JPH1095861A - セルロースアセテートフイルム - Google Patents

セルロースアセテートフイルム

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JPH1095861A
JPH1095861A JP15783297A JP15783297A JPH1095861A JP H1095861 A JPH1095861 A JP H1095861A JP 15783297 A JP15783297 A JP 15783297A JP 15783297 A JP15783297 A JP 15783297A JP H1095861 A JPH1095861 A JP H1095861A
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幸祐 片井
Atsushi Adachi
敦 足立
Masahiko Murayama
雅彦 村山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の方法では製造することができなかっ
た、優れた光学的性質または物性を有するセルロースア
セテートフイルムを得る。 【解決手段】 セルロースアセテートを有機溶媒で膨潤
させた膨潤混合物を、−100乃至−10℃に冷却して
から0至120℃に加温して得られたセルロースアセテ
ートの有機溶媒溶液を、支持体上に塗布することによ
り、58.0乃至62.5%の平均酢化度を有し、80
μmの厚さに換算したヘイズが0.4%以下であるか、
あるいは、80μmの厚さに換算した引裂強度が20g
以上であるセルロースアセテートフイルムが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルロースアセテ
ートフイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】セルロースアセテート、特に58.0乃
至62.5%の平均酢化度を有するセルロースアセテー
ト(一般にセルローストリアセテートに分類されるも
の)は、その強靭性と難燃性から様々な分野で使用され
ている。セルロースアセテートフイルムは、代表的な写
真感光材料の支持体である。また、セルロースアセテー
トフイルムは、その光学的等方性から、近年市場の拡大
している液晶表示装置にも用いられている。液晶表示装
置における具体的な用途としては、偏光板の保護フイル
ムおよびカラーフィルターが代表的である。液晶表示装
置のような光学的な用途においては、写真感光材料の支
持体の場合よりも、光学的性質や物性に関する要求が厳
しい。具体的には、光学的等方性、透明性、機械的強
度、耐久性や寸度安定性に関して、非常に優れた値が要
求されている。
【0003】セルロースアセテートは古くから利用され
ている材料であるから、従来から多くのセルロースアセ
テートフイルムの改良手段が提案されている。最近の例
を挙げると、特開昭61−127740号公報には、N
−メチルピロリドンを溶媒として使用して製造したセル
ローストリアセテートフイルムが記載されている。ま
た、特開平2−69532号公報には、ポリオールを添
加剤として含むセルローストリアセテートフイルムが記
載されている。これらの公報に記載のフイルムでは、光
学的性質や物性についての改良が認められる。しかし、
これらの従来の改良手段を採用しても、最近の光学的性
質や物性に関する厳しい要求には不充分であった。従来
の方法の範疇でのセルロースアセテートフイルムの改良
は、ほぼ限界に達しているとも言える。
【0004】セルロースアセテートフイルムは、一般に
ソルベントキャスト法により製造する。ソルベントキャ
スト法では、セルロースアセテートを溶媒中に溶解した
溶液(ドープ)を支持体上に流延し、溶媒を蒸発させて
フイルムを形成する。従来のセルロースアセテートフイ
ルムの改良手段は、通常のソルベントキャスト法の範疇
での改良であった。これに対して、特表平6−5010
40号公報には、ソルベントキャスト法に代えて、メル
トキャスト法により製造したセルロースアセテートフイ
ルムが記載されている。メルトキャスト法では、セルロ
ースアセテートを加熱により溶融したもの(メルト)を
支持体上に流延し、冷却してフイルムを形成する。しか
し、ソルベントキャスト法の方が、メルトキャスト法よ
