JPH1096740A - 衝突検知装置 - Google Patents

衝突検知装置

Info

Publication number
JPH1096740A
JPH1096740A JP11035797A JP11035797A JPH1096740A JP H1096740 A JPH1096740 A JP H1096740A JP 11035797 A JP11035797 A JP 11035797A JP 11035797 A JP11035797 A JP 11035797A JP H1096740 A JPH1096740 A JP H1096740A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
acceleration
collision detection
detection device
pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11035797A
Other languages
English (en)
Inventor
Taku Inoue
卓 井上
Sadayuki Kuwabara
貞之 桑原
Seiichi Narita
誠一 成田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP11035797A priority Critical patent/JPH1096740A/ja
Priority to US08/901,954 priority patent/US6093897A/en
Publication of JPH1096740A publication Critical patent/JPH1096740A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】異なる周波数帯域の加速度に対して応答可能と
すること。 【解決手段】第1ウェイト1 は重量重心に対して偏心し
た位置に軸2 が設けられ, ロータ6 への板バネ4,5 の付
勢により第1ウェイト1 はb 方向に付勢され, ハウジン
グ7 の内側面73とで第1ピン31を挟持している。A 方向
に高域周波数の加速度が作用すると第1ウェイト1 はバ
ネ4,5 からの付勢力に抗して軸2 を中心にa方向に回動
し, それに伴ってロータ6 が回動し, その第1,第2 カム
61,62 に各々付勢したバネ4,5 が互いに間隔を狭めなが
ら変位し, 第1ウェイト1 の所定回動量で接点41,51 間
が接触し, 衝突検知信号が外部に出力される。A 方向に
低域周波数の加速度が作用すると第2ウェイト3 が応答
し, 第1ピン31により第1ウェイト1 と第2ウェイト3
とが係合した状態でa 方向に回動し, 第1ウェイト1の
所定回動量で接点41,51 間が接触し, 衝突検知信号が外
部に出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定値以上の加速
度を検出することで、移動体の衝突を検出するようにし
た衝突検知装置に関する。本衝突検知装置は、例えば、
車両において、乗員を保護するためのエアバッグ装置
や、シートベルトの巻取装置を起動させるタイミングを
決定するための装置などに用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばエアバッグ装置などの起動
に用いられる衝突検知装置において、重量重心と回動中
心とが偏心したウェイトを設け、加速度が作用するとウ
ェイトを所定方向に回動させ、このウェイトと共に回動
するロータの回動に伴って接点を閉成させることで、車
両の衝突を検出するようにした装置が開発され、本出願
人により既に出願されている(特願平6−172138
号)。この衝突検知装置では、弾性部材により衝突時の
回動方向と逆方向にウェイトを付勢し、衝突時以外での
ウェイトの回動を防止して出力信号の品質を確保すると
共に、ウェイトの衝突時回動経路上にストッパを設け、
このストッパにウェイトを当接させることでウェイトの
それ以上の回動を規制している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、作用する加速度の周波数帯域に関して考慮
されておらず、異なる周波数帯域の加速度が作用すると
適切なタイミングで応答できないという問題がある。例
えば、衝突検知装置を直撃する衝突などでは高周波で高
レベルの加速度が作用し、衝突検知装置から離れた部位
への衝突などでは低周波で低レベルの加速度が作用す
る。この場合、いずれか一方のケースに対して適正なタ
イミングで応答できても両ケースに対して適正なタイミ
ングで応答することは困難である。又、作用する加速度
レベルが大きい場合には、ウェイトがストッパに当接し
たときの反力が大きいために、ウェイトは短い周期で往
復運動をし、接点間にチャタリングが発生し、出力信号
がオン、オフを繰り返し、安定した衝突検知信号が得ら
れないという問題がある。特に、エアバッグ装置では、
衝突検知装置からの検知信号と他の加速度センサなどか
らの検出信号との論理積をとってインフレータを起動す
る構成であるために、衝突検知信号の出力が安定してい
ない場合には、衝突時にエアバッグ装置を起動できない
可能性がある。
【0004】従って、上記課題に鑑みて、本発明の第1
の目的は、作用する加速度の異なる周波数帯域において
適正なタイミングで応答できる衝突検知装置を実現する
ことである。又、本発明の第2の目的は、衝突時に作用
する加速度によってウェイトがストッパに当接して跳ね
返ったときのウェイトの往復運動を防止し、ウェイトの
角度位置を所定の範囲内に保持することで衝突時の接点
間のチャタリングを無くし、安定した衝突検知信号が得
られるようにすることである。又、本発明の第3の目的
は、接点のオン時間を長くすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の手段によれば、第1ウェイトに
は付勢力が作用し、重量重心と回動中心とが偏心して回
動自在に支持されており、第1ウェイトの回動に連動し
て接点の状態が変化する。第1ウェイトは作用する加速
度が大きいほど速く回動し、第2ウェイトは第1ウェイ
トの加速度に対する応答速度より遅く回動する。即ち、
第1ウェイトは高域における応答性が良く、第2ウェイ
トは低域における応答性が良い。この第2ウェイトが回
動するとき、係合手段により第1ウェイトと第2ウェイ
トとが係合される。従って、衝突位置が衝突検知装置で
あるときのように、作用する加速度の周波数成分が高域
又は中域で、高レベルである場合には、第1ウェイトと
第2ウェイトとの回動速度差が大きいので、第1ウェイ
トは単独で付勢力に抗して第1方向に回動することで接
点状態を変化できる。この加速度が高レベルのときはよ
り速い起動タイミングを要求されるが、第1ウェイト単
独で回動することで適正なタイミングで応答できる。
又、第2ウェイトが回動するとき、例えば衝突検知装置
から離れた部位に衝突が発生し、加速度の周波数成分が
低域で、低レベルである場合には、第1ウェイトは応答
せず、第2ウェイトが応答するが、係合手段により第1
ウェイトと第2ウェイトとが係合して回動することで接
点の状態を変化できる。加速度が低周波で低レベルのと
