JPH06231729A - 放電ランプ装置用アークチューブ - Google Patents

放電ランプ装置用アークチューブ

Info

Publication number
JPH06231729A
JPH06231729A JP2120493A JP2120493A JPH06231729A JP H06231729 A JPH06231729 A JP H06231729A JP 2120493 A JP2120493 A JP 2120493A JP 2120493 A JP2120493 A JP 2120493A JP H06231729 A JPH06231729 A JP H06231729A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arc
glass
arc tube
glass bulb
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2120493A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Irisawa
伸一 入澤
Yasuyoshi Numajiri
恭芳 沼尻
Yuichi Nagasawa
優一 長澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Manufacturing Co Ltd filed Critical Koito Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2120493A priority Critical patent/JPH06231729A/ja
Publication of JPH06231729A publication Critical patent/JPH06231729A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 点灯時にガラス球が膨れないようにすること
により、アーク曲がりが拡大されず、所望の配光特性を
維持できる放電ランプ装置用アークチューブの提供。 【構成】 電極15a,15bの対設された放電部であ
るチップレス密閉ガラス球12をもつ放電ランプ装置用
アークチューブにおいて、密閉ガラス球12のアークの
曲がり側の内周面に、アークAからガラス球内周面まで
の間隔を拡げるための凹部12aを形成し、アークの最
高温度点Pからガラス球内周面までの間隔を拡げてガラ
ス球12に伝達される熱量を低くおさえ、ガラスの劣化
によりガラス球の膨出を抑制してアークの曲がりを一定
に維持し、長時間点灯しても所望の配光特性が得られる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チップオフ部をもたな
い密閉ガラス球(以下、これをチップレス密閉ガラス球
という)をもつ放電ランプ装置用のアークチューブに関
する。
【0002】
【従来の技術】図18は従来の放電ランプ装置であり、
絶縁性ベース2の前方に突出する一対のリードサポート
3,4によってアークチューブ5の前後端部が支持され
た構造となっている。アークチューブ5は、電極棒6,
6が対設されたチップレス密閉ガラス球5aに一対のピ
ンチシール部5b,5bが形成され、ピンチシール部5
b内には、電極棒6とリード線8とが接続一体化された
モリブデン箔7が封着されており、密閉ガラス球5a内
の電極棒6,6間に生成された円弧形状のアークAが発
光することにより点灯状態となる。アークチューブ5と
しては、図20に示すように、密閉ガラス球5aにチッ
プオフ部5cの残るタイプのものも存在するが、チップ
オフ部を透過する光の散乱により、配光の制御が難しい
ため、チップオフ部のないチップレス密閉ガラス球をも
つアークチューブが使用される傾向にある。またアーク
Aは、図19に示されるように、密閉ガラス球5a内に
生じる熱対流により上方凸に湾曲するが、配光設計上は
このアークAの曲がりをできるだけ小さくすることが望
ましいので、密閉ガラス球5aの内径寸法を小さく形成
することによりアークの曲がりを小さくするようになっ
ている。
【0003】即ち、アークの曲がり量Bは、放電電流を
I、密閉ガラス球の内径をD,電極間隔をLとすると、
B∝DL/Iなる関係がある。そして電極間隔Lについ
ては、特に自動車用前照灯に用いる場合には白熱電球の
場合と同等という制約から小さくすることができない。
放電電流Iについては、各点灯回路構成部材の定格を越
えてはいけないという制約がある。従って従来は密閉ガ
ラス球5aの内径Dをできるだけ小さくすることによ
り、アークの曲がりを小さくして配光設計の容易化を図
っていた。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】しかし、従来のアーク
