JPH1091892A - プロセス制御システム - Google Patents

プロセス制御システム

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JPH1091892A
JPH1091892A JP21976796A JP21976796A JPH1091892A JP H1091892 A JPH1091892 A JP H1091892A JP 21976796 A JP21976796 A JP 21976796A JP 21976796 A JP21976796 A JP 21976796A JP H1091892 A JPH1091892 A JP H1091892A
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JP21976796A
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Hiromoto Goto
浩基 後藤
Kenichiro Fujisawa
健一郎 藤沢
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Honeywell Inc
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Honeywell Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作側から待機側への切り替え期間中におい
ても、安定したディジタル出力信号を各種プロセス機器
に供給することができるプロセス制御システムを提供す
る。 【解決手段】 各ディジタル出力装置1A,1Bに、プ
ロセス機器に出力すべき出力データ23A,23Bを保
持する出力レジスタ11A,11Bと、このレジスタ出
力24A,24Bを実出力26として相互に論理和出力
する出力ドライバ12A,12Bとを設けて、待機側に
比較して動作側出力レジスタ11Aにおける出力データ
23Aの更新保持を遅延させるともに、動作側/待機側
切り替え時には、一時的に両出力ドライバ12A,12
Bから出力データ23A,23Bを出力した後、動作側
からの出力を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロセス制御シス
テムに関し、特にプロセス制御装置からの指示に応じて
所定のディジタル出力信号を出力することにより各種プ
ロセス機器のオン/オフ制御を行うディジタル出力装置
が2重化されたプロセス制御システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、プロセス制御システムでは、プロ
セス設備の大規模化や高度化に伴って、プロセス制御に
対する高信頼性が要求されるものとなり、プロセス制御
装置からの指示に応じて所定の出力信号を出力すること
により各種プロセス機器の制御を行う出力装置の2重化
が検討されている。この種の出力装置としては、アナロ
グ信号を出力することにより各種プロセス機器の制御を
行うアナログ出力装置と、ディジタル信号を出力するこ
とにより各種プロセス機器の制御を行うディジタル出力
装置に大別される。
【0003】従来、ディジタル信号によりプロセス機器
のオン/オフ制御を行うディジタル出力装置では、所定
のアナログ量を示すアナログ信号によりプロセス機器を
細かく制御するアナログ出力装置と比較して、その障害
対策が重要視されておらず、また2重化した場合の動作
側から待機側への切り替え制御が複雑化する傾向がある
とともに、その回路構成部品が高価であったことから、
あまり検討されていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、このよう
な従来のプロセス制御システムでは、ディジタル出力装
置を動作側および待機側として並行して設けて、切り替
え指示に応じてこれらディジタル出力装置を単に動作側
から待機側に切り替えるようにした場合には、動作側お
よび待機側の各ディジタル出力装置にそれぞれ固有の回
路処理遅延に起因して、実際にプロセス機器に出力され
るディジタル出力信号にバンプと呼ばれるパルスノイズ
が発生する可能性があり、プロセス制御を乱してしまう
という問題点があった。
【0005】例えば、図4に示すように、動作側からの
出力信号41または待機側からの出力信号42のいずれ
