JPH1092292A - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱

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JPH1092292A
JPH1092292A JP8241614A JP24161496A JPH1092292A JP H1092292 A JPH1092292 A JP H1092292A JP 8241614 A JP8241614 A JP 8241614A JP 24161496 A JP24161496 A JP 24161496A JP H1092292 A JPH1092292 A JP H1092292A
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tab
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box
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JP8241614A
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Yoshihiro Isshiki
義博 一色
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペースをとらず、かつ、ワイヤハーネスを
肥大化させずに、ヒューズを細分化する。 【解決手段】 1つの電源接続側タブ21aと、該電源
接続側タブからの延在部と分岐接続させると共に各分岐
部に溶断部を介して負荷接続側タブ21g、21hとを
設けた導電板21をケース20内に収容すると共に、上
記電源接続側タブおよび負荷接続側タブをケースの同一
面より並列に突出させた集積ヒューズ10を用いる一
方、集積ヒューズを嵌合する集積ヒューズ取付部を電気
接続箱のボックス外面に設け電気接続箱の内蔵している
電源側回路および負荷側回路の導電板を上記集積ヒュー
ズの電源接続側タブおよび負荷接続側タブと接続させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用ワイヤハー
ネスに用いる電気接続箱に関し、特に、集積ヒューズを
用いることにより、スペースをとらずに回路の細分化を
できるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用ワイヤハーネスにおいて
は、電気接続箱に設けたヒュース嵌合部あるいは図8お
よび図9に示すヒューズボックスF/Bのヒューズ嵌合
部1を設け、ブレードヒューズ2あるいは小型のミニヒ
ューズを上記ヒューズ嵌合部1に上方から嵌合する一
方、電源側と接続した電線W1の端末に圧着した端子3
の電気接続部3aを下方より嵌合してヒューズ2の電源
側端子2aと電気接続させる一方、負荷側と接続した電
線W2の端末に圧着したヒューズ用圧着端子4の電気接
続部4aをヒューズ2の負荷側端子2bと電気接続させ
ている。
【0003】一般に、電源回路と接続したヒューズは、
該ヒューズの下流側で分岐して、1つのヒューズに対し
て多数の負荷を接続しているが、該構成とすると、1つ
の負荷への過電流でヒューズが溶断すると、他の負荷へ
の電流を遮断される問題がある。よって、ヒューズの電
源側を同一回路とする場合には、前記図8および図9に
示すように、1つの電線接続部3bに対して複数の端子
3aを連鎖させて設けた圧着端子3を電源側電線W1に
接続して、電源側回路の分岐を図り、各ヒューズ2を個
別に電源側回路と接続するようにしている。即ち、並設
したヒューズ嵌合部1A、1B、1Cに、1本の電源側
電線W1と接続した圧着端子3の連鎖状の端子3a、3
a、3aを夫々嵌合して取り付けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、自動車
の回路構成上の信頼性および完全性を確保するため、各
負荷毎に接続するヒューズを設けると共に、電源側回路
を連鎖状端子を使用して分配する構成とすると、ヒュー
ズボックスが大型化すると共に、ジャンクションボック
ス等にヒューズ嵌合部を設ける場合には、該ヒューズ嵌
合部のスペースが広くなり、ジャンクションボックスが
大型化する問題がある。また、各負荷毎に従来のブレー