チューブは、密閉ガラス球5aの内径Dが小さいため、
長時間の点灯によるアークの発熱の影響により、アーク
の曲がる側の密閉ガラス球壁が劣化し内圧(約100気
圧)を受けて膨れる(管内径が大きくなる)。このため
長時間の点灯によりアークの曲がりが大きくなって、当
初設定した所望の配光特性が得られないおそれがある。
そこでガラス球が膨らまない様にする方法としては、次
の様な方法が考えられる。
【0005】まず密閉ガラス球5aの球壁の厚さを厚く
すれば、ガラス球の膨れを防止することができる。しか
しアークチューブの点灯開始後、ガラス球が所定の温度
に達するまでの時間(安定点灯状態に至るまでの時間)
が長くなるという欠点がある。また密閉ガラス球5a全
体を大きくしてアークAからガラス球内周面までの距離
を大きくすれば、ガラス球に伝達される単位面積当りの
熱量が小さくなってガラスの劣化が抑制されて、ガラス
球の膨れを防止することができる。しかし密閉ガラス球
5aの内容積が大きいため、発光部の下方の最冷点の温
度が低下する。このためガラス球に封入されている金属
沃化物が蒸発できず、蒸気圧が低下し、発光主体である
金属の励起エネルギーが低下し発光効率が低下するとい
う欠点がある。
【0006】この様に前記したいずれの方法においても
密閉ガラス球の膨れが防止されてアーク曲がりの拡大が
抑制されるものの、他の新たな欠点を誘発するため適切
な方法ではなく、密閉ガラス球の膨れを防止する新しい
別の手段が希求されていた。発明者らは、チップオフ密
閉ガラス球をもつアークチューブ(図20参照)では、
点灯状態を継続してもチップレス密閉ガラス球の様にガ
ラス球が膨れてアークの曲がりが大きくなるという問題
を生じないという点に着目した。即ち、チップレス密閉
ガラス球をもつアークチューブとチップオフ密閉ガラス
球をもつアークチューブとの違いは、密閉ガラス球5a
のチップオフ部5cの有無以外に構造上の違いはない。
チップオフ密閉ガラス球をもつアークチューブでは、図
20に示されるように、一対のピンチシール部5b,5
bが連成されたガラス管球状部5aに金属沃化物や始動
用希ガス等を封入するための排気管5dが溶着固定され
ており、これらの金属沃化物やガスをガラス管球状部5
aに供給した後、この排気管5dを付根位置でチップオ
フすることによりチップオフ部5cが形成されたもの
で、チップオフ部5c位置における密閉ガラス球5aの
内側には、符号5eで示す凹部が形成されており、この
凹部5eは排気管5dのチップオフ工程において自然と
形成されるものである。
【0007】発明者は密閉ガラス球5aのチップオフ部
5c位置に形成されるこの凹部5eについて考察した結
果、この凹部5eは、アークの最も高熱となるアーク中
央部P1からガラス球内周面までの距離を大きくして、
アークの発する高熱によるガラスの劣化を抑制する作用
があることを見出した。そこで配光特性上優れたチップ
オフ部のないチップレス密閉ガラス球の膨れを防止する
手法として、この新たな技術的思想を適用すればよいと
いうことから本発明をなすに至ったものである。
【0008】本発明は前記した様な観点からなされたも
ので、その目的はアークの最高温度点とガラス球内周面
間距離を拡げることにより、点灯時に密閉ガラス球の膨
れを防止して、所望の配光特性を維持できる放電ランプ
装置用アークチューブを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る放電ランプ装置用アークチューブにお
いては、電極の対設された放電部であるチップレス密閉
ガラス球をもつ放電ランプ装置用アークチューブにおい
て、密閉ガラス球のアークの曲がり側の内周面に、アー
クからガラス球内周面までの間隔を拡げるための凹部を
形成するようにしたものである。
【0010】
【作用】アークチューブの密閉ガラス球にチップオフ部
がないので、配光制御がし易い。また密閉ガラス球のア
ークに対応する部位に形成された凹部により、最も高温
となるアーク中央部から密閉ガラス球内周面までの距離
が拡大されて、密閉ガラス球の壁面温度は凹部のない密
閉ガラス球の壁面温度に比べて低く、それだけ密閉ガラ
ス球の劣化が抑制され、密閉ガラス球が内圧により膨ら
むことがない。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図15は本発明の実施例を示すもので、図
1は本発明に係るアークチューブを適用した放電ランプ
装置の一実施例の斜視図、図2は同放電ランプ装置の縦
断面図、図3はアークチューブの拡大断面図、図4〜図
8はアークチューブ用ガラス管の製造工程説明図、図9
〜図15はアークチューブの製造工程説明図、図16,
17は同放電ランプ装置の製造工程説明図である。
【0012】図1〜3において、放電ランプ装置は、ア
ークチューブ10とこのアークチューブ10を包囲する