きは、高周波で高レベルの時より遅いタイミングが要求
されるが、第1ウェイトと第2ウェイトとが係合して回
動することで適正なタイミングで応答できる。このよう
に、第2ウェイトが回動するとき係合手段により第1ウ
ェイトと第2ウェイトとが係合することにより異なる周
波数の加速度に対して適正なタイミングで応答できる。
【0006】請求項2に記載の手段によれば、第2ウェ
イトの慣性モーメントを、第1ウェイトの慣性モーメン
トより大きくすることにより、作用する加速度が低周波
である場合に、第2ウェイトを良好に応答させることが
できる。又、加速度が高周波である場合には第1ウェイ
トのみを回動させることができる。
【0007】請求項3に記載の手段によれば、第1ウェ
イトの慣性モーメントに対する偏心マスモーメントの比
を、第2ウェイトの慣性モーメントに対する偏心マスモ
ーメントの比より大きく設定することで、請求項2に記
載の手段と同様に第1ウェイトに高域応答性を、第2ウ
ェイトに低域応答性を持たせることができる。
【0008】請求項4に記載の手段によれば、加速度の
周波数成分が高域である場合には、第1ウェイトのみが
回動し、加速度の周波数成分が低域である場合には、係
合手段により第1ウェイトが第2ウェイトと一体的に回
動し、加速度の周波数成分が中域である場合には、第1
ウェイトが先に回動し、第2ウェイトが遅れて回動す
る。これにより、周波数成分の広い範囲において加速度
の検出が可能となる。
【0009】請求項5に記載の手段によれば、加速度の
周波数成分が高域又は中域である場合において、第1ウ
ェイトが閾値回動角を越えてから、再度、閾値回動角に
戻るまでの角度範囲に存在するとき、係合手段により第
1ウェイトの回動を阻止する方向に力を作用させる。こ
れによって、第1ウェイトが閾値回動角を越えて第1方
向に回動するとき、或いは閾値回動角への戻り方向に回
動するときに係合手段によって第1ウェイトの回動によ
る運動エネルギが吸収されるので、接点間のチャタリン
グを防止でき、接点状態の保持時間が長くなり、安定し
た衝突検知信号を得ることができる。又、第2ウェイト
は、第1ウェイトが閾値回動角を超えるまで第1ウェイ
トと係合しない構成であるので、応答性を十分に確保で
き、速いレスポンスが要求される衝突に対して有効に機
能する。
【0010】請求項6に記載の手段によれば、係合手段
を介して、衝突による加速度が作用していない初期位置
において第1ウェイトからの付勢力が第2ウェイトに伝
達される。加速度の周波数成分が高域又は中域である場
合においては、加速度の作用により第1ウェイトが付勢
力に抗して第1方向に回動する。その結果、第1ウェイ
トから第2ウェイトへの付勢力の伝達が遮断され、第2
ウェイトは第1ウェイトの現回動角まで自由回動でき
る。これによって、第1ウェイトからの付勢力を係合手
段を介して第2ウェイトに伝達させることができると共
に、この係合手段によって閾値回動角を越えた第1ウェ
イトが閾値回動角に再度戻ってくるときの運動エネルギ
を吸収することができる。又、加速度の周波数成分が低
域である場合には、第1ウェイトは応答せず、第2ウェ
イトが応答するので、第1ウェイトと第2ウェイトとが
一体的に回動し、低周波加速度に対しても応答可能であ
る。
【0011】請求項7に記載の手段によれば、加速度の
周波数成分が中域である場合において、第1ウェイトが
第2ウェイトより速く第1方向に回動し、第1ウェイト
が閾値回動角を越えてから第1ウェイトの回動を規制す
る手段に当たって反射し、第2方向に向けて閾値回動角
まで回動するまでの間において、第1ウェイトより遅れ
て第1方向に回動してくる第2ウェイトと係合する。こ
れにより、第1ウェイトの回動方向と反対方向に力が作
用するので、その間の第1ウェイトの回動速度が低下
し、第1ウェイトの閾値回動角への戻りが遅延され、請
求項6に記載の手段をより具体的に実現することができ
る。
【0012】請求項8に記載の手段によれば、係合手段
として第2ウェイトに第1ピンを立設することで、より
効果的に第1ピンを第1ウェイトに係合させることがで
きる。
【0013】請求項9に記載の手段によれば、加速度の
周波数成分が低域である場合において、第1ウェイトは
応答しないが、第2ウェイトが応答する。よって、第1
ピンにより第1ウェイトと第2ウェイトとが係合し、第
1ウェイトと第2ウェイトとが一体的に回動することに
より低周波加速度に対して十分に応答できる。
【0014】請求項10に記載の手段によれば、第1ウ
ェイトに凸部を形成し、係合手段として第2ウェイトの
回動方向に沿って係合孔を形成することで、この係合孔
と凸部とを遊嵌させることにより請求項8に記載の手段
と同等の効果を得ることができる。
【0015】請求項11に記載の手段によれば、第1ウ
ェイトと第2ウェイトとが回動するとき、請求項7に記
載の関係を満たすように第1ウェイト及び第2ウェイト
の慣性モーメントに対する偏心マスモーメントの比を各
々選定することで、より望ましい効果が得られる。
【0016】請求項12に記載の手段によれば、第2ピ
ンが第1ピンに対して第1方向に先行した角度位置にて
第2ウェイト上に立設されている。よって、加速度の周
波数成分が高域又は中域の場合には、第1ウェイトが第
1方向に閾値回動角を越えて回動するとき、この第2ピ
ンと第1ウェイトとが係合することにより、第1ウェイ
トに対して回動方向と逆方向に力が作用する。これによ
って第1ウェイトの回動速度が低下するので、接点間の
状態保持時間を長くでき、安定した衝突検知信号を得る
ことができる。
【0017】請求項13に記載の手段によれば、加速度
の周波数成分が高域又は中域の場合において、次のよう
に作動する。第1ウェイトが閾値回動角を越えて第1方
向に回動する過程において、第1ウェイトの凸部が、第
2ウェイトに形成された係合孔の第1壁、又は第1壁に
対して第1方向に先行した角度に位置する第2壁と係合
する。これにより、第1ウェイトの回動速度を低下さ
せ、請求項12に記載の手段と同等の効果を得ることが
できる。
【0018】請求項14に記載の手段によれば、第2ウ
ェイトに形成された係合孔は、第1壁と、その第1壁に
対して第1方向に先行した角度に位置する第2壁とを有
する。作用する加速度の周波数成分が低域である場合に
おいて、第1ウェイトは応答せず、第2ウェイトが応答
するので、第1壁が第1ウェイトの凸部に当接するの
で、第1ウェイトと第2ウェイトとが一体的に回動し、
良好な応答が得られる。
【0019】請求項15に示す手段の如く、第2ウェイ
トの回動中心と重量重心とを偏心させない構成とするこ
とによって、加速度が作用しても第2ピン又は第2壁が
変位しない。よって、加速度の周波数成分が高域又は中
域の場合において、第2ピン又は第2壁を所定の位置で
第1ウェイトに確実に係合させることができる。
【0020】請求項16に記載の手段によれば、カムロ
ータを第1ウェイトの回動と同期回動させ、所定間隔で
立設された一対の板バネの先端部をカムロータのカム面
に当接させることにより、板バネの弾性力をロータカム
を介して第1ウェイトに対して衝突時に受ける加速度の
作用方向と反対方向に付勢させることができる。これに
よって車両走行中に生ずる微小加速度や振動による第1
ウェイトの回動を具体的に防止でき、衝突検知装置の信
頼性を向上させることができる。又、回動するカムロー
