JPS5935388Y2 - パイプの断熱カバ−用積層素材 - Google Patents

パイプの断熱カバ−用積層素材

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Publication number
JPS5935388Y2
JPS5935388Y2 JP2310679U JP2310679U JPS5935388Y2 JP S5935388 Y2 JPS5935388 Y2 JP S5935388Y2 JP 2310679 U JP2310679 U JP 2310679U JP 2310679 U JP2310679 U JP 2310679U JP S5935388 Y2 JPS5935388 Y2 JP S5935388Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
maleic anhydride
laminated material
pipe
polystyrene resin
foamed
Prior art date
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Expired
Application number
JP2310679U
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English (en)
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JPS55123332U (ja
Inventor
三樹郎 福村
Original Assignee
積水化成品工業株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 積水化成品工業株式会社 filed Critical 積水化成品工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案はパイプの断熱カバー用積層素材に関する。
更に詳しくは、この考案はポリスチレン樹脂予備発泡シ
ートと、無水マレイン酸成分を2重量%以上含有し重合
度が500以上のスチレン−無水マレイン酸共重合樹脂
予備発泡シートとを積層してなるパイプの断熱カバー用
積層素材に関する高温水、低温水などの液体を通すパイ
プの安価な断熱カバーとしてパイプ状ポリスチレン樹脂
発泡体がよく用いられる。
従来このパイプ状合戊樹脂発泡体の連続的製造方法とし
ては、押出発泡により直接一体に連続成形する方法、又
は帯板状の発泡素材を徐々に加熱変形して横断面形状を
略円形に底形する方法などが知られている。
ところで、この帯板状の発泡素材を用いる方法では、加
熱変形に際して発泡素材に特別な外力を方向及び大きさ
に変化をつけながら加える必要があり、製造装置として
は非常に複雑な構造となりコストの上昇がさけられなか
った。
また、得られたポリスチレン樹脂発泡体よりなるパイプ
の断熱カバーは、高温水、例えば100℃前後の水など
を通すパイプの断熱用として使用された場合は、耐熱性
に問題がある。
つまり成形体の収縮が大きく特に断熱性が低下すると共
に寸法変形が生じるおそれがあった。
この考案は、主としてこれらの問題点を解決できる断熱
カバーの積層素材を提供することを主要な目的の一つと
している。
すなわち、この考案に係る積層素材は、ポリスチレン樹
脂予備発泡シートと、この発泡シートより発泡力が小さ
い特定の樹脂予備発泡シートとを積層して構成される。
この特定の樹脂としては、無水マレイン酸成分を2重量
%以上含有し、重合度が500以上のスチレン−無水マ
レイン酸共重合樹脂が用いられる。
無水マレイン酸共重合樹脂は、その無水マレイン酸成分
の量が少ない場合には、機械的強度が低く熱変形温度が
低いので好ましくない。
一方無水マレイン酸収骨が増加するに従い、次第に熱変
形温度が上昇する反面、樹脂が固く脆くなる。
従って、この考案に係る積層素材の製造に通常用いられ
るスチレン−無水マレイン酸共重合樹脂は、樹脂中に2
〜25%の無水マレイン酸成分を有している。
好ましくは5〜15重量%、より好ましくは7〜10重
量%の無水マレイン酸成分を含有する樹脂が用いられる
またこの共重合樹脂としては、いわゆる高重合度のもの
を意味する。
そして平均重合度は少なくとも約500以上で約400
0以下のものが用いられ、好ましくは900〜2000
程度のものが用いられる。
平均重合度が500以下では機械的強度が低く 400
0以上では発泡性が低い。
以上のようなスチレン−無水マレイン酸共重合樹脂はポ
リスチレン樹脂に比較して耐熱性にすぐれている。
しかし、発泡力についてはポリスチレン樹脂より劣って
いる。
なお、ポリスチレン樹脂発泡シートに用いられるポリス
チレン樹脂としては、重合度800〜3500の発泡成
形用ポリマーが用いられる。
以上のような特定のスチレン−無水マレイン酸共重合樹
