JPH1095881A - ノルボルネン系樹脂組成物およびその用途 - Google Patents

ノルボルネン系樹脂組成物およびその用途

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JPH1095881A
JPH1095881A JP25503196A JP25503196A JPH1095881A JP H1095881 A JPH1095881 A JP H1095881A JP 25503196 A JP25503196 A JP 25503196A JP 25503196 A JP25503196 A JP 25503196A JP H1095881 A JPH1095881 A JP H1095881A
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norbornene
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Toshiyuki Hirose
瀬 敏 行 広
Yozo Yamamoto
本 陽 造 山
Akiyoshi Yamaguchi
口 晶 賢 山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剛性、耐熱性、耐熱老化性、耐薬品性、耐溶
剤性、誘電特性などに優れるとともに特に耐衝撃強度に
優れ、透明性にも優れたノルボルネン系樹脂組成物およ
びその成形体の提供。 【解決手段】 [A]エチレンとクレームに示される式
[I]で特定されるノルボルネン類とを共重合させて得
られるエチレン・ノルボルネンランダム共重合体[A-
1]、該ノルボルネン類の開環重合体または共重合体[A
-2]、上記[A-2]開環重合体または共重合体の水素化
物[A-3]、および上記[A-1]、[A-2]または[A-3]
のグラフト変性物[A-4]から選ばれるノルボルネン系
樹脂;60〜99重量部と、[B]上記ノルボルネン系
樹脂[A]との常温で測定した屈折率の差ΔnDが0.0
3以内である芳香族ビニル・共役ジエン系エラストマ
ー;40〜1重量部とからなる本発明に係るノルボルネ
ン系樹脂組成物。該組成物からなるプレススルーパッ
ク、ブリスターパック、包装用シート、フィルムまたは
包装体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、耐衝撃強度および透明性
に優れたノルボルネン系樹脂組成物およびその成形体に
関する。
【0002】
【発明の技術的背景】ポリエチレンなどのポリオレフィ
ンの剛性、耐熱性を改善するものとして、エチレンと嵩
高な環状オレフィンとのランダム共重合体などの環状オ
レフィン系樹脂が特開昭60−168708号公報など
に提案されている。
【0003】この環状オレフィン系樹脂は、剛性、耐熱
性、耐熱老化性、耐薬品性、耐溶剤性、誘電特性などに
優れるとともに透明性に優れ、高屈折率を有し光学特性
にも優れているが、脆くて耐衝撃強度に劣り、射出成
形、押出成形などにより形成されるフィルム、シート、
容器などの成形品には耐衝撃強度の向上が望まれてい
る。
【0004】本出願人は先に、このような環状オレフィ
ン系樹脂の耐衝撃強度を、スチレン系エラストマーの配
合により改善することを特開平1−256548号公報
において提案した。
【0005】このような環状オレフィン系樹脂とスチレ
ン系エラストマーとの組成物では、耐衝撃強度を向上さ
せると透明性が低下する傾向にあり、このため環状オレ
フィン系樹脂の透明性を損なうことなく耐衝撃強度も改
善された環状オレフィン系樹脂組成物の出現が望まれて
いた。
【0006】ところで本発明者等はこれまでの検討の結
果、以下の考えに至った。すなわちスチレン系エラスト
マーは、スチレンと共役ジエン類とのブロック共重合体
であって、スチレン成分(ハードセグメント)とエラス
トマー成分とからなるが、スチレン成分含量が多いほど
スチレン系エラストマーの屈折率は大きくなる傾向にあ
る。
【0007】したがって環状オレフィン系樹脂とスチレ
ン系エラストマーとから組成物を調製する際には、環状
オレフィン系樹脂の屈折率と同等の高屈折率となるよう
なスチレン成分含量の多いスチレン系エラストマーを選
択すれば、環状オレフィン系樹脂の透明性を損なわずに
耐衝撃強度の改善された組成物を得ることができるはず
である。
【0008】しかしながらスチレン成分(ハードセグメ
ント)が多いスチレン系エラストマーは硬度が高く、耐
衝撃強度の改善効果は小さい。そこで本発明者は、上記
のような知見を基に鋭意研究を続けたところ、特に環状
オレフィン系樹脂としてノルボルネン系樹脂を選択し、
該ノルボルネン系樹脂に特定の芳香族ビニル・共役ジエ
ンエラストマーを組合わせることによって、環状オレフ
ィン系樹脂の有する優れた透明性を損なうことなく、し
かも耐衝撃強度に優れたノルボルネン系樹脂組成物が得
られることを見出して本発明を完成するに至った。
【0009】
【発明の目的】本発明は、剛性、耐熱性、耐熱老化性、
耐薬品性、耐溶剤性、誘電特性などに優れるとともに特
に耐衝撃強度に優れ、透明性にも優れたノルボルネン系
樹脂組成物およびその成形体を提供することを目的とし
ている。
【0010】
