JP3245333B2 - Cbr信号の位相跳躍防止方式 - Google Patents

Cbr信号の位相跳躍防止方式

Info

Publication number
JP3245333B2
JP3245333B2 JP20583895A JP20583895A JP3245333B2 JP 3245333 B2 JP3245333 B2 JP 3245333B2 JP 20583895 A JP20583895 A JP 20583895A JP 20583895 A JP20583895 A JP 20583895A JP 3245333 B2 JP3245333 B2 JP 3245333B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pointer
cell
atm
network
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20583895A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0955746A (ja
Inventor
和宏 内田
真二 高尾
宏明 白井
健一 橋本
利明 渡辺
眞治 太田
仁 上松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP20583895A priority Critical patent/JP3245333B2/ja
Publication of JPH0955746A publication Critical patent/JPH0955746A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3245333B2 publication Critical patent/JP3245333B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はSDH網のCBR信
号をATMセルに変換して伝達する通信網における位相
跳躍防止方式に関する。
【0002】近年,B−ISDN(Broad-bandISD
N)に対応するATMによる通信の実用化が進められて
いる。ATMの場合,情報をATMセル化して伝送が行
われるが,中継回線を含む伝送網では通常STM(Sync
hronous Transfer Mode : 同期転送モード)により伝送
される。STMは,国際的に標準化されたSDH(Synch
ronous Digital Hierarchy) により統一したネットワー
クが構築されつつあり,このSDHがB−ISDNによ
るサービス実現のためのユーザ・網インタフェース(U
NI)及びネットワーク・ノードインタフェース(NN
I)を提供するものである。
【0003】一方,専用線や中継線等の時分割多重で連
続した固定ビットレートのCBR(Constant Bit Rate
)信号を伝送するSTM網では,SDHの仮想コンテ
ナ(VC)によりフレーム位相を示すポインタを付加し
たユニットで多重化情報が伝送されるが,その情報をA
TM網によりATMセル化して中継し,ATM網から更
に既存のSTM網を介して伝送される構成のネットワー
クを利用する場合が多い。
【0004】その場合,SDH網で作成されたSDHの
ポインタ情報を含む信号がATMセル化されてATM網
により伝送される時,ATM網の特性として輻輳発生時
にセル廃棄が発生する。この場合,廃棄されセルの中に
フレーム位相を表すポインタが含まれていると,ATM
セルからSTMの信号に変換する時に,元のフレーム位
相を保つことができなくなるので,その防止が望まれて
いる。
【0005】
【従来の技術】図11はSDH網をATM網で中継する
通信網の説明図である。図11に示すようにSTMによ
るSDH網AとSDH網Bとの間の情報をATM網を介
して伝送する通信網では,SDH網AとATM網の間及
びATM網とSDH網Bにそれぞれ,STMとATMの
相互変換を行う装置であるSAC(STM-ATM Converter)
−AとSAC−Bが設けられている。これらの各SAC
は,SDHの仕様に従ったSTMの信号をATMセルへ
変換してATM網へ出力する機能と,ATM網から入力
するATMセルを元のSDHの仕様に従ったSTMの信
号に変換する機能を備える。
【0006】ここで,ITU勧告によるSDHは当業者
に知られているがその概要を図12により説明する。S
DHの多重化フォーマットは入れ子構造を採用してお
り,図12に示すように多層構造となる。は既存の低
速回線(音声等の64Kbps)を収容するコンテナ
(C1)の一つであるC11(1.5Mbps≒64K
bps×24+制御情報)であり,64Kbpsの音声
やデータ(CBR信号)が24チャネル分含まれてい
る。この信号の4周期分,すなわち125μs×4=5
00μsの信号に対し1バイトのパス管理用の情報を含
むパスオーバヘッド(POH)を付加したものがに示
すVC(仮想コンテナ:Virtual Containar)−11と呼
ばれる。このVC−11をに示すTU(Tributary Un
it) −11にマッピングするにあたり,TU−11ポイ
ンタが付加される。
【0007】このTU−11ポインタは,TU−11の
固定フレームの先頭とVC−11の先頭(POHの位置
でV5と呼ばれるバイト)までの時間差を表す値(オフ
セット値)である。このTU−11ポインタは,125
μsのTU−11の固定の4マルチフレーム(500μ
s)の中の各フレームの先頭の,V1からV4までの4
バイトで規定され,この中のV4はリザーブ(未使用)
で,V1〜V3は図13に示すように規定されている。
なお,V1〜V4の各バイトの識別はこのTU−11を
多重化した上位のAU(Administrative Unit)のSOH
(Section OverHead)の中のH4と呼ばれるバイトの第
7,第8ビットによりマルチフレームの第1〜第4の各
フレームが表示される。
【0008】図13に示すTU−11ポインタを説明す
ると,図13のA.に示すようにV1バイトの先頭の4
ビット(Nで表す)は新規データフラグ(NDF:New
DataFlag)であり,その後の2ビット(Sで表す)がT
Uタイプ(TU−11とTU−2の区別),残りの2ビ
ット(IとDで表す)及びV2バイトの8ビット(Iと
Dが交互に4ビットずつ表示)の合計10ビットでポイ
ンタ値(TU−11の多重化フレームの先頭からVC−
11のデータの先頭のPOHが格納された位置までのバ
イト数)を表す。ここで,NDFが,“1001”の時
はポインタが新規(変更)であることを表し,10ビッ
トで表すポインタ値が有効となり,“0110”の時は
変更無しを表し,V1バイトの下位2ビットとV2バイ
トの8ビットは,交互に「I」(増加指定ビット)と
「D」(減少指定ビット)を表すビットとして作用し,
