JPH0979437A - 流体管の配管方法およびこの配管方法に使用する緩衝材 - Google Patents

流体管の配管方法およびこの配管方法に使用する緩衝材

Info

Publication number
JPH0979437A
JPH0979437A JP7231303A JP23130395A JPH0979437A JP H0979437 A JPH0979437 A JP H0979437A JP 7231303 A JP7231303 A JP 7231303A JP 23130395 A JP23130395 A JP 23130395A JP H0979437 A JPH0979437 A JP H0979437A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid pipe
pipe
shock absorbing
piping
cushioning material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7231303A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Nishiyama
義博 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP7231303A priority Critical patent/JPH0979437A/ja
Publication of JPH0979437A publication Critical patent/JPH0979437A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L3/00Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets
    • F16L3/16Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets with special provision allowing movement of the pipe
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L55/00Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems
    • F16L55/02Energy absorbers; Noise absorbers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Supports For Pipes And Cables (AREA)
  • Pipe Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】流体管のさや管への挿入、取り出しが容易で、
しかも緩衝材の緩衝性能が充分に発揮できる流体管の配
管方法およびこの配管方法に使用する緩衝材を提供する
ことを目的としている。 【解決手段】さや管内に衝撃吸収および消音効果を備え
た緩衝材を介在させた状態で流体管を挿入配管する流体
管の配管方法において、独立気泡を有し、この独立気泡
が少なくとも流体管の挿入配管を完了するのに必要な時
間だけ収縮状態を保持し、その後元の状態に膨張復元す
る発泡体からなる緩衝材を、前記流体管に沿わせながら
さや管内に挿入し配管するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体管の配管方法
およびこの配管方法に使用する緩衝材に関する。
【0002】
【従来の技術】建物内の給湯や給水に使用される流体管
の配管方法として、特開平4−316786号公報で
は、一方の面が滑りやすい材質の樹脂フィルムで被覆さ
れたシート状の緩衝材を樹脂フィルム側を上にして流体
管に表面を被うように巻付けたのち、この流体管を予め
建物内の所定位置に配管されたさや管内に挿入し配管す
る方法が提案されている。
【0003】すなわち、この配管方法によれば、さや管
と流体管との間に緩衝材が介在しているため、ウオータ
ーハンマー現象による音や振動をこの緩衝材が吸収し、
不快な騒音が居室内等に漏れでないようにできる。
