JPH1094986A - アームロボット及びその組立方法 - Google Patents

アームロボット及びその組立方法

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JPH1094986A
JPH1094986A JP24965396A JP24965396A JPH1094986A JP H1094986 A JPH1094986 A JP H1094986A JP 24965396 A JP24965396 A JP 24965396A JP 24965396 A JP24965396 A JP 24965396A JP H1094986 A JPH1094986 A JP H1094986A
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JP
Japan
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arm
belt
pulley
fixed pulley
transmission pulley
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Application number
JP24965396A
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English (en)
Inventor
Mamoru Sueyoshi
守 末吉
Tetsuaki Inada
哲明 稲田
Kazuhiro Shino
和弘 示野
Takeshi Yasui
毅 保井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトとプーリとのバックラッシュまたはベ
ルトのたわみを無くし、高精度に位置決めできるように
する。 【解決手段】 アームロボットは、アーム51の一端に
設けた固定プーリ52に対してアーム51を回転自在に
設け、アーム51の他端にアーム51に対して回転自在
に伝動プーリ53を設ける。伝動プーリ53と固定プー
リ52間にベルト54を張設し、アーム51の回転によ
り固定プーリ52を相対回転させ、固定プーリ52の相
対回転がベルト54を介して伝動プーリ53に伝達され
て伝動プーリ53を回転させる。伝動プーリ53と固定
プーリ52間に張設した2本のベルト54の両方に均等
に張力を加える2個のアイドラ55を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高精度に位置決め
することのできるアームロボット及びその組立方法に係
り、特に半導体製造装置のウェハ及びカセット等の被搬
送物を搬送するアームロボットに好適なものに関する
【0002】
【従来の技術】図8は、2本のアームを有する通称ダブ
ルアームロボットと呼ばれる搬送ロボットを示したもの
である。ダブルアームロボットは、同図に示すように、
駆動部1に第1のアーム2の一端が回転可能に設けら
れ、第1のアーム2の他端に第2のアーム3の一端が回
転自在に設けられ、第2のアーム3の他端側にウェハを
載せる基板受載板4が回転自在に設けられている。第1
アーム2を回動させると、第2アーム3は逆方向に回動
し、さらに基板受載板4は第2アーム3とは逆方向に回
動して、基板受載板4の先端は直進運動をして被搬送物
を搬送する。
【0003】図9は、上述したダブルアームロボットの
第2アーム3の蓋を外した概略平面図を示す。アーム3
はベルト伝動により回転するようになっている。アーム
3内には固定プーリ5、伝動プーリ6、これらの間に張
設されたベルト7が設けられ、アイドラ8でベルト7の
張力を調整するようになっている。固定プーリ5を固定
し、固定プーリ5に対してアーム3を回転させることに
より、ベルト7を相対的に走行させて伝動プーリ6を回
転させる。このようなアームロボットの位置決めは、ア
ーム51を回転させる軸58に取り付けた位置決め棒9
を、アーム3の所定の位置に設定することによって行
う。
【0004】図10は、前述したアイドラを詳細に説明
するために、蓋を開けた状態の第2アームを具体的に示
した平面図である。11はアーム、12は固定プーリ、
13は伝動プーリ、14はベルト、10はベルトの張力
調整具である。片方のベルト14に押し付けて張力を加
えるアイドラ16は、一端が回転中心17となるアイド