前のフレームの5つのDのビット値が反転された場合
(反転5D)は,負スタッフ(1バイト分)の指示とし
て識別し,前のフレームの5つのIのビット値が反転さ
れた場合(反転5I)は,正スタッフ(1バイト)の指
示として識別してスタッフィング(バイト単位)の動作
を行う。なお,この反転の判定は多数決論理で行う。ま
た,V3バイトは負のスタッフィングを行う時に負のア
クションバイトとして使用する。なお,正のスタッフア
クションバイトはV3バイトの次のバイトである。
【0009】このようにTU−11,TU−2の複数種
を含むTUポインタや,後述する上位のVC(Virtual
Containar)であるVC−3等をAUに対して多重化する
時に使用するAU(Administrative Unit)ポインタは,
何れも基本的な構成において上記図13のA.と同様で
あり,通信網内の各階層のVCのパスを終端する装置に
おいて検出されてVCの先頭位置を識別して,同期や多
重分離等の処理を行うことが可能となる。
【0010】次に上記図12のTU−11を4個多重化
したものが,に示すTUG(Tributary Unit Group)
−2を構成する。さらにこのTUG−2を7組収容した
VCがに示すVC−3と呼ばれ,先頭にPOHが付さ
れ,9行×85バイトの形式で表現される。このVC−
3は,VC−11を28個(約50Mbps)含んでい
る。次にこのVC−3を3組収容して,に示すように
先頭の9行×9バイトの中の上側3行と下側5行にSO
H(Section Over Head)を格納し,4行目にAU−3ポ
インタを格納したSTM−1(Synchronous Transfer M
ode 1)が構成される。
【0011】次にATMの概要を図14により説明す
る。図14のA.はATMレイヤのセルの構成を示す。
ATMセルは全体が53バイトで構成され,先頭の5バ
イトがATMヘッダ,後の48バイトが情報フィールド
である。ATMヘッダは,NNI(ネットワーク・ノー
ド・インタフェース)の場合,先頭の12ビットがVP
I(Virtual Path Identifier),次の16ビットがVC
I(Virtual Channel Identifier) ,その後に3ビット
のPT(Payroad Type)と1ビットのCLP(CellLoss P
riority) が設けられ,最後の5バイト目の8ビットが
HEC(Header Error Control) である。
【0012】ATMセルにより転送を行う時に,各種の
情報の種別により品質条件の違いを吸収するために,A
TMアダプテーションレイヤ(AAL)が設けられてい
る。AALは,セル分割組立サブレイヤ(SAR:Segm
entation And Reassemblysublayer) とサービス品質要
求条件に応じてセル遅延ゆらぎ保証,送信側クロック周
波数の受信側回線,フレームの誤り制御,フロー制御を
行うコンバージェンスサブレイヤ(CS:Convergence
Sublayer) とで構成される。CBR信号をATMセル化
して,元の信号に復元する場合に,ITU勧告I.36
3のAALタイプ1が利用されている。
【0013】そのAALタイプ1のSARの仕様を図1
4により説明すると,ATMセルの情報フィールドの4
8バイトは,B.に示すようにSAR−PDU(Protoc
ol Data Unit) として構成され, 先頭の1バイトがSA
R−PDUヘッダ,残りの47バイトがSAR−PDU
ペイロードである。SAR−PDUヘッダは,図14の
C.に示すフォーマットを備え,先頭のビット(ビット
位置8)はCSI(Convergence Sublayer Indication)
であり,CS機能の有無を表し図14のD.に示す。す
なわち,D.ののようにCSI=0の場合はCS機能
無しを表示し(ノンPフォーマット),のようにCS
I=1の場合はCS機能有りを表示し(Pフオーマッ
ト),この場合は,SAR−PDUヘッダ(1バイト)
に続く1バイトがポインタ(CBR信号のポインタ)を
表示し,このポインタにより,元のCBR信号の位相情
報(図12ののV1)の位置(バイト数)を表示す
る。このポインタは,に示すように,当該CSI=1
を含む有効データ(SAR−PDUのペイロード)と,
これに続くATMセルの有効データ(CSI=0)の中
の何れかのバイト位置を表す。
【0014】SAR−PDUヘッダのCSIに続くビッ
ト位置7〜5はシーケンス番号(SN:Sequence Numbe
r)を表し3ビットで0〜7の番号が順番にサイクリック
に付与される。ビット位置4〜1はシーケンス番号保護
(SNP:Sequence NumberProtection) の情報であ
り,ビット位置4〜2に巡回符号検査(CRC)の制御
ビット,ビット位置1に制御ビットとSNの各ビットの
パリティが設定される。
【0015】シーケンス番号(SN)は,各セルについ
て受信側でSNを識別することにより,セル廃棄(損
失)や誤挿入セルを検出でき,誤挿入セルは廃棄され,
セル廃棄を検出した場合(前のセルのSNと今回受信し
たセルのSNの差が2以上の場合),廃棄された個数だ
けダミーSAR−PDUを持つATMセルで補完する。
また,ダミーSAR−PDUは,許容される遅延変動内
にセルが到着しない場合にも,適当数だけ挿入される。
CSプロトコル仕様では,ダミーのATMセルとして,
情報フィールドの部分をオール“1”かオール“0”,
または特定パターンの何れかに設定される。
【0016】図14のD.に示すように,SAR−PD
Uは,CSIの表示により2種類のフォーマット(ポイ
ンタありと無し)を持ち,SNが偶数の時にCSIが
“1”の場合,SAR−SDU(サービスデータユニッ
ト)ペイロードの1バイト目がポインタ(上記SDHの
TU−11ポインタやAUポインタと異なる)として機
能する。このポインタは,SDHのCBR信号(64K
bps×n(n≧2)のような構造化データの境界位置
(TUやAUの中のVCの先頭位置)を表示する。この
1バイトのビット位置7〜1はオフセット・フィールド
であり2セル分(当該セルの46バイトと後続のセルの
47バイト)の情報中の何れかのバイト位置を表示でき
る。
【0017】上記図12に示すSDHによるCBR信号
を多重化したVCの信号は,上記図11に示すSAC−
AにおいてATMセルに変換される。その場合,元の情
報を分割して,ATMセルのペイロード(AAL用のS
AR−PDUヘッダ用の1バイト及びCSIが“1”の
時のポインタのバイトを除く)の47バイト(ポインタ
がある場合は46バイト)として格納し,ATMセル化
してATM網へ入力し,ATM網からSTM網へ出力す
る時に,SAC−BにおいてATMセルのヘッダ等を除
いてデセル化(セル組立)されて元のCBRの多重化情
報に変換される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記図11の通信網の