【0004】しかし、上記の配管方法には、つぎのよう
な問題点がある。すなわち、上記配管方法では、緩衝材
を巻き付けた流体管をスムーズにさや管内に挿入できる
ように、滑りやすい材質からなる樹脂フィルムを緩衝材
の表面に被覆しているが、充分な緩衝性を確保するため
には、緩衝材を巻いた時の径がさや管の内径と略同じか
少し大きめでなければならず、上記のように樹脂フィル
ムが被覆してあっても挿入作業に非常に手間がかかるも
のであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、流体管のさや管への挿入、取り出しが容
易で、しかも緩衝材の緩衝性能が充分に発揮できる流体
管の配管方法およびこの配管方法に使用する緩衝材を提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1の発明にかかる流体管の配管方法
(以下、「請求項1の配管方法」と記す)は、さや管内
に衝撃吸収および消音効果を備えた緩衝材を介在させた
状態で流体管を挿入配管する流体管の配管方法におい
て、独立気泡を有し、この独立気泡が少なくとも流体管
の挿入配管を完了するのに必要な時間だけ収縮状態を保
持し、その後元の状態に膨張復元する発泡体からなる緩
衝材を、前記流体管に沿わせながらさや管内に挿入し配
管するようにした。
【0007】上記請求項1の構成において、独立気泡を
有し、この独立気泡が少なくとも流体管の挿入配管を完
了するのに必要な時間だけ収縮状態を保持し、その後元
の状態に膨張復元する発泡体とは、以下のようなものを
言う。 炭酸ガスや液化ガス等のガス透過係数Pagent が空
気のガス透過係数Pai r より大きく、常温でガスもしく
は常温で液化するガスを発泡ガスとして用いたものであ
って、気泡内のガス置換により自然収縮を起こし、収縮
後樹脂の弾性回復力により気泡の内外圧力と釣り合いな
がら徐々にもとの厚さに回復してゆくもの。すなわち、
agent >Pair となるガスを発泡剤として用いた場
合、セル膜を通して独立気泡(セル)内から外界(大気
中)へ逃げる(透過)ガス量の方が、外界から独立気泡
内へ入るガス量よりも多くなり、独立気泡内圧<外界圧
(大気圧)となる。この時、発泡体には外界圧で圧縮さ
れる力F1 とそれに抵抗する樹脂の弾性力F2 がかか
り、F1 とF2 が釣り合う状態まで発泡体が収縮する。
収縮が進行するにしたがって独立気泡内から外界へ逃げ
るガス量が次第に減少し、しばらくすると独立気泡内か
ら外界へ逃げるガス量と外界から独立気泡内に入るガス
量が平衡に達し収縮は停止する。この後、発泡体は膨張
を開始する。
【0008】 の発泡ガス以外のガスを発泡ガスと
して用いたものであって、弾性領域内の圧縮歪みを与え
た場合、発泡体を構成する独立気泡の内圧が上昇し、直
後に外力を取り除けば発泡体は瞬時に元の形状に回復す
るが、所定時間以上その歪みを保持させれば、樹脂のガ
ス透過性により気泡内のガスが気泡膜から徐々にぬけて
ゆき内圧と外圧とが釣り合い、外力を取り除いても瞬間
的な形状回復は起こらず、その歪みが樹脂の弾性領域内
であれば、圧縮を解除すると樹脂の弾性回復力により気
泡の内外圧力と釣り合いながら徐々にもとの厚さに回復
してゆく性質を持つもの。
【0009】 の発泡ガス以外のガスを発泡ガスと
して用いたものであって、減圧下で発泡することにより
気泡中のガス圧力は大気圧以下となった状態で冷却固定
した後大気中に取り出した時、発泡体が大気圧により一
旦圧縮され、樹脂の弾性回復力により気泡の内外圧力と
釣り合いながら徐々にもとの厚さに回復してゆくもの。
【0010】 冷却すると液化する発泡剤(熱可塑性
樹脂の場合は沸点が樹脂のガラス転移点温度以上軟化点
温度以下の発泡剤、熱硬化性樹脂の場合は沸点が樹脂の
ガラス転移点温度以上樹脂の分解温度以下)を使用して
発泡体を製造したもの。
【0011】すなわち、沸点が樹脂のガラス転移点温度
以上軟化点温度以下である発泡剤を用いた場合、発泡体
を発泡剤の沸点まで冷却すると、独立気泡内の発泡剤も
冷却されて気体から液体になる。このとき発泡剤の体積
収縮によって独立気泡内圧<外界圧(大気圧)となり発
泡体が収縮する。その後樹脂の弾性回復力により気泡の
内外圧力と釣り合いながら徐々にもとの厚さに回復して
ゆく。
【0012】なお、上記の独立気泡発泡体を圧縮する
