JPH1097146A - 中間転写体、この中間転写体を用いた電子写真装置、および中間転写体の製造方法 - Google Patents

中間転写体、この中間転写体を用いた電子写真装置、および中間転写体の製造方法

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JPH1097146A
JPH1097146A JP8277890A JP27789096A JPH1097146A JP H1097146 A JPH1097146 A JP H1097146A JP 8277890 A JP8277890 A JP 8277890A JP 27789096 A JP27789096 A JP 27789096A JP H1097146 A JPH1097146 A JP H1097146A
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JP8277890A
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Takuya Konno
卓哉 今野
Mihoko Oda
美穂子 小田
Hitoshi Kakii
仁志 柿井
Masaaki Takenaka
正明 竹中
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Original Assignee
Canon Chemicals Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写体の伸びやクリープ等に起因する中
抜け及び色ずれを解決する。 【解決手段】 基層と、前記基層上に設けた表層とを有
し、前記基層をエラストマーで形成すると共に、前記表
層をエンジニアリングプラスチックで形成した中間転写
体、及び電子写真感光体と、前記電子写真感光体を帯電
させる帯電手段と、帯電した前記電子写真感光体に対し
て像露光を行い静電潜像を形成する像露光手段と、前記
静電潜像を現像して前記電子写真感光体上にトナー像を
形成する現像手段と、上記中間転写体とを有する電子写
真装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成工程で画
像を一時的に保持する中間転写体、この中間転写体を用
いた電子写真装置、および中間転写体の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】中間転写体を使用した電子写真装置は、
複数の成分色画像を順次積層転写してカラー画像を作成
するのに非常に有効である。例えば特開昭63−301
960号公報中で述べられた転写方法よりも各色のトナ
ー画像を重ね合わせする際に色ずれを少なくすることが
できる。更に、特開昭63−301960号の図1のよ
うな保持手段(例えばグリッパーに把持する、吸着す
る、曲率を持たせる等)を必要とせずに中間転写体から
画像を被記録体に転写することができるため、被記録体
を多種多様に選択することができる。例えば、薄い紙
(40g/m2 紙)から厚い紙(200g/m2 紙)ま
で、また幅の広狭または長さの長短によらず転写可能で
ある。従って封筒、ハガキ、ラベル紙等まで転写が可能
である。
【0003】このような利点のため、すでに市場におい
て中間転写体を用いたカラー複写機、カラープリンター
等が稼働し始めている。
【0004】中間転写体の形状としては、ドラム状或い
はベルト状のものが考えられるが、装置全体のコストの
引き下げが可能であることや転写体配置設計の自由度が
高いこと等からベルト状中間転写体が有効である。
【0005】ベルト状中間転写体としては、例えば特開
昭59−77467号に記載されているように、ポリイ
ミド等の耐熱性樹脂フィルム基体に、シリコーン系ゴム
やフッ素ゴム等の転写層を積層した中間転写体が提案さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ベルト形状の
中間転写体を使用した場合には次のような問題点があっ
た。
【0007】すなわち、引っ張り弾性率の低いエラスト
マーで中間転写体を作った場合は、“伸び”のために、
1回のカラー画像転写サイクルにおける中間転写体と感
光ドラム間の相対位置が変化してしまい、トナー画像を
重ね合わせたときに色ずれが発生するという不具合を生
ずることがあった。
【0008】逆に、エラストマーに比べて引っ張り弾性
率の比較的大きな樹脂フィルムのみを用いて中間転写体
を作った場合、中間転写体の伸びは発生しない反面、長
時間(数千時間)の使用によってクリープが発生し、外
周長が規定よりも伸びてしまう場合があった。
【0009】更に、樹脂フィルムの場合、硬度(圧縮弾
性率)がエラストマーに比べて高いため、図4に示すよ
うに画像転写時に画像100の輪郭部以外が十分に転写
されない、いわゆる“中抜け”とよばれる現象が発生す
る不具合があった。
【0010】中間転写体の伸びやクリープを防止する目
的で、中間転写体内に芯材(繊維或いはクロス)を含浸
やプレス等の方法で埋め込むことも考えられる。実開平
3−69166号には、ゴム状ベルトの内側面に糸又は
布の芯材を設けた中間転写ベルトが記載されている。こ
の場合には中間転写体に微視的な電気抵抗のムラが発生
し、転写電流がばらつき、良好な画像が得られないこと
があった。
【0011】また、ベルト状の中間転写体を用いた場
合、ベルトの厚みむらやベルトを張架する支持ローラー
の間隔が均一でないため、ベルトが支持ローラ−に伝え
る力が不均一になり、ベルト位置が片側にずれる、いわ
ゆる“寄り”が発生した。その結果、ベルト端部のひび
割れや裂け、また、各成分色画像を重ね合わせたときに
ずれるという問題が生じた。
【0012】ベルト状中間転写体の寄りを防止する方法
としては、例えば中間転写体の内側面に誘導リブを取り
付け、支持ローラー上に設けた案内溝を走行させる方法
がある。また、ベルト状中間転写体の両側にベルト端部
検知センサーを設け、寄りが発生するとセンサーがベル
ト状中間転写体の端部を検知して支持ローラーの位置を
変化させて寄りを戻すようにすることも可能である。
【0013】更に、支持ローラーの外周面にベルト状中
間転写体の寄りを規制する突部を形成してもよい。しか
し、寄り防止の方法はいずれも装置が複雑になりコスト
がかかった。
【0014】本発明の目的は、伸びやクリープの発生し