タのカム作用によって板バネに設けられた接点の状態を
より具体的に変化させることが可能である。
【0021】請求項17に記載の手段によれば、バネに
より第1ウェイトに対して弾性力を付勢させ、第1ウェ
イトの面上に形成された可動接点部材と、その面に対向
した固定面に形成された固定接点部材との摺動接触によ
り接点を構成することによって請求項16に記載の手段
と同等の効果が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第一実施例)以下、本発明を具体的な実施例に基づい
て説明する。図1及び図2は本発明の第一実施例に係わ
る衝突検知装置100の構成を示した模式図であり、図
1(a)及び(b)は所定レベル以上の加速度が作用せ
ず、接点41と接点51との間がオフ状態の時の正面図
及び側面図をそれぞれ示し、図2はその組み付けを示す
組立展開図である。尚、本実施例では図1に示されるA
方向を衝突検知方向とし、このとき第1ウェイト1及び
第2ウェイト3は図中a方向(第1方向)に回動する構
成としている。衝突検知装置100は樹脂製のケーシン
グを構成するカバー9、平板状のベース8、及びハウジ
ング7を有している。ベース8はハウジング7に、ハウ
ジング7はカバー9にそれぞれ圧入により固定されてい
る。
【0023】ハウジング7は、基部72と、向かい合っ
た一対の柱部70a、70bとを有し、それら柱部70
a、70bの先端部に溝71a、71bがそれぞれ形成
されている。そして、それら溝71a、71bにより、
軸2の両端が機械的に固定されている。軸2には、回動
中心と重量重心とが偏心した第1ウェイト1が、軸2の
回りに回動可能に取付けられている。第1ウェイト1は
金属板より機械加工により成形されており、この第1ウ
ェイト1上にはロータ(カムロータ)6が第1ウェイト
1と軸2を共有するように樹脂モールドにより形成され
ている。これにより、そのロータ6は第1ウェイト1と
同期して軸2の回りに回動可能である。ロータ6は、第
1カム61と第2カム62とを有している。
【0024】又、円板状の第2ウェイト3が軸2に回動
自在に第1ウェイト1に隣接して設けられており、この
第2ウェイト3の第1ウェイト1側の面上の縁部には、
第1ウェイト1に達するだけの長さを有する略円形断面
の第1ピン31が立設されている。第1ピン31はハウ
ジング7の内側面(ストッパ)73と第1ウェイト1と
の間に配設されている。尚、第1ウェイト1の偏心マス
モーメント及び慣性モーメントをそれぞれmr及びiと
し、第2ウェイト3の偏心マスモーメント及び慣性モー
メントをそれぞれMR及びIとすれば、本実施例で用い
られる第1ウェイト1と第2ウェイト3との間には、式
(1)に示される関係式が成立する。
【0025】
【数1】 mr/i ≫ MR/I ─ (1)
【0026】式(1)に示される関係から、第2ウェイ
ト3より第1ウェイト1の方が慣性モーメントに対する
偏心マスモーメントの割合が大きい。慣性モーメントに
より応答可能な周波数帯域が決定し、偏心マスモーメン
トにより感度が決定される。即ち、慣性モーメントが大
きい場合には低域周波数に応答し、慣性モーメントが小
さい場合には高域周波数に応答する。よって、第1ウェ
イト1と第2ウェイト3に対して図1のA方向に同一の
周波数(中域)で同一の大きさの加速度が作用すると
き、第1ウェイト1の回動速度が第2ウェイト3の回動
速度より大きくなる。よって、第1ウェイト1が先にa
方向に回動し、第2ウェイト3は第1ウェイト1に遅れ
て回動する。
【0027】ベース8には板バネ4、5が所定間隔にて
立設されており、それら板バネ4、5は、先端部にそれ
ぞれ接点41、51を有している。接点41は平面状に
形成されているが、接点51は接点41の側に凸状に形
成されている。板バネ4、5の端部42、52は、それ
ぞれ第1カム61、第2カム62のカム面と当接し、ロ
ータ6に対して、加速度の作用によって回動する方向と
逆方向、即ちB方向に弾性付勢している。このロータ6
に対する板バネ4、5の弾性付勢によって第1ウェイト
1がB方向に間接的に弾性付勢される。これにより、急
ブレーキ時や、凹凸の大きい路面の走行中などに発生す
る微小加速度による第1ウェイト1及びロータ6の回動
が規制される。
【0028】板バネ5は、その略中央から端部52にか
けて長さ方向にスリット53が形成され、端部52が2
つに分離されている。このスリット53の形成によっ
て、接点41と接点51との接触を良好に行える。板バ
ネ4、5はそれぞれ外部に突出した出力端子10、11
と接触してベース8に固定されている。出力端子10、
11は、ベース8の下側から外部に突出し、それら出力
端子10、11を介して、衝突時に接点41と接点51
との閉成状態を衝突検知信号として検出することができ
る。
【0029】第1ウェイト1の回動する経路には、スト
ッパ(回動を規制する手段)91がカバー9の内側面に
配設されている。第1ウェイト1は、回動時にストッパ
91と当接することでa方向への所定量以上の回動が規
制される。又、ストッパ91には、第2ウェイト3を回
動自在とする溝92が設けられている。尚、図示しない
が、カバー9には樹脂インサート成形により固定端子が
設けられ、この固定端子を用いて衝突検知装置100が
図示しない回路基板などに固定される。
【0030】次に、衝突検知装置100の作用について
説明する。まず、衝突検知装置100に所定レベル以上
の加速度が作用しない状態下では、板バネ4、5により
ロータ6が図中B方向に弾性付勢されており、ロータ6
と一体化された第1ウェイト1は第1ピン31を図中B
方向に付勢している。第1ピン31は、第1ウェイト1
とハウジング7の内側面73とで挟持されているので、
第2ウェイト3はa、b(第2方向)いずれの方向に対
しても回動が規制される。よって、所定レベル以上の加
速度が図中A方向に作用しない場合には、第1ウェイト
1及び第2ウェイト3が回動しないので、接点41、5
1間がオフ状態に保持される。ゆえに、車両の走行時の
振動や急停車時などに発生する加速度レベルでは接点4
1、51間がオン状態になることがなく、衝突検知装置
100の誤検出を防止することができる。
【0031】一方、カバー9に図中B方向に、即ち第1
ウェイト1にA方向に、所定レベル以上の加速度が作用
すると、接点41と接点51とが接触し、オン状態とな
る。この時の衝突検知装置100の作用について図3を
用いて説明する。図3(a)は作用する加速度の周波数
成分が中域である場合において衝突検知信号の出力状態
の変化を示した模式図、図3(b)は第1ウェイト1の
変位量(回動角)の変化を示した模式図、図3(c)、
(d)、(e)及び(f)は時刻t0 、t1 、t2 、及
びt3 における第1ウェイト1、第1ピン31、及び板
バネ4、5の変位状態をそれぞれ示した模式図である。
尚、図3(b)において、第1ウェイト1の初期位置は
変位量がゼロであるときを示しており、又図中の点線部
分は従来例の結果を示している。
【0032】時刻t0 にて第1ウェイト1に対してA方
向に所定レベル以上の加速度が作用すると、第1ウェイ
ト1の重量重心にモーメントが作用し、板バネ4、5か
ら付勢される弾性力に抗して第1ウェイト1及びロータ
6が軸2を中心に図中a方向に回動しはじめる。このと
き、ロータ6の回動に伴って、第1カム61、第2カム
