JPH1092316A - 石英管とタングステン電極の封止方法 - Google Patents

石英管とタングステン電極の封止方法

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JPH1092316A
JPH1092316A JP24189596A JP24189596A JPH1092316A JP H1092316 A JPH1092316 A JP H1092316A JP 24189596 A JP24189596 A JP 24189596A JP 24189596 A JP24189596 A JP 24189596A JP H1092316 A JPH1092316 A JP H1092316A
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JP
Japan
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glass
welded
quartz tube
tungsten electrode
vycor
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Application number
JP24189596A
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English (en)
Inventor
Shigeki Nishimura
茂樹 西村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の溶着による封止方法は、発光部が高熱に
なる場合、グレテッドシール部やタングステン電極との
溶着部にクラック等が発生し、高熱発光の放電灯には適
さない。 【解決手段】本発明は、膨張係数差、溶着限界係数8以
内において、溶着可能範囲内のバルブ1の石英チューブ
に溶着されたバイコールガラス部5を介して溶着され、
肉厚を薄くした中間ガラス部6と、タングステン電極2
に溶射されたバイコールガラス部7にプーリー形状に溶
着した中間ガラス部8とを溶着加工して封止した高熱発
光の放電灯を製造するための石英管とタングステン電極
の封止方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高輝度照明設備の
放電灯及び集魚灯等発光管に係り、特に石英管とタング
ステン電極の封止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、石英チューブとタングステン電極
で構成される放電灯は、石英とタングステンの膨張係数
が異なるため、直接溶着して封止することができず、グ
レデットシール管を使用している。
【0003】このグレテッド管は、膨張係数の異なるガ
ラスを段階的に溶着したものであり、石英からタングス
テン電極までの膨脹係数を変化させた複数種のガラスを
使用して溶着し封止していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の溶着に
よる封止方法においては、発光部が800℃程度の高熱
になる発光管の場合、高熱によってグレテッドシール部
やタングステン電極との溶着部にクラック等が発生し、
高熱発光の放電灯には適さない。
【0005】また、高熱発光の放電灯は、比較的大きな
電流を流すためにタングステン電極の径が太くなり、そ
の径の関係でガラスとの溶着部にさらにクラックが入り
やすくなっている。
【0006】そこで本発明は、発光部が高熱であっても
シール部及び溶着部にクラックを発生せず、部品材料を
軽減し簡単な工程で高熱発光の放電灯を製造する石英管
とタングステン電極の封止方法を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、石英を主とするチューブとタングステンか
らなる電極とで構成された放電灯の製造方法において、
石英チューブの両先端に溶着したバイコールガラスを介
在させて溶着された前記バイコールガラスの膨張係数に
対して、溶着限界係数が8以内の範囲の膨張係数を有す
る第1の中間ガラスと、前記タングステン電極の一部の
外周上に溶射形成したバイコールガラスの外周上に沿っ
てテーパを有するプーリー形状に形成された、前記第1
の中間ガラスと同じ膨張係数の第2の中間ガラスと、を
溶着して封止することを特徴とする石英管とタングステ
ン電極の封止方法を提供する。
【0008】以上のような石英管とタングステン電極の
封止方法は、中間ガラスの溶着限界係数が8以内の範囲
(膨張係数 10×10-7 〜18×10-7 )で、溶
着可能範囲内のバルブの石英チューブに溶着されたバイ
コールガラス部を介して溶着され、肉厚を薄くした中間
ガラス部と、タングステン電極に溶射されたバイコール
ガラス部に溶着した中間ガラス部とを溶着加工して封止
される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。図1は、本発明の石英
管とタングステン電極の封止方法による実施形態として
の高熱発光の放電灯に適用した場合の断面構成を示す。
【0010】この放電灯は、対向して配置された一対の
タングステン電極2と、タングステン電極2を真空状態
に封止する石英を主とする石英バルブ1とで構成され
る。この石英バルブ1は、石英チューブに溶着されたバ
イコールガラス部5と、バイコールガラス部5に溶着さ
れた中間ガラス部6と、タングステン電極2に容射され
形成されたバイコールガラス部7と、石英バルブ1とタ
ングステン電極2との溶着部3と、製造の際に使用され
る排気管4とで構成される。前記排気管4は、チューブ
内を真空引きして密封された後、焼き取られる。
【0011】本実施形態においては、GE社製の膨張係
数17×10-7 の中間ガラスGSC−NO.3を用い
ている。図2(a)〜(d)に示す製造工程を参照し
て、石英管とタングステン電極の封止方法について説明
する。
【0012】図2(a)に示す製造工程は、例えば、φ
10の石英チューブにバイコールガラスを溶着し、バイ
コールガラス部5を形成し、さらにシール用の中間ガラ
スを溶着して、中間ガラス部6を形成した後、排気管4
を取り付ける。
【0013】そして、中間ガラス部6の先端部のガラス
を焼き取り、先端部をフレア形状にする。この作業は、
後の製造工程の封止のための溶着を行う際に、整形し易
くすることと、強度的な問題から肉厚を薄くするもので
ある。
【0014】次に図2(b)に示す製造工程は、タング
ステン電極2の封着部2aに、溶射によってバイコール
ガラス7を溶着し、さらにバイコールガラス7の外周に
沿ってシール用の中間ガラス部8を例えば、ソロバン球
の形状(テーパーを有するプーリー形状)になるように
溶着する。
【0015】図2(c)に示す製造工程は、不図示の小
型ガラス旋盤の左側チャックにチューブを把持させ、右
側チャックにタングステン電極2を把持する。そして、
タングステン電極2をチューブ内に挿入し、好適する位
