JP3778301B2 - ベルトテンション装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸間距離が固定されたベルト伝導機構のベルトテンション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、軸間距離が固定されたベルト伝導機構では、ベルトに張力を与えるために、例えば図5(a),(b)に示すように、駆動軸1に固定された駆動プーリ11と従動軸2に固定された従動プーリ21との間の外側または内側にアイドラプーリ3を設け、駆動プーリ11と従動プーリ21に巻き掛けられたベルト4を、アイドラプーリ3をベルト4に対して、矢印で示すように、直角方向に移動させて、ベルト4に張力を付加するようにしたものが開示されている(例えば、実開昭63−135055号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来技術では、ベルト4にアイドラプーリ3を押し付けるため、ベルト4はアイドラプーリ3によって屈曲され、ベルト4の屈曲回数が増加して、ベルト4の寿命が低下するという問題があった。
また、アイドラプーリなどの装着によるスペースが必要なため、ベルト伝導機構の占めるスペースが大きくなるという問題があった。
さらに、アイドラプーリ3をベルト4に押し付けると、ベルト4は、図5に破線で示すように、移動するため、駆動プーリ11はθの方向に、従動プーリ21はθ’の方向に回転し、最初に設定した駆動プーリ11と従動プーリ21の相対的な角度が変わり、従動プーリ21によって駆動される装置の位置が狂うため、メンテナンスの時に駆動軸1の設定角度を修正する必要が出てくるという問題もあった。
本発明は、ベルトの屈曲回数を増加させることなく、ベルトに張力を付加するとともに、ベルト伝導機構の占めるスペースが小さく、駆動軸の設定角度の修正を必要としないベルトテンション装置を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、前記固定部に対して移動可能で、駆動軸に連結された駆動プーリと、前記駆動プーリを回転自在に固定部に支持する駆動側ハウジングと、前記駆動軸から一定の間隔の位置に設けられた従動軸に連結された従動プーリと、前記従動プーリを回転自在に前記固定部に支持する従動側ハウジングと、前記駆動プーリと前記従動プーリとに巻き掛けられたベルトとを備えたベルト伝導機構のベルトテンション装置において、前記駆動プーリは、オルダムカップリングを介して前記駆動軸に連結され、前記駆動側ハウジングは、前記固定部に対して移動可能で、前記駆動プーリと前記従動プーリとの距離を調節し得るようにしたものである。
また、前記従動プーリは、オルダムカップリングを介して前記従動軸に連結され、前記従動側ハウジングは、前記固定部に対して移動可能で、前記従動プーリと前記駆動プーリとの距離を調節し得るようにしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施例について説明する。
図1は本発明の実施例を示す正断面図、図2は平面図で下半分は図1のA−A断面に沿う断面で示してある。
図において、1は駆動軸で、固定部5に軸受12を介して支持されている。2は従動軸で、固定部5に設けられた従動側ハウジング51に収納された軸受52を介して支持され、軸端には従動プーリ21が固定されている。
6は第1円板部61、第2円板部62および中間円板部63からなるオルダムカップリングで、中間円板部63の両面には互いに直交する方向に伸びる突起部63a,63bを設け、第1円板部61、第2円板部62には、それぞれ突起部63a,63bと噛み合い、かつ摺動する摺動溝61c,62cを設けてあり、中間円板部63は第1円板部61および第2円板部62と滑り対偶によって相対運動が行えるようにしてある。
駆動軸1の軸端にはオルダムカップリング6の第1円板部61が固定され、第2円板部62はプーリ軸13に固定されている。7は駆動側ハウジングで、軸受71を介してプーリ軸13を支持し、プーリ軸13と従動軸2との間の距離を調節できるように長穴72を設け、長穴72に通したボルト73によって固定部5に固定してある。プーリ軸13には駆動プーリ11を駆動側ハウジング7の外側に固定し、内側にはオルダムカップリング6の一方の円板部62が固定されている。駆動プーリ11と従動プーリ21との間にはベルト4を巻き掛けてある。
【0006】
このような構成により、ベルト4に張力を与えるときは、まず、ボルト73を緩めて、駆動側ハウジング7と固定部5が相対的に移動できる状態にし、駆動プーリ11と従動プーリ21にベルト4を巻き掛け、図2に矢印Sで示すように、駆動側ハウジング7を従動プーリ21から離れる方向に移動させる。そうすると、図3に示したオルダムカップリング6の拡大図では、中間円板部63は、駆動軸1に固定された第1円板部61に対して矢印S 1 方向に移動し、駆動プーリ11と共にプーリ軸13に固定された第2円板部62に対しては矢印S2 方向に移動するため、プーリ軸13は駆動軸1から離れる矢印S方向、すなわちS1とS2 のベクトル和のS方向に移動する。その結果、駆動プーリ11は従動プーリ21から離れる方向に移動し、ベルトに張力が加わる。
その状態を維持して、ボルト73を締め、駆動側ハウジング7を固定部5に位置決めし、固定する。その結果、駆動軸1と従動軸2との間隔は一定であるが駆動プーリ11と従動プーリ21の間隔は広がった状態となる。
駆動軸1を回転させると、プーリ軸13はオルダムカップリング6を介して、駆動側ハウジング7によって位置決めされた位置で回転し、プーリ軸13に固定された駆動プーリ11から、ベルト4によって従動プーリ21に動力が伝導されて回転する。
したがって、動力を伝導するとき、ベルト4は駆動プーリ11と従動プーリ21によって屈曲されるだけであるので、従来のようなアイドラプーリによって屈曲されることがない。
また、従来のように、アイドラプーリによってベルト4が押し付けられることがないので、アイドラプーリによって駆動プーリ11と従動プーリ21の回転角度が変わるようなことがない。
【0007】
図4は本発明を一つの駆動プーリ11から二つの従動プーリ21A,21Bに動力を伝導する場合に適用した実施例の構成図である。
図4(a)は、従動プーリ21Aと21Bをそれぞれベルト4A,4Bによって駆動プーリ11から動力を伝導されるようにしたもので、上記実施例と同様に、駆動プーリ11を固定したプーリ軸13と駆動軸1の間にオルダムカップリング6を設けたものである。
また、図4(b)は、従動プーリ21Aと21Bを1個のベルト4によって駆動プーリ11から動力を伝導されるようにしたもので、上記実施例と同様に、駆動プーリ11を固定したプーリ軸13と駆動軸1の間にオルダムカップリング6を設けたものである。
いずれも、同様にプーリ軸13を従動プーリ21Aと21Bから離れる方向に移動した状態で位置決めすることにより、駆動軸1と従動軸2A,2Bとの間隔を一定に維持したまま、ベルトに屈曲回数を増やすことなく、プーリ軸13と従動プーリ21Aおよび21Bに巻き掛けられたベルトに張力を付加することができる。
なお、上記実施例では、駆動軸1と駆動プーリ11との間にオルダムカップリング6を設けた例について説明したが、従動軸2Aと従動プーリ21の間にオルダムカップリング6を設けてもよく、駆動軸1と駆動プーリ11との間および従動軸2Aと従動プーリ21の間の両方にオルダムカップリング6を設けても同様の効果が得られる。
この場合、従動側ハウジング51を固定部5に対して相対位置を調節できるようにしておけばよい。
【0008】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、駆動軸と駆動プーリを固定したプーリ軸との間にオルダムカップリングを設けることにより、アイドラプーリなどによってベルトに屈曲回数を増やすことなく、また、最初に設定した駆動プーリと従動プーリの相対的な角度が変わることがなく、ベルトに張力を付加することができる。
したがって、ベルトの寿命を長くするとともに、アイドラプーリなどの装着によるスペースの必要がなく、占有スペースが小さく、メンテナンス時に駆動軸の設定角度の修正を必要としないベルトテンション装置を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す正断面図である。
【図2】 本発明の実施例を示す平面図である。
【図3】 本発明の実施例のオルダムカップリングの動作を示す正面図である。
【図4】 本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図5】 従来例を示す構成図である。
【符号の説明】
1:駆動軸、11:駆動プーリ、12:軸受、13:プーリ軸、2,2A,2B:従動軸、21、21A,21B:従動プーリ、4,4A,4B:ベルト、5:固定部、51:従動側ハウジング、6:オルダムカップリング、61:第1円板部、62:第2円板部、61c,62c:摺動溝、63:中間円板部、63a,63b:突起部、7:駆動側ハウジング、71:軸受、72:長穴、73:ボルト
Claims (2)
- 固定部に軸受を介して支持された駆動軸に連結された駆動プーリと、前記駆動プーリを回転自在に固定部に支持する駆動側ハウジングと、前記駆動軸から一定の間隔の位置に設けられた従動軸に連結された従動プーリと、前記従動プーリを回転自在に前記固定部に支持する従動側ハウジングと、前記駆動プーリと前記従動プーリとに巻き掛けられたベルトとを備えたベルト伝導機構のベルトテンション装置において、
前記駆動プーリは、オルダムカップリングを介して前記駆動軸に連結され、
前記駆動側ハウジングは、前記固定部に対して移動可能で、前記駆動プーリと前記従動プーリとの距離を調節し得るようにしたことを特徴とするベルトテンション装置。 - 固定部に軸受を介して支持された駆動軸に連結された駆動プーリと、前記駆動プーリを回転自在に固定部に支持する駆動側ハウジングと、前記駆動軸から一定の間隔の位置に設けられた従動軸に連結された従動プーリと、前記従動プーリを回転自在に前記固定部に支持する従動側ハウジングと、前記駆動プーリと前記従動プーリとに巻き掛けられたベルトとを備えたベルト伝導機構のベルトテンション装置において、
前記従動プーリは、オルダムカップリングを介して前記従動軸に連結され、
前記従動側ハウジングは、前記固定部に対して移動可能で、前記従動プーリと前記駆動プーリとの距離を調節し得るようにしたことを特徴とするベルトテンション装置。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP03137296A JP3778301B2 (ja) | 1996-01-24 | 1996-01-24 | ベルトテンション装置 |
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JPH09196134A JPH09196134A (ja) | 1997-07-29 |
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ID=12329435
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JP03137296A Expired - Fee Related JP3778301B2 (ja) | 1996-01-24 | 1996-01-24 | ベルトテンション装置 |
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1996
- 1996-01-24 JP JP03137296A patent/JP3778301B2/ja not_active Expired - Fee Related
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