ドヒューズあるいはミニヒューズを接続すると、負荷側
と接続する電線本数が増加する。しかも、ヒューズと対
応させた径の電線を介して負荷側と接続する必要がある
ため、信号用回路では小電流用の細径電線で十分である
にも拘わらず、ヒューズ側との関連で中径電線を使用す
る必要があり、電線群を集束して構成するワイヤハーネ
スが肥大化する問題がある。
【0005】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、スペースを取る事なく、かつ、ワイヤハーネスを
肥大化させることなく、回路の細分化を図ることを課題
としている。
【0006】
【課題を解決する手段】上記課題を解決するため、本発
明は、請求項1で、1つの電源接続側タブと、該電源接
続側タブの延在部から分岐接続させると共に各分岐部に
溶断部を介して負荷接続側タブとを設けた導電板をケー
ス内に収容すると共に、上記電源接続側タブおよび負荷
接続側タブをケースの同一面より並列に突出させた集積
ヒューズを用いる一方、上記集積ヒューズを嵌合する集
積ヒューズ取付部を電気接続箱のボックス外面に設け、
電気接続箱の内蔵している電源側回路および負荷側回路
の導電材を上記集積ヒューズの電源接続側タブおよび負
荷接続側タブと接続させる構成としていることを特徴と
する電気接続箱を提供している。
【0007】上記電気接続箱はジャンクションボック
ス、ヒューズボックス、リレーボックス等の各種電気接
続箱を含む。また、該電気接続箱の内部回路は、バスバ
ー、電線と該電線と圧接する圧接端子、FPC(フレキ
シブルプリンテッドサーキット),プリント基板等の各
種内部回路を含み、これら内部回路と上記集積ヒューズ
のタブとを直接あるいは中継端子を介して接続する構成
のものを含む。
【0008】上記構成の集積ヒューズでは、1つの導電
板に、ケースより突出している電源接続側タブと、該タ
ブからの延在部を分岐させて夫々溶断部を介して接続し
た複数の負荷接続側タブとを形成しているため、電源側
回路を分岐した個数だけ分配できると共に、1つの導電
板を用いて複数のヒューズを構成することができる。か
つ、該集積ヒューズの電源接続側タブおよび負荷接続側
タブを電気接続箱の内部回路の電源側および負荷側と接
続させるため、スペースを取る事なく、各負荷側回路を
夫々溶断部を介して電源側回路を接続させることができ
る。かつ、集積ヒューズにおいて、電源接続側と分岐さ
せて設ける負荷接続側の許容電流量を小さくできるた
め、該負荷側部品と接続する電線を細径化でき、其の
分、ワイヤハーネスの肥大化を抑制できる。
【0009】上記集積ヒューズは、具体的には、例え
ば、1つのケース内に、少なくとも2組の上記導電板を
収容して、1つのケースより少なくとも2つ以上の電源
接続側タブと、少なくとも4つ以上の負荷接続側タブと
を並列に突出させた構成としている(請求項2)。な
お、集積ヒューズは1つの電源接続用タブと、該電源接
続用タブより分岐させて2以上の負荷接続側タブを備え
た形状であっても良いことは言うまでもない。
【0010】上記のように、1つの導電板で、電源接続
側回路を分岐させて多数個のヒューズを細分化して設け
る構成とすると共に、該導電板を複数組設けると、1つ
の集積ヒューズ内部に夫々電源側と接続した多数のヒュ
ーズを収容することができ、スペースを取る事なく回路
の細分化を図ることが出来る。
【0011】上記電気接続箱には、集積ヒューズ取付部
を近接した位置に多数密集させて設けることが好ましい
(請求項3)。このように集積ヒューズ取付位置を近接
させると、電気接続箱の内部回路との接続形態を合理的
にまとめることができる。
【0012】上記電気接続箱は、上面開口のヒューズボ
ックスからなり、該開口より上記集積ヒューズを多数並
列に収容し、該電気接続箱内に収容している導電材と分
岐接続させる構成としてもよい(請求項4)。
【0013】即ち、集積ヒューズを用いたヒューザー
(ヒューズ専用ボックス)としており、該構成とする
と、小型の専用ボックス内部に多数の集積ヒューズを効
率良く収容できると共に、該ボックス内部の電源接続側
回路および負荷接続側回路を取り回し良く構成すること
ができる。
【0014】上記電気接続箱に収容している導電材はバ
スバーからなり、該バスバーから屈折して形成したヒュ
ーズ接続用のタブを形成すると共に、該タブに圧接溝を
設け、上記集積ヒューズのタブを上記圧接溝に圧入して
