JPH1095946A - インクジェット用記録液 - Google Patents

インクジェット用記録液

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JPH1095946A
JPH1095946A JP25121996A JP25121996A JPH1095946A JP H1095946 A JPH1095946 A JP H1095946A JP 25121996 A JP25121996 A JP 25121996A JP 25121996 A JP25121996 A JP 25121996A JP H1095946 A JPH1095946 A JP H1095946A
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嘉睦 上野
Seiji Hazama
清二 間
Tsutomu Fujigamori
勉 藤ヶ森
Yasuharu Iida
保春 飯田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】顔料分散タイプのインクジェット記録液におい
て、透明でかつ保存安定性やノズルでの吐出安定性の良
好なインクジェット用記録液を提供する。 【解決手段】顔料、水、分散剤、および水性樹脂を必須
成分とする記録液において、分散剤として下記一般式
(1)で示される化合物および下記一般式(2)で示さ
れる化合物を含有することを特徴とするインクジェット
用記録液。 一般式(1) (R1)k −Q−O−(CH2 CH2 O )n H (式中Qはアリール環残基、R1 は置換または無置換の
フェニル基、ベンジル基またはスチリル基、kは0〜
3、nは2〜100の範囲にある任意の数を表す。) 一般式(2) (R2)m −P−X−SO3 M (式中Pはアリール環残基、有機色素残基または複素環
残基、R2 は置換または無置換のフェニル基、ベンジル
基またはスチリル基、mは0〜3の範囲にある任意の
数、Xは直接結合または付加モル数1〜100のポリオ
キシエチレン基、Mはアルカリ金属、アンモニウムまた
はアルカノールアミンを示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐水性、保存安定
性に優れたインクジェット用水性顔料タイプ記録液に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来よりインクジェット用記録液として
は、酸性染料、直接染料、塩基性染料等の水溶性染料を
グリコール系溶剤と水に溶解したものがよく用いられて
いる(例えば特開昭53─61412、特開昭54─8
9811、特開昭55─65269)。水溶性染料とし
ては、記録液の安定性を得るため水に対する溶解性の高
いものが一般的に用いられる。したがって、インクジェ
ット記録物は一般的に耐水性が悪く、水をこぼしたりす
ると容易に記録部分の染料のにじみを生じるという問題
があった。
【0003】このような耐水性の不良を改良するため、
染料の構造を変えたり、塩基性の強い記録液を調製する
ことが試みられている(特開昭56─57862)。ま
た、記録紙と記録液との反応をうまく利用して耐水性の
向上を図ることも行われている(特開昭50─4900
4、特開昭57─36692、特開昭59─2069
6、特開昭59─146889)。これらの方法は、特
定の記録紙については著しい効果をあげているが、記録
紙の制約を受けるという点で汎用性にかけ、また特定の
記録紙以外を用いた場合には、水溶性染料を使用する記
録液では記録物の十分な耐水性が得られないことが多
い。
【0004】また、耐水性の良好な記録液としては、油
溶性染料を高沸点溶剤に分散ないし溶解したもの、油溶
性染料を揮発性の溶剤に溶解したものがあるが、溶剤の
臭気や溶剤の排出の問題があり、環境上好ましくない。
また、大量の記録を行う場合や装置の設置場所によって
は、溶剤回収等が必要になる等の問題がある。そこで、
記録物の耐水性をよくするために、水系媒体に顔料を分
散した記録液の開発が行われている。インクジェット用
の記録液においては、プリンターに高解像度が望まれる
につれノズルの径が細くなってきており、これに伴い着
色剤の粒子径も微細化してきている。しかしながら、微
細化することによりオーバーヘッドプロジェクター等の
透明基材への画像形成においては、染料並の透明性が可
能になるが、微細化した粒子の安定性が損なわれ、記録
液を長期間保存した際に凝集した粗大粒子により、ノズ
ルからの吐出不良をおこす問題が発生している。この問
題は顔料の微細化と共に顕著になってきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は従来の
