JPH1095690A - 単結晶引き上げ装置 - Google Patents

単結晶引き上げ装置

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JPH1095690A
JPH1095690A JP26675596A JP26675596A JPH1095690A JP H1095690 A JPH1095690 A JP H1095690A JP 26675596 A JP26675596 A JP 26675596A JP 26675596 A JP26675596 A JP 26675596A JP H1095690 A JPH1095690 A JP H1095690A
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Japan
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holding
holding means
pulling
engaging part
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JP26675596A
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Inventor
Hideki Fujiwara
秀樹 藤原
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Sitix Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型単結晶を引き上げるため、ネックの下方
に拡大部及び縮小部を形成し、縮小部を係合して単結晶
を引き上げる装置が開示されているが、この装置は係合
力が弱く、またその機構が複雑で、高温雰囲気下では故
障等が発生し易かった。また、縮小部を保持するための
機構と単結晶を引き上げるための引き上げ軸とが独立に
昇降する単結晶引き上げ装置も開示されているが、これ
らの装置においては、昇降速度や回転数の同期をとるの
が難しく、また、中心軸にわずかのずれが生じても単結
晶を確実に保持するのが難しかった。 【解決手段】 単結晶保持手段11が単結晶26の係合
部26bを両側から包み込む1対の把持部14a、14
bを含んで構成され、さらにこれら1対の把持部14
a、14bを待機位置から係合部把持位置に移動させる
押圧部材19を備えている単結晶引き上げ装置10を使
用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単結晶引き上げ装
置に関し、より詳細には、チョクラルスキー法(以下、
CZ法と記す)に代表される引き上げ法により、シリコ
ン等からなる単結晶を引き上げる際に使用される、単結
晶引き上げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、LSI(大規模集積回路)等の回
路素子形成用基板の製造に使用されているシリコン単結
晶の大部分は、CZ法により引き上げられたシリコン単
結晶である。図4は、このCZ法に用いられる、従来の
単結晶引き上げ装置を模式的に示した断面図であり、図
中21は、坩堝を示している。
【0003】この坩堝21は、有底円筒形状の石英製坩
堝21aと、この石英製坩堝21aの外側に嵌合され
た、同じく有底円筒形状の黒鉛製坩堝21bとから構成
されており、また、黒鉛製坩堝21bは黒鉛製の嵌合部
材28aに嵌合されている。そして、これら坩堝21及
び嵌合部材28aは、図中の矢印方向に所定の速度で回
転する、支持軸28に支持されている。この坩堝21の
外側には、抵抗加熱式のヒータ22、ヒータ22の外側
には、保温筒27が同心円状に配置されており、坩堝2
1内にはこのヒータ22により溶融させた結晶用原料の
溶融液23が充填されている。また、坩堝21の中心軸
上には、引き上げ棒あるいはワイヤー等からなる、引き
上げ軸24が吊設されており、この引き上げ軸24の先
に、保持具34aを介して、種結晶35が取り付けられ
るようになっている。また、これら部材は、圧力の制御
が可能な水冷式のチャンバ39内に納められている。
【0004】上記した単結晶引き上げ装置30を用いて
単結晶36を引き上げる際には、まずチャンバ39内を
減圧した後、ヒータ22により結晶用原料を溶融させ、
しばらく放置して溶融液23中のガスを十分に放出さ
せ、その後、不活性ガスを導入して減圧の不活性ガス雰
囲気とする。
【0005】次に、支持軸28と同一軸心で逆方向に所
定の速度で引き上げ軸24を回転させながら、保持具3
4aに取り付けられた種結晶35を降下させて溶融液2
3に着液させ、単結晶36の引き上げを開始する。次
に、種結晶35の先端に結晶を成長させてゆくが、この
とき、所定径になるまで結晶を細く絞り、ネック36a
を形成する。
【0006】次に、ネック36aを所定の径まで成長さ
せ、ショルダ36bを形成した後、一定の径、所定長さ
のメインボディ36cを形成する。その後、単結晶36
の直径を徐々に絞って、終端コーンを形成した後、単結
晶36を溶融液23から切り離す。
【0007】上記した従来の単結晶引き上げ方法におい
ては、種結晶35を溶融液23に着液させた際、熱ショ
ックにより導入される転位を排除するために種結晶35
の下方にネック36aを形成していた。通常、このネッ
ク36aの直径は3mm程度でその長さは30mm程度
であり、直径が約6インチ、重量が80kg程度の単結
晶36を引き上げる際には、上記したネック36aの直
径であっても、引き上げる単結晶36を十分に支持する
ことができた。
【0008】しかしながら、近年の半導体デバイスの生
産性の効率化、及び低コスト化に対応して、ウエハも大
口径化が要求されてきており、最近では、例えば直径約
12インチ(300mm)、重量が300kg程度の単
結晶の製造が望まれている。この場合、従来のネック3
6aの直径(通常3mm程度)では、ネック36aが引
き上げられる単結晶36の重さに耐えられずに破損し、
単結晶36が落下してしまうという問題があった。
【0009】上記問題を解決するために、ネックの下に
一旦単結晶の径を次第に拡大させた拡大部を形成した
後、次第に径を縮小させた縮小部を形成し、この縮小部
を支持装置により支持しながら単結晶を引き上げる方法
が開示されている。
【0010】図5は、従来のこの種の単結晶支持装置が
組み込まれた単結晶引き上げ装置を模式的に示した断面
図であり(特公平7−515号公報)、図中51は坩堝
を示している。
【0011】略有底円筒形状の坩堝51内には単結晶原
料を溶融させた溶融液53が充填されるようになってい
る。坩堝51の上方には引き上げ用ワイヤ41aが吊設
されており、この引き上げ用ワイヤ41aはワイヤ駆動
部47により上下方向に移動させられると共に、矢印A
方向に回転させられるようになっている。引き上げ用ワ
イヤ41a下端部には略丸棒形状の引き上げ軸41bが
接続され、引き上げ軸41bの外方には略パイプ形状の
ロータ42がベアリング42aを介して回動可能に配設
されている。また引き上げ軸41b上部にはモータ43
が取り付けられ、モータ43はロータ42上部に連結さ
れる一方、受信部43aと電気的に接続されている。そ
して送信手段(図示せず)を用いて単結晶引き上げ装置
40の外方から送信された信号を受信部43aにおいて
受信すると、モータ43が駆動してロータ42が矢印B
またはC方向に回動するようになっている。またロータ
42の外周には雄ねじ部42bが形成され、雄ねじ部4
2bには略円板形状の支持部44aが螺合され、支持部
44a下部からは略円筒形状の把持ホルダ44bが延設
され、把持ホルダ44bの内面には上下方向のガイド溝
44cが対向して形成されている。また把持ホルダ44
b下部には複数個の切り欠き部44dが形成され、切り
欠き部44d内には爪部44eが回動可能に枢支され、
把持ホルダ44b下端部にはストッパ部44fが形成さ
れており、爪部44eは上方への回転が可能である一
方、下方への回転がストッパ部44fにより規制される
ようになっている。把持手段44は、これら支持部44
a、把持ホルダ44b、爪部44e、ストッパ部44f
等を含んで構成されている。他方、引き上げ軸41b下
端部には保持具41cが連結され、保持具41cの外周
にはフランジ45が固定され、このフランジ45先端部
はガイド溝44c内に上下方向摺動可能に係合してお
り、ロータ42が回転すると、把持手段44の回転が規
制されつつ、把持手段44が上下方向に移動するように
なっている。そして、単結晶支持装置40aは、これら
引き上げ軸41b、ロータ42、モータ43、把持手段
44、フランジ45等を含んで構成されている。また、
保持具41c下端部には種結晶41dが取り付けられて
いる。
【0012】このように構成された単結晶引き上げ装置
40を用いて単結晶46を引き上げる場合、モータ43
を正転駆動させてロータ42を例えば矢印B方向に回転
させ、これに螺合された把持手段44を上方に移動させ
ておく。次にワイヤ駆動部47を駆動させ、引き上げ用
ワイヤ41a、引き上げ軸41bを介して保持具41c
を下方に移動させ、種結晶41dを溶融液53に浸漬す
る。次にワイヤ駆動部47を駆動させ、引き上げ用ワイ
ヤ41aを回転させつつ比較的速い速度で引き上げてゆ
くと、種結晶41d下端部からネック46aが形成され
る。次に速度を次第に遅くしながら引き上げ用ワイヤ4
1aを引き上げてゆくと、次第に大きい直径を有する拡
大部46bがネック46aの下方に形成される。この後
再び比較的速い速度で引き上げ用ワイヤ41aを引き上
げると、拡大部46bよりも小さい直径の縮小部46c
がこの下方に形成され、次に速度を次第に遅くしながら
引き上げてゆくと、ショルダ部46dが縮小部46cの
下方に形成される。このとき前記送信手段を用いて受信
部43aに信号を送信すると、モータ43が逆転駆動し
てロータ42が矢印C方向に回転し、把持手段44が下
方に移動させられ、爪部44eが拡大部46b先端に当
接して、爪部44eが拡大部46bを逃げるかたちで相
対的に上方へ回転させられた後、縮小部46cに係合す
る。次に、モータ43を停止させた後、所定速度で引き
上げ用ワイヤ41aを引き上げてゆくと、単結晶支持装
置40aにより把持された状態で、所定直径のメインボ
ディ46eがショルダ部46dの下方に形成されてゆ
く。次に坩堝51内の溶融液53が所定量以下になった
ところで、比較的速い速度で引き上げ用ワイヤ41aを
引き上げると、テール部(図示せず)が形成されて溶融
液53から切り離され、単結晶46の引き上げが終了す
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記単結晶引き上げ装
置40を用いることにより、大型の単結晶46の引き上
げが可能になるが、この単結晶引き上げ装置40を構成
する単結晶支持装置40aは、爪部44eで縮小部44
cを把持する構造であるため、係合力が弱く、また爪部
44eが破損しやすいという課題があった。
【0014】また、単結晶支持装置40aは、その機構
が複雑で、溶融液53のすぐ上方の高温の雰囲気中にこ
のような複雑な単結晶支持装置40aを配置した場合、
故障等が発生し易いという課題もあった。
【0015】また、縮小部を保持するための機構と単結
晶を引き上げるための引き上げ軸とが独立に昇降する単
結晶引き上げ装置も開示されているが、これらの装置に
おいては、昇降速度や回転数の同期をとるのが難しく、
また、中心軸にわずかのずれが生じても単結晶を確実に
保持するのが難しいという課題もあった。
【0016】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、その機構が比較的簡単で、高温の雰囲気中におい
ても故障等が生じにくく、引き上げの初期段階において
保持具と単結晶保持手段との一体化を図ることにより、
回転速度や回転数の同期を特別にとる必要がなく、中心
軸のずれ等も生じず、確実に拡大部及び縮小部からなる
係合部を把持することができる単結晶引き上げ装置を提
供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するために、本発明に係る単結晶引き上げ装置
(1)は、種結晶の下方にネックを有し、該ネックの下
方に拡大部及び縮小部よりなる係合部を有する単結晶に
おける前記係合部を保持しながら引き上げる単結晶保持
手段を備えた単結晶引き上げ装置であって、前記単結晶
保持手段が前記単結晶の前記係合部を両側から包み込む
1対の把持部を含んで構成され、さらにこれら1対の把
持部を待機位置から係合部把持位置に移動させる押圧手
段を備えていることを特徴としている。
【0018】また、本発明に係る単結晶引き上げ装置
(2)は、上記単結晶引き上げ装置(1)において、単
結晶保持手段における把持部の内側形状が係合部の外形
と略同一であることを特徴としている。
【0019】上記単結晶引き上げ装置(1)又は(2)
によれば、単結晶保持手段を構成する把持部を、押圧手
段により待機位置から係合部把持位置に移動させること
により、単結晶に形成された前記係合部を前記把持部に
より確実に把持(保持)することができる。また、前記
単結晶保持手段は前記押圧手段により押圧するのみで、
前記係合部を把持することができるという簡単な機構で
構成されており、高温下においても故障が少ない。従っ
て、上記単結晶引き上げ装置を用いることにより、大重
量の単結晶を安全かつ確実に引き上げることができる。
【0020】また、本発明に係る単結晶引き上げ装置
(3)は、上記単結晶引き上げ装置(1)又は(2)に
おいて、単結晶保持手段における1対の把持部を含む把
持部材が把持部材支持用円板に移動可能に支持され、か
つ連結機構により、これら1対の把持部が、単結晶の中
心に対し常に対称的に移動するように構成されているこ
とを特徴としている。
【0021】上記単結晶引き上げ装置(3)によれば、
前記単結晶保持手段を構成する前記把持部が両側から単
結晶の中心に対して対称的に移動して前記係合部を包み
込むように把持するので、前記係合部を把持した際に単
結晶が破損したりすることがなく、安全かつ確実に単結
晶を保持することができる。
【0022】また、本発明に係る単結晶引き上げ装置
(4)は、上記単結晶引き上げ装置(1)〜(3)のい
ずれかにおいて、種結晶保持具と単結晶保持手段との一
体化が図られた後、把持部が係合部を把持するように構
成されていることを特徴としている。
【0023】上記単結晶引き上げ装置(4)によれば、
単結晶引き上げの初期に近い段階で前記保持具と前記単
結晶保持手段とが一体化するので、回転速度や回転数の
同期を特別にとる必要がなく、中心軸のずれ等も生じに
くく、容易に特性に優れた単結晶を引き上げることがで
きる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る単結晶引き上
げ装置の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0025】本実施の形態に係る単結晶引き上げ装置
は、12インチ以上の大口径、大重量の単結晶の引き上
げを前提としている。
【0026】図1は、実施の形態に係る単結晶引き上げ
装置を模式的に示した縦断面図であり、図2(a)は、
単結晶保持手段を構成する把持部材を模式的に示した正
面図であり、(b)はその側面図であり、(c)はその
平面図である。また、図3は、前記単結晶保持手段を模
式的に示した平面図である。
【0027】本実施の形態に係る単結晶引き上げ装置1
0においては、図1に示したようにネック26aの下方
に拡大部260b及び縮小部265bからなる係合部2
6bを有する単結晶26を引き上げる際に、係合部26
bを把持しながら引き上げる単結晶保持手段11を備え
ているが、その他の部材は図4に示した単結晶引き上げ
装置30と同様に構成されている。従って、単結晶保持
手段11及び単結晶保持手段11に関係する部材以外の
説明を、ここでは省略する。
【0028】単結晶保持手段11は、把持部材12a、
12b、把持部材支持用円板18、連結部材16a、1
6b、支持用補助部材15aを含んで構成されており、
この単結晶保持手段11は、単結晶26を所定の位置に
引き上げるまでは所定の位置で待機するようになってい
る。
【0029】ガイド20はプルチャンバ29a下部の左
右の内壁に設置され、把持部材支持用円板18がこのガ
イド20上に載置されている。把持部材支持用円板18
は、ガイド20の下方には移動しないが、上方には自由
に移動できるようになっている。図3に示したように、
把持部材支持用円板18の中心軸部分には貫通孔18a
が形成され、引き上げ軸24が貫通しており、この貫通
孔18aの左右には、引き上げ軸24に関して対称的
に、横方向に細長い形状の貫通孔18b、18cが形成
され、さらに貫通孔18b、18cの横方向の中心軸を
結ぶ線に対して直角方向に縦に細長い形状の貫通孔18
dが形成されている。
【0030】貫通孔18b、18cには、把持部材12
a、12bを構成するアーム部13a、13bの上部が
貫通しており、このアーム部13a、13bに配設さ
れ、把持部材支持用円板18を上下から挟むようにして
アーム部13a、13bを支持する支持用補助部材15
aにより、把持部材12a、12bが支持されている。
また、アーム部13a、13bは、支持用補助部材15
aに支持された状態で左右に自由に移動することができ
るようになっている。把持部材12aは、図2に示した
ように、下部の把持部14aの内側形状が係合部26b
の外形の一部と略同一となっており、係合部26bの両
側に配置された1対の把持部材12a、12bにより係
合部26bを包み込むように把持するようになってい
る。
【0031】また、把持部材12aを構成するそれぞれ
のアーム部13a、13bの上端には、棒状の連結部材
16a、16bの一端部が止めネジ15bにより回転自
在に取り付けられ、これら連結部材16a、16bの他
端は共に、貫通孔18dに取り付けられた連結部材支持
棒16c(図1)に回転自在に取り付けられ、連結され
ている。連結部材支持棒16cも、貫通孔18dの内部
を自由に移動できるようになっている。
【0032】従って、把持部材12aを構成するアーム
部13aを引き上げ軸24の方向に移動させると、連結
部材支持棒16cが貫通孔18dの内部を外側に向かっ
て移動し、それに伴いアーム部13bが貫通孔18c内
を引き上げ軸24の方向に向かって移動する。貫通孔1
8b、18cは中心軸に対称に形成されており、連結部
材16a、16bは引き上げ軸24と貫通孔18dの中
心軸を結ぶ線に対称に配置されており、アーム部13
a、13bは、引き上げ軸24に対して、常に対称的に
移動するように構成されている。
【0033】単結晶26の引き上げ前や、引き上げを開
始してからしばらくの間は、アーム13a、13bを貫
通孔18b、18cの左右の端部(待機位置)で待機さ
せておき、単結晶26を保持する必要が生じた場合に
は、プルチャンバ29aの下部に配置した押圧手段(図
示せず)を構成する押圧部材19を内側に押し出すこと
により、アーム13a、13bを貫通孔18b、18c
内の引き上げ軸24側の端部に移動させ、係合部把持位
置にする。このとき、連結部材支持棒16cは、貫通孔
18dを外側に向かって移動して、外側の端部に達した
とき、バネ18fに取り付けられた固定用部材18eが
機能して、連結部材支持棒16cが固定され、それに伴
いアーム部13a、13bも固定される。
【0034】上記操作により、アーム部13a、13b
の下端に配設された把持部14a、14bが単結晶26
に形成された係合部26bを両側から包み込むように把
持し、単結晶26を保持する。この後、単結晶保持手段
11は単結晶26を保持した状態で、保持具24aや引
き上げ軸24等と一体化し、引き上げ軸24を引き上げ
るにつれ、上昇していく。
【0035】次に、単結晶保持手段11を使用した単結
晶の引き上げ方法について説明する。単結晶26の引き
上げを行う前の段階において、単結晶保持手段11をチ
ャンバ29内に設置し、アーム13a、13bを貫通孔
18b、18cの左右の端部の位置(待機位置)にして
おく。引き上げ軸24は把持部材支持用円板18の貫通
孔18aを貫通しており、引き上げ軸24の下端には種
結晶25を保持した保持具24aが吊設されている。保
持具24a等は通常の単結晶引き上げ装置30と同様に
回転や引き上げを自由に行うことができる。
【0036】まず、従来の方法と同様に坩堝21の溶融
液23に種結晶25を着液させ、種結晶25の下方にネ
ック26aを形成する。次に、引き上げ軸24の引き上
げ速度を遅くし、径を次第に大きくして拡大部260b
をネック26aの下方に形成し、続いて、再び比較的速
い速度で引き上げ軸24を引き上げ、径を次第に小さく
して縮小部265bを形成する。
【0037】この拡大部260b及び縮小部265b
(係合部26b)を形成した後、引き上げ速度を次第に
遅くすることにより、ショルダ26cを形成し、次に一
定直径のメインボディ26dを形成する。そして、ある
程度の高さまで保持具24aが上昇すると、保持具24
aが単結晶保持手段11を構成する把持部材支持用円板
18に当接するようになる。このとき、把持部14a、
14bを係合部把持位置に移動させると、丁度把持部1
4a、14bが係合部26bを把持するように種結晶2
5から係合部26bまでの長さを制御しておく。従っ
て、押圧部材19を用いてアーム部13a、13b及び
把持部14a、14bを待機位置から係合部把持位置に
移動させると、把持部14a、14bが係合部26bを
把持し、単結晶26を保持するようになる。
【0038】この後、保持具24aや引き上げ軸24等
と単結晶保持手段11とは一体化し、引き上げ軸24を
引き上げるに従って単結晶保持手段11も同速度で上昇
する。また、引き上げ軸24を回転させることにより、
単結晶保持手段11も同速度で回転する。従って、この
後は、従来の場合と同様の条件で単結晶26を引き上げ
ればよく、引き上げの際、単結晶26は単結晶保持手段
11により保持されているため大重量の単結晶26であ
っても、破損等の事故を発生させることなく、容易に引
き上げることができる。また、何らかの原因で、ネック
26aは破損した場合でも、単結晶26は単結晶保持手
段11により保持されているため落下することはなく、
そのまま安全に引き上げを続行することができる。
【0039】上記したように、保持具24aが把持部材
支持用円板18に当接した後は、保持具24a等と単結
晶保持手段11とが一体化するため、あらためて別の操
作を行わなくても昇降速度や回転数の同期がとれてお
り、引き上げ軸24と単結晶保持手段11との中心軸が
ずれるという虞れもない。また、単結晶保持手段11の
機構が比較的簡単であるため、高温の雰囲気中において
も故障等が生じにくい。
【0040】また、アーム部13a、13bを待機位置
から係合部把持位置に移動させる手段も、図1に示した
押圧部材19を含む押圧手段に限られない。例えば、ア
ーム部13a、13bの上端に歯車、及びモータを配設
し、把持部材支持用円板18上に固定された歯車(ラッ
ク)と組み合わすことによりアーム部13a、13bを
移動させるようにしてもよい。
【0041】
【実施例及び比較例】以下、実施例に係る単結晶引き上
げ装置を図面に基づいて説明する。
【0042】上記実施形態で説明した方法により単結晶
26を引き上げた。表1〜表5にその条件を記載する。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】
【表4】
【0047】
【表5】
【0048】<実施例の結果>単結晶26の引き上げ時
及び取り出し時にネック26aが破断することはなく、
安全に単結晶26の引き上げ作業を行うことができた。
また、引き上げた単結晶26のネック26aを人為的に
破断したが、単結晶26が落下することはなく、単結晶
保持手段11による単結晶26の保持が確実に行われて
いることを確認することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る単結晶引き上げ装置
を、模式的に示した縦断面図である。
【図2】(a)は、実施の形態に係る単結晶引き上げ装
置において、単結晶保持手段を構成する把持部材を模式
的に示した正面図であり、(b)はその側面図であり、
(c)は平面図である。
【図3】実施の形態に係る単結晶引き上げ装置を構成す
る単結晶保持手段を、模式的に示した平面図である。
【図4】従来の単結晶引き上げ装置を、模式的に示した
断面図である。
【図5】従来の別の単結晶引き上げ装置を、模式的に示
した断面図である。
【符号の説明】
10 単結晶引き上げ装置 11 単結晶保持手段 12a、12b 把持部材 14a、14b 把持部 16a、16b 連結部材 18 把持部材支持用円板 19 押圧部材 24a 保持具 25 種結晶 26 単結晶 26a ネック 26b 係合部 260b 拡大部 265b 縮小部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 種結晶の下方にネックを有し、該ネック
    の下方に拡大部及び縮小部よりなる係合部を有する単結
    晶における前記係合部を保持しながら引き上げる単結晶
    保持手段を備えた単結晶引き上げ装置であって、前記単
    結晶保持手段が前記単結晶の前記係合部を両側から包み
    込む1対の把持部を含んで構成され、さらにこれら1対
    の把持部を待機位置から係合部把持位置に移動させる押
    圧手段を備えていることを特徴とする単結晶引き上げ装
    置。
  2. 【請求項2】 単結晶保持手段における把持部の内側形
    状が係合部の外形と略同一であることを特徴とする請求
    項1記載の単結晶引き上げ装置。
  3. 【請求項3】 単結晶保持手段における1対の把持部を
    含む把持部材が把持部材支持用円板に移動可能に支持さ
    れ、かつ連結機構により、これら1対の把持部が、単結
    晶の中心に対し常に対称的に移動するように構成されて
    いることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の単結
    晶引き上げ装置。
  4. 【請求項4】 種結晶保持具と単結晶保持手段との一体
    化が図られた後、把持部が係合部を把持するように構成
    されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの
    項に記載の単結晶引き上げ装置。
JP26675596A 1996-08-30 1996-09-17 単結晶引き上げ装置 Pending JPH1095690A (ja)

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US09/242,829 US6159282A (en) 1996-08-30 1997-08-29 Method of pulling a single crystal
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