ラブロック15の他端に取り付けられる。ベルト14の
張力を調整するには、調整ねじ18を進退させる。すな
わち、アイドラ16を保持しているアイドラブロック1
5の中間部に取り付けた調整ねじ18をねじ込み、回転
中心17を中心にアイドラブロック15を反時計方向に
回転させて、アイドラ16をベルト14に押し込んでい
くことによりベルト14の張力を上げる。逆に調整ねじ
18を緩めていくことにより、アイドラブロック15を
時計方向に回転させて、アイドラ16をベルト14から
後退させることによりベルト14の張力を下げる。
【0005】図11は、ダブルアームロボットの要部縦
断面図である。ダブルアームロボットは、第1アーム2
1が回動すると、第2アーム11は逆方向に回動するよ
うになっている。そうするために、軸受ハウジング25
に対して回転自在に設けた回転入力軸27は第1アーム
21の一端に固着され、第1アーム21の一端は軸受ハ
ウジング25に対して回転自在に設けられる。第1アー
ム21の他端側に連結軸28を回転自在に突設し、突設
した連結軸28の上端に第2アーム11の一端を固着す
る。第1アーム21の内部で連結軸28の下端部に伝動
プーリ23を固着し、この伝動プーリ23と固定プーリ
22間にベルト24を張設する。
【0006】第2アーム11の一端に固定プーリ12を
固着し、この固定プーリ12に対して第2アーム11を
回転自在に設ける。第2アーム11の他端側に伝動プー
リ13を回転自在に設け、この伝動プーリ13と固定プ
ーリ12間にベルト14を張設してある。これらのベル
ト14、24の張力を調整するために、上述した張力調
整具10を構成するアイドラ16、26がベルト14、
24に押し当てられる。なお、31はメカニカルロッ
ク、32、33、34、37はベアリング、35はキ
ー、36はメカニカルロックである。
【0007】回転入力軸27により第1アーム21を回
転させると、固定プーリ22が相対回転し、この固定プ
ーリ22の相対回転はベルト24を介して伝動プーリ2
3に伝達され、伝動プーリ23は連結軸28を介して第
2アームを回動させる。第2アーム11が第1アーム2
1に対して回動することで第2アーム11と固定プーリ
12との間で相対回転を生じ、この相対回転はベルト1
4を介して伝動プーリ13に伝達され、伝動プーリ13
が回転する。
【0008】ところで、図10または図11に示すよう
なアームロボットを組立るには、先にアーム11、21
に張力調整具10を取り付け、その後にベルト14、2
4をプーリ12、13間、および22、23間に張設し
ている。このとき、アイドラ16、26が取り付けの邪
魔にならないように、調整ねじ18を緩めてアイドラ1
6、26をできるだけ壁面19に寄せて、アーム11、
21内に十分スペースを確保してからベルト14、24
を取り付けている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のアームロボット及びその組立方法には、次のような問
題があった。
【0010】(1) プーリ12、13間に張設された両方
向のベルト14のうち片方向のベルトにしか張力をかけ
ていないので、正回転から逆回転に移行する際に、プー
リ12、13とベルト14間に生じるバックラッシュ、
またはベルト14のたわみ等により、アーム11とベル
ト14間に時間差が生じ、高精度な位置決めができな
い。
【0011】(2) ベルト14を片方向からのみアイドラ
16で押し込むようにしているため、ベルト14とプー
リ12、13との接触部分が少なく、また、アイドラブ
ロック15が固定されておらず、揺動するようになって
いるため、ベルト14が動くときにアイドラ16がばた
ついてしまい、プーリ12、13からベルト14に力が
うまく伝わらない。
【0012】(3) 張力調整具10は、図10に示すa−
a線に対して対称ではなく、片側からだけ張力をかけて
いるため、アーム11を前進させる場合と後退させる場
合とでは、アーム11の揺れかたに差があった。
【0013】(4) ベルト14を張設する場合、プーリ1
2、13やアイドラ16が存在している狭い場所でベル
ト14を張設しなければならないため、ベルト14に傷
を付けたり、折り目をつけたり、また、確実にプーリ1
2、13に噛み合わなかったりする。
【0014】上記(1) 〜(4) の問題はは、アーム21に
ついても当てはまる。
【0015】本発明の目的は、上述した従来技術の問題
