JP2003331784A - 蛍光ランプおよびコンパクト蛍光ランプ - Google Patents

蛍光ランプおよびコンパクト蛍光ランプ

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JP2003331784A
JP2003331784A JP2003127699A JP2003127699A JP2003331784A JP 2003331784 A JP2003331784 A JP 2003331784A JP 2003127699 A JP2003127699 A JP 2003127699A JP 2003127699 A JP2003127699 A JP 2003127699A JP 2003331784 A JP2003331784 A JP 2003331784A
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sealing
bulb
fluorescent lamp
glass
discharge path
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JP2003127699A
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English (en)
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Kimio Shiraiwa
公夫 白岩
Masatoshi Nakamura
政利 中村
Shuichi Saito
修一 斉藤
Toshiyuki Ikeda
敏幸 池田
Koju Yasuda
幸樹 安田
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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Abstract

(57)【要約】 放電路を長くし発光効率を向上できるとともにバルブに
クラックやリークの発生のないコンパクト形の蛍光ラン
プを提供することを目的とする。 【課題】放電路を長くし発光効率を向上できるとともに
バルブにクラックやリークの発生のないコンパクト形の
蛍光ランプを提供することを目的とする。 【構成】以上詳述したように本発明の蛍光ランプは、U
字形ガラスバルブの接続部を形成する近傍の封止部には
リード線などの異種のものが介在せず排気管が封止され
ているので圧潰す可能による残存歪みが少なく、接続部
の形成にあたり熱加工してもこの封止部にリード線など
に起因するクラックやリークの発生がない。このため、
接続部をバルブの端部に近い部分に形成できるので、同
一のバルブを用いても放電路が長くなるので発光効率を
向上させることができるとともに外観的に少々形状の劣
る接続部を封止部と一緒に口金内に収容できるなど、特
性品質および歩留まりの向上がはかれる蛍光ランプを提
供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はU字形に形成したガ
ラスバルブを複数個近接して接続し一つの蛇行状の放電
路を形成したコンパクト形蛍光ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】近時、白熱電球に代わって発光効率に優
れ長寿命な蛍光ランプが数多く使用される傾向にある。
蛍光ランプを白熱電球の代替光源として使用する場合、
ランプを小形化して光効率をさらに高めることが有利と
なり、このため直管形の蛍光ランプに代わって、U字
形、H字形、蛇行形あるいは鞍形などの屈曲した放電路
を持つコンパクト形と呼ばれる蛍光ランプが開発され市
場に出回っている。
【0003】そして通常は、ガラスバルブの両端に電極
マウントを封止したU字形の蛍光ランプおよび一本の長
尺なガラスバルブを数か所で屈曲した蛍光ランプを除
き、基本的にはU字形に形成したガラスバルブを2本対
向して接続し屈曲した蛍光ランプを得ている。
【0004】このU字形に形成したガラスバルブ端部と
電極マウントとの封止は、ガラスバルブの両端開口部内
にフレアステムからなるマウントを介在させ、バルブと
マウントとを同軸的に回転してバルブの両端部を同一バ
ーナで加熱し両端部を同時に封止している。なお、この
