JPH10308741A - Atm網におけるaisセル発生方法 - Google Patents

Atm網におけるaisセル発生方法

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JPH10308741A
JPH10308741A JP9115409A JP11540997A JPH10308741A JP H10308741 A JPH10308741 A JP H10308741A JP 9115409 A JP9115409 A JP 9115409A JP 11540997 A JP11540997 A JP 11540997A JP H10308741 A JPH10308741 A JP H10308741A
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cell
physical layer
failure
ais
unit
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JP9115409A
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Yutaka Ueda
豊 植田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ATM網おいて物理レイヤ故障を検出してか
らAISセルの発生を迅速に行うことができるAISセ
ル発生方法を提供する。 【解決手段】 物理レイヤ終端部10内で、物理レイヤ
の故障を検出した際、その故障情報をネットワーク装置
内の主信号セル流内の空きセルにマッピングし、その空
きセル内にマッピングされた故障情報に基づいて、AI
Sセルを発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ATM(Asynchro
nous Transfer Mode:非同期転送モード)で情報の伝送
が行われるネットワークにおけるOAM(Operation,Ad
ministration andMaintenance:保守運用管理)機能の
一つである障害検出時のAIS(Alarm Indication Sig
nal :警報表示信号)セルの送出方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ATMネットワークを構成し、物
理レイヤを終端する装置(交換機、伝送装置等)におい
て、入力信号断やフレーム同期外れ等の物理レイヤ故障
を検出したとき、図8に示すように、故障原因や故障箇
所等の警報情報をAISセルを使って下流の装置に対し
て通知ようになっている。AISセルは、ネットワーク
の保守・運用機能としてITU(InternationalTelecom
munication Union :国際電気通信連合)で標準化され
ているいくつかのOAMセルの1つであり、図9に示す
ようなセルフォーマットが規定されている。
【0003】例えば、ATM伝送の一形態としてITU
で標準化されているSDH(Synchronous Digital Hier
achy:同期デジタル・ハイアラーキ)ベースの伝送で
は、物理レイヤのインタフェース構造としてSDHが規
定されている。この場合、主な物理レイヤ故障として図
10に示すようなものがある。そして、交換機や伝送装
置のような物理レイヤを終端する装置でこのような物理
レイヤ故障を検出した場合、図10に例を示したような
この故障原因に予め割り振られた符号が、図9に示すよ
うなAISセルのペイロード内の故障種別のフィールド
に書き込まれ、また、故障個所のフィールドに障害を検
出した装置に予め割り振られた符号が、図9に示すよう
なAISセルのペイロード内の故障個所のフィールドに
書き込まれたAISセルによって下流装置に通知され
る。
【0004】ここで、図10に示した故障原因は一例で
あり、装置構成により項目が異なる可能性がある。ま
た、故障原因に割り振った符号、“a”、“b”、
“c”…も一例である。
【0005】ここで、符号の割振りについては現状では
標準化されていないが、現在検討されている。そして、
下流装置、又はユーザ端末では、このAISセル受信
し、AISセルのペイロード内のこれらの内容識別する
ことによって、上流のどの装置でどのような障害が起こ
ったかのかを検出することができるようになっている。
【0006】また、AISセルの具体的な送出方法につ
いては標準化されていないが、物理レイヤ故障をATM