62とそれぞれ接触していた板バネ4、5が、互いに間
隔を狭めながら変位する。
【0033】そして、時刻t1 にて第1ウェイト1の変
位量が所定量(閾値回動角)Thに達すると、ロータ6の
回動により接点41と接点51とが接触し、接点41、
51間がオン状態となる。接点41と接点51との接触
状態は、出力端子10、11から通電される電流の変化
により、衝突検知信号として検出することができる。第
2ウェイト3では、時刻t1 にて第1ウェイト1がa方
向に回動しはじめると、第1ウェイト1による第1ピン
31のb方向への付勢が解除されるので、第2ウェイト
3はそれ自身の慣性によりa方向に回動しはじめる。こ
のとき、第1ウェイト1と第2ウェイト3との間には前
述の式(1)に示される関係式が成立しているので、第
2ウェイト3は第1ウェイト1に比べて極めて遅い速度
で回動する。
【0034】第1ウェイト1は、所定の変位量(閾値T
h)だけ回動した後も回動を続け、ストッパ91に当接
するまでa方向に回動する。第1ウェイト1は時刻t2
にてストッパ91に当接すると、それ以上の回動が規制
され、その位置で最大変位量を示す(変位量P1)。そし
て第1ウェイト1はストッパ91に当接して跳ね返り、
この跳ね返りによる力と板バネ4、5による弾性力によ
り第1ウェイト1はb方向に回動し、初期位置に戻ろう
とする。
【0035】これにより第1ウェイト1の変位量が時間
の経過と共に減少していくが、第1ウェイト1の変位量
が閾値Thを下回る前に時刻t3 にて(変位量M1)、第1
ウェイト1がそれよりやや遅れてa方向に回動してきた
第1ピン31と当接することで、第1ウェイト1に対し
てa方向に力が作用し、第1ウェイト1はa方向に回動
する。この第1ピン31の作用により第1ウェイト1の
変位量は増加し、時刻t5 にて変位量の第二のピーク
(変位量P2)をとり、その後第1ウェイト1の変位量は
減少して時刻t6 にて閾値Th以下となり、この時刻t6
にて接点41、51間がオフ状態となる。第1ウェイト
1の変位量は初期位置に戻るまで減少する。尚、第1ピ
ン31と第1ウェイト1との当接するタイミングは、特
に限定しないが、接点41、51間がオフ(第1ウェイ
ト1の変位量がTh)になる前であればよい。
【0036】従来は第1ウェイトの変位量が図3(b)
において点線で示されるような軌跡を示し、時刻t4
て接点41、51間がオフ状態となり、オン状態の継続
が時刻t1 〜t4 間であった。上記に示されるように、
本実施例とすることで接点41、51間のオン状態の継
続を時刻t1 〜t6 間にでき、時刻t4 〜t6 間の分だ
けオン状態の継続時間を長くすることができ、安定した
衝突検出信号を得ることができる。
【0037】又、衝突検知装置100は、異なる周波数
の加速度に対して良好に応答可能であり、その作用につ
いて図4〜図6を用いて以下に説明する。図4(a)
は、車両のサイドに設けられた衝突検知装置100を直
撃して衝突が発生したときの、衝突検知装置100に作
用する加速度の波形図を示している。又、図4(b)は
そのときの衝突検知信号の出力状態の変化を示した模式
図を示し、図4(c)は第1ウェイト1の変位量の変化
を示している。図4(d)、(e)及び(f)は時刻t
40、t41、t42、及びt43における第1ウェイト1、第
1ピン31、及び板バネ4、5の変位状態をそれぞれ示
した模式図である。尚、図4(b)、(c)において、
点線部分は従来例の結果を示している。
【0038】図4(a)に示されるように、衝突検知装
置100を直撃する衝突では、検知装置100に作用す
る加速度は比較的高レベル(ピーク値G1)で、高周波成
分を主とし、急速に減衰する(周期D1)。時刻t40にて
第1ウェイト1に対してA方向に所定レベル以上の加速
度が作用すると、板バネ4、5から付勢される弾性力に
抗して第1ウェイト1及びロータ6が軸2を中心に図中
a方向に回動しはじめ、板バネ4、5が互いに間隔を狭
めながら変位する。そして、時刻t41にて第1ウェイト
1の変位量が閾値回動角Thに達すると、ロータ6の回動
により接点41と接点51とが接触し、接点41、51
間がオン状態となる。接点41と接点51との接触状態
は、出力端子10、11から通電される電流の変化によ
り、衝突検知信号として検出することができる。その
後、第1ウェイト1はストッパ91に当接するまでa方
向に回動し、時刻t42にてストッパ91に当接すると、
それ以上の回動が規制され、その位置で最大変位量P1
示す。そして第1ウェイト1はストッパ91に当接して
跳ね返り、この跳ね返りによる力と板バネ4、5による
弾性力により第1ウェイト1はb方向に回動し、初期位
置に戻ろうとする。これにより第1ウェイト1の変位量
が時間の経過と共に減少していき、時刻t43にて変位量
は閾値Th以下となって接点41、51間がオフ状態とな
り、その後も変位量は減少し、初期位置に戻る。
【0039】このように高域周波数で高レベルの加速度
が作用するとき場合には、第1ウェイト1がa方向に回
動するとき、第1ウェイト1と第2ウェイト3との回動
速度差は大きいので、第1ウェイト1に対して第1ピン
31は力を作用させず、接点41、51間がオン状態に
なるときのタイミングは十分な応答性を示す。尚、第2
ウェイト3は高域周波数成分に対する応答性が低いの
で、ほとんど回動しない。
【0040】図5(a)は、衝突検知装置100の近傍
に衝突が発生したときの、衝突検知装置100に作用す
る加速度の波形図を示している。又、図5(b)はその
ときの衝突検知信号の出力状態の変化を示した模式図を
示し、図5(c)は第1ウェイト1の変位量の変化を示
している。図5(d)、(e)及び(f)は時刻t50
51、t52、及びt53における第1ウェイト1、第1ピ
ン31、及び板バネ4、5の変位状態をそれぞれ示した
模式図である。尚、図5(b)、(c)において、点線
部分は従来例の結果を示している。
【0041】図5(a)に見られるように、衝突検知装
置100の近傍への衝突では、検知装置100に作用す
る加速度のレベルは図4(a)より低く(ピーク値G2
G1)、周波数は中域成分が多くなり、図4(a)より遅
く減衰する(周期D2>D1)。時刻t50にてA方向に所定
レベル以上の加速度が作用するときの衝突検知装置10
0の作動は図3と同様である。即ち、板バネ4、5から
付勢される弾性力に抗して第1ウェイト1及びロータ6
が軸2を中心に図中a方向に回動しはじめ、時刻t51
て第1ウェイト1の変位量が閾値回動角Thに達すると、
ロータ6の回動により接点41と接点51とが接触し、
接点41、51間がオン状態となる。そして、時刻t52
にて第1ウェイト1はストッパ91に当接すると、その
位置で最大変位量P1を示し、初期位置に跳ね返される。
第1ウェイト1の変位量が閾値Thに達する前の時刻t53
にて遅れて回動してきた第2ウェイト3と係合すること
で、第1ウェイト1はa方向に回動し、時刻t55にて第
2のピーク値(P2)に達する。その後、第1ウェイト1
は再びb方向に回動し、時刻t56にて変位量は閾値Th以
下となり接点41、51間がオフ状態となって、初期位
置に戻る。このように図4の場合より低レベルで中域周
波数の加速度が作用した場合においても、衝突検知装置
100は良好に応答可能である。
【0042】図6(a)は、衝突検知装置100から離