とき一方のバルブ端部は単に気密に閉塞されればよいの
で、そのマウントは熱陰極を構成するフィラメントコイ
ルを具備していない出来合いのフレアステムが使用され
ている。
【0005】このフレアステムを有するマウントを使用
するランプでは、上述のようにガラスバルブを回転させ
ながら封止するため封止機械が複雑で高価になるととも
に同形のステムを使っているとはいえ同じバーナで加熱
しているので両端の封止が均等にできないことがあり、
一方が焼き過ぎ孔があいたり焼き不足により完全に封着
ができなかったりすることがあった。
【0006】このようなことから、最近では一対のリー
ド線をガラスビードによって支持させた簡単な構造のビ
ードマウントを使用し、作業が容易な圧潰封止をしてラ
ンプを製作することが行われている(例えば、特許文献
1参照)。
【0007】この圧潰封止によるものは、ガラスバルブ
を回転させずに静止した状態のバルブの両端部を対向す
る両側面から個別のバーナを当て加熱していくと軟化溶
融した両壁面がバーナのフレーム圧力によって内方に押
しやられる。そして、さらに加熱をすすめると壁面はバ
ルブの中央線上にあるリード線部分にまで凹みこのリー
ド線に引っ掛かるような状態で両壁面が接触する。そこ
で、バルブの両側からピンチャーで押圧すると接触面で
混融して内部にリード線がガラス中に埋設される。ま
た、このとき一方の封止部内にはリード線とともに排気
管も封止されるが、排気管内には耐熱金属線が挿通され
ピンチャーで押圧後にこの金属線が引き抜かれ排気管孔
が閉塞されないようにしている。
【0008】U字形バルブの封止は両端部を同時に行う
ことが製造にあたり作業能率上好ましく、各端部を加熱
するバーナはそれぞれ異なるが圧潰封止においても同時
に封止がすすめられ、このため図10に示すようにこの
種ビードマウントを用いたランプでも、一方のマウント
M1にはリード線L、L間にフィラメントコイルFを継
線しているが、他方のマウントM2はリード線L、Lの
みでフィラメントコイルが継線してなく、バルブB封止
時には両端部を同形のバーナで同時間加熱することによ
って均等に封止して封止部B1、B2を形成するように
している。
【0009】また、このようにして封止したバルブBは
この後フィラメントコイルが継線していない側のバルブ
壁に孔を開けガラスの突出部Cを形成する。そして、こ
のバルブBと同様に突出部Cを形成した他のバルブBと
の突出部C相互を融合して接続し、鞍形やW(M)形な
どの放電路を形成したランプを製作している。
【0010】このように封止部B2のバルブ壁に孔を開
けガラスの突出部Cを形成するに当たっては、孔あけ予
定部近傍のバルブ壁を加熱し加工する必要がある。しか
し、この封止部B2にはバルブBのガラスと熱膨張率を
近似させたとはいえ金属材料からなるリード線L、Lが
埋設されているため封止の際の加工歪みが残存してい
る。この歪みが残存しているバルブBの封止部B2近傍
を再加熱することは、封止部B2の近傍にクラックが発
生し易く、この熱加工によるクラクを防止するために
は突出部Cの形成位置を封止部B2から離す必要があっ
た。
【特許文献1】特開昭60−124345号
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように突
出部Cの形成位置が封止部B2から離れているというこ
とはU字形バルブBの端から端までの放電路が有効に使
われていることではなく、放電路を途中から短絡するこ
とになり、鞍形やW(M)形などの放電路の長さが短く
なることでありランプの発光効率を低下させている。ま
た、ランプ完成後にはこの突出部Cを接続した部分は蛍
光体膜が被覆されていないことと外観上から口金内に位
置するよう配置されていて、この点でも発光効率を低下
させる要因となっていた。さらに、封止部B2内に埋設
されているリード線L、Lはリークの虞があり、その埋
設本数はできるたけ少い方が好ましい。
【0012】なお、封止部B2やこの突出部Cを形成す
る部分は加工前に蛍光体膜を剥がしておかないとガラス
より高融点の蛍光体粒子が溶融したガラス中に混入し、
成形後にクラックの原因となることからである。
【0013】また、U字形バルブの一端にはフレアステ
ムからなるマウントを封止し、他端にはマウントを介在
させずにバルブの先端を焼き縮めて閉塞封止し丸味をも
たせるように形成したものがある。しかし、この場合も