か一方が実出力43として選択され、各種プロセス機器
に出力されるものとなっており、特に上位のプロセス制
御装置から切り替え指示が出力される時刻T1 以前にお
いては、動作側からの出力信号41が実出力43として
選択されているものとする。
【0006】ここで、動作側および待機側の各ディジタ
ル出力装置に固有する回路処理遅延に起因して、待機側
からの出力信号42が動作側からの出力信号41よりΔ
tだけ遅れて出力されているような場合、切り替え指
示、具体的には動作側出力信号41の出力停止(ディス
エーブル)と待機側出力信号42の出力開始(イネーブ
ル)が指示された時刻T1 では、動作側出力信号41が
「OFF」であるが待機側出力信号42が「ON」のま
まとなる。
【0007】したがって、実出力43としては時刻T1
直後から待機側出力信号42が「OFF」となる時刻T
2 までの区間において、パルス状のノイズ、すなわちバ
ンプ45が出力されるものとなり、これがプロセス制御
を乱す原因となる。また、これら切り替え指示への応答
遅延誤差などにより、待機側出力信号42の出力開始が
動作側出力信号41の出力停止より遅れた場合には、実
出力43が出力されない区間、すなわちギャップが発生
するものとなり、プロセス制御を乱す原因となる。
【0008】本発明はこのような課題を解決するための
ものであり、動作側から待機側への切り替え期間中にお
いても、安定したディジタル出力信号を各種プロセス機
器に供給することができるプロセス制御システムを提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明によるプロセス制御システムは、それ
ぞれ動作側および待機側として2重化を構成する2つの
ディジタル出力装置と、各ディジタル出力装置のうち待
機側ディジタル出力装置における出力データの更新保持
タイミングに比較して動作側ディジタル出力装置におけ
る出力データの更新保持タイミングを遅延させる遅延手
段とを備え、各ディジタル出力装置は、プロセス制御装
置から受信した出力データを逐次更新保持する出力レジ
スタと、この出力レジスタからのレジスタ出力を対向す
るディジタル出力装置の出力レジスタからのレジスタ出
力との論理和として相互に各種プロセス機器に出力する
出力ドライバと、動作側/待機側切り替え時には一時的
に各ディジタル出力装置の出力ドライバから同時に出力
データを出力させる制御手段とを有するものである。
【0010】したがって、各ディジタル出力装置の出力
レジスタでは、プロセス制御装置からの出力データが出
力レジスタに逐次更新保持されるとともに、待機側に比
較して動作側が遅延したタイミングで更新保持され、動
作側/待機側切り替え時には一時的に各ディジタル出力
装置の出力ドライバから同時に出力データが出力され、
両出力データの論理和が各種プロセス機器に出力され
る。
【0011】また、各ディジタル出力装置は、対向側デ
ィジタル出力装置の出力ドライバを制御する対向側出力
制御手段を有し、動作側が待機側の出力ドライバからの
出力を強制的に停止させるようにしたものである。した
がって、各ディジタル出力装置のうち動作側の対向側出
力制御手段により待機側の出力ドライバからの出力が強
制的に停止される。
【0012】また、各ディジタル出力装置は、自装置が
動作側の場合には出力ドライバのドライバ出力をリード
バックデータとして監視し、自装置が待機側の場合には
出力レジスタのレジスタ出力をリードバックデータとし
て監視する監視手段を有するものである。したがって、
各ディジタル出力装置にて、自装置が動作側の場合には
出力ドライバのドライバ出力がリードバックデータとし
て監視され、自装置が待機側の場合には出力レジスタの
レジスタ出力がリードバックデータとして監視される。
【0013】また、プロセス制御装置は、遅延手段とし
て、各ディジタル出力装置のうち待機側ディジタル出力
装置に対する出力データの送出タイミングに比較して動
作側ディジタル出力装置に対する前記出力データの送出
タイミングを遅延させるコマンド送出手段を有するもの
である。したがって、プロセス制御装置のコマンド送出
手段により、待機側ディジタル出力装置に対して送出す
る出力データよりも遅延して、動作側ディジタル出力装
置に対して出力データが送出され、待機側よりも遅延し
て動作側にて出力データが更新保持される。
【0014】また、各ディジタル出力装置は、遅延手段
として、自装置が待機側の場合には出力データの受信に