【発明の概要】本発明に係るノルボルネン系樹脂組成物
は、 [A][A-1]エチレンと下記式[I]で示されるノル
ボルネン類とを共重合させて得られるエチレン・ノルボ
ルネンランダム共重合体、[A-2]式[I]で示される
ノルボルネン類の開環重合体または共重合体、[A-3]
上記[A-2]開環重合体または共重合体の水素化物、お
よび[A-4]上記[A-1]、[A-2]または[A-3]のグラ
フト変性物から選ばれるノルボルネン系樹脂;60〜9
9重量部と、 [B]上記ノルボルネン系樹脂[A]との常温で測定し
た屈折率の差ΔnDが0.03以内である芳香族ビニル・
共役ジエン系エラストマー;40〜1重量部とからなる
ことを特徴としている。
【0011】
【化2】
【0012】(式[I]中、R1〜R8はそれぞれ独立
に、水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基であり、
5〜R8は互いに結合して単環を形成していてもよく、
かつ該単環が二重結合を有していてもよく、またR5
6とで、またはR7とR8とでアルキリデン基を形成し
ていてもよい)。
【0013】上記のノルボルネン系樹脂組成物におい
て、[A]ノルボルネン系樹脂のガラス転移点Tg
(℃)が70℃以上110℃未満であり、[B]芳香族
ビニル・共役ジエン系エラストマーは、前記ΔnDが0.
01以内であり、[A]ノルボルネン系樹脂と、[B]
芳香族ビニル・共役ジエン系エラストマーとの含有比
が、[A]/[B]重量比で99/1〜70/30であ
ることが好ましい。
【0014】また前記[A]ノルボルネン系樹脂のガラ
ス転移点Tg(℃)が110〜135℃であり、[B]
芳香族ビニル・共役ジエン系エラストマーは、前記Δn
Dが0.01以内であり、[A]ノルボルネン系樹脂と、
[B]芳香族ビニル・共役ジエン系エラストマーとの含
有比が、[A]/[B]重量比で99/1〜70/30
であるものも好ましい。
【0015】本発明では、上記のようなノルボルネン系
樹脂組成物から成形されるプレススルーパック、ブリス
ターパック、包装用シート、フィルムまたは包装体など
が提供される。
【0016】
【発明の具体的説明】本発明に係るノルボルネン系樹脂
組成物は、[A]ノルボルネン系樹脂と、[B]特定の
芳香族ビニル・共役ジエンエラストマーとから形成され
ている。まず本発明で用いられる各成分について説明す
る。
【0017】[A]ノルボルネン系樹脂 本発明で用いられるノルボルネン系樹脂[A]は、[A-
1]エチレンと下記式[I]で示されるノルボルネン類
とを共重合させて得られるエチレン・ノルボルネンラン
ダム共重合体、[A-2]式[I]で示されるノルボルネ
ン類の開環重合体または共重合体、[A-3]上記[A-2]
開環重合体または共重合体の水素化物、および[A-4]
上記[A-1]、[A-2]または[A-3]のグラフト変性物
から選ばれる。
【0018】このようなノルボルネン系樹脂[A]を形
成するノルボルネン類は、下記式[I]で示されるノル
ボルネン(ビシクロ[2.2.1]ヘプト-2-エン)骨格を有
する化合物である。
【0019】
【化3】
【0020】式[I]中、R1〜R8はそれぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基であり、R5
〜R8は互いに結合して単環を形成していてもよく、か
つ該単環が二重結合を有していてもよく、またR5とR6
とで、またはR7とR8とでアルキリデン基を形成してい
てもよい。
【0021】ここでハロゲン原子は、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子またはヨウ素原子である。また炭化水素
基としては、具体的には、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、アミル基、ヘキシル基、オクチ
ル基、デシル基、ドデシル基、オクタデシル基などの炭
素原子数1〜20のアルキル基、シクロヘキシル基など
の炭素原子数3〜15のシクロアルキル基、フェニル
基、ナフチル基、アントラセニル基、ビフェニル基など
の芳香族炭化水素基、ベンジル基、トリル基、エチルフ
ェニル、イソプロピルフェニルなどが挙げられる。これ
らの炭化水素基はハロゲン置換基を有していてもよい。
【0022】さらにR5〜R8が互いに結合して形成する
単環の例を下記に示す。
【0023】
【化4】
【0024】なお上記例示において、1または2の番号
を賦した炭素原子は、それぞれR5(R6)またはR
7(R8)が結合しているノルボルネン環の炭素原子を示
す。またR5とR6とで、またはR7とR8とで形成しても
よいアルキリデン基としては、エチリデン基、プロピリ
デン基、イソプロピリデン基などが挙げられる。
【0025】上記のような式[I]で示されるノルボル
ネン類としては、より具体的に、
【0026】
【化5】
【0027】
【化6】
【0028】5-フェニル、5-メチル-5-フェニル、5-ベ
ンジル、5-トリル、5-(エチルフェニル) 、5-(イソプ
ロピルフェニル) 、5-(ビフェニル)、5-(β-ナフチ
ル)、5-(α-ナフチル) 、5-(アントラセニル) 、5,6-
ジフェニルなどの炭化水素基を有するビシクロ[2.2.