場合、圧縮時の温度は、独立気泡発泡体を構成する樹脂
の軟化点(非晶性樹脂につていはガラス転移点、結晶性
樹脂については融点を軟化点とする)以下である。すな
わち、軟化点以上の温度で圧縮を行った場合、抜重後の
発泡体の形状回復能がなくなる恐れがある。
【0013】また、流体管の挿入配管を完了するのに必
要な時間とは、特に限定されないが、概ね1時間以上あ
れば充分である。緩衝材の形状としては、特に限定され
ないが、たとえば、線状あるいは帯状のもの等が挙げら
れる。
【0014】なお、線状とは、たとえば、棒状や紐状の
ものを言い、その断面形状は、とくに限定されないが、
たとえば、円形、楕円形、多角形、星形等が挙げられ
る。緩衝材を流体配管に沿わせる方法としては、特に限
定されないが、たとえば、流体配管の軸に平行に複数の
緩衝材を沿わせる方法、流体配管に螺旋状に巻回する方
法、帯状の緩衝材を用いて流体配管を完全に覆う方法等
が挙げられる。
【0015】独立気泡樹脂発泡体の独立気泡率は、緩衝
材自体の必要とする回復量により決まり、70%以上が
好ましい。独立気泡樹脂発泡体を構成する樹脂として
は、特に限定されないが、圧縮永久歪み(JISK67
67に準拠)が20%以下のもの、特に10%以下のも
のが形状回復性に優れ好ましい。
【0016】このような樹脂としては、以下のような熱
可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂が挙げれる。 〔熱可塑性樹脂〕ポリエチレン,ポリプロピレン,エチ
レン−プロピレン共重合体,エチレン−プロピレン−ジ
エン共重合体,エチレン−酢酸ビニル共重合体等のオレ
フィン系樹脂、ポリメチルアクリレート,ポリメチルメ
タクレート,エチレン−エチルアクリレート共重合体等
のアクリル系樹脂、ブタジエン−スチレン,アクリロニ
トリル−スチレン,スチレン,スチレン−ブタジエン−
スチレン,スチレン−イソプレン−スチレン,スチレン
−アクリル酸等のスチレン系樹脂、アクリロニトリル−
ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニル−エチレン等の塩化ビ
ニル系樹脂、ポリフッ化ビニル,ポリフッ化ビニリデン
等のフッ化ビニル系樹脂、6−ナイロン,6・6−ナイ
ロン,12−ナイロン等のアミド樹脂、ポリエチレンテ
レフタレート,ポリブチレンテレフタレート等の飽和エ
ステル系樹脂、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキ
サイド、ポリアセタール、ポリフェニレンスルフィド、
シリコーン樹脂、熱可塑性ウレタン樹脂、ポリエーテル
エーテルケトン、ポリエーテルイミド、各種エラストマ
ーやこれらの架橋体。
【0017】〔熱硬化性樹脂〕エポキシ系樹脂、フェノ
ール系樹脂、メラミン系樹脂、ウレタン系樹脂、イミド
系樹脂、ユリア系樹脂、シリコーン系樹脂、不飽和ポリ
エステル系樹脂の硬化物等。なお、これらの樹脂は単独
で用いても2種以上併用しても良い。
【0018】また、上記樹脂の中でも、特に形状回復性
に優れるものとして、オレフィン樹脂、スチレン系樹
脂、アミド系樹脂、アクリル共重合体、軟質ポリウレタ
ン、軟質塩化ビニル樹脂、ポリアセタール、シリコーン
樹脂、各種エラストマーが特に挙げられる。発泡方法
は、プラスチックフォームハンドブックに記載されてい
る方法を含め公知の方法が挙げられ、いずれの方法を用
いても構わない。
【0019】また、上記発泡体には、充填剤、補強繊
維、着色剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、難燃剤等を必
要に応じて混合されていても構わない。充填剤として
は、たとえば、炭酸カルシウム、タルク、クレー、酸化
マグネシウム、酸化亜鉛、カーボンブラック、二酸化ケ
イ素、酸化チタン、ガラス粉、ガラスビーズ等が挙げら
れる。
【0020】補強繊維としては、たとえば、ガラス繊
維、単層繊維等が挙げられる。着色剤としては、たとえ
ば、酸化チタン等の顔料が挙げられる。酸化防止剤とし
ては、一般に用いれるものであれば、特に限定されず、
たとえば、テトラキス〔メチレン(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシハイドロシンナメート)〕メタ
ン、チオジプロピオン酸ジラウリル、1,1,3−トリ
