JPH1096326A - 養生用吊り床板構造 - Google Patents

養生用吊り床板構造

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JPH1096326A
JPH1096326A JP27153496A JP27153496A JPH1096326A JP H1096326 A JPH1096326 A JP H1096326A JP 27153496 A JP27153496 A JP 27153496A JP 27153496 A JP27153496 A JP 27153496A JP H1096326 A JPH1096326 A JP H1096326A
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JP
Japan
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curing
floor plate
sheet
work
hanging floor
Prior art date
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Pending
Application number
JP27153496A
Other languages
English (en)
Inventor
Juichi Iwama
寿一 岩間
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Nihon Bisoh Co Ltd
Original Assignee
Nihon Bisoh Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nihon Bisoh Co Ltd filed Critical Nihon Bisoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強風などによって養生用吊り床板に大きな力
が加わることがなく、しかも作業時には、飛散物や落下
物を受け止めることができる養生用吊り床板構造を提供
すること。 【解決手段】 養生用吊り床板11をエキスパンドメタ
ル13などで構成して風の通る貫通孔12を形成した状
態にしておき、この貫通孔12を開閉する塞ぎ止め部材
15をシート16で構成して養生用吊り床板11上に設
ける。そして、作業を行う場合には、シート16を閉じ
ることで飛散物や落下物を受け止めるようにし、作業終
了時や強風時にはシート16を開いておくことで風によ
る大きな力を受けないようにする。これにより、特に高
層ビルや超高層ビルなどで地上から相当高い位置に養生
用吊り床板を設置する場合でも風の影響を極力減少する
ことができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は建築構造物などの
外壁面などへの作業の際の落下物などの飛散を防止する
養生ネットの底部を塞ぐ養生用吊り床板構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】建築構造物などの構造物の外壁面に対し
て補修作業などを行う場合には、作業に伴なう飛散物や
落下物による危険を防止するため、外壁面と対向して養
生ネットを取付けるとともに、外壁面と養生ネットとの
間の作業空間の底部を養生用の床板で塞いで作業を行う
ようにしている。
【0003】この養生ネットおよび養生用の床板の設置
方法には種々あるが、例えば図4,5に示すように、構
造物1の屋上に突き出して一定の間隔で複数の突梁2を
取付ける一方、養生すべき下端側に対応して突梁2から
ワイヤロープ3で吊り下げて養生用吊り床板4を設置
し、これら突梁2と養生用吊り床板4との間に養生ネッ
ト5を支持するガイドワイヤ6を張設しておき、横げた
7に養生ネット5の上端縁を取付け、一定間隔で配置し
た連結金具8を介して養生ネット5をガイドワイヤ6に
支持するとともに、隣接する養生ネット5と連結するよ
うにし、屋上などに設置したネット昇降用巻上げ装置
で、横けた7ごと養生ネット5を昇降することで張設し
て養生するようにし、作業を行わない場合には、収納し
て風などの影響を受けないようにしている。
【0004】このような養生ネット5とともに使用され
て外壁面と養生ネット5との間の作業空間の底部を塞ぐ
養生用吊り床板4は、作業に伴う飛散物や落下物を受け
止める必要から金属フレームの上面にベニア板を取付け
て構成され、外壁面との間にはシール部材9を配置して
細かい飛散物をも受け止めることができるように完全に
塞ぐようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような養生ネット
5および養生用吊り床板4では、強風時に外壁面と養生
ネット5との間に入り込んだ風はほとんど逃げ場がなく
養生ネット5が大きくあおられて非常に危険な状態にな
る恐れがあることから、強風時には、作業を中止すると
ともに、屋上などに設置したネット昇降用巻上げ装置で
養生ネット5を横けた7ごとガイドワイヤ6に沿って下
降させて養生用吊り床板4上に収納して風などの影響を
受けないようにしている。
【0006】ところが、強風時には、養生ネット5だけ
でなく、養生用吊り床板4にも強風による大きな力が加
わるという問題がある一方、養生用吊り床板4に風の通