中のATM網では,AALの制御により図14のC.に
示すSAR−PDUヘッダのシーケンス番号(SN)を
チェックして,セル損失が検出されると,ダミーデータ
を生成して,ネットワークの受信側へ送信する。ところ
が,損失により失われたATMセルの中に,上記図13
に示すSTM網で付加されたTUポインタ(V1〜V
2)の何れかが含まれていると,ダミーデータの補完に
よりセルの中身(SAR−PDUヘッダ及びペイロー
ド)がオール“1”またはオール“0”,あるいは特定
パターンに変化してしまう。
【0019】図13のB.に示す例により説明すると,
はSTM網から送信されたSDHの情報の中に含まれ
たV1とV2のバイトの内容であり,これらの情報がA
TM網を経由してSDH網で正常に受信されると同じ内
容となる。は上記のV1,V2の情報を含むATM
セルがATM網内でセル損失により失われて,ダミーデ
ータを補完してオール“1”になった状態を示す。この
ように,前フレームのV1,V2がの時,後のフレー
ムでのように変化すると,上記図13のA.について
説明したように,V1バイトの2ビットとV2バイトの
8ビットの中の4つのIビットが反転した状態になり,
多数決論理により正方向のスタッフィング指示と誤認識
してしまう。この場合,指示に従ってSTM網において
正スタッフの動作を行うとVCの位相跳躍が発生し,C
BR信号の多重分離等を正確に行うことができなくな
る。また,前フレームのビットによっては,負のスタッ
フィング指示と誤認識するケースもある。このような問
題は,上位のVC−3,VC−4等がマッピングされた
AU3,AU4等のユニットに付加されるポインタの場
合にも同様に発生する。
【0020】本発明はCBR信号を多重化したSTM信
号をATM網で伝送して再びSTM信号に変換する時,
ATM網におけるセル廃棄に伴うデータ補完による位相
跳躍とスタッフ誤認識による位相跳躍を防止することが
できるセル廃棄によるCBR信号の位相跳躍防止方式を
提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
を示す図である。図1の構成は,SDH網のCBR信号
をATMセルに変換されてATM網を伝送された後SD
H網へ渡すための,SAC(STM−ATM変換装置)
に設けられる。
【0022】図1において,1はATMセルをSDH網
のSTMの信号に変換するための書込み及び読出し制御
を含むバッファ手段,2はATMセルのAALによるシ
ーケンス番号(SN)を処理するSN処理手段,3はA
ALのCS仕様によるCSI(Convergence Sublayer I
ndication)を識別して書込み,読出しを制御するCSI
処理手段,4はセルポインタ(セル内のCBR信号のフ
レーム位相情報(オフセット値))の位置を検出してそ
の位置を出力するセルポインタ処理手段,5はバッファ
手段1から読出されたCBR信号のポインタを保持し終
端する処理を行うポインタ処理手段,6は前回受信した
CBR信号のポインタを保持する前ポインタ保持手段,
7はポインタ処理手段5の出力または前ポインタ保持手
段6の出力の一方を選択する切替手段である。
【0023】本発明はATMセルのAALに含まれるS
N情報を用いてセル廃棄を検出してデセル化バッファへ
の書込みを制御すると共にAALに含まれるCSIによ
りポインタを含むか否かを判別してCBR信号の領域を
抽出してバッファへ格納し,AALのCSIによりセル
ポインタを得て,その情報に従ってポインタ終端と前フ
レームのポインタの保持を行って,廃棄セルにポインタ
が含まれていた場合はポインタ値だけを前フレームの値
に切替えるものである。
【0024】ATMセルはバッファ手段1へ供給され,
ヘッダ及びAAL仕様の制御情報を除いた元のCBR信
号(有効データ)が,バッファ手段1へ書込制御され
る。SN処理手段2でセル誤配を検出すると書込みを行
わないように制御し,セル廃棄が検出されると廃棄され
た個数のセルに対応するCBR信号の長さ分だけ読み出
しを行わないように制御しダミー信号(オール“1”ま
たはオール“0”)を補完する。CSI処理手段3は,
セルのAAL仕様のCS制御を行い,CSI表示により
ATMセルの中のポインタ(1バイト)を含むか否かを
識別し,含む場合は,46バイトを有効データとして書
込む指示をバッファ手段1へ出し,セルポインタを含ま
ない場合は47バイトを有効データとして書込む指示を
バッファ手段1へ出す。セルポインタ処理手段は,AT
Mセルの中のCSIがセルポインタを含むことを表示し
ていた場合に,47バイトのAALのペイロードの中の
先頭のセルポインタ(1バイト)を抽出し,そのセルポ
インタ値を各部へ出力する。
【0025】バッファ手段1に書込まれたCBR信号
は,SDH網のフレームを構成するよう読出される。ポ
インタ処理手段5はバッファ手段1から読出されたCB
R信号の中に含まれたフレーム位相の先頭位置を表すポ
インタ(例えば,SDHのTU−11ポインタ)を,セ
ルポインタ処理手段4から指示されたポインタ値により
抽出して,バッファ手段1からCBR信号の読出しの位
相が制御される。この時前ポインタ保持手段6も同じポ
インタを入力して保持し,同時に前回に(前フレーム
で)受信したポインタも同時に保持する構成を備え,前
フレームのポインタを出力側から発生している。切替手
段7はCBR信号のポインタ値(TU−11ポインタ
等)以外は,ポインタ処理手段5を通った信号を選択し
てSDH網へ出力するが,セルポインタ処理手段4によ
り指示されたポインタ位置の信号については,SN処理
手段2の出力がセル廃棄を表示した場合には,前ポイン
タ保持手段6が保持する前回のポインタを選択するよう
切替え,セル廃棄が発生しない場合は,ポインタ処理手
段5から出力されるポインタを選択する。
【0026】これにより,ATMセルが廃棄されてセル
に対応する長さのダミー信号(オール“1”またはオー
ル“0”)が補完された時にも,廃棄されたセルにポイ
ンタが含まれている場合には,ダミー信号の中のポイン
タ値だけは,前回のポインタ値と入れ替えられて,網同
期がとられているSDH網においてこれらのポインタが
ほとんど変更されることがないため位相跳躍を防止する
ことが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】図2は実施例1の構成図であり,
図3,図4は実施例1の正常動作時のタイミングチャー
ト(その1),(その2),図5,図6は実施例1のセ
ル廃棄発生時のタイミングチャート(その1),(その
2)である。
【0028】図2の10〜12は図1のバッファ手段1
に対応し,13〜18で表す各部は図1の符号2〜7で
表す各手段に対応し,10はデセル化バッファ,11は
ライトアドレスカウンタ,12はリードアドレスカウン
タ,13はSC処理部,14はCSI処理部,15はセ
ルポインタ処理部,16はポインタ処理部,17は前ポ