1]ヘプト-2-エン(ノルボルネン)誘導体などが挙げら
れる。これらのうちでも、ノルボルネンなどのビシクロ
[2.2.1]ヘプト-2-エン誘導体が好ましい。
【0029】上記のような一般式[I]で示されるノル
ボルネン類は、シクロペンタジエンと対応する構造を有
するオレフィン類とを、ディールス・アルダー反応させ
ることによって製造することができる。
【0030】本発明で用いられるノルボルネン系樹脂
は、2種以上のノルボルネン類から導かれる単位を含有
していてもよい。本発明で用いられるノルボルネン系樹
脂は、上記のような式[I]で示されるノルボルネン類
を用いて、たとえば特開昭60-168708号、同61-120816
号、同61-115912号、同61-115916号、同61-271308号、
同61-272216号、同62-252406号および同62-252407号な
どの公報において本出願人が提案した方法に従い、適宜
条件を選択することにより製造することができる。
【0031】[A-1] エチレン・ノルボルネンランダム共
重合体 本発明で用いられるエチレン・ノルボルネンランダム共
重合体[A-1] は、エチレンから導かれる単位を、10〜
90モル%好ましくは30〜80モル%の量で、上記の
ようなノルボルネン類から導かれる単位を、10〜90
モル%好ましくは20〜70モル%の量で含有している
ことが望ましい。なおエチレンおよびノルボルネン類の
組成比は、13C−NMRによって測定することができ
る。
【0032】本発明で用いられるエチレン・ノルボルネ
ンランダム共重合体[A-1] では、上記のようなエチレン
から導かれる単位とノルボルネン類から導かれる単位と
が、ランダムに配列して結合し、実質的に線状構造を有
している。この共重合体が実質的に線状であって、実質
的にゲル状架橋構造を有していないことは、この共重合
体が有機溶媒に溶解した際に、この溶液に不溶分が含ま
れていないことにより確認することができる。
【0033】本発明で用いられる[A-1]エチレン・ノ
ルボルネンランダム共重合体において、上記式[I]で
示されるノルボルネン類の少なくとも一部は、下記式で
示される繰り返し単位を構成していると考えられる。
【0034】
【化7】
【0035】式中、R1〜R8は式[I]と同じである。
また本発明で用いられる[A-1]エチレン・ノルボルネ
ンランダム共重合体は、本発明の目的を損なわない範囲
で必要に応じて他の共重合可能なモノマーから導かれる
単位を通常20モル%以下、好ましくは10モル%以下
の量で有していてもよい。
【0036】このような他のモノマーとしては、具体的
には、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセ
ン、3-メチル-1-ブテン、3-メチル-1-ペンテン、3-エチ
ル-1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、4-メチル-1-ヘ
キセン、4,4-ジメチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ペ
ンテン、4-エチル-1-ヘキセン、3-エチル-1-ヘキセン、
1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、
1-ヘキサデセン、1-オクタデセンおよび1-エイコセンな
どの炭素数3〜20のα-オレフィン、シクロブテン、
シクロペンテン、シクロヘキセン、3,4-ジメチルシクロ
ペンテン、3-メチルシクロヘキセン、2-(2-メチルブチ
ル)-1-シクロヘキセンおよびシクロオクテン、3a,5,6,7
a-テトラヒドロ-4,7-メタノ-1H-インデンなどのシクロ
オレフィン、1,4-ヘキサジエン、4-メチル-1,4-ヘキサ
ジエン、5-メチル-1,4-ヘキサジエン、1,7-オクタジエ
ン、ジシクロペンタジエンおよび5-ビニル-2-ノルボル
ネンなどの非共役ジエン類を挙げることができる。
【0037】2種以上の他のモノマーから導かれる単位
を含有していてもよい。本発明で用いられる[A-1]エ
チレン・ノルボルネンランダム共重合体は、エチレンと
式[I]で示されるノルボルネン類とを用いて上記公報
に開示された製造方法により製造することができる。こ
れらのうちでも、この共重合を炭化水素溶媒中で行な
い、触媒として該炭化水素溶媒に可溶性のバナジウム化
合物および有機アルミニウム化合物から形成される触媒