脂とポリスチレン樹脂は予備(−次)発泡シートに成形
され積層される。
積層方法としてはシートとして発泡押出し成形する際に
同時に融着させてもよいし、予め別々に発泡シートとし
て成形し、次いで適当な接着剤にて接着してもよい。
なお、この考案において予備発泡とは、はぼ発泡倍率を
数倍〜50倍程度に押えた発泡を意味し、断熱カバーに
成形するには、更に1.1〜2倍程度発泡させる。
ところで、以上のようにして得られて特定のスチレン−
無水マレイン酸共重合樹脂及びポリスチレン樹脂の予備
発泡シート積層素材は、加熱(又は蒸気加熱)され更に
発泡される。
ところで、この発泡力はポリスチレン樹脂の予備発泡シ
ートの方が他方のそれより大きいので、積層素材はその
発泡によってそのポリスチレン樹脂側を凸面に、他方側
を凹面に屈曲変形する。
この屈曲変形時に補助的な治具を使用すれば容易に筒状
又はその部分形状に成形することができる。
例えば、長手方向に1本のスリットを有する断熱パイプ
、そのスリットを接着したもの、更には断面U状のもの
などが挙げられる。
以下図に示す実施例に基いてこの考案を詳述する。
なお゛、これによってこの考案が限定を受けるものでは
ない。
まず第1図にお・いて、パイプの断熱カバー用発泡積層
素材1は帯板状で、下層の発泡シート2と上層の発泡シ
ート3とを積層して構成されている3なおYはこの帯板
状素材1の押出方向つまり縦方向である。
前記発泡シート2はポリスチレン樹脂を予備発泡(発泡
倍率:約10倍)した押出成形シートであり、発泡シー
ト3はスチレン−無水マレイン酸共重合樹脂〔無水マレ
イン酸含量:8.5重量%、平均重合度: 1100、
熱変形温度:113℃(ASTMD−648,18,5
6kg/ cn¥にて測定〕〕ノ予備発泡(発泡倍率:
約10倍)押出成形シートである。
そして両シートは接着剤(例えば酢ビ系のもの)を用い
て積層されている。
以上の構成の発泡積層素材1は、縦方向(Y方向)に送
られ、均一に約95℃に加熱(又は蒸気加熱)され再発
泡される。
ところで、下層の発泡シート2が非常に強い再発泡力を
持っているので第2図のごとく円筒状に変形する。
もちろんこの際補助的な治具〔図示省略、例えばY方向
に突出し、徐々に縮径して所定の内径daに至る突出棒
〕が用いられている。
なお、再(最終)発泡倍率は約15倍2、約20倍3で
ある。
このようにして得られたパイプの断熱カバー1aは、適
当な長さに切断され、所定のパイプに装着され、断熱機
能を発揮する。
特に高温水100℃程度の水又は蒸気を通すパイプの断
熱カバーとして用いると、従来の発泡ポリスチレン樹脂
のみによる断熱カバーに比し耐熱性があり、長期の断熱
性が保障される。
なお・、以上の加熱方法とは異なり、ヒートガンにより
下層の発泡シート2の下面より加熱することもできる。
もちろんこの場合は若干上・下層の再発泡力の差を小さ
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るパイプの断熱カバー用積層素材
の一実施例を示す一部断面斜視図、第2図はその成形後
の一部断面斜視図である。 1・・・・・・パイプの断熱カバー用積層素材、2・・
・・・・ポリスチレン樹脂による予備発泡シート、3・
・・・・・スチレン−無水マレイン酸共重合樹脂による
予備発泡シート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ポリスチレン樹脂予備発泡シートと、無水マレイン酸成
    分を2重量%以上含有し重合度が500以上のスチレン
    −無水マレイン酸共重合樹脂予備発泡シートとを積層し
    てなるパイプの断熱カバー用積層素材。
JP2310679U 1979-02-24 1979-02-24 パイプの断熱カバ−用積層素材 Expired JPS5935388Y2 (ja)

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JP2310679U JPS5935388Y2 (ja) 1979-02-24 1979-02-24 パイプの断熱カバ−用積層素材

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JP2310679U JPS5935388Y2 (ja) 1979-02-24 1979-02-24 パイプの断熱カバ−用積層素材

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Publication Number Publication Date
JPS55123332U JPS55123332U (ja) 1980-09-02
JPS5935388Y2 true JPS5935388Y2 (ja) 1984-09-29

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