応じて直ちに出力データを出力レジスタに更新保持し、
自装置が動作側の場合には出力データの受信から所定時
間遅延して出力データを出力レジスタに更新保持する更
新保持制御手段を有するものである。したがって、各デ
ィジタル出力装置の更新保持制御手段により、自装置が
待機側の場合には出力データの受信に応じて直ちに出力
データが出力レジスタに更新保持され、自装置が動作側
の場合には出力データの受信から所定時間遅延して出力
データが出力レジスタに更新保持される。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明の一実施の形態であるプロ
セス制御システムのブロック図であり、同図において、
1A,1Bはフィールド配線用の接続パネル3を介して
相互に接続されている2重化されたディジタル出力装
置、4は各種プロセス機器へのフィールド配線、5はプ
ロセス機器側の電源である。
【0016】動作側および待機側となる各ディジタル出
力装置1A,1Bは、それぞれ同一構成となっている。
10A,10Bはプロセス制御装置から受信した制御コ
マンドに含まれる出力データを逐次出力するとともに、
ディジタル出力装置1A,1B内の各部を監視し、異常
が発生した場合あるいは対向側ディジタル出力装置から
の通知に応じて動作側/待機側の切り替え制御を行うC
PU(制御手段)である。
【0017】11A,11BはCPU10A,10Bか
らの出力データ23A,23Bを逐次更新保持する出力
レジスタ、12A,12Bは出力レジスタ11A,11
Bから保持出力されているレジスタ出力24A,24B
を接続パネル3へ出力する出力ドライバ(オープンコレ
クタ出力)、13A,13BはCPU10A,10Bか
らのEN信号20A,20Bに応じて動作するイネーブ
ルスイッチ(ENSW)である。
【0018】15A,15Bはイネーブルスイッチ13
A,13Bの出力を反転させるインバータ、16A,1
6Bはインバータ15A,15Bの出力と対向側INH
信号19B,19Aとの論理積を出力するANDゲー
ト、17A,17BはANDゲート16,26の出力と
異常検出時にCPU10A,10Bから切り替え出力さ
れるINH1信号21A,21Bとの論理積を出力する
ANDゲートである。
【0019】14A,14Bは直列接続された2つのス
イッチを有し、ANDゲート17A,17Bの出力と異
常検出時にCPU10A,10Bから切り替え出力され
るINH2信号22A,22Bとに基づいてこれらスイ
ッチを制御することにより、待機側のディジタル出力装
置1B,1Aからの出力を強制的に停止させるINH信
号19A,19Bを出力するインヒビットスイッチ(I
NHSW:対向側出力制御手段)である。
【0020】なお、このインヒビットスイッチ19A,
19Bは、同時故障が発生しないように別々の回路およ
び部品からなる独立した2つのスイッチを有しており、
特にそれぞれのスイッチの単一故障が発生した場合で
も、全体として「ON」しないようにこれらスイッチが
直列接続されて構成されている。また、各スイッチは、
例えば個々のスイッチ端の電圧レベルなどに基づいて、
その「ON/OFF」状態がCPU10A,10Bによ
り監視され、各インヒビットスイッチ19A,19Bに
おける障害発生の有無が確認されるものとなっている。
【0021】18A,18Bはインバータ15A,15
Bの出力と対向側INH信号19B,19Aとの論理積
を反転出力するNANDゲートである。特に、待機側と
なっているディジタル出力装置1B,1AのCPU10
B,10Aにて、レジスタ出力24B,24Aがリード
バックデータとして監視され、また動作側となっている
ディジタル出力装置1A,1BのCPU10A,10B
にて、ドライバ出力25A,25Bがリードバックデー
タとして監視される。
【0022】次に、図2を参照して、本発明の動作を説
明する。図2は図1に示すプロセス制御システムの各部
の動作を示すタイミングチャートである。切り替え前
(時刻T1以前)では、ディジタル出力装置1A,1B
がいずれも正常動作中であり、CPU10A,10Bか
らのEN信号20A,20Bはいずれも「Hレベル」
(有効)を示しており、それぞれのENSW13A,1
3Bは「ON」となっている。
【0023】また、CPU10A,10Bから、INH
1信号21AおよびINH2信号22Aとして「Hレベ
ル」(有効)が出力され、INH1信号21BおよびI