点を解消して、ベルトとプーリとのバックラッシュまた
はベルトのたわみを無くし、高精度に位置決めできるア
ームロボットを提供することにある。また、本発明の目
的は、プーリとベルトの接触部を増加し、かつアイドラ
のばたつきを無くし、安定して動作することのできるア
ームロボットを提供することにある。
【0016】また、本発明の目的は、狭いスペースを最
大限使用して、安全かつ確実にベルトを張設することを
可能としたアームロボットの組立方法を提供することに
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、アームの一端に設けた固定プーリに対してアームを
回転自在に設け、アームの他端にアームに対して回転自
在に伝動プーリを設け、該伝動プーリと前記固定プーリ
間にベルトを張設し、アームの回転により固定プーリを
相対回転させ、この固定プーリの相対回転がベルトを介
して伝動プーリに伝達されて該伝動プーリを回転させる
アームロボットにおいて、前記伝動プーリと固定プーリ
間に張設したベルトの両方に均等に張力を加える2個の
アイドラを設けたことを特徴とするアームロボットであ
る。2個のアイドラにより、ベルトの両方に張力を加え
るようにしたので、プーリとベルトとの接触部分が増大
し、プーリとベルト間の伝動が確実になる。また、ベル
トの両方向に張力を均等に加えるようにしたので、正回
転から逆回転に移行する際でも、ベルトとプーリとのバ
ックラッシュ、またはベルトのたわみ等が解消され、ア
ームとベルトとの動きに時間差が生じるのを防止できる
ため、アームを高精度に位置決めできる。
【0018】請求項2に記載の発明は、前記ベルトの張
設方向に移動ブロックを進退自在に設け、該移動ブロッ
クに前記2個のアイドラを回転自在に取り付け、移動ブ
ロックの進退によりアイドラのベルト調整位置を変えて
張力を調整できるようにした請求項1に記載のアームロ
ボットである。アイドラが移動ブロックに回転自在に取
り付けられているので、ベルトが動くときにアイドラが
ばたつくことがなく、プーリからベルトへの伝動が円滑
に行なわれる。
【0019】請求項3に記載の発明は、前記固定プーリ
と伝動プーリの各回転中心を結ぶ線に対して前記2個の
アイドラが対称となるように取り付けられている請求項
2に記載のアームロボットである。2個のアイドラが対
称となるように取り付けられていると、アームを前進さ
せる場合と後退させる場合でもアームの揺れ方に差がな
くなり、アームのバランスがよくなる。
【0020】請求項4に記載の発明は、アームの一端に
設けた固定プーリに対してアームを回転自在に設け、ア
ームの他端にアームに対して伝動プーリを回転自在に設
け、該伝動プーリと前記固定プーリ間にベルトを張設
し、アームの回転により固定プーリを相対回転させ、こ
の固定プーリの相対回転がベルトを介して伝動プーリに
伝達されて該伝動プーリを回転させるアームロボットに
おいて、前記伝動プーリと固定プーリ間に張設したベル
トの両方に均等に張力を加える2個のアイドラを有する
張力調整具と、前記アームを構成するアームベースと、
アームベースの上部開口を塞ぐとともに、前記ベルトを
伝動プーリと固定プーリ間に張設した後に前記2個のア
イドラを有する張力調整具を挿入して取り付けるための
開口部を有するアーム蓋とを備えたことを特徴とするア
ームロボットである。アームベースの上部開口が開いて
いる状態で、固定プーリと伝動プーリ間にベルトを張設
した後、アーム蓋を取り付ける。取り付け後、アーム蓋
の開口部から張力調整具をアーム内に挿入してベルトに
装着する。これにより傷を付けたり、折り目を付けたり
せずに、ベルトを張設できる。
【0021】請求項5に記載の発明は、アームの一端に
設けた固定プーリに対してアームを回転自在に設け、ア
ームの他端にアームに対して伝動プーリを回転自在に設
け、該伝動プーリと前記固定プーリ間にベルトを張設
し、アームの回転により固定プーリを相対回転させ、こ
の固定プーリの相対回転がベルトを介して伝動プーリに
伝達されて該伝動プーリを回転させるアームロボットに
おいて、前記伝動プーリと固定プーリ間に張設したベル
トの両方に均等に張力を加える2個のアイドラを有する
張力調整具を備え、前記ベルトを伝動プーリと固定プー
リ間に張設した後に前記2個のアイドラを有する張力調
整具を取り付けるようにしたことを特徴とするアームロ
ボットの組立方法である。アイドラが取り付けられてい