電気的に接続している(請求項5)。あるいは/およ
び、バスバーから屈折して形成したヒューズ接続用のタ
ブを設け、該タブを中継端子を介して上記集積ヒューズ
のタブと電気的に接続している(請求項6)。
【0015】上記のように、集積ヒューズの電源接続側
タブおよび負荷接続側タブを、電気接続箱内部に収容し
たバスバーに設けたタブと接続する構成とすると、電線
端末に接続した圧着端子とヒューズのタブを接続する場
合と比較して、作業手数がかからず、かつ、スペースを
取らずにヒューズのタブと電源側及び負荷側回路とを接
続できる。特に、請求項5に記載の如く、バスバーに形
成したタブを圧接タブとすると、中継端子を介さずに直
接ヒューズのタブと接続することができる。
【0016】上記集積ヒューズのケース内に上記導電板
を2組収容し、ケースより突出させた電源接続側タブを
中央部に隣接して並設する一方、電気接続箱内に電源側
と接続したバスバーを収容し、該バスバーの基板の両側
より折り曲げて突出させた一対のヒューズ接続用のタブ
を、上記集積ヒューズの一対の電源接続側タブと電気接
続させることが好ましい(請求項7)。
【0017】上記請求項7に記載のように、集積ヒュー
ズに設ける2組の導電板の各電源接続側タブを隣接して
配列すると、電源側回路のタブの基板の両側より対向し
て突設した一対のタブにそれぞれ接続でき、最も簡単な
構造で、かつ、最小のスペースで、電源側回路とヒュー
ズ側の複数の電源接続側タブとを接続することができ
る。
【0018】上記バスバーの基板両側より対向して形成
するヒューズ接続用のタブは、基板の長さ方向に間隔を
あけて多数組設け、多数並列配置する上記集積ヒューズ
の電源接続側タブと接続させることが好ましい(請求項
8)。
【0019】上記請求項8に記載のように、集積ヒュー
ズを多数並列に収容した場合、バスバーを上記形状とす
ると、該集積ヒューズの電源接続側タブに対して1本の
バスバーにより効率良く電源回路を分配することができ
る。
【0020】上記電気接続箱内に収容するバスバーに電
源接続用のタブを設ける一方、電源側電線と接続したメ
ス端子を収容しているコネクタを電気接続箱に嵌合し、
上記メス端子に上記バスバーの電源接続用タブを嵌合し
て接続することが好ましい(請求項9)。
【0021】上記請求項9に記載のように、ヒューズの
電源側と接続する電気接続箱の内部回路をバスバーと
し、該バスバーと電源側電線との接続を、バスバーの端
末に設けたタブを、電気接続箱に嵌合するコネクタ内の
電源電線端末の圧着端子と嵌合して接続させると、ワン
タッチ接続することができ、組みつけ作業性の向上を図
ることができる。
【0022】さらに、上記電気接続箱に多数配置する集
積ヒューズの少なくとも1つに代えて、ケース内に導電
材を櫛歯形状としたショートピンを収容したショートピ
ン保持体を用い、電源回路をヒューズを介さずに分配す
る構成としてもよい(請求項10)。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態に基づき詳細に説明する。
【0024】図1乃至図4は第1実施形態を示し、該第
1実施形態の電気接続箱は、主として集積ヒューズ10
をボックス11に収容した集積ヒューズ専用のヒューズ
ボックス、所謂、ヒューザーからなる。上記ボックス1
1は上面に開口11aを備え、該開口11aの内部には
図1中のX方向の集積ヒューズ取付部12(図2に示
す)を設け、該集積ヒューズ取付部12を直交するY方
向に所要ピッチで並設している。これら並設した集積ヒ
ューズ取付部12の上面には一定ピッチでタブ挿入口1
2aを設けている。また、下方には、電源回路側の1本
のバスバー13を収容保持する保持部16を設けている
と共に、負荷側と接続した電線14の端末に圧着した端
子15を挿入保持する保持部18を設けている。
【0025】集積ヒューズ10は図4に示すように、絶
縁樹脂から形成したケース20の内部に2組の導電板2
1(21A、21B)を収容し、これら導電板21を夫
々図示のように3本の櫛歯を有する形状とし、1つの歯
(a)の先端には電源接続側タブ21aを設けると共
に、その延在部21bの先端より直角方向の屈折部21
cを設け、該屈折部21cより2本の歯(b)(c)を
分岐させ、これら分岐部21d、21fの先端に夫々負
荷接続側タブ21g、21hを設けると共に、分岐部の
中間部に細幅とした溶断部21i、21kを設けてい
