JPH067479B2 - 白熱電球の製造方法 - Google Patents

白熱電球の製造方法

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JPH067479B2
JPH067479B2 JP14367384A JP14367384A JPH067479B2 JP H067479 B2 JPH067479 B2 JP H067479B2 JP 14367384 A JP14367384 A JP 14367384A JP 14367384 A JP14367384 A JP 14367384A JP H067479 B2 JPH067479 B2 JP H067479B2
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light bulb
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敬三 近藤
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Matsushita Electronics Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は白熱電球の製造方法に関するものである。
従来例の構成とその問題点 従来、石英ガラスからなるバルブの表面にTiO2,SiO
等の可視光透過・赤外線反射の赤外線反射膜を多層に
形成したハロゲン電球が知られている。この赤外線反射
膜は、フィラメントを接続した導体等を有するフィラメ
ント構体をバルブ内に設け、このバルブ端部を封着した
後、このバルブ表面を清浄して、塗布,焼付けを繰り返
す方法で構成されている。
前記赤外線反射膜の赤外線反射効果は、膜の厚さ・焼付
温度・焼付時間で決まる。バルブの表面に赤外線反射膜
を形成する製造上の重要な点は、前記の焼付温度と焼付
時間である。焼付温度は600〜800℃、焼付時間は
2〜3時間が適している。
そこで、前記の焼付温度および焼付時間の条件で赤外線
反射膜をバルブ表面に形成することになるが、この場合
には次のような問題点が発生する。すなわち、バルブの
封着部から外部に導出されたモリブデンからなる外部導
体が焼付時に高温度にさらされて酸化して、外部導体自
体の強度低下はもとより、酸化による膨脹係数の増大化
に伴い、封着部の石英ガラスの歪みが大きくなって封着
部に破損を生じる。
したがって、この問題を解決するために、外部導体を空
気に触れさせないように、気密性に豊む耐熱性物質で完
全に被覆した状態で、バルブ表面への赤外線反射膜の形
成が行なわれる。しかし、気密性に富み、かつ耐熱性の
物質が難しく、また高価であるため、膜の厚さを薄く、
焼付温度を低く、かつ焼付時間をを短くするという製造
条件とすることにより、前記封着部の破損を防止するよ
うにしている。しかし、赤外線反射効果が小さく、かつ
膜の付着強度も弱いために、点灯中にバルブ表面から赤
射線反射膜が剥離しやすいという欠点があった。
一方、あらかじめ赤外線反射膜を表面に形成した石英ガ
ラスバルブを用いて、封着加工をすることも考えられ
る。この場合において、赤外線反射膜をバルブ表面に形
成する際には、導体が全くないので、膜の高い焼付温
度、長い焼付時間かつ膜の厚さを厚くできるという条件
を満たすことができ、したがって品質の良い膜、すなわ
ち赤外線反射効率が高く、付着強度が大きい膜が得られ
ると考えられる。
ところが、実際にこのような赤外線反射膜付きバルブを
用いて封着加工を行なうと、次の問題が発生する。すな
わち、石英ガラスを加熱溶融して封着する際に、その成
分であるSiOの一部が蒸発し、この蒸発物が封着部
以外のバルブ表面に付着して白濁の汚染を生じさせて、
外観はもとより、可視光線量も減少させるという悪影響
を及ぼす。
また、この白濁の汚染物は、石英ガラスの溶融温度17
00〜1900℃より高温度でバルブ表面に焼付けられ
るため、バルブに対する付着強度がきわめて強固である
が、バーナ等を用いてバルブを1000℃ぐらい加熱し
て蒸発させれば除去することができる。しかしながら、
その加熱の時に赤外線反射膜も一緒に蒸発してしまうと
いう欠点が生じる。
発明の目的 本発明は、あらかじめ表面に赤外線反射膜を形成したバ
ルブを用いて、高品質の赤外線反射膜を容易に得ること
のできる白熱電球の製造方法を提供するものである。
発明の構成 本発明の白熱電球の製造方法は、あらかじめ表面に赤外
線反射膜が形成された石英ガラスからなる片端形のバル
ブ内に、フィラメント構体を設け、前記赤外線反射膜を
遮蔽体で覆った状態で前記バルブの片端部を加熱封着す
るものである。
実施例の説明 以下、本発明の一実施例について図面を用いて説明す
る。
第1図に示すように、フィラメント1の両端が長短2本
の導体2に接続され、これらの導体2が金属箔3を介し
てモリブデンからなる外部導体4に接続されて、フィラ
メント構体が形成されている。まず、外部導体4をマウ
ントピン5に立てる。次に、かかるフィラメント構体
を、あらかじめ表面にTiO2,SiO2等の赤外線反射膜6が
多層に形成された外径10.5mmの石英ガラスからなる
片端形のバルブ7内に設ける。さらに、バルブ7に帽状
のセラミック、石英等の耐熱性材料からなる内径11.0mm
の遮蔽体8をかぶせることにより、赤外線反射膜6を遮
蔽体8で覆う。
上記状態において、バルブ7の端部をプロパンと酸素と
の混合ガス炎のバーナ9で加熱溶融した後、ピンチング
して封着部10を形成する。(第2図)。この際、導体
2等は高温度にさらされるために、空気中であると酸化
して不良となるので、酸化防止のために、アルゴン,窒
素等の不活性ガス11をバルブ7の上部からその内部に
流しながら、封着加工をする。
なお、バルブ7の端部を封着加工する際、その加工温度
は1700〜1900℃と高温度のため、耐熱極物質で
あるセラミック製の遮蔽体8を用いても、この遮蔽体が
封着部10に近接していると、遮蔽体8の端部が溶融し
てバルブ7に融着するおそれがある。したがってこれを
防止するために、遮蔽体8の長さを、赤外線反射膜6が
覆われる最小限の長さにしてある。この例では、バルブ
7の封着部端から遮蔽体8の端縁までの長さは5mmであ
る。
この製造方法により、封着時に発生する石英ガラスの蒸
発物による白濁汚染は、バルブ7の表面の赤外線反射膜
6上でなく、遮蔽体8の外表面に発生する。なお、バル
ブ7と遮蔽体8との間に2mm程度の隙間があると、白濁
汚染は赤外線反射膜6上にも生じることになるので、隙
間は作業性も考慮して0.5〜1mm程度にするのがよ
い。
発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、外部導線の酸化
から発生する封着部の破損のおそれがなく、また赤外線
反射膜の焼付温度の高温度化、および焼付時間の長時間
化が容易に実現可能となり、したがってすぐれた赤外線
反射効果を有し、しかも膜はがれのない高品質の赤外線
反射膜を石英ガラスからなるバルブの表面に備えた白熱
電球の製造方法を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の一実施例である白熱電球
の製造方法を説明するための図である。 1……フィラメント、2……導体、6……赤外線反射
膜、7……バルブ、8……遮蔽体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】あらかじめ表面に赤外線反射膜が形成され
    た石英ガラスからなる片端形のバルブ内に、フィラメン
    ト構体を設け、前記赤外線反射膜を遮蔽体で覆った状態
    で前記バルブの片端部を加熱封着することを特徴とする
    白熱電球の製造方法。
JP14367384A 1984-07-11 1984-07-11 白熱電球の製造方法 Expired - Lifetime JPH067479B2 (ja)

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JPS63167014A (ja) * 1986-12-26 1988-07-11 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の弁作動時期制御装置の油圧回路

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