JPH109403A - 回転子付シール - Google Patents

回転子付シール

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Publication number
JPH109403A
JPH109403A JP8179988A JP17998896A JPH109403A JP H109403 A JPH109403 A JP H109403A JP 8179988 A JP8179988 A JP 8179988A JP 17998896 A JP17998896 A JP 17998896A JP H109403 A JPH109403 A JP H109403A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
magnetized
rotor
sealing
reinforcing ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8179988A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinzaburo Hitohata
慎三郎 一幡
Hideo Mizuta
英雄 水田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Uchiyama Manufacturing Corp
Original Assignee
Uchiyama Manufacturing Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Uchiyama Manufacturing Corp filed Critical Uchiyama Manufacturing Corp
Priority to JP8179988A priority Critical patent/JPH109403A/ja
Publication of JPH109403A publication Critical patent/JPH109403A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 相対回転する軸受部を密封し、多極磁化され
た磁場を形成して回転数の検出をなさしめるエンコーダ
を内蔵した回転型の軸受シールに関し、充分な弾性を持
たしめると共に強い磁力と高い密封性を求める。 【解決手段】 摺動密封するシールリップ11を持つシ
ール部1と該シール部1を補強する補強環2からなり、
前記補強環2の表面へ強磁性材3を80%〜90%混入
したシール部1を形成して、その後前記シール部1へ着
磁する。これにより高い柔軟性と磁力を持ったエンコー
ダが得られ、密封性能の良好なシールとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相対回転する軸受
部の回転部材と固定部材との間を密封し、多極磁化され
た磁場を形成して回転数の検出をなさしめるエンコーダ
を内蔵した回転型の軸受シールに関する。
【0002】
【課題を解決しようとする手段】本発明は、回転部材に
装着されて軸受部の密封をなし、該軸受の回転運動を検
出するための磁場を形成するエンコーダが内蔵された回
転子付シールであって、前記回転子付シールは弾性体製
のシール部(1)とこれを補強する補強環(2)からな
っており、固定部に摺動するシールリップ(11)と嵌
合部に圧着する圧縮部(12)を有し、重量比80〜9
0%で強磁性材(3)が混合され70〜85Hsの硬度
をもって形成されたシール部(1)を、磁性材でなる補
強環(2)へ成型せしめ、これを着磁して多極磁化した
ことを特徴としている。この多極磁化においては、前記
シール部(1)にSとNの磁石を交互に周方向に配置せ
しめることを特徴とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の特開平6−28
1018号(図4)に示されたような、組シールの一部
をなす回転ディスク(4)に磁性粒子を添加したエラス
トマからなるコーダ(5)が形成される構造では、エラ
ストマへ強磁力を付与するためには磁性粒子を多量に混
合しなければならないので、満足できる磁力状態では硬
度が高くなって密着柔軟性の劣るものとなり、従ってシ
ール材として不適当であって、密封力を充分確保でない
大きな欠点が挙げられる。この欠点を踏まえて、図3に
示すようなコーダ部分と摺動する密封部分の材質をそれ
ぞれ替えて設け、磁性部(51)と密封部(6)の二つ
の弾性材料を別々に成型する二重成型方法が採用されて
いる場合が多い。従って、この二重成型方法では生産性
が悪くコストが高い不利が避けられないものとなってい
る。本発明はこのような欠点に鑑み、充分な弾性を有し
て高い密封性能を確保しつつ強い磁極を発生させ回転感
知性能を飛躍的に向上させた車輪回転検出のための回転
検出部を有したシールを提供することを目的としてい
る。
【0004】
【従来の技術】従来、自動車のスキッドを防止するため
のアンチスキッド用回転数検出装置としては次のような
構造が多く用いられている。すなわち、回転数を検知す
る検出装置はディスク状のローターと感知センサーから
なっており、その際軸受を密封するシール装置よりそれ
ぞれ離間させて配置し、一つの独立した回転検出装置を
構成していた。このディスク状ローターは、周状に等間
隔で切り欠きを設けた歯付ローターによりパルスを発生
させて回転を感知する構造(図示していない)から、多
極磁化されたエンコーダが取付けられ検知器の前を移動
することにより磁場の発生にて回転を感知する構造まで
多種多様なものが採用されているが、昨今では装置の小
型化要請からシール材の一部にエンコーダを備える回転
検出装置が多く出回るようになっている。
【0005】このエンコーダを用いるディスク構造とし