U字形のバルブを回転させながら両端部を共通のバーナ
で加熱し封止させるもので、封止機械が複雑で高価にな
るとともに両端の封止を同時に進行させるにはバーナの
調整が難しく作業に熟練を要し生産性があまりよくなか
った。
【0014】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、放電路を長くし発光効率を向上できるとともにバル
ブにクラックやリークの発生のないコンパクト形の蛍光
ランプを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の蛍光ランプは、両端部に圧潰封止部を有するU字形に
形成したガラスバルブを複数個近接して併設するととも
にそれぞれのガラスバルブが連通して一つの蛇行状の放
電路を形成するように構成したものにおいて、上記放電
路端部に位置する圧潰封止部には、フィラメント電極を
継線する一対のリード線が封止されており、上記放電路
の中間部に位置する少なくとも一つの圧潰封止部には排
気管が封止されていることを特徴としている。
【0016】請求項1記載の発明によれば、U字形のバ
ルブを静止した状態で両端部を別個のバーナで封止でき
るので封止作業時の調整が容易であり、放電路の中間部
に位置するリード線が介在しない圧潰封止部に排気管を
設けるようにしたので、この封止部には残存歪みが少な
くクラックやリークの発生を抑えることができる。
【0017】本発明の請求項2に記載のコンパクト形蛍
光ランプは、一方側に口金が他方側に請求項1記載の蛍
光ランプがそれぞれ取付けられたカバー体を具備してい
ることを特徴としている。
【0018】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の作用を有する蛍光ランプを備えたコンパクト
形蛍光ランプを提供することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施例を図面を参
照して説明する。
【0020】図1は鞍形の蛍光ランプバルブを斜め上方
からみた斜視図、図2は図1の一方のU字形ガラスバル
ブの断面正面図、図3は図1の他方のU字形ガラスバル
ブの断面正面図、図4は図1の側面図をそれぞれ示す。
【0021】図中1は鞍形のバルブで、ソーダ石灰ガラ
スや鉛ガラスなどからなるガラス管の中央部を屈曲した
一対のU字形ガラスバルブ2、3を接続し形成してい
る。したがって、このバルブ1は一方のU字形ガラスバ
ルブ2、他方のU字形ガラスバルブ3および接続部23
の内部の各放電路2r、3r、23rが連通され蛇行状
の一本の放電路1rを形成している。
【0022】これらU字形ガラスバルブ2、3の両端部
は圧潰して気密に封止られ、圧潰封止部2aと圧潰封止
部2b、圧潰封止部3aと圧潰封止部3bとは同一方向
に圧潰面を有している。そして、圧潰封止部2aにはビ
ードマウント4とソーダ石灰ガラスや鉛ガラスなどから
なる排気管51が、封止部3aにはビードマウント4
が、封止部3bには上記と同材料の排気管52がそれぞ
れ封止られ、封止部2bにはバルブ2のガラス以外のも
のは存在しない。
【0023】また、両U字形ガラスバルブ2、3の接続
部23は封止部2b近傍および封止部3b近傍に孔23
a、23bをあけガラスを突出させ、この突出させた部
分を接続することによって形成してある。なお、6はバ
ルブ1の内面に形成された蛍光体膜で、各封止部2a、
2b、3a、3b近傍は上述したように蛍光体粒子がガ
ラス内に混入してクラックを生じないよう特に封止部2
bと3bは接続部形成のためやや長く蛍光体膜6の非形
成部61、62を有している。
【0024】上記ビードマウント4はニッケル・鉄合金
や鉄にニッケルメッキした内部リード線4aにガラスと
の気密封着性のよいジュメット線やこのジュメット線に
ニッケルメッキしたものを封着線4bおよび外部リード
線4cとして接続したリード線4を2本用い、鉛ガラス
からなるガラスビード4d内に内部リード線4a部を埋
設しリード線4、4を支持させるとともに、内部リード
線4a、4a間にコイル状フィラメント4eを継線した
ものからなる。そして、バルブ2、3の上記圧潰封止部
2aと3a内には内部リード線4a部が0.5mm以上
の長さ埋め込まれた状態で封着線4b部が気密に封止さ
れている。
【0025】また、2本の細管51、52があるが、封