ス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェ
ニル)ブタン等が挙げられる。
【0021】難燃剤としては、ヘキサブロモフェニルエ
ーテル,デカブロモジフェニルエーテル等の臭素系難燃
剤、ポリリン酸アンモニウム、トリメチルホスフェー
ト、トリエチルホスフェート等の含リン酸系難燃剤、メ
ラミン誘導体、無機系難燃剤等の1種又は2種以上の混
合物が挙げられる。
【0022】また、請求項2の発明にかかる流体管の配
管方法(以下、「請求項2の配管方法」と記す)は、さ
や管内に衝撃吸収および消音効果を備えた緩衝材を介在
させた状態で流体管を挿入配管する流体管の配管方法に
おいて、表面が樹脂フィルムによって被覆された連続気
泡発泡体からなり、この連続気泡発泡体が少なくとも流
体管の挿入配管を完了するのに必要な時間だけ収縮状態
を保持し、その後元の状態に膨張復元するようになって
いる緩衝材を、前記流体管に沿わせながらさや管内に挿
入し配管するようにした。
【0023】上記請求項2の構成において、連続気泡発
泡体としては、特に限定されないが、連続気泡率が70
%以上のものが好ましい。
【0024】連続気泡発泡体を構成する樹脂としては、
上記請求項1の独立気泡発泡体と同様の樹脂を使用する
ことができる。連続気泡発泡体の製造方法は、特に限定
されないが、たとえば、独立気泡を有する発泡体を製
造して独立気泡を潰す方法、発泡剤分解法、溶剤気散
法、化学反応法等により独立気泡を有する発泡体を製造
したのち、この発泡体に針状物に突き刺して孔開けし独
立気泡を潰す方法、気泡倍率を高くして発泡時にに連
続気泡率の高い発泡体を製造する方法などが挙げられ
る。
【0025】樹脂フィルムとしては、連続気泡発泡体の
体積をVcm3 、連続気泡発泡体の表面積をScm2 、フィ
ルムの空気透過量をPcm3 /cm2 ・hr・atm としたと
き、V/(S×P)=1〜1000を満たせば、樹脂の
種類、フィルムの厚さ等は、特に限定されない。すなわ
ち、V/(S×P)が小さすぎると、連続気泡発泡体内
へ透過する空気の量が多過ぎて緩衝材が配管前に膨張し
てしまい、逆に大きすぎると、透過する空気の量が少な
過ぎて膨張に時間がかかりすぎる。
【0026】連続気泡発泡体を樹脂フィルムで被覆する
方法としては、特に限定されないが、たとえば、以下の
ような方法が挙げられる。 連続気泡発泡体を圧縮して気泡内の気体を排除した
状態で表面にフィルムを熱ラミネートあるいは接着剤ラ
ミネートする。
【0027】 連続気泡発泡体をフィルムで挟むか、
袋内に収容し、プレス等で圧縮した状態で開口部をヒー
トシールあるいは接着剤で封止する。 連続気泡発泡体を袋状のフィルム内に充填し、真空
ポンプ内でフィルム内の空気を抜く。
【0028】連続気泡発泡体の収縮は、3方向に一様に
収縮させる場合、収縮前の体積の15%以上、1方向
(例えば、シート形状で厚み方向)のみ収縮させる場
合、収縮前の10%以上が好ましい。また、収縮は、連
続気泡発泡体に用いられる樹脂の弾性変形領域内で行わ
れなければならない。弾性変形領域内を超え塑性変形領
域内に入る、あるいは破断点を超えると連続気泡発泡体
の膨張(収縮回復)は起こらない。したがって、収縮量
が小さ過ぎると回復が悪くなる。
【0029】なお、請求項2の緩衝材の膨張の原理を説
明すると、以下のとおりである。
【0030】すなわち、緩衝材は、連続気泡発泡体の収
縮により発生する圧縮応力(内力)と大気圧(外力)と
がかかっていて、内力と外力とが釣り合った状態になっ
ている。ここで、空気が樹脂フィムルを通して連続気泡
発泡体内に外部から入ってくると、緩衝材内の圧力が上
昇するため、内力>外力となり、連続気泡発泡体が膨張
する。そして、連続気泡発泡体の膨張に伴って緩衝材内
の圧力が低下し、再び内力と外力とが釣り合った平衡状
態になる。さらに、樹脂フィムルを通して連続気泡発泡
体内に外部から入ってくると、再び連続気泡発泡体が膨
張したのち平衡状態になる。すなわち、膨張−平衡状態
を繰り返し最終的に収縮前の体積の80〜100%まで
回復するようになっている。
【0031】請求項3の発明にかかる緩衝材(以下、
「請求項3の緩衝材」と記す)は、長手方向に沿って芯
材を備えている構成とした。また、芯材としては、必要