方法の問題点を解決し、透明な画像が得られかつ保存安
定性に優れたインクジェット記録液に関する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らはインクジェ
ット用記録液の顔料の分散に関し、種々の分散剤につい
て検討を行った結果、ポリオキシエチレンアリルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアリルナフチルエーテ
ル系化合物および芳香族スルホン酸塩系化合物のように
疎水部が芳香族系の化合物を共に添加することが各種顔
料の分散に適し、特に有機系顔料の分散剤として優れた
適性を有することを見出した。
【0007】本発明は、顔料、水、分散剤、および水性
樹脂を必須成分とする記録液において、分散剤として下
記一般式(1)で示される化合物および下記一般式
(2)で示される化合物を含有することを特徴とするイ
ンクジェット用記録液に関する。 一般式(1) (R1)k −Q−O−(CH2 CH2 O )n H (式中Qはアリール環残基、R1 は置換または無置換の
フェニル基、置換または無置換のベンジル基、置換また
は無置換のスチリル基、kは0〜3、nは2〜100の
範囲にある任意の数を表す。) 一般式(2) (R2)m −P−X−SO3 M (式中Pはアリール環残基、有機色素残基または複素環
残基、R2 は置換または無置換のフェニル基、置換また
は無置換のベンジル基、置換または無置換のスチリル
基、mは0〜3の範囲にある任意の数、Xは直接結合ま
たは付加モル数1〜100のポリオキシエチレン基、M
はアルカリ金属、アンモニウムまたはアルカノールアミ
ンを示す。)
【0008】更に本発明は、一般式(1)で示される化
合物および(2)で示される化合物の含有量の合計が記
録液に対して0.1〜10重量%である上記インクジェ
ット用記録液に関する。更に本発明は、一般式(1)で
示される化合物と一般式(2)で示される化合物の含有
比が重量比で10:1〜1:10であることを特徴とす
る上記インクジェット用記録液に関する。
【0009】更に本発明は、顔料の平均粒子径が20〜
200nmである上記インクジェット用記録液に関す
る。更に本発明は、粘度が0.8〜15mPa・s(2
5℃)である上記インクジェット用記録液に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一般式(1)中のQとし
ては、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニ
ル等のアリール環の残基であり、R1 は、フェニル基、
ベンジル基またはスチリル基であり、これらの基は、炭
素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ
基,フェニル基、ハロゲン原子等で置換されていても良
い。一般式(1)中のkは0〜3の整数、nは2〜10
0、好ましくは5〜50の整数である。
【0011】一般式(2)中のPは、ベンゼン、ナフタ
レン、アントラセン、ビフェニル等のアリール環の残
基、有機色素残基または複素環残基、R2 は、フェニル
基、ベンジル基またはスチリル基であり、これらの基
は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコ
キシ基,フェニル基、ハロゲン原子等で置換されていて
も良い。
【0012】一般式(2)中のPで表される有機色素残
基を構成する有機色素としてはフタロシアニン系、不溶
性アゾ系、アゾレーキ系、アントラキノン系、キナクリ
ドン系、ジオキサジン系、ジケトピロロピロール系、ア
ントラピリミジン系、アンサンスロン系、インダンスロ
ン系、フラバンスロン系、ペリノン系、ペリレン系、チ
オインジゴ系等がある。これらの色素は任意に選択する
ことができるが使用する顔料に近い色相を有するものを
使用した方が工業的に有利である。
【0013】また一般式(2)中のPで表される複素環
残基を構成する複素環としては、チオフェン、フラン、
キサンテン、ピロール、イミダゾール、イソインドリ
ン、イソインドリノン、ベンズイミダゾロン、インドー
ル、キノリン、カルバゾール、アクリジン、アクリド
ン、アントラキノン等がある。Pが複素環の場合、一般
式(2)の顔料分散剤は、ほとんど着色していないもの
が得られるため、汎用性の点で好ましい。
【0014】一般式(2)中のmは0〜3の整数、Xは
直接結合するか、付加モル数1〜100のポリオキシエ
チレン基であり、好ましくは0〜50モルの整数であ
り、Mはナトリウム、カルシウム等のアルカリ金属、ア