ない耐久性に優れた中間転写体を提供することにある。
【0015】本発明の他の目的は、寄り防止部材を用い
なくても寄りの発生しない中間転写体を提供することに
ある。
【0016】本発明の他の目的は、中抜けや色ずれの発
生がなく鮮明な画像の得られる電子写真装置を提供する
ことにある。
【0017】本発明の他の目的は、効率良く本発明の中
間転写体を製造することができる中間転写体の製造方法
を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の中間転写体は、
基層と、前記基層上に設けた表層とを有し、前記基層を
エラストマーで形成すると共に、前記表層をエンジニア
リングプラスチックで形成したものである。
【0019】また、本発明の電子写真装置は、電子写真
感光体と、前記電子写真感光体を帯電させる帯電手段
と、帯電した前記電子写真感光体に対して像露光を行い
静電潜像を形成する像露光手段と、前記静電潜像を現像
して前記電子写真感光体上にトナー像を形成する現像手
段と、前記トナー像が転写される上記中間転写体とを有
するものである。
【0020】更に、本発明の中間転写体の製造方法は、
円筒状ロータを回転させて前記ロータの内側面にエンジ
ニアリングプラスチック製の表層を形成する工程と、前
記表層を前記ロータから取り出さずに前記表層の内側面
にエラストマー製の基層を形成する工程とを有するもの
である。
【0021】本発明の中間転写体は、図1に示すよう
に、少なくとも基層21と、この基層21上に設けた表
層22とを有する。基層21はエラストマーで形成さ
れ、表層22はエンジニアリングプラスチックで形成さ
れる。
【0022】本発明の中間転写体は、無端ベルト状ある
いは筒状であり、継ぎ目のないものが好ましい。
【0023】基層21に使用されるエラストマーとして
は、例えば天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ハイ
スチレンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、エチ
レン−プロピレンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴ
ム、ブチルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタ
ンゴム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム、ノル
ボルネンゴム、エチレン−アクリルゴム、クロロスルホ
ン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、多硫化ゴム及
びフォスファゼンゴム等のゴム類、ポリスチレン系、ポ
リオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポ
リアミド系、1,2−ポリブタジエン系、エチレン−酢
酸ビニル系、ポリ塩化ビニル系、天然ゴム系、フッ素ゴ
ム系、トランス−ポリイソプレン系、塩素化ポリエチレ
ン系等の熱可塑性エラストマー類等が挙げられる。上記
エラストマーのうち、ゴム類については夫々のゴムに適
した方法、例えば電子線等を照射する放射線架橋法、硫
黄、過酸化物類、アミン類等を用いた化学架橋法あるい
は主剤と硬化剤からなる2液を混合する方法等により、
架橋ゴムとすることが望ましい。
【0024】基層21は中抜け防止の点から、硬度が4
0度−70度の範囲にあることが好ましい。本発明にお
いて硬度はJIS−A型硬度計を用いて測定した値であ
る。
【0025】基層21の厚みは100μm−1500μ
m、更には500μm−1000μmが好ましい。
【0026】表層22に使用するエンジニアリングプラ
スチックとは、高温でもほとんど変形がなく、常温の機
械的物性のほとんどが保持される高分子化合物をいう。
特に、本発明で使用するエンジニアリングプラスチック
は、引張り強さ50N/mm 2 以上、曲げ弾性率200
0N/mm2 以上、熱変形温度100℃以上の物性値を
有するものである。更には引張り強さ5000/mm2
以下、曲げ弾性率200000N/mm2 以下、熱変形
温度1500℃以下のものが好ましい。本発明におい
て、引張り強さはASTM D−638に準拠して測定
した値である。また、曲げ弾性率はASTM D−79
0に、熱変形温度はASTM D−648にそれぞれ準
拠して測定した値である。
【0027】表層22に使用するエンジニアリングプラ
スチックとしては、例えば優れた力学特性と耐熱、耐久
性を持ったポリエステル、ポリアリレート、ポリフェニ
レンエーテル、ポリアミドイミド、ポリフェニレンサル
ファイド、ポリイミド、いわゆる5大エンジニアリング
プラスチック(ポリアセタール、ポリアミド、ポリカー
ボネイト、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレ
ンオキシド)、更に耐熱性に優れるスーパーエンジニア
リングプラスチック、長期での寸法安定性に優れるポリ
エーテルイミド、ポリエーテルサルホン、ポリサルホ
ン、ポリフェニルサルホンが好ましい。エンジニアリン
グプラスチックは、樹脂の中でも引張り弾性率が高い。
【0028】このため、本発明の中間転写体は伸びがな
く、寸法安定性に優れる。
【0029】表層22には、エンジニアリングプラスチ
ック以外に、NBR,EPDMあるいはCR等の合成ゴ
ムや、ウレタン等を含有してもかまわない。ただし、エ
ンジニアリングプラスチックの含有量は、表層22に対
して50重量%以上とするのが好ましい。
【0030】表層22の引張り弾性率は2000N/m
2 以上、更には2000−10000N/mm2 が好
ましい。表層の引張り弾性率が小さ過ぎると、中間転写
体が変形し易くなる。逆に、弾性率が大き過ぎると、支
持ローラーの外周面に追従しにくくなり、破断し易くな
る。本発明において引張り弾性率はJIS−7127に
準拠し、引張り速度10mm/minで測定した値であ
る。
【0031】表層22の厚みは、基層21の柔軟性を殺
さないために薄くすることが好ましく、1mm以下、更
には10μm−300μmが好ましい。
【0032】本発明の中間転写体は、硬度が40−10
0度、更には60−100度であることが好ましい。硬
度が小さ過ぎると、中間転写体が変形し易くなりトナー
画像の重ね合せずれが発生し易くなる。逆に硬度が大き
過ぎると、中抜けが発生し易くなる。本発明において、