な剛性を備えていれば特に限定されず、たとえば、ピア
ノ線等の鋼線、軟鉄線や、FRP製、合成樹脂製の芯材
等が挙げられる。
【0032】なお、緩衝材は、放置すると空気を吸収し
て膨張するため、長期間保存する場合は、気体バリアー
性のフィルムに包装したり、気密容器内に入れておくこ
とが好ましい。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。請求項1の配管方法の実施の形態は、図
1に示すように、収縮状態に保持され経時的に元の状態
に膨張復元する独立気泡発泡体11からなり、中心にピ
アノ線12が芯材として入れられた3本の棒状の緩衝材
1を、流体管2に外壁面に沿って放射状に配置し、所定
間隔毎にビニルテープ3によって固定する。
【0034】つぎに、図2に示すように、予め配管され
たさや管4に挿入配管する。配管に際しては、流体配管
2をさや管4に挿入配管するのに必要な時間は、緩衝材
1が収縮状態にあるため、図2に示すように、各緩衝材
1とさや管4の内壁面との間に充分な隙間があり、流体
管2をスムーズにさや管4内に挿入できる。そして、そ
のまま放置すれば、図3のように、各緩衝材1のビニル
テープ3によって固定されていない部分では、緩衝材1
が膨張し、図4に示すように、この膨張部分14がさや
管4と流体管2との間に充満したようになる。
【0035】すなわち、この配管方法によれば、流体管
2のさや管4への挿入がスムーズに行え配管作業が容易
になる。しかも、流体管2のウォーターハンマー現象に
よる音の発生も確実に防止できるようになる。また、3
本の棒状の緩衝材1を流体管2の壁面に沿わせるように
放射状に配置してあるので、各緩衝材1間に隙間が存在
し、従来のように発泡体のテープを巻き付けた場合に比
べ、さや管4から流体管2を引き抜く際も容易である。
しかも、中心にピアノ線12が設けられているので、ピ
アノ線12の剛性によって引き抜く際に切れたりしな
い。
【0036】一方、請求項2の配管方法の実施の形態
は、図5に示すように、収縮状態に保持され経時的に元
の状態に膨張復元する連続気泡発泡体51が樹脂フィル
ム52によって被覆されているとともに、連続気泡発泡
体51の中心にピアノ線53が芯材として入れられた3
本の棒状の緩衝材5を、流体管2に外壁面に沿って放射
状に配置し、所定間隔毎にビニルテープ3によって固定
する。
【0037】つぎに、上記請求項1の配管方法と同様に
予め配管されたさや管4に挿入配管する。配管に際して
は、緩衝材5が収縮状態にあるため、各緩衝材5とさや
管4の内壁面との間に充分な隙間があり、流体管2をス
ムーズにさや管4内に挿入できる。しかも、緩衝材5の
表面が樹脂フィルム52の層であるため、表面の摩擦抵
抗が少なくより挿入がスムーズである。
【0038】そして、そのまま放置すれば、上記請求項
1の配管方法と同様に各緩衝材5のビニルテープ3によ
って固定されていない部分では、緩衝材5が膨張し、こ
の膨張部分がさや管4と流体管2との間に充満したよう
になる。すなわち、この配管方法によれば、流体管2の
さや管4への挿入がスムーズに行え配管作業が容易にな
る。しかも、流体管2のウォーターハンマー現象による
音の発生も確実に防止できるようになる。
【0039】また、3本の棒状の緩衝材5の表面が樹脂
フィルム52の層で形成されているので、流体管2内壁
面との摩擦抵抗がすくなく、挿入時は勿論のこと、引き
抜く際も容易である。しかも、中心にピアノ線53が設
けられているので、ピアノ線53の剛性によって引き抜
く際に切れたりしない。したがって、引き抜く際に緩衝
材表面が傷付いたりせず再利用も可能である。
【0040】
【実施例】以下に、本発明の実施例を詳しく説明する。 (実施例1)低密度ポリエチレン(三菱油化社製ユカロ
ンZH51)100重量部にタルク(日本タルク社製M
S)0.1重量部を配合した樹脂組成物を押出成形する
に際し、押出機バレルに設けた開口部より100kg/cm
2 の圧力で炭酸ガスを圧入しながら直径6.0mm,発泡
倍率28倍,独立気泡率85%の紐状の発泡体を得た。
【0041】押出機から出たこの発泡体は収縮し、直径
2.0mm,発泡倍率9倍,独立気泡率85%の紐状緩衝
材となった。そして、この紐状緩衝材は、常温常圧下で
30日間放置すると、直径5.5mm,発泡倍率26倍ま
で回復した。