インタ保持部,18はポインタ入替部である。
【0029】最初に図3,図4を参照しながら,実施例
の動作を説明する。ATMセルは図3,図4のa.に示
すように入力する。各ATMセルにはAALのプロトコ
ルにより付加されたSAR−PDUヘッダが付加され,
SN処理部13においてその中のSN(シーケンス番
号)をチェックする。正常な場合は,図3,4のb.に
示すようにSAR−PDUヘッダ内のSNの番号は0〜
7の順に発生し,7から0に戻る。また,図3,図4の
c.に示す例では,SN処理部13におけるセル廃棄の
判定結果は,全て正常であることを表すOKの判定結果
が順に発生している。
【0030】CSI処理部14は,ATMセルのAAL
仕様のSAR−PDUヘッダの先頭ビットのCSIを抽
出し,受信したATMセルがPフォーマットセル(図1
4のD.の)かノンPフオーマットセル(図14の
D.の)であるかを検出する。SN処理部13のSN
チェックの結果とCSI処理部14の判別結果により,
ライトアドレスカウンタ11は,ATMセルの有効デー
タをデセル化バッファ10への書き込みアドレスを生成
する。ライトアドレスは,CBR信号の領域だけイネー
ブルとなり,ヘッダ部及びセル廃棄検出時にはディセー
ブルとなることで,有効なCBR信号の領域のみがデセ
ル化バッファ10に書き込まれる。
【0031】図3,図4のd.の場合,セル1−0の場
合は,CSI=1でありその後はCSI=0である。A
TMセルのペイロードの中の有効データ(CBR信号)
は,上記図14のC.に説明したようにCSI=1の場
合は46バイトで,CSI=0の場合は47バイトであ
り,図3,図4のe.に示すように,CSIの値に対応
してライトアドレスカウンタ11のライトアドレスは,
セル1−0(CSI=1)に対し0−0〜0−45の4
6バイト,セル1−1(CSI=0)に対し1−0〜1
−46の47バイトの書込アドレスを発生している。こ
れに対応してリードアドレスカウンタ12も図3,図4
のj.に示すように,書込まれた各セルに対応したバイ
ト数の読出しアドレスが,一定の遅延時間(この例では
1セル分の遅延時間)の後に発生して読出しが行われ
る。
【0032】セルポインタはCBR信号のフレーム境界
を示す情報でり,その情報によりデセル化バッファ10
からCBR信号を読み出す時のフレーム位相情報とな
る。その位相情報に従い,デセル化バッファ10からC
BR信号をそのフレームに同期して読み出す。また,こ
の位相情報によりCBR信号に含まれるポインタの位相
が特定でき,その情報に従ってポインタ終端及び前回
(前フレーム)のポインタの保持を行う。図3の例で
は,a.に示すセル1−0のCSIがd.に示すように
“1”であり,ATMセルにポインタ(Pで表示)が設
定されていることが分かる。このポインタ(P)はセル
ポインタ処理部15で抽出されると,Pにより指示され
たデータ内のポイント値に格納されたCBRポインタを
抽出する処理を行う。また,前ポインタ保持部17は,
新たなポインタの値を保持すると共に,前回のポインタ
も保持して出力を行う。
【0033】具体的には,セルポインタ処理部15に
は,図3,図4のf.に示すセルポインタダウンカウン
タ(図2は図示省略)を備え,ポインタP(その数値を
とする)を抽出すると,その数値(=)が設定され
て,デセル化バッファ10から読み出した各バイト毎に
1つずつダウンカウントを行って,0になった時に,C
BR信号のポインタ(図3のa.のセル1−1に含まれ
たX1で表す値)が図3,図4のg.に示すタイミング
で抽出される。このCBR信号のポインタX1(ポイン
タアドレスであり,V1,V2を一般化して表したも
の)の抽出の後は,一定バイト数(図3,図4の例では
nバイト)毎に発生し,ほぼ2セルに1つのポインタ
(X3,X5,X7,・・・)が表れる。
【0034】このCBRポインタ(図3,図4のX1,
X3等)を含むCBR信号のデータは,デセル化バッフ
ァ10からリードアドレスカウンタ12により,CBR
信号と共に1セル分遅延して図3,図4のjに示すよう
に読み出され,CBRポインタアドレス(X1等)の読
み出し時のタイミングは,図3,図4のg.を1セル分
遅延したh.に示すタイミングである。このh.の信号
はセルポインタ処理部15から発生し,このタイミング
でCBRポインタ廃棄判定が行われ,iに示すようにA
TMセルの2セル毎にOKかNGを発生する。ポインタ
処理部16と前ポインタ保持部17は,図3,図4のk
に示すようにCBRポインタ(X7,X1,X3,X
5,X7・・)が2セル毎に順番に供給される。
【0035】ポインタ処理部16はCBRポインタが読
み出されるタイミングで現在のCBRポインタを出力
し,その他のタイミングではデセル化バッファ10から
の読み出し信号(CBR信号)を出力し,前ポインタ保
持部17からはCBRポインタのタイミングで前回のC
BRポインタを出力する。ポインタ入替部18において
選択が行われる。なお,リードアドレスカウンタ12
は,セル廃棄が発生した場合,後述(図5,図6)する
ようにダミーデータを発生する。
【0036】ポインタ入替部18は,SN処理部13か
らのセル廃棄の判定出力(図3,図4のc.)と,セル
ポインタ処理部15からのCBRポインタのタイミング
(図3,図4のh.)を受け取って,CBRポインタの
タイミングでセル廃棄が発生すると,前ポインタ保持部
17に保持するポインタを選択するが,それ以外の場合
はポインタ処理部16の出力である現フレームのポイン
タを選択する。図3,図4の場合,k.に示すように,
CBRポインタは現フレーム(書込み時から1セル分遅
延)のポインタが選択される。こうして,図3,図4の
l(エル)に示すように,ポインタ入替部18により選
択されたCBRポインタを含み,ATMセルの中のAT
MヘッダやAALのヘッダ等を除いて連続するCBR信
号が出力される。この場合,CBRポインタはATMセ
ルに含まれた元のX7,X1がそのまま使用されてい
る。
【0037】図5,図6により実施例1のセル廃棄発生
時の動作を,主として正常時と異なる点について説明す
る。図5のa.に示すセル1−3が廃棄されていた場
合,b.に示すようにSN処理部13(図2)で廃棄が
検出されると,図6のc.に示すように,次のセル1−
4が入力された時点で廃棄判定(NG)出力が発生す
る。ライトアドレスカウンタ11は廃棄セルの間も書き
込みを停止する。この廃棄セルのCBR信号を受信した
ものと想定した時間から1セルの遅延時間後に,図6の
jに示すようにデセル化バッファ10からリードアドレ
スカウンタ12により廃棄区間の読み出しを停止するこ
とで補完データ(オール“1”のダミーデータとする)
が補完されたCBR信号が読み出される。
【0038】一方,CBRポインタ廃棄判定出力(図6
のi)が,NGとなって廃棄セルにCBRポインタを含
まれていることを表示すると,ポインタ入替部18は補