NH2信号22Bとして「Lレベル」(無効)が出力さ
れている。これにより、ディジタル出力装置1Bでは、
INHSW14Bが「OFF」となり、+電源側へのプ
ルアップにより対向側INH信号19Bは「Hレベル」
(無効)となる。
【0024】一方、ディジタル出力装置1Aでは、対向
側INH信号19Hおよびインバータ15Aの出力がと
もに「Hレベル」であることから、ANDゲート16A
の出力が「Hレベル」となる。さらにINH1信号21
Aも「H」レベルであることから、ANDゲート17A
の出力が「Hレベル」となる。
【0025】したがって、INH2信号22Aも「Hレ
ベル」であることから、INHSW14Aが「ON」と
なり、その出力である対向側INH信号19Aとして
「Lレベル」(無効)が出力される。また、ディジタル
出力装置1Aでは、インバータ15Aの出力および対向
側INH信号19Bがともに「Hレベル」であることか
ら、NANDゲート18Aの出力が「Lレベル」(有
効)となる。
【0026】これにより、出力レジスタ11Aに保持さ
れているCPU10Aからの出力データ23Aが、出力
ドライバ12Aから出力されるものとなる。したがっ
て、ディジタル出力装置1Aが動作側として動作するも
のとなり、プロセス制御装置からの制御コマンドを受信
し、その中に含まれている出力データを逐次更新保持し
て各プロセス機器に出力する。
【0027】一方、ディジタル出力装置1Bでは、イン
バータ15Bの出力が「Hレベル」であるが、対向側I
NH信号19Aが「Lレベル」(有効)であることか
ら、NANDゲート18Bの出力が「Hレベル」(無
効)となる。したがって、出力ドライバ12Bの出力が
停止状態となり、ディジタル出力装置1Bが待機側とし
て動作するものとなり、プロセス制御装置からの制御コ
マンドを受信し、その中に含まれている出力データを逐
次更新保持し、動作側での異常発生に待機している。
【0028】このような状態において、動作側のディジ
タル出力装置1Aにて発生した異常がCPU10Aによ
り検出された場合、例えば動作側リードバックデータで
あるドライバ出力25Aから異常が確認された場合や、
電源低下あるいはCPU10Aが暴走しウォッチドッグ
タイマなどによりリセットされた場合、動作側と待機側
とを切り替えるために、CPU10AからINH1信号
21AおよびINH2信号22Aとして「Lレベル」
(無効)が出力される(時刻T1)。
【0029】これに応じて、動作側のディジタル出力装
置1Aでは、INHSW14Aが「OFF」となって対
向側INH信号19Aが「Hレベル」(無効)となる。
これにより、待機側のディジタル出力装置1Bでは、イ
ンバータ15Bの出力が「Hレベル」に維持されている
ことから、NANDゲート18Bの出力が「Lレベル」
(有効)となって、出力信号の強制停止が解除される。
【0030】したがって、ディジタル出力装置1Bの出
力レジスタ11Bに保持されている出力データ24B
が、出力ドライバ12Bから出力されるものとなり、時
刻T1以降では、動作側および待機側の両方のディジタ
ル出力装置1A,1Bから、出力データ24A,24B
が同時に出力されるものとなる。ただし、各出力ドライ
バ12A,12Bの出力段が、オープンコレクタ出力と
なっていることから、両ドライバ出力25A,25Bの
論理和(Wired−OR)が実出力26として各プロ
セス機器に出力される。
【0031】続いて、CPU10Bは、対向側INH信
号19Aが「Hレベル」(無効)に変化したから、出力
信号の強制停止が解除されたことを確認し、「Hレベ
ル」(有効)を示すINH1信号21BおよびINH2
信号22Bを出力する(時刻T2)。これにより、対向
側INH19Aが「Hレベル」であることから、INH
SW14Bが「ON」となり、「Lレベル」(有効)を
示す対向側INH信号19Bが出力される。
【0032】一方、動作側のディジタル出力装置1Aで
は、インバータ15Aの出力が「Hレベル」に維持され
ており、対向側INH信号19Bが「Lレベル」(有
効)となったことから、NANDゲート18Aの出力が
「Hレベル」(無効)となり、出力ドライバ12Aの出
力が停止される。これにより、時刻T2にて、動作側の
ディジタル出力装置1Aからの出力が、待機側のディジ
タル出力装置1Bから強制的に停止されるものとなり、
新たにディジタル出力装置1Bが動作側となって、出力
ドライバ12Bから出力レジスタ11Bの内容が実出力