【0042】上記収縮状態の緩衝材を外径17mmの架橋
ポリエチレン管の外面に図1に示すように、ビニルテー
プ3で止め、内径24.5mmのさや管(積水化学工業社
製エスロフレックス、呼び径25mm)に挿入したとこ
ろ、流体管の挿入作業は、緩衝材を全く用いず、架橋ポ
リエチレン管のみの場合と全く変わらなかった。また、
挿入30日後にさや管内を確認したところ、緩衝材は、
ビニルテープ3で止めたところ以外が膨張し、さや管と
架橋ポリエチレン管との間の隙間を埋めていた。
【0043】そして、架橋ポリエチレン管に通水したと
ころ、ウォーターハンマー現象による音の発生が全く無
かった。しかし、架橋ポリエチレン管のみを配管した場
合、ウォーターハンマー現象による音の発生があった。
【0044】(実施例2)低密度ポリエチレン(三菱油
化社製ユカロンZH51)100重量部にタルク(日本
タルク社製MS)0.1重量部を配合した樹脂組成物を
直径1mmのピアノ線の周囲被覆するように押出成形する
に際し、押出機バレルに設けた開口部より100kg/cm
2 の圧力で炭酸ガスを圧入し、直径5.5mm,発泡倍率
27倍,独立気泡率86%の芯材入り紐状の発泡体を得
た。
【0045】押出機から出たこの発泡体は収縮し、直径
2.0mm,発泡倍率10倍,独立気泡率86%の紐状緩
衝材となった。
【0046】そして、この紐状緩衝材は、常温常圧下で
30日間放置すると、直径5.0mm,発泡倍率25倍ま
で回復した。上記収縮状態の緩衝材を外径17mmの架橋
ポリエチレン管の外面に図1に示すように、ビニルテー
プ3で止め、内径24.5mmのさや管(積水化学工業社
製エスロフレックス、呼び径25mm)に挿入したとこ
ろ、流体管の挿入作業は、緩衝材を全く用いず、架橋ポ
リエチレン管のみの場合と全く変わらなかった。
【0047】また、挿入30日後にさや管内を確認した
ところ、緩衝材は、ビニルテープ3で止めたところ以外
が膨張し、さや管と架橋ポリエチレン管との間の隙間を
埋めていた。そして、架橋ポリエチレン管に通水したと
ころ、ウォーターハンマー現象による音の発生が全く無
かった。
【0048】(実施例3)低密度ポリエチレン(住友化
学社製 スミカセンG201)100重量部に、α,α
´−ビス(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)
ベンゼン2重量部、尿素2重量部、酸化亜鉛1重量部、
オレフィン変性シリコン油(信越化学社製KF−41
2)1重量部、アゾジカルボンアミド15重量部を配合
した樹脂組成物を押出機でロッド状に賦形し、押し出さ
れたロッドを熱風加熱炉に導入し、170℃で加熱架橋
させたのち、250℃で加熱発泡させて外径5.0mm、
発泡倍率26倍、連続発泡気泡率96%のロッド状の連
続気泡発泡体を得た。
【0049】この連続気泡発泡体に厚さ100μmのポ
リエチレンフィルムを被覆し、4mm間隔を持つ2本のロ
ールの間を通して偏平収縮した緩衝材を得た。
【0050】この偏平収縮した緩衝材の厚さは約1.8
mmであった。これを常温常圧下に30日間放置すると、
緩衝材は偏平厚さ4.5mmまで回復した。
【0051】上記収縮した状態の緩衝材を外径17mmの
架橋ポリエチレン管の外面にビニルテープで止め、内径
24.5mmのさや管(積水化学工業社製エスロフレック
ス、呼び径25mm)に挿入したところ、流体管の挿入作
業は、緩衝材を全く用いず、架橋ポリエチレン管のみの
場合と全く変わらなかった。また、挿入30日後にさや
管内を確認したところ、緩衝材は、ビニルテープ3で止
めたところ以外が膨張し、さや管と架橋ポリエチレン管
との間の隙間を埋めていた。
【0052】そして、架橋ポリエチレン管に通水したと
ころ、ウォーターハンマー現象による音の発生が全く無
かった。
【0053】
【発明の効果】請求項1の配管方法は、以上のように構
成されているので、ウォーターハンマー現象による音の
発生を確実に防止できることは勿論のこと、流体管の配
管作業が容易で、しかも、流体管の引抜き交換作業も容
易である。また、請求項2の配管方法は、ウォーターハ
ンマー現象による音の発生を確実に防止できることは勿
論のこと、流体管の配管作業が容易で、しかも、流体管
の引抜き交換作業も容易である。特に、緩衝材の表面が
樹脂フィルムによって被われているので、表面の摩擦抵
抗が少なく、引抜き交換作業がより容易である。