れた部位に衝突が発生したときの、衝突検知装置100
に作用する加速度の波形図を示している。又、図6
(b)はそのときの衝突検知信号の出力状態の変化を示
した模式図を示し、図6(c)は第1ウェイト1の変位
量の変化を示している。図6(d)、(e)及び(f)
は時刻t60、t61及びt62における第1ウェイト1、第
1ピン31、及び板バネ4、5の変位状態をそれぞれ示
した模式図である。尚、図6(b)、(c)において、
点線部分は従来例の結果を示している。
【0043】図6(a)に見られるように、衝突検知装
置100から離れた部位への衝突では、検知装置100
に作用する加速度はレベルが低く(ピーク値G3<G2)、
低周波成分を主とし、徐々に減衰する(周期D3>D2)。
時刻t60にてA方向に所定レベル以上の低周波成分の多
い加速度が作用すると、低周波に対する応答性は慣性モ
ーメントの大きい方のウェイトが良好であるため第2ウ
ェイト3のみが応答する。即ち、第1ウェイト1と第2
ウェイト3とは第1ピン31により係合した状態で、板
バネ4、5から付勢される弾性力に抗して軸2を中心に
図中a方向に回動しはじめる。そして、時刻t61にて第
1ウェイト1の変位量が閾値回動角Thに達すると、ロー
タ6の回動により接点41と接点51とが接触し、接点
41、51間がオン状態となる。第1ウェイト1及び第
2ウェイト3は、所定の閾値Thだけ回動した後も回動を
続けるが、作用する加速度レベルが小さいのでストッパ
91に当接するまでは回動せず、時刻t62にて最大変位
量P4を示した後にb方向に回動し、初期位置に戻ろうと
する。これにより第1ウェイト1の変位量が時間の経過
と共に減少し、時刻t63にて変位量は閾値Th以下となっ
て接点41、51間がオフ状態となり、その後も変位量
は減少し、初期位置に戻る。
【0044】第2ウェイト3を備えない従来構成では、
高周波加速度に対して応答性を有しても、低周波加速度
に対しては第1ウェイト1の変位量が閾値Thに達せず、
衝突を検知できなかった。本実施例のように低周波加速
度に対して応答可能な第2ウェイト3を備え、第1ウェ
イト1と第2ウェイト3とを係合した状態で回動させ、
閾値Thに達するだけの第1ウェイト1の変位量を得て、
衝突を検知できる。又、この衝突では、図4、5に比べ
て遅く安全装置等を起動させる必要があるが、第1ウェ
イト1の回動速度が小さいので加速度に応じた起動が可
能となる。このように、本実施例では、衝突時の加速度
波形が高域成分のみの場合、中域成分を有する場合、低
域成分のみの場合のいずれの場合においても適正なタイ
ミングで衝突を検知することが可能である。
【0045】(第二実施例)上記第一実施例では、第2
ウェイト3に第1ピン31を設け、衝突時に第1ウェイ
ト1がストッパ91に当たって跳ね返った後に第1ピン
31を当接させる構成としたが、本実施例では、図7に
示されるように第2ウェイト3に第1ピン31に加えて
第2ピン32を設け、第1ウェイト1が衝突時に回動す
るときに第2ピン32を当接させる構成とした点が特徴
である。
【0046】図7は、本発明の第二実施例に係わる衝突
検知装置101の構成を示した模式図であり、図7
(a)、(b)はその正面図、側面図をそれぞれ示して
いる。第2ウェイト3の第1ウェイト1側の面上の縁部
には、第1ピン31と、この第1ピン31と略同形状の
第2ピン32が所定間隔にて立設されている。第2ピン
32は、第1ウェイト1よりa方向に所定角度だけ進ん
だ位置に配設されている。第1ウェイト1は、a方向に
回動するときストッパ91と当接することによりそれ以
上のa方向への回動が規制される。このストッパ91に
は、第2ウェイト3及び第2ピンがその回動時にストッ
パ91と当接しないように溝92が設けられている。
【0047】次に、衝突検知装置101の作用について
説明する。まず、衝突検知装置101に所定レベル以上
の加速度が作用しない状態下では、上記第一実施例と同
様に板バネ4、5によりロータ6が図中B方向に弾性付
勢され、ロータ6と一体化された第1ウェイト1はB方
向に付勢され、第1ピン31は、第1ウェイト1とハウ
ジング7の内側面73とで挟持される。これにより第2
ウェイト3はa、bの両方向への回動が規制される。こ
のとき、第2ピン32は第1ウェイト1、ストッパ91
のいずれにも当接していない。よって、第一実施例と同
様に車両の走行時の振動や急停車時などに発生する加速
度レベルでは接点41、51間がオン状態になることが
なく、衝突検知装置101の誤検出を防止することがで
きる。
【0048】一方、第1ウェイト1に対してA方向に、
所定レベル以上の加速度が作用すると、接点41と接点
51とがオン状態となる。加速度の周波数帯域が高域又
は中域である場合の衝突検知装置101の作用について
図8を用いて説明する。図8(a)は衝突検知信号の出
力状態の変化を示した模式図、図8(b)は第1ウェイ
ト1の変位量の変化を示した模式図、図8(c)、
(d)、(e)及び(f)は時刻t10、t11、t17、及
びt18における第1ウェイト1、第1ピン31、板バネ
4、5、及び第2ピン32の変位状態をそれぞれ示した
模式図である。尚、図8(a)及び(b)中の点線部分
は従来例の結果を示している。
【0049】第1ウェイト1に対してA方向に所定レベ
ル以上の加速度が作用すると、第1ウェイト1の重量重
心にモーメントが作用し、板バネ4、5から付勢される
弾性力に抗して第1ウェイト1及びロータ6が時刻t10
にて軸2を中心に図中a方向に回動しはじめる。このと
き、ロータ6の回動に伴って、第1カム61、第2カム
62とそれぞれ接触していた板バネ4、5が互いに間隔
を狭めながら変位する。
【0050】第2ウェイト3では、時刻t10にて第1ウ
ェイト1がa方向に回動しはじめると、第1ウェイト1
による第1ピン31のb方向への付勢が解除されるの
で、第2ウェイト3は回動自由となる。そして、時刻t
11にて第1ウェイト1の変位量が所定量Thに達すると、
ロータ6の回動により接点41と接点51とが接触し、
接点41、51間がオン状態となる。このとき、第1ウ
ェイト1は第2ピン32に当接し、第2ウェイト3の回
動に必要な運動エネルギを分配するため、接点41、5
1間がオン状態になった後の第1ウェイト1の回動速度
は従来例に比べて小さくなり、図8(b)に示される変
位量の変位曲線の傾きが小さくなる。
【0051】第1ウェイト1は、所定の変位量Thだけ回
動した後も回動を続け、ストッパ91に当接するまでa
方向に回動する。第1ウェイト1が時刻t17にてストッ
パ91に当接すると、第1ウェイト1はそれ以上のa方
向への回動が規制され、その位置で最大値(変位量P1
を示す。そして、第1ウェイト1はストッパ91に当接
して跳ね返り、この跳ね返りによる力と板バネ4、5に
よる弾性力により第1ウェイト1はb方向に回動し、初
期位置に戻ろうとする。このとき、第2ウェイト3は、
ストッパ91と当接しないため、第1ウェイト1がスト
ッパ91と当接した瞬間の角速度を維持している。
【0052】これにより第1ウェイト1の変位量が時間
の経過と共に減少していくが、第1ウェイト1の変位量
が閾値Thを下回る前に時刻t18にて(変位量M2)、第1
ウェイト1が第1ピン31と当接することで、第1ウェ
イト1に対してa方向に力が作用し、第1ウェイト1は
a方向に回動する。この第1ピン31の作用により第1
