JPH038422Y2 - - Google Patents

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JPH038422Y2
JPH038422Y2 JP1982153632U JP15363282U JPH038422Y2 JP H038422 Y2 JPH038422 Y2 JP H038422Y2 JP 1982153632 U JP1982153632 U JP 1982153632U JP 15363282 U JP15363282 U JP 15363282U JP H038422 Y2 JPH038422 Y2 JP H038422Y2
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JP
Japan
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foam
layer
plate
soft layer
soft
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JP1982153632U
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JPS5956024U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は、スチレン系樹脂の板状発泡体、特に
少なくとも片面側の部分が軟質層、残余部分を硬
質層として異層構造に形成された板状発泡体に関
する。 硬質の合成樹脂発泡体の代表的なものの1つで
あるスチレン系樹脂発泡体は、熱絶縁性、耐圧縮
性その他の機械的強度等に優れているが、これを
前記特性を持ち合せた緩衝性のある材料として利
用する場合、材質的に硬質であるために中心部か
ら表面部分の全厚にわたつて同じような剛性を有
して柔軟性に乏しく、また座屈し易い等の欠点が
あり、それがために用途が限定されていた。 本考案は、上記に鑑みて、スチレン系樹脂発泡
体特有の剛性および耐圧縮性等とともに柔軟性お
よび緩衝性に富む特性を併せ持つ板状発泡体を提
供すべく考案したものであり、厚み方向中央部分
等の一部に本来の発泡体の硬質層を残して、少な
くとも片面側の部分を柔軟で緩衝性に富む軟質層
として、特に発泡体の軟化点以下の温度に加熱し
た状態において発泡体を圧縮することにより、気
泡径が厚み方向に小さくなつてかつ気泡膜が座屈
した状態をなすよう圧壊して軟質化させたことを
特徴とするものである。 次に本考案の実施例を図面に基づいて説明する
と、第1図〜第3図に例示する本考案に係る板状
発泡体は、厚さ10〜150mmの板状をなす平均密度
20〜50Kg/m3のスチレン系樹脂発泡体よりなるも
ので、その少なくとも片面側の部分が軟質層1と
して、残余部分が硬質層2として異層構造に形成
されている。特に前記軟質層1は気泡の厚み方向
の圧壊、つまり発泡体の素材樹脂の軟化点以下の
温度に加熱した状態での発泡体の圧縮により、気
泡径が厚み方向に小さくなつてかつ気泡膜が座屈
した状態をなすように圧壊して軟質化されて、そ
の密度が硬質層2の密度より10%以上大になつて
いるものであり、第1図および第2図は厚み方向
中央部を除く表裏両面側の部分を軟質層1,1、
中央部分を硬質層2として形成した場合を、また
第3図は片面側の部分を軟質層1として形成した
場合を示している。 上記において、発泡体の一部を軟質層1として
気泡の圧壊により軟質化する手段としては、例え
ば、発泡体を軟化点以下の温度に加熱した状態で
ロールプレス、ベルトプレス等にて連続的に厚み
方向に元の厚みの20〜60%に圧縮することにより
行なうもので、これにより硬質層2では気泡が略
球形かあるいは厚み方向にやや長い球形を保ち本
来の剛性を保持しているが、軟質層1では気泡径
が厚み方向に小さくなつてかつ気泡膜が座屈し部
分的に破れて変形し易い状態になつている。この
軟質層1では硬質層2よりも強度が弱くなるの
で、上記したように密度を硬質層2より10%以上
大にして強度をもたせる。またこの軟質層1の厚
みは密度や用途等によつても異なるが、全厚の10
〜80%であることが望ましい。 本考案の使用材料であるスチレン系樹脂として
は一般用ポリスチレン、ハイインパクトポリスチ
レン、スチレン−アクリルニトリル共重合体、
ABS樹脂等のスチレン系熱可塑性樹脂を用いる。 なお本考案は、発泡体の軟質層1または硬質層
2による表裏一方の片面もしくは両面に例えば、
第2図の如く非発泡樹脂その他のシートによる表
皮層3,3を接着あるいは熱融着手段により積層
形成しておくことができる。 実施例 厚み52mm、密度36Kg/m3のポリスチレン樹脂発
泡体をベルトプレスにより30mmに圧縮して、表裏
両側に軟質層1,1を有する厚み45mmの第1図の
如き板状発泡体を得た。この板状態の硬質層2と
軟質層1とをスライスしてその特性を調べると次
の如くであつた。
【表】
【表】 以上のように本考案は、スチレン系樹脂の板状
発泡体において、厚み方向中央部等の一部に本来
の発泡体気泡による硬質層を残して少なくとも片
面側の部分を、特に軟化点以下の温度に加熱した
状態での圧縮により、気泡径が厚み方向に小さく
なつて気泡膜が座屈した状態をなすように圧壊し
て軟質化せしめた軟質層として、異層構造に構成
してなるものであるから、前記軟質層では気泡が
厚み方向に圧縮されるとともに気泡膜が軟化溶融
変形するのでなく多数の皺がよるように座屈して
変形し易い状態、つまり本来の気泡形状を保つ硬
質層よりも柔軟になつているものであり、したが
つて前記軟質層によりスチレン系樹脂発泡体特有
の剛性および耐圧縮性等の特性を具有するととも
に、前記軟質層1により優れた柔軟性および緩衝
性等の前記とは相反する特性をも併せ持ち、耐座
屈強度の優れたものとなる。 従つて、上記の如き種々の特性を併せ持つ本考
案の板状発泡体は、そのままあるいは適当な大き
さに切断して種々の用途に利用できる。例えば軟
質層の比較的少ないものは、畳の芯材等剛性と柔
軟性が要求される構造材として、又、軟質層の比
較的多いものは、その屈曲可能性を利用して曲面
部分の断熱等、特殊な建築、土木用断熱材として
使用でき、また包装物品の寸法に応じた多種の緩
衝材を用意する必要がある時に、特に軟質層を多
くした板状発泡体を寸法伸縮自在にして、使用す
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図はそれぞれ本考案の実施例を示
す一部の略示断面構造図である。 1……軟質層、2……硬質層、3……表皮層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 厚さ10〜150mmの板状をなす平均密度20〜50
    Kg/m3のスチレン系樹脂発泡体であつて、少な
    くとも片面側の部分が軟質層、残余部分が硬質
    層として異層構造に形成され、前記軟質層は、
    発泡体の軟化点以下の温度に加熱した状態での
    発泡体の圧縮により、気泡径が厚み方向に小さ
    くなつてかつ気泡膜が座屈した状態をなすよう
    に圧壊して軟質化しており、その密度が硬質層
    密度より10%以上大であることを特徴とする板
    状発泡体。 2 軟質層は部分的に気泡膜の一部が破れた状態
    である実用新案登録請求の範囲第1項記載の板
    状発泡体 3 スチレン系樹脂発泡体の厚み方向中央部分を
    除く両面側の部分が軟質層、前記中央部分が硬
    質層として構成された実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の板状発泡体。
JP15363282U 1982-10-08 1982-10-08 板状発泡体 Granted JPS5956024U (ja)

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JPS5956024U JPS5956024U (ja) 1984-04-12
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JPS59152039U (ja) * 1983-03-31 1984-10-12 日本スチレンペ−パ−株式会社 畳床用芯材
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JPS4880169A (ja) * 1972-02-01 1973-10-26
JPS544970A (en) * 1977-06-14 1979-01-16 Asahi Chem Ind Co Ltd Surface improvement of molded plastic article

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