JPH06290746A - コンパクト形蛍光ランプ - Google Patents

コンパクト形蛍光ランプ

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Publication number
JPH06290746A
JPH06290746A JP5074155A JP7415593A JPH06290746A JP H06290746 A JPH06290746 A JP H06290746A JP 5074155 A JP5074155 A JP 5074155A JP 7415593 A JP7415593 A JP 7415593A JP H06290746 A JPH06290746 A JP H06290746A
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JP
Japan
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glass
discharge path
sealing
bulb
exhaust pipe
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Application number
JP5074155A
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English (en)
Inventor
Kimio Shiraiwa
公夫 白岩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps

Landscapes

  • Discharge Lamp (AREA)
  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バルブにクラックやリークの発生がなく、し
かも細管孔が不所望に小さくならないコンパクト形の蛍
光ランプを提供することを目的とする。 【構成】 両端部に圧潰封止部を有するU字形に形成し
た鉛ガラスからなるバルブを複数個近接して併設すると
ともにそれぞれのバルブが連通して一つの蛇行状の放電
路を形成するよう構成したものにおいて、上記少なくと
も一か所の圧潰封止部にはソーダ石灰ガラスからなる排
気管が、また、他の少なくとも一か所の圧潰封止部には
鉛ガラスからなるアマルガム収容用の細管が封止られて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はU字形に形成したガラス
バルブを複数個近接して接続し一つの蛇行状の放電路を
形成したコンパクト形蛍光ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】近時、白熱電球に代わって発光効率に優
れ長寿命な蛍光ランプが数多く使用される傾向にある。
蛍光ランプを白熱電球の代替光源として使用する場合、
ランプを小形化して光効率をさらに高めることが有利と
なり、このため直管形の蛍光ランプに代わって、U字
形、H字形、蛇行形あるいは鞍形などの屈曲した放電路
を持つコンパクト形と呼ばれる蛍光ランプが開発され市
場に出回っている。
【0003】そして通常は、ガラスバルブの両端に電極
マウントを封止したU字形の蛍光ランプおよび一本の長
尺なガラスバルブを数か所で屈曲した蛍光ランプを除
き、基本的にはU字形に形成した鉛ガラスからなるバル
ブを2本対向して接続し屈曲した蛍光ランプを得てい
る。
【0004】そして、このランプは特性上少なくとも2
本の排気管を有し、1本はバルブ内の排気や希ガスの封
入用に、もう1本はアマルガム収容用としている。
【0005】このU字形に形成したガラスバルブ端部と
電極マウントとの封止は、ガラスバルブの両端開口部内
にフレアステムからなるマウントを介在させ、バルブと
マウントとを同軸的に回転してバルブの両端部を同一バ
ーナで加熱し両端部を同時に封止している。なお、この
とき一方のバルブ端部は単に気密に閉塞されればよいの