中間転写体の硬度はJIS−A型硬度計を用いて、表層
側から測定した値である。
【0033】本発明の中間転写体を製造する方法として
は、基層及び表層を同一の製造装置で連続的に形成でき
るという点で遠心成形法が好ましい。
【0034】本発明の中間転写体は、基層と表層との接
着に接着剤を用いないため、中間転写体の厚みを均一に
することができる。特に基層としてポリウレタン、クロ
ロプレンゴム、イソプレンゴム、ニトリルゴム及びスチ
レン−ブタジエンゴムのうちのいずれかと、表層として
ポリフェニルサルホン、ポリサルホン、ポリエーテルサ
ルホン、ポリエステル、ポリアセタール、ポリアリレー
ト、ポリアミド、ポリカーボネイト、ポリフェニレンエ
ーテル、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリ
フェニレンサルファイド及びポリイミドのうちのいずれ
かを用いた場合には、基層と表層とが強固に接着して好
ましい。更には基層としてポリウレタンを用い、表層と
してポリフェニルサルホン、ポリサルホン、ポリエーテ
ルサルホン、ポリエステル、ポリアセタール、ポリアリ
レート、ポリアミド及びポリカーボネイトのうちのいず
れかを用いた場合が好ましい。更に、基層としてポリウ
レタンを用い、表層としてポリフェニルサルホン、ポリ
エーテルサルホン、ポリエステル及びポリアミドを用い
た場合が好ましい。
【0035】図2に示す装置は、遠心成形法を実施する
遠心成形機で、加熱炉74内に円筒状のロータ72が設
けられている。円筒状ロータ72の回転中心にはシャフ
ト77が取り付けられている。シャフト77は駆動ベル
ト76を介して駆動モータ75の回転シャフト79と連
動している。ロータ72の周囲にはスチームを利用した
加熱フィン73が配置されていてロータ72を加熱す
る。
【0036】こうして、まず円筒状ロータ72の内部に
成形品の材料78を液状にして投入する。次に駆動モー
タ75を駆動して円筒状ロータ72を回転させると共
に、加熱フィン73により材料78を加熱する。この結
果、ロータ72の内側面に無端ベルト状の成形品が形成
される。
【0037】本発明の中間転写体を遠心成形法で製造す
る場合、まず表層の原料を円筒状ロータ72内部に投入
して表層を形成する。その後、表面をロータ72から取
り出さずに更に円筒状ロータ72内部に、基層の原料を
投入して表層の内側面に基層を形成する。基層成形後、
常温まで冷却して成形品を遠心成形機から取り出し本発
明の中間転写体が得られる。
【0038】円筒状ロータ72の回転数は、200RP
M−2000RPMが好ましい。加熱フィン73の温度
は成形品の材料にもよるが70℃−200℃が好まし
い。
【0039】また、中間転写体の表面粗さには、円筒状
ロータ72の内側面で決まるため、ロータ72の内側面
を精度よく仕上げておけば成形後に中間転写体を研磨す
る必要がない。
【0040】本発明の中間転写体は、厚み方向の体積抵
抗率が105 −1012Ω・cm、更には108 −1010
Ω・cmであることが好ましい。中間転写体の体積抵抗
率が小さ過ぎると過大な転写電流が流れる。逆に体積抵
抗率が大き過ぎると十分な電流が得られないため、トナ
ーの転写が良好に行われない。本発明において体積抵抗
率は、JIS−6911に準拠し、電圧500Vを印加
して測定した値である。
【0041】中間転写体の体積抵抗率を調整するため
に、基層、表層あるいは基層及び表層の両方に導電性フ
ィラーを含有してもよい。導電性フィラーとしては、通
常使用されるものであればいずれも使用可能であるが、
ファーネスブラック、アセチレンブラック、ケッチェン
ブラック、グラファイト、カーボンファイバー等の炭素
系フィラーや、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化チタン等に不
純物イオンをドーピングした金属酸化物系フィラーが特
に好ましい。
【0042】導電性フィラーの含有量は各層に対して1
−35重量%が好ましい。
【0043】また、中間転写体上のトナー画像の転写効
率を高めるため、或は、中間転写体の表面特性(特に粗
さ)を長期に渡って維持するために、表層に潤滑剤を含
有してもよい。潤滑剤としては、例えばETFE(エチ
レン−テトラフルオロエチレン共重合体)やPTFE
(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂系粉
末、2硫化モリブデン、グラファイト、フッ化グラファ
イト、窒化ホウ素、シリコーン樹脂粒子等が好ましい。
【0044】潤滑剤の含有量は、表層に対し25−50
重量%が好ましい。あるいは、潤滑剤の含有した潤滑層
を表層上に設けてもよい。潤滑層を設ける場合も、潤滑
剤の含有量は潤滑層に対して25−50重量%が好まし
い。
【0045】図3を参照して、本発明の電子写真装置を
説明する。
【0046】1は、繰り返し使用される回転ドラム型の
電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢
示の反時計方向に所定の周速度(プロセススピード)を
もって回転駆動される。
【0047】感光ドラム1は回転過程で、1次帯電器
(コロナ放電器)2により所定の極性・電位に一様に帯
電処理され、次いで不図示の画像露光手段による画像露
光3を受けることにより目的のカラー画像の第1の色成
分像(例えばマゼンタ成分像)に対応した静電潜像が形
成される。
【0048】次いで、その静電潜像が第1現像器41
(マゼンタ現像器)により第1色であるマゼンタトナー
Mにより現像される。この時第2〜第4の現像器42,
43,44(シアン、イエロー、ブラック)は作動オフ
になっていて感光ドラム1には作用せず、上記第1色の
マゼンタトナー画像は上記第2〜第4の現像器42〜4
4により影響を受けない。
【0049】感光ドラム1上に担持された上記第1色の
マゼンタトナー画像は、感光ドラム1と中間転写体20
とのニップ部を通過する過程で、中間転写体20に印加
される一次転写バイアス電圧により、中間転写体20の
外周面に転写されていく。一次転写バイアス電圧はバイ
アス電源30により印加される。
【0050】中間転写体20は支持ローラ60,61,
62及び63に支持されて、矢示の時計方向に感光ドラ
ム1と同じ周速度をもって回転駆動されている。
【0051】第1色のマゼンタトナー画像の転写を終え
た感光ドラム1の表面は、クリーニング装置14により