26として出力される。
【0033】その後、ディジタル出力装置1AのCPU
10Aは、ディジタル出力装置1Aで異常が発生してい
るとともに、対向側INH信号19Bが「Lレベル」
(有効)となったことから、EN信号20Aとして「L
レベル」(無効)を出力する(時刻T3)。これに応じ
て、ENSW13Aが「OFF」となり、待機状態に移
行することなくその動作を停止する。
【0034】このように、各ディジタル出力装置1A,
1Bに、プロセス機器に出力すべき出力データ23A,
23Bを保持する出力レジスタ11A,11Bと、この
レジスタ出力24A,24Bを実出力26として相互に
論理和出力する出力ドライバ12A,12Bとを設け
て、待機側に比較して動作側出力レジスタ11Aにおけ
る出力データ23Aの更新出力を遅延させるともに、動
作側/待機側切り替え時には、一時的に両出力ドライバ
12A,12Bから出力データ23A,23Bを出力し
た後、動作側からの出力を停止するようにしたものであ
る。
【0035】したがって、従来のように、動作側/待機
側切り替え時に発生するパルス状のノイズすなわちバン
プや、実出力が出力されない区間すなわちギャップなど
のプロセス制御を乱す原因を完全に抑止することが可能
となり、動作側から待機側への切り替え期間中において
も安定したディジタル出力信号を各種プロセス機器に供
給することができる。
【0036】また、各ディジタル出力装置1A,1B
に、対向側の出力ドライバ12B,12Aを制御するI
NHSW14A,14B(対向側出力制御手段)を設け
て、動作側が待機側の出力ドライバからの出力を強制的
に停止させるようにしたので、待機側ディジタル出力装
置に誤動作した場合でも、プロセス機器への異常データ
の出力を抑止することが可能となる。また、INHSW
14A,14Bとして、それぞれ直列接続された2つの
スイッチから構成したので、対向側の出力ドライバ12
A,12Bを制御するという重要な機能を有するINH
SW14A,14Bの信頼性を向上させることができ、
プロセス制御システムとしてより高い信頼性が得られ
る。
【0037】また、CPU10A,10B(監視手段)
にて、動作側ディジタル装置については出力ドライバ1
2A,12Bからのドライバ出力25A,25Bをリー
ドバックデータとして監視し、待機側ディジタル装置に
ついては出力レジスタ11Aのレジスタ出力24A,2
4Bをリードバックデータとして監視するようにしたの
で、動作側からプロセス機器に対して出力されるデータ
(ドライバ出力)だけではなく、待機側からプロセス機
器に対して出力待機されているデータ(レジスタ出力)
をも検査することができ、2重化されたディジタル出力
装置を有するプロセス制御システムにおいて広い範囲の
回路部を診断することが可能となり、高い信頼性を実現
することができる。
【0038】なお、以上の説明において、待機側に比較
して動作側出力レジスタにおける出力データの更新出力
を遅延させる遅延手段としては、各ディジタル出力装置
に対する制御コマンドのタイミングを制御する構成や、
動作側ディジタル出力装置にて出力データの更新出力タ
イミングを遅延させる構成など、各種の構成が考えられ
る。
【0039】図3は一般的なプロセス制御システムを示
すブロック図であり、30はプロセス制御装置、31は
所定の制御コマンドを生成するコマンド生成部、32は
生成された制御コマンドを所定のタイミングで送出する
コマンド送出部(コマンド送出手段)、1Aは動作側の
ディジタル出力装置、1Bは待機側のディジタル出力装
置、35A,35Bはプロセス制御装置から各ディジタ
ル出力装置1A,1Bに対して出力される制御コマン
ド、39は他の入出力装置であり、各ディジタル出力装
置1A,1Bおよび入出力装置39はそれぞれ並列的
(バス接続)にプロセス制御装置30に接続されてい
る。
【0040】例えば、各ディジタル出力装置に対して別
個に制御コマンドを出力するプロセス制御システムの場
合には、まずプロセス制御装置30のコマンド送出部3
2から待機側のディジタル出力装置1Bに対して、所定
出力データを含む制御コマンド35Bを送信し、所定時
間遅れて動作側のディジタル出力装置1Aに対して、同
一出力データを含む制御コマンド35Aを送信すればよ
い。これにより出力データの更新タイミングを一括して
管理することが可能となり、動作側の各ディジタル出力
装置に対して、待機側よりも確実に出力データの更新保
持タイミングを遅延させることができる。
【0041】また、各ディジタル出力装置に対して同一
または同時に制御コマンドを出力するプロセス制御シス
テムの場合には、プロセス制御装置30のコマンド送出
部32から動作側および待機側の両ディジタル出力装置
に対して同一または同時に制御コマンド35Aまたは制
御コマンド35Aおよび35Bを送信する。さらに、こ
れに応じて待機側ディジタル出力装置1BのCPU1B
(更新保持制御手段)では直ちに出力データを更新し、
動作側ディジタル出力装置1AのCPU1A(更新保持
制御手段)では制御コマンド受信から所定時間経過した
後出力データの更新を行えばよい。これにより、プロセ
ス制御装置に対する処理負担を増加させることなく、所
望の出力データの更新保持タイミングを得ることが可能
となる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、それぞ
れ動作側および待機側として2重化を構成する2つのデ
ィジタル出力装置を設けるとともに、各ディジタル出力
装置に、プロセス制御装置から受信した出力データを逐
次更新保持する出力レジスタと、この出力レジスタから
のレジスタ出力を対向するディジタル出力装置の出力レ
ジスタからのレジスタ出力との論理和として相互に各種
プロセス機器に出力する出力ドライバとを設けて、待機
側に比較して動作側における出力データの更新保持タイ
ミングを遅延させるとともに、動作側/待機側切り替え
時には一時的に各ディジタル出力装置の出力ドライバか
ら同時に出力データを出力するようにしたものである。
【0043】したがって、従来のように、動作側/待機
側切り替え時に発生するパルス状のノイズすなわちバン
プや、実出力が出力されない区間すなわちギャップなど
のプロセス制御を乱す原因を完全に抑止することが可能
となり、動作側から待機側への切り替え期間中において
も安定したディジタル出力信号を各種プロセス機器に供
給することができる。
【0044】また、各ディジタル出力装置のうち動作側
の対向側出力制御手段により待機側の出力ドライバから
の出力を強制的に停止するようにしたので、待機側ディ
ジタル出力装置が誤動作した場合でも、プロセス機器へ
の異常データの出力を抑止することが可能となる。ま
た、各ディジタル出力装置にて、自装置が動作側の場合
には出力ドライバのドライバ出力を監視し、自装置が待
機側の場合には出力レジスタのレジスタ出力を監視する
ようにしたので、動作側からプロセス機器に対して出力
されるデータ(ドライバ出力)だけではなく、待機側か
らプロセス機器に対して出力待機されているデータ(レ
ジスタ出力)をも検査することができ、2重化されたデ
ィジタル出力装置を有するプロセス制御システムにおい
て広い範囲の回路部を診断することが可能となり、高い
信頼性を実現することができる。
【0045】また、プロセス制御装置により、待機側に
対して送出する出力データよりも遅延して、動作側に対
して出力データを送出するようにしたので、出力データ
の更新タイミングを一括して管理することが可能とな
り、動作側の各ディジタル出力装置に対して、待機側よ
りも確実に出力データの更新保持タイミングを遅延させ
ることができる。また、各ディジタル出力装置により、
自装置が待機側の場合には出力データの受信に応じて直
ちに出力データを出力レジスタに更新保持し、自装置が
動作側の場合には出力データの受信から所定時間遅延し
て出力データを出力レジスタに更新保持するようにした
ので、プロセス制御装置に対する処理負担を増加させる
ことなく、所望の出力データの更新保持タイミングを得
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態によるプロセス制御シ
ステムのブロック図である。
【図2】 図1に示した実施の形態の各部におけるタイ
ミングチャートである。
【図3】 プロセス制御システムを示すブロック図であ
る。
【図4】 従来の切り替え動作を示すタイミングチャー
トである。
【符号の説明】
1A,1B…ディジタル出力制御装置、10A,10B
…CPU(制御手段,監視手段,更新保持制御手段)、
11A,11B…出力レジスタ、12A,12B…出力
ドライバ、13A,13B…イネーブルスイッチ(EN
SW)、14A,14B…インヒビットスイッチ(IN
HSW:対向側出力制御手段)、15A,15B…イン
バータ、16A,16B,17A,17…BANDゲー