紫外線遮蔽用のアウターチューブであるグローブ20と
が一体化されたアークチューブ・グローブ結合体Aと、
アークチューブ・グローブ結合体Aの後端部を支持する
アークチューブ支持ベースである絶縁性ベース30と、
この絶縁性ベース30から前方に延出してアウターチュ
ーブ・グローブ結合体Aの前端部を支持するリードサポ
ート40とから主として構成されている。
【0013】アークチューブ10は、円パイプ形状の石
英ガラス管の前端部寄り及び後端部寄りがピンチされ
て、放電空間を形成する楕円体形状の密閉ガラス球12
の両端部に横断面矩形状のピンチシール部13a,13
bが形成された構造で、密閉ガラス球12内には始動用
希ガス,水銀及び金属ハロゲン化物(例えばナトリウム
・タリウム−インジュウム系発光物質)が封入されてい
る。密閉ガラス球12内にはタングステン製の放電電極
15a,15bが対向配置されており、密閉ガラス球内
側の対向する放電電極間中央部に対応する上部位置(電
極15a,15a間に生成される円弧形状アークAの曲
がる側のガラス球内周面のアーク最上点P 1に対応する
位置)には凹部12aが形成されて、アークAの最も高
温となるアーク最上点P1位置からガラス球内周面まで
の距離が凹部12aを形成しない場合に比べて大きくな
るように設定されている。このためガラス球12に伝達
されるアークの熱量は、凹部12aを形成しない場合に
比べて小さく、それだけ密閉ガラス球12の劣化による
膨出変形が少ない。即ち、密閉ガラス球12が膨らまな
いので、従来のようにアークの曲がりが進行することも
なく、点灯中長時間にわたって所望の配光特性を維持で
きる。
【0014】また放電電極15a,15bはピンチシー
ル部13a,13bに封着されたモリブデン箔16a,
16bに接続され、ピンチシール部13a,13bの端
部からはモリブデン箔16a,16bにそれぞれ接続さ
れたモリブテン製リード線18a,18bが導出し、リ
ード線18bは非ピンチシール部である円パイプ形状部
14bを挿通して外部に延びている。一方、前端側リー
ド線18aは、紫外線遮蔽用グローブ20前端のシール
部22に封着されたモリブテン箔16cを介してグロー
ブ前方に導出するモリブテン製リード線18cに接続さ
れ、このリード線18cは、リードサポート40の先端
に固定された金属支持体41に接続されている。またア
ークチューブ10の後端部の円パイプ形状部14bには
ガラス製ディスクが溶着一体化されてフランジ部24が
形成され、このディスク(フランジ部)24にグローブ
20の開口端部が溶着一体化されて、アークチューブ・
グローブ結合体Aが構成されている。なお符号19はガ
ラス管延出部14bに周設された突条部で、ここにフラ
ンジ部24が溶着される。
【0015】アークチューブ10を包囲する紫外線遮蔽
用のガラス製グローブ20は、球形の先端部にシール部
22が突設されたキャップ型で、グローブ後端開口部が
アークチューブ10の後端部に周設されたガラス製ディ
スク(フランジ部)24に溶着されて、アークチューブ
10を包囲した構造となっている。ガラス製グローブ2
0の外側にはZnOなどの紫外線カット作用のある紫外
線遮蔽膜がコーティングされており、アークチューブ1
0の放電部の発光から人体や灯具構成部材に有害な波長
域の紫外線をカットするようになっている。
【0016】グローブ先端のシール部22は、当初は図
16(e)に示されるように、ガラス管21により構成
されているが、このガラス管21内にリード線18aに
接続した、モリブデン箔16cとリード線18cからな
るリード線アッシー17を挿通させた状態で、ガラス管
21をシュリンクシールすることによって、シール部2
2が形成される。モリブテン箔16cはガラスとの馴染
みがよく、通電路であるリード線アッシー17を封着し
たガラス管封止部における気密性を確保できる。さらに
ガラス製アークチューブ10とガラス製ディスク(フラ
ンジ部)24,ガラス製ディスク(フランジ部)24と
ガラス製グローブ20が溶着により一体化されて、それ
ぞれの接合部の気密性が確保されている。そして完全密
閉状態とされたグローブ20内には不活性ガスが封入さ
れており、この不活性ガスの断熱作用により、グローブ
20の表面温度が低く抑えられるようになっている。こ
のため放電ランプ装置の点灯中に、温度が上昇すること
によって、ヘッドランプ構成部材であるランプボディと
前面レンズとの係合部に装填されているシール剤や灯室
空間内のシリコン系合成樹脂材から飛び出した低分子シ
ロキサンは、表面温度の低いグローブ20と接触はして
も、表面温度の高いアークチューブ10とは接触できな
いので、SiO2の生成が抑制されるとともに、たとえ
生成されたとしても生成されたSiO2がアークチュー
ブに付着するおそれもない。従って、アークチューブ1
0が白く曇って発光効率を低下させるという不具合もな