レイヤのOAMセルによって後段装置に伝達するために
は、物理レイヤからATMレイヤに対して故障情報の伝
達が必要になり、従来では、ソフトウェアを介して装置
制御部で発生を指示する方法が考えられていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
AISセル発生方法では、物理レイヤ故障の検出情報
を、装置を監視する制御部で収集し、この情報を元に制
御部からAISセル送出部に対して指示することによっ
て、AISセルの送出をするものであるが、このような
ソフトウェアを介在させる方法の場合、障害検出からA
ISセル送出までに時間がかかるという問題点があっ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るATM網に
おけるAISセル発生方法は、ATM網における物理レ
イヤを終端する交換機や伝送装置などのネットワーク装
置において物理レイヤの終端処理を行う物理レイヤ終端
部内で、物理レイヤの故障を検出した際に発生させるA
ISセルの発生方法において、物理レイヤ終端部内で、
物理レイヤの故障を検出した際、その故障情報をネット
ワーク装置内の主信号セル流内の空きセルにマッピング
し、その空きセル内にマッピングされた故障情報に基づ
いて、AISセルを発生させるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】まず、本発明の背景となるOAM
セルの処理について説明する。ここでは、物理レイヤの
伝送フレームとして、SDHを使用する場合について説
明する。SDHベースの伝送の場合、ATMセルはST
M−n(SynchronousTransport Module-n:同期トラン
スポート・モジュールn、n=0,1,4,16)フレ
ームに収容されて転送されるものである。例として、図
6に、156Mbit/s伝送において使用されるSTM−1
フレームにATMセルを収容する方法を示す。
【0010】また、図7(a)に示すように交換機や伝
送装置のような物理レイヤを終端する装置では、転送さ
れてきた信号が入力されるインタフェース部とATMセ
ルを各方路に振り分けるスイッチ部分が主な構成であ
り、インタフェース部は図7(b)に示すように物理レ
イヤ処理部とOAMセル処理部を含む各種セル処理を行
うATMレイヤ処理部によって構成されている。
【0011】そして、SDHベース伝送の場合、この物
理レイヤ処理部では、物理レイヤ終端処理として、図6
に示したような、RSOH(Regenerater Section Over
head:中継器セクションオーバーヘッド)、MSOH
(Multiplexer Section Overhead:多重セクションオー
バーヘッド)からなるSOH(Section Overhead :セク
ションオーバーヘッド),POH(Path Overhead :パ
スオーバーヘッド)と呼ばれるオーバーヘッド部分を終
端し、更にセルの同期検出を行うことによって、フレー
ムに多重化されているセルを取り出す。ここで、RSO
Hは物理レイヤにおけるOAMの階層の中継器セクショ
ンレベルにおいて管理され、MSOHは物理レイヤにお
けるOAMの階層のデジタル・セクションレベルにおい
て管理され、POHは物理レイヤにおけるOAMの階層
のトランスミッション・パス・レベルにおいて管理され
るものである。
【0012】さらに、ここで示す、OAMセルは、さら
に上位のATMレイヤにおけるOAM機能を実現するA
TMセルであり、ATMレイヤは、VP(Virtual Pat
h)、VC(Virtual Channel )の2階層から構成され
る。AISセルもVPレイヤを管理するVP−AISセ
ル、VCレイヤを管理するVC−AISセルに分類さ
れ、装置構成によって物理レイヤ故障を検出したとき、
VP−AISセル、VC−AISセルのいずれかが挿入
される。
【0013】そして、フレームより終端されたセルは、
OAMセルの挿入/検出処理等のVPあるいはVCレイ
ヤでのATMレイヤ処理をした後、スイッチ部に出力さ
れ、セル単位に各方路に振り分けられ、スイッチに振り
分けられたセルは、再びSDHフレームへ収容された
後、次装置に伝送される。本発明は、幾つかの種類が規
定されているOAMセルの内、AISセルの発生及びそ
の挿入についてのものである。
【0014】実施の形態1.まず、この実施の形態の概
要について説明する。図1は本発明の一実施の形態に係
るAISセル発生方法の概要を説明するためのブロック