で、そのマウントは熱陰極を構成するフィラメントコイ
ルを具備していない出来合いのフレアステムが使用され
ている。
【0006】このフレアステムを有するマウントを使用
するランプでは、上述のようにガラスバルブを回転させ
ながら封止するため封止機械が複雑で高価になるととも
に同形のステムを使っているとはいえ同じバーナで加熱
しているので両端の封止が均等にできないことがあり、
一方が焼き過ぎ孔があいたり焼き不足により完全に封着
ができなかったりすることがあった。
【0007】このようなことから、最近では一対のリー
ド線をガラスビードによって支持させた簡単な構造のビ
ードマウントを使用し、作業が容易な圧潰封止をしてラ
ンプを製作することが行われている。
【0008】この圧潰封止によるものは、鉛ガラスから
なるバルブを回転させずに静止した状態で支持させ、バ
ルブの両端部を対向する両側面から個別のバーナを当て
加熱していくと軟化溶融した両壁面がバーナのフレーム
圧力によって内方に押しやられる。そして、さらに加熱
をすすめると壁面はバルブの中央線上にあるリード線部
分にまで凹みこのリード線に引っ掛かるような状態で両
壁面が接触する。そこで、バルブの両側からピンチャー
で押圧すると接触面で混融して内部にリード線がガラス
中に埋設される。また、このとき一方の封止部内にはリ
ード線とともに鉛ガラスからなる排気管も封止される
が、排気管内には耐熱金属線が挿通されピンチャーで押
圧後にこの金属線が引き抜かれ排気管孔が閉塞されない
ようにしている。
【0009】U字形バルブの封止は両端部を同時に行う
ことが製造にあたり作業能率上好ましく、各端部を加熱
するバーナはそれぞれ異なるが圧潰封止においても同時
に封止がすすめられているが、ビードマウントと排気管
とが封止される封止部と、なにも介在しなし封止部とで
は、その熱容量が異なるのでばらつきがでて、焼き不足
や焼き過ぎという問題があった。
【0010】また、封止したバルブはこの後フィラメン
トコイルが継線していない側のバルブ壁に孔を開けガラ
スの突出部を形成する。そして、このバルブと同様に突
出部を形成した他のバルブとの突出部相互を融合して接
続し、鞍形やW(M)形などの放電路を形成したランプ
を製作している。
【0011】このように封止部のバルブ壁に孔を開けガ
ラスの突出部を形成するに当たっては、孔あけ予定部近
傍のバルブ壁を加熱し加工する必要がある。しかし、こ
の封止部にはバルブのガラスと熱膨張率を近似させたと
はいえ金属材料からなるリード線が埋設されているため
封止の際の加工歪みが残存している。この歪みが残存し
ているバルブの封止部近傍を再加熱することは、封止部
の近傍にクラツクが発生し易く、この熱加工によるクラ
ツクを防止するためには突出部の形成位置を封止部から
離す必要があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記事情に
鑑みなされたもので,バルブにクラックやリークの発生
がなく、しかも細管孔が不所望に小さくならないコンパ
クト形の蛍光ランプを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のコンパクト形蛍光ランプは、両端部に圧潰封止部を有
するU字形に形成した鉛ガラスからなるバルブを複数個
近接して併設するとともにそれぞれのバルブが連通して
一つの蛇行状の放電路を形成するよう構成したものにお
いて、上記少なくとも一か所の圧潰封止部にはソーダ石
灰ガラスからなる排気管が、また、他の少なくとも一か
所の圧潰封止部には鉛ガラスからなるアマルガム収容用
の細管が封止られていることを特徴としている。
【0014】本発明の請求項2に記載のコンパクト形蛍
光ランプは、両端部に圧潰封止部を有するU字形に形成
した鉛ガラスからなるバルブを複数個近接して併設する
とともにそれぞれのバルブが連通して一つの蛇行状の放
電路を形成するよう構成したものにおいて、上記放電路
端部に位置する圧潰封止部にはリード線および鉛ガラス
からなる細管が封止されているとともに放電路端部以外