ンモニウムまたはアルカノールアミン、好ましくはアル
カリ金属である。
【0015】本発明の記録液は、顔料、水、上記分散
剤、水性樹脂の他に浸透剤、防腐剤等からなり、必要に
応じ、染料等の着色補助剤、キレート剤、PH調整剤、
消泡剤等を添加することができる。
【0016】本発明の顔料としては、印刷インキおよび
塗料等に使用される種々の顔料が使用可能である。例え
ば、フタロシアニン顔料、不溶性アゾ顔料、アゾレーキ
顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキ
サジン顔料、ジケトピロロピロール顔料、アントラピリ
ミジン顔料、アンサンスロン顔料、インダンスロン顔
料、フラバンスロン顔料、ペリノン顔料、ペリレン顔
料、イソインドリノン顔料、チオインジゴ顔料、カーボ
ンブラック等を挙げることができる。このような顔料
は,顔料生成後の水性スラリー、ウェットケーキの状態
にて用いてもよく,また、このスラリーをスプレードラ
イ等の乾燥により粉末化したものでもよい。
【0017】顔料の粒子径は小さいほうが記録液として
の飛翔安定性が良好なため、粒子径を微細化したものが
好ましい。あるいは,分散の工程にて微細化できる顔料
を選択することが好ましい。好ましい顔料の粒子径とし
ては,レーザー散乱法による平均粒径において0.2μ
m以下、さらに好ましくは、0.1μm以下であり、こ
のような粒径であると、記録液の製造においての濾過操
作が容易であり,記録液の貯蔵における凝集、沈殿も少
なくなる。顔料の含有量は記録液中0.1〜10重量%
が好ましい。
【0018】本発明にて一般式(1)および(2)の顔
料分散剤は、記録液の顔料分散をより微細化、安定化
し、ノズルからの吐出安定性、保存安定性を良好にす
る。一般式(1)で示される化合物の代表例を下記に示
す。
【0019】
【化1】
【0020】
【化2】
【0021】一般式(1)で示される化合物の代表例を
下記に示す。
【0022】
【化3】
【0023】
【化4】
【0024】
【化5】
【0025】
【化6】
【0026】一般式(1)の化合物と一般式(2)の化
合物の添加量は、その合計量が記録液の全量に対して、
0.1〜10重量%となるようにする。また、それぞれ
の含有割合は、重量比で10:1〜1:10であり、こ
の比率から外れると記録液中の顔料が凝集し、記録液が
増粘する傾向が避けられない。この理由は、アニオン系
の活性剤である一般式(2)の化合物が、顔料粒子表面
との電荷の調整に寄与し、ノニオン系活性剤である一般
式(1)の化合物と共同して顔料の分散を行なうためと
考えられる。本発明の分散剤は顔料の分散時に使用して
もよいし、顔料の製造工程であらかじめ混合してもよ
い。
【0027】本発明においては、必要に応じ染料を併用
することもできる。染料としては、顔料の色相の調整、
濃度の付与等を目的として耐水性、耐光性に問題の無い
ような形にて使用できる。染料の使用によっては、顔料
の分散の安定性を悪くすることもあるので、顔料の40
重量%以下、好ましくは25重量%以下の使用に止める
必要がある。染料としては、酸性染料、塩基性染料、直
接染料、反応性染料、分散染料、含金属染料等があげら
れる。これらの染料は、無機塩の除去された精製染料が
好ましい。
【0028】本発明において水性樹脂は、顔料の定着性
を高めるために用いる。水性樹脂としては、水に溶解す
る水溶解性の樹脂および水に分散性の樹脂を単独ないし
混合して用いることができる。このような樹脂として
は、アクリル共重合体系、ポリエステル系、ポリアミド
系、ポリウレタン系等の水に溶解する水溶解性の樹脂お
よび水に分散性の樹脂が挙げられる。これらの樹脂は、
必要に応じ、アンモニウム、アミン、無機アルカリ等の
中和剤を適宜調整して加えることができる。
【0029】アクリル共重合体系樹脂は(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステル50〜80重量%、アクリル酸、
メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸等のカルボン酸
含有単量体5〜30重量%およびその他の単量体0〜2
0重量%を乳化重合または水溶性溶媒中で溶液重合して
得られる、重量平均分子量5000〜300000、酸
価が1〜200の樹脂である。上記(メタ)アクリル酸
アルキルエステルとしては、(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プ
ロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アク
リル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸イソブチル、
(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アク
リル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル等が
ある。上記その他のモノマーとしては、(メタ)アクリ
ル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒ
ドロキシプロピル、アクリルアミド、N−メチロールア
クリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、グリシジル
(メタ)アクリレート、スチレン、ビニルトルエン、酢
酸ビニル、アクリロニトリル、ビニルアルコール、エチ
レン等を例示できる。水性樹脂としては水分散型のもの
で、平均粒子径が150nm以下のものが好ましい。水
性樹脂の含有量は記録液中0.1〜10重量%が好まし
い。
【0030】水性溶剤としては、記録液のノズル部分で
の乾燥,記録液の固化を防止し、安定な記録液の噴射お
よびノズルの経時での乾燥を防止するものである。この
ような水性溶剤としては、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、プロピレングリコール、トリエチレン
グリコール、ポリエチレングリコール、グリセリンン、
テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、
ケトンアルコール、エチレングリコールモノブチルエー
テル、エチレングリコールモノブチルエーテルエチレン
グリコールモノエチルエーテル、1,2─ヘキサンジオ
ール、N−メチル─2─ピロリドン、置換ピロリドン、
2,4,6─ヘキサントリオール、テトラフルフリルア
ルコール、4─メトキシ─4メチルペンタノン等を挙げ
ることができる。
【0031】また、記録液の紙での乾燥を速める目的に
おいては、メタノール,エタノール、イソプロピルアル
コール等のアルコール類も用いることができる。これら
の水性溶剤は、単独ないし混合して記録液の2〜30重
量%の範囲にて用いことが好ましい。記録液の媒体であ
る水は、金属イオン等を除去したイオン交換水ないし蒸
留水を用いる。その他の添加剤として、尿素、ジメチル
尿素等を加えることもできる。
【0032】記録液の被印刷体が紙のようなときには、
紙への記録液の浸透を速め見掛けの乾燥性を速くするた
め浸透剤を加えることができる。このような浸透剤とし
ては、水性溶剤として記述したジエチレングリコールモ
ノブチルエーテル等のグリコールエーテル、アルキレン
グリコール、ポリエチレングリコールモノラウリルエー
テル、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ジオクチル
スルホコハク酸ナトリウム等を用いることができる。こ
れらは、記録液の5重量%以下の使用量で十分な効果が
あり、これよりも多いと印字の滲み、紙抜け(プリント
スルー)を起こし好ましくない。
【0033】本発明の記録液の腐敗、黴の発生を防止す
るために、防腐、防黴剤を添加することもできる。具体
的には、デヒドロ酢酸ナトリウム、安息香酸ナトリウ
ム、ソジウムピリジンチオン─1─オキサイド、ジンク
ピリジンチオン─1─オキサイド、1,2─ベンズイソ
チアゾリン─3─オン、1─ベンズイソチアゾリン─3
─オンのアミン塩等が用いられる。これらは,記録液の
0.05〜1.0重量%程度用いる。
【0034】また、ノズル部での金属の析出や記録液中
で不溶解性物の析出等を防止するためにキレート剤を加
えることができる。キレート剤は、記録液中の金属イオ
ンを封鎖するものであり、具体的にはエチレンジアミン
テトラアセティックアシド、エチレンジアミンテトラア
セティックアシドのナトリウム塩、エチレンジアミンテ
トラアセティックアシドのジアンモニウム塩、エチレン
ジアミンテトラアセティックアシドのテトラアンモニウ
ム塩等を0.005〜0.5重量%程度用いることがで
きる。
【0035】また,記録液のpHを所望のpHに調整
し、記録液の安定ないし、記録装置中の記録液配管との
安定性を得るため、アミン、無機塩、アンモニア等の調
整剤、リン酸等の緩衝液を用いることができる。また,
記録液の循環、あるいは、移動、また、記録液の製造時
の泡の発生を防止するため消泡剤を添加することもでき
る。
【0036】本発明の記録液の成分は、顔料、分散剤と
水からなる顔料分散液に水性樹脂の他に水性溶剤、防黴
剤、防腐剤、pH調整剤、尿素等を必要に応じ添加して
もよい。
【0037】本発明のインクジェット用記録液は、顔