清掃される。
【0052】以下同様に第2色のシアントナー画像、第
3色のイエロートナー画像、第4色のブラックトナー画
像が順次中間転写体20上に転写され、目的のカラー画
像に対応した合成カラートナー画像が形成される。
【0053】25は転写ローラで、中間転写体20に接
触したり、離れたりできるように配設してある。中間転
写体20上のトナー画像は中間転写体20と転写ローラ
25とで狭持された記録材24に転写される。転写ロー
ラ25には、バイアス電源29により二次転写バイアス
電圧が印加されており、この二次転写バイアス電圧によ
りトナー画像は記録材24に転写される。
【0054】紙等の転写材24は、給紙カセット9から
中間転写体20の回転に同期して供給される。転写ロー
ラ25は、トナー像画像が感光ドラム1から中間転写体
20に転写する際には中間転写体20から離れている。
【0055】トナー画像の転写された転写材24は、定
着器51へ搬送され加熱定着される。その後、中間転写
体20上の残トナーは、中間転写体に当接されたクリー
ナ35によりクリーニングされる。
【0056】一次転写バイアス電圧は、トナーとは逆極
性で+2kV−+5kVが好ましい。二次転写バイアス
電圧は、+1kV−+3kVが好ましい。
【0057】上述した装置の説明では、カラー電子写真
装置を例としたが、本発明の中間転写体は単色の電子写
真装置にも当然用いることができる。
【0058】本発明の中間転写体は、内側面(支持ロー
ラ60−63側の面)の摩擦係数を0.7以下、更には
0.1−0.7とするのが好ましい。内側面の摩擦係数
が大きい中間転写体は、電子写真装置に寄り防止部材が
設けられていない場合には、中間転写体を支持する支持
ローラ60−63相互の間隔が不均一であることが原因
で、寄りを生ずる。内側面の摩擦係数を0.7以下とす
ることにより、寄り防止部材を設けなくても寄りの発生
を防止することができる。あるいは、簡単なガイドを設
けることによって、中間転写体に損傷を与えることな
く、寄りの発生を防止することができる。
【0059】中間転写体の内側面の摩擦係数を0.7以
下とするには、例えばエラストマーに潤滑剤を含有して
形成した潤滑層を中間転写体の内側面に設けるとよい。
【0060】潤滑層に含有する潤滑剤としては、例えば
ステアリン酸塩等の金属石けん、脂肪酸アミド、ETF
EやPTFE等のフッ素樹脂粉末、二硫化モリブデン、
グラファイト、フッ化グラファイト、窒化ホウ素、窒化
ケイ素、シリコーン樹脂粒子、シリコーンオイル及びシ
リコーンゴム粒子等が好適である。潤滑剤の平均粒子径
は0.1μm−3μmが好ましい。
【0061】潤滑層に用いるエラストマーとしては、前
述の基層に用いるエラストマーであればいずれも使用す
ることができるが、接着剤を不要にするため、潤滑層及
び基層に用いるエラストマーは同種であるか、少なくと
も良好な親和性を有するものが好ましい。
【0062】潤滑剤の含有量は、潤滑層に対して15−
50重量%が好ましい。潤滑層の厚みは5μm−30μ
mが好ましい。潤滑層は、基層の形成に引き続き、遠心
成形法で設けることができる。
【0063】潤滑層を設けずに、基層に潤滑剤を含有し
てもよい。この場合、潤滑剤の含有量は、基層に対して
15−50重量%が好ましい。
【0064】更に、潤滑剤を用いずにシリコーングラフ
トウレタン等の低摩擦性エラストマーを基層の材料に用
いることによっても、中間転写体の内側面を低摩擦とす
ることができる。
【0065】中間転写体の内側面の摩擦係数は、JIS
−7125に準拠して測定した値である。
【0066】
【発明の実施の形態】
[実施例1] (表層の形成)バインダーとしてポリフェニルサルホン
100重量部を用い、バインダー濃度が20重量%とな
るように溶剤ジメチルアセトアミド(DMAC)に溶解
し、導電性カーボン(ケッチェンブラック600JD、
ケッチェンブラック・インターナショナル社製)7重量
部を添加してペイントシェーカーにより30分間分散さ
せた。この分散液を、図2の遠心成形機に投入し、ロー
タ回転数1500RPM、ロータ内温度120℃、30
分の条件で乾燥成形を行った。
【0067】ロータ2は、内径140mm、長さ350
mmで、硬質クロームメッキが施されている。
【0068】(基層の作成)基層をポリウレタンで作成
した。ポリオール100重量部を80℃に加熱し、導電
性カーボン(ケッチェンブラック600JD)10重量
部を添加して撹拌機で1時間分散し、これに80℃に加
熱されたイソシアネート60重量部に加えて3分間撹拌
機で分散させた。この分散液を表層形成に引き続き遠心
成形機に投入し、2000RPM、120℃、3時間の
条件で加熱硬化を行った。
【0069】その後80℃、15時間の条件でエージン
グを行ってから常温まで自然冷却を行い、成形機より成
形品を取り出し端部切断を行い、本発明の中間転写体を
得た。
【0070】得られた中間転写体は表層膜厚150μ
m、基層膜厚800μm、長さ250mm、硬度91、
体積抵抗値は108 Ω・cmであった。
【0071】こうして得た中間転写体を図3の電子写真
装置に搭載し、中間転写体に50Nの張力を加え、画像
出力の耐久テストを行った。この実施例で用いた電子写
真装置では、中間転写体を支持する支持ローラーの外周
面に寄りを規制する突部が形成されている。テストは、
カラーのテストパターンの画像形成を連続で300枚の
記録紙に行った後、記録を行わずに200時間回転のみ
の連続運転を行い(張力は一定)、その後再び300枚
の記録紙に画像形成を行うサイクルを繰り返し、試験開
始から2000時間経過までの画像の評価と中間転写体
伸び量の測定を行った。画像評価は各サイクルの300
枚目の記録紙に形成された画像について行い、顕微鏡観
察によってトナー画像の重ね合わせずれ及び中抜けの発
生を調査した。その結果、いずれの画像にも中抜けは発
生しなかった。また、耐久試験終了後に、中間転写体の
外周長を計測し、下式により伸び率を算出した。
【0072】伸び率(%)=(試験終了後の外周長−試
験開始前の外周長)÷試験開始前の外周長×100 評価結果を表1に示した。表中、重ね合わせずれのデー
タは一番最後の画像のものである。
【0073】[実施例2]表層のバインダーとしてポリ
エーテルサルホンを使用し、その他は実施例1と同様の
材料を用いて中間転写体を作成した。
【0074】得られた中間転写体は表層膜厚100μ
m、基層膜厚700μm、長さ250mm、硬度90、