る状態でベルトを張設するのではなく、ベルトを張設し
てからアイドラを取り付けるようにしたので、ベルトに
傷を付けたり、折り目を付けたりすることがなく、また
ベルトを確実にプーリに噛み合わせることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明のアームロボット及
びその組立方法を図面を用いて説明する。
【0023】図1に示すように本発明は、アイドラ55
を2個設け、2個のアイドラ55によって2本のベルト
54の両方に押し付けて、固定プーリ52、伝動プーリ
53間に張設されたベルト54に張力を加えるようにし
たものである。例えばスプリングやゴムからなる弾性体
56を介してアーム51に支持したアイドラ55によっ
て、両方のベルト54に常に一定の力を外側から、また
は内側から与えることにより、ベルト54の張力を一定
に保つ。
【0024】両方向からベルト54に一定の張力を加え
ることにより、ベルト54とプーリ52、53とのバッ
クラッシュまたはベルト54の撓みを解消して、位置決
め棒57をアーム51の所定位置に持ってくることがで
き、高精度な位置決めができる。また、ベルト張力を一
定にすることによりベルト54に過大な力が加わりにく
くなりベルト54の寿命が伸びる。
【0025】図2は、ダブルアームロボットの具体例を
示したものであり、(a)はアーム蓋を開けた平面図、
(b)はアーム蓋を閉じたb−b線断面図である。ここ
に示すダブルアームロボットの構成は、第1アーム71
及び第2アーム61に取り付けてある張力調整具80を
除いて、従来のものと同じである。張力調整具80は、
第1アーム71、第2アーム61に共通するので、ここ
では、図2(a)に示す第2アーム61に取り付けてあ
る張力調整具80について説明する。
【0026】固定プーリ62と伝動プーリ63との中間
部にあたるアーム61の底部位置に、ベルト64の張設
方向に2本の平行な溝68を設け、その2本の溝68に
嵌合してアーム61に対して左右に移動する移動ブロッ
ク66を設ける。移動ブロック66上のベルト64の外
周2箇所には、2個のアイドラ65が、固定プーリ62
と伝動プーリ63の各回転中心を結ぶ線A−Aに対して
対称となるように、回転自在に取り付けられる。2個の
アイドラ65は、固定プーリ62と伝動プーリ63間に
張設された両方向のベルト64の外側からベルト64を
押し込み、両方向のベルト64に同時に張力を加えるよ
うになっている。移動ブロック66の幅方向中央に長孔
70が形成され、その長孔70に溝68間に取り付けた
固定ねじ67が侵入するようになっており、その固定ね
じ67を締めることで移動ブロック66の位置をアーム
61上に固定できるようになっている。
【0027】ベルト64の張力は次のように調整する。
移動ブロック66を左側に移動して伝動プーリ63に近
づけると、アイドラ65は両方向のベルト64に深く食
い込むようになるので、ベルト64に加えられる張力は
大きくなる。移動ブロック66を右側に移動すると、両
方向のベルト64への食い込みは浅くなるため、ベルト
64に加えられる張力は小さくなる。このように移動ブ
ロック66を移動して、適正な張力となる位置で移動ブ
ロック66をアーム61に固定ねじ67により固定す
る。
【0028】2個のアイドラ65でベルト64を両方向
から押え込むことによって、ベルト64とプーリ62、
63の接触部分が増加し、また、アイドラ65の回転軸
69が移動ブロック66上に固定されてばたつかないよ
うになっているので、プーリ62、63からベルト64
に、またベルト64からプーリ62、63に確実に力が
伝達される。また、A−A線に対して対称位置にアイド
ラ65を取り付け、ベルト64を両方向から均等に押え
込むようにしてあるため、アーム61を前進させる場合
と、後退させる場合とでアーム61に揺れ方の差が生じ
ず、バランスよくロボットアームを動作させることがで
きる。移動ブロック66を移動してねじ止めするだけ
で、両方向のベルトの張力の調整が同時にできるので、
調整作業が容易である。これによりアーム61の動作が
安定し、位置出し精度が上がり、ウェハ及びカセットの
搬送ミスが低減する。
【0029】図3は図2の変形例を示し、アイドラ81
と移動ブロック82との位置関係を上下逆にしたもの
で、(a)は平面図、(b)はb−b線断面図である。
すなわち、アーム61の底部中央に突起85を設け、そ