図である。図において、10は物理レイヤ終端部、11
はAISセル送出部である。まず、物理レイヤ終端部1
0では物理レイヤ故障を検出したとき、この故障種別情
報を空セルにマッピングして出力する。ATMセルはヘ
ッダ(5バイト)+ペイロード(48バイト)の53バ
イトのセル長が規定されているため、伝送路上では53
バイトのセルが伝送されるが、装置内ではスイッチング
用のタグを付加する等の装置内で必要となる情報を付加
するために、装置独自のヘッダに変換することが一般に
行われている。
【0015】従って、この装置内でのヘッダ領域に故障
種別情報をマッピングする領域を確保することによっ
て、空セルのヘッダ領域を使って故障種別情報を伝達す
る。又は、空セルの未使用領域であるペイロードの一部
を使って故障種別情報を伝達することもできる。SDH
ベースの伝送の場合、物理レイヤの主な故障検出には図
10に示すような種類の項目がある。
【0016】そして、AISセル送出部11ではこの空
セルを検出し、故障種別情報からAISセルの組み立て
を行う。また、AISセルには故障箇所情報もマッピン
グされる。この故障箇所情報は障害を検出した装置、さ
らには装置内の各構成部分を識別するための識別子であ
り、予め装置に対して固有の番号を割り振られたもの
で、ATMセル送出部11に記憶させておくものであ
る。
【0017】また、物理レイヤ故障時には、上位のAT
Mレイヤの処理はすべて処理できない。つまり、SDH
ベースの伝送の場合、物理レイヤ障害の検出されたSD
Hフレームに収容されているすべてのセルが認識できな
くなるため、ここでサービスされているすべてのコネク
ションに対してAISセルを送出しなければならない。
従って、AISセル送出部11ではここでサービスして
いるすべてのコネクションを認識している必要があり、
これらのコネクションのVPI(Virtual PathIdentifi
er :仮想パス識別子),VCI(Virtual Channel Ide
ntifier :仮想チャネル識別子)に対応するAISセ
ルを送出する必要がある。また、送出の周期は、各コネ
クションに対して約1秒周期で送出することがITUで
規定されている。
【0018】次に、この実施の形態の具体例について説
明する。図2はこの実施の形態の具体例を説明するため
のブロック図である。この実施の形態は、ATMネット
ワークにおけるSDHベース伝送時の交換機や伝送装置
のインタフェース機能の一部となっており、図2に示す
ように物理レイヤ終端部10とAISセル送出部11よ
り構成されている。図において、20はSOH終端部、
21はPOH終端部、22はセル同期処理部、23はセ
ル処理部、24はセルバッファ、25は故障種別判定
部、26は故障種別情報生成部、27は空きセル生成
部、28は第1セレクタ、30は物理レイヤ故障検出
部、31は故障個所情報テーブル、32はAISセル挿
入タイミング制御部、33はサービスコネクションテー
ブル、34はAISセル挿入部である。
【0019】次に、この実施の形態の具体例の動作につ
いて説明する。まず、伝送路を転送されてきた信号は、
交換機や伝送装置のインタフェース部の物理レイヤ終端
部10に入力される。ここで、物理レイヤ終端部10の
動作の説明として、最初に物理レイヤでの故障が検出さ
れない場合の通常の動作を説明する。
【0020】そして、物理レイヤ終端部10に入力され
たATMセルは、SOH終端部20、POH終端部21
でそれぞれSOH,POHが終端され、更にセル同期処
理部22においてセル同期が検出される。そして、セル
同期処理部22でセル同期が確立されたセルは、セル処
理部23に入力され、セルのヘッダの誤り訂正、ペイロ
ードのデスクランブル処理が行われた後、セルバッファ
24に入力される。
【0021】ここで、セルバッファ24には、セル同期
処理部22でセル同期が確立され、セル処理部23でセ
ルヘッダで誤りが検出されなかったセル、あるいは誤り
が訂正された有効なセルのみが書き込まれる。ただし、
空セルは、書き込まれない。また、セルバッファ24か
らは、バッファ内にセルが存在する場合には、セルが出
力されるが、バッファ内にセルがない場合には、空セル
生成部27より空セルが出力される。
【0022】そして、セルバッファ24の内部にセルが
存在するか、存在しないかのバッファ蓄積情報が空セル
生成部27、及び第1セレクタ28に出力され、空セル
生成部27はこのバッファ蓄積情報を基に空セルを出力
する。また、空セル生成部27から出力される空セルに
は、図1に示すように故障情報を搭載する領域が確保さ
