JPH1093583A - 通信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】装置内の未使用セル（空きセル）を利用し、装
置内各種警報及び状態信号１０４，１０８，１１２，１
１６をこの空きセルに多重し送信することにより監視部
１１，２１，３１，４１と各パッケージとの間の信号線
の簡素化を図る。 【解決手段】主信号１０１，１０５，１０９，１１３内
の空きセルを検出し、各パッケージ単位でそれぞれ各種
警報及び状態信号を１０４，１０８，１１２，１１６を
空きセルに多重し、最後のパッケージにて検出し、監視
部１１，２１，３１，４１に送信する。各パッケージは
それぞれ空きセル検出回路１２，２２，３２，４２と、
各種警報及び状態信号の多重回路１３，２３，３３，４
３とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は通信装置に関し、特
に複数パッケージを備えた通信装置の内各種警報及び状
態収集機能を有する通信装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の通信装置では装置内の各種警報及
び状態信号を監視部に送信する際に、各パッケージにて
個別に各種警報及び状態信号を監視部に送信している。

【０００３】図４に従来の通信装置の構成が示されてい
る。図４において、主信号１が被監視部１０１に入力さ
れ、主信号１はそのあと被監視部１０２〜１０４と送信
され、出力される。被監視部１０１〜１０４にてそれぞ
れ検出された各種警報及び状態信号ｓ１１、ｓ１２、ｓ
１３、ｓ１４は、それぞれ監視部１０５に送信される。
したがって、被監視部が増えると、監視部と被監視部の
インターフェイスとが増える。

【０００４】このような通信装置が複雑化し規模が増大
すると、監視部と各パッケージとの間の信号線の本数が
増加するために、配線が複雑になり、また監視部のイン
ターフェイスの増大の要因となっている。

【０００５】特に従来の複数のパルスを有する伝送装置
において、各種状態及び警報を収集する装置は、複数の
パッケージが装置の監視部にそれぞれ各種状態及び警報
を送信している。

【０００６】従来の装置では、通信装置が複雑化し、規
模が増大するに従って、監視部から各種パッケージにつ
ながる状態や警報信号等がパッケージ数に比例して増加
し、これにともない監視部のインターフェイスが増加
し、また監視部と各パッケージとの間の配線の複雑化を
引き起こしていた。

【０００７】特開平７−５０６７５号公報には、非同期
転送モード通信装置における装置内監視回路で、回路ユ
ニットの接続状態の監視を正確に行う装置内監視回路を
提供することを目的として、装置内の空きセルを利用
し、この空きセルにランダム信号を挿入した後にパリテ
ィビットを付加し、次の回路ユニットにおいてパリティ
検査をする。このパリティ検査により、各ユニット間の
接続状態をより効果的に検出する回路が開示されてい
る。

【０００８】しかしながら、かかる構成においては空き
セルを利用しているものの、所定の空きセルの導通・非
導通を利用してユニット間の接続状態の監視を行ってい
るから、ユニット内の複数のパッケージの複数の警報の
監視は出来ない。またパリティ検査を行うための専用の
回路を設ける必要がある。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は通信装置の各種状態や警報等のセル内多重化伝送を行
って必要な配線数や端子等を削減することを目的とす
る。

【００１０】

【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め本発明による通信装置は、ＡＴＭ信号で処理を行い、
セルにより主信号を処理する通信装置において、前記主
信号に含まれる未使用セルを用い、前期通信装置内の各
種警報及び状態情報を多重化して送信する手段を備えて
構成される。

【００１１】ここで、前記通信装置は、複数のパッケー
ジから構成され、それぞれのパッケージの前記状態や警
報が多重化されて送信される。また、前記未使用セルを
用いて、前記通信装置内の各種警報及び状態情報を収集
する手段は各パッケージ毎に備える。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明の実施形態について図１乃
至図３を参照して説明する。図１は、本発明の通信装置
の実施形態を示すブロック図である。図１において、Ａ
ＴＭにおけるセルにより主信号を処理する通信装置の実
施形態は、主信号１０１を入力し、空きセルに各種警報
及び状態信号を多重した主信号１０５を送信する第１の
被監視部１１と、主信号１０５を入力し各種警報及び状
態信号を多重した主信号１０９を出力する第２の被監視
部２１と、主信号１０９を入力し、各種警報及び状態信
号を多重した主信号１１３を出力する第３の被監視部３
１と、主信号１１３を入力し各種警報及び状態信号を多
重し主信号１１７を得たあとに各種警報及び状態信号１
１９を検出し、従来のフォーマットに書き換えた主信号
１２０を出力する第４の被監視部４１と、各種警報及び
状態信号１１９を入力する監視部５１とから構成されて
いる。