る。
【0026】上記タブ21a、21g、21hはケース
20の下面より一定ピッチPで突出させ、かつ、ケース
20に収容する2組の導電体は、それらの電源接続側タ
ブ21a、21aを中央に隣接させ、その両側に負荷接
続側タブ21g、21hを配列するように突出させてい
る。これら6個のタブはケース20の下面より同一ピッ
チで並設して突出させている。
【0027】さらに、上記した集積ヒューズ10をボッ
クス11内にY方向に一定ピッチで4個装着するように
し、かつ、1つのブレードヒューズ17もボックス11
内に収容するようにしている。
【0028】ボックス11内に収容保持するバスバー1
3は図1に示すように、細長い基板13aの両側より対
向して一対の圧接タブ13b(13b−1、13b−
2)を折り曲げて突設し、この対向する一対の圧接タブ
13bを長さ方向に一定ピッチで基板13aに設けてい
る。かつ、基板13aの一端にはブレードヒューズ17
のタブ17aと接続する1つの圧接タブ13cを設けて
いる。
【0029】上記圧接タブ13b、13cは先端面より
圧接溝13dを切り込んで形成している。このバスバー
13をボックス11内に基板13aを水平として収容
し、圧接タブ13bを上向きに配置している。該バスバ
ー13に対して、ボックス11内に挿入する集積ヒュー
ズ10の下向きの中央の2個の電源接続側タブ21a、
21aが圧接タブ13b、13bと直交方向に位置し、
これらタブ21a、21aをバスバーの圧接タブ13
b、13bの圧接溝13dに圧入して、電気接続を図っ
ている。
【0030】また、上記バスバー13の他端は下向きに
折り曲げて電源接続側タブ13eを設けている。一方、
ボックス11には下方よりコネクタ25を嵌合するよう
にしており、該コネクタ25内で電源側電線26の端末
に圧着したメス型の圧着端子27を収容し、該圧着端子
27に上記バスバー13の電源接続側タブ13を嵌合さ
せている。
【0031】一方、上記集積ヒューズ10の負荷接続側
タブ21g、21hおよびブレードヒューズ17の負荷
接続側タブ17bには、負荷側と接続した電線14の端
末に圧着したメス端子15をボックス11の圧着端子保
持部18に挿入係止し、これらメス端子15にヒューズ
の負荷接続側タブ21g、21h、17bを上方から挿
入して嵌合させている。
【0032】上記構造からなるヒューズ専用ボックス
(ヒューザー)からなる電気接続箱では、電源側と接続
した1つのバスバー13の細長い基板13に対向配置し
た一対の圧接タブ13b、13bが1つの集積ヒューズ
10の2つの電源接続側タブ21aと直接圧接接続し、
これら電源接続側タブ21aは夫々溶断部21i、21
kを介して負荷接続側タブ21g、21kに分岐してい
るため、これら負荷接続側タブ21g、21kと圧着メ
ス端子15を介して接続する負荷側電線14は夫々電源
側が分配された個別のヒューズに接続された形態とな
る。よって、1つの集積ヒューズ10では4個の電源側
が分配されたヒューズが設けられた構成となり、集積ヒ
ューズ10を図1に示すように4個収容すると、全部で
16個のヒューズが設けられた構成となり、夫々負荷側
と接続される。さらに、別個にブレードヒューズ17が
ボックス11内には装着されるため、ヒューザー内に1
7個のヒューザーが配置された構成となる。
【0033】このように、集積ヒューズを多数収容する
ヒューザーでは、電源側を分配して構成した多数のヒュ
ーズを小型ボックスの内部に効率良く収容しているた
め、ヒューズを細分化した場合においても設置スペース
をとらない。
【0034】また、負荷接続側タブ21g、21hの溶
断部21k、21iの設定により許容電流量が小さいヒ
ューズとすると、負荷側に接続する電線28を細径化で
き、これら電線28を集束して組み立てるワイヤハーネ
スの肥大化を抑制できる。
【0035】第1実施形態では、集積ヒューズ10の電
源接続側タブ21aはバスバー13に設けた圧接タブ1
3bと直接圧接接続しているが、図5の第2実施形態に
示すように、平板状のタブ13b’として、中継端子3
0を介して電源接続側タブ21aと接続してもよい。ま
た、負荷接続側タブ21g、21hも中継端子31を介
してバスバー32からなる負荷側回路と接続する構成と
してもよい。
【0036】図6は第3実施形態を示し、上記第1実施
形態ではヒューズ専用ボックス(ヒューザー)からなる