体積抵抗値107 Ω・cmであった。
【0075】この中間転写体について実施例1と同様に
評価した。結果を表1に示した。
【0076】[実施例3]表層のバインダーとしてポリ
サルホンを使用し、また溶剤にジメチルホルムアミド
(DMF)を使用し、その他は実施例1と同様の材料を
用いて中間転写体を作成した。
【0077】得られた中間転写体は表層膜厚80μm、
基層膜厚900μm、長さ250mm、硬度91、体積
抵抗値は109 Ω・cmであった。
【0078】この中間転写体について実施例1と同様に
評価した。結果を表1に示した。
【0079】[実施例4]表層のバインダーとしてポリ
エーテルイミドを使用し、また溶剤に塩化メチレンを使
用し、その他は実施例1と同様の材料を用いて中間転写
体を作成した。
【0080】得られた中間転写体は表層膜厚50μm、
基層膜厚600μm、長さ250mm、硬度88、体積
抵抗値は108 Ω・cmであった。
【0081】この中間転写体について実施例1と同様に
評価した。結果を表1に示した。
【0082】
【表1】
【0083】[実施例5] (表層の形成)バインダーとしてポリフェニルサルホン
100重量部を使用し、バインダー濃度が20重量%と
なるように溶剤DMACに溶解し、導電性カーボン(ケ
ッチェンブラック600JD)8重量部を加えてペイン
トシェーカーにより30分間分散させた。この分散液を
実施例1と同様の遠心成形機に投入し、ロータ回転数1
500RPM、ロータ内温度120℃、30分の条件で
乾燥成形を行った。
【0084】(基層の作成)バインダーとして液状シリ
コーンを使用した。液状シリコーン100重量部、硬化
剤50重量部、導電性カーボン(ケッチェンブラック6
00JD)8重量部の割合で撹拌機により分散を行い、
60℃に加熱し低粘度化させた。この分散液を表層形成
に引き続き遠心成形機に投入し、2000RPM、15
0℃、1時間の条件で加熱硬化を行った。
【0085】その後常温まで自然冷却を行い、成形品を
成形機より取り出し端部切断を行い、本発明の中間転写
体を得た。
【0086】得られた中間転写体は表層膜厚250μ
m、基層膜厚700μm、長さ250mm、硬度90、
体積抵抗値は105 Ω・cmであった。
【0087】この中間転写体について実施例1と同様に
評価した。結果を表2に示した。
【0088】[実施例6] (表層の形成)実施例5と同様の表層を形成した。
【0089】(基層の作成)溶剤に溶解した100重量
部EPDMに、導電性カーボン(ケッチェンブラック6
00JD)10重量部の割合でペイントシェーカーによ
り20分間分散した。この分散液を表層形成に引き続き
遠心成形機に投入し、ロータ回転数2000RPM、ロ
ータ内温度90℃、1時間の条件で加熱乾燥を行った。
【0090】その後常温まで自然冷却を行い、成形機よ
り成形品を取り出し端部切断を行い、本発明の中間転写
体を得た。
【0091】得られた中間転写体は表層膜厚250μ
m、基層膜厚1000μm、長さ250mm、硬度9
5、体積抵抗値は106 Ω・cmであった。
【0092】この中間転写体について実施例1と同様に
評価した。結果を表2に示した。
【0093】
【表2】
【0094】[実施例7]〈酸化錫による抵抗調整〉 (表層の形成)バインダーとしてポリフェニルサルホン
100重量部を用い、バインダー濃度が20重量%とな
るように溶剤DMACに溶解し、酸化錫(Sbドープ
品)18重量部を加え、ペイントシェーカーにより30
分間分散させた。この分散液を、図2の遠心成形機に投
入し、1500RPM,120℃、30分の条件で乾燥
成形を行った。
【0095】(基層の作成)実施例1と同様の材料を用
いて基層を形成した。
【0096】得られた中間転写体は表層膜厚50μm、
基層膜厚500μm、長さ250mm、硬度85、体積
抵抗値は1010Ω・cmであった。
【0097】この中間転写体について実施例1と同様に
評価した。結果を表3に示した。
【0098】[実施例8]〈カーボンファイバーによる
抵抗調整〉 酸化錫の代わりに導電材としてカーボンファイバー4重
量部を使用し、その他は実施例7と同様の材料で中間転
写体を作成した。カーボンファイバーは平均繊維径5μ
m、平均繊維長20μmのものを使用した。
【0099】得られた中間転写体は表層膜厚90μm、
基層膜厚700μm、長さ250mm、硬度88、体積
抵抗値は108 Ω・cmであった。
【0100】この中間転写体について実施例1と同様に
評価した。結果を表3に示した。
【0101】
【表3】
【0102】[実施例9]〈PTFEによる表面性改
質〉 (表層の形成)バインダーとしてポリフェニルサルホン
100重量部を用い、バインダー濃度が20重量%とな
るように溶剤DMACに溶解し、導電性カーボン(ケッ
チェンブラック600JD)8重量部、及びトナー離型
性(転写性)向上のための改質剤としてPTFE粒子
(平均粒子径0.3μm)30重量部を加え、ペイント
シェーカーにより30分間分散させた。この分散液を、
図2の遠心成形機により、1500RPM、120℃、
30分の条件で乾燥成形を行った。
【0103】(基層の作成)実施例1と同様の材料を用
いて基層を作成した。
【0104】得られた中間転写体は表層膜厚150μ
m、基層膜厚650μm、長さ250mm、硬度89、
体積抵抗値は105 Ω・cmであった。
【0105】この中間転写体について実施例1と同様に
評価した。更に転写効率についても評価した。本発明に
おいて転写効率とは、感光体上トナーが中間転写体を介
して記録紙に転写する際に、トナーがどの程度感光体か
ら記録紙に転写するかを示す割合である。この割合を、
本発明ではトナー画像の比色濃度で測定した。即ち、転
写効率を式で示すと以下のようになる。
【0106】転写効率(%)=記録紙上のトナー画像の
比色濃度÷感光体上のトナー画像の比色濃度×100 表面結果を表4に示した。尚、実施例1の中間転写体に
ついても転写効率を測定し表4に示した。
【0107】[実施例10]〈2硫化モリブデンによる
表面性改質〉 RTFE粒子の代わりに2硫化モリブデン4重量部を使
用し、その他は実施例9と同様の材料で中間転写体を作
成した。2硫化モリブデンは平均粒子径0.5μmのも
のを使用した。
【0108】得られた中間転写体は表層膜厚100μ
m、基層膜厚900μm、長さ250mm、硬度93、
体積抵抗値は108 Ω・cmであった。
【0109】この中間転写体について実施例9と同様に