の圧潰封止部にはソーダ石灰ガラスからなる排気管が封
止されていることを特徴としている。
【0015】
【作用】異なる材質の細管を使い分けすることによって
封止するので、封止作業時の調整が容易であり、クラッ
クやリークの発生をなくすことができた。
【0016】
【実施例】以下,本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0017】図1は鞍形の蛍光ランプバルブを斜め上方
からみた斜視図、図2は図1の一方のU字形ガラスバル
ブの断面正面図、図3は図1の他方のU字形ガラスバル
ブの断面正面図、図4は図1の側面図をそれぞれ示す。
【0018】図中1は鞍形のバルブで、鉛ガラスからな
るガラス管の中央部を屈曲した一対のU字形ガラスバル
ブ2、3を接続し形成している。したがって、このバル
ブ1は一方のU字形ガラスバルブ2、他方のU字形ガラ
スバルブ3および接続部23の内部の各放電路2r、3
r、23rが連通され蛇行状の一本の放電路1rを形成
している。
【0019】これらU字形ガラスバルブ2、3の両端部
は圧潰して気密に封止られ、圧潰封止部2aと圧潰封止
部2b、圧潰封止部3aと圧潰封止部3bとは同一方向
に圧潰面を有している。そして、圧潰封止部2aにはビ
ードマウント4と鉛ガラスからなる排気管51が、封止
部3aにはビードマウント4が、封止部3bにはソーダ
石灰ガラスからなる排気管52がそれぞれ封止られ、封
止部2bにはバルブ2のガラス以外のものは存在しな
い。
【0020】また、両U字形ガラスバルブ2、3の接続
部23は封止部2b近傍および封止部3b近傍に孔23
a、23bをあけガラスを突出させ、この突出させた部
分を接続することによって形成してある。なお、6はバ
ルブ1の内面に形成された蛍光体膜で、各封止部2a、
2b、3a、3b近傍は上述したように蛍光体粒子がガ
ラス内に混入してクラックを生じないよう特に封止部2
bと3bは接続部形成のためやや長く蛍光体膜6の非形
成部61、62を有している。
【0021】上記ビードマウント4はニッケル・鉄合金
や鉄にニッケルメッキした内部リード線4aにガラスと
の気密封着性のよいジュメット線やこのジュメット線に
ニッケルメッキしたものを封着線4bおよび外部リード
線4cとして接続したリード線4を2本用い、鉛ガラス
からなるガラスビード4d内に内部リード線4a部を埋
設しリード線4、4を支持させるとともに、内部リード
線4a、4a間にコイル状フィラメント4eを継線した
ものからなる。そして、バルブ2、3の上記圧潰封止部
2aと3b内には内部リード線4a部が0.5mm以上
の長さ埋め込まれた状態で封着線4b部が気密に封止さ
れている。
【0022】また、2本の排気管51、52があるが、
封止部2a側の排気管51内には凹部5cを隔て水銀ア
マルガム5d収容され、封止部3a側の排気管52はバ
ルブ1内を排気し希ガスを封入したのち封切してある。
なお、5a、5bは排気通路である。
【0023】このような構成の蛍光ランプは、各封止部
2a、2b、3a、3bの近傍までがこの接合強度維
持、電気的接続、外観上などのことから口金内に収容さ
れ接着剤を介し接合されるが、本発明ではU字形ガラス
バルブ2、3の封止部2bと3bにはリード線などの異
種のものがないので圧潰封止加工による残存歪みが少な
く、バルブ2、3の端部に近い部分に接続部23を形成
しても封止部2b、3bにリード線に起因するクラック
やリークの発生がない。また、バルブ2、3の端部の近
い部分に接続部23を形成できるので、同一のバルブ
2、3を用いても放電路が長くなるので発光効率を向上
させることができる。
【0024】つぎに、この鞍形蛍光ランプの製造工程を
図5の(a)〜(n)に示すように順を追って説明す
る。
【0025】図5(a)〜(e)は屈曲したバルブへの
蛍光体の塗布工程で、まず、ガラス管をU字形に屈曲し
たバルブ2(3)を用意し、開口端を上にして蛍光体液
6aを7分目位まで注入する。(図a)そして、このバ
ルブ2(3)の両脚部放電路2c、2d(3c、3d)
が同一平面にある状態でこの平面に対し直交する方向に