ウェイト1は、時刻t19にて変位量の第二のピーク(変
位量P5)をとり、この後第1ウェイト1の変位量は減少
して時刻t20にて閾値Th以下となり、初期位置に戻る。
【0053】上記に示されるように本実施例とすること
で、第1ウェイト1の変位量が閾値Thに達してからピー
ク値(P3)に達するまでの時間を長くできると共に、変
位量がピーク値(P3)に達してから閾値Thを下回るまで
の時間を長くできるので、接点41、51間のオン状態
の継続時間をより長くすることができる。又、接点4
1、51間がオン状態になるまでは、第1ウェイト1は
第1ピン31及び第2ピン32から力の作用を受けない
ので、第一実施例と同様に応答性を十分に確保できる。
又、従来では、ストッパ91と当接するときの第1ウェ
イト1の回動速度が大きいために初期位置に戻るときの
回動速度も大きく(変位曲線の傾きの絶対値が大き
い)、時刻t14にて内側面73と当接することでa方向
に跳ね返り、図8(b)に示すように第1ウェイト1の
変位量が再度閾値Thを越える(時刻t15)。これによっ
て、図8(a)の点線部に示されるように従来では接点
41、51間のオン状態が断続的に出力されるが(時刻
11〜t13間、及び時刻t15〜t16間)、本実施例とす
ることで第1ウェイト1が初期位置に戻るときの回動速
度が十分に低下しているので、チャタリングを生じるこ
となく、連続した信号を出力できる。
【0054】又、加速度の周波数帯域が低域である場合
には、第一実施例と同様に第1ピン31により第1ウェ
イト1と第2ウェイト3とが係合し、一体的に回動して
接点41、51をオンさせることができる。尚、高域又
は中域で応答させ、オン時間を長くするだけなら、第2
ウェイト3は偏心していなくともよい。尚、上記第二実
施例において、第2ピン32は、接点41、51間がオ
ン状態となったときに第1ウェイト1と当接する構成と
したが、第2ピン32と第1ウェイト1との当接するタ
イミングは、接点41、51間がオン状態となった後で
あればよい。又、上記第二実施例において、第2ピン3
2との当接によって第1ウェイト1の回動速度の低下に
十分な効果があれば、第1ウェイト1のb方向への回動
時において第1ウェイト1と第1ピン31とを当接させ
ない構成としてもよい。
【0055】(第三実施例)上記の第一、第二実施例で
は第2ウェイト3に第1ピン31を設け、その第1ピン
31を介してb方向に付勢される構成としたが、本実施
例では図9に示されるように第1ウェイト1にピン(凸
部)12を設け、このピン12を介して第2ウェイト3
をb方向に付勢する構成とした点が特徴である。
【0056】図9は、本発明の第三実施例に係わる衝突
検知装置102の構成を示した模式図であり、図9
(a)、(b)はその正面図、側面図をそれぞれ示して
いる。第1ウェイト1は板バネ4、5によりロータ6を
介してB方向に付勢され、ハウジング7の内側面73と
当接している。この第1ウェイト1上には、第2ウェイ
ト3側にピン12が立設され、ピン12の先端部は第2
ウェイト3に円弧状に設けられた溝部(係合孔)33内
に配置されている。溝部33は、一方に端部(第1壁)
332を、この端部332よりa方向に所定角度進んだ
位置に端部(第2壁)331を有しており、端部332
にピン12が当接している。このピン12と端部332
との当接により第2ウェイト3のa方向への回動が規制
されている。
【0057】第2ウェイト3には、第1ウェイト1と対
向する面上の周端部の所定の領域に凹部34が形成さ
れ、その一方の端部341がハウジング7の内側面74
と当接している。この内側面74と端部341との当接
により第2ウェイト3のb方向への回動が規制されてい
る。尚、溝部33の端部331、332がそれぞれ第2
ピン、第1ピンに相当する。又、凹部34と溝部33と
は第2ウェイト3の重量重心と回動中心との偏心が所定
量になるように調整して形成されている。第1実施例と
同様に第1ウェイト1のa方向への回動を規制するスト
ッパ91が設けられ、そのストッパ91には溝92が設
けられている。
【0058】衝突検知装置102を図9に示す構成とす
ることで、上記第一、第二実施例と同等の効果を得るこ
とができる。即ち、第1ウェイト1と第2ウェイト3と
の間に前述の式(1)に示す関係を成立させ、ピン12
が第1ウェイト1の回動によって端部(第2壁)331
と当接しないように溝部33の長さを設定すれば、加速
度の作用により第1ウェイト1がa方向に回動しストッ
パ91に当接するまでの間で、その回動方向と反対方向
に力が作用することがない。そして、第1ウェイト1が
ストッパ91に当たってb方向に回動し、接点状態が再
度変化する前に、遅れて回動してきた第2ウェイト3の
端部341とピン12とが当接することで、第1ウェイ
ト1の回動速度が低減される。このようにして第一実施
例と同等の効果を得ることができる。
【0059】又、高域又は中域周波数の加速度の作用に
よって第1ウェイト1が回動し、接点状態が変化した後
に、ピン12が端部331と当接するように溝部33の
長さを設定すれば、第1ウェイト1は、ストッパ91に
当接するまでの間に、その回動方向と反対方向の力を受
ける。よって、第1ウェイト1がa方向に回動しストッ
パ91と当接するまでにその回動速度を低下させること
ができる。そして、第1ウェイト1がストッパ91に当
たって跳ね返り、b方向に回動し、接点状態が再度変化
する前にピン12が端部332と当接することで、さら
に第1ウェイト1の回動速度を低減できる。このように
して第二実施例と同等の効果を得ることができる。又、
低域周波数の加速度が作用すると、第1ウェイト1は応
答せず、第2ウェイト3が応答する。端部332とピン
12とが係合し、第1ウェイト1と第2ウェイト3とが
一体的に回動するので、低域周波数の場合にも良好な応
答性が得られる。尚、高域又は中域周波数に対する応答
性を得るだけなら、第2ウェイト3は偏心していなくと
もよい。
【0060】上記各実施例では、第1ウェイト1に対し
てその回動方向と反対方向に力を作用させて、接点オン
の継続時間を長くしているが、直接ロータ6に対してそ
の回動方向と反対方向に力を作用させてもよい。又、上
記各実施例では、第1ウェイト1、第2ウェイト3、及
びロータ6を軸2の回りに回動自在に支持しているが、
第1ウェイト1、第2ウェイト3、及びロータ6と軸2
とを固定し、ハウジング7の柱部70a、70b(図2
参照)に軸受を設け、軸2をその軸受に対して回動可能
に軸支しても良い。
【0061】上記各実施例では、接点41、51をそれ
ぞれ板バネ4、5に一体的に設けた構成としたが、板バ
ネと接点とを別体で構成し、板バネの作動と連動して接
点間の状態を変化させる構成としてもよい。又、第1ウ
ェイト1をコイルバネなどで衝突時回動方向と反対方向
に弾性付勢し、第1ウェイト1の面上に可動接点部材を
設けると共に、その面と対向した固定面上に固定接点部
材を設け、この可動接点部材と固定接点部材との摺動接
触によって接点を構成してもよい。又、上記各実施例で
は、第1ウェイト1の回動軸と第2ウェイト3の回動軸
とを軸2で共通にしたが、各ウェイト毎に軸を設けても
よい。又、上記各実施例では、接点は常開接点で所定値
以上の加速度が作用した時に閉成される接点としたが、
常閉接点で所定値以上の加速度が作用した時に開成され