い。
【0017】またグローブ20にはZnO等の紫外線を
カットするための紫外線遮蔽膜がコーティングされてお
り、この紫外線遮蔽膜の耐久性は高温となると低下する
傾向にあるが、グローブ20内の不活性ガスの断熱作用
によって紫外線遮蔽膜の温度の上昇が抑えられるので、
紫外線遮蔽膜の耐久性も保証される。なお符号26はリ
ード線18aに溶接固定され、グローブ20内の不純物
成分(例えばH2,O2等のガス)を吸着除去するゲッタ
ーである。
【0018】絶縁性ベース30は合成樹脂の一体成形体
で、ベース30の前面にはインサート成形されたリード
サポート40が前方に延出している。ベース30の前面
にはねじ32によってセラミックディスク34が固定さ
れ、ベース30の前面に形成されたアークチューブ係合
孔31にアークチューブ後端部が係合するとともに、ア
ークチューブ・グローブ結合体Aのフランジ部24相当
領域がセラミックディスク34に無機系接着剤36によ
って固定されている。そしてアークチューブ後端側のリ
ード線18bは、アークチューブ係合孔31の底面に設
けられている小孔31aからベース背面側に導出し、ベ
ース30の背面側に突設されたコネクターの一部である
端子37に溶接されている。
【0019】一方、アークチューブ前端側のリード線1
8aは、グローブ20の前端シール部22内に封着され
ているモリブテン箔16cに接続され、モリブテン箔1
6cからモリブデン製リード線18cがグローブ20外
に導出している。そしてこのリード線18cにはリード
サポート40の先端に固定された金属支持体41にスポ
ット溶接により接続され、この前端側リード線18aへ
の通電路として作用するリードサポート40は、ベース
30内にて屈曲し、ベース背面側に突出してコネクター
の一部である端子38を構成している。符号42はリー
ドサポート40に外嵌した放電防止用のセラミック製パ
イプである。端子37,38にはそれぞれ給電用コード
1,C2が接続され、端子37,38間にはベース30
から二股隔壁39が延出し、二股隔壁39にはコードC
1,C2を挿通保持するプラグカバー50側の隔壁52が
係合して、両端子37,38間の放電を防止する構造と
なっている。
【0020】また符号46は絶縁性ベース30の周縁部
に固定されている焦点リングである。放電ランプ装置を
リフレクターのバルブ挿着孔に位置決めする際の基準当
接部である焦点リング46と絶縁性ベース30とは、両
部材46,30の付き合わせ面に金属リング47が介在
されて、周方向及び軸方向(図2に示す左右方向)に相
対スライドできる構造であるが、放電部である密閉ガラ
ス球12と焦点リング46とを軸方向及び周方向に位置
決めした位置において、高周波誘導加熱により金属リン
グ47を加熱して両部材30,46の付き合わせ面を溶
着一体化するようになっている。
【0021】この様に本実施例に示す密閉ガラス球12
は、チップオフ部の全くない円滑な曲面をもつ略楕円体
形状とされており、チップオフ部の痕跡の残る密閉ガラ
ス球をもつアークチューブに比べて配光への悪影響が全
くない。さらに密閉ガラス球12にチップオフ部がない
ことから、アークチューブ10をベース30に固定一体
化する際に、軸回りに位置決めすることも不要となり、
バルブの組立作業が容易かつ迅速となる。
【0022】次に、まず図3に示すチップレス密閉ガラ
ス球12をもつアークチューブ用のガラス管の製造工程
を、図4から図8に基づいて説明する。まず図4に示す
ように、ガラス管aを回転させながらガラス管aの長手
方向所定位置をバーナbで加熱して柔らかくする。そし
てガラス管aを回転させつつ、図5に示すように、ガラ
ス管a内に不活性ガス(Arガス)を供給して管内を余
圧状態に保持し、ガラス旋盤(図示せず)を使ってガラ
ス管aを軸方向に肉寄せして球状部cを形成する。さら
に図6(a),(b)に示すように、ガラス管a内を余
圧状態に保持しつつ、一対のモールド用回転ローラ
1,d1により球状部cの外形を成形する。次に図7に
示すように、ガラス管a内を余圧状態に保持しつつ、バ
ーナeにより球状部cの最外周の一点を加熱することに
より、加熱されて柔らかくなった部位を外方に膨出させ
る。図7符号c1は球状部cの外側に形成された膨出
部、符号c2は球状部cの膨出部c1に対応する内周面に
形成された凹部を示す。次に図8(a),(b)に示す
ように、バーナbにより球状部c全体を加熱して柔らか
くし、モールド用回転ローラd2,d2を使って膨出部c
1を球状部c全体に流動させて,球状部cの表面を滑ら
かな曲面に成形する。このとき球状部cの内側には、凹
部c2がそのまま残り、球状部cの内側に凹部12aが
形成されたチップレスガラス球をもつアークチューブ用
ガラス管ができ上がる。
【0023】次に、図9〜図15に基づいて、このガラ
ス管内に、電極アッシー(電極棒とモリブデン箔とリー
