JP2512641Y2 - 発泡ポリプロピレンよりなるコップ - Google Patents
発泡ポリプロピレンよりなるコップInfo
- Publication number
- JP2512641Y2 JP2512641Y2 JP1991095230U JP9523091U JP2512641Y2 JP 2512641 Y2 JP2512641 Y2 JP 2512641Y2 JP 1991095230 U JP1991095230 U JP 1991095230U JP 9523091 U JP9523091 U JP 9523091U JP 2512641 Y2 JP2512641 Y2 JP 2512641Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cup
- expanded polypropylene
- sheet
- polypropylene
- expanded
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は発泡ポリプロピレンより
なるコップに関し、特にコップ上縁部に外方にカ−ルし
たリップ部を有する発泡ポリプロピレンよりなるコップ
に関する。
なるコップに関し、特にコップ上縁部に外方にカ−ルし
たリップ部を有する発泡ポリプロピレンよりなるコップ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より紙を主材料とし、コップ状に形
成された所謂紙コップは簡便さから多く使用されてき
た。しかしこの紙コップに断熱性を付与する目的で紙表
面に発泡プラスチックス、例えば発泡ポリエチレン層を
積層した複合紙を用いてコップ状容器が形成されてい
る。(特開昭57−103838号、特公昭59−20
540号参照)
成された所謂紙コップは簡便さから多く使用されてき
た。しかしこの紙コップに断熱性を付与する目的で紙表
面に発泡プラスチックス、例えば発泡ポリエチレン層を
積層した複合紙を用いてコップ状容器が形成されてい
る。(特開昭57−103838号、特公昭59−20
540号参照)
【0003】また、熱成形によらない発泡プラスチック
シ−トの組立コップとしては発泡ポリスチレンシ−トを
胴材としたものが知られている。この発泡ポリスチレン
シ−トからなるコップは断熱性及び軽量性においてすぐ
れている。しかし、コップの上縁部は加熱してカ−ル状
に折り曲げリップ部を形成しなければならないが、発泡
ポリスチレンは脆性のためリップカ−ルを形成すると
き、しばしば割れ破損を生じ、また、使用時においては
リップ部を僅かに圧迫するだけで脆性のために破損し、
特に強く握ると同様にリップ部が割れるという欠点があ
った。
シ−トの組立コップとしては発泡ポリスチレンシ−トを
胴材としたものが知られている。この発泡ポリスチレン
シ−トからなるコップは断熱性及び軽量性においてすぐ
れている。しかし、コップの上縁部は加熱してカ−ル状
に折り曲げリップ部を形成しなければならないが、発泡
ポリスチレンは脆性のためリップカ−ルを形成すると
き、しばしば割れ破損を生じ、また、使用時においては
リップ部を僅かに圧迫するだけで脆性のために破損し、
特に強く握ると同様にリップ部が割れるという欠点があ
った。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】そこで、上記の欠点を
改善するため種々検討した結果、発泡ポリスチレンシ−
トに代えて特定の発泡倍率及び厚さを有する発泡ポリプ
ロピレンシ−トを使用することにより上記のリップカ−
ルを形成する際の割れ、及び使用時における破損の問題
を解決することを見出し、本発明を完成したもので、本
発明の目的は発泡ポリプロピレンよりなるコップを提供
するにある。
改善するため種々検討した結果、発泡ポリスチレンシ−
トに代えて特定の発泡倍率及び厚さを有する発泡ポリプ
ロピレンシ−トを使用することにより上記のリップカ−
ルを形成する際の割れ、及び使用時における破損の問題
を解決することを見出し、本発明を完成したもので、本
発明の目的は発泡ポリプロピレンよりなるコップを提供
するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の要旨は発泡ポリ
プロピレンよりなる胴部と、底部とからなるコップであ
って、前記胴部は発泡倍率が2〜8倍、厚みが0.3〜
1.6ミリの発泡ポリプロピレンシートを熱シールして
胴部とした発泡ポリプロピレンよりなるコップであっ
て、その底部は同一素材もしくはポリプロピレン系非発
泡シートよりなり、また、胴部上縁はコップ内面より外
方向に向いカーリングをせしめたリップ部を有すること
を特徴とする発泡ポリプロピレンよりなるコツプであ
る。
プロピレンよりなる胴部と、底部とからなるコップであ
って、前記胴部は発泡倍率が2〜8倍、厚みが0.3〜
1.6ミリの発泡ポリプロピレンシートを熱シールして
胴部とした発泡ポリプロピレンよりなるコップであっ
て、その底部は同一素材もしくはポリプロピレン系非発