る接点としてもよい。
【0062】上記に示されるように本発明によれば、偏
心位置で回動可能に支持された第1ウェイトと、第1ウ
ェイトより加速度に対する応答速度の低い第2ウェイト
とを設け、係合手段により第2ウェイトが回動するとき
第1ウェイトと第2ウェイトとを係合させることによ
り、異なる周波数の加速度に対して適正なタイミングで
応答させることができる。又、第1ウェイトが、接点状
態の変化する閾値回動角を越えた後において、その回動
方向と反対方向に力を作用させることで、第1ウェイト
の回動による運動エネルギを吸収し、第1ウェイトの回
動速度を低下させ、接点状態の保持時間を長くし、安定
した衝突検知信号を得ることができる。又、第1ウェイ
トがストッパと当たって跳ね返った後に、再度接点間の
状態が変化する前に第1ウェイトの回動方向と反対方向
に力を作用させることによっても、接点状態の保持時間
を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係わる衝突検知装置の構
成を示した模式図。
【図2】本発明の第一実施例に係わる衝突検知装置の組
付展開を示した模式図。
【図3】本発明の第一実施例に係わる衝突検知装置の作
用を示した模式図。
【図4】本発明の第一実施例において衝突位置が衝突検
知装置であるときの衝突検知装置の作用を示した模式
図。
【図5】本発明の第一実施例において衝突位置が衝突検
知装置近傍であるときの衝突検知装置の作用を示した模
式図。
【図6】本発明の第一実施例において衝突位置が衝突検
知装置から離れているときの衝突検知装置の作用を示し
た模式図。
【図7】本発明の第二実施例に係わる衝突検知装置の構
成を示した模式図。
【図8】本発明の第二実施例に係わる衝突検知装置の作
用を示した模式図。
【図9】本発明の第三実施例に係わる衝突検知装置の構
成を示した模式図。
【符号の説明】
1 第1ウェイト 2 軸 3 第2ウェイト 4、5 板バネ 6 ロータ 7 ハウジング 8 ベース 9 カバー 10、11 出力端子 31 第1ピン 32 第2ピン 41、51 接点 42、52 端部 53 スリット 61 第1カム 62 第2カム 91 ストッパ 92 溝 100〜102 衝突検知装置

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏心位置で回動可能に支持されること
    で、受ける加速度により付勢力に抗して第1方向に回動
    する第1ウェイトの回動に連動して接点の状態を変化さ
    せることで、所定値以上の加速度を検出するようにした
    衝突検知装置において、 前記第1ウェイトより前記加速度に対する応答速度が低
    い第2ウェイトと、前記第2ウェイトが回動するとき、
    前記第1ウェイトと前記第2ウェイトとを係合させる係
    合手段とを設けたことを特徴とする衝突検知装置。
  2. 【請求項2】 前記第2ウェイトの慣性モーメントは、
    前記第1ウェイトの慣性モーメントより大きいことを特
    徴とする請求項1に記載の衝突検知装置。
  3. 【請求項3】 前記第1ウェイトの慣性モーメントに対
    する偏心マスモーメントの比は、前記第2ウェイトの慣
    性モーメントに対する偏心マスモーメントの比より大き
    いことを特徴とする請求項1に記載の衝突検知装置。
  4. 【請求項4】 前記加速度の周波数成分が高域である場
    合には、前記第1ウェイトのみが回動し、前記加速度の
    周波数成分が低域である場合には、前記係合手段により
    前記第1ウェイトが前記第2ウェイトと一体的に回動
    し、前記加速度の周波数成分が中域である場合には、前
    記第1ウェイトが先に回動し、前記第2ウェイトが遅れ
    て回動することを特徴とする請求項1乃至請求項3のい
    ずれか1項に記載の衝突検知装置。
  5. 【請求項5】 前記加速度の周波数成分が高域又は中域
    である場合において、前記係合手段は、前記第1ウェイ
    トが前記閾値回動角を越えてから、再度、前記閾値回動
    角に戻るまでの角度範囲に存在する時に、前記第1ウェ
    イトと前記第2ウェイトとを係合させ、前記第1ウェイ
    トの回動を阻止する方向に力を与えることを特徴とする
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の衝突検知
    装置。
  6. 【請求項6】 前記係合手段は、前記加速度が印加され
    ていない初期位置において、前記第1ウェイトから前記
    付勢力を前記第2ウェイトに伝達し、前記第1ウェイト
    の前記第1方向への回動に伴いその付勢力の伝達が遮断
    され、前記第1ウェイトの現回動角まで自由回動が可能
    なように前記第1ウェイトと係合する手段であることを
    特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載
    の衝突検知装置。
  7. 【請求項7】 前記加速度の周波数成分が中域である場
    合において、前記第1ウェイトは、前記加速度により前
    記第2ウェイトよりも速く前記第1方向に回動し、前記
    第1ウェイトが前記閾値回動角を越えた後、第1ウェイ
    トの前記第1方向への回動を規制する手段で反射され、
    前記第1方向と反対の第2方向に向けて前記閾値回動角
    まで回動するまでの間に、遅れて前記第1方向に回動し
    ている前記第2ウェイトと係合されることで、前記第1
    ウェイトの前記閾値回動角への戻りを遅延させたことを
    特徴とする請求項6に記載の衝突検知装置。
  8. 【請求項8】 前記係合手段は、前記第2ウェイトに立
    設された第1ピンであることを特徴とする請求項1乃至
    請求項7のいずれか1項に記載の衝突検知装置。
  9. 【請求項9】 前記加速度の周波数成分が低域である場
    合において、前記第1ピンにより前記第1ウェイトと前
    記第2ウェイトとが係合し、一体的に回動することを特
    徴とする請求項8に記載の衝突検知装置。
  10. 【請求項10】 前記係合手段は、前記第2ウェイトに
    形成され、前記第1ウェイトに形成された凸部と遊嵌さ
    れている回動方向に沿って形成された係合孔であること
    特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載
    の衝突検知装置。
  11. 【請求項11】 前記加速度を受けて前記第1ウェイト
    と前記第2ウェイトとが回動する時、請求項7の関係が
    満たされるように前記第1ウェイト及び前記第2ウェイ
    トの慣性モーメントに対する偏心マスモーメントの比が
    それぞれ選定されたことを特徴とする請求項7に記載の
    衝突検知装置。
  12. 【請求項12】 前記第2ウェイトは、前記第1ピン
    と、前記第1ピンに対して前記第1方向に先行した角度
    において前記第2ウェイトに立設された第2ピンとを有
    し、前記加速度の周波数成分が高域又は中域である場合
    において、前記第1ウェイトが前記閾値回動角を越えて
    前記第1方向に回動する過程において、前記第1ウェイ