ド線が接続一体化されたもの)を封着してアークチュー
ブ10を製造する方法について説明する。図10符号1
20は、上下に延びる垂直管路122と、この垂直管路
122の途中から水平に延びる水平管路123とによっ
てT字状管路が形成されたT字型のアークチューブ接続
ヘッドである。垂直管路122の上下の開口端には、ヘ
ッド本体121の円筒部121a(121b)に収容さ
れたベース124a(124b)、円筒形状のゴム製ブ
ッシング125a(125b)、鍔付円筒体126a
(126b)及び円筒部121a(121b)の雄ねじ
部に螺着され、鍔付円筒体126a(126b)を保持
する締結ナット127a(127b)からなるチャック
機構M1,M2が設けられている。そしてブッシング12
5b内にアークチューブ用ガラス管111を挿通し締結
ナット127bを締めると、ブッシング125bが軸方
向に圧縮されて半径方向に押し拡げられ、垂直管路12
2とチューブ間の気密性が確保される。なお図11符号
128は垂直管路122の上端部に挿着され、垂直管路
上方を閉塞するための盲栓である。
【0024】そしてこのT字型のアークチューブ接続ヘ
ッド120を使ってアークチューブ10を製造する方法
について説明する。まず図9に示すように、ガラス管a
をガラス管チャック130,130でチャックしてガラ
ス管aを垂直に起立した状態に保持し、モリブデン箔1
6a(16b)とリード線18a(18b)と電極15
a(15b)を接続一体化した電極アッシーを電極ホル
ダー132で把持し、ガラス管aの下方開口端部から挿
通し位置決めする。そしてガラス管aのモリブデン箔挿
入位置をロータリバーナー134で加熱するとともに、
ガラス管aの上方開口端部からガス供給チューブ135
を挿し込んでフォーミングガスを供給しつつ球状部cの
近傍をピンチシールする。次いで図10に示されるよう
に、T型のアークチューブ接続ヘッド120の下方のパ
イプ挿着孔にガラス管aの上方開口端部を挿入して接続
し、垂直管路122の上端開口部を盲栓128で閉塞
し、水平管路123を介して球状部c内を排気し、次い
で盲栓128を外し、水平管路123を介して球状部c
内にArガスを供給しつつ、垂直管路122にペレット
供給ノズル138を挿入して球状部cに金属沃化物を球
状にしたもの(以下、単にペレットという)Pを投下供
給する。ペレットPは、図示しないペレット自動供給装
置よりノズル138に一個づつ供給されるようになって
おり、ノズル138内を通って球状部c内に落下供給さ
れたペレットPはArガス雰囲気の球状部c内に自然落
下する。次に図11に示すように、ヘッド120の垂直
管路122の上端開口部を盲栓128で閉塞するととも
に、水平管路122を開放し、排気しながら球状部cを
例えばバーナーで約600℃に加熱し、球状部c内のペ
レットPから水分等の不純物を除去するベーキング処理
を行なう。次に図12に示すように、水平管路122か
ら球状部c内にArガスを供給しつつ、Hg粒子供給ノ
ズル140を使って球状部c内にHg粒子を投下供給す
る。次に図13に示すように、水平管路123から球状
部c内にArガスを供給しつつ、電極アッシー供給ロッ
ド142を使ってガラス管の上方開口端部から電極アッ
シーを挿入する。電極アッシー供給ロッド142の先端
部143には、図14に示されるような板ばね式挟持部
144が設けられており、リード線18a(18b)が
この挟持部142に挟持されて電極アッシーは垂下状態
に懸吊支持される。そしてテレビカメラや投映機等の光
学的手段により電極間距離が適正となる位置で締付ナッ
ト127aを締めて電極アッシーを所定位置に保持す
る。次いで図15に示されるように、水平管路123を
介してガラス管内ガスの一部を排気するとともに、Xe
ガスを供給し、液体窒素供給パイプ144から供給する
液体窒素によって球状部c周辺を冷却しXeガスを液体
状態に保持しつつ、ロータリーバーナー134によりガ
ラス管のモリブテン箔領域を加熱して、ガラス管のモリ
ブデン箔領域をピンチシールする。そして球状部c(密
閉ガラス球12)内に発光物質を封止したアークチュー
ブが出来上がり、ガラス管開口端側を所定の長さだけ切
断することにより、目的とするアークチューブが得られ
る。
【0025】次に、図9〜図15に基づいて、このガラ
ス管内に、電極アッシー(電極棒とモリブデン箔とリー
ド線が接続一体化されたもの)を封着してアークチュー
ブ10を製造する方法について説明する。図10符号1
20は、上下に延びる垂直管路122と、この垂直管路
122の途中から水平に延びる水平管路123とによっ
てT字状管路が形成されたT字型のアークチューブ接続
ヘッドである。垂直管路122の上下の開口端には、ヘ
ッド本体121の円筒部121a(121b)に収容さ
れたベース124a(124b)、円筒形状のゴム製ブ
ッシング125a(125b)、鍔付円筒体126a