を用いて[A-1]エチレン・ノルボルネンランダム共重
合体を製造することができる。
【0038】またこの共重合反応では固体状IVB族メタ
ロセン系触媒を用いることもできる。ここで固体状IVB
族メタロセン系触媒とは、シクロペンタジエニル骨格を
有する配位子を含む遷移金属化合物と、有機アルミニウ
ムオキシ化合物と、必要により配合される有機アルミニ
ウム化合物とからなる触媒である。ここでIVB族の遷移
金属としては、ジルコニウム、チタンまたはハフニウム
であり、これらの遷移金属は少なくとも1個のシクロペ
ンタジエニル骨格を含む配位子を有している。ここで、
シクロペンタジエニル骨格を含む配位子の例としてはア
ルキル基が置換していてもよく、シクロペンタジエニル
基またはインデニル基、テトラヒドロインデニル基、フ
ロオレニル基を挙げることができる。これらの基は、ア
ルキレン基など他の基を介して結合していてもよい。ま
た、シクロペンタジエニル骨格を含む配位子以外の配位
子は、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ア
ラルキル基等である。
【0039】さらに有機アルミニウムオキシ化合物およ
び有機アルミニウム化合物は、通常オレフィン系樹脂の
製造に使用されるものを用いることができる。このよう
な固体状IVB族メタロセン系触媒については、例えば特
開昭61-221206号、同64-106号および特開平2-173112号
公報等に記載されている。
【0040】[A-2] ノルボルネンの開環重合体または共
重合体 ノルボルネンの開環重合体または開環共重合体におい
て、上記式[I]で示されるノルボルネンの少なくとも
一部は、下記式で示される繰り返し単位を構成している
と考えられる。
【0041】
【化8】
【0042】式中、R1〜R8は式[I]と同じである。
このような開環重合体または開環共重合体は、前記公報
に開示された製造方法により製造することができ、たと
えば式[I]で示されるノルボルネン類を開環重合触媒
の存在下に重合または共重合させることにより製造する
ことができる。
【0043】このような開環重合触媒としては、ルテニ
ウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、インジウム
または白金などから選ばれる金属のハロゲン化物、硝酸
塩またはアセチルアセトン化合物と、還元剤とからなる
触媒、あるいは、チタン、パラジウム、ジルコニウムま
たはモリブテンなどから選ばれる金属のハロゲン化物ま
たはアセチルアセトン化合物と、有機アルミニウム化合
物とからなる触媒を用いることができる。
【0044】[A-3] 開環重合体または共重合体の水素化
本発明で用いられる[A-3]開環重合体または共重合体
の水素化物は、上記のようにして得られる開環重合体ま
たは共重合体[A-2]を、従来公知の水素添加触媒の存
在下に水素化して得られる。
【0045】この[A-3]開環重合体または共重合体の
水素化物において、式[I]で示されるノルボルネン類
のうち少なくとも一部は、下記式で示される繰り返し単
位を有していると考えられる。
【0046】
【化9】
【0047】[A-4] グラフト変性物 ノルボルネン系樹脂のグラフト変性物は、上記[A-1]
エチレン・ノルボルネンランダム共重合体、[A-2]ノ
ルボルネンの開環重合体または共重合体、または[A-
3]開環重合体または共重合体の水素化物のグラフト変
性物である。
【0048】この変性剤としては、通常不飽和カルボン
酸類が用いられ、具体的に、(メタ)アクリル酸、マレ
イン酸、フマル酸、テトラヒドロフタル酸、イタコン
酸、シトラコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、エン
ドシス−ビシクロ[2.2.1] ヘプト-5- エン-2,3-ジカル
ボン酸(ナジック酸TM)などの不飽和カルボン酸、さら
にこれら不飽和カルボン酸の誘導体たとえば不飽和カル
ボン酸無水物、不飽和カルボン酸ハライド、不飽和カル
ボン酸アミド、不飽和カルボン酸イミド、不飽和カルボ
ン酸のエステル化合物などが挙げられる。
【0049】不飽和カルボン酸の誘導体としては、より
具体的に、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、塩化マ
レニル、マレイミド、マレイン酸モノメチル、マレイン
酸ジメチル、グリシジルマレエートなどが挙げられる。