れており、故障が検出されない場合には、図10に示す
ような故障種別の内の“故障なし”を示す符号“a”が
搭載される。そして、第1セレクタ28ではセルバッフ
ァ24からのバッファ蓄積情報を基にセルバッファ24
と空セル生成部27の出力を選択して出力する。
【0023】一方、物理レイヤ終端部10に信号入力さ
れ、SOH終端部20、POH終端部21、セル同期処
理部22において、図10に示すような故障が検出がさ
れた場合、それぞれのブロックより検出された故障情報
は故障種別判定部25に入力され、物理レイヤでの故障
種別が特定される。
【0024】ここで、図10に示す物理レイヤ故障内容
(2)〜(7)は、この順序でより低位なレベルで検出
されるものであり、低位レベルの故障はこれより高いレ
ベルの故障を引き起こす。たとえば、(2)の入力信号
断の故障が検出された場合、時間的なずれは生じるが、
結果として(3)〜(7)の故障も検出される。従っ
て、故障内容(2)〜(7)の内、複数の故障が検出さ
れた場合、故障原因は一番低位レベルの故障が物理レイ
ヤ故障として、特定される。
【0025】そして、故障種別判定部25は、このよう
な優先処理を行うことによって、物理レイヤ故障の特定
を行い、故障種別判定部25で特定された故障情報は、
故障種別情報生成部26で、図10に示すような符号
(図10に示す符号“b”〜“g”のいずれか)に変換
され、空セル生成部27に出力される。そして、空セル
生成部27では、空セルに故障種別情報を搭載し、第1
セレタタ28に出力する。そして、物理レイヤ故障が検
出された場合には、いずれの故障の場合にも復帰するま
での間、セル同期が確立しないため、セルバッファ24
にセルが入力されない。従って、故障が検出されている
間はこの故障種別情報が搭載された空セルが物理レイヤ
終端部10の出力情報としてAISセル送出部11に出
力される。
【0026】そして、AISセル送出部11に入力され
たATMセルは、物理レイヤ故障検出部30で空セルを
検出し、空セルに搭載されている故障種別情報を識別す
る。そして、故障種別情報が図10に示すような故障種
別の内の“故障なし”を示す符号“a”以外の符号が確
認された場合、物理レイヤ終端部10で故障が検出され
たことを意味するため、AISセル挿入部34に対して
故障種別情報を出力すると同時にAISセル挿入タイミ
ング制御部32に対してAISセル発生トリガ信号を出
力する。
【0027】そして、AISセル挿入タイミング制御部
32では、物理レイヤ故障検出部30からのAISセル
発生トリガ信号に基づいて、AISセル挿入部34に対
してAIS挿入タイミング信号とAISセルのヘッダ情
報を出力する。ここで、AISセルは、このインタフェ
ース上でサービスしているコネクションのすべてに対し
て、図4に示すように約1秒周期で出力される必要があ
るため、AISセル挿入タイミング制御部32はサービ
スコネクションテーブル33からサービス中のコネクシ
ョン情報を参照し、各コネクションに対して1秒周期の
挿入タイミングと、各コネクションに対応するAISセ
ルのヘッダ情報をAISセル挿入部34に対して出力す
る。
【0028】そして、AISセル挿入部34では、AI
Sセル挿入タイミング制御部32からのAISセル挿入
タイミング信号に基づいて、主信号セル流内の空セルの
ヘッダ、及びペイロードの内容を変更することによって
AISセルを生成する。
【0029】ここで、AISセルのフォーマットは図9
に示すようになっており、AISセルのペイロードに
は、AISセルに対する固有値であるOAM種別ビット
(=“0001”)、機能種別ビット(=“000
0”)と、物理レイヤ故障検出部30から入力される故
障種別情報と、故障箇所情報テーブル31から入力され
る故障箇所情報が搭載される。更にペイロードに対し
て、CRC(Cyclic Redundancy Check :巡回冗長検
査)演算され、CRC符号が搭載された後、AISセル
として出力される。
【0030】次に、AISセル送出部11のAISセル
挿入部34について説明する。図3は、AISセル挿入
部34の構成を示すブロック図である。図において、4
0は第2セレクタ、41はセレクタ制御部、42はCR
C演算部である。
【0031】次に、AISセル挿入部34の動作につい
て説明する。まず第2セレクタ40は、主信号流を流れ
る空セルに対して、AISセルにそれぞれの情報(ヘッ
ダ情報、OAM/機能種別ビット、故障種別情報、故障
箇所情報)を搭載する位置で切替えを行うことによって