評価した。結果を表4に示した。
【0110】
【表4】
【0111】[実施例11] (表層の形成)バインダーとしてポリフェニルサルホン
100重量部をバインダー濃度が5重量%となるように
溶剤DMACに溶解し、導電性カーボン(ケッチェンブ
ラック600JD)8重量部を添加してペイントシェー
カーにより30分間分散させた。この分散液を図2の遠
心成形機に投入し、1500RPM、120℃、30分
の条件で成形を行った。
【0112】(基層の作成)実施例1と同様の材料を用
いて基層を作成した。
【0113】得られた中間転写体は表層膜厚10μm、
基層膜厚900μm、長さ250mm、硬度92、体積
抵抗値は108 Ω・cmであった。
【0114】この中間転写体について実施例1と同様に
評価した。結果を表5に示した。
【0115】
【表5】
【0116】[比較例1]バインダーとしてポリフェニ
ルサルホン100重量部を用い、バインダー濃度が20
重量%となるように溶剤DMACに溶解し、導電性カー
ボン(ケッチェンブラック600JD)8重量部を添加
してペイントシェーカーにより30分間分散させた。こ
の分散液を、図2の遠心成形機に投入し、1500RP
M、120℃、30分の条件で乾燥成形を行い中間転写
体を得た。
【0117】得られた中間転写体の膜厚は150μm、
長さ250mm、体積抵抗値は10 8 Ω・cmであっ
た。
【0118】この中間転写体について実施例1と同様に
評価した。結果を表6に示した。
【0119】この中間転写体を用いて画像形成を行う
と、転写時の圧力上昇によって画像の中抜けが発生し
た。
【0120】
【表6】
【0121】[比較例2] (基層の作成)基層をポリウレタンで作成した。
【0122】ポリオール100重量部を80℃に加熱
し、導電性カーボン(ケッチェンブラック600JD)
10重量部を添加して撹拌機で1時間分散し、これに8
0℃に加熱されたイソシアネート60重量部を加え、3
分間撹拌機で分散させた。この分散液を遠心成形機に投
入し、2000RPM、120℃、3時間の条件で加熱
硬化を行った。その後80℃、15時間の条件でエージ
ングを行ってから常温まで自然冷却を行い、成形機より
成形品を取り出し端部切断を行った。
【0123】(表層の形成)ポリエチレン100重量部
に導電性カーボン(ケッチェンブラック600JD)9
重量部を加え熱ロールにより分散を行った後、クロスヘ
ッド押し出し機により表面を成形した。これと基層を1
50℃で加熱加圧し接着して中間転写体を得た。
【0124】表層の膜厚は130μm、基層の膜厚70
0μm、長さ250mm、体積抵抗値は109 Ω・cm
であった。
【0125】この中間転写体について実施例1と同様に
評価した。結果を表7に示した。
【0126】
【表7】
【0127】[比較例3]ポリオール100重量部を8
0℃に加熱し、導電性カーボン(ケッチェンブラック6
00JD)10重量部を添加して撹拌機で1時間分散
し、これに80℃に加熱されたイソシアネート60重量
部を加え3分間撹拌機で分散させた。この分散液を遠心
成形機に投入し、2000RPM、120℃、3時間の
条件で加熱硬化を行った。その後80℃、15時間の条
件でエージングを行ってから常温まで自然冷却を行い、
成形機より成形品を取り出し端部切断を行い、更にフッ
素エラストマー系のラテックスをスプレー塗布、乾燥し
中間転写体を得た。
【0128】得られた中間転写体は膜厚750μm、長
さ250mm、体積抵抗値は108Ω・cmであった。
【0129】この中間転写体について、実施例1と同様
の評価を行ったところ、評価試験終了時の永久伸びは
0.5%以下であり、中抜けも発生しなかったが、ベル
トの弾性伸びに起因して、画像形成時のトナーの位置ず
れが発生し、色の再現性がよくないことが分った。
【0130】[実施例12]ポリフェニルサルホンをバ
インダーとする表層、2液型のポリウレタンの基層、P
TFEと1液型ポリウレタンとの混合体からなる潤滑層
の3層ベルトを次の方法で作成し、評価した。
【0131】(表層の形成)バインダーとしてポリフェ
ニルサルホン100重量部を用い、バインダー濃度が2
0重量%となるように溶剤N−メチル−2−ピロリドン
(NMP)に溶解し、導電性カーボン(商品名ケッチェ
ンブラック600JD、ケッチェンブラック・インター
ナショナル社製)10重量部を添加してペイントシェー
カーにより30分間分散させた。この分散液を、図2の
遠心成形機に投入し、ロータ回転数500RPM、ロー
タ内温度120℃の条件下で、30分間乾燥して硬化さ
せることにより表層を形成した。
【0132】(基層の作成)ポリオール100重量部に
導電性カーボン(ケッチェンブラック600JD)10
重量部を添加してペイントシェーカーにより1時間分散
し、これにイソシアネート60重量部を加えてペイント
シェーカーで3分間混合させた。この分散液を表層成形
に引き続き遠心成形機に投入し、ロータ回転数1000
RPM、ロータ内温度120℃の条件下で、1時間乾燥
して硬化させることにより基層を積層した。
【0133】(潤滑層の作成)潤滑層はPTFE(平均
粒子径0.5μm)と1液型のMDI系ポリウレタンと
の混合体により作成した。即ち、PTFE100重量部
をトルエン/NMP混合溶剤に分散させ、7重量%の溶
液とし、ポリウレタン30重量部を加えてペイントシェ
ーカーにより分散させた。この分散液を基層成形に引き
続き遠心成形機に投入し、ロータ回転数1000RP
M、ロータ内温度120℃の条件下で、30分間乾燥し
て硬化させることにより潤滑層を積層した。その後80
℃、2時間の条件でエージングを行ってから常温まで自
然冷却し、成形機より成形品を取り出して端部切断を行
い、本発明の中間転写体を得た。
【0134】得られた中間転写体は表層膜厚150μ
m、基層膜厚800μm、潤滑層膜厚4μm、長さ25
0μm、内側面の摩擦係数は0.31、硬度91、厚さ
方向の体積抵抗値は1010Ω・cmであった。
【0135】こうして得た中間転写体を図3の電子写真
装置に搭載し、50Nの張力を加え、実施例1と同様の
画像出力の耐久テストを行った。この際100時間毎に
中間転写体の寄り具合や端部の状態の観察を行った。こ
の実施例で用いた電子写真装置には寄りを防止する装置
を設けなかった。
【0136】上記テストの結果、ベルトの寄り、端部の
裂けは発生せず、試験開始から2000時間後も安定し
た駆動が保たれた。評価結果を表8に示した。
【0137】[実施例13]潤滑層の潤滑粒子として二