る孔をあけると、本来の機能である作業に伴う飛散物や
落下物を受け止めることができないという相反する問題
がある。
【0007】特に、近年の高層ビルや超高層ビルの外壁
面に対する作業を上下に工区を区切って行う場合には、
上方の工区になると、図4に示すように、養生用吊り床
板4の設置位置が地上から相当高いところになる場合も
あり、一層養生用吊り床板4の強風対策が必要となる。
【0008】この発明はかかる従来技術が有する課題を
解決するためになされたものであり、強風などによって
養生用吊り床板に大きな力が加わることがなく、しかも
作業時には、飛散物や落下物を受け止めることができる
養生用吊り床板構造を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明の請求項1記載の養生用吊り床板構造は、
構造物上部から吊り下げられて設置され作業に伴う飛散
物や落下物を受け止める養生用吊り床板構造であって、
前記養生用吊り床板に風が通る貫通孔を形成する一方、
この貫通孔を塞いで作業に伴う飛散物や落下物を受け止
める開閉可能な塞ぎ止め部材を前記養生用吊り床板上に
設けたことを特徴とするものである。
【0010】この養生用吊り床板構造によれば、養生用
吊り床板をエキスパンドメタルなどで構成して風の通る
貫通孔を形成した状態にしておき、この貫通孔を開閉す
る塞ぎ止め部材を養生用吊り床板上に設けるようにして
おり、作業を行う場合には、塞ぎ止め部材を閉じること
で飛散物や落下物を受け止めることができるようにな
り、強風時には塞ぎ止め部材を開いておくことで大きな
力を受けずに強風対策ができるようになる。
【0011】また、この発明の請求項2記載の養生用吊
り床板構造は、請求項1記載の構成に加え、前記塞ぎ止
め部材をシートで構成するとともに、ファスナで開閉可
能にしたことを特徴とするものである。
【0012】この養生用吊り床板構造によれば、塞ぎ止
め部材をシートで構成し、このシートをファスナで開閉
できるようにしており、ファスナを開けてシートを丸め
て開いた状態にでき、ファスナをとじてシートを敷くこ
とで塞ぎ止め部材の開閉が容易にできるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき詳細に説明する。図1〜図3はこの発明の養
生用吊り床板構造の一実施の形態にかかり、図1は外観
を示す斜視図、図2は作業状態の概略断面図、図3は作
業終了時や強風時の概略断面図である。
【0014】この養生用吊り床板構造10では、構造物
の屋上などに取付けた突梁から吊り下げられるワイヤロ
ープを介して設置される養生用吊り床板11に上下に貫
通して風を通すことができる貫通孔12が多数形成され
ており、ここでは、エキスパンドメタル13を用いて網
目状の貫通孔12が多数形成された状態を得るようにな
っており、エキスパンドメタル13の下面の構造物外壁
面に対する前後にC型鋼で構成された床板梁14が取付
けてある。
【0015】この貫通孔12が多数形成された養生用吊
り床板11には、作業に伴う飛散物や落下物を受け止め
るため、貫通孔12を塞ぐことができる塞ぎ止め部材1
5が設けられ、作業時には閉じることができ、作業終了
後や強風時などに開くことができるように開閉可能に設
置される。
【0016】この塞ぎ止め部材15としては、例えば図
1〜図3に示すように、複数のシート16が用いられ、
構造物外壁面に対する前後縁にシート押え板17が当ら
れてボルト18によって床板梁14に固定されている。
各シート16は養生用吊り床板11の幅(前後幅)に対
応する幅とされ、長さは複数連結される養生用吊り床板
11の1つ分ないし複数分の長さよりわずかに長くされ
て隣接するシート16同志が重なり合うようにしてあ
り、各シート16の長さ方向の端部の重なり合う部分に
は、ベルクロファスナ19が取付けられて隙間無く接続
できるようになっている。
【0017】さらに、各シート16には、外壁面側のシ
ート押え板17の内側に長さ方向に平行にファスナ20
が設けてあり、ファスナ20の基端部が着脱できるよう
にしてある。これにより、ファスナ20を開いて基端部
を外した状態にすると、外壁面側にシート押え板17か
ら僅かにシート16が突き出た状態になってこの部分が
固定シート16aになる一方、養生用吊り床板11の大
部分を覆うシート16がフリーの状態の巻取シート16
bになり、この巻取シート16bを巻き取って図示しな
い固定バンドなどで固定することで養生用吊り床板11
の貫通孔12を開いた状態にすることができる。
【0018】また、巻取シート16bを拡げた状態にし
て固定シート16aとファスナ20で連結して閉じると
ともに、長さ方向の端部をベルクロファスナ19で接続
することで、養生用吊り床板11の上面を完全にシート
16で覆うことができる。
【0019】したがって、この塞ぎ止め部材15を構成
する各シート16を、従来の養生用吊り床板のベニア板
と同様に、作業中の飛散物や落下物を受け止めることが
できる強靭な布、例えば合成繊維の布などで構成するこ
とで、作業中の飛散物や落下物を受け止めることができ
る(図2参照)。
【0020】一方、作業終了時や強風時には、各シート
16をベルクロファスナ19を外すとともに、ファスナ
20を開くことで、固定シート16aを残して巻取シー
ト16bを巻き取って固定バンドで固定すれば、養生用
吊り床板11の風の通る貫通孔12が開いた状態にな
り、風による吹上げや吹き下ろしなどの大きな力を受け
