性は実
施例14とほぼ同じであった。表2の実施例16は、実
施例14における抵抗ペースト102のパターンを、図
12に示されるパターンに変更した。すなわち、TiO
2 を主成分とする、誘電体材料120のグリーンシート
に、Ag:Pdの原子比が1:1を主成分とする抵抗ペ
ースト122を四個のジグザグ形状にスクリーン印刷し
たグリーンシートA1、A2、A3を用意した。
【0043】なお、図12の121はホールを示し、ホ
ール121は、抵抗ペースト102によって満たされて
いる。また、123は電極ペーストを示しているおり、
図13には、実施例16による積層のチップ131を示
している。この場合、抵抗ペースト122の全パターン
が長くなり、表2から明らかなように実施例16の電気
特性は抵抗値は大きく増加している。表2の実施例17
は実施例14の容量電極の層数を3層から7層に増やし
たものである。言い換えると、図10のグリーンシート
B、Cの層数を1層から5層に増やしたものである。こ
の場合、表2から明らかなように実施例17の電気特性
は容量値が大幅に増加している。
【0044】表2の実施例18は実施例14の抵抗ペー
スト102を、Ag:Pdが原子比で2:1になるもの
にした。さらに詳しくは、抵抗ペースト102のAg:
Pd原子比を、2:1にした合金粉末を用いた実施例で
この抵抗ペーストのシート抵抗は0.2Ω/□であっ
た。この場合、表2から明らかなように、実施例18の
電気特性は、抵抗値が大きく減少している。表2の実施
例19は実施例14の抵抗ペースト102をAg:Pd
が原子比で1:2のものにした。すなわち、抵抗ペース
ト102のAg:Pd原子比を1:2にした合金粉末を
用いた。この抵抗ペーストのシート抵抗は、0.24Ω
/□であった。この場合、表2から明らかなように実施
例19の電気特性は抵抗値が大きく減少している。
【0045】表2の実施例20は、実施例17の誘電体
材料をガラスセラミックからなる絶縁体材料にした。言
い換えると、実施例17においてTiO2 を主成分とす
る誘電体材料のグリーンシートの替わりに、ガラスセラ
ミックからなる絶縁体材料のグリーンシートにした。こ
の場合、表2から明らかなように、実施例20の電気特
性は容量値が大きく減少している。表2の実施例21は
実施例14の抵抗ペースト102を面積抵抗が3Ω/□
の酸化ルテニウムを主成分とする抵抗ペーストに変更し
た。言い換えると、実施例14の金属合金粉末のペース
トに代えて、シート抵抗が3Ω/□の酸化ルテニウムを
導電粒子としている抵抗ペーストを用いた。この場合、
表2から明らかなように、実施例21の電気特性は抵抗
値が大幅に増加している。
【0046】表2の実施例22は、実施例14の抵抗ペ
ースト102を面積抵抗が10Ω/□の、酸化ルテニウ
ムを主成分とする抵抗ペーストに変更した。すなわち、
シート抵抗が10Ω/□の酸化ルテニウムを含む抵抗ペ
ーストを用いた。この場合、表2から明らかなように実
施例22の電気特性は抵抗値が著しく増加している。表
2の実施例23は実施例20の抵抗ペーストを、Cu:
Niの原子比が1:1である抵抗ペーストに変更し、脱
バインダを窒素雰囲気中で行い、焼成を水素を3%含む
窒素雰囲気中で行なった。言い換えると、シート抵抗が
0.5Ω/□のCu・Ni合金粉末抵抗ペーストを用い
た。なお、グリーンシートはガラスセラミックからなる
絶縁体材料であった。加えて、外部端子用の電極に銅
(Cu)ペーストを用い、窒素雰囲気中で焼き付けて完
成品を得た。また、焼成を窒素雰囲気焼成としたのはC
u、Niなどの卑金属を用いたからである。この場合、
実施例23の電気特性は表2から明らかなように容量値
が大きく減少している。
【0047】表2の実施例24は実施例14の焼成温度
よりも10℃高くした。この場合、表2から明らかなよ
うに実施例24の電気特性は実施例14とほぼ同じであ
ったが、抵抗値がやや下がった。表2の実施例25は実