泡シートよりなり、また、胴部上縁はコップ内面より外
方向に向いカーリングをせしめたリップ部を有すること
を特徴とする発泡ポリプロピレンよりなるコツプであ
る。
【0006】すなわち、本発明においては発泡ポリスチ
レンより脆性の点で優れているポリプロピレンシ−トを
使用するものであり、しかも、ポリプロピレンは常温に
おける伸びが良好なため特に加熱をすることなくリップ
部のカ−ルを形成できる。しかして、本発明において使
用する発泡ポリプロピレンの発泡倍率は2〜8倍であっ
て、発泡倍率2以下の場合は、断熱効果が期待できず手
で持った時に熱く、他方、発泡倍率が8倍以上になると
強度が弱く、使用に耐えない。しかも、この発泡ポリプ
ロピレンシ−トの厚さは0.3〜1.6ミリであること
が必要で0.3ミリ以下では断熱性、強度共に弱く、ま
た1.6ミリ以上ではカ−リング加工が困難である。
レンより脆性の点で優れているポリプロピレンシ−トを
使用するものであり、しかも、ポリプロピレンは常温に
おける伸びが良好なため特に加熱をすることなくリップ
部のカ−ルを形成できる。しかして、本発明において使
用する発泡ポリプロピレンの発泡倍率は2〜8倍であっ
て、発泡倍率2以下の場合は、断熱効果が期待できず手
で持った時に熱く、他方、発泡倍率が8倍以上になると
強度が弱く、使用に耐えない。しかも、この発泡ポリプ
ロピレンシ−トの厚さは0.3〜1.6ミリであること
が必要で0.3ミリ以下では断熱性、強度共に弱く、ま
た1.6ミリ以上ではカ−リング加工が困難である。
【0007】そして、この発泡ポリプロピレンシ−トは
押出し発泡シ−トであることが多く、その発泡倍率は2
〜8倍で、その連続気泡率が50%以下であることが望
ましい。連続気泡率が高く、50%以上であると、強度
が低下し又水分が滲みだしてくることがある。この連続
気泡率はベックマン空気比体積比較方式の測定方法によ
って測定した値である。
押出し発泡シ−トであることが多く、その発泡倍率は2
〜8倍で、その連続気泡率が50%以下であることが望
ましい。連続気泡率が高く、50%以上であると、強度
が低下し又水分が滲みだしてくることがある。この連続
気泡率はベックマン空気比体積比較方式の測定方法によ
って測定した値である。
【0008】更にこの発泡ポリプロピレンシ−トには微
小な気泡を得、外観を向上させる目的でフィラ−を30
%以下添加することが好ましい。なお、30%より多く
入れると、倍率が上がらなくなり2〜8倍の好ましい倍
率が得られない。コップの底部を構成する材質としては
胴部を形成する上述の発泡ポリプロピレンシ−トと同一
素材もしくはポリプロピレン系シ−トの非発泡シ−トで
あることが必要である。また、コップ上縁部のリップ部
はコップ内面より外方部へ強制的湾曲化させる手段によ
ってカ−リングさせるのであって、例えば200°以上
のように巻き込んだ状態にカ−ルさせることも可能であ
る。
小な気泡を得、外観を向上させる目的でフィラ−を30
%以下添加することが好ましい。なお、30%より多く
入れると、倍率が上がらなくなり2〜8倍の好ましい倍
率が得られない。コップの底部を構成する材質としては
胴部を形成する上述の発泡ポリプロピレンシ−トと同一
素材もしくはポリプロピレン系シ−トの非発泡シ−トで
あることが必要である。また、コップ上縁部のリップ部
はコップ内面より外方部へ強制的湾曲化させる手段によ
ってカ−リングさせるのであって、例えば200°以上
のように巻き込んだ状態にカ−ルさせることも可能であ
る。
【0009】次に図面をもって本発明を更に具体的に説
明する。図1は本発明にかかるコップの断面図であり、
図2はコップの胴部を形成するポリプロピレンシ−トの
平面図である。図面において、本発明にかかるコップ1
は胴部2及び底面部3よりなる胴部2の上縁部4はカ−
ルしてリップ部を形成している。
明する。図1は本発明にかかるコップの断面図であり、
図2はコップの胴部を形成するポリプロピレンシ−トの
平面図である。図面において、本発明にかかるコップ1
は胴部2及び底面部3よりなる胴部2の上縁部4はカ−
ルしてリップ部を形成している。
【0010】本発明のコップは図2に示されている扇形
状をした発泡ポリプロピレンシ−トからなるサイドブラ
ンク5のサイドシ−ム部6を貼り合わせてコップ状とす
る。そして、その底面には非発泡シ−トを貼り合わせ、
また上縁部はカ−ル部4を設ける。
状をした発泡ポリプロピレンシ−トからなるサイドブラ
ンク5のサイドシ−ム部6を貼り合わせてコップ状とす
る。そして、その底面には非発泡シ−トを貼り合わせ、
また上縁部はカ−ル部4を設ける。
【0011】
【考案の効果】以上、述べたように本考案は特定の発泡
倍率及び厚さを有する発泡ポリプロピレンシ−トを使用
するため容易にコップに成形しやすく、また上縁部のリ
ップカ−ル部を常温でカ−リングして設けることができ
従来発泡ポリスチレンを使用したときに生じた割れ破損
等はない。更に発泡ポリプロピレンシ−トを使用するた
め断熱性及び軽量性を有し、且つ強度もあり、ポリプロ
ピレンの特性をそのまま保持した優れたコップを提供す