【0054】さらに、請求項3の緩衝材は、芯材が長手
方向に沿って設けられているので、流体管の引抜き交換
作業の際に緩衝材が千切れてさや管内に残ってしまうと
いうことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の配管方法を説明する図であって、そ
の緩衝材を流体管に沿わした状態の斜視図である。
【図2】図1の流体管をさや管内に挿入した状態の断面
図である。
【図3】図1の緩衝材が膨張した状態をあらわす斜視図
である。
【図4】図2の緩衝材が膨張した状態の断面図である。
【図5】請求項2の配管方法を説明する図であって、そ
の緩衝材を流体管に沿わした状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 緩衝材 11 独立気泡発泡体 12 ピアノ線(芯材) 13 樹脂フィルム 2 流体管 4 さや管 5 緩衝材 51 連続気泡発泡体 52 樹脂フィルム 53 ピアノ線(芯材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】さや管内に衝撃吸収および消音効果を備え
    た緩衝材を介在させた状態で流体管を挿入配管する流体
    管の配管方法において、独立気泡を有し、この独立気泡
    が少なくとも流体管の挿入配管を完了するのに必要な時
    間だけ収縮状態を保持し、その後元の状態に膨張復元す
    る発泡体からなる緩衝材を、前記流体管に沿わせながら
    さや管内に挿入し配管することを特徴とする流体管の配
    管方法。
  2. 【請求項2】さや管内に衝撃吸収および消音効果を備え
    た緩衝材を介在させた状態で流体管を挿入配管する流体
    管の配管方法において、表面が樹脂フィルムによって被
    覆された連続気泡発泡体からなり、この連続気泡発泡体
    が少なくとも流体管の挿入配管を完了するのに必要な時
    間だけ収縮状態を保持し、その後元の状態に膨張復元す
    るようになっている緩衝材を、前記流体管に沿わせなが
    らさや管内に挿入し配管することを特徴とする流体管の
    配管方法。
  3. 【請求項3】長手方向に沿って芯材を備えている請求項
    1または請求項2に記載の流体管の配管方法に使用する
    緩衝材。
JP7231303A 1995-09-08 1995-09-08 流体管の配管方法およびこの配管方法に使用する緩衝材 Pending JPH0979437A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7231303A JPH0979437A (ja) 1995-09-08 1995-09-08 流体管の配管方法およびこの配管方法に使用する緩衝材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7231303A JPH0979437A (ja) 1995-09-08 1995-09-08 流体管の配管方法およびこの配管方法に使用する緩衝材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0979437A true JPH0979437A (ja) 1997-03-25

Family

ID=16921515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7231303A Pending JPH0979437A (ja) 1995-09-08 1995-09-08 流体管の配管方法およびこの配管方法に使用する緩衝材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0979437A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002039446A (ja) * 2000-07-18 2002-02-06 Inaba Denki Sangyo Co Ltd 保護管付き流体輸送管、及び、その製造方法
JP2007263348A (ja) * 2006-03-30 2007-10-11 Nitta Moore Co 流体加熱用チューブ、及びこれの加熱方法