施例14の焼成温度よりも10℃低くした。この場合、
表2から明らかなように、実施例25の電気特性は実施
例14とほぼ同じであったが、抵抗値がやや上がった。
なお、実施例24とこの実施例から、焼成温度を高くす
ると抵抗値は下がり、焼成温度を低くすると抵抗値は上
がることが解った。
【0048】表2の比較例3は、実施例14の抵抗ペー
スト102をPdペーストとしたところ、抵抗値が3Ω
と低すぎて、CRフィルタとして機能しなかつた。な
お、この比較例3は通常に用いられているPd導電ペー
ストを用いた例で、Pd導電ペーストのシート抵抗は、
0.06Ω/□で、得られた抵抗値は3Ωであった。表
2の比較例4は、実施例14の抵抗ペースト102を面
積抵抗3Ω/□の酸化ルテニウムを主成分とする、抵抗
ペーストにしたところ、抵抗値が高くてCRフィルタと
して好ましくなく、また、抵抗値のバラツキが35%と
大きすぎて精度の良いCRフィルタが得られなかった。
この比較例4は通常に用いられている酸化ルテニウム抵
抗ペーストを用いた例で、この酸化ルテニウム抵抗ペー
ストのシート抵抗は30Ω/□であって、得られた抵抗
値は1400Ωであった。
【0049】
【実施例2】
【0050】
【表2】 注記:抵抗値ならびに容量値はそれぞれサンプルアレイ
の個数がN=10で、1個のサンプルアレイは4個のサ
ンプルであるから、サンプル数n=40の測定データの
平均値である。
【0051】以上のように、本発明によるCRフィルタ
アレイは抵抗体を積層体の内部に形成したため、従来の
問題点を解決している。また、本発明は積層体の内部に
抵抗を形成するための抵抗材料の選定によって、抵抗値
バラツキの少ない高精度なCRフィルタアレイが得られ
る。さらに、本発明は、焼成温度の調整によって、抵抗
値を微妙に変化することが可能なため、ねらった抵抗値
に対して、偏差の少ないCRフィルタアレイを得ること
ができる。加えて、本発明は、分布定数形の設計や、二
個の抵抗体の抵抗値を、アンバランスにする設計など、
自由度も高く、各種の用途に利用できることになる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明はコンデンサCな
らびに抵抗体Rを積層体の内部に形成することにしたた
め、オーバーコートによる保護が不要となり、しかも積
層体の内部のC、Rは外部環境に対して安定することに
なるため、信頼性の極めて高い、チップ形CRフィルタ
を提供することができるという、実用的な大きな効果が
得られ、加えて、オーバーコートを塗布する工程が、不
要になって、製造工程を大幅に低減できるという大きな
利点が得られることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例1の完成品を示す構造図で
ある。
【図2】図1の完成品を構成する、誘電体グリーンシー
トと印刷パターンを示す平面図である。
【図3】図2の誘電体グリーンシートを積層した構造図
である。
【図4】本発明による実施例3の誘電体グリーンシート
と印刷パターンを示す平面図である。
【図5】図4の誘電体グリーンシートを積層した構造図
である。
【図6】本発明による実施例13の内部電極パターンを
示す平面図である。
【図7】図6を使用した、実施例13の完成品を示す構
造図である。
【図8】図7に示される実施例13の等価回路図であ
る。
【図9】本発明による実施例14の完成品を示す構造図
である。
【図10】図9に示される実施例14の、誘電体グリー
ンシートと印刷パターンを示す平面図である。
【図11】図10による、誘電体グリーンシートの積層
構造を示す、断面の端面図である。
【図12】本発明による実施例16の、誘電体グリーン
シートと印刷パターンを示す平面図である。
【図13】図12による実施例16の、誘電体グリーン
シートの積層を示す構造図である。
【図14】従来の基板タイプを示す構造図である。
【図15】従来の積層タイプを示す構造図である。