りも光学的性質や物性が優れたフイルムを製造すること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の通常のソルベン
トキャスト法により製造するセルロースアセテートフイ
ルムでは、光学的性質や物性の改良が既に限界に近づい
ている。従来の方法とは全く異なるメルトキャスト法も
提案されているが、それにより得られたフイルムは、従
来のソルベントキャスト法により製造したフイルムより
も、光学的性質や物性が劣っていた。本発明の目的は、
従来の方法では製造することができなかった、優れた光
学的性質や物性を有するセルロースアセテートフイルム
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記
(1)〜(4)のセルロースアセテートフイルムにより
達成された。 (1)58.0乃至62.5%の平均酢化度を有し、8
0μmの厚さに換算したヘイズが0.4%以下であるセ
ルロースアセテートフイルム。 (2)58.0乃至62.5%の平均酢化度を有し、8
0μmの厚さに換算した引裂強度が20g以上であるセ
ルロースアセテートフイルム。 (3)セルロースアセテートを有機溶媒で膨潤させた膨
潤混合物を、−100乃至−10℃に冷却してから0乃
至120℃に加温して得られたセルロースアセテートの
有機溶媒溶液を、支持体上に塗布して得られた(1)ま
たは(2)に記載のセルロースアセテートフイルム。 (4)有機溶媒が、酢酸メチルを50重量%以上含む
(3)に記載のセルロースアセテートフイルム。
【0007】
【発明の実施の形態】
[フイルムの特性]本発明のセルロースアセテートフイ
ルムは、80μmの厚さに換算したヘイズが0.4%以
下であるか、あるいは、80μmの厚さに換算した引裂
強度が20g以上である。80μmの厚さに換算したヘ
イズは、0.37%以下であることが好ましく、0.3
4%以下であることがより好ましく、0.32%以下で
あることがさらに好ましく、0.30%以下であること
が最も好ましい。ヘイズの値は低いほど好ましいが、
0.1%程度が下限値である。ヘイズは、ヘイズ計(例
えば、1001DP型、日本電色工業(株)製)を用い
て簡単に測定できる。その測定結果から、フイルムの厚
さが80μmの場合のヘイズの値に換算する。
【0008】80μmの厚さに換算した引裂強度は、2
0.3g以上であることが好ましく、20.5g以上で
あることがより好ましく、20.7g以上であることが
さらに好ましく、20.8g以上であることが最も好ま
しい。引裂強度の値は、大きいほど好ましいが40g程
度が上限値である。引裂強度は、50mm×64mmに
切り出したサンプルを、ISO6383/2−1983
の規格に従い、引裂に要する加重を求める。フイルムの
流延方向と、それに垂直な方向とで測定し、それらの平
均値を引裂強度とする。その測定結果から、フイルムの
厚さが80μmの場合の引裂強度の値に換算する。
【0009】以上のような優れた光学的性質および物性
を有するセルロースアセテートフイルムは、後述する方
法により製造することができる。後述する製造方法は、
広い意味でのソルベントキャスト法に属する。しかし、
通常の方法では、セルロースアセテートの有機溶媒溶液
(ドープ)を常温または高温での攪拌により製造するの
に対して、この方法では、低温処理を利用してドープを
製造する。具体的には、セルロースアセテートを有機溶
媒中に膨潤させた膨潤混合物を、−100乃至−10℃
に冷却してから0至120℃に加温して、セルロースア
セテートの有機溶媒溶液(ドープ)を得る。以下、この
方法を冷却溶解法と称する。冷却溶解法を使用すると、
従来の方法、すなわち通常のソルベントキャスト法やメ
ルトキャスト法では達成することが実質的に不可能であ
った、前記の光学的性質および物性を有するセルロース
アセテートフイルムを製造することができる。
【0010】[セルロースアセテート]本発明のフイル
ムに用いるセルロースアセテートは、平均酢化度(アセ
チル化度)が58.0から62.5%である。酢化度と
は、セルロース単位重量当りの結合酢酸量を意味する。
酢化度は、ASTM:D−817−91(セルロースア
セテート等の試験方法)におけるアセチル化度の測定お
よび計算に従う。本明細書において、「セルロースアセ