料、分散剤および水、必要ならば水性溶剤、防黴剤、防
腐剤、pH調整剤、尿素等を混合し、サンドミル、アト
ライター、ボールミル、ペイントシェーカー、ナノマイ
ザー等の分散機にて顔料分が10〜50重量%の濃縮さ
れた状態で分散処理を行なう。あるいは、二本ロールミ
ルにてあらかじめ良く混練したのち、サンドミル等の分
散機によりさらに分散することもできる。濃縮状態の記
録液は適宜水にて希釈、他の添加剤を混合したのち、顔
料分1〜10重量%の記録液とし、孔径1.0μm以下
のフィルターにて濾過する。好ましく、0.45μm以
下のフィルターにて濾過する。水性樹脂は濃縮状態の記
録液の調製時または希釈時に加える。フィルターの濾過
に先立って、遠心分離によって、大きな粒径のものを除
くこともでき、これによってフィルターによる濾過にお
ける目詰まりを少なくし、フィルターの使用期間が長く
なる。混合攪拌は、通常の羽根を用いた攪拌機による攪
拌のほか、高速の分散機,乳化機等により行うことがで
きる。
【0038】記録液は、記録装置の方式にもよるが、粘
度0.8〜15mPa・s(25℃)の液体として調整
することが望ましい。。表面張力は、25〜60mN/
mが好ましく、pHは、特に制約されないが4〜12の
範囲であり、7〜9の弱アルカリ性が好ましい。
【0039】本発明により製造される記録液は、水性で
ありながら耐水性が良く、保存安定性が極めて優れたイ
ンクジェット印刷用記録液として好適に用いられ、オフ
ィスにおける書類の作成をはじめ、郵便物の宛名書き、
ダンボールのマーキング、ナンバリング、バーコード等
の分野にて利用することができる。また、染料によって
製造された記録液に較べ耐光性も良好であり、記録物の
保存性の優位なカラー画像を形成することができる。
【0040】
【実施例】以下実施例に基づいて本発明を説明する。例
中部とあるのは、重量部を示す。 〔実施例1〕下記の原料を混合し、サンドミルにて2時
間分散し、インクジェット記録液の濃縮液を作製した。 青顔料(東洋インキ社製 リオノールブルーFG−7351 20.0部 :β型銅フタロシアニン) 化合物 B 5.0部 化合物 K 5.0部 精製水 65.0部 グリセリン 5.0部 上記濃縮液と下記のものとを混合した。混合後、1.0
μmメンブランフィルターにて濾過、続いて0.45μ
mメンブランフィルターにて濾過し、記録液を作製し
た。 上記濃縮液 15.0部 アクリル樹脂(日本ポリマー社製 W−265、固形分 45%) 2.5部 エチレングリコール 10.0部 レバナックス BA−200(昌栄化学社製) 0.1部 エチレンジアミンテトラアセティックアシドナトリウム塩 0.02部 精製水 72.38部
【0041】〔実施例2〕下記の原料を混合し、サンド
ミルにて2時間分散し、インクジェット記録液の濃縮液
を作製した。 青顔料(東洋インキ社製 リオノールブルーFG−7351 20.0部 :β型銅フタロシアニン) 化合物 E 7.0部 化合物 R 3.0部 精製水 65.0部 グリセリン 5.0部 上記濃縮液と下記のものとを混合した。混合後、1.0
μmメンブランフィルターにて濾過、続いて0.45μ
mメンブランフィルターにて濾過し、記録液を作製し
た。 上記濃縮液 15.0部 アクリル樹脂(日本ポリマー社製 W−265、固形分 45%) 2.5部 エチレングリコール 10.0部 レバナックス BA−200(昌栄化学社製) 0.1部 エチレンジアミンテトラアセティックアシドナトリウム塩 0.02部 精製水 72.38部
【0042】〔実施例3〕下記の原料を混合し、サンド
ミルにて2時間分散し、インクジェット記録液の濃縮液
を作製した。 赤顔料(ヘキスト社製 ホスタパーム ピンク E 20.0部 :ジメチルキナクリドン) 化合物 F 4.0部 化合物 J 2.0部 精製水 69.0部 グリセリン 5.0部 上記濃縮液と下記のものとを混合した。混合後、1.0
μmメンブランフィルターにて濾過、続いて0.45μ
mメンブランフィルターにて濾過し、記録液を作製し
た。 上記濃縮液 15.0部 アクリル樹脂(日本ポリマー社製 W−265、固形分 45%) 2.5部 ジエチレングコール 10.0部 レバナックス BA−200(昌栄化学社製) 0.1部 エチレンジアミンテトラアセティックアシドナトリウム塩 0.02部 精製水 72.38部
【0043】〔実施例4〕下記の原料を混合し、サンド
ミルにて2時間分散し、インクジェット記録液の濃縮液
を作製した。 赤顔料(ヘキスト社製 ホスタパーム ピンク E 20.0部 :ジメチルキナクリドン) 化合物 H 4.0部 化合物 P 2.0部 精製水 69.0部 グリセリン 5.0部 上記濃縮液と下記のものとを混合した。混合後、1.0