(126b)及び円筒部121a(121b)の雄ねじ
部に螺着され、鍔付円筒体126a(126b)を保持
する締結ナット127a(127b)からなるチャック
機構M1,M2が設けられている。そしてブッシング12
5b内にアークチューブ用ガラス管111を挿通し締結
ナット127bを締めると、ブッシング125bが軸方
向に圧縮されて半径方向に押し拡げられ、垂直管路12
2とチューブ間の気密性が確保される。なお図11符号
128は垂直管路122の上端部に挿着され、垂直管路
上方を閉塞するための盲栓である。
【0026】そしてこのT字型のアークチューブ接続ヘ
ッド120を使ってアークチューブ10を製造する方法
について説明する。まず図9に示すように、ガラス管a
をガラス管チャック130,130でチャックしてガラ
ス管aを垂直に起立した状態に保持し、モリブデン箔1
6a(16b)とリード線18a(18b)と電極15
a(15b)を接続一体化した電極アッシーを電極ホル
ダー132で把持し、ガラス管aの下方開口端部から挿
通し位置決めする。そしてガラス管aのモリブデン箔挿
入位置をロータリバーナー134で加熱するとともに、
ガラス管aの上方開口端部からガス供給チューブ135
を挿し込んでフォーミングガスを供給しつつ球状部cの
近傍をピンチシールする。次いで図10に示されるよう
に、T型のアークチューブ接続ヘッド120の下方のパ
イプ挿着孔にガラス管aの上方開口端部を挿入して接続
し、垂直管路122の上端開口部を盲栓128で閉塞
し、水平管路123を介して球状部c内を排気し、次い
で盲栓128を外し、水平管路123を介して球状部c
内にArガスを供給しつつ、垂直管路122にペレット
供給ノズル138を挿入して球状部cに金属沃化物を球
状にしたもの(以下、単にペレットという)Pを投下供
給する。ペレットPは、図示しないペレット自動供給装
置よりノズル138に一個づつ供給されるようになって
おり、ノズル138内を通って球状部c内に落下供給さ
れたペレットPはArガス雰囲気の球状部c内に自然落
下する。次に図11に示すように、ヘッド120の垂直
管路122の上端開口部を盲栓128で閉塞するととも
に、水平管路122を開放し、排気しながら球状部cを
例えばバーナーで約600℃に加熱し、球状部c内のペ
レットPから水分等の不純物を除去するベーキング処理
を行なう。次に図12に示すように、水平管路122か
ら球状部c内にArガスを供給しつつ、Hg粒子供給ノ
ズル140を使って球状部c内にHg粒子を投下供給す
る。次に図13に示すように、水平管路123から球状
部c内にArガスを供給しつつ、電極アッシー供給ロッ
ド142を使ってガラス管の上方開口端部から電極アッ
シーを挿入する。電極アッシー供給ロッド142の先端
部143には、図14に示されるような板ばね式挟持部
144が設けられており、リード線18a(18b)が
この挟持部142に挟持されて電極アッシーは垂下状態
に懸吊支持される。そしてテレビカメラや投映機等の光
学的手段により電極間距離が適正となる位置で締付ナッ
ト127aを締めて電極アッシーを所定位置に保持す
る。次いで図15に示されるように、水平管路123を
介してガラス管内ガスの一部を排気するとともに、Xe
ガスを供給し、液体窒素供給パイプ144から供給する
液体窒素によって球状部c周辺を冷却しXeガスを液体
状態に保持しつつ、ロータリーバーナー134によりガ
ラス管のモリブテン箔領域を加熱して、ガラス管のモリ
ブデン箔領域をピンチシールする。そして球状部c(密
閉ガラス球12)内に発光物質を封止したアークチュー
ブが出来上がり、ガラス管開口端側を所定の長さだけ切
断することにより、目的とするアークチューブが得られ
る。
【0027】次にアークチューブ10を使って放電ラン
プ装置を製造する工程について図16および図17に基
づいて説明する。まず図16(a)に示すアークチュー
ブ10を用意し、図16(b)に示すように、モリブテ
ン箔16cとリード線18cの一体化されたリード線ア
ッシー17をアークチューブ前端側リード線18aに接
続する。さらに図16(c)に示すように、リード線1
8aにゲッター26を接続するとともに、図16(d)
に示すように、ガラス製のディスク(フランジ部)24
をCO2レーザ等の熱源によってアークチューブ後端部
に溶着する。
【0028】次に図16(e)に示すように、紫外線遮
蔽用グローブ20をアークチューブ10の上方から被
せ、リード線アッシー17をグローブ先端に連成されて
いるガラス管21内に挿通し、グローブ20の下端開口
部をディスク(フランジ部)24に係合させ、グローブ
20とディスク(フランジ部)24とをCO2レーザ等
の熱源によって溶着する。
【0029】次に図17(a)に示すように、ガラス管
21を介してグローブ20内を真空に排気し、次いで不
活性ガスを注入し、グローブ20内を不活性ガスで置換