    トは前記第2ピンと係合することで、前記第1ウェイト
    の回動速度を低下させたことを特徴とする請求項8に記
    載の衝突検知装置。
  13. 【請求項13】 前記第2ウェイトに形成された前記係
    合孔は、第1壁と、その第1壁に対して前記第1方向に
    先行した角度に位置する第2壁とを有し、前記加速度の
    周波数成分が高域又は中域である場合において、前記第
    1ウェイトが前記閾値回動角を越えて前記第1方向に回
    動する過程において、前記第1ウェイトの前記凸部は、
    前記第1壁又は前記第2壁と係合することで、前記第1
    ウェイトの回動速度を低下させたことを特徴とする請求
    項10に記載の衝突検知装置。
  14. 【請求項14】 前記第2ウェイトに形成された前記係
    合孔は、第1壁と、その第1壁に対して前記第1方向に
    先行した角度に位置する第2壁とを有し、前記加速度の
    周波数成分が低域である場合において、前記第1壁が前
    記第1ウェイトの前記凸部に当接することで、前記第1
    ウェイトと前記第2ウェイトとが一体的に回動すること
    を特徴とする請求項10に記載の衝突検知装置。
  15. 【請求項15】 前記第2ウェイトは偏心していないこ
    とを特徴とする請求項12又は請求項13に記載の衝突
    検知装置。
  16. 【請求項16】 前記第1ウェイトの回動に同期して回
    動するカムロータと、先端部がそのカムロータのカム面
    に当接し、所定間隔で立設され、対向する接点を有する
    一対の板バネとを有し、前記板バネの弾性力により前記
    付勢力を前記カムロータを介して前記第1ウェイトに付
    与し、回動する前記カムロータのカム作用により、前記
    接点の状態が変化することを特徴とする請求項1乃至請
    求項15のいずれか1項に記載の衝突検知装置。
  17. 【請求項17】 前記第1ウェイトに対し前記付勢力を
    付与するバネを有し、前記接点は、前記第1ウェイトの
    面上に形成された可動接点部材と、前記第1ウェイトの
    面に対向した固定面に形成された固定接点部材との摺動
    接触による接点であることを特徴とする請求項1乃至請
    求項15のいずれか1項に記載の衝突検知装置。
JP11035797A 1996-07-30 1997-04-11 衝突検知装置 Pending JPH1096740A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11035797A JPH1096740A (ja) 1996-07-30 1997-04-11 衝突検知装置
US08/901,954 US6093897A (en) 1996-07-30 1997-07-29 Collision detection device having eccentric mass and inertial mass

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-217917 1996-07-30
JP21791796 1996-07-30
JP11035797A JPH1096740A (ja) 1996-07-30 1997-04-11 衝突検知装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1096740A true JPH1096740A (ja) 1998-04-14

Family

ID=26449996

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11035797A Pending JPH1096740A (ja) 1996-07-30 1997-04-11 衝突検知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1096740A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1103816A1 (en) * 1999-11-24 2001-05-30 Denso Corporation Electro-mechanical impact detecting device for vehicles

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1103816A1 (en) * 1999-11-24 2001-05-30 Denso Corporation Electro-mechanical impact detecting device for vehicles
US6512310B1 (en) 1999-11-24 2003-01-28 Denso Corporation Electro-mechanical impact detecting device for vehicles

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5192838A (en) Frontal impact crush zone crash sensors
KR960017336A (ko) 멈춤쇠 장치
US6729448B2 (en) Rotary damper
JPH1096740A (ja) 衝突検知装置
US5920046A (en) Inclination detector for vehicle capable of detecting inclination direction
US4188517A (en) Collision detecting inertia switch
US5034580A (en) Collision sensor
JP3728876B2 (ja) 衝突検知装置及びその設定方法
EP1489638B1 (en) Collision impact detector for use in automotive vehicle
US6093897A (en) Collision detection device having eccentric mass and inertial mass
CA2071057C (en) Mechanical crash sensor
JP2002214250A (ja) 加速度検知装置
US5898144A (en) Anti-chattering contact structure and collision detecting apparatus using the same
JP2001155602A (ja) 車両用電気機械式衝撃検出装置
JPH1048240A (ja) 衝突検知装置
KR100502454B1 (ko) 가속도 검출장치
JPH1144707A (ja) 衝突検知装置
JP3577984B2 (ja) 衝突検知装置
JP3577856B2 (ja) 衝突検知装置
JP4459316B2 (ja) 衝突検知装置
JPH09306311A (ja) 衝突検知装置
US5357816A (en) Shock detecting device
JPH0996646A (ja) 衝撃検出装置
JPH06148221A (ja) 加速度センサ
JP3577949B2 (ja) 衝突検出装置