止部2a側の細管51内には凹部5cを隔て水銀アマル
ガム5d収容され、封止部3a側の細管はいわゆる排気
管52であり、バルブ1内を排気し希ガスを封入したの
ち封切してある。なお、5bは排気通路である。
【0026】このような構成の蛍光ランプは、各封止部
2a、2b、3a、3bの近傍までがこの接合強度維
持、電気的接続、外観上などのことから口金内に収容さ
れ接着剤を介し接合されるが、本発明ではU字形ガラス
バルブ2、3の封止部2bと3bにはリード線などの異
種のものがなく、また封止部3bはバルブ3と同材料の
排気管が封止されるので圧潰封止加工による残存歪みが
少なく、バルブ2、3の端部に近い部分に接続部23を
形成しても封止部2b、3bにリード線に起因するクラ
ックやリークの発生がない。また、バルブ2、3の端部
の近い部分に接続部23を形成できるので、同一のバル
ブ2、3を用いても放電路が長くなるので発光効率を向
上させることができる。
【0027】つぎに、この鞍形蛍光ランプの製造工程を
図5の(a)〜図7(n)に示すように順を追って説明
する。
【0028】図5(a)〜(e)は屈曲したバルブへの
蛍光体の塗布工程で、まず、ガラス管をU字形に屈曲し
たバルブ2(3)を用意し、開口端を上にして蛍光体液
6aを7分目位まで注入する。(図a)そして、このバ
ルブ2(3)の両脚部放電路2c、2d(3c、3d)
が同一平面にある状態でこの平面に対し直交する方向に
バルブ2(3)を傾斜させると両脚部放電路2c、2d
(3c、3d)の開口端から蛍光体液6aがこぼれ始め
(図b、図c)、さらに、バルブ2(3)を傾斜し回転
させ開口端を下向きにすれば蛍光体液6aは両脚部放電
路2c、2d(3c、3d)の開口端近傍にも流れ、す
なわち、バルブ2(3)内全面に蛍光体液6aが塗布さ
れる。(図d)つぎに、このバルブ2(3)の開口端側
が下向きのままでベーキング炉を通し、蛍光体塗布液6
aを焼成して蛍光体被膜6を形成し、封止時障害となる
開口端部の蛍光体被膜を剥がして非形成部61を設けた
蛍光体被膜6形成バルブ2(3)を得る。なお、一方の
脚部放電路2d(3d)にはこの非形成部61に連続し
て一部をさらに剥がした非形成部62を設けておく。
(脚部放電路3dでは反対側面となる。)(図e)つぎ
に、図6(a)〜(e)は封止工程で、図(b)〜
(e)で上段側はバルブ2側、下段側は他方のバルブ3
側の工程を示し、対象封止体の具体的構成は異なるがそ
の作用は同じであるので主としてバルブ2側を代表とし
て説明する。
【0029】U字形に屈曲したバルブ2の脚部放電路2
c側にはビードマウント4と細管51を用意し、脚部放
電路2d側には何も用意しない。(図b)(他方のバル
ブ3の脚部放電路3c側にはビードマウント4を、脚部
放電路3d側には排気管52を用意する。(図b))そ
して、脚部放電路2cの開口端部にビードマウント4お
よび細管5aを介在させ(図c)、脚部放電路2dの開
口端には何も置かずにして、バルブ2を回転させずに静
止した状態の両開口端部を対向する両側面から別々のバ
ーナ71、71で加熱溶融する。(図d)この加熱によ
り軟化溶融した両壁面がバーナ71、71のフレーム圧
力によって内方に押しやられる。そして、さらに加熱を
すすめると脚部放電路2c側の壁面はバルブ2の中央線
上にあるリード線4、4および細管51部分にまで凹み
このリード線4、4および細管51に引っ掛かるような
状態で両壁面が接触する。また、脚部放電路2d側の壁
面はバルブ2の中央部分にまで凹み互いの壁面が接触す
る。このとき両開口端部がほぼ同一時間で同一に溶融す
るよう各バーナ71、71の火力調整をしておく。そこ
で、この溶融した部分を両側からピンチャー8、8で押
圧すると接触面で混融して、脚部放電路2c側は内部に
リード線4、4の封着線4b、4b部分がガラス中に埋
設された封止部2aが、また、脚部放電路2d側にはガ
ラスを圧潰した封止部2bが形成される。(図e)な
お、この封止は細管51の外側が溶融するよう加熱しな
ければならず、脚部放電路2d側より脚部放電路2c側
の方のバーナ71、71の火力を強くしておく必要があ
る。また、この細管51の中間部は封止作業時にバーナ
を当て凹部を形成しておくと、この凹部は圧潰封止後に
は図2に示すような封止部2a内において縮径部5cと
なる。また、バルブ3は両脚部放電路3c、3dに介在