完データの中のCBRポインタ位置(1バイト)をセル
ポインタ処理部15により駆動され,その内容を前ポイ
ンタ保持部17が保持するCBRポインタ(図6の例で
はX1)と入れ替える。これにより,図6のl(エル)
に示すように廃棄セルのデータ(オール“1”)は失わ
れているが,ポインタの値は廃棄されたものと異なる
が,前回の値と入れ替えられる。
【0039】こうして,廃棄セルにCBRポインタが含
まれていた場合にも,ATM網からセルをSTMに変換
し伝送するSDH網において,補完(ダミー)データに
よるスタッフ誤認識を行うという事態を防止できる。ま
た,廃棄セルに含まれていたポインタが何らかのポイン
タアクション(正スタッフ,負スタッフ)を示していた
としても,廃棄されポインタアクションは転送できない
が,その後に受信するポインタの連続一致によりポイン
タが更新されることで,NDF(ニュー・データ・フラ
グ:図13のA.参照)イネーブルや正負のスタッフア
ドレスのポインタの増減には対応できる。
【0040】上記実施例1において,廃棄セルの中にポ
インタが含まれていた場合は,ポインタ値のみを前回の
ポインタに入れ替えている。通常,ポインタが廃棄され
た後,正常に復旧した(ポインタの廃棄がなくなった)
か否かの判定は,通常連続して一定回数だけ同じ内容を
受信したことを確認することにより行っているが(ポイ
ンタ値の保護),この実施例1のように,ポインタの入
替えを行った場合,複数回の確認(保護)なしに1回目
に受信したポインタ値により更新する。これにより,S
DH網でのポインタ増減の早期実行を行うことができ
る。
【0041】図7は実施例2の構成図である。図7にお
いて,10〜18は上記図2に示す実施例1の同一符号
の各部と同じであり説明を省略する。19はオール
“1”補完部,20は廃棄セルカウンタである。
【0042】この実施例2は,基本的には上記図2の実
施例1と同様にポインタを含むセルが廃棄された場合
に,補完データ内のCBRポインタとして保存した前ポ
インタの値に切替えていた。しかし,セル廃棄が発生し
その中にスタッフアクションを含んでいた場合,送信側
のSDH網A(図11参照)で指示したスタッフアクシ
ョンが受信側のSDH網B(図11参照)でセル廃棄に
よりポインタ増減が遅れると,SDH網AとSDH網B
の周波数ずれによるバイト調整(周波数ジャスティフィ
ケーション)ができず,データのビット誤りが発生する
可能性がある。
【0043】この実施例2では,SN処理部13におい
てセル廃棄を検出すると,廃棄セルの数を廃棄セルカウ
ンタ20においてカウントする。この廃棄セルカウンタ
20は,カウント値が予め設定された数nを越えると出
力を発生し,オール1補完部19を駆動する。オール1
補完部19は,駆動されると連続オール“1”データを
送出する。この出力を受け取るSDH網(図11のSD
H網Bに相当)では,連続したオール“1”を,警報信
号(AIS:Alarm Indication Signal)として識別し,
ATM網の障害をSDH網Bに伝達することができる。
【0044】次に図8,図9は実施例3の構成を示し,
図8は実施例3のSTM−ATM変換部の構成,図9は
実施例3のATM−STM変換部の構成である。この実
施例3は,ポインタを含むセル廃棄がATM網において
発生してもSDH網において位相跳躍が起きることを防
止するものであり,図8に示す構成は,上記図11のS
AC−Aに相当し,図9の構成は上記図11のSAC−
Bに相当する。
【0045】図8において,30はセル化バッファ,3
1はAALタイプ1ヘッダ付加部,32は第1セルヘッ
ダ付加部,33は第2セルヘッダ付加部である。CBR
データは,連続信号(例えば,図12ののTU−1
1)として入力されると,セル化バッファ30に格納さ
れ,次にAALタイプ1ヘッダ付加部31で,1バイト
のヘッダ(図14のC.参照)が付加される。この時,
CBRデータのフレーム位相を示すポインタ(TU−1
1の場合,V1)を指示するセルの場合,先頭のCSI
ビットを“1”とし,SN及びSNPが付加されたヘッ
ダを作成し,これに続く1バイトにV1バイトの位置を
表すポインタを設定し,残りの46バイトにCBRデー
タが設定されたATMセルのペイロードが形成される。
ポインタを含まない場合は,AALタイプ1ヘッダ内の
CSIビットを“0”とし,そのヘッダに続く47バイ
トのCBR信号を設定したATMセルのペイロードが形
成される。AALタイプ1ヘッダ付加部31で形成され
たペイロード部の信号は,第1,第2の各セルヘッダ付
加部32,33に並列に供給される。第1セルヘッダ付
加部32と第2セルヘッダ付加部33は,それぞれ5バ
イトのATMヘッダ(図14のA.参照)を付加する
が,それぞれのVPI(バーチャルパス識別子)を異な
らせて,行先としてATM−SDH変換部(図9)の現
用側の受信回路と,予備側の受信回路が指定される。従
って,ATM網の異なる2つのVPIに対応するパス
が,それぞれ現用の経路と予備の経路に相当し,同じC
BR信号を含むATMセルは,それぞれ図9に示す現用
と予備の受信回路へ入力する。
【0046】図9において,10a〜16aの各部は現
用系の回路を構成し,10b〜16bは予備系の回路を
構成し,それぞれ図2に示す実施例1の10〜16の各
部に対応し説明を省略するが,21は両系のポインタ処
理部16a,16bの出力から一方を選択するセレクタ
である。
【0047】上記図8に示す構成によりATM網に送出
された現用系,予備系のATMセルは,別ルートを経由
して図9の現用,予備の入力端子で受信され,それぞれ
の回路へ入力される。各系の回路において,SN処理部
13a,13bによりセル廃棄の検出を行い,CSI処
理部14a,14bでCSIを識別して,デセル化バッ
ファ10a,10bへの書き込み及び読み出しの制御を
行い,セルポインタ処理部15a,15bでCRB信号
のポインタの処理を各系において上記実施例1と同様に
行う。この場合,両系のATMセルのペイロード部は全
く同一の情報となり,セルポインタも同一となることか
ら,デセル化バッファ10a,10bからのCBRデー
タの読み出し位相も同期することになる。
【0048】この構成において,セレクタ21は,SN
処理部13aからの出力がセル廃棄を検出しないことを
表示している場合は,セルポインタ処理部15aにより
CBR信号のポインタの位置において,現用系のポイン
タ処理部16aの出力を選択する。しかし,現用系のS
N処理部13aからセル廃棄の検出出力を発生し,その
中にCBR信号のポインタが含まれていることがセルポ
インタ処理部15aの出力により識別すると,単純にセ
レクタ21は予備系のポインタ処理部16bから出力さ
れる予備系のポインタを選択するよう切り替える。
【0049】上記実施例3の図8の構成では,STM−
ATMの変換を行う装置において,SDH網からのCB
R信号をATMセルに変換する時,第1,第2セルヘッ