電気接続箱に関するものであるが、ジャンクジョボック
スJ/Bのアッパーケース40の一部に複数の集積ヒュ
ーズ取付部41を近接位置に密集させて設けてもよい。
該アッパーケース40には集積ヒューズ取付部41の他
に、リレー取付部42、電線接続するコネクタ嵌合部4
3等が設けられている。
【0037】上記のように、ヒューズ、リレー、コネク
タ等を混在させて高密度に装着するジャンクジョボック
スの場合においても、集積ヒューズを用いると共に、多
数の集積ヒューズを近接させた位置に密集させて配置し
ているため、スペースを取る事なくヒューズを細分化さ
せて設置することができる。
【0038】図7は第4実施形態を示し、集積ヒューズ
10と外観は同一形状のショートピン保持体50を設
け、該ショートピン保持体50を電気接続箱に配置する
多数の集積ヒューズ10の一部に代えて用いている。集
積ヒューズ10の導電体21には、各負荷側の分岐部に
細幅とした溶断部を設けてヒューズを構成しているが、
ショートピンを構成する導電体51の負荷側と接続する
分岐部21d、21fには溶断部を設けていない構成と
している。他の構成は集積ヒューズの導電体と同一形状
である。
【0039】上記したショートピン保持体50は集積ヒ
ューズ10と外観は同一としているため、集積ヒューズ
取付部に取り付けて、電源側回路および負荷側回路と接
続することができる。よって、ヒューズを介させず回路
を分配したい場合に、容易に対応でき、回路設計の変更
の自由度を高めることができる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係わる電気接続箱では、集積ヒューズを用いているた
めヒューズを細分化できると共に、該集積ヒューズを電
気接続箱に直接装着できる構成としているため、電気接
続箱内部の回路と接続でき、スペースを取る事なく負荷
側回路を個別にヒューズと接続して、自動車の信頼性、
安全性を高めることできる。
【0041】特に、多数の集積ヒューズを収容したヒュ
ーザーとすると、より効率よくヒューズを細分化して負
荷側と接続でき、多数のヒューズを収容するヒューザー
の小型化を図ることができ、その設置スペースを小さく
できる。
【0042】さらに、ヒューズを細分化して、その許容
電流量を小さくすることも容易にでき、その場合、該ヒ
ューズと接続する負荷側電線の細径化を図ることができ
る。特に、通電量が小さくてもよい信号回路用電線が急
増しているため、これら信号回路用電線として細径電線
を用いると、ワイヤハーネス径の肥大化を抑制でき、そ
の分、ワイヤハーネスの重量も軽減することができる。
【0043】また、集積ヒューズを、ケースから電源接
続側タブおよび負荷接続側タブを並列に突出させた形状
とすると、電気接続箱の内部回路、特に、バスバーとの
接続をスペースを取る事なく、かつ、容易に行うことが
できる。即ち、バスバーのタブと中継端子を介してヒュ
ーズのタブを接続すればよい。また、バスバーのタブが
圧接タブの場合には、ヒューズのタブを圧接接続するだ
けでよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のヒューザーの分解斜
視図である。
【図2】 (A)は第1実施形態のボックス内部に設け
た集積ヒューズ取付部の平面図、(B)は(A)のb−
b線断面図、(C)は(A)のc−c線断面図である。
【図3】 第1実施形態の一部概略断面図である。
【図4】 集積ヒューズを示し、(A)は平面図、
(B)は正面図、(C)はケースの前側部を除去して示
した図面である。
【図5】 第2実施形態の斜視図である。
【図6】 第3実施形態の斜視図である。
【図7】 第4実施形態に用いるショートピン保持体の
斜視図である。
【図8】 従来のヒューズボックスの平面図である。
【図9】 従来のヒューズボックスの分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 集積ヒューズ 11 ボックス 13 バスバー 13a 基板 13b 圧接タブ 13d 圧接溝 13e 電源接続側タブ 20 ケース 21 導電体 21a 電源接続側タブ 21g、21h 負荷接続側タブ 21k、21i 溶断部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの電源接続側タブと、該電源接続側
    タブからの延在部と分岐接続させると共に各分岐部に溶