ては、図面によって説明すると図4に示す特開平6−2
81018号が開示したような、シールの一部をなす回
転ディスク(4)に磁性粒子を添加したエラストマから
なるコーダ(5)が形成される如くの構造が一般的とな
っている。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、下記に示す実施の形態
を有する。すなわち、図面で説明すると図1に示すよう
に、本発明の回転子付シールのエンコーダとなる磁性
は、シール部(1)と補強環(2)とにSとNの磁石を
交互に周方向に配置せしめ着磁形成されるが、該シール
部(1)へは強磁性材(3)が重量比で80〜90%混
合され、補強環(2)は磁性材からなるので必要にして
充分なる磁力を保持せしめることができる。その形状に
おいては、前記の重量比の混合によって70〜85Hs
の硬度を保ち充分なる柔軟性と優れた成型性を得ている
ので、摺動する密封箇所への対応が可能であって、検知
部が配置されるエンコーダ部と干渉することのない位置
へその柔軟性をもって固定部に摺動するシールリップ
(11)と、嵌合部に圧着する圧縮部(12)とを一体
的に形成せしめることができる。このようにして形成さ
れた回転子付シールは着磁されると強力な磁場を発生さ
せ、検知器にてその回転を正確に検出させることのでき
る回転子付シールが完成される。
【0007】
【実施例】本発明を実施するに、混入する強磁性材
(3)は種々考えられるが一例を挙げると安価なフェラ
イト粉末もその中の有力な選択肢の一つになり得る。次
に、補強環(2)に用いる磁性材としてはフェライトと
か希土類金属を含むものなどが採用される。このように
して形成されたシール部(1)の着磁においては、図1
に示すようにシール部(1)の径方向面へSとNの磁石
を交互に周方向に配置するか、あるいは図2で示すよう
にシール部(1)の軸方向面へ周方向に配置せしめる。
【0008】上記のようにして形成されたシール部
(1)は弾性材料に対して磁性粒子の混合量が過多とな
らず、従って適当な弾性を有するから充分なシール性能
を有しており、取付部材に密着して該密着部分を密封す
る圧縮部(12)とか、固定部材に摺動接触して該部分
を密封するシールリップ(11)などの造形が可能とな
り、その利用範囲は広いものとなる。
【0009】
【発明の効果】本発明によると、従来採用されていた大
型・肉厚のエラストマからなるコーダを形成することな
く、少質量の薄型で満足できる強い磁力を得ることがで
き、尚かつ充分な密着柔軟性を有するので同材料をシー
ル材として併用することが可能となったものでありその
成型性と製造コストを飛躍的に高めることに成功したも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の一部分を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図3】本発明を使用しない従来例を示す断面図であ
る。
【図4】本発明を使用しない他の従来例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 シール部 11 シールリップ 12 圧縮部 2 補強環 3 強磁性材 4 回転ディスク 5 コーダ 51 磁性部 6 密封部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転部材に装着されて軸受部の密封をな
    すと共に、該軸受の回転運動を検出するためのエンコー
    ダが内蔵されたシール部と補強環からなる回転子付シー
    ルにおいて、 固定部に摺動するシールリップと嵌合部に圧着する圧縮
    部を有し、弾性体に重量比80〜90%で強磁性材が混
    合され70〜85Hsの硬度をもって形成されたシール
    部を、磁性材でなる補強環へ成型せしめ、 これを着磁して多極磁化したことを特徴とする回転子付
    シール。
  2. 【請求項2】 前記強磁性材を内含した弾性体からなっ
    たシール部と補強環からなる回転子付シールにおいて、 前記シール部にSとNの磁石を交互に周方向に配置し多
    極磁化せしめたことを特徴とする請求項1の回転子付シ
    ール。
JP8179988A 1996-06-19 1996-06-19 回転子付シール Pending JPH109403A (ja)

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JP8179988A JPH109403A (ja) 1996-06-19 1996-06-19 回転子付シール

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JP8179988A JPH109403A (ja) 1996-06-19 1996-06-19 回転子付シール

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JPH109403A true JPH109403A (ja) 1998-01-13

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ID=16075502

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JP8179988A Pending JPH109403A (ja) 1996-06-19 1996-06-19 回転子付シール

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JP (1) JPH109403A (ja)

Cited By (3)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031216