ダ付加部32,33を用いて,2つのATMセルを発生
していた。このように2つのセルヘッダ付加部を使用す
るのは,ハード構成が増大するのでこれを改善する方式
がある。それは,1種類のVPIをもつセルを生成して
現用として送出すると共にそのセルをコピーして,元の
セルとは別ルートとなるVPIを付加して予備として送
出する。これらの各ATMセルは,上記図9に示す構成
で受信すると,現用と予備の処理が同期しポインタのセ
レクトが可能となる。
【0050】更に,現用と予備系のATMセルのSN
(シーケンス番号)を監視し,現用系のみの廃棄セルに
ポインタが含まれていた場合は,予備系のポインタを選
択し,両系において同一のポインタを含むセルが廃棄さ
れた場合は現用系のポインタを選択する。また,図9の
構成において,現用と予備系の両方のSNを監視し,現
用系だけの廃棄セルにポインタが含まれていた場合は,
予備系のポインタを選択し,両系において,同一のポイ
ンタを含むセルが廃棄された場合は,上記実施例2(図
7参照)のオール1補完部19と同様の回路により連続
したオール1を送出し,これを受信するSDH網(図1
1のSDH網B)でAISを検出させることで,ATM
網の障害をSDH網に伝達することができる。
【0051】上記の実施例1〜3の構成では,STM−
ATMの変換装置(図11のSAC−A)へ入力するC
BR信号のポインタにスタッフアクション(図13の
A.に示す正スタッフ,負スタッフの指示)を含んでお
り,これを含むATMセルを受信するATM−STMの
変換装置(図11のSAC−B)においてポインタが廃
棄された場合の対策を施していたが,次の実施例4はS
TM−ATMの変換装置において,SDH網とATM網
のクロック周波数の差によって生じるスタッフを完全に
吸収し,ATM−STMの変換装置において一切のスタ
ッフアクションが発生しないようにCBR信号をセル化
したものである。
【0052】図10は実施例4の構成図である。図中,
40はSDH網A(図11参照)のクロックをカウント
するフレームカウンタ,41はフレームカウンタの出力
に対応するライトアドレスアドレス発生部,42はCB
Rデータを書き込んでスタッフ吸収を行って読み出され
るスタッフ吸収バッファ,43はATM網クロックをカ
ウントするフレームカウンタ,44はリードアドレス発
生部,45はポインタ付加部,46はセル化バッファで
ある。
【0053】動作を説明すると,STM−ATM変換装
置において,セル化されるCBR信号は,一旦スタッフ
吸収バッファ42に蓄積される。この時SDH網のクロ
ックを使用し,CBR信号のフレームカウンタ40を動
作させ,そのカウンタのカウント値をライトアドレス4
1として,CBR信号のポインタを除く(例えば,ST
MのVC−11,VC−2,VC−3,VC−4等の各
バーチャルコンテナ)データを書き込む。また,入力側
のSDH網のCBR信号に含まれるポインタを終端し,
正負スタッフ検出時には,指示されたスタッフィング
(正,負)の位相により書き込みの位相調整を行う。
【0054】例えば,TU−11を終端し,正スタッフ
を検出した場合は,検出したフレームのV3バイト(図
13のA.に示す負スタッフアクションバイト)の次の
バイトの書き込みをディセーブルとし,負スタッフの場
合は,同フレームのV3バイトの書き込みをイネーブル
とすることで位相調整を行う。こうして,スタッフ吸収
バッファ42に書き込む時に,入力側のSDH網におけ
るポインタを終端する。
【0055】スタッフ吸収バッファ42から読み出す時
は,ATM網からのクロックを使用し,CBR信号のフ
レームカウンタ43を動作させ,そのカウント値に従っ
てCBR信号のポインタを除くデータを読み出す。読み
出したデータはポインタ付加部45においてATM網の
クロックに同期した固定ポインタ値が付加され,セル化
バッファ46を介してセル化されATM網へ出力され
る。
【0056】ポインタ値を含むセルが廃棄された場合
は,SAC−B(図11参照)において固定ポインタ値
を補完する。この図10の構成によりATM網を伝送さ
れた信号は,ATM網においては一切のポインタアクシ
ョンをする必要がなくなり,信頼性を向上できる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば,同期モード(STM)
情報を非同期転送モード(ATM)情報に変換して伝達
する通信網において,ATM網におけるセル廃棄に伴う
データ補完による位相跳躍とスタッフ誤認識による位相
跳躍を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】実施例1の構成図である。
【図3】実施例1の正常動作時のタイミングチャート
(その1)を示す図である。
【図4】実施例1の正常動作時のタイミングチャート
(その2)を示す図である。
【図5】実施例1のセル廃棄発生時のタイミングチャー
ト(その1)を示す図である。
【図6】実施例1のセル廃棄発生時のタイミングチャー
ト(その2)を示す図である。
【図7】実施例2の構成図である。
【図8】実施例3のSTM−ATM変換部の構成を示す
図である。
【図9】実施例3のATM−STM変換部の構成を示す
図である。
【図10】実施例4の構成図である。
【図11】SDH網をATM網で中継する通信網の説明
図である。
【図12】ITU勧告によるSDHの概要の説明図であ
る。
【図13】TU−11ポインタの説明図である。
【図14】ATMの概要の説明図である。
【符号の説明】
1 バッファ手段 2 SN処理手段 3 CSI処理手段 4 セルポインタ処理手段 5 ポインタ処理手段 6 前ポインタ保持手段 7 切替手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高尾 真二 福岡県福岡市博多区博多駅前三丁目22番 8号 富士通九州ディジタル・テクノロ ジ株式会社内 (72)発明者 白井 宏明 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 橋本 健一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 渡辺 利明 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 太田 眞治 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 上松 仁 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−97955(JP,A) 特開 平5−37549(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56 H04J 3/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SDH網のCBR信号をATM網を介し