ることができる。
倍率及び厚さを有する発泡ポリプロピレンシ−トを使用
するため容易にコップに成形しやすく、また上縁部のリ
ップカ−ル部を常温でカ−リングして設けることができ
従来発泡ポリスチレンを使用したときに生じた割れ破損
等はない。更に発泡ポリプロピレンシ−トを使用するた
め断熱性及び軽量性を有し、且つ強度もあり、ポリプロ
ピレンの特性をそのまま保持した優れたコップを提供す
ることができる。
【図1】本発明のコップの断面図
【図2】コップの胴部を構成するシ−トの平面図
1.発泡ポリプロピレンコップ 2.胴部(発泡ポリプロピレン) 3.底面部(発泡ポリプロピレンシ−ト) 4.リップ部 5.サイドブランク 6.サイドシ−ム部 7.底材シ−ム部
Claims (3)
- 【請求項1】発泡ポリプロピレンよりなる胴部と、底部
とからなるコップであって、前記胴部は発泡倍率が2〜
8倍、厚みが0.3〜1.6ミリの発泡ポリプロピレン
シートを熱シールした胴部であり、その底部は同一素材
もしくはポリプロピレン系非発泡シートよりなり、ま
た、胴部上縁はコップ内面より外方向に向かいカーリン
グせしめたリップ部を有することを特徴とする発泡ポリ
プロピレンからなるコップ。 - 【請求項2】発泡ポリプロピレンシートは連続気泡率5
0%以下である請求項第1項記載の発泡ポリプロピレン
からなるコップ。 - 【請求項3】発泡ポリプロビレンシートは30%以下の
フィラーを含有する請求項1項記載の発泡ポリプロピレ
ンからなるコップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991095230U JP2512641Y2 (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 発泡ポリプロピレンよりなるコップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991095230U JP2512641Y2 (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 発泡ポリプロピレンよりなるコップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0543967U JPH0543967U (ja) | 1993-06-15 |
JP2512641Y2 true JP2512641Y2 (ja) | 1996-10-02 |
Family
ID=14131962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991095230U Expired - Lifetime JP2512641Y2 (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 発泡ポリプロピレンよりなるコップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2512641Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2539589B (en) * | 2011-06-17 | 2017-04-19 | Berry Plastics Corp | Insulated container |
JP2018039553A (ja) * | 2016-09-09 | 2018-03-15 | 株式会社ギンポーパック | 樹脂製容器及びその製造方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5511504A (en) * | 1978-06-05 | 1980-01-26 | Sankyo Co Ltd | Condensed heterocyclic-s-oxide |
JPS59143972U (ja) * | 1983-03-18 | 1984-09-26 | 積水化成品工業株式会社 | コツプ等の容器 |
JPS607817A (ja) * | 1983-06-28 | 1985-01-16 | 出光石油化学株式会社 | 飲料用カツプ |
JPS61115832A (ja) * | 1984-11-12 | 1986-06-03 | 積水化成品工業株式会社 | 容器底部のシ−ル構造 |
JPS63265933A (ja) * | 1987-04-23 | 1988-11-02 | Sekisui Plastics Co Ltd | 熱収縮性シ−ト |
JPS6432681U (ja) * | 1987-08-20 | 1989-03-01 |
-
1991
- 1991-11-20 JP JP1991095230U patent/JP2512641Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0543967U (ja) | 1993-06-15 |
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