AISセルの生成を行う。また、第2セレクタ40の切
替制御は、セレクタ制御部41より行う。
【0032】そして、セレクタ制御部41は、AISセ
ル挿入タイミング制御部32からAISセル挿入タイミ
ング信号がないセル時間には、主信号セル流のセルを通
過させるように第2セレクタ40を切替える。そして、
第2セレクタ40から出力されたAISセルは、CRC
演算部42においてペイロードに対するCRC演算が行
われる。
【0033】そして、第3セレクタ43は、通常AIS
セルを通過させる側を選択されており、ペイロードのC
RCの演算結果の挿入位置でCRC演算部42の出力を
選択するように切替わることによってAISセルのペイ
ロードの定められた位置にCRC符号を搭載する。この
ように、図9に示すようなAISセルのフォーマットに
基づいて、主信号セル流に対してそれぞれの情報を挿入
する位置で第2セレクタ40を切替えることによってA
ISセルの生成を行うようになっている。
【0034】この実施の形態では、物理レイヤ終端部1
0で検出した物理レイヤ故障の故障種別情報を、主信号
セル流内の空きセルに搭載して転送することによってA
ISセル送出部11に故障情報を伝えることが可能とな
る。これによって、物理レイヤ故障を検出してからAI
Sセルの発生において、ソフトウェア等の手段を介在す
ることなく行えるため、より迅速にAISセルの発生が
行えることになる。
【0035】また、物理レイヤ終端部10とAISセル
送出部11の間で直接に制御信号をやり取りする必要が
ないため、物理レイヤ終端部10とAISセル送出部1
1間の信号のやり取りのタイミングを考える必要もな
く、相互の接続を簡素にすることが可能となる。このこ
とは、物理レイヤ終端部10とAISセル送出部11を
それぞれ別のLSIで実現化するような場合、LSI間
の信号を設定する必要が無いため、ピン数の削減が可能
となる。
【0036】また、物理レイヤ故障時には、物理レイヤ
終端部10からAISセル送出部11への主信号上には
空セルしか転送されておらず、有効なユーザーセルは転
送されていないため、確実に空セルによって故障情報の
転送が可能となる。したがって、ユーザセルの転送され
ない帯域を有効利用できる。
【0037】実施の形態2.実施の形態1では、物理レ
イヤ故障種別情報を空きセルにマッピングすることによ
って、AISセル送出部11に転送する方法について示
したが、この実施の形態では、装置内で故障情報を転送
する特殊なセルを定義するようにしたものである。この
実施の形態の物理レイヤ終端部10では、物理レイヤ故
障を検出した場合、故障種別情報をマッピングした故障
通知セルを挿入し、AISセル送出部11に対して故障
情報を伝達するようになっている。
【0038】図5は本発明の他の実施の形態に係るAI
Sセル発生方法を説明するためのブロック図である。図
において、50はSOH終端部、51はPOH終端部、
52はセル同期処理部、53はセル処理部、54はセル
バッファ、55は故障種別判定部、56は故障種別情報
生成部、57は空きセル生成部、58は故障通知セル生
成部、59はセレクタ制御部、60は第1セレクタ、7
0は物理レイヤ故障検出部、71は故障個所情報テーブ
ル、72はAISセル挿入タイミング制御部、73はサ
ービスコネクションテーブル、74は故障通知セル破棄
処理部、75はAISセル挿入部である。
【0039】ここで、実施の形態1に対して、この実施
の形態では、第1セレクタ60にはセルバッファ54、
空きセル生成部57の他に故障通知セル生成部58が接
続されており、また、セレクタ制御部59は、故障種別
情報生成部56から入力される物理レイヤ故障の検出の
有無を示す信号とセルバッファ54の内部のセルの有無
を示す信号によって制御されている。また、AISセル
送出部11には故障通知セルを廃棄する故障通知セル廃
棄処理部74が追加されている。
【0040】次に、この実施の形態の動作について説明
する。まず、物理レイヤ終端部10に入力された信号
は、実施の形態1と同様に、SOH終端部50、POH
終端部51でそれぞれSOH,POHが終端され、更に
セル同期処理部52においてセル同期が検出される。そ
して、セル同期処理部52でセル同期が確立されたセル
は、セル処理部53に入力され、セルのヘッダの誤り訂
正、ペイロードのデスクランブル処理が行われた後、セ
ルバッファ54に入力され、また、SOH終端部50、
POH終端部51、セル同期処理部52において、図1
0に示すような故障が検出がされた場合、それぞれのブ