物があるので同程度の火力でよい。(図e)また、この
封止に際し圧潰封止部2a、3b内に埋め込まれるリー
ド線4部分は、ガラスとのなじみのよい封着線4b部が
気密に封止されていることはもちろんであるが、封着線
4bと溶接された内部リード線4a部分が0.5mm以
上で圧潰封止部2a、3aの高さの50%を上限として
それ以下の長さを埋め込まれた状態であるのが好まし
い。これは、封着線4b部が封止部2a、3bより外方
に露出していると封着線4bより大径で重量のある内部
リード線4aの負荷が封着線4bにかかり、振動や衝撃
によって内部リード線4aが曲りフィラメントコイル4
eを変形したり断線させたりして所定の特性が得られな
くなったり、ジュメット線の場合表面の被覆から不純ガ
スが発生して、放電開始電圧を高めたり、早期に黒化し
たり、短寿命となったりするなど品質の低下を起こすこ
とがある。また、逆に内部リード線4aの埋め込みが深
過ぎるとガラスとの熱膨脹率差が大きくなじみがよくな
いことから、封止部2a、3bにクラックやリークを生
じ歩留まりが低下する。
【0030】また、この圧潰封止に際し脚部放電路2c
(3d)側のそれぞれの細管51(52)から非酸化性
のガスたとえば窒素を約500mAqの圧力で流入さ
せ、脚部放電路2d(3c)側の開口端部から排出し
て、細管51(52)の孔5a(5b)が潰れ排気が不
能になる(排気管51は内部に収容したアマルガムが機
能しなくなる)ことや加熱されるビードマウント4や蛍
光体膜6の酸化防止とバルブ2(3)や蛍光体膜6が吸
着している水蒸気などの不純ガスの除去をしている。そ
して、マウント4が封止されたら窒素の圧力を約200
0mAqに上げて封止部のガラス肉溜りを延ばし封止部
2a、2b(3a〜3b)を成形する。このように非酸
化性ガスを通流させることにより、バルブ2(3)内の
不純ガスが除去されランプの早期黒化、始動電圧の上
昇、バルブ2(3)内壁への水銀付着の防止などがはか
れる。
【0031】図7(a)〜(d)は接続部の形成工程か
ら排気工程までを示し、図(b)で上段側はバルブ2
側、下段側は他方のバルブ3側の工程を示す。
【0032】上記のようにして両端部が封止されたバル
ブ2は、つぎに圧潰封止部2bに隣接する蛍光体被膜6
のない非形成部62を加熱する。そして、この加熱部が
軟化溶融してきたら細管51から窒素ガスなどの高圧気
体たとえば窒素ガスをバルブ2内に吹き込むと、内圧が
上がり上記軟化している溶融部が吹き破れて突出した穴
23aが形成される。(図aの上側)(図aにおいて左
側は背面図、右側は側面図である。)また、バルブ3に
ついても上記と同様に蛍光体被膜6のない非形成部62
を加熱し、上記と同様に突出した穴23bを形成する。
(図aの下側)つぎに、上記のバルブ2および3の突出
した穴23aと穴23bとを対向させてこれら突出部を
バーナ72、72で加熱する。(図b)この加熱により
両突出部23aと23bとが融合し接続部23が形成さ
れるとともに両バルブ2、3は一体化され一本の蛇行状
の放電路1rを有する鞍形のバルブ1となる。(図c)
このように一体化された鞍形のバルブ1は、封止部2a
の細管51内にアマルガム5dを収容し先端部を溶封す
る。このアマルガム5dはこの溶封された縮径部5cと
で形成された空間内から脱落することはない。つぎに、
バルブ1の封止部3bに設けた排気管52を排気装置に
接続し、内部を排気し、所定の不純ガスの放出を行った
後、希ガスおよび必要に応じ水銀を封入して排気管52
を溶封する。(図d)そして、上記各封止部2a、2
b、3a、3bを覆うように口金(図示しない。)を被
せ接着剤などを介し取付けることによってランプを完成
させている。
【0033】上述したように、この蛍光ランプの製造は
従来の製造工程を大きく変えることなく行え、特に圧潰
封止工程では一方の封止部にはリード線などの異種のも
のがないので加熱バーナなどの調整も容易で、リード線
などに起因するクラックやリークの発生を防ぐことがで
きる。さらに、バルブ端部側を連結させる際、従来行な
っていたステム封止に比べ、互いのバルブを連結させる
孔をより端部側に形成しても、バルブ封止部近傍の熱効
果によるクラックの発生を抑えることができる。また、
1本の放電路の略中間部に排気管を設けることで、1本
の排気管から一対の電極が封装されたバルブ端部まで効
率よく排気作業が行なえる。