バルブ2(3)を傾斜させると両脚部放電路2c、2d
(3c、3d)の開口端から蛍光体液6aがこぼれ始め
(図b、図c)、さらに、バルブ2(3)を傾斜し回転
させ開口端を下向きにすれば蛍光体液6aは両脚部放電
路2c、2d(3c、3d)の開口端近傍にも流れ、す
なわち、バルブ2(3)内全面に蛍光体液6aが塗布さ
れる。(図d)つぎに、このバルブ2(3)の開口端側
が下向きのままでベーキング炉を通し、蛍光体塗布液6
aを焼成して蛍光体被膜6を形成し、封止時障害となる
開口端部の蛍光体被膜を剥がして非形成部61を設けた
蛍光体被膜6形成バルブ2(3)を得る。なお、一方の
脚部放電路2d(3d)にはこの非形成部61に連続し
て一部をさらに剥がした非形成部62を設けておく。
(脚部放電路3dでは反対側面となる。)(図e)つぎ
に、図6(a)〜(e)は封止工程で、図(b)〜
(e)で上段側はバルブ2側、下段側は他方バルブ3側
の工程を示し、対象封止体の具体的構成は異なるがその
作用は同じであるので主としてバルブ2側を代表として
説明する。
【0026】U字形に屈曲したバルブ2の脚部放電路2
c側にはビードマウント4と排気管51を用意し、脚部
放電路2d側には何も用意しない。(図b)(他方のバ
ルブ3の脚部放電路3c側にはビードマウント4を、脚
部放電路3d側には排気管52を用意する。(図b))
そして、脚部放電路2cの開口端部にビードマウント4
および排気管5aを介在させ(図c)、脚部放電路2d
の開口端には何も置かずにして、バルブ2を回転させず
に静止した状態の両開口端部を対向する両側面から別々
のバーナ7、7で加熱溶融する。(図d)この加熱によ
り軟化溶融した両壁面がバーナ71、71のフレーム圧
力によって内方に押しやられる。そして、さらに加熱を
すすめると脚部放電路2c側の壁面はバルブ2の中央線
上にあるリード線4、4および排気管51部分にまで凹
みこのリード線4、4および排気管51に引っ掛かるよ
うな状態で両壁面が接触する。また、脚部放電路2d側
の壁面はバルブ2の中央部分にまで凹み互いの壁面が接
触する。このとき両開口端部がほぼ同一時間で同一に溶
融するよう各バーナ71、71の火力調整をしておく。
そこで、この溶融した部分を両側からピンチャー8、8
で押圧すると接触面で混融して、脚部放電路2c側は内
部にリード線4、4の封着線4b、4b部分がガラス中
に埋設された封止部2aが、また、脚部放電路2d側に
はガラスを圧潰した封止部2bが形成される。(図e)
なお、この封止は排気管51の外側が溶融するよう加熱
しなければならず、脚部放電路2d側より脚部放電路2
c側の方のバーナ71、71の火力を強くしておく必要
がある。また、この排気管51の中間部は封止作業時に
バーナを当て凹部を形成しておくと、この凹部は圧潰封
止後には図2に示すような封止部2a内において縮径部
5cとなる。また、バルブ3は両脚部放電路3c、3d
に介在物があるので同程度の火力でよい。(図e)ま
た、この圧潰封止に際し脚部放電路2c(3d)側の排
気管51(52)から非酸化性のガスたとえば窒素を約
500mAqの圧力で流入させ、脚部放電路2d(3
c)側の開口端部から排出して、排気管51(52)の
孔5a(5b)が潰れ排気が不能になる(排気管52は
内部に収容したアマルガムが機能しなくなる)ことや加
熱されるビードマウント4や蛍光体膜6の酸化防止とバ
ルブ2(3)や蛍光体膜6が吸着している水蒸気などの
不純ガスの除去をしている。そして、マウント4が封止
されたら窒素の圧力を約2000mAqに上げて封止部
のガラス肉溜りを延ばし封止部2a、2b(3a〜3
b)を成形する。このように非酸化性ガスを通流させる
ことにより、バルブ2(3)内の不純ガスが除去されラ
ンプの早期黒化、始動電圧の上昇、バルブ2(3)内壁
への水銀付着の防止などがはかれる。
【0027】図7(a)〜(d)は接続部の形成工程か
ら排気工程までを示し、図(b)で上段側はバルブ2
側、下段側はバルブ3側の工程を示す。
【0028】このようにして両端部が封止されたバルブ
2は、つぎに圧潰封止部2bに隣接する蛍光体被膜6の