μmメンブランフィルターにて濾過、続いて0.45μ
mメンブランフィルターにて濾過し、記録液を作製し
た。 上記濃縮液 15.0部 アクリル樹脂(日本ポリマー社製 W−265、固形分 45%) 2.5部 ジエチレングコール 10.0部 レバナックス BA−200(昌栄化学社製) 0.1部 エチレンジアミンテトラアセティックアシドナトリウム塩 0.02部 精製水 72.38部
【0044】〔実施例5〕下記の原料を混合し、サンド
ミルにて3時間分散し、インクジェット記録液の濃縮液
を作製した。 赤顔料(山水色素工業製 スイメイファーストピンク 7B 20.0部 :ナフトールレッド) 化合物 A 6.0部 化合物 L 4.0部 精製水 65.0部 グリセリン 5.0部 上記濃縮液と下記のものとを混合した。混合後、1.0
μmメンブランフィルターにて濾過、続いて0.45μ
mメンブランフィルターにて濾過し、記録液を作製し
た。 上記濃縮液 15.0部 アクリル樹脂(日本ポリマー社製 W−265、固形分 45%) 2.5部 ジエチレングコール 10.0部 レバナックス BA−200(昌栄化学社製) 0.1部 エチレンジアミンテトラアセティックアシドナトリウム塩 0.02部 精製水 72.38部
【0045】〔実施例6〕下記の原料を混合し、サンド
ミルにて3時間分散し、インクジェット記録液の濃縮液
を作製した。 赤顔料(山水色素工業社製 スイメイファーストピンク 7B 20.0部 :ナフトールレッド) 化合物 E 7.0部 化合物 K 3.0部 精製水 65.0部 グリセリン 5.0部 上記濃縮液と下記のものとを混合した。混合後、1.0
μmメンブランフィルターにて濾過、続いて0.45μ
mメンブランフィルターにて濾過し、記録液を作製し
た。 上記濃縮液 15.0部 アクリル樹脂(日本ポリマー社製 W−265、固形分 45%) 2.5部 ジエチレングコール 10.0部 レバナックス BA−200(昌栄化学社製) 0.1部 エチレンジアミンテトラアセティックアシドナトリウム塩 0.02部 精製水 72.38部
【0046】〔実施例7〕下記の原料を混合し、サンド
ミルにて3時間分散し、インクジェット記録液の濃縮液
を作製した。 赤顔料(山水色素工業社製 スイメイファーストピンク 7B 20.0部 :ナフトールレッド) 化合物 F 7.0部 化合物 U 3.0部 精製水 65.0部 グリセリン 5.0部 上記濃縮液と下記のものとを混合した。混合後、1.0
μmメンブランフィルターにて濾過、続いて0.45μ
mメンブランフィルターにて濾過し、記録液を作製し
た。 上記濃縮液 15.0部 アクリル樹脂(日本ポリマー社製 W−265、固形分 45%) 2.5部 ジエチレングコール 10.0部 レバナックス BA−200(昌栄化学社製) 0.1部 エチレンジアミンテトラアセティックアシドナトリウム塩 0.02部 精製水 72.38部
【0047】〔実施例8〕下記の原料を混合し、サンド
ミルにて3時間分散し、インクジェット記録液の濃縮液
を作製した。 黄顔料(CIBA社製 イルガジンエロー2GLTE 20.0部 :イソインドリノン) 化合物 H 6.0部 化合物 N 3.0部 精製水 66.0部 グリセリン 5.0部 上記濃縮液と下記のものとを混合した。混合後、1.0
μmメンブランフィルターにて濾過、続いて0.45μ
mメンブランフィルターにて濾過し、記録液を作製し
た。 上記濃縮液 15.0部 アクリル樹脂(日本ポリマー社製 W−265、固形分 45%) 2.5部 ジエチレングコール 10.0部 レバナックス BA−200(昌栄化学社製) 0.1部 エチレンジアミンテトラアセティックアシドナトリウム塩 0.02部 精製水 72.38部
【0048】〔実施例9〕下記の原料を混合し、サンド
ミルにて3時間分散し、インクジェット記録液の濃縮液
を作製した。 黄顔料(CIBA社製 イルガジンエロー2GLTE 20.0部 :イソインドリノン) 化合物 C 5.0部 化合物 V 3.0部 精製水 67.0部 グリセリン 5.0部 上記濃縮液と下記のものとを混合した。混合後、1.0
μmメンブランフィルターにて濾過、続いて0.45μ
mメンブランフィルターにて濾過し、記録液を作製し
た。 上記濃縮液 15.0部 アクリル樹脂(日本ポリマー社製 W−265、固形分 45%) 2.5部 ジエチレングコール 10.0部 レバナックス BA−200(昌栄化学社製) 0.1部 エチレンジアミンテトラアセティックアシドナトリウム塩 0.02部 精製水 72.38部
【0049】〔実施例10〕下記の原料を混合し、サン
ドミルにて3時間分散し、インクジェット記録液の濃縮