テートフイルム」とは、フイルムを構成するポリマー成
分が実質的に上記のセルロースアセテートからなること
を意味する。『実質的に』とは、ポリマー成分の90重
量%以上(好ましくは95重量%以上、さらに好ましく
は98重量%以上、最も好ましくは99重量%以上)を
意味する。フイルムの製造の原料としては、セルロース
アセテート粒子を使用することが好ましい。使用する粒
子の90重量%以上は、1乃至4mmの粒子径を有する
ことが好ましい。また、使用する粒子の50重量%以上
が2乃至3mmの粒子径を有することが好ましい。セル
ロースアセテート粒子は、なるべく球形に近い形状を有
することが好ましい。
【0011】[有機溶媒]有機溶媒の例には、ケトン類
(例、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン)、エステル類(例、蟻酸メチル、酢酸メチル、酢酸
エチル、酢酸アミル、酢酸ブチル)、エーテル類(例、
ジオキサン、ジオキソラン、THF、ジエチルエーテ
ル、メチル−t−ブチルエーテル)、炭化水素(例、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン)およびアルコ
ール類(例、メタノール、エタノール)が含まれる。な
お、通常のソルベントキャスト法で普通に用いられてい
るメチレンクロライドのようなハロゲン化炭化水素は、
使用しないことが好ましい。具体的には、セルロースア
セテートフイルムには、メチレンクロライドのようなハ
ロゲン化炭化水素系溶媒の残留物が全く検出されないこ
とが好ましい。ハロゲン化炭化水素は、地球環境や人体
への影響の問題に加えて、本発明の優れた光学的性質ま
たは物性を有するセルロースアセテートフイルムを製造
するためにも、使用しないことが好ましい。
【0012】酢酸メチルを50重量%以上含む酢酸メチ
ル系溶媒が特に好ましく用いられる。有機溶媒中の酢酸
メチルの割合は、60重量%以上であることが好まし
く、70重量%以上であることがさらに好ましい。酢酸
メチルのみ(100重量%)を溶媒として使用すること
もできる。また、他の溶媒と酢酸メチルとを併用するこ
とで、製造する溶液の性質(例えば粘度)を調整しても
よい。前述した有機溶媒は、酢酸メチルと併用できる。
併用する溶媒としては炭化水素およびアルコール類が特
に好ましい。二種類以上の有機溶媒を酢酸メチルと併用
してもよい。溶媒の沸点は、20乃至300℃であるこ
とが好ましく、30乃至200℃であることがより好ま
しく、40乃至100℃であることがさらに好ましく、
50乃至80℃であることが最も好ましい。
【0013】[膨潤工程]膨潤工程においては、セルロ
ースアセテートと有機溶媒とを混合し、セルロースアセ
テートを溶媒により膨潤させる。膨潤工程の温度は、−
10乃至55℃であることが好ましい。通常は室温で実
施する。セルロースアセテートと有機溶媒との比率は、
最終的に得られる溶液の濃度に応じて決定する。一般
に、混合物中のセルロースアセテートの量は、5乃至3
0重量%であることが好ましく、8乃至20重量%であ
ることがさらに好ましく、10乃至15重量%であるこ
とが最も好ましい。溶媒とセルロースアセテートとの混
合物は、セルロースアセテートが充分に膨潤するまで攪
拌することが好ましい。攪拌時間は、10乃至150分
であることが好ましく、20乃至120分であることが
さらに好ましい。膨潤工程において、溶媒とセルロース
アセテート以外の成分、例えば、可塑剤、劣化防止剤、
染料や紫外線吸収剤を添加してもよい。劣化防止剤とし
ては、酸化防止剤(特開平3−199201号、同5−
194789号、同5−271471号、同6−107
54号の各公報に記載)を用いることが好ましい。劣化
防止剤の添加量は、調製する溶液の0.01乃至1.0
重量%であることが好ましく、0.1乃至0.2重量%
であることがさらに好ましい。
【0014】[冷却工程]冷却工程においては、膨潤混
合物を−100乃至−10℃に冷却する。冷却温度は、
膨潤混合物が固化する温度であることが好ましい。冷却
速度は、1℃/分以上であることが好ましく、2℃/分
以上であることがより好ましく、4℃/分以上であるこ
とがさらに好ましく、8℃/分以上であることが最も好
ましい。冷却速度は、速いほど好ましいが、10000
℃/秒が理論的な上限であり、1000℃/秒が技術的