ない非形成部62を加熱する。そして、この加熱部が軟
化溶融してきたら排気管51から窒素ガスなどの高圧気
体たとえば窒素ガスをバルブ2内に吹き込むと、内圧が
上がり上記軟化している溶融部が吹き破れて突出した穴
23aが形成される。(図aの上側)(図aにおいて左
側は背面図、右側は側面図である。)また、バルブ3に
ついても上記と同様に蛍光体被膜6のない非形成部62
を加熱し、上記と同様に突出した穴23bを形成する。
(図aの下側)つぎに、上記のバルブ2および3の突出
した穴23aと穴23bとを対向させてこれら突出部を
バーナ72、72で加熱する。(図b)この加熱により
両突出部23aと23bとが融合し接続部23が形成さ
れるとともに両バルブ2、3は一体化され一本の蛇行状
の放電路1rを有する鞍形のバルブ1となる。(図c)
このように一体化された鞍形のバルブ1は、封止部2a
の排気管51内にアマルガム5dを収容し先端部を溶封
する。このアマルガム5dはこの溶封された部分と予め
形成した縮径部5cとで形成された空間内から脱落する
ことはない。つぎに、バルブ1の封止部3bに設けた排
気管52を排気装置に接続し、内部を排気し、所定の不
純ガスの放出を行った後、希ガスおよび必要に応じ水銀
を封入して排気管52を溶封する。(図d)そして、上
記各封止部2a、2b、3a、3bを覆うように口金
(図示しない。)を被せ接着剤などを介し取付けること
によってランプを完成させている。
【0029】上述したように、この蛍光ランプの製造は
従来の製造工程を大きく変えることなく行え、特に圧潰
封止工程では一方の封止部にはリード線などの異種のも
のがないので加熱バーナなどの調整も容易で、リード線
などに起因するクラックやリークの発生を防ぐことがで
きる。また、封止部に排気管が介在した場合はほぼ同材
質のものであれば問題なく融合させることができクラッ
クの発生がない。
【0030】本発明では、バルブの圧潰封止部内に介在
する排気管としては、排気用としては融点の高いソーダ
石灰ガラス製のものを、またアマルガム収容用としては
ソーダ石灰ガラスより融点の低い鉛ガラスを用いたの
で、それぞれの孔径の縮径程度が異なっても、最終的に
は所望のものが得られる。
【0031】また、上記実施例のように圧潰封止作業中
は排気管内に気体を流通させ潰れを防止すればよいこと
が分かった。なお、この潰れは排気管の径や肉厚に関係
するもので、発明者等の実験で下記のことが確認され
た。
【0032】まず、鉛ガラスからなる外径が17.5m
mのバルブ内に、鉛ガラスおよびソーダ石灰ガラスから
なる外径が4.85±0.15mmで肉厚が1.0m
m、0.7mm、0.5mmの計6種類の排気管および
ビードマウントを収容し、標準的なバーナ炎で同一時間
加熱し圧潰して封止した。
【0033】その結果、封止部内における排気管内径は
図7に示すように当初に比べ肉厚が薄いものほど縮径率
が大きかった。図7は横軸に排気管肉厚(mm)を、縦
軸に排気管内径の縮径率(%)を対比して示す。
【0034】図8から鉛ガラスに比べソーダ石灰ガラス
の排気管の方が同径でも縮径率が小さいのは、その融点
が鉛ガラス約610℃、ソーダ石灰ガラス約695℃と
融点の違いからくるもので、ソーダ石灰ガラス製の排気
管の方が細径のものを使用できる。
【0035】また、排気管外径と肉厚の関係で排気管の
折れ、リーク、排気管内径の縮径状況について観察した
結果を表1に示す。試験は外径が4.85±0.15m
mの鉛ガラスからなる排気管および外径が3.9±0.
15mmのソーダ石灰ガラスからなる排気管を用い上記
と同様に封止してランプを製作し各5個を試験した。
【表1】 これらの結果から、通常はバルブ内の排気および希ガス
や水銀の封入に使用する側の排気管内径は2mm以上を
必要とし、また、アマルガムを収容する側の排気管内径
は1.5〜2mmを必要とするところから、標準的な封
止バーナ調整で鉛ガラス製の場合は外径4.70〜5.
00mm、肉厚0.60〜0.80mm、ソーダ石灰ガ
ラス製の場合は外径3.75〜4.05mm、肉厚0.