【００１３】ＡＴＭとは、Asynchronous Transfer Mode
の略で、非同期転送モードと訳され、セル単位で転送さ
れ、１セルの長さは５３バイトで、その内の５バイトを
ヘッダに、残りの４８バイトを情報に割り当てるのが普
通である。

【００１４】第１、第２、第３、最後の被監視部１１、
２１、３１、４１の互いの区分は、１枚のパッケージ毎
又は複数枚のパッケージ毎に行われる。各パッケージは
複数の電子部が実装されたプリント配線基板からなる。

【００１５】第１の被監視部１１は、主信号１０１を入
力して空きセルを検出し、主信号１０２と空きセル検出
信号１０３とを生成する空きセル検出回路１２と、前記
主信号１０２と空きセル検出信号１０３と各種警報及び
状態信号１０４とを入力し、主信号に各種警報及び状態
信号を多重した主信号１０５を送信する多重回路１３と
から構成される。

【００１６】第２の被監視部２１は、主信号１０５を入
力し空きセルを検出し、主信号１０６と空きセル検出信
号１０７とを生成する空きセル検出回路２２と、主信号
１０６と空きセル検出信号１０７と各種警報及び状態信
号１０８を入力し、主信号に各種警報及び状態信号を多
重した主信号１０９を送信する多重回路２３とから構成
される。

【００１７】第３の被監視部３１は、主信号１０９を入
力し空きセルを検出し、主信号１１０と空きセル検出信
号１１１とを生成する空きセル検出回路３２と、主信号
１１０と空きセル検出信号１１１と各種警報及び状態信
号１１２と入力し、主信号に各種警報及び状態信号を多
重した主信号１１３を送信する多重回路３３とから構成
される。

【００１８】第４の被監視部４１は、主信号１１３を入
力し空きセルを検出し、主信号１１４と空きセル検出信
号１１５とを生成する空きセル検出回路４２と、主信号
１１４と空きセル検出信号１１５と各種警報及び状態信
号１１６とを入力し、主信号に各種警報及び状態信号を
多重した主信号１１７を送信する多重回路４３と、主信
号１１７を入力し各種警報及び状態信号を検出し、主信
号１１８と各種警報及び状態信号１１９とを出力する検
出回路４４と、主信号１１８を入力し各パッケージ内で
使用した空きセルを従来の空きセルのフォーマットに書
き換える書き換え回路４５とから構成される。

【００１９】次に、主信号１０２と空きセル検出信号１
０３とについて説明する。図２は図１中の空きセル検出
信号生成について示すタイミング図である。図２におい
て、伝送路から来る主信号１０２は、ユーザが使用して
いるデータの入っている有効セルと、複数の通信装置間
にわたるネットワーク管理情報を送受するための監視制
御セル即ちＯＡＭ（Operation And Maintenance）セル
と、有効データ間を埋める通信には何も使用していない
伝送路空きセルとから成り立っている。また、装置内に
おいては上記のセル以外で周期を示す周期監視セル等装
置内で不要なセルを装置内空きセル変換して伝送してい
る。主信号１０６、１１０、１１４、空きセル検出信号
１０７、１１１、１１５も、同様である。上記の伝送路
空きセルと装置内空きセルをまとめて空きセルと呼ぶ。
空きセル検出信号１０３は、主信号中の空きセルの位置
で低レベル、それ以外（有効セルとＯＡＭセル）の位置
で高レベルとなるようなパルスである。