の突起85上を左右移動する移動ブロック82の下面両
側にアイドラ81を垂下してある。突起85上に沿って
左右移動させるために、移動ブロック82に長孔84を
設け、その長孔84に複数本の固定ねじ83を挿通し
て、突起85にねじ止めしてある。
【0030】図3のようなアームロボットを組立る際、
張力調整具80を予めアームベース61aに取り付けた
状態で、ベルト64を張設しようとすると、張力調整具
80の他に1組の固定アイドラも取り付ける場合もある
ことから、取り付け場所が非常に狭いため、特に張力調
整具80のアイドラ81が邪魔をして、ベルト64に傷
や折り目を付けたり、確実にプーリ62、63間に張設
できなかったりする。
【0031】そこで、アーム61にベルト64を張設す
るときは、図4に示す様に、移動ブロック82をはずし
ておき、アームベース61a内に広いスペースを確保し
た上で、ベルト64を固定プーリ62と伝動プーリ63
間に張設する。張設後、図3に示すように、移動ブロッ
ク82を取り付け、固定ねじ83を絞め、固定ねじ83
は若干緩めた状態で移動ブロック82の長孔84に沿っ
て移動ブロック82を動かし張力調整を行うとよい。
【0032】このように移動ブロック82を外してアー
ム61に十分なスペースを確保してからベルト64を張
設するようにすると、狭いスペースを有効に利用するこ
とができ、張設の際にベルト64を傷付けたり、ベルト
64に折り目をつけたりせず、しかもベルト64を確実
にプーリ62、63間に張設することができる。
【0033】上述した実施の形態のものはアーム蓋61
bを閉めてしまうと、張力調整具80は完全に内部に隠
れてしまうため、ベルト64の張力を調整できなくな
る。しかし、アーム蓋61bを閉じてから、張力調整具
80でベルト64の張力を調整できると、組立後も張力
を調整できるため、都合がよい。
【0034】そこで、図5に示すものは、アームベース
91を覆うアーム蓋100に長孔102を設け、その長
孔102から外部に張力調整具90の調整ねじ97が覗
くようにし、調整ねじ97を操作することによって、ア
ーム蓋100を閉じた後でも、張力調整具90を移動し
てベルト94の張力を調整できるようにしてある。な
お、92は固定プーリ、93は伝動プーリ、95はアイ
ドラ、40は固定アイドラである。
【0035】また、アーム蓋を100を閉じてから、張
力調整具90が組み込めると、アームロボットの組立作
業性が向上する。図6〜図7は、そのようなことを可能
にした実施の形態例を示したものである。アーム蓋10
0に張力調整具90を挿入してアームベース91の内部
に取り付けるための開口部101を設ける。開口部10
1には長孔102を連通しておく。一方、張力調整具9
0は、断面コ字形の移動ブロック96、移動ブロック9
6のコ字形内に取り付けられた1組のアイドラ95と、
移動ブロック96上に取り付けられた取り付けねじ97
とから構成される。
【0036】さて、アームロボットを組立てるには、ア
ーム蓋100、及び張力調整具90は取り付けねじ97
を付けた状態でアームベース91の外部に外しておく。
上部が開口したアームベース91に固定プーリ92と伝
動プーリ93とを取り付け、これらの間にベルト94を
張設する。このとき、張力調整具90のない状態でベル
ト94を張設するためアームベース91の中が広くベル
ト94を傷つけず、折れることもない。ベルト張設後、
アーム蓋100を閉じる。そして、アーム蓋100の開
口部101から張力調整具90をアームベース91内に
挿入する。このとき、取り付けねじ97が長孔102に
挿入されるようにする。長孔102に沿って張力調整具
90を移動させて張力調整を行ない取り付けねじ97を
締めて固定する。
【0037】このようにアーム蓋100をした状態で、
張力調整具90を取り付けることができるので、組立作
業が容易になり、アームロボットの量産性が向上する。
【0038】
【発明の効果】本発明のロボットによれば、ベルトの両
方から張力を加えるようにしたので、ベルトとプーリと
のバックラッシュまたはベルトのたわみを無くし、高精
度に位置決めすることができ、ウェハ及びカセット等の
被搬送物の搬送ミスを低減できる。また、プーリとベル
トの接触部を増加し、かつアイドラのばたつきを無くし
たので、安定した動作を確保できる。
【0039】また、本発明の組立方法によれば、ベルト
を張設してから張力調整具を取り付けるようにしたの