液を作製した。 黒顔料(キャボット社製 モナーク 800 20.0部 :カーボンブラック) 化合物 G 7.0部 化合物 O 3.0部 精製水 65.0部 グリセリン 5.0部 上記濃縮液と下記のものとを混合した。混合後、1.0
μmメンブランフィルターにて濾過、続いて0.45μ
mメンブランフィルターにて濾過し、記録液を作製し
た。 上記濃縮液 15.0部 アクリル樹脂(日本ポリマー社製 W−265、固形分 45%) 2.5部 ジエチレングコール 10.0部 レバナックス BA−200(昌栄化学社製) 0.1部 エチレンジアミンテトラアセティックアシドナトリウム塩 0.02部 精製水 72.38部
【0050】〔実施例11〕下記の原料を混合し、サン
ドミルにて3時間分散し、インクジェット記録液の濃縮
液を作製した。 黒顔料(キャボット社製 モナーク 800 20.0部 :カーボンブラック) 化合物 I 6.0部 化合物 R 4.0部 精製水 65.0部 グリセリン 5.0部 上記濃縮液と下記のものとを混合した。混合後、1.0
μmメンブランフィルターにて濾過、続いて0.45μ
mメンブランフィルターにて濾過し、記録液を作製し
た。 上記濃縮液 15.0部 アクリル樹脂(日本ポリマー社製 W−265、固形分 45%) 2.5部 ジエチレングコール 10.0部 レバナックス BA−200(昌栄化学社製) 0.1部 エチレンジアミンテトラアセティックアシドナトリウム塩 0.02部 精製水 72.38部
【0051】〔比較例1〕下記の原料を混合し、サンド
ミルにて2時間分散し、インクジェット記録液の濃縮液
を作製した。 青顔料(東洋インキ社製 リオノールブルーFG−7351 :β型銅フタロシアニン) 20.0部 ポリオキシエチレンオレイルエーテル 5.0部 ポリオキシエチレンラウリルエーテルスルホン酸ナトリウム 5.0部 精製水 65.0部 グリセリン 5.0部 上記濃縮液と下記のものとを混合した。混合後、1.0
μmメンブランフィルターにて濾過、続いて0.45μ
mメンブランフィルターにて濾過し、記録液を作製し
た。 上記濃縮液 15.0部 アクリル樹脂(日本ポリマー社製 W−265、固形分 45%) 2.5部 エチレングリコール 10.0部 レバナックス BA−200(昌栄化学社製) 0.1部 エチレンジアミンテトラアセティックアシドナトリウム塩 0.02部 精製水 72.38部
【0052】〔比較例2〕下記の原料を混合し、サンド
ミルにて2時間分散し、インクジェット記録液の濃縮液
を作製した。 赤顔料(ヘキスト社製 ホスタパーム ピンク E :ジメチルキナクリドン) 20.0部 ポリオキシエチレンステアリルエーテル 7.0部 ポリオキシエチレンラウリルエーテルスルホン酸ナトリウム 3.0部 精製水 65.0部 グリセリン 5.0部 上記濃縮液と下記のものとを混合した。混合後、1.0
μmメンブランフィルターにて濾過、続いて0.45μ
mメンブランフィルターにて濾過し、記録液を作製し
た。 上記濃縮液 15.0部 アクリル樹脂(日本ポリマー社製 W−265、固形分 45%) 2.5部 エチレングリコール 10.0部 レバナックス BA−200(昌栄化学社製) 0.1部 エチレンジアミンテトラアセティックアシドナトリウム塩 0.02部 精製水 72.38部
【0053】〔比較例3〕下記の原料を混合し、サンド
ミルにて3時間分散し、インクジェット記録液の濃縮液
を作製した。 赤顔料(山水色素工業製 スイメイファーストピンク 7B :ナフトールレッド) 20.0部 ポリオキシエチレンセチルエーテル 7.0部 ポリオキシエチレンオレイルエーテルスルホン酸ナトリウム 3.0部 精製水 65.0部 グリセリン 5.0部 上記濃縮液と下記のものとを混合した。混合後、1.0
μmメンブランフィルターにて濾過、続いて0.45μ
mメンブランフィルターにて濾過し、記録液を作製し
た。 上記濃縮液 15.0部 アクリル樹脂(日本ポリマー社製 W−265、固形分 45%) 2.5部 ジエチレングコール 10.0部 レバナックス BA−200(昌栄化学社製) 0.1部 エチレンジアミンテトラアセティックアシドナトリウム塩 0.02部 精製水 72.38部
【0054】〔比較例4〕下記の原料を混合し、サンド
ミルにて3時間分散し、インクジェット記録液の濃縮液
を作製した。 黄顔料(CIBA社製 イルガジンエロー2GLTE :イソインドリノン) 20.0部 ポリオキシエチレンラウリルエーテル 7.0部 ポリオキシエチレンオレイルエーテルスルホン酸ナトリウム 3.0部 精製水 65.0部 グリセリン 5.0部 上記濃縮液と下記のものとを混合した。混合後、1.0
μmメンブランフィルターにて濾過、続いて0.45μ
mメンブランフィルターにて濾過し、記録液を作製し