【図16】図14ならびに図15の等価回路図である。
【図17】従来のCRフィルタアレイを示す基板タイプ
の構造図である。
【図18】従来のCRフィルタアレイを示す積層タイプ
の構造図である。
【図19】図17ならびに図18の等価回路図である。
【符号の説明】
10:積層チップ形CRフィルタの完成品 11:内部電極 12:接続電極 14:抵抗体 15:誘電体 、、、:外部端子 20:誘電体材料 22:抵抗ペースト 23:電極ペースト 31:積層チップ 90:積層チップ形CRフィルタアレイの完成品

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、無地の誘電体材料のグリー
    ンシートと、抵抗ペーストをジグザグ形状に印刷した誘
    電体材料のグリーンシートと、電極ペーストを矩形状に
    印刷すると共に一部を縁まで印刷した誘電体材料のグリ
    ーンシートと、を積層したことを特徴とする積層チップ
    形のCRフィルタ。
  2. 【請求項2】 少なくとも、無地の誘電体材料のグリー
    ンシートと、抵抗ペーストをジグザグ形状に印刷したホ
    ールをもつ誘電体材料のグリーンシートと、電極ペース
    トを矩形状に印刷すると共に、一部を縁まで印刷した、
    誘電体材料のグリーンシートと、を積層したことを特徴
    とする積層チップ形のCRフィルタ。
  3. 【請求項3】 少なくとも、無地の誘電体材料のグリー
    ンシートと、抵抗ペーストをジグザグ形状に複数個印刷
    した、誘電体材料のグリーンシートと、電極ペーストを
    矩形状に複数個印刷すると共に、それぞれの一部を縁ま
    で印刷した、誘電体材料のグリーンシートと、電極ペー
    ストを梯子形状に印刷した、誘電体材料のグリーンシー
    トと、を積層したことを特徴とする積層チップ形のCR
    フィルタアレイ。
  4. 【請求項4】 無地の誘電体材料のグリーンシートと、
    抵抗ペーストをジグザグ形状に複数個印刷した複数個の
    ホールをもつ誘電体材料のグリーンシートと、電極ペー
    ストを矩形状に複数個印刷すると共にそれぞれの一部を
    縁まで印刷した誘電体材料のグリーンシートと、 電極ペーストを梯子形状に印刷した誘電体材料のグリー
    ンシートと、を積層したことを特徴とする積層チップ形
    のCRフィルタアレイ。
  5. 【請求項5】 前記抵抗ペーストの導電粒子が、Ag・
    Pdの合金粉末であることを特徴とした、請求項1から
    請求項4のいずれかに記載の、CRフィルタあるいはC
    Rフィルタアレイ。
  6. 【請求項6】 前記抵抗ペーストの導電粒子が、Cu・
    Niの合金粉末であることを特徴とした、請求項1から
    請求項4のいずれかに記載の、CRフィルタあるいはC
    Rフィルタアレイ。
  7. 【請求項7】 前記抵抗ペーストの導電粒子が、酸化ル
    テニウムの粉末であることを特徴とした、請求項1から
    請求項4のいずれかに記載の、CRフィルタあるいはC
    Rフィルタアレイ。
  8. 【請求項8】 前記抵抗ペーストのシート抵抗が、10
    Ω/□以下のものであることを特徴とした、請求項1か
    ら請求項7のいずれかに記載の、CRフィルタあるいは
    CRフィルタアレイ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100470114B1 (ko) * 2002-08-29 2005-02-05 주식회사 이노칩테크놀로지 저항-커패시터 복합 칩 및 그 제조 방법
JP2009070972A (ja) * 2007-09-12 2009-04-02 Nippon Chemicon Corp コンデンサの実装基板への接続構造

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