45〜0.65mmのものがよい。
【0036】なお,本発明は上記実施例に限定されな
い。たとえば,上記実施例ではバルブに形成する屈曲部
を二つの角部を有するU字形のものについて述べたが、
図9(a)、(b)に示す連続的に丸みを有するU字形
でもあるいは(c)に示すH字形と呼ばれるものなどで
もよく、また、本発明は上記U字形バルブを組み合わせ
接続して、鞍形や図9(a)に示すW(M)形あるいは
U字形バルブを3個以上接続して形成したランプであっ
てもよい。また、バルブ2、3の接続部とする部分の蛍
光体膜を予め四角形状に剥がしたが、四角形状に限らず
円形などできる限り小面積を剥離したほうが光特性上好
ましい。
【0037】また、実施例ではW(M)形バルブに2本
の排気管を有し、端の1本はアマルガム収容用、他の1
本はバルブ内の排気と希ガスの封入用として排気効率を
上げるため中央寄りに設けたものについて述べたが、こ
の配置に限らず図6(c)に示すようにマウントが封止
されるバルブの両端部にそれぞれ排気管を設け、両端か
ら同時に排気したりまたは一方から不活性ガスを送り他
方から排出して通流させるなどしてもよい。また、排気
管は2本でなくても1本でもあるいは必要に応じ3本以
上であっても差支えない。
【0038】さらに、実施例では排気管内にアマルガム
を収容したが、アマルガムの収容場所は排気管とバルブ
内の他の場所であってもよく、また、アマルガムと液状
の水銀を封入したランプであってももちろんよい。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の蛍光ランプ
は、排気用の排気管は孔径が大きくできるので、排気速
度を早めることができ、また、アマルガム収容側はアマ
ルガムが落下せずかつ連通しているので、所定のランプ
動作をなす。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鞍形のコンパクト形蛍光ランプを
示す斜視図である。
【図2】図1におけるバルブ端部(圧潰封止部近傍)を
拡大して示す断面正面図である。
【図3】図1におけるバルブ端部(圧潰封止部近傍)を
拡大して示す断面背面図である。
【図4】図1におけるバルブ端部(圧潰封止部近傍)を
拡大して示す断面側面図である。
【図5】(a)〜(e)は本発明に係る蛍光ランプの蛍
光体の塗布工程を順を追って示す説明図である。
【図6】(a)〜(e)は本発明に係る蛍光ランプの封
止工程を順を追って示す説明図である。
【図7】(a)〜(d)は本発明に係る蛍光ランプの接
続部の形成工程から排気工程までを順を追って示す説明
図である。
【図8】排気管の肉厚と縮径率を対比して示す説明図で
ある。
【図9】(a)〜(c)は本発明に係る他の蛍光ランプ
バルブの形態を示す正面図である。
【符号の説明】
1:鞍形バルブ 2、3:U字形バルブ 2a、2b、3a、3b:圧潰封止部 23:接続部 23a、23b:接続孔 1r、2r、3r、23r:放電路 4:リード線 4a:内部リード線 4b:封着線 4d:ビードガラス 51、52:排気管 6:蛍光体膜 61、62:蛍光体膜の非形成部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部に圧潰封止部を有するU字形に形
    成した鉛ガラスからなるバルブを複数個近接して併設す
    るとともにそれぞれのバルブが連通して一つの蛇行状の
    放電路を形成するよう構成したものにおいて、上記少な
    くとも一か所の圧潰封止部にはソーダ石灰ガラスからな
    る排気管が、また、他の少なくとも一か所の圧潰封止部
    には鉛ガラスからなるアマルガム収容用の細管が封止ら
    れていることを特徴とするコンパクト形蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】 両端部に圧潰封止部を有するU字形に形
    成した鉛ガラスからなるバルブを複数個近接して併設す
    るとともにそれぞれのバルブが連通して一つの蛇行状の
    放電路を形成するよう構成したものにおいて、上記放電
    路端部に位置する圧潰封止部にはリード線および鉛ガラ
    スからなる細管が封止されているとともに放電路端部以
    外の圧潰封止部にはソーダ石灰ガラスからなる排気管が
    封止されていることを特徴とするコンパクト形蛍光ラン
    プ。
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