【0050】これらの変性剤うちでも、α,β−不飽和
ジカルボン酸およびα,β−不飽和ジカルボン酸無水物
たとえばマレイン酸、ナジック酸およびこれら酸の無水
物が好ましく用いられる。これらの変性剤は、2種以上
組合わせて用いることもできる。
【0051】本発明で用いられるノルボルネン系樹脂の
グラフト変性物における変性率は、通常10モル%以下
であることが望ましい。このようなノルボルネン系樹脂
のグラフト変性物は、所望の変性率になるようにノルボ
ルネン系樹脂に変性剤を配合してグラフト重合させ製造
することもできるし、予め高変性率の変性物を調製し、
次いでこの変性物と未変性のノルボルネン系樹脂とを混
合することにより製造することもできる。
【0052】ノルボルネン系樹脂と変性剤とからノルボ
ルネン系樹脂のグラフト変性物を得るには、従来公知の
ポリマーの変性方法を広く適用することができる。たと
えば溶融状態にあるノルボルネン系樹脂に変性剤を添加
してグラフト重合(反応)させる方法、あるいはノルボ
ルネン系樹脂の溶媒溶液に変性剤を添加してグラフト反
応させる方法などによりグラフト変性物を得ることがで
きる。
【0053】このようなグラフト反応は、通常60〜3
50℃の温度で行われる。またグラフト反応は、有機過
酸化物およびアゾ化合物などのラジカル開始剤の共存下
に行うことができる。
【0054】また上記のような変性率の変性物は、ノル
ボルネン系樹脂と変性剤とのグラフト反応によって直接
得ることができ、またノルボルネン系樹脂と変性剤との
グラフト反応によって予め高変性率の変性物を得た後、
この変性物を未変性のノルボルネン系樹脂で所望の変性
率となるように希釈することによって得ることもでき
る。
【0055】本発明では、ノルボルネン系樹脂[A]と
して、上記のような[A-1]、[A-2]、[A-3]および
[A-4]のいずれかを単独で用いることができ、またこ
れらを組み合わせて用いることもできる。これらのうち
でもエチレン・ノルボルネンランダム共重合体[A-1]
が好ましく用いられる。
【0056】本発明で用いられるノルボルネン系樹脂
[A]の屈折率nD(B)(ASTMD542、温度2
3℃で測定)は、1.540以下好ましくは1.536以
下であることが望ましい。ノルボルネン系樹脂[A]の
ガラス転移点Tg(DSC測定)は、60〜200℃好
ましくは70〜160℃であることが望ましい。
【0057】上記のようなノルボルネン系樹脂[A]
は、メルトフローレート(MFR;ASTM D123
8、260℃、2.16kg荷重下)は、0.1〜100g
/10分好ましくは1〜50g/10分であることが望まし
く、軟化温度(TMA;サーマル・メカニカルアナライ
ザーで測定)は60℃以上好ましくは70℃以上である
ことが望ましく、X線回折法によって測定される結晶化
度は、0〜20%好ましくは0〜2%であることが望ま
しい。
【0058】[B]芳香族ビニル・共役ジエンエラスト
マー 本発明では、芳香族ビニル・共役ジエンエラストマー
[B]として、芳香族ビニル・共役ジエンブロック共重
合体およびその水素添加物が用いられる。
【0059】この芳香族ビニル・共役ジエンエラストマ
ーを形成する芳香族ビニルは、具体的に、スチレン、α
−メチルスチレン、p-メチルスチレンなどであり、共役
ジエンは、ブタジエン、イソプレン、ペンタジエン、2,
3-ジメチルブタジエンなどである。
【0060】本発明で用いられる芳香族ビニル・共役ジ
エンエラストマー[B]は、芳香族ビニルブロック単位
と共役ジエンゴムブロック単位(あるいはその水素添加
ゴムブロック単位)とからなる熱可塑性エラストマーで
ある。このようなブロック共重合体エラストマーでは、
ハードセグメントである芳香族ビニルブロック単位がソ
フトセグメントであるゴムブロック単位の橋かけ点とし
て存在して物理架橋(ドメイン)を形成している。
【0061】このような芳香族ビニル・共役ジエンブロ
ック共重合体およびその水素添加物としては、具体的に
は、スチレン・ブタジエンブロック共重合体(SB)お
よびその水素添加物(SEB)、スチレン・ブタジエン
・スチレンブロック共重合体(SBS)およびその水素
添加物(SEBS;スチレン・エチレン/ブチレン・ス
チレンブロック共重合体)、スチレン・イソプレンブロ
ック共重合体(SI)およびその水素添加物(SE
P)、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合
体(SIS)およびその水素添加物(SEPS;スチレ