置で保持させる。
【0016】次に、ホットアルゴン(Ar)ガスをバル
ブ側から注入しながら、旋盤で回転させつつ、加工用ハ
ンドバーナー9を用いて予備加熱を行う。その予備加熱
の終了後、加工用ハンドバーナー9で中間ガラス部6と
中間ガラス部8とを溶着加工をする。封止部の形状及び
肉厚は、肩部を立て、その肉厚は本体側の厚さよりもや
や薄目にする。
【0017】次に図2(d)に示すように、溶着部3を
整形する。そして、溶着した後、ハンドバーナーにて、
全体的にアニールを行い、ホットアルゴンを流出させた
まま自然冷却をする。
【0018】石英チューブの反対側も同様にタングステ
ン電極と溶着する。この際、ホットアルゴンの流入は排
気管4を利用する、若しくは別途、ガス流入口を設け
る。この本実施形態の封止方法においては、溶着可能な
膨張係数の差、つまり膨張限界係数が8以内のバイコー
ルガラスと中間ガラスとを溶着する。実際に、本実施形
態の石英管とタングステン電極の封止方法によれば、中
間ガラスの膨張係数は、10×10-7 〜18×10-7
の範囲で溶着が可能であった。これ以外の範囲で、中
間ガラスの膨張係数が、10×10-7よりも小さけれ
ば、バイコールガラスより小さくなり、タングステン電
極2に容射されたバイコールガラス7にクラックが生
じ、反対に、中間ガラスの膨張係数が、18×10-7
りも大きければ、タングステン電極2に容射されたバイ
コールガラス7と中間ガラス8との溶着箇所にクラック
が入りやすい。
【0019】本実施形態では、GE社製の中間ガラスG
SC−NO.3どうしで石英チューブ側とタングステン
電極を溶着して封止することによって、内形状が安定し
たバルブが製造でき、シール部及び電極溶着部のクラッ
クを防ぐ事ができた。
【0020】なお、中間ガラスとしては、前述したもの
以外にも10×10-7〜18×10-7の範囲の、例え
ば、次のものを用いることができる。GE社製のGSC
−NO.1(12.8×10-7)、G&G社製の10番
(12×10-7)、ショット社製の8228(13×1
-7)等が例示される。
【0021】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、従来のグレデットシール管を用いずに、石英チュー
ブ側に溶着した中間ガラスと、タングステン電極側に設
けた中間ガラスとを溶着してバルブを封止しているた
め、高熱の発光に対して、クラックが生じにくく、ま
た、工程数と部品材料のコストを軽減することができ、
高熱発光の放電灯の製造が容易になった。
【0022】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、発
光部が高熱であってもシール部及び溶着部にクラックを
発生せず、部品材料を軽減し簡単な工程で高熱発光の放
電灯を製造する石英管とタングステン電極の封止方法を
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の石英管とタングステン電極の封止方法
を用いて高熱発光の放電灯に適用した構成を示す図であ
る。
【図2】本発明の石英管とタングステン電極の封止方法
を説明するための製造工程を示す図である。
【符号の説明】
1…石英バルブ 2…タングステン電極 3…バルブと電極の溶着部 4…排気管 5…バイコールガラス部 6…中間ガラス部 7…バイコールガラス部 8…溶着用中間ガラス部 9…加工用ハンドバーナー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石英を主とするチューブとタングステン
    からなる電極とで構成された放電灯の製造方法におい
    て、 石英チューブの両先端に溶着したバイコールガラスを介
    在させて溶着された前記バイコールガラスの膨張係数に
    対して、溶着限界係数が8以内の範囲の膨張係数を有す
    る第1の中間ガラスと、前記タングステン電極の一部の
    外周上に溶射形成したバイコールガラスの外周上に沿っ
    てテーパを有するプーリー形状に形成された、前記第1
    の中間ガラスと同じ膨張係数の第2の中間ガラスと、を
    溶着して封止することを特徴とする石英管とタングステ
    ン電極の封止方法。
  2. 【請求項2】 石英を主とするチューブとタングステン
    からなる電極とで構成された放電灯の製造方法におい
    て、 石英チューブの両先端に第1のバイコールガラスを溶着
    する工程と、 前記バイコールガラスの両先端に膨張係数10×10-7
    〜18×10-7 の第1の中間ガラスを溶着する工程
    と、 前記第1の中間ガラスの先端側の肉厚を前記石英チュー
    ブ及び前記バイコールガラスの肉厚に対して、フレア形
    状に薄く延ばす工程と、 前記タングステン電極の外周に沿った封着箇所に、溶射
    によって第2のバイコールガラスを形成する工程と、 前記第2のバイコールガラスの外周上に、テーパーを有
    するプーリー形状に、前記第1の中間ガラスと同じ膨張
    係数の第2の中間ガラスを形成する工程と、前記タング
    ステン電極を前記石英チューブ内に挿入して保持し、ア
    ルゴン(Ar)ガスがチューブ側から流出する雰囲気内
    で、前記第1の中間ガラスと第2の中間ガラスとを溶着
    して封止する工程と、を具備し、 同じ膨張係数の中間ガラスどうしを溶着してバルブを封
    止することを特徴とする石英管とタングステン電極の封
    止方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の中間ガラスの先端側の肉厚を
    前記石英チューブ及び前記バイコールガラスの肉厚に対
    して、フレア形状に薄く延ばすことを特徴とする請求項
    1記載の石英管とタングステン電極の封止方法。
JP24189596A 1996-09-12 1996-09-12 石英管とタングステン電極の封止方法 Pending JPH1092316A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6573656B2 (en) 2000-07-14 2003-06-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. High-pressure discharge lamp and method for producing the same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6573656B2 (en) 2000-07-14 2003-06-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. High-pressure discharge lamp and method for producing the same

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