するとともに、シュリンクシールによりガラス管21を
封止してシール部22とする。次に図17(b)に示す
ように、前面にセラミックディスク34が固定され、か
つリードサポート40が突設された絶縁性ベース30を
用意し、アークチューブ後端部をチューブ係合孔31に
挿入してセラミックディスク34にアークチューブ・グ
ローブ結合体Aの後端部を接着固定する。このときアー
クチューブ後端側リード線18bは小孔31aからベー
ス30の背面側に突出させておく。さらにリードサポー
ト40の前端に固定した金属支持体41に、グローブ前
端から導出するリード線18cをスポット溶接する。
【0030】次に図17(c)に示すように、ベース3
0の背面側に端子37を螺着し、この端子37にリード
線18bをスポット溶接する。さらに端子37、および
リードサポート40のベース後方突出部である端子38
にコードC1,C2を接続するとともに、プラグカバー5
0をベース30に係合させ、両部材50,30の係合部
に金属リング47を環装する。次に図17(d)に示す
ように、焦点リング46を装着し、焦点リング位置を調
整するアライニングを行い、適正位置において高周波誘
導加熱によりプラグカバー50とベース30と焦点リン
グ46とを一体化する。
【0031】この様に本実施例では、紫外線遮蔽用のグ
ローブ20がリードサポート40を包囲することなくア
ークチューブ10だけを包囲した構造であるため、従来
構造に比べて非常にコンパクトである。また従来のグロ
ーブに比べて短いため、図18矢印に示されるように、
リフレクターでの反射光がグローブ前端部で散乱してグ
レア光となったり、グローブ先端で光がカットされて配
光パターンの中心部の光度が不足するといった不具合も
ない。またリードサポート40は、グローブ20外に配
設されているため、アークチューブ10の発する有害波
長域の紫外線にさらされることがないので、変性しにく
くそれだけリードサポート40の耐久性も確保される。
【0032】またアークチューブ10の高温状態がアー
クチューブ10を取り囲む不活性ガス雰囲気によって断
熱されて紫外線遮蔽用グローブに伝えられるため、グロ
ーブ20に形成されている紫外線遮蔽膜の耐久性が低下
することが抑制される。またアークチューブ10はグロ
ーブ20内の断熱雰囲気下におかれて一定の動作温度を
保持できるので、ヘッドランプの光束や色や温度等の安
定化を図ることができる。
【0033】なお前記した実施例では、ガラス管封止部
であるシール部22をシュリンクシールにより形成する
ようになっているが、ピンチシールにより形成してもよ
い。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る放電ランプ装置用アークチューブによれば、アー
クチューブの密閉ガラス球にチップオフ部がないので、
配光制御が容易となる。また密閉ガラス球のアークに対
応する部位に形成された凹部により、最も高温となるア
ーク中央部からガラス球内壁面までの距離が拡大され
て、密閉ガラス球の壁面温度は凹部のない密閉ガラス球
の壁面温度に比べて低く、それだけ密閉ガラス球の劣化
が抑制され、密閉ガラス球が内圧により膨らむことがな
いので、アークチューブの長期点灯中、アークは一定の
湾曲状態に保持されて所定の配光特性を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアークチューブを適用した放電ラ
ンプ装置の一実施例の斜視図
【図2】同放電ランプ装置の縦断面図
【図3】アークチューブの拡大断面図
【図4】アークチューブ用のガラス管製造工程説明図
【図5】アークチューブ用のガラス管製造工程説明図
【図6】アークチューブ用のガラス管製造工程説明図
【図7】アークチューブ用のガラス管製造工程説明図
【図8】アークチューブ用のガラス管製造工程説明図
【図9】アークチューブの製造工程説明図
【図10】アークチューブの製造工程説明図
【図11】アークチューブの製造工程説明図
【図12】アークチューブの製造工程説明図
【図13】アークチューブの製造工程説明図
【図14】アークチューブの製造工程説明図
【図15】アークチューブの製造工程説明図
【図16】同放電ランプ装置の製造工程説明図
【図17】同放電ランプ装置の製造工程説明図
【図18】従来の放電ランプ装置の断面図
【図19】同ランプに使用されているアークチューブの
断面図
【図20】チップオフ密閉ガラス球をもつアークチュー
ブの断面図
【符号の説明】
10 アークチューブ 12 チップレス密閉ガラス球 12a 凹部 15a,15b 電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極の対設された放電部であるチップレ
    ス密閉ガラス球をもつ放電ランプ装置用アークチューブ