硫化モリブデン(平均粒子径0.5μm)、エラストマ
ーとしてイソプレンゴムを使用し、その他は実施例12
と同様な方法で中間転写体を作成した。
【0138】(潤滑層の作成)二硫化モリブデン100
重量部をn−ヘプタン/トルエン混合溶剤に分散させ7
重量%の溶液とし、イソプレンゴム30重量部を加えて
ペイントシェーカーにより分散させた。この分散液を基
層成形に引き続き遠心成形機に投入し、ロータ回転数1
000RPM、ロータ内温度120℃の条件下で、30
分間乾燥し硬化させることにより潤滑層を積層した。そ
の後80℃、2時間の条件でエージングを行ってから常
温まで自然冷却し、成形機より成形品を取り出して端部
切断を行い、中間転写体を得た。
【0139】得られる中間転写体は表層膜厚150μ
m、基層膜厚800μm、潤滑層膜厚4μm、長さ25
0mm、ベルト内面の摩擦係数は0.35、硬度90、
厚さ方向の体積抵抗値は1010Ω・cmであった。
【0140】この中間転写体について実施例12と同様
に評価した。結果を表8に示した。
【0141】[実施例14]潤滑層の潤滑粒子としてグ
ラファイト(平均粒子径0.5μm)エラストマーとし
てシリコーンゴムを使用し、その他は実施例12と同様
な方法で中間転写体を作成した。
【0142】(潤滑層の作成)グラファイト100重量
部をn−ヘプタン/キシレン混合溶剤に分散させ7重量
%の溶液とし、イソプレンゴム30重量部を加えてペイ
ントシェーカーにより分離させた。この分散液を基層成
形に引き続き遠心成形機に投入し、ロータ回転数100
0RPM、ロータ内温度120℃の条件下で、30分間
乾燥し硬化させることにより潤滑層を積層した。その後
80℃、2時間の条件でエージングを行ってから常温ま
で自然冷却し、成形機より成形品を取り出して端部切断
を行い、中間転写体を得た。
【0143】得られた中間転写体は表層膜厚150μ
m、基層膜厚800μm、潤滑層膜厚4μm、長さ25
0mm、ベルト内面の摩擦係数は0.42、硬度88、
厚さ方向の体積抵抗値は1010Ω・cmであった。
【0144】この中間転写体について実施例12と同様
に評価した。結果を表8に示した。
【0145】[実施例15]潤滑層の潤滑粒子としてシ
リコーン樹脂(平均粒子径0.5μm)、エラストマー
としてアクリルゴムを使用し、その他は実施例12と同
様な方法で中間転写体を作成した。
【0146】(潤滑層の作成)シリコーン樹脂100重
量部をキシレン溶剤に分散させ7重量%の溶液とし、ア
クリルゴム30重量部を加えてペイントシェーカーによ
り分散させた。この分散液を基層成形に引き続き遠心成
形機に投入し、ロータ回転数1000RPM、ロータ内
温度120℃の条件下で、30分間乾燥し硬化させるこ
とにより潤滑層を積層した。その後80℃、2時間の条
件でエージングを行ってから常温まで自然冷却し、成形
機より成形品を取り出して端部切断を行い、中間転写体
を得た。
【0147】得られた中間転写体は表層膜厚150μ
m、基層膜厚800μm、潤滑層膜厚4μm、長さ25
0mm、ベルト内面の摩擦係数は0.33、硬度90、
厚さ方向の体積抵抗値は1010Ω・cmであった。
【0148】この中間転写体について実施例12と同様
に評価した。結果を表8に示した。
【0149】[実施例16]潤滑層の潤滑粒子として窒
化ケイ素(平均粒子径0.5μm)、エラストマーとし
てポリスチレンを使用し、その他は実施例12と同様な
方法で中間転写体を作成した。
【0150】(潤滑層の作成)窒化ケイ素100重量部
をキシレン溶剤に分散させ7重量%の溶液とし、ポリス
チレン30重量部を加えてペイントシェーカーにより分
散させた。この分散液を基層成形に引き続き遠心成形機
に投入し、ロータ回転数1000RPM、ロータ内温度
120℃の条件下で、30分間乾燥し硬化させることに
より潤滑層を積層した。その後80℃、2時間の条件で
エージングを行ってから常温まで自然冷却し、成形機よ
り成形品を取り出して端部切断を行い、中間転写体を得
た。
【0151】得られた中間転写体は表面膜厚150μ
m、基層膜厚800μm、潤滑層膜厚5μm、長さ25
0mm、ベルト内面の摩擦係数は0.68、硬度91、
厚さ方向の体積抵抗値は1010Ω・cmであった。
【0152】この中間転写体について実施例12と同様
に評価した。結果を表8に示した。
【0153】[実施例17]潤滑層を設けず、2液型の
ポリウレタンとPTFE(平均粒子径0.5μm)との
混合体を基層として用い、その他は実施例12と同様な
方法で中間転写体を作成した。
【0154】(基層の作成)PTFE100重量部をト
ルエン/NMP溶剤に分散させ7重量%の溶液とし、ポ
リオール100重量部と導電性カーボン(ケッチェンブ
ラック600JD)15重量部を添加してペイントシェ
ーカーにより1時間分散し、これにイソシアネート60
重量部を加えてペイントシェーカーで3分間混合させ
た。この分散液を表層成形に引き続き遠心成形機に投入
し、ロータ回転数1000RPM、ロータ内温度120
℃の条件下で、1時間乾燥して硬化させることにより基
層を積層した。その後80℃、2時間の条件でエージン
グを行ってから常温まで自然冷却し、成形機より成形品
を取り出して端部切断を行い、中間転写体を得た。
【0155】得られた中間転写体は表層膜厚150μ
m、基層膜厚800μm、長さ250mm、ベルト内面
の摩擦係数は0.47、硬度92、厚さ方向の体積抵抗
値は1010Ω・cmであった。
【0156】この中間転写体について実施例12と同様
に評価した。結果を表8に示した。
【0157】[実施例18]潤滑層を設けず、シリコー
ングラフトウレタンを基層として用い、その他は、実施
例12と同様な方法で中間転写体を作成した。
【0158】(基層の作成)シリコーングラフトウレタ
ン100重量部と導電性カーボン(ケッチェンブラック
600JD)10重量部を添加してペイントシェーカー
により1時間分散した。この分散液を表層成形に引き続
き遠心成形機に投入し、ロータ回転数1000RPM、
ロータ内温度120℃の条件下で、1時間乾燥して硬化
させることにより基層を積層した。その後80℃、2時
間の条件でエージングを行ってから常温まで自然冷却
し、成形機より成形品を取り出して端部切断を行い、中
間転写体を得た。
【0159】得られた中間転写体は表層膜厚800μ
m、基層膜厚800μm、長さ250mm、ベルト内面
の摩擦係数は0.56、硬度90、厚さ方向の体積抵抗
値は1010Ω・cmであった。
【0160】この中間転写体について実施例12と同様
に評価した。結果を表8に示した。
【0161】[比較例4]潤滑層を設けなかったことの
他は、実施例1と同様な方法で中間転写体を形成した。
【0162】得られた中間転写体は表面膜厚150μ
m、基層膜厚800μm、長さ250mm、ベルト内面
の摩擦係数は3.2、厚さ方向の体積抵抗値は1010Ω
・cmであった。
【0163】この中間転写体を実施例12と同様な方法
で評価した。その結果、比較例4では中間転写体の寄り
が著しく発生したため、耐久テストを中断し、寄りを修
正してから試験を再開することを繰り返した。試験終了
後の中間転写体は、端部が波状に伸び、一部裂けが生じ
ていた。顕微鏡観察によるトナーの重ね合わせずれは1
20μmで、色の再現性は悪かった。しかし、中抜けは
発生しなかった。結果を表8に示した。
【0164】
【表8】
【0165】
【発明の効果】本発明の中間転写体は、伸びやクリープ
が発生せず耐久性に優れる。また、本発明の中間転写体
を用いた電子写真装置は中抜けや色ずれが発生しない。
更に本発明の中間転写体の製造方法によれば、効率よく
中間転写体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中間転写体の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の中間転写体を製造する遠心成形機の一
例を示す側面図である。
【図3】本発明の電子写真装置の一例を示す側面図であ
る。
【図4】中抜け画像の一例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 電子写真感光体 20 中間転写体 21 基層 22 表層 72 ロータ 73 加熱フィン 100 画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹中 正明 茨城県稲敷郡茎崎町茎崎1888−2 キヤノ ン化成株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基層と、前記基層上に設けた表層とを有
    し、前記基層をエラストマーで形成すると共に、前記表
    層をエンジニアリングプラスチックで形成したことを特
    徴とする中間転写体。
  2. 【請求項2】 前記基層の硬度が40−70度である請
    求項1記載の中間転写体。
  3. 【請求項3】 前記表層の引張り弾性率が2000N/
    mm2 以上である請求項1記載の中間転写体。
  4. 【請求項4】 前記引張り弾性率が2000−1000
    0N/mm2 である請求項3記載の中間転写体。
  5. 【請求項5】 前記エラストマーがポリウレタン、クロ
    ロプレンゴム、イソプレンゴム、ニトリルゴム及びスチ
    レン−ブタジエンゴムのうちのいずれかであり、前記エ
    ンジニアリングプラスチックがポリフェニルサルホン、
    ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリエステル、
    ポリアセタール、ポリアリレート、ポリアミド、ポリカ
    ーボネイト、ポリフェニレンエーテル、ポリエーテルイ
    ミド、ポリアミドイミド、ポリフェニレンサルファイド
    及びポリイミドのうちのいずれかである請求項1記載の
    中間転写体。
  6. 【請求項6】 前記エラストマーがポリウレタンであ
    り、前記エンジニアリングプラスチックがポリフェニル
    サルホン、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリ
    エステル、ポリアセタール、ポリアリレート、ポリアミ
    ド及びポリカーボネイトのうちのいずれかである請求項
    5記載の中間転写体。
  7. 【請求項7】 前記エラストマーがポリウレタンであ
    り、前記エンジニアリングプラスチックがポリフェニル
    サルホン、ポリエーテルサルホン、ポリエステル及びポ
    リアミドのうちのいずれかである請求項6記載の中間転
    写体。
  8. 【請求項8】 表層側から測定した硬度が40−100
    度である請求項1記載の中間転写体。
  9. 【請求項9】 厚み方向の体積抵抗率が105 −1012
    Ω・cmである請求項1記載の中間転写体。
  10. 【請求項10】 前記体積抵抗率が108 −1010Ω・
    cmである請求項9記載の中間転写体。
  11. 【請求項11】 前記基層及び前記表層のうちの少なく
    とも一方に導電性フィラーを含有する請求項1記載の中
    間転写体。
  12. 【請求項12】 前記表層に潤滑剤を含有する請求項1
    記載の中間転写体。
  13. 【請求項13】 前記表層上に潤滑層を有する請求項1
    記載の中間転写体。
  14. 【請求項14】 内側面の摩擦係数が0.7以下である
    請求項1記載の中間転写体。
  15. 【請求項15】 前記摩擦係数が0.1−0.7である
    請求項14記載の中間転写体。
  16. 【請求項16】 摩擦係数が0.7以下の潤滑層を有す
    る請求項14記載の中間転写体。
  17. 【請求項17】 前記内側面に潤滑剤を含有する請求項
    14記載の中間転写体。
  18. 【請求項18】 電子写真感光体と、前記電子写真感光
    体を帯電させる帯電手段と、帯電した前記電子写真感光
    体に対して像露光を行い静電潜像を形成する像露光手段
    と、前記静電潜像を現像して前記電子写真感光体上にト
    ナー像を形成する現像手段と、前記トナー像が転写され
    る請求項1記載の中間転写体とを有する電子写真装置。
  19. 【請求項19】 前記トナー像が、色の異なる複数のト
    ナー像で形成される請求項18記載のカラー電子写真装
    置。
  20. 【請求項20】 円筒状ロータを回転させて前記ロータ
    の内側面にエンジニアリングプラスチック製の表層を形
    成する工程と、前記表層を前記ロータから取り出さずに
    前記表層の内側面にエラストマー製の基層を形成する工
    程とを有することを特徴とする中間転写体の製造方法。
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