な上限であり、そして100℃/秒が実用的な上限であ
る。なお、冷却速度は、冷却を開始する時の温度と最終
的な冷却温度との差を、冷却を開始してから最終的な冷
却温度に達するまでの時間で割った値である。冷却工程
においては、冷却時の結露による水分混入を避けるた
め、密閉容器を用いることが望ましい。また、冷却時に
減圧すると、冷却時間を短縮することができる。減圧を
実施するためには、耐圧性容器を用いることが望まし
い。具体的な冷却手段としては、様々な方法または装置
が採用できる。
【0015】例えば、膨潤混合物を攪拌しながら筒状の
容器内を搬送し、その容器の周囲から膨潤混合物を冷却
すると、迅速に且つ均一に膨潤混合物を冷却することが
できる。そのためには、筒状の容器、膨潤混合物を攪拌
しながら筒状の容器内を搬送するため容器内に設けられ
ている螺旋状の搬送機構、および容器内の膨潤混合物を
冷却するため容器の周囲に設けられている冷却機構から
なる冷却装置が好ましく用いられる。また、−105乃
至−15℃に冷却した溶媒を膨潤混合物に添加して、よ
り迅速に冷却することもできる。
【0016】さらに、−100乃至−10℃に冷却され
た液体中へ、膨潤混合物を直径が0.1乃至20.0m
mの糸状に押し出すことにより膨潤混合物することで、
さらに迅速に膨潤混合物を冷却することも可能である。
冷却に使用する液体については、特に制限はない。冷却
された液体中へ膨潤混合物を糸状に押し出すことにより
膨潤混合物を冷却する方法を用いる場合、冷却工程と加
温工程の間で、糸状の膨潤混合物と冷却用の液体とを分
離する工程を行なうことが好ましい。冷却工程におい
て、膨潤混合物が糸状にゲル化しているため、膨潤混合
物と冷却用の液体とを分離は簡単に実施できる。例え
ば、網を用いて、糸状の膨潤混合物を液体から取り出す
ことが可能である。網の代わりに、スリットまたは穴の
開いた板状物を用いてもよい。網や板状物の材料は、液
体に溶解しない材質であれば、特に制限はない。網や板
状物は、各種金属や各種プラスチック材料から製造する
ことができる。網の目の大きさ、スリットの巾や穴の大
きさは、糸状物の直径に応じて、糸状物が通過しないよ
うに調整する。また、糸状の膨潤混合物を冷却装置から
加温装置へ搬送するためのベルトを網状にして、分離と
搬送を同時に実施することもできる。
【0017】[加温工程]加温工程においては、冷却し
た膨潤混合物を加温する。加温工程の最終温度は、通常
は室温である。加温速度は、1℃/分以上であることが
好ましく、2℃/分以上であることがより好ましく、4
℃/分以上であることがさらに好ましく、8℃/分以上
であることが最も好ましい。加温速度は、速いほど好ま
しいが、10000℃/秒が理論的な上限であり、10
00℃/秒が技術的な上限であり、そして100℃/秒
が実用的な上限である。なお、加温速度は、加温を開始
する時の温度と最終的な加温温度との差を、加温を開始
してから最終的な加温温度に達するまでの時間で割った
値である。加圧しながら加温すると、加温時間を短縮す
ることができる。加圧を実施するためには、耐圧性容器
を用いることが望ましい。なお、溶解が不充分である場
合は、冷却工程から加温工程までを繰り返して実施して
もよい。溶解が充分であるかどうかは、目視により溶液
の外観を観察するだけで判断することができる。具体的
な加温手段としては、様々な方法または装置が採用でき
る。
【0018】例えば、膨潤混合物を攪拌しながら筒状の
容器内を搬送し、その容器の周囲から膨潤混合物を加温
すると、迅速に且つ均一に膨潤混合物を加温することが
できる。そのためには、筒状の容器、膨潤混合物を攪拌
しながら筒状の容器内を搬送するため容器内に設けられ
ている螺旋状の搬送機構、および容器内の膨潤混合物を
加温するため容器の周囲に設けられている加温機構から
なる加温装置が好ましく用いられる。
【0019】また、0乃至55℃に加温された液体中
へ、直径が0.1乃至20.0mmの糸状の膨潤混合物
を入れることにより膨潤混合物を加温することで、さら
に迅速に膨潤混合物を加温することも可能である。冷却
工程において、膨潤混合物を糸状に押し出す方法を採用
した場合は、その糸状の膨潤混合物を加温用の液体に投
入すればよい。冷却工程を糸状押し出し以外の方法で実
施した場合は、加温工程において冷却した膨潤混合物を
加温用液体中へ糸状に押し出す。なお、糸状押し出しを
連続して実施する場合は、製造したセルロースアセテー
ト溶液を次の膨潤混合物の加温用の液体として順次利用
することができる。すなわち、製造し加温された状態の
セルロースアセテート溶液中に、糸状の膨潤混合物を投
入し、混合物を迅速に加温してセルロースアセテート溶
液を得る。
【0020】さらに、冷却した膨潤混合物を筒状の容器
内に導入し、容器内で膨潤混合物の流れを複数に分割
し、分割された混合物の流れの向きを容器内で回転さ
せ、この分割と回転とを繰り返しながら、容器の周囲か
ら膨潤混合物を加温することもできる。上記のように、
物質の流れを分割および回転させる仕切りが設けられた
容器は、一般に静止型の混合器として知られている。代
表的な静止型混合器であるスタチックミキサーTM(ケニ
ックス社)では、物質の流れを二つに分割して右回りに
180度回転させる右回りエレメントと、物質の流れを
二つに分割して左回りに180度回転させる左回りエレ
メントとが、容器内で交互に90度ずらして配列されて
いる。さらにまた、溶媒が沸騰しないように調整された
圧力下で、溶媒の沸点以上の温度まで膨潤混合物を加温
してもよい。温度は、溶媒の種類に応じて決定するが一
般に60乃至200℃である。圧力は、温度と溶媒の沸
点との関係で決定するが、一般に1.2乃至20kgw
/cm2 である。
【0021】[溶液製造後の処理]製造した溶液は、必
要に応じて濃度の調整(濃縮または希釈)、濾過、温度
調整、成分添加などの処理を実施することができる。添
加する成分は、セルロースアセテートフイルムの用途に
応じて決定する。代表的な添加剤は、可塑剤、劣化防止
剤(例、過酸化物分解剤、ラジカル禁止剤、金属不活性
化剤、酸捕獲剤)、染料および紫外線吸収剤である。
【0022】[フイルム製膜]以上の冷却溶解法による
セルロースアセテートの有機溶媒溶液(ドープ)の調製
は、通常のソルベントキャスト法における溶液調製(常
温または高温での攪拌)と全く異なるが、得られた溶液
からフイルムを製膜する工程は、通常のソルベントキャ
スト法と同様に実施できる。セルロースアセテート溶液
は、支持体上に流延し、溶媒を蒸発させてフイルムを形
成する。流延前の溶液は、固形分量が18乃至35%と
なるように濃度を調整することが好ましい。支持体表面
は、鏡面状態に仕上げておくことが好ましい。支持体と
しては、ドラムまたはバンドが用いられる。通常のソル
ベントキャスト法における流延および乾燥方法について
は、米国特許2336310号、同2367603号、
同2492078号、同2492977号、同2492
978号、同2607704号、同2739069号、
同2739070号、英国特許640731号、同73
6892号の各明細書、特公昭45−4554号、同4
9−5614号、特開昭60−176834号、同60
−203430号、同62−115035号の各公報に
記載がある。
【0023】セルロースアセテート溶液は、表面温度が
10℃以下の支持体上に流延することが好ましい。流延
した後2秒以上風に当てて乾燥することが好ましい。得
られたフイルムを支持体から剥ぎ取り、さらに100か
ら160℃まで逐次温度を変えた高温風で乾燥して残留
溶剤を蒸発させることもできる。以上の方法は、特公平
5−17844号公報に記載がある。この方法による
と、流延から剥ぎ取りまでの時間を短縮することが可能
である。以上のように製造した本発明のセルロースアセ
テートフイルムは、その優れた光学的性質および物性を
利用して、様々な用途に使用できる。前述したような光
学的な用途において、特に本発明のフイルムが有効であ
る。光学的な用途においては、本発明のフイルムにAG
(アンチグレアー)処理またはAR(反射防止)処理を
実施してもよい。特にAR処理を用いると、フイルムの
光透過率を3%程度改善することができる。AR処理で
は、具体的にはフイルム上に反射防止膜(単膜、2層
膜、あるいは3層以上の多層膜)を設けて、反射損失を
減少させる。反射防止膜の具体的な素材については、薄
膜ハンドブック(オーム社、昭和58年12月10日)
の818〜821頁に記載がある。
【0024】
【実施例】
[実施例1]下記の組成の混合物を、30℃においてデ
ィゾルバー溶解機で2000rpmにて20分間攪拌し
た。混合物を−75℃まで冷却した(冷却速度:2℃/
分)後、45℃まで昇温して透明なドープを得た。
【0025】 ──────────────────────────────────── 混合物組成(1) ──────────────────────────────────── 平均酢化度59.5%、平均重合度320のトリアセチルセルロース 15重量部 トリフェニルホスフェート 2.25重量部 酢酸メチル 66.2重量部 エタノール 16.55重量部 ────────────────────────────────────
【0026】ドープを濾過した後、表面温度が20℃の
ステンレス支持体上に流延した。流延量は、乾燥の厚さ
が80μmになるように調整した。60℃の乾燥風で乾
燥し、揮発分量が30重量%の段階で、支持体からフイ
ルムを剥離した。剥離したフイルムを100℃で60分
乾燥し、フイルムサンプルを得た。フイルムの乾燥で
は、自由収縮させた。フイルムサンプルのヘイズおよび
引裂強度を測定した。具体的な測定条件は、前述した通
りである。さらに、フイルムサンプル1gを折り畳ん
で、15mlのガラスビンに入れ、温度90℃、相対湿
度100%で100時間放置した。フイルムを取り出
し、外観を観察し、酢酸臭の有無を確認して、フイルム
の耐湿熱性を評価した。具体的には、外観の変化がな
く、かつ酢酸臭のないものをA、外観の変化または酢酸
臭が認められるものをBとして評価した。以上の結果
は、後述する第1表にまとめて示す。
【0027】[比較例1]下記の組成の混合物を、30
℃においてディゾルバー溶解機で2000rpmにて3
時間攪拌して透明なドープを得た。ドープを濾過した
後、表面温度が20℃のステンレス支持体上に流延し
た。流延量は、乾燥の厚さが80μmになるように調整
した。60℃の乾燥風で乾燥し、揮発分量が30重量%
の段階で、支持体からフイルムを剥離した。剥離したフ
イルムを100℃で60分乾燥し、フイルムサンプルを
得た。フイルムの乾燥では、自由収縮させた。フイルム
サンプルのヘイズ、引裂強度および耐湿熱性を実施例1
と同様に評価した。結果は、後述する第1表にまとめて
示す。
【0028】 ──────────────────────────────────── 混合物組成(2) ──────────────────────────────────── 平均酢化度59.5%、平均重合度320のトリアセチルセルロース 15重量部 トリフェニルホスフェート 2.25重量部 メチレンクロリド 66.2重量部 エタノール 16.55重量部 ────────────────────────────────────
【0029】[比較例2]比較例1の混合物組成(2)
を用いた以外は、実施例1と同様に処理してフイルムサ
ンプルを得た。フイルムサンプルのヘイズ、引裂強度お
よび耐湿熱性を実施例1と同様に評価した。結果は、後
述する第1表にまとめて示す。
【0030】[実施例2]下記の混合物組成(3)を用
いた以外は、実施例1と同様に処理してフイルムサンプ
ルを得た。フイルムサンプルのヘイズ、引裂強度および
耐湿熱性を実施例1と同様に評価した。結果は、後述す
る第1表にまとめて示す。
【0031】 ──────────────────────────────────── 混合物組成(3) ──────────────────────────────────── 平均酢化度60.2%、平均重合度320のトリアセチルセルロース 15重量部 トリフェニルホスフェート 2.25重量部 酢酸メチル 74.5重量部 エタノール 8.25重量部 ────────────────────────────────────
【0032】[比較例3]下記の混合物組成(4)を用
いた以外は、比較例1と同様に処理してフイルムサンプ
ルを得た。フイルムサンプルのヘイズ、引裂強度および
耐湿熱性を実施例1と同様に評価した。結果は、後述す
る第1表にまとめて示す。
【0033】 ──────────────────────────────────── 混合物組成(4) ──────────────────────────────────── 平均酢化度60.2%、平均重合度320のトリアセチルセルロース 15重量部 トリフェニルホスフェート 2.25重量部 メチレンクロリド 74.5重量部 エタノール 8.25重量部 ────────────────────────────────────
【0034】[比較例4]比較例3の混合物組成(4)
を用いた以外は、実施例1と同様に処理してフイルムサ
ンプルを得た。フイルムサンプルのヘイズ、引裂強度お
よび耐湿熱性を実施例1と同様に評価した。結果は、後
述する第1表にまとめて示す。
【0035】[実施例3]下記の混合物組成(5)を用
いた以外は、実施例1と同様に処理してフイルムサンプ
ルを得た。フイルムサンプルのヘイズ、引裂強度および
耐湿熱性を実施例1と同様に評価した。結果は、後述す
る第1表にまとめて示す。
【0036】 ──────────────────────────────────── 混合物組成(5) ──────────────────────────────────── 平均酢化度60.9%、平均重合度320のトリアセチルセルロース 15重量部 ジエチルフタレート 2.25重量部 酢酸メチル 66.2重量部 エタノール 16.55重量部 ────────────────────────────────────
【0037】[比較例5]下記の混合物組成(6)を用
いた以外は、比較例1と同様に処理してフイルムサンプ
ルを得た。フイルムサンプルのヘイズ、引裂強度および
耐湿熱性を実施例1と同様に評価した。結果は、後述す
る第1表にまとめて示す。
【0038】 ──────────────────────────────────── 混合物組成(6) ──────────────────────────────────── 平均酢化度60.9%、平均重合度320のトリアセチルセルロース 15重量部 ジエチルフタレート 2.25重量部 メチレンクロリド 66.2重量部 エタノール 16.55重量部 ────────────────────────────────────
【0039】[比較例6]比較例5の混合物組成(6)
を用いた以外は、実施例1と同様に処理してフイルムサ
ンプルを得た。フイルムサンプルのヘイズ、引裂強度お
よび耐湿熱性を実施例1と同様に評価した。結果は、後
述する第1表にまとめて示す。
【0040】[実施例4]実施例3のフイルム製膜にお
いて、ステンレス支持体の温度を−10℃とし、揮発分
が55重量%でフイルムを支持体から剥離し、100℃
で60分乾燥した以外は、実施例1と同様に処理してフ
イルムサンプルを得た。フイルムサンプルのヘイズ、引
裂強度および耐湿熱性を実施例1と同様に評価した。結
果は、下記第1表にまとめて示す。
【0041】
【表1】 第1表 ──────────────────────────────────── サンプル ヘイズ 引裂強度 耐湿熱性 ──────────────────────────────────── 実施例1 0.25% 22.5g A 比較例1 0.55% 18.5g B 比較例2 0.45% 19.0g B 実施例2 0.28% 21.3g A 比較例3 0.62% 17.0g A 比較例4 0.48% 18.0g A 実施例3 0.30% 20.8g A 比較例5 0.58% 16.5g A 比較例6 0.50% 16.9g A 実施例4 0.28% 24.6g A ────────────────────────────────────
【0042】以上の実施例1〜4で得られたセルロース
アセテートフイルムに、公知のAR処理方法で反射防止
膜を設けた。得られたAR処理フイルムを偏光板の保護
膜として用いたところ、良好な結果が得られた。
【0043】[実施例5]実施例1で用いた混合物組成
(1)に、t−ブチル化ヒドロキシトルエン(劣化防止
剤)を、調製する溶液の0.1重量%の量で添加した。
実施例1と同様にフイルムサンプルを得て、フイルムサ
ンプルのヘイズ、引裂強度および耐湿熱性を実施例1と
同様に評価したところ、実施例1とほとんど同じ結果が
得られた。
【0044】[比較例7]比較例1で用いた混合物組成
(2)に、t−ブチル化ヒドロキシトルエン(劣化防止
剤)を、調製する溶液の0.1重量%の量で添加した。
比較例1と同様にフイルムサンプルを得て、フイルムサ
ンプルのヘイズ、引裂強度および耐湿熱性を比較例1と
同様に評価したところ、比較例1とほとんど同じ結果が
得られた。
【0045】[比較例8]比較例2で用いた混合物組成
(2)に、t−ブチル化ヒドロキシトルエン(劣化防止
剤)を、調製する溶液の0.1重量%の量で添加した。