【0034】なお、通常これら蛍光ランプのバルブや排
気管の材質としてはソーダ石灰ガラスまたは鉛ガラスを
用い同材質同志あるいは異種材質を組み合わせている
が、バルブの圧潰封止部内に介在する細管は、バルブ加
熱時にバルブと同時に溶融してしまっては圧潰封止部内
に位置する孔が変形して縮径するか潰れてしまう。この
ため従来ではピンチャーで押圧するときに排気管内に表
面が酸化した金属棒を介在させ、押圧後にこの金属棒を
引き抜き排気孔が残るようにしている。
【0035】しかし、排気管内にいちいち金属棒を出し
入れすることは装置の機構が複雑になるとともにガラス
が付着してしまうため排気管がある程度冷却してからで
ないと金属棒が引き出せずに作業に時間がかかるという
不具合があった。
【0036】そこで、上記実施例のように圧潰封止作業
中は排気管内に気体を流通させ潰れを防止すればよいこ
とが分かった。なお、この潰れは排気管の径や肉厚に関
係するもので、発明者等の実験で下記のことが確認され
た。
【0037】まず、鉛ガラスからなる外径が17.5m
mのバルブ内に、鉛ガラスおよびソーダ石灰ガラスから
なる外径が4.85±0.15mmで肉厚が1.0m
m、0.7mm、0.5mmの計6種類の排気管および
ビードマウントを収容し、標準的なバーナ炎で同一時間
加熱し圧潰して封止した。
【0038】その結果、封止部内における排気管内径は
図8に示すように当初に比べ肉厚が薄いものほど縮径率
が大きかった。図8は横軸に排気管肉厚(mm)を、縦
軸に排気管内径の縮径率(%)を対比して示す。
【0039】図8から鉛ガラスに比べソーダ石灰ガラス
の排気管の方が同径でも縮径率が小さいのは、その融点
が鉛ガラス約610℃、ソーダ石灰ガラス約695℃と
融点の違いからくるもので、ソーダ石灰ガラス製の排気
管の方が細径のものを使用できる。
【0040】また、排気管外径と肉厚の関係で排気管の
折れ、リーク、排気管内径の縮径状況について観察した
結果を表1に示す。試験は外径が4.85±0.15m
mの鉛ガラスからなる排気管および外径が3.9±0.
15mmのソーダ石灰ガラスからなる排気管を用い上記
と同様に封止してランプを製作し各5個を試験した。
【0041】
【表1】
【0042】これらの結果から、通常はバルブ内の排気
および希ガスや水銀の封入に使用する側の排気管内径は
2mm以上を必要とし、また、アマルガムを収容する側
の排気管内径は1.5〜2mmを必要とするところか
ら、標準的な封止バーナ調整で鉛ガラス製の場合は外径
4.70〜5.00mm、肉厚0.60〜0.85m
m、ソーダ石灰ガラス製の場合は外径3.75〜4.0
5mm、肉厚0.4〜0.7mmのものがよい。
【0043】なお,本発明は上記実施例に限定されな
い。たとえば,上記実施例ではバルブに形成する屈曲部
を二つの角部を有するU字形のものについて述べたが、
図9(a)、(b)に示す連続的に丸みを有するU字形
でもあるいはH字形などでもよく、また、本発明は上記
U字形バルブを組み合わせ接続して、W(M)形あるい
はU字形バルブを3個以上接続して形成したランプに適
用することも可能である。また、バルブ2、3の接続部
とする部分の蛍光体膜を予め四角形状に剥がしたが、四
角形状に限らず円形などできる限り小面積を剥離した方
が光特性上好ましい。
【0044】また、実施例ではW(M)形バルブに2本
の排気管を有し、端の1本はアマルガム収容用、他の1
本はバルブ内の排気と希ガスの封入用として排気効率を
上げるため中央寄りに設けたものについて述べたが、こ
の配置に限らず、排気管は中間部に位置する封止部の少
なくとも一つでもあるいは必要に応じ複数であっても差
支えない。
【0045】さらに、実施例では細管内にアマルガムを
収容したが、アマルガムの収容場所は電極が封装された
バルブ端部に位置する細管に限らず、バルブ内であって
もよく、また、アマルガムを用いず液状の水銀を封入し
たランプであってももちろんよい。
【0046】さらにまた、実施例ではリード線としては
内部リード線と封着線を接続した2パーツのもので説明
したが、本発明は2パーツのものに限らず3パーツ以上
のものであってもよい。なお、封着線を内外のリード線
とした場合は、封着線表面にガラス質や酸化膜が形成さ
れているためこれらを剥がしてフィラメントコイルや口