ン・エチレン/プロピレン・スチレンブロック共重合
体)などが挙げられる。
【0062】このような芳香族ビニル・共役ジエンエラ
ストマーとして、より具体的には、「クレイトン(Kr
aton)」(シェル化学(株)製)、「キャリフレッ
クスTR」(シェル化学(株)製)、「ソルプレン」
(フィリップスペトロリファム社製)、「ユーロプレン
SOLT」(アニッチ社製)、「タフプレン」(旭化成
(株)製)、「ソルプレン−T」(日本エラストマー社
製)、「JSRTR」(日本合成ゴム社製)、「電化S
TR」(電気化学社製)、「クインタック」(日本ゼオ
ン社製)、「クレイトンG」(シェル化学(株)製)、
「タフテック」(旭化成(株)製)(商品名)などが挙
げられる。これらのうちSEBS(水添SBS)、SE
PS(水添SIS)が特に好ましく用いられる。
【0063】本発明では、特に芳香族ビニル・共役ジエ
ンエラストマー[B]として、上記ノルボルネン系樹脂
[A]との常温(23℃)で測定した屈折率の差ΔnD
が0.03以内であり、好ましくは0.02以内である芳
香族ビニル・共役ジエンエラストマーが用いられる。な
お各成分([A]、[B])の屈折率は、ASTM D
542に準拠して測定され、具体的にアッベの屈折率計
(D線 589nm)を用いて温度23℃で測定され
る。
【0064】ノルボルネン系樹脂組成物およびその成形
本発明に係るノルボルネン系樹脂組成物は、上記のよう
な[A]ノルボルネン系樹脂60〜99重量部好ましく
は70〜45重量部と、[B]芳香族ビニル・共役ジエ
ンエラストマー1〜40重量部好ましくは5〜30重量
部とからなる。
【0065】特に本発明では、上記ノルボルネン系樹脂
[A]のガラス転移点Tgが70℃以上110℃未満で
ある場合には、芳香族ビニル・共役ジエンエラストマー
[B]として、上記屈折率差ΔnDが0.01以内である
芳香族ビニル・共役ジエンエラストマーを選択すること
が望ましい。このようなノルボルネン系樹脂組成物で
は、[A]ノルボルネン系樹脂と、[B]芳香族ビニル
・共役ジエン系エラストマーとの含有比は、[A]/
[B]重量比で99/1〜70/30であることが望ま
しい。
【0066】またノルボルネン系樹脂[A]のガラス転
移点Tgが110〜135℃である場合には、芳香族ビ
ニル・共役ジエンエラストマー[B]として、上記屈折
率差ΔnDが0.01以内である芳香族ビニル・共役ジエ
ンエラストマーを選択することが望ましい。このような
ノルボルネン系樹脂組成物では、[A]ノルボルネン系
樹脂と、[B]芳香族ビニル・共役ジエン系エラストマ
ーとの含有比は、[A]/[B]重量比で99/1〜7
0/30であることが望ましい。
【0067】このような芳香族ビニル・共役ジエンエラ
ストマー[B]とノルボルネン系樹脂[A]とからは、
特に耐衝撃強度および透明性のいずれにも優れたノルボ
ルネン系樹脂組成物を形成することができる。
【0068】本発明に係るノルボルネン系樹脂組成物
は、成分[A]および[B]を、押出機、バンバリーミ
キサーなどの公知の混練装置で溶融混練する方法、成分
[A]および[B]を、共通の溶媒に溶解した後溶媒を
蒸発させる方法、あるいは貧溶媒中に[A]および
[B]の溶液を加えて析出させるなどの方法により得る
ことができる。
【0069】本発明に係るノルボルネン系樹脂組成物
は、本発明の目的を損なわない範囲で、各種添加剤たと
えば染料、顔料、安定剤、可塑剤、帯電防止剤、紫外線
吸収剤、酸化防止剤、滑剤、充填剤などを必要に応じて
含有していてもよい。
【0070】本発明に係るノルボルネン系樹脂組成物
は、透明性、剛性、耐熱性、耐熱老化性、耐薬品性、耐
溶剤性、誘電特性などに優れるとともに耐衝撃強度にも
優れており、薬品、食品用の包装材として充分な性能を
発現する。
【0071】本発明では、上記ノルボルネン系樹脂組成
物は、種々の方法により成形して利用することができ、
特にプレススルーパック(PTP)、ブリスターパッ
ク、包装用シート、フィルムなどの包装材料として好適
に利用することができる。
【0072】ノルボルネン系樹脂組成物から得られるシ
ートまたはフィルムの厚さは特に制限されないが、通常
150μm以上、特に250μm以上であることが好ま
しく、この程度の厚さを有していれば、特に防湿性が要
求される薬剤のPTPまたはブリスターパック包装体に
おいても充分な防湿性が得られる。
【0073】シートまたはフィルムは、たとえばTダイ