比較例2と同様にフイルムサンプルを得て、フイルムサ
ンプルのヘイズ、引裂強度および耐湿熱性を比較例2と
同様に評価したところ、比較例2とほとんど同じ結果が
得られた。
【0046】[実施例6]実施例2で用いた混合物組成
(3)に、t−ブチル化ヒドロキシトルエン(劣化防止
剤)を、調製する溶液の0.1重量%の量で添加した。
実施例2と同様にフイルムサンプルを得て、フイルムサ
ンプルのヘイズ、引裂強度および耐湿熱性を実施例2と
同様に評価したところ、実施例2とほとんど同じ結果が
得られた。
【0047】[比較例9]比較例3で用いた混合物組成
(4)に、t−ブチル化ヒドロキシトルエン(劣化防止
剤)を、調製する溶液の0.1重量%の量で添加した。
比較例3と同様にフイルムサンプルを得て、フイルムサ
ンプルのヘイズ、引裂強度および耐湿熱性を比較例3と
同様に評価したところ、比較例3とほとんど同じ結果が
得られた。
【0048】[比較例10]比較例4で用いた混合物組
成(4)に、t−ブチル化ヒドロキシトルエン(劣化防
止剤)を、調製する溶液の0.1重量%の量で添加し
た。比較例4と同様にフイルムサンプルを得て、フイル
ムサンプルのヘイズ、引裂強度および耐湿熱性を比較例
4と同様に評価したところ、比較例4とほとんど同じ結
果が得られた。
【0049】[実施例7]実施例3で用いた混合物組成
(5)に、t−ブチル化ヒドロキシトルエン(劣化防止
剤)を、調製する溶液の0.1重量%の量で添加した。
実施例3と同様にフイルムサンプルを得て、フイルムサ
ンプルのヘイズ、引裂強度および耐湿熱性を実施例3と
同様に評価したところ、実施例3とほとんど同じ結果が
得られた。
【0050】[比較例11]比較例5で用いた混合物組
成(6)に、t−ブチル化ヒドロキシトルエン(劣化防
止剤)を、調製する溶液の0.1重量%の量で添加し
た。比較例5と同様にフイルムサンプルを得て、フイル
ムサンプルのヘイズ、引裂強度および耐湿熱性を比較例
5と同様に評価したところ、比較例5とほとんど同じ結
果が得られた。
【0051】[比較例12]比較例6で用いた混合物組
成(6)に、t−ブチル化ヒドロキシトルエン(劣化防
止剤)を、調製する溶液の0.1重量%の量で添加し
た。比較例6と同様にフイルムサンプルを得て、フイル
ムサンプルのヘイズ、引裂強度および耐湿熱性を比較例
6と同様に評価したところ、比較例6とほとんど同じ結
果が得られた。
【0052】[実施例8]実施例4で用いた混合物組成
(5)に、t−ブチル化ヒドロキシトルエン(劣化防止
剤)を、調製する溶液の0.1重量%の量で添加した。
実施例4と同様にフイルムサンプルを得て、フイルムサ
ンプルのヘイズ、引裂強度および耐湿熱性を実施例4と
同様に評価したところ、実施例4とほとんど同じ結果が
得られた。
【0053】
【発明の効果】本発明により、従来の方法では製造する
ことができなかった、優れた光学的性質や物性を有する
セルロースアセテートフイルムが得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 足立 敦 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 村山 雅彦 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 58.0乃至62.5%の平均酢化度を
    有し、80μmの厚さに換算したヘイズが0.4%以下
    であるセルロースアセテートフイルム。
  2. 【請求項2】 58.0乃至62.5%の平均酢化度を
    有し、80μmの厚さに換算した引裂強度が20g以上
    であるセルロースアセテートフイルム。
  3. 【請求項3】 セルロースアセテートを有機溶媒で膨潤
    させた膨潤混合物を、−100乃至−10℃に冷却して
    から0乃至120℃に加温して得られたセルロースアセ
    テートの有機溶媒溶液を、支持体上に塗布して得られた
    請求項1または2に記載のセルロースアセテートフイル
    ム。
  4. 【請求項4】 有機溶媒が、酢酸メチルを50重量%以
    上含む請求項3に記載のセルロースアセテートフイル
    ム。
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