JP2010007814A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Mitsubishi Plastics Inc 保護層付き配管材
JP2012184779A (ja) * 2011-03-03 2012-09-27 Mitsubishi Electric Corp 振動減衰体及び振動減衰配管
KR101272700B1 (ko) * 2011-02-25 2013-06-10 주식회사 삼보 운반수레
JP2022031496A (ja) * 2020-03-03 2022-02-18 因幡電機産業株式会社 耐火区画構造、耐火区画構造の構築方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002039446A (ja) * 2000-07-18 2002-02-06 Inaba Denki Sangyo Co Ltd 保護管付き流体輸送管、及び、その製造方法
JP4557388B2 (ja) * 2000-07-18 2010-10-06 因幡電機産業株式会社 保護管付き流体輸送管の製造方法
JP2007263348A (ja) * 2006-03-30 2007-10-11 Nitta Moore Co 流体加熱用チューブ、及びこれの加熱方法
JP4711132B2 (ja) * 2006-03-30 2011-06-29 ニッタ株式会社 流体加熱用チューブ、及びこれの加熱方法
JP2010007814A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Mitsubishi Plastics Inc 保護層付き配管材
KR101272700B1 (ko) * 2011-02-25 2013-06-10 주식회사 삼보 운반수레
JP2012184779A (ja) * 2011-03-03 2012-09-27 Mitsubishi Electric Corp 振動減衰体及び振動減衰配管
JP2022031496A (ja) * 2020-03-03 2022-02-18 因幡電機産業株式会社 耐火区画構造、耐火区画構造の構築方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6090479A (en) Shape-recoverable resin foamed product
US4075717A (en) Helmate
US8371338B2 (en) Foam insulation structure and method for insulating annular ducts
JPS63178190A (ja) 接着テープおよびその製法
JPH0979437A (ja) 流体管の配管方法およびこの配管方法に使用する緩衝材
JP4557388B2 (ja) 保護管付き流体輸送管の製造方法
EP1334145A2 (en) Multilayer foam articles
JPH0996186A (ja) パッカー装置
KR960700428A (ko) 진공 단열재
JPH0996380A (ja) 配管材
EP0750973A2 (en) A resin foamed product, production method and laminated structure thereof
JPH0911377A (ja) 積層体
JP3145038B2 (ja) 形状回復発泡体の施工方法およびこの施工方法に用いる発泡積層体
JPH10265598A (ja) 発泡体
JPH0971675A (ja) 発泡体及びその製造方法
JPH10226004A (ja) 積層体
JP3615624B2 (ja) 発泡積層体
JPH0939138A (ja) 積層体の製造方法
JPH0919977A (ja) 積層体
JPH09176362A (ja) 発泡体テープ
JPH10292060A (ja) 発泡体
JPH09136986A (ja) 発泡体
JP2000198157A (ja) 形状回復性積層体及びシ―ル方法
JPH11221871A (ja) 防湿シール材
JPH09118366A (ja) 薬剤用緩衝材および薬剤容器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050323