法、インフレーション法などの一般的なシートまたはフ
ィルム(以下両者をあわせてフィルムと称する)成形法
を採用して成形することができる。
【0074】またノルボルネン系樹脂組成物は、他の材
料と複合積層フィルムまたはシートを形成することもで
き、たとえば塩化ビニリデン上にコートして積層フィル
ムを形成することができ、またポリアミド、エチレン−
ビニルアルコール共重合体、ポリエステル、ポリプロピ
レン、ポリエチレンなどのポリオレフィンなどと多層積
層フィルムを形成することができる。
【0075】ノルボルネン系樹脂組成物からなるフィル
ムは、透明性および防湿性優れ、真空または圧空成形性
にも優れていることから、PTPまたはブリスターパッ
ク包装用フィルムとして充分な性能を発揮する。
【0076】このようなフィルムは、真空成形、圧空成
形などにより、被包装物に合わせた形状のブリスターを
形成し、PTP包装またはブリスターパック包装する。
ブリスター形成のための真空成形、圧空成形は従来のフ
ィルムと同様の条件で行なわれ、通常フィルム表面温度
は30〜300℃好ましくは50〜150℃程度、成形
圧力0.2〜20kg/cm2G、好ましくは0.2〜10kg
/cm2G程度で行なわれる。
【0077】上記のようなノルボルネン系樹脂組成物か
らなるフィルムは、真空成形性または圧空成形性に優れ
ているため、ブリスターとフランジ部のエッジがシャー
プなブリスターを形成することができる。このためブリ
スター間のピッチ(間隔)を小さくすることができ、1
枚あたりのフィルムで成形できるブリスターの数を多く
することができる。
【0078】また本発明では、ノルボルネン系樹脂組成
物を包装材料とする包装体も提供する。本発明に係る包
装体には、薬剤、食品、日用品、雑貨など任意の被包装
物が包装されていてよいが、包装材が透明性、耐衝撃強
度に優れていることから、特に錠剤、カプセル剤、粉
剤、液剤などの固体状、液体状の薬剤、米菓、スナッ
ク、クッキーなどの食品、タバコ、ティーバッグなどを
被包装物とする包装体として好適に用いることができ
る。
【0079】包装形態としては、バッグ、パック、PT
P、ブリスターパック、手ひねり、ラッピング、シュリ
ンク、イージーピールなどのフィルム、テトラパック、
牛乳パックなどのシート状の成形体より組み立てられる
容器、薬ビン、バイアルビン、輸液ボトル、プレフィル
ドシリンジなどの注射器ダイアライザーなどの医療容
器、シャーレ、試験管、分析セルなどの理化学機器、化
粧ビンなどを挙げることができる。
【0080】
【発明の効果】本発明に係るノルボルネン系樹脂組成物
は、特に耐衝撃強度に優れるとともに透明性にも優れて
おり、各種成形体として広く利用することができる。
【0081】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0082】なお、本発明における各種物性値の測定方
法および評価方法を次に示す。 (1)ガラス転移点(Tg) セイコー電子社製、DSC−220Cを用いてN2雰囲
気下、10℃/分の昇温速度で測定した。 (2)透明性評価(ヘイズ) ASTM D−1003−52に準じ、ヘイズ計により
2mm厚射出成形プレートについて評価した。 (3)アイゾット衝撃強度 ASTM D256(ノッチ無)に準拠して測定した。
【0083】以下の実施例および比較例では、下記のよ
うな各成分を用いた。 [A]エチレン・ノルボルネンランダム共重合体(E・
NB);いずれもイソプロピリデン(シクロペンタジエ
ニル)(インデニル)ジルコニウムジクロリドを用いて
製造した。 [B]スチレン・エチレン/プロピレン・スチレントリ
ブロック共重合体(SEPS);スチレン単位含量65
重量%のSEPSと、スチレン単位含量30重量%のS
EPSとを、表1に示すスチレン単位含量となるように
配合して、押出機で溶融混練し、表1に示すような屈折
率を有するように調製した。
【0084】
【実施例1】メタロセン系触媒を用いて得られた[A-1]
のエチレン・ノルボルネンランダム共重合体(E・NB
(1))(ノルボルネン単位含量:35モル%、MFR:
30g/10分、Tg:80℃)80重量部に対し、表1
に示すスチレン含量となるように上記で調製されたSE
PS20重量部を配合して溶融混練し、ペレット(組成
物)とした。
【0085】得られたペレットをプレス成形し、2mm
厚のプレートおよびアイゾット衝撃強度(ノッチ無)試
験片を作製した。プレートのヘイズ測定結果と、アイゾ