    て他方のSDH網へ伝送する通信網において,前記AT
    M網と他方のSDH網の間に設けられたATM−STM
    変換回路は,ATMセルのセル廃棄を検出するSN処理
    手段と,AALヘッダのCSI信号を識別するCSI処
    理手段と,セルポインタを検出してCBR信号のポイン
    タを指示するセルポインタ処理手段と,ATMセルのA
    TMヘッダ及びAALヘッダを除いたCBR信号の書込
    みと,SDH網に同期して読出しを行い,セル廃棄の検
    出時に特定のダミーデータを発生するバッファ手段と,
    前記バッファ手段から読出されたCBR信号のポインタ
    の処理を行うポインタ処理手段と,前回のポインタを保
    持する前ポインタ保持手段と,前記ポインタ処理手段と
    前ポインタ保持手段の出力の一方を選択する切替手段と
    を備え,前記切替手段は通常はポインタ処理手段の出力
    を選択し,廃棄セルの中にCBR信号のポインタが含ま
    れていると,前ポインタ保持手段のポインタを選択する
    ことを特徴とするCBR信号の位相跳躍防止方式。
  2. 【請求項2】 請求項1において,前記切替手段によ
    り,前ポインタ保持手段の出力を選択した後,セル廃棄
    の検出が無くなると,その後に最初に受信したポインタ
    値を選択するよう前記切替手段を切替えることを特徴と
    するATM網を介するCBR信号の位相跳躍防止方式。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において,前記SN処
    理手段により廃棄セルの検出出力を計数する廃棄セルカ
    ウンタと,前記廃棄セルカウンタが一定以上になると駆
    動され前記切替手段からの出力を連続1のデータにする
    オール1補完部を備えることを特徴とするATM網を介
    するCBR信号の位相跳躍防止方式。
  4. 【請求項4】 SDH網のCBR信号をATM網を介し
    て他方のSDH網へ伝送する通信網において,送信側の
    SDH網とATM網の間に設けられた変換部は,CBR
    信号をセル化してAALヘッダを付加した後,異なるV
    PIを持つATMセルヘッダを付加する第1と第2のセ
    ルヘッダ付加部を備え,前記2つのセルヘッダ付加部の
    出力をそれぞれATM網へ出力し,前記ATMと受信側
    のSDH網の間に設けられた変換部は,現用と予備の変
    換回路を備え,前記現用と予備の各変換回路は,請求項
    1に記載のSN処理手段,CSI処理手段,セルポイン
    タ処理手段,バッファ手段,及びポインタ処理手段とを
    備え,前記現用と予備の各変換回路のポインタ処理手段
    からの出力が入力されるセレクタを設け,前記セレクタ
    は現用の変換回路でCBR信号のポインタを含むセル廃
    棄を検出しない状態では現用の変換回路の出力を選択
    し,前記現用の変換回路においてCBR信号のポインタ
    を含むセル廃棄が検出されると予備の変換回路の出力を
    選択することを特徴とするCBR信号の位相跳躍防止方
    式。
  5. 【請求項5】 SDH網のCBR信号をATM網を介し
    て他方のSDH網へ伝送する通信網において,送信側の
    SDH網とATM網の間に設けられた変換部は,CBR
    信号をセル化してAALヘッダを付加した後,ATMセ
    ルヘッダを付加してATMセルを送出するセルヘッダ付
    加部とを備え,前記送出されるATMセルを複写してA
    TMセルヘッダのVPIを変更して送出し,前記ATM
    と受信側のSDH網の間に設けられた変換部は,請求項
    4に記載の現用と予備の前記各変換回路と,前記の変換
    回路の出力を選択する前記セレクタとを備えることを特
    徴とするCBR信号の位相跳躍防止方式。
  6. 【請求項6】 請求項4または5において,前記ATM
    と受信側のSDH網の間に設けられた変換部の現用の変
    換回路は,請求項1に記載の前ポインタ保持手段と,ポ
    インタ処理手段と前ポインタ保持手段の出力の一方を選
    択する切替手段とを備え,前記セレクタは,現用と予備
    の各変換回路の両方のSN処理手段とポインタ処理手段
    とを監視し,現用側だけが廃棄セルにポインタを含まれ
    ていた場合は,予備の変換回路の出力を選択し,両方の
    廃棄セルにポインタを含む場合は,現用側の前記切替手
    段の出力を選択することを特徴とするCBR信号の位相
    跳躍防止方式。
  7. 【請求項7】 請求項4または5において,前記セレク
    タは,現用と予備の各変換回路の両方のSN処理手段と
    ポインタ処理手段とを監視し,現用側だけが廃棄セルに
    ポインタを含まれていた場合は,予備の変換回路の出力
    を選択し,両方の廃棄セルに同一ポインタを含む場合
    は,オール1データを送出して,網に対して警報信号を
    検出させることを特徴とするCBR信号の位相跳躍防止
    方式。
  8. 【請求項8】 SDH網のCBR信号をATM網を介し
    て他方のSDH網へ伝送する通信網において,SDH網
    から入力するCBR信号をATMセルに変換するSTM
    −ATM変換部は,スタッフ吸収バッファを備え,書き
    込み時に前記入力側のSDH網のクロックで動作するフ
    レームカウンタによりCBR信号のポインタを除いたC
    BRのデータの書き込みを行うと共に,CBR信号のポ
    インタによる正負のスタッフィングは書き込み時の位相
    調整により行い,前記スタッフ吸収バッファからの読み
    出し時に,前記ATM網のクロックにより動作するフレ
    ームカウンタによりCBR信号のポインタを除くデータ
    を読み出し,前記読み出されたデータにATM網のクロ
    ックに同期したポインタを付加してセル化回路において
    ATMセルに変換してATM網へ送出することを特徴と
    するCBR信号の位相跳躍防止方式。
JP20583895A 1995-08-11 1995-08-11 Cbr信号の位相跳躍防止方式 Expired - Fee Related JP3245333B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20583895A JP3245333B2 (ja) 1995-08-11 1995-08-11 Cbr信号の位相跳躍防止方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20583895A JP3245333B2 (ja) 1995-08-11 1995-08-11 Cbr信号の位相跳躍防止方式