ロックより検出された故障情報は故障種別判定部55に
入力され、物理レイヤでの故障種別が特定される。
【0041】そして、物理レイヤ故障検出時、故障種別
情報生成部56は、故障種別判定部55からの情報に基
づいて、故障種別を特定し、故障種別情報を故障通知セ
ル生成部58に出力する。そして、故障通知セル生成部
58は、入力された故障種別情報をマッピングした故障
通知セルを生成する。このセルは装置内でローカルに定
義されるセルで、装置内で識別可能な識別子を持つもの
である。そして、第1セレクタ60には、セルバッファ
54、空きセル生成部57、故障通知セル生成部58が
接続され、いずれかの出力がセレクタ制御部59によっ
て選択される。
【0042】また、セレクタ制御部59にはセルバッフ
ァ54から内部に存在するセルの有無を示す信号と、故
障種別情報生成部56より物理レイヤ故障の検出の有無
を示す信号が入力され、これらの信号から第1セレクタ
60の切替えを行う。そして、故障が検出されていない
状態でセルバッファ54内にセルが存在している場合に
はセルバッファ54の出力が選択され、故障が検出され
ていない状態でセルバッファ54内にセルが存在してい
ない場合には空きセル生成部57の出力が選択される。
さらに、物理レイヤ故障が検出されている場合には、故
障通知セル生成部58の出力が選択される。これによっ
て、故障種別情報がマッピングされた故障通知セルが、
物理レイヤ終端部10より出力される。
【0043】そして、AIS送出部11に入力されるセ
ル流の内、故障通知セルは物理レイヤ故障検出部70に
よって検出され、故障通知セル内の故障種別情報が認識
され、AISセル挿入部75に出力される。また、故障
通知セルは装置でローカル定義されたセルであるため、
故障通知セル廃棄処理部74で廃棄される。以上の動作
によって、実施の形態1と同様にAISセルの挿入を行
うことができる。
【0044】この実施の形態では、物理レイヤ終端部1
0で検出した物理レイヤ故障の故障種別情報を、装置内
でローカルに定義した故障通知セルに搭載して転送する
ことによってAISセル送出部11に故障情報を伝える
ことが可能となる。一般に装置内では、装置内処理で必
要なビットをヘッダに割り付けるため、装置独自のヘッ
ダ構成に変換し、ルーティング等の処理がなされてい
る。従って、限られたヘッダ内に故障情報を割り当てる
ことが困難な場合もあり、また、ペイロードにマッピン
グする場合には、ヘッダ情報から空きセルを検出し、そ
の後にペイロードを解析することによって故障状態が判
別できるが、即時には故障状態に移行することができな
いが、この実施の形態のように、故障通知セルを使う場
合、AISセル送出部11は、このセルを受信すると即
時に故障状態に移行することができる。
【0045】また、一般に図7(b)に示すような構成
が取られるネットワーク装置のインタフェース部では、
物理レイヤ終端部とAISセル送出部の間に空セルを利
用したセル処理機能が配置される場合があり、このと
き、例えば、空きセルを廃棄あるいは挿入することによ
って速度調整が行われたり、別のOAMセルが空セルに
置き換えて挿入された場合、故障情報が通知できない、
あるいは通知に時間がかかる等の問題が生じるが、この
実施の形態のように、新たに規定した通知セルであれ
ば、途中のこのような処理に関らず、正しく故障情報の
転送が可能である。
【0046】なお、実施の形態1及び実施の形態2で
は、ATMネットワークにおけるSDHベースのATM
セルの伝送する場合について示したが、特に物理レイヤ
インタフェースはSDHに限定されるものではなく、あ
らゆる伝送形態においても適用することができる。
【0047】つまり、ATM伝送においては、一般に、
運用保守機能は、物理レイヤの管理とATMレイヤの管
理が階層化されており、物理レイヤを終端する装置では
物理レイヤの故障情報を1つ上位のATMレイヤに属す
るAISセルによって下流装置に対して転送することに
なっており、従って、従来の日本でのハイアラーキであ
るPDH(Plesiochronous Digital Hierarchy)ネット
ワーク等、物理レイヤでの故障検出機能を持つあらゆる
ネットワークにおいて、同様にAISセルの発生が可能
である。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、物理レ
イヤ終端部内で、物理レイヤの故障を検出した際、その
故障情報をネットワーク装置内の主信号セル流内の空き
セルにマッピングし、その空きセル内にマッピングされ