ること無く設置状態を保持することができる(図3参
照)。
【0021】これにより、特に高層ビルや超高層ビルな
どで地上から相当高い位置に養生用吊り床板11を設置
する場合でも風の影響を極力減少することができる。
【0022】なお、この養生用吊り床板11以外の構造
物外壁面の養生を行う養生ネットなどの構成は、既に図
4および図5で説明した設置方法など従来構成と同一で
良いのでその説明は省略する。
【0023】このような養生用吊り床板構造10によれ
ば、強風対策と同時に、飛散物や落下物の防止を行うこ
とができる。
【0024】なお、上記実施の形態では、塞ぎ止め部材
をシートで構成してファスナで開閉可能とするようにし
たが、塞ぎ止め部材として金属や合成樹脂、あるいは木
などの板材で構成し、一端部を蝶番で開閉可能としてフ
ックなどの係止部材で閉じた状態を保持するようにして
も良く、さらにアコーディオン状にした板材を畳んだり
拡げたりするようにしても良い。
【0025】また、養生用吊り床板としてエキスパンド
メタルを用いて風の通る貫通孔を形成するようにした
が、金属板などに貫通孔を開けたもので構成するなど風
を通すことができると同時に、塞ぎ止め部材で閉じたと
きに飛散物や落下物等を受け止めることができる剛性を
確保できるものであれば良い。
【0026】
【発明の効果】以上、一実施の形態とともに具体的に説
明したように、この発明の請求項1記載の養生用吊り床
板構造によれば、養生用吊り床板をエキスパンドメタル
などで構成して風の通る貫通孔を形成した状態にしてお
き、この貫通孔を開閉する塞ぎ止め部材を養生用吊り床
板上に設けるようにしたので、作業を行う場合には、塞
ぎ止め部材を閉じることで飛散物や落下物を受け止める
ことができ、作業終了時や強風時には塞ぎ止め部材を開
いておくことで大きな力を受けずに強風対策ができる。
【0027】また、この発明の請求項2記載の養生用吊
り床板構造によれば、塞ぎ止め部材をシートで構成し、
このシートをファスナで開閉できるようにしたので、フ
ァスナを開けてシートを丸めて開いた状態にでき、ファ
スナをとじてシートを敷くことで塞ぎ止め部材の開閉が
容易にできる。
【0028】これら発明により、特に高層ビルや超高層
ビルなどで地上から相当高い位置に養生用吊り床板を設
置する場合でも風の影響を極力減少することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の養生用吊り床板構造の一実施の形態
にかかる外観を示す斜視図である。
【図2】この発明の養生用吊り床板構造の一実施の形態
にかかる作業状態の概略断面図である。
【図3】この発明の養生用吊り床板構造の一実施の形態
にかかる作業終了時や強風時の概略断面図である。
【図4】従来の養生用吊り床板構造を構造物に適用した
場合の正面図である。
【図5】従来の養生用吊り床板構造を構造物に適用した
場合の側面図である。
【符号の説明】
1 構造物 2 突梁 3 ワイヤロープ 4 養生用吊り床板(従来) 5 養生ネット 6 ガイドワイヤ 7 横けた 8 連結金具 9 シール部材 10 養生用吊り床板構造 11 養生用吊り床板(本願) 12 貫通孔 13 エキスパンドメタル 14 床板梁 15 塞ぎ止め部材 16 シート 17 シート押え板 18 ボルト 19 ベルクロファスナ 20 ファスナ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物上部から吊り下げられて設置され
    作業に伴う飛散物や落下物を受け止める養生用吊り床板
    構造であって、前記養生用吊り床板に風が通る貫通孔を
    形成する一方、この貫通孔を塞いで作業に伴う飛散物や
    落下物を受け止める開閉可能な塞ぎ止め部材を前記養生
    用吊り床板上に設けたことを特徴とする養生用吊り床板
    構造。
  2. 【請求項2】 前記塞ぎ止め部材をシートで構成すると
    ともに、ファスナで開閉可能にしたことを特徴とする請
    求項1記載の養生用吊り床板構造。
JP27153496A 1996-09-20 1996-09-20 養生用吊り床板構造 Pending JPH1096326A (ja)

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JP27153496A JPH1096326A (ja) 1996-09-20 1996-09-20 養生用吊り床板構造

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004006279A1 (ja) * 2002-07-04 2004-01-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. プラズマディスプレイパネル
JP2006015971A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Hiroyoshi Mori スポーツヘリコプター
JP2019190263A (ja) * 2018-04-21 2019-10-31 有限会社ケンテックシステムズ 建物外面に対する作業方法
JP7301248B1 (ja) * 2023-01-27 2023-06-30 太洋ヒロセ株式会社 床桁ユニットおよび仮桟橋の構造

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