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0955746A JPH0955746A (ja) 1997-02-25
JP3245333B2 true JP3245333B2 (ja) 2002-01-15

Family

ID=16513558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20583895A Expired - Fee Related JP3245333B2 (ja) 1995-08-11 1995-08-11 Cbr信号の位相跳躍防止方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3245333B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE322784T1 (de) 2001-01-19 2006-04-15 Verfahren und vorrichtung zur zuweisung der dateneinheiten von zellen zu aufeinanderfolgenden speicherspositionen von datenrahmen durch anwendung einer schätzung der zeigersposition
GB2379284A (en) 2001-09-01 2003-03-05 Zarlink Semiconductor Ltd Multiple level photolithography
GB2379796A (en) 2001-09-14 2003-03-19 Zarlink Semiconductor Ltd A method of forming a low resistance contact
GB2381693B (en) * 2001-11-01 2004-07-14 Zarlink Semiconductor Ltd Automatic masking of interrupts
JP5497681B2 (ja) * 2011-03-15 2014-05-21 富士通テレコムネットワークス株式会社 伝送装置及び伝送システム並びにtdm信号エミュレーション伝送方法
JP6352485B1 (ja) * 2017-03-31 2018-07-04 日本電信電話株式会社 衛星回線接続装置
CN110176968B (zh) * 2019-05-20 2021-04-06 桂林理工大学 一种用于WiFi人体行为识别中的跳变现象纠正方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0955746A (ja) 1997-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Pattavina Switching Theory
EP1091513B1 (en) Semi transparent tributary for synchronous transmission
US6826192B2 (en) Interface apparatus
EP1217788A1 (en) Artificial line exchanging system and artificial line exchanging method, and sender- and receiver-side transmitters for artificial line exchanging system
CN100493075C (zh) 变长数据分组与定长信元混合传送的方法与适配装置
WO2000076260A1 (en) Sonet syncronous payload envelope pointer control system
US20020065073A1 (en) Extended-cell communication network and transmission apparatus
WO2000076167A2 (en) Method for downloading control software
JPH10209995A (ja) 伝送装置
JP3245333B2 (ja) Cbr信号の位相跳躍防止方式
US6496518B1 (en) SDH transmission system, and frame transmission method in SDH transmission system and SDH transmission unit
US6954461B1 (en) Communications network
US20030112463A1 (en) Path control method, a transmitter circuit, and a receiver circuit
US6275472B1 (en) Method and apparatus for achieving pass control of transmission cells
EP1339198B1 (en) Enhanced transport of ethernet traffic over a transport SDH/SONET network
US7050450B1 (en) Telecommunications system and method for producing a master clock in the same
US6628659B1 (en) ATM cell switching system
US6987766B2 (en) Transport of SONET signals over an optical communications network
JP2685082B2 (ja) Stm信号とatm信号の変換/逆変換方式
US20010015980A1 (en) Mapping of dynamic synchronous transfer mode network onto an optical network
JP3282707B2 (ja) クロスコネクト回路およびこれを用いた端局装置
FI98771C (fi) Menetelmä tiedonsiirtoverkon verkkoelementin toiminnan tutkimiseksi
JP2845184B2 (ja) 警報送信装置および警報受信装置
Ueda et al. SDH signal transfer method based on ATM techniques
JPH10308741A (ja) Atm網におけるaisセル発生方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20011016

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071026

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081026

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081026

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091026

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091026

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101026

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101026

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111026

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees