JPH1095058A - 筒状樹脂発泡体 - Google Patents

筒状樹脂発泡体

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JPH1095058A
JPH1095058A JP25309396A JP25309396A JPH1095058A JP H1095058 A JPH1095058 A JP H1095058A JP 25309396 A JP25309396 A JP 25309396A JP 25309396 A JP25309396 A JP 25309396A JP H1095058 A JPH1095058 A JP H1095058A
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JP
Japan
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foamed body
glass transition
transition point
layer
resin foam
Prior art date
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Pending
Application number
JP25309396A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshine Takeda
美稲 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP25309396A priority Critical patent/JPH1095058A/ja
Publication of JPH1095058A publication Critical patent/JPH1095058A/ja
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来製品の施工性や外観品質を損なうことな
く、優れた断熱保温性を発揮う得る筒状樹脂発泡体を提
供する。 【解決手段】複層構造の筒状樹脂発泡体であって、少な
くとも内面層となる樹脂発泡体層が、樹脂のガラス転移
点以上の温度で圧縮変形された後ガラス転移点未満の温
度で固定され、再びガラス転移点以上の温度に昇温され
たとき、当初の厚みまで形状回復する形状記憶発泡体層
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯、ソーラー又
はエアコン配管の保温材として使用される筒状樹脂発泡
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、給湯、ソーラー又はエアコン等
の配管を保護するために、高架橋発泡ポリエチレン等の
発泡樹脂からなるチューブ成形品が提供されている(特
開平3─207639号公報参照)が、特に施工性がよ
く断熱保温性の高い製品が要望されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来のチュ
ーブ成形品等の保温チューブは、施工性や外観品質は確
かに改善されてきたが、一方、断熱性の面では下記のよ
うな問題があり、肉厚を厚くして対処しているのが現状
である。
【0004】即ち、例えば、エアコン配管の場合、被保
温管として銅管が一般的に使用されているが、その銅管
を保温チューブ内に挿入するときに、銅管内にゴミが入
らないようにするため、その先端に銅管の外径よりもや
や大きな外径を有するのキャップを被せられる。そのた
め、保温チューブとしてはキャップが入るような内径に
有するものを用いる必要があるために、銅管とその周り
に被覆した保温チューブとの間にその分だけの隙間がで
き、断熱保温性が低下するという問題点がある。
【0005】本発明は、上記のような従来の問題点を解
消し、従来製品の施工性や外観品質を損なうことなく、
優れた断熱保温性を発揮し得る筒状樹脂発泡体を提供す
ることを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、複層構造の筒
状樹脂発泡体であって、少なくとも内面層となる樹脂発
泡体層が、樹脂のガラス転移点以上の温度で圧縮変形さ
れた後ガラス転移点未満の温度で固定され、再びガラス
転移点以上の温度に昇温されたとき、当初の厚みまで形
状回復する形状記憶発泡体層である筒状樹脂発泡体であ
る。
【0007】本発明の複層構造の筒状樹脂発泡体を得る
方法は、特に限定されるものではなく、例えば、内面樹
脂発泡体層と外面樹脂発泡体層を個々にシート状に成形
し、重ね合わせた状態で筒状に丸めながら、側縁部間を
接着する方法等が挙げられ、内面樹脂発泡体層と外面樹
脂発泡体層には接着剤が介在させるようにして接着して
もよい。
【0008】内面樹脂発泡体層を形成する樹脂発泡体と
しては、例えば、特公平7─39506号公報に記載さ
れているように、2官能基のジイソシアネート、2官能
基のポリオール及び活性水素基を含む2官能の鎖延長剤
を特定のモル比で配合し、発泡剤を添加してプレポリマ
ー法により合成した形状記憶ポリウレタン発泡体等であ
って、成分調整、架橋度調整によりガラス転移点を任意
に設定したもの等が使用され、市販品では、三菱重工社
製の商品名「ダイアリティ」等が使用される。
【0009】内面樹脂発泡体層の形状、厚さ、発泡倍率
等は必要に応じて適宜決めればよく、連続気泡体であっ
ても独立気泡体であってもよいが、独立気泡体の方が保
温効果が優れているので好ましい。
【0010】内面樹脂発泡体層を形成する樹脂のガラス
転移点は、低すぎると成形後の常温化で形状が復元して
しまうおそれがあり、高すぎると施工後に形状を復元す
る条件を与えにくいため、50〜110℃が好ましい。
【0011】外層樹脂発泡体層を形成する樹脂発泡体と
しては、特に限定されることなく、従来からよく使用さ
れているポリウレタン発泡体、ポリエチレン発泡体やポ
リプロピレン発泡体等のポリオレフィン発泡体等が好適
に使用される。外層樹脂発泡体層の形状、厚さ、発泡倍
率等は必要に応じて適宜決めればよく、架橋の有無は問
わない。
【0012】(作用)本発明の筒状樹脂発泡体は、複層
構造の少なくとも内面層となる樹脂発泡体層が、樹脂の
ガラス転移点以上の温度で圧縮変形された後ガラス転移
点未満の温度で固定されているので、その内径よりも小
さな外径を有する被保温管を抵抗なく容易に挿入するこ
とができ、又、挿入後再びガラス転移点以上の温度に昇
温することにより、少なくとも内面樹脂発泡体層が当初
の厚みまで内方に向けて形状回復するので、被保温管と
の隙間を完全に塞ぐことができて、被保温管の断熱保温
性が向上する。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。実施例1 内面樹脂発泡体層形成用シートとして、幅210mm×
長さ1000mm×厚さ6.5mmの形状記憶ウレタン
樹脂発泡体(三菱重工社製、商品名「ダイアリティ」、
ガラス転移温度55℃)を100℃にて加熱圧縮した
後、その状態で20℃雰囲気下で30分間冷却し、厚み
約0.8mmの内面樹脂発泡体層形成用シートを得た。
外面樹脂発泡体層形成用シートとして、幅210mm×
長さ1000mm×厚さ7mmのポリエチレン発泡体
(積水化学社製、商品名「ソフトロン」、独立気泡)を
準備した。
【0014】上記内面樹脂発泡体層形成用シートと外面
樹脂発泡体層形成用シートとを、接着剤(積水化学社
製、商品名「280─H」)を用いて貼り合わせた後、
幅が192mmとなるように切り取り、内面樹脂発泡体
層形成用シートが内面層となるように外径22mmの鉄
パイプに巻きつかせた状態で側縁部同士を上記接着剤に
て接着した後、鉄パイプを引き抜いて、内径22mm、
外径40mmの筒状樹脂発泡体を得た。
【0015】次に、その筒状樹脂発泡体内に、外径18
mm、長さ1060mmの銅管を挿入し、両端部が各々
30mmだけ筒状樹脂発泡体より露出した状態にて支持
し、80℃の雰囲気下で1分間保持した後、常温下に放
置した。
【0016】その結果、内面樹脂発泡体層が内方へ発泡
して、銅管と筒状樹脂発泡体間の隙間が完全に塞がれ、
多少の力では銅管を抜き取ることができない状態の筒状
樹脂発泡体被覆銅管を得た。
【0017】次に、その筒状樹脂発泡体被覆銅管の銅管
内に80℃の温水を充填し、密閉した状態で27℃の室
内に1時間放置後、温水を取りだし水温を測定した結
果、46℃であった。
【0018】実施例2 内面樹脂発泡体層形成用シートとして、幅210mm×
長さ1000mm×厚さ5.5mmの形状記憶ウレタン
樹脂発泡体(三菱重工社製、商品名「ダイアリティ」、
ガラス転移温度65℃)を100℃にて加熱圧縮した
後、その状態で20℃雰囲気下で30分間冷却し、厚み
約0.8mmのシートとしたものを用い、外面樹脂発泡
体層形成用シートとして、幅210mm×長さ1000
mm×厚さ8mmのポリエチレン発泡体(積水化学社
製、商品名「ライトロン」、独立気泡)のシートを用い
たこと以外は実施例1と同様にして、筒状樹脂発泡体を
得た。
【0019】次に、その筒状樹脂発泡体内に、外径18
mm、長さ1060mmの銅管を挿入し、両端部が各々
30mmだけ筒状樹脂発泡体より露出した状態にて支持
し、80℃の雰囲気下で1分間保持した後、常温下に放
置した。
【0020】その結果、内面樹脂発泡体層が内方へ発泡
して、銅管と筒状樹脂発泡体間の隙間が完全に塞がれ、
多少の力で銅管を抜き取ることができない状態の筒状樹
脂発泡体被覆銅管が得られた。次に、この筒状樹脂発泡
体被覆銅管内に80℃の温水を充填し、密閉した状態で
27℃の室内に1時間放置後、温水を取りだし水温を測
定した結果、50℃であった。
【0021】比較例 幅192mm×長さ1000mm×厚さ7mmのポリエ
チレン発泡体(積水化学社製、商品名「ソフトロン」、
独立気泡)のシートを用いて、外径22mmの鉄パイプ
に巻きつかせた状態で側縁部同士を上記接着剤にて接着
してた後、鉄パイプを引き抜いて、内径22mm、外径
41mmの筒状樹脂発泡体を得た。
【0022】次に、その筒状樹脂発泡体内に、外径18
mm、長さ1060mmの銅管を挿入し、両端部が各々
30mmだけ筒状樹脂発泡体より露出した状態にて支持
し、80℃の雰囲気下で1分間保持した後、常温下に放
置した。
【0023】その結果、銅管と筒状樹脂発泡体間の隙間
が開いたままの状態の筒状樹脂発泡体被覆銅管しか得る
ことができなかった。次に、その筒状樹脂発泡体被覆銅
管の銅管内に80℃の温水を充填し、密閉した状態で2
7℃の室内に1時間放置後、温水を取りだし水温を測定
した結果、39℃であった。
【0024】
【発明の効果】本発明の筒状樹脂発泡体は、上記の如く
されているので、管の保温材等として使用した際に、従
来製品の施工性や外観品質を損なうことなく、優れた断
熱保温性を発揮する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 105:04 B29L 9:00 23:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複層構造の筒状樹脂発泡体であって、少
    なくとも内面層となる樹脂発泡体層が、樹脂のガラス転
    移点以上の温度で圧縮変形された後ガラス転移点未満の
    温度で固定され、再びガラス転移点以上の温度に昇温さ
    れたとき、当初の厚みまで形状回復する形状記憶発泡体
    層であることを特徴とする筒状樹脂発泡体。
JP25309396A 1996-09-25 1996-09-25 筒状樹脂発泡体 Pending JPH1095058A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002256052A (ja) * 2001-03-01 2002-09-11 Inoac Corp 形状記憶ポリウレタンフォーム
US6583194B2 (en) 2000-11-20 2003-06-24 Vahid Sendijarevic Foams having shape memory
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CN1302223C (zh) * 2004-05-12 2007-02-28 中国科学院理化技术研究所 用于制冷和低温设备中的多次柔性发泡绝热层

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