    断部を介して負荷接続側タブとを設けた導電板をケース
    内に収容すると共に、上記電源接続側タブおよび負荷接
    続側タブをケースの同一面より並列に突出させた集積ヒ
    ューズを用いる一方、 上記集積ヒューズを嵌合する集積ヒューズ取付部を電気
    接続箱のボックス外面に設け、電気接続箱の内蔵してい
    る電源側回路および負荷側回路の導電材を上記集積ヒュ
    ーズの電源接続側タブおよび負荷接続側タブと接続させ
    る構成としていることを特徴とする電気接続箱。
  2. 【請求項2】 上記集積ヒューズは、1つのケース内
    に、少なくとも2組の上記導電板を収容して、1つのケ
    ースより少なくとも2つ以上の電源接続側タブと、少な
    くとも4つ以上の負荷接続側タブとを並列に突出させた
    構成としている請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 【請求項3】 上記電気接続箱に、集積ヒューズ取付部
    を近接した位置に多数密集させて設けている請求項1ま
    たは請求項2に記載の電気接続箱。
  4. 【請求項4】 上記電気接続箱は、上面開口のヒューズ
    ボックスからなり、該開口より上記集積ヒューズを多数
    並列に収容し、該電気接続箱内に収容している導電材と
    分岐接続させる構成としている請求項1乃至請求項3の
    いずれか1項に記載の電気接続箱。
  5. 【請求項5】 上記電気接続箱に収容している導電材は
    バスバーからなり、該バスバーから屈折して形成したヒ
    ューズ接続用のタブを形成すると共に、該タブに圧接溝
    を設け、上記集積ヒューズのタブを上記圧接溝に圧入し
    て電気的に接続している請求項1乃至請求項4のいずれ
    か1項に記載の電気接続箱。
  6. 【請求項6】 上記電気接続箱に収容している導電材は
    バスバーからなり、該バスバーから屈折して形成したヒ
    ューズ接続用のタブを設け、該タブを中継端子を介して
    上記集積ヒューズのタブと電気的に接続している請求項
    1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電気接続箱。
  7. 【請求項7】 上記集積ヒューズのケース内に上記導電
    板を2組収容し、ケースより突出させた電源接続側タブ
    を中央部に隣接して並設する一方、電気接続箱内に電源
    側と接続したバスバーを収容し、該バスバーの基板の両
    側より折り曲げて突出させた一対のヒューズ接続用のタ
    ブを、上記集積ヒューズの一対の電源接続側タブと電気
    接続させている請求項1乃至請求項6のいずれか1項に
    記載の電気接続箱。
  8. 【請求項8】 上記バスバーの基板両側より対向して形
    成するヒューズ接続用のタブは、基板の長さ方向に間隔
    をあけて多数組設け、多数並列配置する上記集積ヒュー
    ズの電源接続側タブと接続させている請求項7に記載の
    電気接続箱。
  9. 【請求項9】 上記電気接続箱内に収容するバスバーに
    電源接続用のタブを設ける一方、電源側電線と接続した
    メス端子を収容しているコネクタを電気接続箱に嵌合
    し、上記メス端子に上記バスバーの電源接続用タブを嵌
    合して接続している請求項5乃至請求項8のいずれか1
    項に記載の電気接続箱。
  10. 【請求項10】 上記電気接続箱に多数配置する集積ヒ
    ューズの少なくとも1つに代えて、ケース内に導電材を
    櫛歯形状としたショートピンを収容したショートピン保
    持体を用い、電源回路をヒューズを介さずに分配する構
    成としている請求項3乃至請求項9のいずれか1項に記
    載の電気接続箱。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019040825A (ja) * 2017-08-29 2019-03-14 矢崎総業株式会社 バスバー、電気接続箱、及び、ワイヤハーネス
JP2021002441A (ja) * 2019-06-20 2021-01-07 矢崎総業株式会社 電流遮断構造

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