    において、密閉ガラス球のアークの曲がり側の内周面に
    は、アークからガラス球内周面までの間隔を拡げるため
    の凹部が形成されたことを特徴とする放電ランプ装置用
    アークチューブ。
JP2120493A 1993-02-09 1993-02-09 放電ランプ装置用アークチューブ Pending JPH06231729A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2120493A JPH06231729A (ja) 1993-02-09 1993-02-09 放電ランプ装置用アークチューブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2120493A JPH06231729A (ja) 1993-02-09 1993-02-09 放電ランプ装置用アークチューブ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06231729A true JPH06231729A (ja) 1994-08-19

Family

ID=12048459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2120493A Pending JPH06231729A (ja) 1993-02-09 1993-02-09 放電ランプ装置用アークチューブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06231729A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102496557A (zh) * 2011-11-24 2012-06-13 上海亚明灯泡厂有限公司 陶瓷放电容器及金属卤化物灯

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102496557A (zh) * 2011-11-24 2012-06-13 上海亚明灯泡厂有限公司 陶瓷放电容器及金属卤化物灯
WO2013075528A1 (zh) * 2011-11-24 2013-05-30 上海亚明照明有限公司 陶瓷放电容器及金属卤化物灯
CN102496557B (zh) * 2011-11-24 2015-02-11 上海亚明灯泡厂有限公司 陶瓷放电容器及金属卤化物灯

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0850881A (ja) 電 球
JP3471093B2 (ja) 高圧放電ランプ
US7946899B2 (en) High-pressure mercury vapor discharge lamp and method of manufacturing a high-pressure mercury vapor discharge lamp
JPH10321185A (ja) 自動車用放電ランプ
EP1805784B1 (en) High-pressure gas discharge lamp
EP1805786A2 (en) Lamp
JPH06231729A (ja) 放電ランプ装置用アークチューブ
EP0418877B2 (en) Single-sealed metal vapor electric discharge lamp
US7973479B2 (en) Discharge lamp
JP2002298729A (ja) 環形蛍光ランプおよび照明器具
US20090134762A1 (en) Electric discharge lamp
CA2061898C (en) Single-ended electric lamp, particularly for use in an optical system
JPH113682A (ja) 環形蛍光ランプおよび照明器具
JP3270557B2 (ja) 放電ランプ装置
JP3911924B2 (ja) 管球
JP4178439B2 (ja) 環形蛍光ランプの製造方法
JP2771734B2 (ja) 放電ランプ装置
JP2004273326A (ja) 放電ランプの製造方法
EP0962955A2 (en) Lamp and manufacturing method thereof
JP3004783B2 (ja) 自動車用ヘッドランプ
JP3634692B2 (ja) 放電バルブ
JPH0324010B2 (ja)
JP2003109404A (ja) 反射鏡付き高圧水銀ランプおよび画像投影装置
CA2534009C (en) High intensity discharge lamp for vehicles
JP3555291B2 (ja) 高圧放電ランプ、ランプ装置、点灯装置、プロジェクターおよび液晶プロジェクター