金の端子と接続しなくてはならない。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の蛍光ランプ
は、U字形ガラスバルブの接続部を形成する近傍の封止
部にはリード線などの異種のものが介在せず排気管が封
止されているので圧潰す可能による残存歪みが少なく、
接続部の形成にあたり熱加工してもこの封止部にリード
線などに起因するクラックやリークの発生がない。
【0048】このため、接続部をバルブの端部に近い部
分に形成できるので、同一のバルブを用いても放電路が
長くなるので発光効率を向上させることができるととも
に外観的に少々形状の劣る接続部を封止部と一緒に口金
内に収容できるなど、特性品質および歩留まりの向上が
はかれる蛍光ランプを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鞍形のコンパクト形蛍光ランプを
示す斜視図である。
【図2】図1におけるバルブ端部(圧潰封止部近傍)を
拡大して示す断面正面図である。
【図3】図1におけるバルブ端部(圧潰封止部近傍)を
拡大して示す断面背面図である。
【図4】図1におけるバルブ端部(圧潰封止部近傍)を
拡大して示す断面側面図である。
【図5】(a)〜(e)は本発明に係る蛍光ランプの蛍
光体の塗布工程を順を追って示す説明図である。
【図6】(a)〜(e)は本発明に係る蛍光ランプの封
止工程を順を追って示す説明図である。
【図7】a)〜(d)は本発明に係る蛍光ランプの接続
部の形成工程から排気工程までを順を追って示す説明図
である。
【図8】排気管の肉厚と縮径率を対比して示す説明図で
ある。
【図9】(a)〜(b)は本発明に係る他の蛍光ランプ
のバルブ形態を示す正面図である。
【図10】従来のコンパクト形蛍光ランプを示す斜視図
である。
【符号の説明】
1:鞍形バルブ、 2、3:U字形バルブ 2a、2b、3a、3b:圧潰封止部 23:接続部 23a、23b:接続孔 1r、2r、3r、23r:放電路 4:リード線 4a:内部リード線 4b:封着線 4d:ビードガラス 51、52:排気管 6:蛍光体膜 61、62:蛍光体膜の非形成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 修一 東京都港区三田一丁目4番28号 東芝ライ テック株式会社 (72)発明者 池田 敏幸 東京都港区三田一丁目4番28号 東芝ライ テック株式会社 (72)発明者 安田 幸樹 東京都港区三田一丁目4番28号 東芝ライ テック株式会社 Fターム(参考) 5C043 AA02 AA13 AA14 CC09 CD10 DD03 DD08 DD12 EA09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端部に圧潰封止部を有するU字形に形成
    したガラスバルブを複数個近接して併設するとともにそ
    れぞれのガラスバルブが連通して一つの蛇行状の放電路
    を形成するように構成したものにおいて、上記放電路端
    部に位置する圧潰封止部には、フィラメント電極を継線
    する一対のリード線が封止されており、上記放電路の中
    間部に位置する少なくとも一つの圧潰封止部には排気管
    が封止されていることを特徴とする蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】一方側に口金が他方側に請求項1記載の蛍
    光ランプがそれぞれ取付けられたカバー体を具備してい
    ることを特徴とするコンパクト形蛍光ランプ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007119425A1 (ja) * 2006-04-13 2007-10-25 Panasonic Corporation プラズマディスプレイパネルとその製造方法
JP2009146660A (ja) * 2007-12-12 2009-07-02 Nec Lighting Ltd 熱陰極蛍光ランプ、及びそのランプの製造方法
JP2009531816A (ja) * 2006-03-28 2009-09-03 オスラム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 電球

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