た。 上記濃縮液 15.0部 アクリル樹脂(日本ポリマー社製 W−265、固形分 45%) 2.5部 ジエチレングコール 10.0部 レバナックス BA−200(昌栄化学社製) 0.1部 エチレンジアミンテトラアセティックアシドナトリウム塩 0.02部 精製水 72.38部
【0055】〔比較例5〕下記の原料を混合し、サンド
ミルにて3時間分散し、インクジェット記録液の濃縮液
を作製した。 黒顔料(キャボット社製 モナーク 800 :カーボンブラック) 20.0部 ポリオキシエチレンステアリルエーテル 6.0部 ポリオキシエチレンラウリルエーテルスルホン酸ナトリウム 3.0部 精製水 66.0部 グリセリン 5.0部 上記濃縮液と下記のものとを混合した。混合後、1.0
μmメンブランフィルターにて濾過、続いて0.45μ
mメンブランフィルターにて濾過し、記録液を作製し
た。 上記濃縮液 15.0部 アクリル樹脂(日本ポリマー製 W−215) 1.0部 ジエチレングリコール 10.0部 レバナックス BA−200(昌栄化学製) 0.1部 エチレンジアミンテトラアセティックアシドナトリウム塩 0.02部 精製水 73.88部
【0056】得られた記録液について下記のようにして
粘度、平均粒径、さらに該記録液を用いた噴射特性を、
調製直後と60℃で1ケ月保存後で評価した。結果を表
1に示す。
【0057】〔粘度〕B型回転粘度計を用いて25℃に
て測定した。 〔平均粒径〕レーザー回折方式の粒度分布計(島津製作
所社製「SALD−1100」で測定した。 〔噴射特性〕この記録液をエプソン社製HG5130の
カートリッジに入れて普通紙(ゼロックス社製 K)に
記録を行った。記録物の印字状態を目視評価した。〔保
存安定性〕この記録液を100ccねじ口瓶(日電理化
硝子社製)にとり、60℃にて1ケ月間放置した後、粘
度、平均粒径、噴射特性を初期と比較した。
【0058】
【表1】
【0059】
【発明の効果】本発明では一般式(1)で示される化合
物と一般式(2)で示される化合物を分散剤として使用
したので、調製した記録液は安定性に優れ、長期および
高温(70℃)での保存においても分散した顔料の凝集
沈澱を生じることがなく、記録液の粘度変化も極めて小
さい。又、本発明により、水を媒体としながら、耐水性
の良好な記録物を与える記録液が得られるようになっ
た。これにより、被記録体の制約が非常に少なくなり、
従来の被記録体の影響により耐水性の不足を生じること
の多かった水性記録液の用途への拡大が可能になった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 保春 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔料、水、分散剤、および水性樹脂を必
    須成分とする記録液において、分散剤として下記一般式
    (1)で示される化合物および下記一般式(2)で示さ
    れる化合物を含有することを特徴とするインクジェット
    用記録液。 一般式(1) (R1)k −Q−O−(CH2 CH2 O )n H (式中Qはアリール環残基、R1 は置換または無置換の
    フェニル基、置換または無置換のベンジル基、置換また
    は無置換のスチリル基、kは0〜3、nは2〜100の
    範囲にある任意の数を表す。) 一般式(2) (R2)m −P−X−SO3 M (式中Pはアリール環残基、有機色素残基または複素環
    残基、R2 は置換または無置換のフェニル基、置換また
    は無置換のベンジル基、置換または無置換のスチリル
    基、mは0〜3の範囲にある任意の数、Xは直接結合ま
    たは付加モル数1〜100のポリオキシエチレン基、M
    はアルカリ金属、アンモニウムまたはアルカノールアミ
    ンを示す。)
  2. 【請求項2】 一般式(1)で示される化合物および
    (2)で示される化合物の含有量の合計が記録液に対し
    て0.1〜10重量%である請求項1記載のインクジェ
    ット用記録液。
  3. 【請求項3】 一般式(1)で示される化合物と一般式
    (2)で示される化合物の含有比が重量比で10:1〜
    1:10である請求項1または2記載のインクジェット
    用記録液。
  4. 【請求項4】 顔料の平均粒子径が20〜200nmで
    ある請求項1ないし3いずれか記載のインクジェット用
    記録液。
  5. 【請求項5】 粘度が0.8〜15mPa・s(25
    ℃)である請求項1ないし4いずれか記載のインクジェ
    ット用記録液。
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