ト、18A,18B…NANDゲート、19A,19B
…対向側INH信号、20A,20B…EN信号、21
A,21B…INH1信号、22A,22B…INH2
信号、23A,23B…出力データ、24A,24B…
レジスタ出力、25A,25B…ドライバ出力、26…
実出力、3…接続パネル、4…フィールド配線、5…電
源、30…プロセス制御装置、31…コマンド生成部、
32…コマンド送出部(コマンド送出手段)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種プロセス機器を制御するための出力
    データを送出するプロセス制御装置と、このプロセス制
    御装置から受信した出力データを逐次更新保持しディジ
    タル出力信号として各種プロセス機器に出力するディジ
    タル出力装置を有するプロセス制御システムにおいて、 それぞれ動作側および待機側として2重化を構成する2
    つのディジタル出力装置と、 各ディジタル出力装置のうち待機側ディジタル出力装置
    における出力データの更新保持タイミングに比較して動
    作側ディジタル出力装置における出力データの更新保持
    タイミングを遅延させる遅延手段とを備え、 各ディジタル出力装置は、プロセス制御装置から受信し
    た出力データを逐次更新保持する出力レジスタと、この
    出力レジスタからのレジスタ出力を対向するディジタル
    出力装置の出力レジスタからのレジスタ出力との論理和
    として相互に各種プロセス機器に出力する出力ドライバ
    と、動作側/待機側切り替え時には一時的に各ディジタ
    ル出力装置の出力ドライバから同時に出力データを出力
    させる制御手段とを有することを特徴とするプロセス制
    御システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプロセス制御システムに
    おいて、 各ディジタル出力装置は、 対向側ディジタル出力装置の出力ドライバを制御する対
    向側出力制御手段を有し、動作側が待機側の出力ドライ
    バからの出力を強制的に停止させるようにしたことを特
    徴とするプロセス制御システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のプロセス制御システムに
    おいて、 各ディジタル出力装置は、 自装置が動作側の場合には出力ドライバのドライバ出力
    をリードバックデータとして監視し、自装置が待機側の
    場合には出力レジスタのレジスタ出力をリードバックデ
    ータとして監視する監視手段を有することを特徴とする
    プロセス制御システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のプロセス制御システムに
    おいて、 プロセス制御装置は、 前記遅延手段として、各ディジタル出力装置のうち待機
    側ディジタル出力装置に対する出力データの送出タイミ
    ングに比較して動作側ディジタル出力装置に対する前記
    出力データの送出タイミングを遅延させるコマンド送出
    手段を有することを特徴とするプロセス制御システム。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のプロセス制御システムに
    おいて、 各ディジタル出力装置は、 前記遅延手段として、自装置が待機側の場合には出力デ
    ータの受信に応じて直ちに前記出力データを出力レジス
    タに更新保持し、自装置が動作側の場合には出力データ
    の受信から所定時間遅延して前記出力データを出力レジ
    スタに更新保持する更新保持制御手段を有することを特
    徴とするプロセス制御システム。
JP21976796A 1996-08-21 1996-08-21 プロセス制御システム Withdrawn JPH1091892A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007067801A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Toa Corp 切替制御システム及びこれに適用される制御ユニット

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