で、狭いスペースを最大限使用することができ、ベルト
に傷をつけたり、折り目をつけたりせずに、安全かつ確
実にベルトを張設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアームロボットの原理図を示す平面図
である。
【図2】第1の実施の形態によるアームロボットを示す
図であり、(a)は平面図、(b)はb−b線断面図で
ある。
【図3】第2の実施の形態によるアームロボットを示す
図であり、(a)は平面図、(b)はb−b線断面図で
ある。
【図4】第2の実施の形態によるベルト張設の説明図で
ある。
【図5】第3の実施の形態によるアームロボットの図で
あり、(a)は平面図、(b)は蓋を開けた状態のアー
ムベースの平面図、(c)は断面図である。
【図6】第4の実施の形態によるアームロボットの平面
図である。
【図7】第4の実施の形態による張力調整具の取り付け
説明図である。
【図8】従来のロボットアームの外観図である。
【図9】従来のアームロボットの原理図を示す平面図で
ある。
【図10】従来例によるアームロボットの平面図であ
る。
【図11】図10のa−a線断面図である。
【符号の説明】
51 アーム 52 固定プーリ 53 伝動プーリ 54 ベルト
フロントページの続き (72)発明者 保井 毅 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アームの一端に設けた固定プーリに対して
    アームを回転自在に設け、アームの他端にアームに対し
    て回転自在に伝動プーリを設け、該伝動プーリと前記固
    定プーリ間にベルトを張設し、アームの回転により固定
    プーリを相対回転させ、この固定プーリの相対回転がベ
    ルトを介して伝動プーリに伝達されて該伝動プーリを回
    転させるアームロボットにおいて、 前記伝動プーリと固定プーリ間に張設したベルトの両方
    に均等に張力を加える2個のアイドラを設けたことを特
    徴とするアームロボット。
  2. 【請求項2】前記ベルトの張設方向に移動ブロックを進
    退自在に設け、該移動ブロックに前記2個のアイドラを
    回転自在に取り付け、移動ブロックの進退によりアイド
    ラのベルト調整位置を変えて張力を調整できるようにし
    た請求項1に記載のアームロボット。
  3. 【請求項3】前記固定プーリと伝動プーリの各回転中心
    を結ぶ線に対して前記2個のアイドラが対称となるよう
    に取り付けられている請求項2に記載のアームロボッ
    ト。
  4. 【請求項4】アームの一端に設けた固定プーリに対して
    アームを回転自在に設け、アームの他端にアームに対し
    て伝動プーリを回転自在に設け、該伝動プーリと前記固
    定プーリ間にベルトを張設し、アームの回転により固定
    プーリを相対回転させ、この固定プーリの相対回転がベ
    ルトを介して伝動プーリに伝達されて該伝動プーリを回
    転させるアームロボットにおいて、 前記伝動プーリと固定プーリ間に張設したベルトの両方
    に均等に張力を加える2個のアイドラを有する張力調整
    具と、 前記アームを構成するアームベースと、 アームベースの上部開口を塞ぐとともに、前記ベルトを
    伝動プーリと固定プーリ間に張設した後に前記2個のア
    イドラを有する張力調整具を挿入して取り付けるための
    開口部を有するアーム蓋とを備えたことを特徴とするア
    ームロボット。
  5. 【請求項5】アームの一端に設けた固定プーリに対して
    アームを回転自在に設け、アームの他端にアームに対し
    て伝動プーリを回転自在に設け、該伝動プーリと前記固
    定プーリ間にベルトを張設し、アームの回転により固定
    プーリを相対回転させ、この固定プーリの相対回転がベ
    ルトを介して伝動プーリに伝達されて該伝動プーリを回
    転させるアームロボットにおいて、 前記伝動プーリと固定プーリ間に張設したベルトの両方
    に均等に張力を加える2個のアイドラを有する張力調整
    具を備え、 前記ベルトを伝動プーリと固定プーリ間に張設した後に
    前記2個のアイドラを有する張力調整具を取り付けるよ
    うにしたことを特徴とするアームロボットの組立方法。
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