ット衝撃強度の測定結果を表1に示す。
【0086】
【比較例1】実施例1において、E・NB(1)に代え
て、可溶性バナジウム系触媒を用いて得られたエチレン
・テトラシクロドデセンランダム共重合体(E・TCD
(1))(テトラシクロドデセン単位含量:25モル%、
MFR:30g/10分、Tg:80℃)を用いた以外
は、実施例1と同様にしてペレットを得た。結果を表1
に示す。
【0087】
【実施例2】実施例1のE・NB(1)に代えて、メタロ
セン系触媒を用いて得られたノルボルネン単位含量の異
なる[A-1] のエチレン・ノルボルネンランダム共重合体
(E・NB(2))(ノルボルネン単位含量:48モル
%、MFR:15g/10分、Tg:125℃)を用いた
以外は、実施例1と同様にしてペレットを得た。結果を
表1に示す。
【0088】
【比較例2】実施例2のE・NB(2)に代えて、可溶性
バナジウム系触媒を用いて得られたE・TCD(2)(テ
トラシクロドデセン単位含量:25モル%、MFR:1
5g/10分、Tg:125℃)を用いた以外は、実施例
2と同様にしてペレットを得た。
【0089】結果を表1に示す。
【0090】
【表1】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 51/08 C08L 51/08 65/00 65/00 // B65D 75/36 B65D 75/36 (C08L 23/08 9:06) (C08L 23/08 53:02) (C08L 23/24 9:06) (C08L 45/00 9:06) (C08L 51/06 9:06) (C08L 51/08 9:00) (C08L 65/00 9:06) (C08L 65/00 53:02)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】[A][A-1]エチレンと下記式[I]で
    示されるノルボルネン類とを共重合させて得られるエチ
    レン・ノルボルネンランダム共重合体、[A-2]式
    [I]で示されるノルボルネン類の開環重合体または共
    重合体、[A-3]上記[A-2]開環重合体または共重合体
    の水素化物、および[A-4]上記[A-1]、[A-2]また
    は[A-3]のグラフト変性物から選ばれるノルボルネン
    系樹脂;60〜99重量部と、 [B]上記ノルボルネン系樹脂[A]との常温で測定し
    た屈折率の差ΔnDが0.03以内である芳香族ビニル・
    共役ジエン系エラストマー;40〜1重量部とからなる
    ことを特徴とするノルボルネン系樹脂組成物; 【化1】 (式[I]中、R1〜R8はそれぞれ独立に、水素原子、
    ハロゲン原子または炭化水素基であり、R5〜R8は互い
    に結合して単環を形成していてもよく、かつ該単環が二
    重結合を有していてもよく、またR5とR6とで、または
    7とR8とでアルキリデン基を形成していてもよい)。
  2. 【請求項2】前記[A]ノルボルネン系樹脂のガラス転
    移点Tg(℃)が70℃以上110℃未満であり、
    [B]芳香族ビニル・共役ジエン系エラストマーは、前
    記ΔnDが0.01以内であり、[A]ノルボルネン系樹
    脂と、[B]芳香族ビニル・共役ジエン系エラストマー
    との含有比が、[A]/[B]重量比で99/1〜70
    /30であることを特徴とする請求項1に記載のノルボ
    ルネン系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】前記[A]ノルボルネン系樹脂のガラス転
    移点Tg(℃)が110〜135℃であり、[B]芳香
    族ビニル・共役ジエン系エラストマーは、前記ΔnD
    0.01以内であり、[A]ノルボルネン系樹脂と、
    [B]芳香族ビニル・共役ジエン系エラストマーとの含
    有比が、[A]/[B]重量比で99/1〜70/30
    であることを特徴とする請求項1に記載のノルボルネン
    系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載のノルボル
    ネン系樹脂組成物から得られるプレススルーパック、ブ
    リスターパック、包装用シート、フィルムまたは包装
    体。
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