【００２０】図３にセルの内部構造について簡単に示
す。図３において、伝送路中のセルは、１セル５３バイ
ト（Byte）構成になっており、先頭の５バイトがセル種
別等の情報が入っているヘッダ部で、残りの４８バイト
はペイロード部で通信している情報が入っている。空き
セルのペイロード部は未使用のため、装置内での各種警
報及び状態信号の空きセルのペイロード部に多重し、各
パッケージ間を伝送するのに使用することが出来る。例
えば４８バイトを１バイトずつ順次４８箇所の被監視デ
ータを多重して伝送することが出来る。また、空きセル
１つをパッケージの監視用として使い、他のパッケージ
では使えないようにする。そうするとｎ個のセルでｎ×
ＰＫＧの監視が出来る。

【００２１】本発明の実施形態の装置内各種警報及び状
態収集装置は、ＡＴＭにおいてセルにより主信号を処理
する装置で、主信号内に含まれている未使用のセル（空
きセル）を用いて、装置内で収集した各種警報及び状態
信号を多重し送信する構成をとっている。

【００２２】従来では、各種パッケージから監視部にそ
れぞれ警報及び状態信号を送信していたため、各種パッ
ケージと監視部との間の信号線が複雑化し、また監視部
のコネクタ端子数の増大の要因になっていたが、空きセ
ルに各種警報及び状態信号を多重し、装置の最後のパッ
ケージで多重された各種警報及び状態信号を検出し、監
視部に送ることにより、監視部とパッケージとの信号線
の数を減らすことが出来るため、パッケージと監視部と
の信号線を簡素化する事ができ、また監視部のコネクタ
数を削減することが出来る。

【００２３】以上の通り、本発明の実施形態によれば、
非同期転送モードの通信装置において、その伝送単位と
なるセルと呼ばれるＡＴＭ特有の固定長のパッケージに
より、主信号を処理する装置で適用される。非同期転送
モード即ちＡＴＭモードによる通信装置において、セル
（１セル５３バイト構成）を単位として主信号を伝送
し、複数のパッケージによって形成され主信号がそれぞ
れのパッケージを順次に経由するような構成になってい
る伝送装置に適用される。ここで、この伝送装置におい
ては、入力されたセルを単位として所定の処理を行った
り各セルに含まれる情報を基にして各種の処理が行わ
れ、また各種のパッケージを監視するためのパッケージ
監視部を有していて、各種パッケージの状態情報や各種
警報等を収集している。

【００２４】また、本発明の実施形態によれば、複数の
パッケージから構成される装置のそれぞれのパッケージ
の状態や警報等を収集する装置においてＡＴＭ特有のセ
ルの中で装置内で生成される未使用のセル（以下空きセ
ル）を利用して、各種パッケージの状態や警報等をその
未使用セル内に多重させて伝送することにより収集する
通信装置が得られる。

【００２５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の通信装置
によれば、主信号内の空きセルを使用することにより、
装置が複雑化し規模が増大しても監視部から各パッケー
ジに送信される信号線の数は一定で、配線の簡素化と監
視部のインターフェイスの削減とを実現する事が出来
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による通信装置の実施形態を示すブロッ
ク図である。

【図２】本発明による通信装置の実施形態における主信
号と空きセル検出信号とを示す図である。

【図３】本発明による通信装置の実施形態における伝送
路中のセルのフォーマットを示す図である。

【図４】従来の各種警報及び状態収集装置を示すブロッ
ク図である。

【符号の説明】

１１、２１、３１、４１、１０１〜１０４ 被監視
部 １２、２２、３２、４２ 空きセ
ル検出回路 １３、２３、３３、４３ 多重回
路 ４４ 検出回
路 ４５ 書き換
え回路 ５１、１０５ 監視部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ＡＴＭ信号で処理を行い、セルにより主信
   号を処理する通信装置において、前記主信号に含まれる
   未使用セルを用い、前期通信装置内の各種警報及び状態
   情報を多重化して送信する手段を備えて成ることを特徴
   とする通信装置。
2. 【請求項２】前記通信装置は、複数のパッケージから構
   成され、それぞれのパッケージの前記状態や警報が多重
   化されて送信されるものである請求項１に記載の通信装
   置。
3. 【請求項３】前記未使用セルを用いて、前記通信装置内
   の各種警報及び状態情報を収集する手段は各パッケージ
   毎に備える請求項１に記載の通信装置。