た故障情報に基づいて、AISセルを発生させるように
したので、物理レイヤ故障を検出してからAISセルの
発生を迅速に行うことができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の一実施の形態に係るAISセル発生方法
の概要を説明するためのブロック図である。
【図2】実施の形態1の具体例を説明するためのブロッ
ク図である。
【図3】AISセル挿入部34の構成を示すブロック図
である。
【図4】AISセルの出力周期を説明するための説明図
である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係るAISセル発生
方法を説明するためのブロック図である。
【図6】STM−1フレームにATMセルを収容する方
法を説明するための説明図である。
【図7】ネットワーク装置及びインターフェース部の概
要を説明するための説明図である。
【図8】従来のAISセルの送出を説明するための説明
図である。
【図9】AISセルのフォーマットを説明するための説
明図である。
【図10】物理レイヤの故障種別を説明するための説明
図である。
【符号の説明】 10 物理レイヤ終端部 11 AISセル送出部 20 SOH終端部 21 POH終端部 22 セル同期処理部 23 セル処理部 24 セルバッファ 25 故障種別判定部 26 故障種別情報生成部 27 空きセル生成部 28 第1セレクタ 30 物理レイヤ故障検出部 31 故障個所情報テーブル 32 AISセル挿入タイミング制御部 33 サービスコネクションテーブル 34 AISセル挿入部 40 第2セレクタ 41 セレクタ制御部 42 CRC演算部 50 SOH終端部 51 POH終端部 52 セル同期処理部 53 セル処理部 54 セルバッファ 55 故障種別判定部 56 故障種別情報生成部 57 空きセル生成部 58 故障通知セル生成部 59 セレクタ制御部 60 第1セレクタ 70 物理レイヤ故障検出部 71 故障個所情報テーブル 72 AISセル挿入タイミング制御部 73 サービスコネクションテーブル 74 故障通知セル破棄処理部 75 AISセル挿入部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ATM網における物理レイヤを終端する
    交換機や伝送装置などのネットワーク装置において物理
    レイヤの終端処理を行う物理レイヤ終端部内で、物理レ
    イヤの故障を検出した際に上位レイヤであるATMレイ
    ヤより発生させるAISセルの発生方法において、 前記物理レイヤ終端部内で、物理レイヤの故障を検出し
    た際、その故障情報を前記ネットワーク装置内の主信号
    セル流内の空きセルにマッピングし、その空きセル内に
    マッピングされた故障情報に基づいて、AISセルを発
    生させることを特徴とするATM網におけるAISセル
    発生方法。
  2. 【請求項2】 ATM網における物理レイヤを終端する
    交換機や伝送装置などのネットワーク装置において物理
    レイヤの終端処理を行う物理レイヤ終端部内で、物理レ
    イヤの故障を検出した際に発生させるAISセルの発生
    方法において、 前記物理レイヤ終端部内で、物理レイヤの故障を検出し
    た際、その故障情報を装置内部でローカルに定義する故
    障通知セルにマッピングし、その故障通知セル内にマッ
    ピングされた故障情報に基づいて、AISセルを発生さ
    せることを特徴とするATM網におけるAISセル発生
    方法。
  3. 【請求項3】 前記物理レイヤ終端部内で、物理レイ
    ヤの故障を複数検出したとき、最も低位のレベルの故障
    を故障情報とすることを特徴とする請求項1又は2記載
    のATM網におけるAISセル発生方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6801504B1 (en) 1998-05-06 2004-10-05 Nec Corporation Node device of ATM communication network and method of failure alarm notification
JP2016072737A (ja) * 2014-09-29 2016-05-09 沖電気工業株式会社 回線終端装置

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